2019年07月16日

出たかこのパターン

 月の彼方で逢いましょう、の感想をアップしました。
 最近の中ではかなり頑張って書いた方だけど、字数的に言えばもっともっと昔は書けていたからねぇ。いやまあ、最近は頓にキャラ以降の項目が適当になっているのはあるけれど、やっぱり文章量もしばらく手抜きしていると中々増やすのに苦労するわー、と。
 ただまぁ、その苦労を差し置いても、これはある程度しっかり書いておくべきところは多かったので、一応触れたい事は触れられたかな、と満足しています。まあ沢山書く=評価が抜群に高い、というわけではないのが難儀なところだけど、逆に何が気に入らなかったのか、という面を説明する方が重要な作品ではあったと思うので。
 ともかく、好みとしては雨音ちゃんサイコー、そして栞菜がダークホースで可愛くて満足度自体は高かったです。

 イースセルセタは、勢いのままサクッとクリアまで漕ぎつけてしまいました。
 全体尺もやや短め、というのはあるし、イメージより全然バトルで苦労しなかったのもあるけれど、話としては普通に面白かったし期待通りに楽しめたなーとは思います。
 しかしアレだね、あれだけ結構自分本位に動いていながら、ラストリーザがあたかもメインヒロインみたいにしてるってのはいいのかい?と思ったりしました(笑)。
 あとラストバトル、まさかのアドル一騎打ちとか。。。全部愛はカンリリカに注いでいたので、勿論流石に太陽石からの武器防具はアドルにも作っていたので良かったけど(後はカンリリカにカーナね)、そこからの強化は最低限しかしていなかったから冷や冷やした。いや楽勝だったけどさ。

 一応マップも100%、クエストと宝箱も全部取ったし、まだやれることはあるかもだけど一応これで充分でしょう。
 引き続き[もやるつもりですけど、こっちは引き継ぎ出来るならそれでいいかな。基本ゲームとしてではなく、シナリオがもっかい見たいだけではあるので。なにせまともにやるとこっちは超長いしね……。

 フォルクローレも少しずつ大事に進めてはいて、今はすぴかが自分の秘密に気づいて、それでも有馬に対しての想いを、罪悪感の向こう側にはっきりと吐露するあたりですかね。
 ある意味でようやく二人の物語はスタート地点に立った、という感じですが、お値段もお値段なのでこの先どれくらいボリュームがあるのか、そこで彼女の境遇と、取り巻く不穏な空気との新たな対峙はどこまで描かれるのか、まあ期待はしているのですけどね。
 これは本当に、すぴかと麦のボイスを全て逃さず大切に聴いているから進みが遅いのですけど、急ぐ理由もないしこのペースでコツコツ、今週中位を目途にクリアできればいいかなーと思ってます。
posted by クローバー at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

月の彼方で逢いましょう

 基本的に実直で骨太の作品を作るメーカーですし、今回も雰囲気良く、そして雨音ちゃんが鬼可愛かったので特に迷わず購入。


シナリオ(24/30)

 どの逢瀬に心寄せる?


★あらすじ

 主人公は、文芸部に所属する学園2年生。
 下の学校の頃から漠然と物書きになりたい、という志望は持っていたものの、未だにそれをきちんと形に出来た事はなく、そろそろ将来を考える時期になって、せめてしっかりと自分の中にある熱量を吐き出したい思いが渦巻いていました。
 ただ、誰かに自身の創作活動を知られたり、ましてその中身を見られる事にはどうしても照れが先行してしまい、そして彼が文芸部に所属しているのも、ひょんな偶然から現部長のうぐいすに自身の創作ノートを垣間見られ、その熱意を誉められ励まされたからで、なので今は、そのうぐいすの過去の体験談をモチーフにした物語を、なんとか一つ書き切り、最初にうぐいすにそれを読んで欲しいと考えているのでした。

 そんな中、2年になって転校してきた問題児の灯華にも、ちょっとした事からその創作内容を知られ、真っ直ぐに応援してもらえたことで、彼女に対する見方が色々と変わっていき、たまに二人きりで遊んだり、丁度発売されたばかりの最新スマホのエンデュミオンを共に購入したりと、奔放な彼女に振り回されながらもそれが満更でもない自分に気付いていきます。
 その他にも、情報処理の授業で隣り合う帰国子女の雨音と少しずつ仲よくなったり、バイト先のビブリオカフェでは普段から親戚の小学生の聖衣良と仲良くしていたりと、年頃らしい華やかな気配も漂ってきて。
 物語は作者の人となりを現す、を地で行くように、彼女達との関わりの程度が主人公の内在性を変貌させ、本来はうぐいすのために起筆された物語が、場合によってはその方向性を変えていき、その変化に寄り添う形でもっと距離が縮まっていく関係もあって。

 現在と未来、そして現在と過去。
 8年の時を挟んでの雄大なスパンで描かれる彼女達との恋物語は、一体どのような帰結を迎え、そしてそれをもたらすに至る契機と、そこに潜む想いの形は如何なるものであるのか?
 これは、失った人を、或いは熱情を、その手に取り戻す慈愛と勇気の物語です。


★テキスト

 このブランドらしく分業制がはっきりしていて、基本線としてはヒロイン一人につき一人のライター、という形になっていますので、流石に多少テキストの癖や、文章力には差が出てくるところもあります。
 ただ全体として、このブランドらしい質実に満ちたつくりは一貫していますし、裏を返すと奇を衒った面白さや勢いはないものの、しっかり着実に、地に足のついた形での関係性の進展と、その背後にある謎へのアプローチがなされていて、総合的に見て特に気に入らない、という所はあまりなかった、ですかね。
 敢えて言うと、メインである灯華というヒロインの書かれ方とその性質が個人的にそこまで好みではない方向性だったので、それを中和するだけのテキストフォローが足りなかったんじゃないかな?と思うくらいでしょうか。

 単純に好みで言えば、雨音&栞菜ルートのライターさんが一番感性にはフィットしました。


★ルート構成

 学園編とアフター編に分かれていて、あらすじでは触れなかったものの、物語が時に過去と未来を行き来するという特殊な設定がある作品なので、その構成も複雑なのかなと思っていたけれど、意外とそこまでではなかったですね。
 前提として、メインのヒロイン格なのは学園編から出てくる4人です。
 そして灯華以外の3人とは、選択肢次第で学園編の時点で一定以上の関係性が育まれ、そのままアフターでも関係は維持されて、という構図になります。

 ただ灯華だけは、彼女よりの選択をしても学園編で素直に結ばれるわけではなく、アフター編で更に選択をする事でルートに入れる形になっています。
 そして、そこで灯華を選ばなかった場合にのみ、アフター編限定のサブヒロインルートに入る事が出来て、そこは階段分岐、脱落型のシンプルな構成になっています。
 きちんと段階と蓄積を大切にする学園編の恋愛と、ちょっとしたきっかけがそのまま関係性の変化に直結するアフター編に、子どもの恋愛と大人の恋愛の風味の差が出ているようで、そのあたりも計算して組み立てたなら中々センスがあるなとは思います。

 メインの4人の中でも、物語の謎と直結、或いは関連性が強いのは灯華・うぐいす・雨音の3人で、この3人のシナリオはテーマ的にも鼎立している、というイメージを私は持っています。
 特にルートロックはない作品ですが、もしも体験版すらやらずにプレイしていたとして、予備知識なしでうぐいすに入ると中々わかりにくい面もあり、個人的にはまず学園編では灯華を選び、そのアフターの序盤までで世界像を掴んだ上で、先にアフター編サブ3人をやってしまうのが一番理解が届きやすいかなと感じますね。
 メインの3人であれば、最後が誰になってもそこは問題ないと思います。聖衣良だけは本筋の謎とはほぼ関係ない話になるので、光源氏計画を愛している人(笑)でもラストに回すのはちょっと微妙かな、という感じです。


★シナリオ(大枠)
 
 いつものように、シナリオ自体が時間軸を超えての展開をする雄大な構想が土台にある中で、銀遥とは違い、そこに一握の空想科学ファンタジーが紛れ込んでくる、というのが今回の特色になるのかなと思います。
 方向性としては、どこまでも等身大の恋愛を緻密に、丁寧に、情感たっぷりに展開する、という基軸は揺らいでいませんし、そのファンタジー部分も出来る限り精緻な設定を、理路を持って組み込んでおり、その特異性が物語を軽佻浮薄に押し流してしまう、という安直からは免れている作品です。
 そして、そのファンタジーがある故にこそ表現できるテーマ性、というものも顕著に意識されていて、その中で選択出来る方向性を三つに大別、それをメインの3人のルート構成にそれぞれ割り振った、というイメージになりますね。

 その構成・発想の内実と是非はネタバレで触れることになりますが、少なくとも言えるのは、その方向性に読み手それぞれの好みは投影される可能性が高い事で、多分人によってメイン3人で刺さるルートが違ってくるのではないか、という感覚です。
 勿論どれも高いレベルで仕上がっていますし、程度の差、とも言えますけど、その部分がこの作品の本質的な評価を少し難しくしている感じもしますね。
 そこには結構重いテーマ性も込められているので、その意味で箸休め的にサブヒロインルートが沢山あるのも丁度いい感じで、勿論サブと言っても普通の作品のメインヒロイン位の尺と内容は用意されているので、その点は魅力と言えるでしょう。

 誰と関係を紡ぐか、という中で、当然ながら主人公の立ち位置も変わってきますが、そのあたりのバランスの取り方、全体の整合性もかなりしっかりしていて、完成度はかなり高いのですけれど、個人的にはそれでも名作、と呼ぶには躊躇われる部分が少しあるかな、という感じの作品になっています。


★シナリオ(ネタバレ)

 ネタバレ、としても何から書くべきか難しい作品なのですが、個別評価に進む前に、前提として物語のフレームを形作るいくつかの要素について、全体に跨る形になりますがざっくり概観しておきましょう。

 まずは、主人公の立ち位置の違いについて、ですね。
 基本的にこの作品は、主人公が学園編で物書きを目指して、けれど挫折し、大人になって出版社勤めをしつつ、そこでの関わりを通じて過去の情熱を取り戻し、それぞれのルートで形は違えど自分の作品、と呼べるなにかを作り上げる、という構図を一貫させています。

 唯一の例外はうぐいすルートで、このルートだけ主人公は学園編に執筆した作品が評価され、若くして作家デビューを果たす形になっています。
 その差がどこにあったか、と言えば、それはおそらくシンプルに、本来その作品が持っていたポテンシャルを最大限に生かせたかどうか?という事なのだろうと思っています。

 作家はデビュー作に全てが宿る、なんて言葉もあり、また同時に、処女作というのは一番書きたい!という情熱が強く溢れ出る作品であるとも言えます。
 元々この作品内でのスタンスとして、この物語はうぐいすの過去の体験から着想し、彼女に対する憧れ、或いはその先にある想いを投影するために起筆されたものです。

 故にその情熱の純度を高め、作品そのものの熱量をベストに持っていくには、首尾一貫してうぐいすに対する想いを投射した方が、完成度としてはともかく、読み物としての威力が高くなるはずなのですね。
 学園編のルート構成における選択肢自体は基本好感度選択の積み重ねですし、同時攻略も出来るのですけど、最後のルート分岐決定選択肢が、この物語に対する方向付けの確認、であることがそれを示唆しています。

 結果的にうぐいすルートだけはアフター編に入った時点で既にサクセスストーリーとしての色を持っていて、それ以外のルートは挫折を乗り越えての形を変えた大成、という見立てが出来ます。
 その反映として、うぐいすルートでは当初、主人公の友人たちや、或いは雨音あたりにしても、よりレベルの高い仕事に従事している、という設定になっていて、このあたり人と人との関係が未来像を変えていく、という点を的確に表現しているなと思えますね。
 加えて言えば、そんな風に既に為すべきことを為している、という在り方自体が、うぐいす編の着地点に対するギャップにもなっているのですが、それに関しては後述する事にします。

 あと確認しておきたいのは、エンデュミオンによる時間軸を超えた通信の設定ですね。
 勿論本編を読めば、特に雨音ルートではかなりしっかり理路に沿って紡がれていますが、私なりにコンパクトにまとめてみると次のようになります。

 ・世界の裏側には、集合的無意識という、時間軸に影響されないステージが用意され、そこには死者の想いも宿っている
 ・エンデュミオンは、人の脳内のマイクロチューブルから想いを汲み取り、先進波に乗せて送信する事が出来る
 ・本来後進波に打ち消されるはずの先進波は、けれど集合的無意識を経由する事で過去に繋げる事が出来る
 ・ただし、それを実際に過去に繋げるには、発信者に対する強い想いを抱いた死者を媒介にしなければならない
 ・改変された過去が今に投影されるのは、スーパームーンが発生する時に限られる

 だいたいこんな感じで、ファンタジーではありますがかなり厳密なルールに則って適用されていますし、その難解さが物語のご都合主義的な色合いを薄めているのは確かだと思います。
 が、それが全て整合性を持っているのかなど検証の余地はあるわけで、一応私の理解として、このルールが破綻していないか、また各々のルートでそれを可能にしたのは誰なのか?などは考えていきたいですね。

 もうひとつ、テーマ性についても最初に軽く触れておきましょう。
 エンデュミオンが介在しないルートに関してはこの点はシンプルで、過去の失敗を糧に、今でしか表現できないものを作る、手にする、という流れになりますが、では過去を変える事が出来るとしたらどう考えるか?というのが一つ目のポイントです。
 勿論普通過去を改変などは出来るはずがないので、そこに挫折があっても前向きに受け止めていく、というのが建設的、かつ生産的で、また時間が痛みを風化させてくれるという意味でも実に人間的なのですが、いざ出来る、となると、人はどうしても今の大切なもの以上に、過去に失ったものに執着してしまう傾向が出るとは言えます。

 少なくとも、過去に影響を与えられる時点で、主人公も概ね程度の差はあれ過去を変えて今をより良くする、という想いを抱くのですが、当然過去を変える事は、今において失われる代償もあるわけで。
 それを踏まえて如何なる選択をするか、という所で、シンプルに区分すれば想いを大切にしつつ人を取るか、人を取って想いを捨てるか、その全てを追い求めるか、という事になるでしょうか。
 言葉を変えれば、現在と未来と過去、どこに自分の想いの軸足を一番強く置くか、という事でもあり、このあり方をメインの3人のルートがそれぞれに表現していると思えたので、テーマ性として鼎立している、というイメージを持っています。
 ただその投影の仕方や説得性がどこまで行き届いているかなどの問題もありますし、それは個別で判断するべきところですね。
 
 
 前置きが長くなりましたが、個別評価は雨音>>灯華>うぐいす>栞菜>聖衣良=きらり=霧子くらいでしょうか。
 サブルートでもかなりの尺と内容があり、またそれは大人の恋愛という特殊性も孕んで、全体の水準としてもかなり高いですね。
 メインの3人の評価に関しては、どうしても私自身が元々キャラとして雨音に断然惹かれている事と、テキストメイクなども含めた肌合いと、そのテーマ性に対する落としどころに共鳴した部分が強く、上で触れたように読み手の好みでその判断は違ってくると思います。

 サブはサラッとまとめてしまいますが、どれも大人ならではの関係性から発展する関係が面白かったですね。
 それが一番強く出ていたのは霧子ルートで、婚活からはじまる恋など中々にリアルな設定を、物語的に大袈裟な展開でくるみつつ、しっかりとそれぞれの想い、更には年の差カップルの難しさなんて世知辛い部分もきちんと組み込んでいて、ヒロインとしてどうこうはあるのですけど、読み物としてはとっても面白かったです。

 きらりルートは、作家として大成している破天荒な彼女の在り方の裏側にある繊細な想いや優しさに触れていって、と比較的王道的なところもありつつ、最終的に主人公の立場も上手く利用しての落としどころに持っていったのではないかな、と感じますね。
 ちなみにきらりは、他のルートでもいいアドバイザーになっていたり、うぐいすルートなどでは主人公の支えになっていたりもして、根本の個性は揺らがないものの、その点ですごく得しているキャラだな、という感覚もあります。

 栞菜ルートに関しては、少女漫画家という立ち位置がもたらす、実年齢とのギャップがある恋愛観を上手く投射した、面白い発想だなと感じます。
 ある意味でベタベタな恋愛模様なのですが、それを二十台半ばの二人でやらせているところに新鮮味と奥行きがあり、大人としてのそれぞれの立場や想いという部分にも、例えば学生という設定では紡げない特殊性が上手く散りばめられていて、その辺は感心しました。
 くっつきそうでくっつけないモヤモヤする展開は少女漫画的とも言えますし、破綻の危機からの逆転、というメリハリのつけ方も含めて、読み手をドキドキさせる仕掛けがしっかり出来ている良質な話だと思います。
 個人的に、栞菜自身がかなり好きになったのもありますし、ライティング自体もフィットしたのはありますね。

 聖衣良は一応学園編からのヒロインですけど、光源氏計画なので実際に恋愛に至るのはアフター編に入ってからで、かつ他の学園編ヒロインとは違い、エンデュミオン絡みのあれこれは一切出てこないので、その点でサブに近い立ち位置、準メイン、と呼ぶのが妥当でしょうか。
 内容としても、霧子とは逆の意味での年の差カップルの在り方として順当な構成ですし、主人公の動機付けとしても一番具体性は薄いので、勿論聖衣良との幼妻生活は楽しいですけど、物語性、としては他のサブの面々よりも見劣る面はあったかなと見ています。
 あとこのルート、女子校生モノの官能小説が読みたかったんですけど(笑)。むしろなぜ聖衣良相手に、その小説の内容をなぞるイメージプレイをしなかったのかと小一時間問い詰めたい。。。

 それと、これはこのルートに限った話ではないんですが、学園編で個別ルートに入ると、他のヒロインの出番がめっきり減るのが勿体無かったな、って思います。
 勿論メインの3人は、灯華と雨音の復讐、うぐいすの病気というような、クリティカルな部分まで他で露呈しろとは言わないですけど、少なくとも普通に学園に通う中で接点はあるはずで、その中でほんのりそういう境遇や想いの欠片を仄めかす、くらいの出番はあったほうが、物語全体としてのふくよかさや面白味が増したとは思うのですよね。
 やっぱりヒロイン同士の横の繋がりが希薄になると少し面白みが減衰しますし、特にこの聖衣良ルートはそれが顕著でした。せめてちょっと仲良くなった雨音くらい出してあげてくださいと(笑)。つーか雨音は基本引き籠りのせいか、どのルートでも全く影も形もなくて、プレイ順最後に回すって決めていたけど、途中あまりに会えなくて切ない事限りなかったもんねぇ。。。

 うぐいすルートは個人的に着地点が気に入らない話ではありますね。
 上の例えを引くと、このルートでは過去と今の想いを捨てても、二人で生きる未来の可能性を取った、と言えるのですが、それは本当に許される事だったのか、正しかったのかという疑念はどうしても付き纏います。

 構成としては勿論かなりしっかりしていて、このルートだけ主人公が作家として早い段階で大成する事と、そしてうぐいすと恋愛関係に至る事で彼女の病気にも影響を及ぼす辺りなど、学園編から大分毛色が違う流れになっています。
 ただそれ自体はきちんと内在性に担保されていますし、他のルートでは最後までしっかり学園に通えていた、というあたりからも、恋愛で浮かれ、張り切って生きる形が、やはり肉体的には負担になっていたというのは妥当なラインなのだろうと思っています。

 おそらく卒業後に海外で治療生活に入る、というのは他のルートでも同じだった(勿論それを意図的に隠し、周りには大学進学と思わせていた)と思うのですが、ちょっと一足飛びに考えると、どうあれこの時点では彼女の病気を完治させる薬は世界に存在しない、という事にはなります。
 他のルートですと、うぐいすはコーヒーチェーンのエリアマネージャーなんかやっていて、正直サービス業の端くれとしてそれ出世速過ぎない?という世知辛い疑念はあるのですが(笑)、それはともかくとして、やはりある程度で治療に見切りをつけて、限りある実生活を出来る限り充実したものにする、という意識はあったのでしょう。
 
 ただこの場合、自分の生を捨ててまで執着するものは積み上げていないので、新薬が臨床段階に入って、誘いを受けた段階で渡欧し、無事に命は長らえた、という見立ては出来ると思います。
 時系列的な整合性の判断が難しいのですが、うぐいすルートだけ8年後でなく6年後になっているのは、他ルートでの、悪い言い方をすれば当て馬にする上での最低限の下ごしらえを含めているのかなとも。無論スーパームーンの時系列ともある程度リンクさせている部分はありそうです。
 それはともかく、一方自分のルートの場合、最初の渡欧では精々延命しか出来なかった事を踏まえて、大切な伴侶になった主人公の事を、生ある限り支えたいという想いが強く、故に再度の渡欧の誘いがあっても、それを選んで失敗して、残り少ない蜜月をふいにするよりは、その残りの時間を目一杯生きたいように生きる、という選択をした事、それ自体はわからないでもない、とは言えますね。

 もっとも、それだけ長く傍にいて、彼女の本当の病状や覚悟を見抜けなかった主人公が、高い洞察力を求められる作家先生とかちゃんちゃらおかしー、とか言いたくもなるのですけど(笑)、まあ自分の足元が一番見えにくい、というのはありますし、それだけ幸せである事に浸っていて、満たされていたという部分もあると思います。
 そして満月と同じく、満ちれば欠けるのが世の常で、うぐいすの真実とその死、という方向へのギャップを大きくする、という意味でも、このルートだけ早々と大成し、充実したクオリティオブライフを実現させていた、というのは重要なファクターであったと言えるのでしょう。
 勿論灯華のエンデュミオンをまだうぐいすの生前に回収していた、という伏線でもって、読み手にはきっとそれを上手く使って回避策を見出すのだろうと想像はついたわけですが、けどこのルートの着地点は、再度言いますけどやっぱり色々納得しにくいのですよね。

 上で、過去を変えられると分かった時に何を選ぶか、という定義を立てておきましたが、その点でこのルートは一番貧乏くじを引いているようにも思えます。
 過去と今に通じる想いや立場を全て捨ててでも、愛する人を蘇らせたい、生きていて欲しいというのは、エンデュミオンの製造理念ともリンクするところではありますが(雨音ルートを見ると、そこまで単純ではないのはありますが)、ただ実際にそうなったとして、それが幸せか?と言うと判断に困るでしょう。

 実際に過去を変えた事で、主人公は作家にもなれず、うぐいすとの関係も完全にリセットされて、勿論微かな想いが絆となって再度二人の未来を描いてくれる、という予感は残すラストでしたけど、でもそれは、うぐいすが精一杯生きて、想いの全てをぶつけて残した処女作や、それを踏まえての幸福感までふいにしてしまっていたり、或いは周りの人間の境遇にまでマイナスの影響を与えてしまっています。
 読み手はどうしてもそのあたり俯瞰的、かつ総合的に捉えてしまうので、主人公の主観とは感覚がずれる部分はあるでしょうけど、物語である以上読み手がどう思うか、は当然評価には大きく影響する中で、この終わり方と主人公の選択を正しい、と思えるのかは鍵になりますよね。
 
 結局のところ、想いと人の両立というのは灯華で為すべき設定だったから、というイメージはあるのですが、ただじゃあこのルートでそれが不可能だったか、と言えば、決してそうでもない、とは思うのですよね。
 ポイントとしてはやっぱりエアメールの存在で、おそらくあれに新薬の臨床実験とそれに対する誘いがあったのに、うぐいすがそれを握りつぶしたという経緯はあるはずで、それをキーにすればもう少しやりようはあったかな、と。
 勿論エンデュミオンが繋げられるのは6年前の自分にだけなので、その点時間の幅があり過ぎて難しい、という面はあるでしょうけど、6年後に来る海外からのエアメールを見つけたら、なんとしてもその内容を確認するように、という方向に上手く誘導できれば、歴史の改変の影響も最小限で済んだし、一時的にうぐいすと喧嘩になるかもしれないけれど、それでも望むべき未来が素直に手に入った気はするのですよねぇ。
 
 まあ生きる屍だったあの時点の主人公にそこまで頭を回す余地がなかったと言えばそうかもですし、それだけ自身の全てが削ぎ落されてしまうほどにうぐいすを愛し、その思い出よりも生を選択する覚悟を抱いた、という、人の弱さと強さが相反した点が、このルートのテーマ性の表現としてそぐうものだった、となるのかもですけど、やっぱりハッピーエンド好きとしては、これはビターエンドだなぁと思ってしまうのです。

 あともうひとつ考えておきたいのは、このルートでエンデュミオンの媒介になった死者とは誰なのか?ですかね。
 少なくとも過去にLIMEを送るのに、天文的制約はないというのは灯華ルートを見れば確かですし、死者の想いの在り方次第、という事になるのでしょう。
 このルートでは中々そのメッセージが届かなかったのに、ある日いきなり伝わるようになって、それを映像的に満月のおかげ、みたいに見せていましたけど、個人的にはそれだと灯華ルートとの整合性が怪しくなるので取りたくない説です。
 むしろ最初は伝えるつもりがなかったけれど、あまりにしつこいから根負けした、という感じで、それを為したのがうぐいすなのか、それとも灯華なのか?

 うぐいす、と考えれば、いつものように主人公の一途な情熱のひた押しに負けた、という感じになってそれはそれで情緒的ですし、しょーがないなぁー、という感じで灯華が重い腰を上げた感じでもそれはそれで味がありますけどね。勿論その場合、灯華の境遇の在り方についても色々考える余地は出てきますが、それは本人のルートでやりましょう。 
 ただ少なくとも、改変が発生するのはスーパームーンの夜だけで、その天文事象は絶対的な外的要因なので、時間軸な意味での整合性が完璧に取れているのか、という部分の疑問も出てきますし、どうあれ比較的説明を省いて都合よくエンデュミオンの奇跡を利用した割に、読み手にスッキリした読後感を与えない終わり方になっているのが気に食わないなぁ、という話ですね。

 灯華に関しては、情事そのものが過去に集中している所からもわかるように、より過去に強い想いを残し、今の可能性を片っ端から振り切ってでもその可能性を追求する中で、結果的に今においても最良の未来を得る、という構図になっているのがポイントで、それをどう評価するか、でしょう。

 個人的な感覚としては、どうしてこんな無茶苦茶な子を好きになっちゃうかなぁ、という感覚もありますし、その担保も他のヒロインに比べて薄い気はするのですけど、やっぱり自分の小説を認めてくれた、というのは大きいのかなと思います。
 その上で、手が届きそうで届かない、そこに垣間見せる危うさを含めて、ずっと重く主人公の心にくさびを植え付けたとするなら、やっぱり中々に悪女だなぁと思ってしまったりで、正直ヒロインとして好きか、と言われればあんまり好きではありません。

 ただ勿論彼女の悲惨な境涯と、それを受けての復讐心自体は妥当に思えますし、それに巻き込めないという良心がきちんとあるだけ立派ではあるのでしょうね。
 主人公としても、知ってしまえば放っておけない、という点はあるでしょうが、ただ結果的にそれを可能にしたのは灯華の残した可能性でもあった事、そしてその時点で灯華はなにをどこまで考えていたのかがわかりにくいのはあります。

 彼女自身のルートで、8年後の主人公に届いた、エンデュミオンの在り処を示すメール自体は、京都旅行でチラッと伏線として撒かれていた未来メールだったのでしょう。
 ただそれを残したのはこのルートだけで、最後まで自分に想いを寄せられていたことがわかっていればこその、ちょっとした甘えであったのは確かのはずです。
 問題は彼女がいつそれを設定し、また部室に割れたエンデュミオンを残していったのかではあり、その時点でエンデュミオンにまつわる都市伝説自体も聞き及んでいたのか、そのあたりも含めて不透明なのは厄介なところで、その辺補足できていないのはちょっとライティングとして粗雑と言えますね。

 確実に言えるのは、相手の出所の後すぐに復讐に取り掛かった事と、ただその時点で殺す殺される的な物騒な事にはなっていない、というくらいでしょうか。これも復讐相手の内縁の妻の言なので確かかどうかは定かではないですが、この時点ではまだスーパームーンが来ていない以上、認識の齟齬は発生しえないはずなので、一応それが正しいとしておくべきでしょう。
 そしてもうひとつ言えるのは、過去へのメールを媒介できたのなら、この時点で灯華は死者でなくてはならない、という点で、それが復讐にまつわるものでないとするなら、一体何が契機であったのか、色々と複雑怪奇な話にはなってきます。

 ただ少なくとも、割れたエンデュミオンや意味深なメッセージが、彼女の覚悟と死を8年後の主人公に予感させたことは確かで、それ故の介入が結果巡り巡って、彼女を死の運命から解き放ったとは言えるのでしょう。
 ギリギリまでメッセージのやり取りが出来ているあたりからも、最後のスーパームーンの日まで、最低でも灯華の在り方は、量子的観念で言えば死者と生者の重ね合わせ状態だったのかなと思いますし、媒介者がお前だったんだな、という問いかけを否定しなかったのも含めて、あの日あの場所で生き返った、という考え方でおおよそ間違っていないのだろうと思います。

 テーマ性とリンクして言えば、うぐいすでは出来なかった想いと生の両立を、過去に容喙し、経過はともかく最も大事な想いそのものは同質に保ったまま綺麗にまとめていて悪くはない、のですが、かなり偶発的で行き当たりばったりなのはありますし、本来の灯華が何を為して、そしてどうして死んでしまったのか、そのあたりが全く見えてこないのも釈然としない部分ではあります。
 少なくとも私の解釈の理路に沿っていくと、色々疑問が解消しない消化不良のルートというイメージですね。
 あと個人的に、このルートでの雨音は、どこまでエンデュミオンの謎に肉薄したのか、それを知って何を選択したのかはちょっと気になるところです。あのラスト前の空気感からして、なにがしかの決着は見た感じではあるのですけどね。

 雨音ルートに関しては、非常に恋愛感の蓄積が丁寧でしたし、その上で家族の関係を上手くファンタジーを交えつつ、それでもその影響を
最小限にとどめている、という点で私の趣味に適っていましたね。
 
 個別に入ってすぐの拗らせ雨音はに中々に微苦笑してしまう感じでしたけど、敢えてそこを見せる事でそこからの段階的な変遷が強く印象付けられますし、彼女の懐に入るまでが長い分だけ、灯華ルート的な英雄的軽率さがそこまで感じない、というのもあったでしょうか。
 このルートの場合は終盤まで小出しに、彼女の覚悟に端を発する父親の残したプロトタイプ・エンデュミオンの謎が上手く付き纏ってきていて、でも結果的にそれは、二人が時間を重ねる事でしか正解に辿り着けない仕掛けを施されていた、というバランス感、全体の構成力が光っていましたね。

 その上で、このルートは上の定義で言えば今をもっとも大切にしたルートだと思っていて、それは結局過去に対するアプローチの在り方に顕在化しています。
 未来の娘の幸せを思って今を変えなかった両親の強い慈愛と、自身も愛する人が傍にいて、それが今になってようやく強く感得できるようになった雨音だからこそ、過去にあった幸せよりも今の幸せを選択する事が出来た、というのは、やはり出来るのにしない、という部分の覚悟の在り方も含めて、人としての正しさと美しさを感じさせるところです。

 そして、だからと言って過去から何も得られなかったわけではなく、むしろ一番大切な想いだけはしっかり引き継いでいるのもポイントです。
 道中でしばしば言及されるように、きちんと両親に愛された記憶と、けれど母親の死を契機にネグレクト状態になって、愛着が中途半端に欠損してしまっている雨音は、自分が親として立派にやっていけるか、という不安を常に持っていました。
 それは結局、自分が本当に両親に愛されていたのか、という確信を持てない故の愛着不安の引きずりではあり、そしてそれは、どれだけ恋人に愛を注いでもらっても、完全にぴったりと埋まる事はない、質の違う欠損であるとは言えます。

 こういう面は物語としては良く出てくるテーマですし、それを過去からの手紙で埋めたり、普通に両親が健在ならば和解で埋めたりするわけですが、この物語では刹那の過去とのつながりの中で、この先憂いなく強く生きていくために雨音がどうしても渇望している想いだけを綺麗に受け取り、本当の意味で誰かの伴侶になり、子を育み、慈しんでいく勇気と覚悟を手にする事が出来た、と言えるでしょう。
 それが結婚式の前日に、というのもドラマチックな演出ではあり、またパスワードの言葉遊びの部分など、作品全体のイメージともリンクした雰囲気のつくり方が最高に良くて、いたずらに過去を改変せずに、限りある今を全力で大切に、という意識も含めてやっぱり断然お気に入りのルートです。

 正直このルートだけなら名作判定出してもいいのですけどね。
 ただここまで珍しく長々書いたように、うぐいすと灯華は、不満のベクトルが違うとはいえどちらも首をかしげる部分が多くて、その辺りがもう少し解消されていれば名作ラインに余裕で乗っただろうにと、そこは残念なところです。

 結局雨音とうぐいすは特に、天秤の両側、という感じで理念が完全に対立していますし、その中でのうぐいすルートの選択が人を選ぶのは間違いないと思います。
 多分、人生の中で痛烈な喪失を実感した事がある人ほど、うぐいすルートの選択に共感、或いは同情出来るのかな、という感じで、それを持たない(それはそれで幸せな事だとは思いますが)私みたいな甘ちゃん程、雨音ルートでの正論や綺麗事を綺麗なまま素直に受け止めてしまうのかなー、なんて感じています。
 
 ただまあ、その辺の機微は置いておいても、尺的にも総合的な出来栄えにしても高い水準ですし、準名作、というラインには素直に落ち着けていいのかなと思っています。



キャラ(20/20)


★全体評価など

 メインヒロインが一番気に入らない、という葛藤はあるのですが、まあ全体としてしっかり魅力あるキャラに仕上がっていますし、期待通りに雨音が抜群の可愛さを発揮してくれたので良しとしましょう。
 長い時間軸を持っている作品ならではのキャラ性の深み、大人の魅力も含めて独特の味わいもありましたし、みんな個性豊かで面白かったですね。

 勿論断然好きなのは雨音で、最初こそめんどくさかわいい、のめんどくさ部分が重かったものの、心を開いてからの可愛さは素晴らしいものがありましたね。
 どうしても愛着に揺らぎがある故の不安や弱さを随所で見せつつ、同じようにどこか脆さを残した主人公と二人三脚で進んでいくありさまはすごく響きましたし、その成長も含めてすごく愛おしいヒロインでした。

 あと地味にかなり好きになったのが栞菜で、こちらもめんどくさい人だけどそれがしっかり可愛さに転化している、という意味で、ライターさんが雨音と一緒だからその辺のバランス感とベクトルも似通っていて、相乗効果で響いた面もありそうです。
 自分のルートの乙女モードもいいけど、地味に灯華ルートのいい女モードも好きですねー。この人は本当に支えてあげたいなーと思えるタイプでした。

 聖衣良は普通に可愛かったけどそれ以上の何か、があるほどではなく、後は強いて言えばきらりの奔放さが、かなり突き抜けているのに全く嫌味がなくて清々しく、結構お気に入りでしたね。


CG(18/20)


★全体評価など

 話の長さに見合う質量ではありましたし、原画さんによってそりゃ雰囲気の違うところはありますけど、総合的に安定感とバランスは取れていて悪くなかったと思います。

 1枚絵は全部で108枚と先ず先ず、立ち絵も時間軸に合わせてそれなりの数が用意されていて良かったですね。
 立ち絵だと雨音は全般的にめっちゃ可愛くて好き、あと聖衣良の私服とか、栞菜の私服辺りが好きです。

 一枚絵では、雨音の出会いずぶぬれにバイク二人乗り、添い寝に騎乗位、あと聖衣良の出迎えとプールあたりが好みでした。


BGM(19/20)


★全体評価など

 質量ともに中々素晴らしい出来ではないかと思います。
 ボーカルは8曲とかなり豪華で、BGMも33曲と、学園編とアフター編で楽曲的にも雰囲気の差異を出しつつ、それでもしっかり統合的に、どこか神秘的で透明感のある雰囲気に仕上がっていてかなり好きですね。

 ボーカルでは断然『with tomorrow』が好きです。これは神曲ですね。雰囲気的にMore系列の曲っぽさはあるけど。。。
 それ以外だと『after rain』と『僕たちの詩』がそこそこいいなと思いました。OPもそこそこ、かな。

 BGMはどちらかと言うとアレンジ系の方がイメージに強く残っていたりもしますね。
 単体では『low tide』が一番良くて、それ以外も全体的にクオリティは高いと思います。


システム(9/10)


★全体評価など

 演出は派手さはないものの、要所でのシナリオを引き立てる演出の効果は高かったですし、もうすこし動いてもいいかな、と思わなくはないですがまずまずでしょう。
 OPムービーはかなり雰囲気がよく出ていて、シナリオをクリアした後だと記号的な意味も読み解きやすく、インパクトと情緒をきっちり兼ね備えたいい出来だと思います。

 システムに関しては、ルートジャンプがないのがちょっと面倒ではあるけれど、基本的なものは揃っていますし妥当なラインかなと思います。
 ただ解像度が低めなのはやや勿体ないですかね。


総合(90/100)

 総プレイ時間27時間くらいですね。
 共通が全部で4時間くらい、サブの3人は2〜2,5時間前後、聖衣良は3,5時間くらい、他のメイン3人は4〜4,5時間くらいの尺になるでしょうか。
 ヒロイン数もそこそこ多いのに、一人一人にしっかり尺を割いていますから、不思議要素を介在させてもきちんと駆け足にならずに済んでいて、総合的な完成度とコスパはやはり優秀だと思います。

 ただファンタジーを介在させたことと、そこに重めのテーマ性を付与した事で、シナリオとしては少し人を選ぶ部分も出ているかな、という感覚で、個人的にもう少し融通を効かせて欲しかったり、重厚に紡いでほしかったりという不満はなくはなかったです。
 でも充分面白いですし、好みのヒロインがいるならば手に取って損はしない一作だと思いますね。


posted by クローバー at 08:47| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月15日

大切にいきましょう

 イースセルセタはダナンに入って、灰の森探索が終わったくらいですね。
 マップ踏破率も90%近いし、思ったよりは全体的に長くはないのかな、という感じで、逆に言えば[が相当にボリューミーだったのかなとも。ナンバリングではないってあたりも影響してるのかもだけど、まあそれでもスピーディーな展開の中でとても楽しめています。
 個人的な感覚として、イース慣れ、ってのもあるかもだけど、戦闘自体は今回の方が全然楽に感じるのですよね。最初にイージーまでしか難易度選択できないのを不安視したけど、むしろ終盤になればなるだけ楽ちん。思った以上にカンリリカ使いやすくて、ブリッツフェンサーとかスタンインパクトで、相手を近寄らせずに迎撃出来るし、大抵一撃か二撃入れれば凍ってくれるからねー。
 パワーアップアイテムとかもちょっとずつ出てきたけど、もう迷いなく全部カンリリカに投入して、武器防具も優先的に強化して進めてます。

 んでようやっとこ黄昏のフォルクローレも開始しました。
 正直どうせ好みに合う、というのはわかっていたので、敢えて体験版をやらなかったのですけれど、やっぱりはじめてみるとすぐにこの特有の世界観とキャラ造型の雰囲気の良さに惹かれていきますねー。無論絶対的CVゲー、という強みもあるし、その分普段以上に進行は遅くなっちゃうけれど、これはもう大切に、噛み締めるように進めていく所存。
 だいたい表向きの雰囲気や公式の文言から察してはいたけれど、やっぱりすぴかって最初はこういう、文字通り棚上げされたキャラなんだな、って所と、その由縁がもたらす人間関係、感情の捻じれというかもつれというか、その土台の部分の組み立てがやっぱり独特で面白く、それ故にこそそこを乗り越えて如何なる関係に辿り着いてくれるのか、とてもとても楽しみではあります。
 まだ進行はOP過ぎてちょっと、くらいだけど、クーデレすぴかも、溌溂麦もやっぱし可愛いねぇ。
posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月14日

続・癒されました

 みあげてFDの通い妻ちゃんルートクリアしました。
 相変わらず徹頭徹尾ありとあらゆる場面で超可愛いですねー。最初のダダ甘えも、中盤の嫉妬からの暴走も、終盤のお姫様モードも、ついでに子供時代も全てが可愛過ぎて、眺めているだけで魂が浄化される気分です。。。
 まあ寄り道もいい加減に、なので、明日からはきちんと色々頑張ります。
posted by クローバー at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月13日

癒されました

 みあげてFDのひなみんルートをクリアしました。
 そういや元々これ後付けのシナリオだったなー、なんて思い出しつつ、内容としてはほとんどむつらぼし絡みの活動はせずに二人きりの話なので、そういう動的な視座ではちょっと面白味はないんだけど、その分超ストレートにひなみんの愛らしさと健気さが刺さってきて、改めてプレイしてもひなみん可愛過ぎるだろ……と萌え転がるしかないのでした。。。
 個人的に色々その都度にヒロインの魅力をある程度数値化して考えてはいる私だけど、長いスパンで見た時に、当時はすっごく好きだったのに、いざリプレイして見るとそこまででもない、ってのと、以前以上に魅力を感じる、ってタイプはやっぱりいて、この子は確実に後者ですねー。触れるたびにもっともっと好きになる。
 勿論沙夜も後者寄りなので(元々好き過ぎるから伸び幅では負けるけど)、楽しみですなー。
posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする