2016年08月31日

あいがーりー♪

 銀色はベスリーの学園編が終わったとこまで。ぐぬぬ、やっぱり全然進まないな〜。
 作品構成そのものがある意味ではベスリーの来日に合わせて、という部分もある為、他ヒロインではどうしても恋愛の進展にもどかしさや間延び感、不必要なほどの高潔感が問われてきたけれど、ここは流石に会えない時間の蓄積もあって恋愛面での盛り上がりはストレートですね。ベスリー大変かわゆい。橘まおさんは恵璃も良かったけどこの子も素敵ですな。
 ただ読み物としては単純に、他に比べると少しだけ鼻につくイメージがなくもない、って感じ。構成にきっちり添わせていく中で、ここまでのルートよりちょっとだけわざとらしさが滲み出てしまっている感じがするのは勿体ないところではありつつ、でもプロットそのものは綺麗だし、挫折からの新たな希望、なんて王道的展開も交えつつ素敵な青春像になっていると思います。でも椛が演劇やってないのはちょっと違和感だなあ、そこはそうするに足る理由を差し込むくらいの配慮は欲しかったかも。
 しかし結ばれる準備としてそれを選ぶのは外人さんらしいチョイスではあるわね。。。ともあれサクサク出来る限り進めていきたい…………のだけど体調が宜しくないんだよなぁ。ホントこの夏はダメダメでござる。
posted by クローバー at 19:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月30日

あぁ迂闊…………余裕がないなー

 生命のスペアの感想をアップしました。
 しかし張り切って書くつもりがまさかの大寝坊スタート…………いえ昨日ちょっと無理な時間まで銀色進めてたせいなんですが、それにしても我ながら情けないし時間的にどんどん追い詰められていくなあと、九月にも入ってないのに困ったものです。
 ともあれそのせいで少し簡素にしちゃったのですが、概ね書きたい事は書けたと思います。一本道や結末自体に不満はないけど、それをよりよく見せるための下支えが色々と足りてないってのが勿体なかったし、またしても報われないヒロインに思い入れてしまってドンマイ症候群ではあるにせよ、それがなくとも絶賛には至らないかなというところ。
 ネタバレで示唆した続編というか第二部的なところにしても、感想を練る段で色々構想は膨らむのだけどねぇ、そもそも手持ちを持て余してる段階でどうこうは言ってられん。

 銀色は雛多、瑞羽までクリアです。
 雛多に関しては学園編までの面白さに比べると、個人的にはアフター編はパワーダウンしたかなというか、基本的に雛多の個性が根本となっての筋道なのはいいとして、そこまで特別に深い悩みや葛藤、或いは蹉跌や頓挫がなく綺麗に纏まってしまうと、その分だけ横の繋がりでの克服状況とかのシチュも少ないし盛り上がりに欠けるきらいもあるかな、というイメージですかね。
 無論中学編からのとりとめのない夢が全てひとつの線となって繋がっていく構成の妙は素敵だし、それと主人公の本当の夢が重なっていくのも綺麗なんですけどね、もう少しくらいはポジティヴさの裏側にある苦悩とか、事象的な面での障害はあってもいいんじゃないかなと感じました。というかハルを飼い始めた時点で父親のあんな思わせぶりな言及があったから、てっきりラストの方ではハルに絡んでの、主人公の獣医としての神髄を試されるようなイベントがあると思ってたのに。。。

 まあ物語として見た時に、バイタリティに溢れてグイグイ前に進み続ける雛多の在り方は、どうしても立ち止まったりたどたどしいところの多い椛よりも眩しく見えるところはあるのですが、しかしこうまで全てが上手く回りすぎると天邪鬼な私としてはうーん、となるし、根本的な気質としても私自身ここまで強引に振り回される相手への気持ちの投影がしづらい、ってのはありましてね。。。基本引き篭もってエロゲに耽溺してる人種ってそんなもんじゃありません(笑)?
 そう言う意味では椛の物語の方が共感は出来たし、キャラ的な好みでもね、雛多も普通に可愛いし面白い子ではあったけど、この順番に持ってきたのが間違いではなかったという印象を覆すところまではなかったなと。

 次いで瑞羽シナリオ、これはキャラ的にはともかく確実に一番ドラマチックで山あり谷ありにはなるだろうと思って期待していたけれど、概ねそれに堪えてくれる素敵な出来栄えでした。
 中学編から続くライバルとの関係、その遠い背中に追いつくための主人公の献身、他にも色々な人に支えられてのひたむきな競技への打ち込み、その中で幾多の挫折や苦悩を味わいながらも踏ん張って前に進む姿は美しかったし、ロングスパンで最初の目標達成を目指すことで、その努力の蓄積がこの上ない説得力に転化するのも期待通りでしたね。

 瑞羽自体も年上キャラだけど正直雛多よりは可愛げがあったなと思うし、個人的には中学編くらいの立ち絵、あどけなさが残る感じならまだストライクゾーンなのにつくづく惜しいなぁと。というかこのルートは付き合いだしてからはじめてまでに、今までで最長の二年半ですよ二年半!もはやそれ主人公の性的マイノリティを疑った方がいいレベルですよ(笑)。
 まあとはいえ、フィギュアという特殊な世界のトップアスリートと関係していく中で、そういう部分が影響を及ぼす面も大きいだろうから、って配慮としては他ヒロインよりはまだ言い訳が効くし、そういう節目節目での関係性の深化が、そのまま演技の質にもプラス要因として関係している構造自体は綺麗だったし、いい加減三人目となればこの風土にも慣れてくるしね。。。でも成長しちゃうのがなぁ…………。

 そういう部分でのささやかな不満を抱える中で、しかしこのルートの最大の清涼剤はアリサの存在に他ならない。。。なにせ最初からロリキャラでありつつ、最後まで一切成長しないんだよ!合法ロリだよ!しかもキャラデザ超可愛くて性格も可愛いんだよ!小さき絶対女王なのにあんなに柔らかくていいの、ってくらい素敵な子で、くっ、中学時代に分岐選択肢はないのかっ!って思わず引き返してしまうくらい(笑)。
 まあ当然あるわけもないんだけど、こういう子が絶対的な壁として君臨してくれている物語だけに、極端な重苦しさとか切羽詰まったイメージは強くない、ってのも個人的には良かったですね。まあ実際的な意味で言えば甘い、夢物語、ってところはあるだろうけど、私はこういう部分でメルヘンというか清々しいつくりなのは歓迎ですな。リアリティは充分他の部分で補完出来ているわけだし。

 そしてどのルートでも相変わらず椛がふわふわ可愛いなー、と思いつつ、このルートでは全体的にバランスよくみんなとの関わり、力を合わせての応援や協力が生きてくる仕掛けになっているし、贅沢を言えばラストシーンは余韻のみで語らずにアリサとの会話なんか見てみたい気持ちもあるんだけど、無粋っちゃ無粋なのは確かなんですよね。
 他ルート以上に情緒に傾いてる向きはあれ、少なくともスペアみたいにほぼ一辺倒、というバランスの悪さは微塵もないし、ここまでの中ではやはり一番に評価したい話です。というか多分土台のステータス的にも、ちゃんと作ればポテンシャルはこれが一番だろうとは思ってたし、ベスリーはまだ期待してるけど雪月はシナリオ、という意味では、他ルートでの立ち回りもぼやっとしてるしこれ以上は難しいかなぁとは思ってますけどね。
 あと、雛多ルート以外でハル君がいい飼い主に恵まれていることは祈らざるを得ない。。。

 ラブリーデイのCV出てまして、やったね一番好きなアリス小鳥居さんじゃんわっほーい(^^♪
 結花の秋野さんも、銀色の雪月に続いての妹くすはらさんも楽しみですが、やはりこれはアリスのはっちゃけ片言ボイスに全力期待せざるを得ないなあと思います。あー楽しみ楽しみ。十一月もホント地味に買うもの多そうだなあ。

 そして厨二姫の無期延期うん知ってた。。。
 というかまさか出るとは思ってなかったし、出てもプレイできるタイミングじゃなかったのでね。九月のエロゲは大人しく千桃とタユタマ2の2本だけにしときます、フィリスとうたわれがあるから物量的には充分過ぎるわけだしね。
posted by クローバー at 19:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

生命のスペア

 できない私。が結構好きだったし、あの作品のメインルートで提示された死生観を更に煮詰めたような設定、内容で、体験版も期待感を煽ってくれるもので、ハーフプライスでサクッとクリアできそう、ってのも含めて楽しみにしていました。

シナリオ(20/30)

 散る間際まで、花は咲く。

 桜紋病――――。
 突如世界にこの病気が現れてから、この国では滅多に街中で桜を見ることがなくなりました。

 いきなり心臓の上に桜の花びらのような痣が生まれ、その脈動によって体内に激しい苦痛をもたらす、現代医学ではその治療法どころかメカニズムにすらも辿り着けておらず、そしてひとたび満開に咲き誇れば必ず一定期間で死がもたらされる難病。唯一の治療法は、遺伝子適合という奇跡の確率を潜り抜けた上での心臓移植のみ。
 メカニズムが不明故に様々な憶測やデマが飛び交い、一時桜そのものが媒介となっていると噂されたこともあって、かつては国の象徴のようであった桜は、一転忌み嫌われる花となってしまったのです。

 主人公は数年前に優秀だった兄をこの病気で亡くし、その結果家族はバラバラに崩壊して、今では実家でほとんど独りきり、かつて兄の生誕を祝して植えられた桜を守りながら暮らしています。
 そして以前、ひょんなきっかけから桜紋病を患う同い年の少女、夙川恵璃と出会い、紆余曲折の中で彼女の信頼を獲得していて、彼女は今日もまた花が咲き始めた桜を眺めるために主人公の家にやってきます。

 普段から死病を患っているとは思えない前向きさを見せる恵璃ですが、その日は少し雰囲気が違っていて。
 そして彼女の口から零れ出たのは、ひとつの頼み。
 現代医学においても違法で、倫理の壁を無視して作られた、恵璃の心臓のスペアとなるべく生み出された彼女の妹、璃亜。移植適合年齢が近づく中で、自らの生を全く省みずに自分に心臓を渡そうと固く決意している璃亜を、何とか生き続けるよう説得したいから協力してくれないか、というもので。

 かつて自分も兄の代わりになるべく適合診断を無理やり受けさせられていた主人公は、当時の心境を省みて信じられない想いを抱きながらも璃亜と会ってみますが、その口から出る言葉は頑なで、それでいて無理をしている風でもなく、本当に心の底から姉に心臓を渡せることを喜んでいるように見受けられて。
 改めて恵璃と作戦会議をし、当事者だけでなく家族全員の想いを知りたいと口にする主人公に対し、恵璃はそのきっかけを作るために主人公が自分の大切な相手、つまり恋人のフリをすればいいと提案してきます。
 
 かくしてはじまった疑似恋人の生活と、その中で知っていく家族の温もり。
 自身も大きな秘密を抱えながら、それでも主人公は恵璃の願いを叶えるべく奮闘し、その中でかつて自分に与えられなかった愛情の美しさ、尊さに触れて、それが恵璃との関係にも波及していって。
 これは、避けられない死を抱えながらも懸命に、最期の瞬間まで幸せに生きようと奮闘する、信頼と絆と意志の物語です。


 あらすじはざっくりこんな感じですね。
 公式見てもわかる通りヒロイン一人の一本道なので、そのあたりで精神性にブレが出ることもなく、ただひたすらに最期を迎える前に心残りをなくし、ある意味できっちりと尊厳を保ったまま生き切るため、為すべきことを為していく物語、となります。

 テキストはできない私。の時に比べると大分コンパクトに洗練されている格好で、やり取りも軽妙さが増して読みやすく楽しくなっていると思うし、その中で細やかな感情の機微を丁寧に差し込んでいくバランスの取り方も良かったんじゃないかと思います。
 一方で、テーマや構成に合わせての展開がくっきりしすぎていて、読み口の上でもやや余裕というか遊びがなく、特に当事者二人の心情に添っての構成の中で、情緒的な面での説得力は強い一方で、社会的な部分でのそれが薄い、そもそもほとんど言及がない、という部分は勿体なかったし、適宜少しずつ紛れ込ませるだけでも少しは違ったんじゃないかなあと思うのですけどもね。

 ルート構成は選択肢すらない完全一本道なので特に触れることもないですかね。
 ただ後で詳述しますが、この作品の主題は結局どっちなの?と思案する中で、より俯瞰的に見た時に何かその後の状況に変化をもたらすような選択肢はあっても良かったんじゃないかなと個人的には思っています。

 シナリオに関しては大半ネタバレなのでこのあたりで書けることは少ないですが、あらすじでも触れた通りにあくまでも当事者たちの心情の動き、そうしたい、という想いのぶつかり合いの中でのみが物語の動因となっている感じで、その気持ちに寄り添って楽しむ分にはしっかり骨太の王道的な作品、という評価でいいんですね。
 ただし、その状況を綴るためにそもそも現実にない特殊な病気を設定している、という点で、できない私。の詩乃の類例がちゃんと想起できる苦しみや悲しみほど寄り添いにくい、というイメージはあり、そこに璃亜、という更に特殊な存在や可能性を付与することで、社会的な観念の中ではかなり浮足立った物語になってしまっている一面もあります。
 無論その欠点を補って余りある情緒面での訴えかけ、構成の美しさはあるので、このあたりはどちらに読み手が期待感をおいているか、というところで評価が割れる部分かなとは思いますし、あとやはり、「誰」に思い入れるか、という点でもまた複層的な見方を持ち込める、短いながらも考えさせられる作品なのは間違いないでしょう。

 以下サクサクっとネタバレでその辺検証していきたいと思います。

 本当に、情緒の面では徹底的に美しさ、生き切ったと二人が思える満足を与えられる展開が用意されている物語なんですよね。
 同じ病気を同じくらいの進行度で抱え、どうしても世間に受け入れられない病気、という設定もある中で、互いの存在だけが絶対的な理解者として君臨しており、揃って死そのものはとうに受け入れていつつも、それでも心残りをなくして幸せの中で死にたいと、特に恵璃が主導になっての最期に向けての歩みは一貫していて。

 太く短い幸せこそが至上、という一種の強がりを含みつつもの本心を吐露する恵璃の想いは、主人公と結ばれ、愛し合い、互いの欠けたものを補い、時に些細な頓挫も孕みつつも着々と構築されていって、最大の気掛かりだった璃亜の心境に対しても一定の理解を得ることが出来て。
 その上での致命的な発症の同期、指輪の奇跡とか桜の延命度合いなど、あくまでも二人の歩みに沿った世界がデザインされていて、互いに愛する人の胸の中で、時を置かずに静かに、笑顔を浮かべて逝くという、必然の死を前にして最大限の幸せを維持し、人としての尊厳を失わないままにいられた、というのは本当に素敵な情景だったと思います。

 ただし、こういう死生観や尊厳死の問題は、最近はアマツツミやフロフロでも思案した部分でしたが、その二つに比べると前提条件がファジーだったり、フィクションに寄りかかりすぎていたりで、問題提起としての純度という意味でやや落ちるかな、とは思うんですね。
 特に同じファンタジーを組み込んでいても、その中での前提条件を徹底的に明確に提示し、その尊厳の揺らぎの部分まで鋭く活写し、対比的に提示してきたアマツツミと比較してしまうと、やはり綺麗事に特化しすぎているなと感じる向きはあるのですが、まあそれはむしろあっちが強烈過ぎた、というだけで、この作品でもしっかり苦悶や、その中で壊れかかる尊厳のありようは見え隠れはしているし、それをギリギリのところで押し留める愛の力、というファクターを強調する意味では見事だったと思います。

 だからまあこの作品は、最初から主人公と恵璃のありように思い入れて、二人の為の世界だと視野を限定して見つめる限りはほぼ瑕疵のない素敵な物語であった、と言えるでしょう。
 しかし逆に、二人の意志が介在していない部分や、或いは二人の想いをより美しく投影するために組み込まれた要素においての粗や矛盾、気持ち悪さが内包されているのもまた一面の事実であり、特に二人が死んでも世界は続いていく、その中で意志を託される存在となる璃亜の視点、想いを軸にしてこの物語を見ていくと、また違う感想になっていくのではと感じます。

 大きく見て、ポイントは二つ。
 社会的観念との折り合いと、タイトルにも込められた作品のテーマの本質について考えていきましょう。

 まず前者においては、ファンタジー要素を含みつつもその下地の部分を謎に包んだまま、という割り切った構成の是非を問う、という意味にもなります。
 桜紋病という不治にして未知の病の創造は、情緒面ではより大きな孤絶感を二人に伴わせ、それ故こそに互いに対する依拠を絶対的なものにする為の重要なファクターですが、やはり色々と背景が謎に満ちていて、その死が不可避の必然である、という理屈の上での納得感を読み手にもたらすには絶対的に情報量が足りない、と言えるでしょう。

 別に徹底的に掘り下げろ、とは言わないけれど、最低限の理屈の下支えは、感情面での共鳴を飛躍的に高めるためには不可欠な踏み台だと個人的には思っているし、できない私。のように現実に依拠していればそこにフォローを置く必要はないけれど、創造性を持ち込む限りはそれがないと片手落ちに思えるのはどうしようもないなって思います。
 ファンタジー要素の介在する位置関係の問題もあるにせよ、上で触れたアマツツミはほとんど完璧に近いフォローが出来ていて、その辺も最終的な感動の着地点の差になっていると私は考えますね。
 少なくとも本格的な発現から二十年前後は経過しているのだろうし、その中で全く病理的な面でお手上げ、ってのもいかんせん現代医学の優秀さを蔑ろにしているようでもあるわけで、せめて二人の死が不可避である部分を強調したり、また二人の死期が発病のタイミングのズレに関わらず同期する必然などをフォローする知見くらいは作中で提出しておけば、後々の踏み台という意味でもしっかり機能するし、読み手の納得に対してのプラス要素になったとは確信します。

 それに加えてもうひとつ、絶対的な意味で社会性と反しているだろう思える部分は、前提として提示されたデザイナーズチャイルドの存在もそうなんですが、それ以上にそもそも健常者からの心臓の生体間移植なんて倫理に抵触する行為が可能なのか?って話。当事者の心情云々の前に、冗談抜きでそれ殺人そのものだよね、ってところなんですよね。
 元々違法の遺伝子操作なんてことが可能な伝手を持っている事を踏まえると、内々でそういう手術すら請け負ってくれるパイプもあるのか、と見做せなくもないけれど、より大掛かりで後処理も隠匿も難しい処置にはなるだろうし、そういう視座での議論を一切放棄して、あくまで心情を絶対視しての展開に固執する構成はやはり少しバランスを欠いているかな、と思わざるを得ませんでした。

 そして、上記の問題提示と関連しつつ次のポイントにも絡む、個人的にはこの作品で一番不可解で飲み込みがたい部分について考えてみましょう。
 すなわちそれは、一体誰が璃亜に、ああして命を渡すことが当たり前だと、自分の生きる意味そのものだと信じ込むまで、自分の生まれた意味を知らしめたのか?ってところです。

 これに関しては、絶対的な答えはともかく、消去法的に可能性はどうしたって限定される問題提起です。
 そもそも遺伝子操作自体が違法である以上、その事実を知る人間が数多いるはずもなく、となればそれは夙川の家族の生活の中でと考えるのがどうしたって自然ではあり。
 あの両親の心変わり、璃亜を一個の人間として、大切な娘として見つめるありようがどの時点で固着したかとか色々考える余地はあるのですけど、ただここで問題にすべきは、結果的に今璃亜が、社会通念からも人間心理の観点からも逸脱甚だしい、命の譲渡という選択を当然と思い込んでいる事実を読み手に納得させるだけの素地がない、という部分に尽きると言えましょう。

 心理、感情の面ではまだ解釈の余地はなくはなく、家中の空気感の中で醸成された、本人も言及していた些細な疎外感の蓄積とか、或いは自己犠牲への陶酔、また最愛の姉を失う悲しみを味わいたくない故の思考停止などが綯い交ぜになって、その意思を強固なものにしていると考えられます。
 ただやはりその発端の部分については完全にブラックボックスであり、解釈の為の取っ掛かりがほぼなくて、普通に考えればまさか本人に面と向かって、それこそ主人公の父親みたいに兄(姉)の代わりになれ、と、その生まれてきた意味を擦り込んだとも思いたくはなく。
 個人的には家庭内の違和に触れる中で璃亜自身が、隠してあった過去の日記とか証拠とかを見つけてしまって、くらいの匙加減であって欲しいなと思うし、或いはその状況を呼び込んでしまった一端に恵璃が関わっていて、だからこそ余計に璃亜にそれに囚われて欲しくないと思う、みたいな付加価値を組み込む余地を見出せる中、しかしそこに触れたテキストが一切ないから、璃亜の感情もありようもどこか嘘くささが付きまとい、あくまで主人公達が自分達の生き方を貫徹するために折伏すべき理不尽の一つみたいな、リアリティの薄い固執にすら思えてしまうのがあまりに勿体ないのです。

 ともあれ、璃亜を説得していく過程の中で、例えばもし両親の惑いが長く続き、物心つくかつかないかの頃にはそういう非人道的な言動をしていた、という事実があるなら、それを前提として吐露させる、という流れを、いわば探偵役でもある主人公が作り出していって欲しかったですね。無論それが恵璃が介在したものとしても、或いは璃亜が自身のみで見出してしまった事実だったとしても同様です。
 何しろ誰より璃亜の考え方が人間の本能から逸脱した歪なものだと皮膚感覚でわかるわけですし、最後の一押しにああいう、疑いようもなく本心を真っ直ぐに透けてみせるイベントを用意するのはいいとしても、そこに至る前に、何故そんな思想を抱くようになったか、の根底部分を探り当て、解すステップがあるべきだったし、その辺緻密さを欠いている、ましてそこに肉薄する為の下地自体はあるのに、ともどかしく思いました。

 そして、その頑なさを解きほぐすための理屈としてなら、上で触れたような社会倫理の面での指摘も第三者的な立ち位置からなら充分可能だし、両親の軽挙についても、当時はそこまで考えが至らなかった、というフォローになって、よりそれが衝動的で罪深い、だからこそすぐに過ちに気付いて正しい道に引き返すことが出来た、という動機づけにもなるわけで。
 ここは正直あんな一足飛びにでなく、段階を踏んで解決していくべき部分だったと思うし、けどそこに踏み込むことで互いが傷つくのを避ける、というやはり情緒的な思いやりを上に置いているせいで曖昧にしてしまっているのは気に入らないところです。

 結局のところ、あくまで主に璃亜の視点に寄り添って物語を見てきた私だから余計に、って部分はあるのかもですけど、基本的に璃亜の存在意義って物語的にはかなり粗雑というか、あくまでも主人公達が想いを託していく為の存在でしかないように扱われている気がするんですよね。
 最初の方で書いたように、主人公と恵璃の心情面での変遷を看取る上では完全に近い造型でありつつ、それを為すための踏み台の部分に関しては概ね蔑ろで、ただここでもう一度立ち返りたいのは、この作品のタイトルは「生命のスペア」なんだけどなぁ、って部分になります。

 正直これ、単純に二人の生き様に寄り添って読み解く中で、結果的に物理的なスペアの存在は否定して、代わりに心の部分での繋がり、連環においてのスペア的な意味合いで落着させているつもり、だとは思うのですが、その時にスペア、って単語を用いるのが正しいか、美しいか、って考えると微妙に感じるんですよね。
 無論璃亜が、恵璃がそういう存在だったからこそ生まれた、という事実は否定できないにしても、一個の人格として、璃亜としてきちんと生き抜いて欲しい、と願う中でなら、やはり語感的にしっくりこないんですよ。

 でも逆に、二人が死んだ後に残るものはあるという、璃亜の立場から物語を見た時には、どうしても璃亜が簡単には脱却し切れない自身をスペアと見做す価値観を投影する意味で、そのタイトルは正しく嵌っていると思えて、そこに僅かな齟齬を感じる、なんてのは言い掛かりに近いところかもしれませんが(笑)、より正しくそのタイトルに従うなら、もう少しは璃亜の心情やスタンスにも触れ、掘り下げていく必要性はあったんじゃないかなと。
 最大のポイントは当然上で触れた命の譲渡を巡るやり取りになるけれど、そこで価値観を変貌させた上で、二人の死を受け止めてさぁどうするか、という部分で、このED自体は個人的にはまだ納得できない点は多いんですよね。なにしろあれだと、今度はその死に囚われて、自分の生きる意味をその中に見出して、という視野の狭さをありありとさせる気がしちゃうんです。

 まあどうしても私が璃亜に思い入れている故の感想なのかもですけど、スペア、の主体は璃亜であるのに、物語自体は主人公と恵璃のもの、って構図が貫徹されているのは気に入らないんですよねー。
 だからと言ってこの物語の骨格自体をどうにかしろ、という気はなく、ただ贅沢を言うなら二部作にして欲しかったですわ。第一部の主人公と恵璃の物語の中で、当初の固着からは脱却しても、まだ姉のスペアである自分から完全に抜け出せない璃亜が、本当の意味で自分の道を見出し、その病理の解明という崇高な理念と同期して、もっと身近な自身の幸せを、恋を受け止めていく物語が読みたかったですはい。。。

 ともあれ色々脱線したけど、要はこの物語のテーマは、って考えた時に、タイトルからは生命倫理に基づいた囚われのない生き方の追求をイメージするけど、でも実際的にはその部分は中盤の山場ではあるけど深く掘り下げられることなく、総体的に見て二人の理想の死生観の反映のほうに比重が寄っていってない?って疑問です。
 本当にタイトルに準拠するなら、その部分のキーキャラである璃亜の掘り下げがもっと欲しいし、第二部は大仰すぎるというなら、例えば道中で心情面の機微に触れる選択肢を設けて、その結果次第で二人の道行きは変わらなくても、璃亜がそれを受けてどう生きていくかの変化はある、みたいな構図も面白かったと思うわけです。

 恵璃の願いである、璃亜を救ってほしいというのが、この歩みの中で本当に完全に成し遂げられたか、彼女をスペアの在り方から脱却させられたのか、と見た時に、色々な角度から不備が感じられてしまうのが、私がこの作品をそこまで高く評価できない最大の要因となりますね。
 加えて、総合的に見てやはり粗自体は多い作品だし、特に親世代の心情が見えにくい中で、二人の尊さを浮き彫りにするのにそことの関係での不快さや気持ち悪さを置き去りにしているのは、やはり情緒に寄り過ぎている弊害と思います。その一点突破の構造自体が好みか否かは評価を左右するところではないでしょうか。



キャラ(19/20)

 結局のところ美談の中に人の弱さ以上のものは含ませず、その代わりのスケープゴートを置いている、という極端さの中で、当事者二人はともかく脇のキャラの掘り下げは足りないな、って思うし、それが結果的に本筋の重み自体を毀損している部分もあるので勿体なく、そしてキャラそのものの魅力にも反映しているかなとは思います。

 まあ色々理屈をこねてみても、璃亜がもちょっとまともに報われてくれても、って憾みを反映しているのは否定できないところです(笑)。
 本当にいい子、ではあるのですけど、結局この子の根幹を織りなす心情の部分がヴェールに覆われたまま、すっきりとほぐされないままに終わってしまったな、という気はずっとしていて、流石にこの流れの中でヒロインにしろ、なんて無茶は言わないにしても、もう少しでも向き合い方に工夫があってもなあと思うのです。
 それでもあんな形とは言え色っぽいシーンも用意はしてくれたし、一々反応が可愛くて本当に好きなんですけどねー。やはり妹はいいものです。。。

 無論恵璃も好きですよ。
 心の準備をする時間はたっぷりあった、といっても、その境遇の中であれだけ前向きに懸命に生きられる強さは尊敬できると思うし、その中で心のままに、というありようが幸せを広げていく根本的な善良さ、心根の綺麗さは素敵だったなあと思いますね。


CG(17/20)

 基本的に可愛らしい中で、きちんと色っぽさや痛々しさも深みを持って描き出せているし総合的に悪くはない、とは思うけど、そこまでガツン、とくるものはなかったなあ、というところでこの点数。

 立ち絵に関してはそもそも立ち絵キャラが少ないのもあるし、やはり量的には最低限ではあると。
 ポーズはメイン級で2〜3種類、サブは1種類と動き自体は少なく、姉妹の個性や可愛らしさは見受けられたけど特には、ですかね。璃亜の正面向きと恵璃のやや右向きが好き。
 服飾も恵璃が3種類で璃亜が2種類、後は1種類なので少し寂しい。璃亜のパジャマ立ち絵は見たかったなあ。二人とも制服私服は可愛いです。
 表情差分もそんなに多くはなく、多少は遊びも含みつつ痛々しいものも含めて必要充分、ってところかなと。
 璃亜の笑顔と膨れ、慌て顔、恵璃のジト目、拗ね、からかいあたりは好きです。

 1枚絵は全部で40枚と、ハーププライスなのでまず量は水準くらいかなと。
 ただ基本シリアス路線の作品なんですが、半分以上はHCGだったりもするので、個人的にはもう少し通常シーンのが欲しかったかなあとも。あと総合的に安定してるけど、感動を呼び込むシーンでのもう一押し、力強いインパクトが足りなかったなー…………ってこの辺、正直アマツツミのせいで贅沢になってる可能性は否めないんですけども。。。

 お気に入りは桜の下、お茶、団欒、キス、膝枕、添い寝、対峙、抱きしめ、指輪、看取り、最期、想いを継いで、初H愛撫、正常位、騎乗位、お風呂、バック、パイズリ、69あたりですね。


BGM(19/20)

 テーマ性がしっかり打ち出されているのもあり、楽曲としてもコンパクトながら総合的にすごくまとまった、透明感と抒情感、寂寥感が絶妙にブレンドされた素晴らしい出来になっていると思います。

 ボーカル曲は1曲。
 OP&EDの『Liblume』は神曲ですねー。作品のイメージを完璧にトレースしたメロディとボーカル、切々と訴える悲しみの中に芽吹く安らぎ、温かさ、幸せが染み入るように広がっていって、特にサビのラスト3音節でイントロが最小限に絞られるところの哀愁と、Dメロのラストの切なる希求をイメージさせる伸びが素晴らしい出来だと思います。

 BGMはインスト含めて18曲、量も充分だし質もとても高くて満足ですね。
 特にお気に入りは『てのひらに、さくら。』、実質的にテーマ曲みたいな扱いでしょうけど、その世界が切り取られたような素朴で透明な美しさ、情緒満載のメロディは心打たれます。
 その他お気に入りは、実際のところ掛け値なしに全部好きだったり。普通の作品だとギャグとか箸休め的なので流石にそこまで、ってのは結構あるけど、そういうのがほぼないし本当に綺麗な曲ばかりなんでね。


システム(9/10)

 演出はまずまず、かな。
 キャラは良く動くし、要所での情感を高める演出もしっかり組み込んではいるけれど、さほどインパクトが強い、ってほどではなく程よいプラス要素、くらいに留まってはいるイメージ。
 ただムービーの出来は出色。曲の良さも当然あるのだけど、それをしっかり生かす画面構成、色遣いはかなりお気に入りですねー。基本的にこの項目の+1点分はほぼこれのおかげ。

 システムも基本的には使いにくいところはなく、ジャンプ系が搭載されてないのがリプレイしようと思った時に厄介かもだけど、基本的に選択肢なしの一本道ならそこまではね。
 それ以外も必要なものはほぼあると思うし、こんなものでしょう。


総合(84/100)

 総プレイ時間6時間。ハーフプライスとしてももう少しボリュームは欲しいかな?と思う向きはあり、一点特化の物語としての完成度はそれなりながら、そこを毀損せずになおイメージを良くするための肉付けはあれこれ思いつけるわけで、個人的にはもうちょっと多角的な視点で、骨太な物語にまで昇華させて欲しかったなあと思う部分はあります。
 まあ少なくとも期待通り、くらいの楽しみは提供してくれましたけど、決して期待以上ではなかったし、色々ともどかしさも残してくださいましたので、評価としてはこのくらいが妥当な線かなあと。でもこれはこれで、ツボに嵌る人には相当破壊力のあるつくりではあるので、体験版やってみて主人公と恵璃に特に強く惹かれる部分があるならプレイしてみる価値は存分にあると思えますね。
posted by クローバー at 07:11| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月29日

後半型なり

 銀色は椛をクリアして、今は雛多の学園編が終わったくらいまでですね。やーしかし、わかってはいたけれど一人分の分量が長い長い。ふつーに1ルート5〜6時間はかかりそうなので、やはりクリアに辿り着けるのは順調に推移しても木曜くらいかなぁ。そしてわかっちゃいたけど、きっちり10年分の想いや人生を蓄積させていく分、後半に行けば行くほどの思い入れの嵩増しは見事ですねぇ。

 椛シナリオに関しては、前半は昨日書いたみたいにどうしても仕込みの段階、ってところでのダイジェスト感がなくもなかったけれど、学園編の中盤くらいで本気で演劇にのめりこんでいくあたりからは加速度的に面白くなっていったかなと。やっぱり劇中劇はほとんどオミットだったのが切なくはあるけれど、その中でも賭ける熱意の重さがしっかり後半に比重を持って伝わってくるのはいいですよねと。
 ただやっぱりこのルートに関しては取っ掛かりの部分の二人の気質の説明をもう少し具体的な事案も含めて印象的に置いておいた方が良かったんだろうなー、と雛多ルートも進めて見て改めて思ったりはしましたね。基本的に主人公はタイトル通りに真っ白な雪みたいなもので、ヒロインと触れ合っていく中でその気質や夢を色付けしていく役回りなわけで、どうしてもその場合椛とは気質的に似た者同士で、そこに惹かれて助け合って少しずつ、という歩みの、臆病さとも隣り合わせの思慮と情熱の嚙み合わせが素敵なわけで。
 でもそれは、元々こういう性格になった原点がより鮮烈に読み手に息づいていればより良かったなと、その意味で椛のトラウマも、主人公の気質の原因も、もうちょっと掘り下げてくれれば序盤も面白味が強まったし言う事なかったのにと。

 まあでも椛は本当に大人になっても愛嬌がたっぷりで可愛らしくて、絵的にも基本可愛い成分が多めに残ってるのは雪月と椛くらいだからとても癒されましたねー。というか椛は自分で胸おっきいと思ってないけど、絵的な意味では充分大きいよねぇこれ。。。そういう意味でストライクゾーンから微妙に外れていくのが切なくもありつつ、でもそういう些細な瑕疵を気にさせない面白さだったと思います。
 まあとはいえ、ここまで誠実に綺麗に生きるのは中々ねー。主人公自身流石にいつまで経っても自己評価低すぎだろ、って部分もありつつ、二人らしさは存分に出しても根本的にもどかしい、ってのは否めないお話でした。

 んで雛多シナリオは、ここは予想通りというか、ある意味物事に対する姿勢が真逆に近いほどにネアカで真っ直ぐな雛多だけに、それに影響を受ける形で、椛ルートでは丸々10年かかった意識の転換自体はあっさり成し遂げられてるんだよなあ、ってところは面白いところだし、こういうロングスパンならではの醍醐味。
 基本的には夢に向かって真っすぐな雛多に憧れ、それに勇気を貰って自分の道を見つけていく中で、とにかくチャレンジ精神が旺盛だから物語としても、大きな谷こそないもののワクワクハラハラさせる展開はそれなりに用意されていて、学園編までで言えば椛よりは面白いなと感じますね。まあ動物は卑怯だよなぁ、ってのはあるけれど、少なくとも常識の範疇、あり得るレベルでの賢さ、懐きぶりに留めてくれているからそこはしっかりしてると。
 ここから先は逆に、しっかり夢を形にして地に足をつけた主人公に対しての、雛多の多方面的活躍が取っちらかっての逆転的スタンスかなぁとは思いつつ、基本的にネガ要因は椛同様に薄いだろうキャラ設定でもあるから素直に楽しめるでしょう。

 しかしやっぱし、雛多に関してはこれだけ好奇心旺盛な癖、恋人になってからはじめてまであれだけ期間を置いておける、ってのは違和感は出ちゃいますかねぇ。このルート単体で読む分にはそういう気配を醸さないように細心の注意を払ってるようだけど、どうしても他と兼ね合いがありますからね。まあそこも一応、そういう面に関しては多少は奥手だ、って部分を言葉遣いとか心と身体の成長の乖離とかで示してはいますけども。
 そして雛多の場合は恋人よりも仲間や相棒的な比重が高くて、みんなとワイワイやってる時間が多いのも楽しいですね。しかしこっちでの椛はどうにも微ポンコツというか、色々抜けてて可愛いよね。。。恋人編だとその辺あばたもえくぼになっちゃうから尚更に。
 …………とはいえ、こういうロングスパンの作品だと、他ヒロインみんな素敵な女の子なのに10年間一切恋に縁なく生きていかなきゃいけないのは勿体ないなあとは思うのだけど、流石に仕方ないところですかね。
posted by クローバー at 19:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月28日

来年までには150cmを超える予定です。。。

 銀色はコツコツと進めて、今は椛編の学園編に入ってやっとこはじめてしたくらい。。。
 というか、元々構成的にすごくロングスパン、ってのはわかってはいたけれどだ、それにしても付き合いだすまでのすったもんだの長ったるさといい、付き合ったら付き合ったでの進展具合の牛歩っぷりにやきもき感半端ないなこれ(笑)。まあその分やたらめったらとピュアッピュアで、椛も期待通りに可愛いのでこれはこれで楽しめなくはないんですけれども、しかしこんな可愛い子と付き合って一年半も手を出さずにいられるとかもはやヘタレを通り越して賢者だな。。。

 そういう細やかな感情の蓄積があってこその美しさを楽しみましょう、という向きもあるだろうけど、シナリオ面でそうなる必然がもう一歩なにかあればなぁ、ってところは出てくるし、基本シナリオとしてはとても希釈された感じがなくはないというか、少なくともここまではダイジェスト感がどうにもねー。最終的にもう少しなにかフックがあるのか、ってーと、そんな伏線らしいものも見えない、純粋に波乱ないラブラブ恋愛一本槍で押し切るのかなぁこれ?星織やってないからイマイチその辺の風土がまだ見えてきませぬ。
 ただ本質的にダメロリコン、クスクスーの私としては、成長して可愛さと綺麗さを兼ね備え、手足もスラッと大人っぽくなっていく中での触れ合いを楽しみましょう、と言われても、いやいいから最初の立ち絵の段階で手ー出せやー!と無粋な事を言いたくて仕方ない(笑)。いいじゃないかちっちゃいままで、ちっちゃいから可愛いんじゃないか!来年なんて要らないんだー!とか言い出したらこの作品のコンセプト全否定になるのでアレなんですけどもねぐぬぬ。

 とまれ、シナリオ的にもまあまだ雪月やベスリーあたりはいいけど、雛多とか明らかに好きになったら肉食系っぽいのに、学園編になるまでお預け、進行横並びだったらそれはそれで違和感ありそうだなあと思う次第。後は全体的に、概ねの生き方は決まってる中での、主人公が深く関わる事での変化、という部分を各ルート毎に精密にトレースできるか、って部分がちゃんとしてて欲しいなと今のところは思います。
 まあなんだかんだ言いつつも椛がとても可愛いし、それ以上に雪月が死ぬほど可愛いので先が楽しみは楽しみなんですけどもね。明日からは気合入れて頑張りますです。
posted by クローバー at 16:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする