2017年03月14日

別口の理由で

 猫忍えくすはーとの感想をアップしました。
 内容的にも簡素なのでなるべくサラッと書かせてもらっちゃいましたが、全体的にもう少し特化的な魅力に染めてしまっても良かったんじゃないかな、ってのはありますね。絵の可愛さは絶品だっただけに、シナリオ面でちょい色々と欲張った感じがあって、この尺の中ではそれが生み出す歪をフォローしきれていなかった印象です。
 まあそれでも非常にその愛らしさに心癒される悪くない作品ではあったと思います。

 そして今日は延々桜花裁きをやってました。
 本当は余力があれば今日こそ少しでも創作を、と意気込んでいたのですが、なんというか思った以上に桜花裁きが面白くって止め時を見つけられなかったという珍しいパターン。。。確かに細かく見ていくと粗さは出てくると思うんですけれど、初見で進めていく中ではかなりコンスタントに山場や意外性のある展開が盛り込まれていて、事件調査や解決に頭を使うのもあってあっという間に時間が過ぎていきましたねー。

 今は事件もかなり終盤っぽくなって、これから最後の黒幕を暴いていこう、くらいの場面ですかね。
 体験版の時に、序盤の展開がやや急テンポ過ぎる、なんて書きましたけど、いざ本編と絡めて進めていくと、意外と時系列的にポンポン進んでいくのでそんなに大味さが気にならないし、大枠での構成、伏線の紡ぎ方が中々に上手で面白いので、当時懸念したような感覚はなくなってますね。
 事件自体もいくつか進めていく中で、それぞれが有機的に連動している感じで、巧い入れ子構造になってるなーと思います。

 要所で厳しさや辛さもあったり、特に三日目の桜関連とかそうだろうなー、って思っても痛々しくて見てられなかったですけれど、それも含めて緩急のつけ方がしっかりしていて、かつ軸がブレていない感触です。まあそこに籠めたテーマ性とかの部分では当然全体像を把握してからでないと精密に判定は出来ませんし、結局これヒロインルートって全部の事件解決してからやるの?ってところでのバランスの悪さもあるので、それを凌駕するくらいの凄みのある本編結末を期待したいところですね。

 にしても、期待していたけれど予想以上に小梅ちょーーーーーーーかわいいよっ!!!
 控えめで愛らしくて、献身的でひたむきで、本当に美徳の塊みたいな子ですし、出自にはきっと大枠の謎に絡むなにかがある、とは推定してたけど、まさかそこまで飛躍したスタンスとはねぇ、とちょっと驚き。というかその立場でどうしてこんなに人に尽くすのが好きなのか、天性の天使なのか(笑)。
 かつ近しい相手に対する仄かな甘え片や、この子なりの支え方も素敵で、主人公との関係はまだこれからのところはあるけど、結構三章での板ばさみ感からの二人の語らいとかジーンときたね。でもこの作品、CV的に全部聴かなきゃいけないボイスが多過ぎるのが進行の面では難点なんですけどね。。。

 そして地味に主人公の外見までがきちんと伏線になってたとか、それは結構驚くレベルで周到。
 そういう諸々が剥ぎ取られた上でも、これまで築いた自分と絆を信じて進んでいく姿勢は好感が持てますし、その流れの上での大団円になって欲しいですね。
 謎解き自体は今のところは極端に難しい、ということはないし、最悪間違えてもセーブロードで巻き戻って正解引くまで、ってやってるので問題なし、かな。難易度的に露骨すぎず、けど違和感は捉えやすくなっていて、理路で読み解きやすいのはいい点ではないかなと思います。
 しかし大老の息子が私にはどうにもかにしの邑那シナリオの鹿ノ上的な仮面被りにしか見えない。。。といって流石にそこが黒幕だと芸がないし、絡んではくるでしょうけどそこからもう一歩のなにかは欲しいところですかね。
posted by クローバー at 18:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫忍えくすはーと

 低価格ですし特別コンセプトにどうこうはないけれど、鷹野さん絵とCV小鳥居さんをお目当てにして購入。

シナリオ(16/30)

 生きづらい時代だから。

★あらすじ

 主人公はごく普通の学生。
 だったはずが、ある日突然二人の猫の亜人が足下に現れ、そのゆらとたまの姉妹は、生まれてよりこの方、自分達は主人公に仕える為に生きてきたと言うのです。

 なんでもそれは、遥か昔、戦国の世にさかのぼる古き約定。
 北条の家の直系の世継ぎには、風魔の里から付ききりの護衛を用意する、その代わりに風魔の里の生活を保障する――――そんな話が現代にまだ生きている筈もない、と思っても、目の前の二人はただひたすらに純粋で、真剣で。

 けれど両親に話を聞いても埒が明かず、どんなに邪険にしても付き纏い、忠義の心を揺らがせにしない二人に対し、徐々に不憫に思う気持ち以上の愛着を抱いていって。
 果たしてその約定が本物か、それ以上に主人公もまた、いつしか二人を守ってあげたいと思う気持ちが強くなり、その為に両親には内緒で二人を養っていくことを決意するのです。

 そんな、歪だけど温かい日々に忍び寄る影。
 果たして彼らの命運は?

 これは現代社会の世知辛い契約とは一線を画した、昔ながらの互助、互恵関係の麗しさを綴りつつ、現代においての適応の可能性を探っていく、つましくも愛らしい姉妹猫忍との心の交流の物語です。

★テキスト

 特段に読み口に癖はないですが、話の筋立てに多少枠組みに合わせた強引さはあります。
 あと猫故の気紛れというか、話を聞かない自由さというか、そういう部分も含めて、基本常識人の主人公があれこれ振り回される場面を敢えて強調して書いている部分も多いので、その点で少し読み口にももやっとさせられる面はあるかもしれません。
 ただ一方でそういう猫らしい仕草とか甘えの描写は的確かつ独特の可愛さがあっていい感じですね。

★ルート構成

 基本的には一本道です。
 途中でキャライベント分岐があり、そこでCGやシーン回収がありますので両方プレイ必須ですが、純粋に好きな方からでいいし、分岐終了に至るまで両方を埋めてから先に進む、でもまったく支障はないです。

★シナリオ

 全体的には、いきなり押し掛けてきた二人の猫忍に情を抱いてしまって、彼女達を養うためにあれこれ奮闘する物語です。
 少なくとも現代において主君の敵!というゆらたまが提示するような敵対関係は皆無ですが、そうした戦国以来の社会システムが解体された現代において、どうしようもなく失われた互恵関係のより密接な形を、この三人の姿を通じて取り戻す、という視座では中々に興味深いものはありました。

 その上で、居ないと思われていた敵が襲ってきて、三人の絆の重みが試される、という展開に流れていくわけですが、ネタバレ上等で語ってしまえばある程度そこまで含めて予定調和、二人が色々な意味で現代に適応できるかを確かめるための試練の一種、ということになります。

 社会からあぶれ、不必要とされてしまうものは、特に移り変わりの大きい時代の中では顕著にありますが、それが実質的な力を持つものであれば、社会を騒擾させる火種になることは避けられなくて。
 そういう疎外を新たに生み出さないか、そしてその騒擾を収束する側に立たせられないか、そういう願いを込めての実験的な経過観察であり、ゆらたま二人の忠誠心に加えて、主人公のお人好しさに裏付けられた主君の資質、正義感をも試されていたという格好になります。

 これは世界観の思考実験としては結構面白いな、とは思ったし、ただ結果的にそれを反映させるために周囲の反応が不自然だったり、けんもほろろな対応が多かったり、その辺はもう少しマイルドに対応するか、クッションを置いて欲しかったなとも。
 特に主人公の両親の対応に関しては中々に酷いものがあったので、そういう反骨心や自立心を煽る言い方をすれば奮起すると思っていた、くらいの、敢えて我が子を谷底に突き落としたぜくらいのフォローはあってもいいんじゃないかと思いましたね。

 まあ後はキャラ造型や立ち回りにおいても、今の社会とそぐわない常識感、という部分は強調せざるを得ないとして、結果的にそれが主人公にダメージになって返っていく構図は流石に不憫だったなぁと。
 特に生真面目だけど基本ポンコツなゆらの空回りは全体的に痛々しさはありましたし、それを見目麗しさ、可愛さで糊塗しきれていたか、となると微妙なラインで、低価格の割にあまり特化的なつくりでないのは評価として揺れるところではないか、と。
 やっぱりもちょっと安心して二人をもふもふ愛でられる状況があっても、とは思わなくはなかったし、それが確立するところで物語は終わってしまうのでなんとも、ですね。

 終わり方や枠組的に、もしこの戦略が上手くいけばネコぱら宜しくの続編の構想もなくはない、という印象ですが、さてどうなるか。
 影ながら社会の平穏を守るべく奮闘する時代遅れの忍者達、その中でまた新たな絆が芽生えて、的なスタンスでヒロイン屋上掛けも出来ない構成ではないとは思いますが、そういう色気がある分だけ枠組の堅牢なつくりに尺を割く必要があったし、この作品単品での魅力は漸減しているのではないか、と思う向きもあった、ということです。

 まあ猫とは本来気儘なもの、という割り切りがあれば十分に楽しめますし、ゆらたまは確かに素晴らしく可愛かったですが、諸々含めて点数としてはこのくらいまででしょうかね。


キャラ(19/20)

★全体評価

 可愛いんですけど掘り下げは当然薄いですし、その割にヘイト集めそうな諸々も結構埋まっているので、単純に可愛かった、大満足、と言い切れない部分はありますね。

★NO,1!イチオシ!

 元々ゆらが目当てだった割に、終ってみると断然たまのほうが可愛いという不思議。。。
 というのも、この子の方がわかりやすくワガママで本能に忠実ではあるのだけど、その分だけめんどくささや余計な厄介を呼び込まないし、一度懐いてくれれば際限なく甘えてくるし、言葉にしなくても忠誠心は厚くて、能力面でも姉以上なのでいざって時には全然頼りになるし、ねぇ(笑)。

★その他

 ゆらは自分の気持ちをわかってもらいたい、けどそれをあからさまにするのは失礼、なんて半端な常識を備えているせいでの空回りや暴走が多いし、なんだかんだで妹を出汁にして自分の欲求を満たそうとしてくるやり口が、それはそれでいじらしいんだけどなんかこうもにゃるというか。
 素直になれない、という括りとはちょっと違う、かつてのような身分差がもたらす観念というか、シナリオでは互恵関係が活発だった社会性の麗しさ、みたいな切り口でやいのやいのと語りましたが、その負の面を一手に体現させられちっゃてる感じで不憫でしたね。
 かつ能力的にも一点突破で融通が利かないとかなんともですし、もちょっとなんとかならんものか。折角小鳥居さんなのに痛々しく滑っていく言葉が多くてねぇ…………。 

 一番上のなちはともかく、采羽は続きがあるとすればより関係を深めて、って可能性はあってもいいなぁ、と思わせる子ですな。ナイスな黒スト族ですし、この子もある意味で巻き込まれた部分は大きそうですから、その辺の共感で仲を深めていく過程は説得力を持ちそうですし。


CG(20/20)

★全体評価

 ひたすらに可愛いです。ここに関しては本当に不満はないし、値段を考えれば量的にも充分で、あれこれしてると厄介で面倒でもあれ、ただ寝顔を見つめていればあまりの愛らしさに主人公がコロッと傾倒するのもわかるぜー、と納得できる天使の可愛さでした。

★立ち絵

 ポーズはヒロイン二人は2種類、サブは1種類ですね。特にたまのやや左向きが可愛かったです。

 服飾はヒロイン二人が3種類、サブは1〜2種類。
 二人の制服私服に忍者服と、どれも愛らしくて良かったですし、采羽の制服姿も中々麗しくて宜しかったかと。

 表情差分も多彩ではないけれど可愛らしさ全開で見ていて楽しかったですね。
 特にたまが拗ねた時と、上目遣い的にじっと見つめてくる感じがたまらなく可愛かったですねー。

★1枚絵

 通常25枚とSDが4枚ですね。2000円しないロープライスなので十分に量は確保されていますし、質も非常に高くまとまっていて、素晴らしい可愛さを提供してくれました。

 特にお気に入りは3枚。
 1枚目はふたりの添い寝、このいじらしくも無垢で愛らしい寝姿は、そりゃ心打ちぬかれますわ、って感じで素晴らしい可愛さでした。
 2枚目はたま膝座り、その完全に懐いて、かまってかまってーと全身で主張しているような雰囲気が途方もなく可愛くて良かったですね。
 3枚目はたまはじめて正常位、全てを委ねて受け止めるという無垢な信頼といじらしさを感じさせる構図に、可愛くもえっちぃ雰囲気のバランスが良かったなと。

 その他基本的に全部可愛かったです。この点では改めて文句なしですね。


BGM(15/20)

★全体評価

 そもそもBGM鑑賞がないという割り切ったつくり。。。
 実際作中で使われた曲は10曲もないかな、とは思いますが、そこは一応作りましょうよ、と言いたいし、流石にないと評価の基準も置きにくいなぁと。

 まあボーカル曲の『la la for you』は中々可愛らしくていい曲ですし、バトルシーンとかの盛り上げもそこそこでしたので、ざっくり見て最低でもこのくらいにはなるだろう、ってイメージで、ですね。


システム(8/10)

★演出

 そこそこ軽快にコミカルに動くものの、特別に凄みはあるわけでもなく、ですかね。
 猫耳が動くシステムなんて、それこそねここい!時代から完備しているわけですので、低価格ならではの売り的な演出効果を盛り込んでないと目立つところはない、というのは率直にあると思います。
 OPムービーはふたりの愛らしさと作品の雰囲気が上手く合致していて結構好きです。

★システム

 いつもながらにどこかもっさりしているシステムですが、必要なものは概ね揃っているので問題ないですね。
 ここは早い段階からボイス登録機能完備しているのでそれは嬉しいんですけど、今回あんまりそれを使いたいと思わせる台詞が少なかったのが宝の持ち腐れ的で勿体ないなあと。あともう少し使用感の工夫はあってもいいと思います。


総合(78/100)

 総プレイ時間4時間ちょい、くらい。
 値段考えてもコスパがいいとは言えない尺ですが、その分CGは豪勢に使われているイメージがあるので、どこに評価の力点を置くか、ですね。キャラ的にはシナリオの枠組みづくりの中で、どうしても少なからず尖った部分や面倒なイメージを無視できない様相がありますし、そこがネックと言えばネック。
 もっと純粋に二人をウェルカムして甘々ドタバタラブコメディを予想していたので、思ったよりシビアな思想性が投影されていて、でもこの尺だとそれとイチャラブの楽しさを完璧に両立させるのは難しかった、という点で私は勿体ないなと感じました、かね。
posted by クローバー at 07:20| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする