2019年10月25日

無垢百合の少女 第2話 二人きりのときめき

クラウディア
「〜〜〜♪、〜〜〜♪」

ライザ
「…………(うっとり)」

クラウディア
「〜〜〜♪、〜〜〜♪……ふぅっ、今日もご清聴ありがとうございました」

ライザ
「(パチパチパチパチッ!!)こちらこそありがとうっ、今日もすっごくいい演奏だったよっ!」

クラウディア
「そ、そうかなぁ?ライザは少し大袈裟じゃない?」

ライザ
「そんな事ないって!この前の時より躊躇いがなくなって、あたしに綺麗な音と想いを届けたい、って強い意志がたっくさん伝わってきたし、その分音も澄み渡ってて、ひとつもつっかえる事なくスーッて胸の奥に染み入ってくる感じでっ!」

クラウディア
「あ、あははは……。でも、うん、そこまで言ってくれるのは、嬉しい、かな」

ライザ
「でも本当に凄いね。あたし、別に音楽に造詣なんてまるで持ち合わせてないけど、ここまで心に響くものだったなんて知らなかった!やっぱりそれって、クラウディアの才能なんじゃない?」

クラウディア
「どう、かなぁ……。ひょっとするとそれは、このフルート自体のおかげなのかも」

ライザ
「フルートの?どーゆーこと?」

クラウディア
「うん、あのね。このフルートって、何代も前からお母さんの家で受け継がれてきた由緒正しき楽器ではあるんだ」

ライザ
「へぇぇ!んー、でもその割に、さほど古めかしい感じはしない、よね?」

クラウディア
「うん、きっとその時々の持ち主がすごく大事に扱ってきたんだと思う。私もこのフルートのお手入れは、もう日々の日課として定着しちゃってるし……」

ライザ
「なるほどねぇ……。じゃあきっと、そういう大事にしてきた想いが重なって、あれだけ人の心を打つ音色を奏でてくれるんだねっ!」

クラウディア
「うーん、そういう面もあるんだろうけど……。あのね、私がこれを受け継いだ時にお母さんから、これは想いを力に出来るフルートなんだって教えられたの」

ライザ
「想いを、力に?楽器に対する言い回しとしては、なんかヘンだね?」

クラウディア
「でしょう?もっともお母さんもおばあちゃんからそう云い伝えられただけで、その真の意味はよくわかってないらしいんだけど……最近ね、ひょっとしたら、って思う事はあって」

ライザ
「……あ、もしかしてそのフルート自体が、錬金術の産物かもしれない?」

クラウディア
「うんそう。それで、本当はもっと色々な用途に使えたりするんじゃないかって……」

ライザ
「フルートが?う、うーん……ねね、ちょっと触ってみてもいい?」

クラウディア
「ふふっ、うん。他ならぬライザだけ、特別よ」

ライザ
「もーっ、またそうやって恥ずかしい言い回しをするんだから……。えっと、じゃあ失礼して……っと……」

<ライザ>
(むむむ……?う、うーん、確かにちょっぴり、それっぽい力は感じるような、感じないような……?)

クラウディア
「…………どう?なにかわかる?」

ライザ
「…………っふぅっ、ううん、具体的にはなんにも。ただね、確かにほんのり、錬金術の痕跡は感じるの。まだあたしが未熟だからか、精密なところまでは掴み切れないんだけど……」

クラウディア
「そうなんだ。うーん、ちょっと残念」

ライザ
「ご、ごめんねぇ。たぶん師匠ならもっと細かいところまで理解できると思うんだけど、見てもらう?」

クラウディア
「……ううん、それはいいわ。やっぱりまだ、あまり多くの人にこのフルートの事、知られたくないし……それに、ライザならすぐに錬金術士として成長して、このフルートの謎も解いてくれそうだもの、それまで待ってる」

ライザ
「あははっ、クラウディアがそこまであたしの事見込んでくれるなら、なおさら頑張らないとねっ!」

クラウディア
「見込むに決まってるじゃない。だって、あっという間にこんな素敵な隠れ家まで作ってくれて」

ライザ
「いやー、それもみんなの助けがあってこそだったし、クラウディアも沢山手伝ってくれたじゃない」

クラウディア
「うん、そのおかげかな。私程度の働きでおこがましいかもだけど、凄く自然に、この隠れ家が私の居場所だって、心休まる場所なんだって感じるの。あれだけ伸び伸びとフルートを演奏できるのがその証」

ライザ
「あははっ、だったらそれだけでも、ここを作った甲斐はあったねっ!」

クラウディア
「うん、本当にありがとう。私ひとりじゃ絶対に出来ない事を、ライザは次々と叶えてくれて……すごく感謝してるし、だから私も、もっと色々ライザの役に立ちたい、ライザの事を知りたいな、って思うんだ」

ライザ
「だ、だから褒め過ぎだってばぁっ!」

<ライザ>
(ひゃー、なんなんだろこの気持ちっ!クラウディアに真っ直ぐ褒められると、胸がポカポカして、ドキドキして……っ)

クラウディア
「…………そう言えば、今日はレント君とタオ君は?」

ライザ
「あー、あの二人なら今日はそれぞれ用事があるから来れないって」

クラウディア
「そ、そうなんだ……。じゃ、じゃあ今日はずっと二人きり、だね。ふふっ、嬉しい♪」

ライザ
「〜〜〜っっ!?」

クラウディア
「あれ?どうかしたのライザ?」

ライザ
「うっ、ううんっ!どうもしない、どうもしないよっ!!」

<ライザ>
(笑顔と仕草が可愛過ぎて直視できなかった、なんて言えるわけないじゃんか〜〜〜っっ!!)

ライザ
「と、というかっ、クラウディアってそのポーズ、好きだよねっ!」

クラウディア
「え?ポーズ?」

ライザ
「うん、その両手を合わせて傾けて、そこに頬を寄せる……なんだろう、おねんねポーズ?」

クラウディア
「うそっ、私またそれやっちゃってたっ!?」

ライザ
「う、うん……。というか結構しょっちゅうしてるよね、大体機嫌が良かったり、喜んでる時に」

クラウディア
「や、やだぁ……。あれ、子どもの時からの癖なの。子供っぽいからもうやらないようにしよう、って思ってるのにぃ……」

ライザ
「そうなの?勿体ないなぁ、確かにちょっと稚さはあるかもだけど、愛らしくてでも上品で、クラウディアにはとっても可愛くて似合ってるのに」

クラウディア
「っっ、か、可愛い、の……?」

ライザ
「へ?……あ……っ」

クラウディア
「………………」

ライザ
「………………」

<ライザ>
(ってぇっ、なにっ!?なんなのこの空気っ!この甘酸っぱい沈黙は一体何なの〜〜〜っっ!!)

ライザ
「そっ、そうだっ、あたし、クラウディアに相談したい事があるんだよねっ!」

クラウディア
「そ、そうなのっ?なにかななにかなっ!?」

ライザ
「ほ、ほら、ちょっと前にクラウディアに、錬金術で家族の助けになるようなものを作ったらどうか、ってアドバイスされたじゃないっ!?」

クラウディア
「う、うん、したねぇ。それでそれでっ!?」

ライザ
「は、ふぅっ、とぉ、そ、それでね、お父さんにも頼まれたから、例の草刈り鎌をいくつか作ったり、他の農作業具もちょっと改良したものを作ってみたりしたんだよね」

クラウディア
「そうなんだ。ふふっ、喜んでもらえた?」

ライザ
「うん、おかげさまで好評だったよ。まあお母さんは相変わらず、まだちゃんと認めてはくれないんだけど」

クラウディア
「ふふっ、おばさまは実作業に重点を置いたものの見方をしているものね」

ライザ
「そーなんだよもぅ、頭が固くて古くて嫌になっちゃう!でもまぁ、お父さんがそれとなく取りなしてくれるようになって、多少は風当たりも弱まってきたし……といって、これだけで役目は果たした!って言い切っちゃうのも釈然としないじゃない?」

クラウディア
「やっぱり、おばさまにもちゃんと認められたいんだ?」

ライザ
「む、むぅ……そーゆ―事になるの、かなぁ……?ともかく、そういう方向で上手く行くのに、どんなものを作ったらいいんだろう、って」

クラウディア
「う、うーん、確かにそれは難しいねぇ。……自動で農作業をこなしてくれる絡繰り人形とか?」

ライザ
「いやいやいや、そんなめっちゃ難しそうなもの、今のあたしに作れるわけがないしっ!というか、それ錬金術を極めても出来るかわかんないしっ!」

クラウディア
「ライザならいつか、それくらい出来ちゃいそうだけどなぁ」

ライザ
「いやいやいや買い被りだからっ!というかクラウディアっ、あたしの事からかって遊んでるでしょっ!」

クラウディア
「えー、そんなことないよ♪くすくすくす♪」

ライザ
「もーやっぱりぃ。あたし、結構真面目に相談してるのにさぁ」

クラウディア
「でも、いきなり言われてもポンといい答えなんて出てこないわ。ちゃんと考えてみるから、少し時間を頂戴」

ライザ
「それもそっか。じゃあせめてそれまでに、あたしは少しでも錬金術の腕を磨いておくしかない……って、アタタタ……」

クラウディア
「ど、どうしたの?勢いよく立ち上がったと思ったら、またしゃがんじゃって」

ライザ
「い、いやぁ〜、これもお恥ずかしい話なんですけどぉ〜」

クラウディア
「うんうん」

ライザ
「うっ、そんな興味津々の目で見られても、面白い話じゃないよ?ただ単に調合のやりすぎで、ちょーっと腰が痛いなぁ、ってだけだから」

クラウディア
「腰?あぁ、釜を掻き混ぜる時に、ずっと中腰になってるから、かな?」

ライザ
「多分そう。トホホ、これも農作業から逃げ続けてきた罰かなぁ」

クラウディア
「あぁ、確かに農作業って、ずっと中腰で刈り取りとかするものね。私もこの前お手伝いした次の日は結構な筋肉痛だったわ」

ライザ
「まぁこれも職業病の一種、って事で、避けては通れないんだろうけどね」

クラウディア
「…………ん〜、ライザ。ちょっとこっちのソファにうつ伏せで横になって」

ライザ
「え、どうして?」

クラウディア
「いいから、ほらっ!」

ライザ
「う、うん、わかったよ……」

<ライザ>
(な、なんだろ……。いつもおとしやかなクラウディアにちょっと命令口調されると、なんか逆らっちゃいけない気分になるなぁ……)

クラウディア
「それじゃ、ちょっと失礼するね」

ライザ
「ひゃあっ!?ってなにっ、いきなりあたしの上に馬乗りになってどうするのっ!?」

クラウディア
「どうって、マッサージをするのよ。安心して、これでも結構心得があるんだから」

ライザ
「ま、まっさーじ?」

クラウディア
「えぇ、按摩とも言うけど、身体の中の凝りをほぐす技術ね。大きな街では、これを職業にする人もいるくらいなのよ」

ライザ
「そ、そうなんだ……。え、えっとじゃあ、お願いしても、いいのかな?」

クラウディア
「うんうん任せて♪んっ、しょ……っ」

ライザ
「ん……っ」

クラウディア
「あらら、本当に随分と張ってる……っ、これはっ、ほぐし甲斐がありそう、ね……っ」

ライザ
「んっ、く……タタタっ、く、クラウディアっ、ちょっ、ちょっと痛、ぃ……っ!」

クラウディア
「うん、ごめんね。最初はどうしても痛むけど、でもそれは疲れている証拠だから。こうして、力を入れてっ、ほぐしてあげないといけない、の……っ!」

ライザ
「んくっ、んっ、はぁ……っ!あ、で、でもなんかポカポカして、じんわり痛気持ちく、なってきたかも……っ!」

クラウディア
「じゃあもう少し、体重かけるから、ねっ」

ライザ
「んーーーっ!あっそこ、そこなんかすごく効く、かもっ!ふぁぁぁ、なにこれぇ、めっちゃ気持ち、いいねぇ……っ」

クラウディア
「うん、大体腰回りは一先ずいいかなぁ。それじゃあ次は……」

ライザ
「ひゃぅっ!?そっ、そこ、おし、お尻っ!!」

クラウディア
「そうよ。お尻は腰と太ももの疲れ、両方が蓄積してくるから、ここもきちんとほぐさないと効果が薄くなっちゃう」

ライザ
「そ、そうなの……っ、あっ、うぅんっ、あぁでも、確かにそこ、すごくいいっ、ふわぁぁぁ……っ、あっ、あぁぁ〜〜〜」

クラウディア
「ふふっ、お尻にも沢山筋肉があるから。この筋に沿って拳の裏側でギュッ、ギュッってしていくと、どう?」

ライザ
「うぁぁ〜、効くぅ、すっごぃ効くぅ〜、クラウディア、じょうずぅ〜」

クラウディア
「ふふっ、おだててもこんなことしかしてあげられないわよ」

ライザ
「あっあっいいっ、そのグリグリプルプルされるの、めっちゃ気持ちいいっ!なにこれぇ〜、すっごくしゃ〜わせぇ……っ、こんなのはじめてぇ〜……っ」

クラウディア
「うふふ、いい反応してくれるのね。はい、仕上げに、ぎゅーっ!」

ライザ
「アタッ!?痛い、けど、気持ちいい……っ」

<ライザ>
(す、凄いなぁこれ……っ、頭、ぼんやりしてきて、そ、それに、クラウディアに献身的に奉仕されてる、って思うと、なんだろ、お腹の奥の方がキュンってして……なんなの、この気持ち……っ?)

クラウディア
「はーい、じゃあ最後に太ももからふくらはぎにかけてね。ん、しょっ、えい……っ」

ライザ
「あっ、んぅ……っ、やっぱり、最初はちょっと痛い、けど……」

クラウディア
「うんうん、いい子だからちょっと我慢、しようねぇ。この膝裏とか、特に痛いと思うけど……」

ライザ
「アタタタっ、うわっホントだ、そんなところが疲れるんだ……。んぅっ、はぁ、人体って、不思議の塊、かも……」

クラウディア
「でしょう?ほっとくとどんどん疲れを蓄積していって、取り返しのつかない事にもなるんだから、だから本当はこうして定期的にケアしてあげるのがいいのよ」

ライザ
「ふぁ、あぁぁぁ〜、ほぐれて、きたぁぁ……。凄いねぇこれ、身体がふわふわして、夢の中にいるみたい……」

クラウディア
「ふふっ、喜んでもらえたならなにより。……っと、これでザッとだけどほぐせた、かな?ライザ、立ち上がって少し体を動かしてみてくれる?」

ライザ
「う、うん……って!凄い!さっきより全然身体が軽いっ!腰もほとんど痛くないっ!」

クラウディア
「ホント?良かったぁ、実践するのは久しぶりだったから、ちょっと不安ではあったんだけど」

ライザ
「あ、あれ?そうなの?すごい手管だったから、てっきり普段からお父さんにでもしてあげてるのかなぁ、って」

クラウディア
「さ、流石にこの齢になって、お父様にあんな密着してあれこれするのはちょっと……。その、まだ一緒に住んでた頃にお母様に、ね」

ライザ
「そう、なんだ。じゃあこの技術は、身体が弱いお母さんを少しでも助けてあげる為に身につけたもの、なんだね。……良かったの、その、それをあたしなんかに」

クラウディア
「う、うん、ライザは特別、だから。そ、それにライザってば、目を離すとどこまでも無茶してしまいそうだから、せめても、って」

ライザ
「そ、そこまで無鉄砲じゃない……とは言えないかなぁ。だから、うん、クラウディアがあたしのためを思ってここまでしてくれたの、本当に嬉しかったよ」

クラウディア
「あ、ありがとう……。で、でもこれも、恥ずかしいから二人だけの秘密にしてねっ!」

ライザ
「う、うん、秘密、だね。約束。……だ、だけどやっぱりちょっと勿体ないなぁ、これだけの技術を…………あーーーっ!!」

クラウディア
「ど、どうしたの?」

ライザ
「これだよこれ!さっきの話!誰かに頼らなくても、自動でマッサージが出来る装置とか作ったらどうかな!」

クラウディア
「あ……そ、そうね。疲れた体を少しでも癒す事が出来れば、おばさまたちにもとっても喜んでもらえるかもしれないわね」

ライザ
「うん!だからクラウディア、色々手伝ってよ!クラウディアの持ってる技術、どんな風に刺激を与えれば一番効果的なのか、そういうのを正確に再現できるように教えて欲しいのっ!」

クラウディア
「わぁぁ、二人の共同作業、だね!うん、すっごく楽しそう!あ、でも、監修が私、って事はやっぱり秘密、だからね」

ライザ
「ふふふー、その為の隠れ家じゃないっ!これも簡単には行かないだろうけど、時々時間を見つけて、二人でコツコツ頑張ろうっ!!」

クラウディア
「ふふっ、ライザってば目がキラキラしてる。ライザはやっぱり、なにか目標に向かって一目散に頑張ってる姿が一番素敵ね」

ライザ
「も、もーっ、こそばゆいから褒め倒すのやめてよ〜っ!!」

<ライザ>
(……でも、うん。そんな風にクラウディアが期待を寄せてくれるから、あたしももっと頑張ろう、って気持ちになれるんだよ……。ありがとう、大好きだよクラウディア♪)


posted by クローバー at 07:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クラウディアの秘め事日記 3ページ目

 まるで、駄々をこねる子供みたいだなぁ、って思う。

 目的を見つけた時のライザは、どこまでも前向きで、全力で、がむしゃらに、一気呵成に辿り着こうとする。
 その勢いは微笑ましくもあるけれど、一方で、こちらが少しでも足を止めていると、置き去りにされそうな怖さもあって。

 ……確かに、ここしばらくスキンシップに飢えていた、ってのもあるけれど。
 ともすれば空を飛んでここから去ってしまいそうなライザを引き留める為に、殊更に触れ合う機会を求めている。
 私って、ズルい女の子、かなぁ?で、でもライザもそれを喜んでくれている、よね?

 でも、私との秘密が、ライザの足枷になるのは嬉しくない。
 その為にも、私自身色々な気持ちや因縁に、きちんと向き合っていかないとダメ、だよね。

 だけどどうしよう?
 二人きりの秘密が増えるのが嬉しくて、触れ合う熱が嬉しくて、私、こんなにドキドキしちゃってる。
 ……身体、火照っちゃってる。こういう所だけ子供でいられないの、恥ずかしい、けど……。

 いいの、かな?
 女の子が女の子を好きになっても、許される?
 ライザを、私色に染めたい、って、願っても、いいの――――?

posted by クローバー at 06:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月24日

だって、仕方ないよね

 アイドルさんはかなえをクリアです。
 まあおまけ扱いなので特に深みなく、繋がりも相当に強引でどうなのかなぁという感じで、少なくとも恋課金の時の莉央と比べてもうーん、って感じではありますかねぇ。まあキャラとして嫌いではないけど。
 そして声優つながりであれこれあるとしたらここしかないかなぁと一縷の望みだったけど、やっぱり名前だけでみつきちゃん出てこない。。。まあ立ち絵枠からわかっちゃいたけど切ないのです。

 んでその切なさが嵩じて、うっかり恋課金引っ張り出してきてみつきルートをリプレイしてしまった私。。。だって、仕方ないじゃない、あんなふうに存在だけ醸されてお預けとか意地悪にもほどがあるぜぐぬぬ。
 改めてプレイしてもシナリオとしては土台がガチャ&ソシャゲだから色々軽い点はあるけど、それでも地味にこの後半の盛り上がり好きだし、自身の恋に真っすぐ一途なみつき可愛すぎで最高なんだなぁこれが。
 あとなんとなくプレイし始めてから思ったけど、雰囲気的に白猫ちゃんに似てるから、疑似的に白猫ちゃんとイチャイチャしている気分もほんのり味わえて一石二鳥の寄り道でしたとさ。。。
 まあ一応留飲は下がったので、次は普通にアイドルさんに戻りまーす。なんとか明日までに終わるかな?
posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月23日

まぁそうでしょうけど

 イース\の感想をアップしました。
 まあ基本的に全てにおいて最高レベルの水準だった[を向こうに回すと、って部分はあるにせよ、非常にユーザビリティも高く、クオリティも安定していて、安心信頼のファルコムゲー、という感じでしたね。
 アクションはより立体的になってちょっと大変でしたけど、本当に尊い白猫ちゃんに出会わせてくれただけでも大感謝。すごく楽しかったですけど、ただ色々な意味で新規参入の壁がある内容でもあったりはするのでその辺は要注意でしょうか。

 きまぐれテンプテーションは全エンド網羅してコンプリートです。
 まあどうしたってトゥルーより後味のいいエンドがあるわけではないからアレだけど、その状況なりの睦み方とか、真実を知っているが故のアンネの隠された思いに対する健気さとか、そういう部分でも楽しめたのは良かったと思います。
 短くてヒロイン少ない作品だからこそのエモート搭載もうれしいところでしたし、今後もこのシリーズのスピンオフ的にこういうの出てくるといいですね。久々になないろとあけいろもプレイしたくなってきたなぁ。

 んで今日からはアイドルさんもスタート、一先ず和心をクリアしました。
 うーんまぁ、基本的に結構共通は面白いけど、和心ルート自体は微妙、かなぁとは。そもそもがこれ幼馴染の三角関係的な色合いがあるのに、その辺は妙に譲り合っての穏やかな着地にはなってるし、好きな男の心をつかむためにアイドルの道に飛び込んで、そのおかげで結ばれたのに、それが理想の幸せに繋がらないからフェードアウト、ってのは、和心の気質的にもちょっとどうなの?てのはあります。
 勿論それだけ嫌な思いをして、ってのもあるけれど、逆にそういうシーンを入れないと説得的に出来ないってのはちょっとライターの力不足というか、発想の弱さを感じる点ではあるし、ともあれ二人の考え方や立場も含めてあんまり感心はしなかったですかね。

 あとやっぱり、端々にみつきの名前は出てくるけど出番はない……っ!
 まあそういう立ち位置かなぁとは思っていたけど、ワンチャンスに賭けて突貫した部分もあるのでやっぱり寂しい。先輩になって懐深く後輩を導いていくみつきとか超見てみたいのにぐぬぬぬ。
posted by クローバー at 17:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イースIX -Monstrum NOX-

 元来アクションゲーは苦手な性質ではありますが、イースシリーズは[から入って、[もセルセタも大変面白かったので今回も満を持しての発売日購入となりました。


シナリオ(17/20)

 自己の在り処を求めて。


★あらすじ

 ロムン帝国が数年前に征服したばかりの、グリアにある監獄都市・バルドゥークにやってきたアドルとドギですが、これまでの冒険譚が膾炙した事でロムン帝国にマークされていたアドルは、いきなり門前で捕えられてしまいます。
 取り調べでは素直に自己の経験を語るアドルですが、その突拍子のなさから簡単には信じてもらえず、ロムン帝国に送還してより強い尋問を、となったところで脱獄を決意、隣の囚人の手引きなどもあり、監獄の地下通路から活路を切り開いていくアドルですが、そこで不思議な女性・アプリリスと出会います。
 半身が義手義足の彼女から、いきなり謎の銃弾を撃ち込まれたアドルは、それによって自身に不思議な力が芽生えた事を自覚、その<怪人>としての力を利用してなんとか街の中に逃げおおせる事が出来て。

 ドギとも合流し、当面の隠れ家を作ったものの、これからの活動をどうするか迷っていた中で、アドルは突如「グリムワルドの夜」に召喚されます。
 そこでは、アドルと同じくアプリリスによって力の種を植え付けられたと思しき5人の怪人、<白猫><鷹><人形><猛牛><背教者>がいて、赤い月の照らす不気味な世界の中で、アドルは怪人<赤の王>と呼ばれ、ラルヴァと呼ばれる謎のモンスターといきなり戦わされる羽目になるのです。
 なんとかその場の敵は退けたものの、幾度もこのような夜を乗り越え、様々な謎を解いていかなくては、怪人としての制約で街から外界に出ていく事も覚束ないと言われ、アドルは他の怪人達を都度都度に仲間に引き込みつつ、グリムワルドの夜、引いてはこの監獄都市バルドゥークの謎に迫っていく事になるのでした。


★テキスト・ルートなど

 読み口としてはいつものイースシリーズらしい、朴訥で朗らかなイメージですね。
 今回も中々にシビアな境遇に置かれつつも、アドルの持ち前の前向きさと好奇心が、仲間たちの心もほぐし、穏やかな関係性の中でそれぞれの信念や勇気を磨いていく、そういうイメージをしっかり下支えしてくれるシンプルで力強い文章だと思います。

 ルートも基本的には一本道っぽいですね。
 [の時は名声値の差異でエンディング分岐がありましたが、多分今回はそういう面はないと思います。
 もっとも、イベント回想もなくなってしまったので、絶対にそうかは言い切れないのですが。いやホント、なんでクリア後のイベント回想なくしちゃったのよ……。


★シナリオ

 相変わらず壮大な構想と、それを説得的に見せる伏線の複合的な構築がとても丁寧で、かなり面白い内容に仕上がっていると思います。
 全部で9章構成になっており、2〜6章まででは、アドル以外の怪人ひとりずつにスポットを当てて、底流にある大きな謎を追いかけて少しずつ真実を詳らかにしていくのと同時に、それぞれの怪人が抱える葛藤や苦悩を少しでも解消し、成長に導いていく王道的な構成になっていて、加入タイミングなど含めて多少なり温度差はあるものの、怪人達が集う隠れ家ダンデリオンを助けてくれる面々も含め、しっかりとしたひとつのサブストーリーが構築されているのは流石の丁寧さですね。

 世界像そのものとしては、流石に[の時の様な破天荒さはないですが、こちらも長い時を経ての蓄積の果て、という形になっているのと、その想いと現実との乖離、その過程で詳らかになる怪人達の真実に直面しても、積み重ねた成長と絆がその過酷さを跳ね除けて、より前向きな形で未来を摸索していくイメージはしっかり投影されています。
 敵方にもそれぞれの信念と正義があり、そのあたりはこのイースシリーズ全体の世界観とも繋がっているところはあります。
 このイースシリーズの世界観ってのは、私も正直後追いの新参で、全ての作品プレイしているわけでもないので明快には言えないのですが、まずベースとして古代ローマ帝国=ロムン帝国という構図があり、その世界征服の過程の中で巻き起こる波乱や謎などを、隙間を縫うようにしてアドルが解決していくイメージは持っています。

 そして今回の\においては、舞台がおそらくグリア=ガリアで、これはガリア戦記でも有名な、現フランスを中心とした地域の話になります。
 くわえて、実際の歴史とは事例列的にごちゃまぜではあるのですが、アプリリスを英仏百年戦争の末期のかの救世主の少女に準えている、という部分もあり、要はフランス近辺での歴史的な事象をモチーフにして、より刺激的に再構築した面はあると思います。
 もちろん実際の史実など知らなくても充分楽しめるつくりではありますが、やはりその辺の基礎知識があると、なるほどこのシーンはあの史実を土台にしているのだな、とか感じられる面も多かったかなとは感じますね。
 あと、地味にこの事件の根本的な解決に関しては、過去のアドルの活躍と、それに基づく加護が大きな役割を果たしてもいて、そこはシリーズファンに対するサービスっぽいのですが、正直私にはエルディールとダーナしかわからなかったので、そこは惜しく感じる部分です。

 そういう外縁的な部分での楽しみもありつつ、実体的なシナリオとしては、いかにもらしい、けれど少し性急、というイメージでしょうか。
 シリーズ恒例のサブクエなども多彩にあり、市井の人々のお悩み解決的な立ち位置はいかにもアドルらしいお人好しぶりで、最初に仲間になる白猫が街のガイド役でもあり、またアドル以上に善人度が高いおかげで、折角の力を少しでも困っている人の為に、という優しさが存分に楽しめるのはとても良かったなとと思います。
 勿論癖のある人物、純粋な善人とは言えない面々も中にはいますが、それをも最終的には内包していくアドルの懐の深さと強さが浮き彫りになる内容ですし、個々人のエピソードとしても比較的完成度は高かったですね。
 ただ、序盤に仲間になる白猫や鷹、あと物語の根幹に関わる立ち位置の人形に比べると、猛牛と背教者は少し不遇感はあるでしょうか。個人的に白猫の成長ぶり、特に2章ラストの展開や、8章で父親と互角に渡り合うシーンなどは超好きでした。

 そして、底流的なバルドゥークの謎に関しては、面白い発想ですけど、土台としてそういうシステムが生まれた背景がやっぱり神々の遺産なのだな、ってのは苦笑するところではありますね。
 神の概念を持ち出されてしまうと、まあそうですよね、と納得するしかない部分はありますが、その点ある程度種族が違うとはいえ神ならぬ身が構築した過去を受け継いで、という部分も半分は持っていた[の方が説得性は高かったと思います。
 怪人達が街から中々出られない理由なども含めて、黒幕によるシステムの精緻化の過程、そこでの想いの変遷などは面白いものはありましたけど、結論としての飛躍がはなはだしいのと、結果的にその軽率さがそのまま最後の戦いに直結してしまう性急さはあって、正直ラスボスの存在感が薄かったのはあります。
 総合的に見て、かなり面白かったですし好きなエピソードも多いけど、大傑作だった[と比較してしまうとやや見劣る、というラインではないでしょうか。


★ゲームシステム(19/20)

 基本的には最近のイースシリーズのシステムを踏襲している形で、安定してプレイしやすいですし、加えて今回の目玉である怪人スキルによって、より多彩なアクションが楽しめるようになっていましたね。
 まあ個人的に、アクションゲーとしての楽しみを強く求めているわけではない私としては中々難儀な部分でもあり、一通り使いこなすまでにかなり練習が必要でした。

 特に花びら探しとか、後半のダンジョンですと、複合的に怪人スキルを使いこなさないと取れない、ってのも結構ありますし、そういう咄嗟の判断が苦手な私としては苦労しましたね。序盤で一番厄介だったのは、大聖堂の頂点の足場にスタッと立つやつで、あれ何回尖塔を駆け上ったか思い出したくもない(笑)。
 勿論足場アリの軟弱プレイだったんですけど、それってシナリオをクリアするのに必須な部分には出てくるけど、取りにくい宝箱にまではフォローしてくれないから、その辺はコンプしないと気が済まない人種としては中々……ね。
 あと、[の時と違って特に前半はほとんどが街中での活動で、そこで立体的な動作を常に求められるので、めっちゃ目が回りましたね。。。

 ただマップ表示がとても親切で、時に親切過ぎるくらいだったので、最悪取り逃がしとか、クエストのクリアの仕方がわからない、なんてことはほぼなかったですし、降魔具が充実してくればよりスイスイとプレイできる感覚でした。
 戦闘的にもイージープレイのぬるゲーマーなので特に語るべき資格は持ってないかなぁと。基本白猫大好き過ぎてほぼ白猫しか使ってないし、流石に白猫くらいはスキル全てマックスにしたけれど、それでも主力は中盤からラストまでずっとケルべリアンバースト一択ですからねぇ。反射神経皆無の素人には、あの時間停止の効果が有難すぎるのです。。。

 サブ要素としては、せいぜい釣りがなかったくらいで後は色々網羅されていたし、そのあたりもしっかり難しくなりすぎずに楽しめて丁度良かったかなと思います。
 全体としては楽しかったけど疲れた、というのが正直なところで、アクションゲーとしては正統進化なのかもですけどね。。。
 あと上でも書いたけど、より純粋なシステム的な部分で、今回はOPムービーやクリア後のイベント回想などがオミットされていたのがちょっと不満ではありましたね。それがあると思っていたから、細かくは白猫ちゃんダイアリー作らなかったのにぐぬぬ。


キャラ(20/20)


★全体評価など

 基本的には敵も味方もしっかりとした信念と意思の持ち主が揃っていますし、その中での切磋琢磨、避け得ぬぶつかり合いがあって、そこで見受けられる剥き出しの想いや強さなどがしっかり投影されていて、誰もが存在感があって良かったですね。
 細かい市井の人々にまできちんと流れの中でのドラマがあるのがファルコムゲーのいいところでもありますし、そういう部分も含めて基本的には満足しています。

 その上で、今回は白猫という絶対的にラブリーな正妻ヒロインがいてくれたのが私としては最っ高でしたねー。
 [で言うとラクシャ的な立ち位置とは思いますが、性質的にはこちらの方が素直で善良、おしとやかだけどいざって時には芯の強さを見せてくれるって感じで、より完璧な私好みヒロインでしたし、アドルに対する懐き方やほのかな思慕なども含めて本当に可愛過ぎて可愛過ぎて最後まで萌え狂ってました。。。
 少なくとも発売前の白猫のイメージが投影されているのは最序盤だけで、いい意味で期待を裏切る可憐さと甲斐甲斐しさを見せてくれたってのもポイント高いですし、もう本当にこの子を置いて旅立つの?そのまま一緒に花屋経営で生きていく選択肢はないの?って思わざるを得ませんでしたねぇ。
 イースだから仕方ないにせよ、本当に最後の別れは辛かったですし、あんな風に素直に泣かれちゃうともうね、後ろ髪引かれまくりもいいところですよ。
 戦闘的にも有能で徹頭徹尾楽しませてくれましたし、本当に白猫ちゃんと出会えただけでもこのゲームをプレイした甲斐はあり過ぎた、と断言できるくらい大好きなヒロインになりました。

 その他だと人形はやっぱり美味しい立ち位置で、色々面白い表情や想いを見せてくれたと思いますし、アプリリスももう少し深く絡んでくるかな、とおもいきやそこまででもなかったものの、戦友的な立ち位置でいい味を出していたと思います。
 男キャラではジュールは地味にお気に入り。彼が持つ絶望と、それを切り拓いたものに対する想いの強さが、普段の諦念の殻を打ち破って露呈する感じがすごくいいですよね。
 あとやっぱり私にはアーチェの声が馴染み深くて(笑)、ついつい「アドルさーん」って言ってもらいに立ち寄ってしまうのでした。。。


CG(18/20)


★全体評価など

 基本的なモーショングラフィックはしっかり可愛いし、イベントスチルもそれぞれに味があって良かったと思うのですけど、スチル自体がかなり少ない事と、なにより回想モードがないのがなんなんじゃー!って感じで、その点少し割り引いて考えてます。
 にしても本当に白猫ちゃんなにもかもが可愛過ぎて素晴らしかったです。特に困り顔が最高に魅力的だったなと思いますし、切所で垣間見せる凛々しい顔もとても好きでした。
 あと黒ストね。。。暇さえあれば階段でぴょんぴょんさせてたのは内緒の秘密である。本当に体型と言い服飾と言い、ここまで全てがしっくり私好みの子って滅多におらんぞ、ってレベルでかみ合ってましたなぁ。


BGM(19/20)


★全体評価など

 イースシリーズらしい勇壮さ、壮大さと冒険感は物凄く出ていて、今回も素晴らしい楽曲だったなとは思います。
 ただ敢えて言えば、やっぱり[よりはちょっと物足りなかったのと、特にタイトルでのテーマ曲が最終的な作品の全体像のイメージとのマッチング、耳への残りやすさという点でもう一歩で、\と言えばこの曲!みたいなインパクト・印象が少しだけ足りなかったのもあり、そこだけ割り引いておこうかなという感じですね。
 [のタイトル曲は今でも諳んじられるし、それを口ずさむと、あぁ、ダーナだなぁ、と一瞬で引き込まれる強さがありますからねぇ。あれは反則級に強かったとはいえ、やはりシリーズとなるとそれを基準に求めてしまいますから。


総合(92/100)

 総プレイ時間は45時間くらいですね。
 尺としても充分ではあるけれど、やっぱり[と比較するとちょっとスケールダウンはしていて、まあシリーズの繋ぎというか、転換点になる作品っぽい気配もあるので、その辺りも含めて総合的に勘案すべきかもですが、絶対的な完成度と面白さで少しずつ[には届かなかった作品だとは思います。
 勿論それでも充分に名作と呼んでいい内容ですし、非常に熱中して楽しめました。本当にプレイ直後は疲れ果ててましたけどね。。。

 今回は本当に白猫ラブで最後まで突っ走れたのもありますし、細かく言いたい事はそれなりにはあれど、総合的には満足度と余韻の大きい作品になってくれたと思います。
 でもホントイベント回想だけは実装してー。今からパッチでもいいから実装してー。そしたら毎日、色々なシーンの白猫ちゃんを堪能して生きていきますからぁー(笑)。




posted by クローバー at 05:31| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする