2020年04月09日

閃の軌跡外伝 戦う乙女の恋愛事情 トワ・#T

 ――――………………会長。………………トワ会長。

トワ
「………………ん………………、うぅ………………ん………………」

 ゆさゆさと、心地よい振動が、私を微睡みの底から引き上げていく。
 重く張り付く瞼を頑張って引き剥がすと、最初に目に飛び込んできたのは、まだ微かに明るさを孕むものの、ちらほらと星明かりが目立ち始めた紺色の空。

 あぁ、天文薄明だ、今天体観測をしたら楽しいだろうなぁ………………なんて、取り留めのない思考が真っ先に浮かんで――――。

 ――――どうしたんですか?トロン、とした目で空なんか見つめて。

トワ
「………………って!!あっ、やだっ、もっ、もしかしてまた私、寝ちゃってたっ!?」

 ――――えぇ、起こすのも躊躇うほどに。

トワ
「う………………。じ、じゃあまた、私の、その、寝顔………………」

 ――――はは、はい。いけないと以前に釘を刺されましたけど………………でも、とても安らかで愛らしい寝顔で、目を離せませんでした。

トワ
「え?そ、そう………………って!だ、騙されないからねっ!そ、そんな風に歯の浮く台詞を並べれば、コロッと誤魔化せるって思ってるんでしょっ!!」

 羞恥の衝動のままに立ち上がって糾弾すれば、いつものように少しだけ困ったような、けれど底抜けに優しい笑顔。
 はらり、と私の肩から彼の制服が零れ落ちて、その刹那、少しだけ遠ざかった彼の香りを惜しい、と考えてしまうあたり、もう私も大概で。

 ………………だって、誤魔化されちゃうに決まってる。
 あの日から、もう。私達は。私達の、関係は――――。

トワ
「………………うぅっ、そ、そんな風に慈しみの視線をじっと向けるの、ズルいよっ!」

 ――――すみません、けれど会長を眺めているだけで、なんというか不思議なくらい幸せな気分になれるんです。

トワ
「そ、それは私だってそうだけど………………こうやって君の顔が見られただけで、疲れも全部吹き飛んじゃうくらいだけどぉ………………」

 ――――本当に、無理しないでくださいね。ただでさえ会長は頑張り過ぎなのに、あれ以来………………。

トワ
「あはは………………。でも、これも性分だもの。それにこれからの事を考えれば、頑張らないと守れないものが沢山ある、そうでしょ?」

 ――――だからって、一人で背負い込もうとしないでください。そんなに俺は、頼りに、なりませんか?

トワ
「充分、頼りにしてるよぉ。今だって、こうやって頑張って居残り仕事してたら、ひょっとして迎えに来てくれるんじゃないかな、って期待してたし。………………その、うとうとしちゃったのは大誤算、なんだけどね?」

 ――――俺にとっては嬉しい誤算でした。いつもの凛としている顔も好きですけど、俺にだけ見せてくれる幼気で無防備な表情も素敵ですよ。

トワ
「あははっ、つくづく私達って、こういう運の巡りなのかもね」

 少し大胆かな、と思いつつも、愛しの彼の胸元にそっと身を寄せれば、待ち構えていたように優しく抱きしめてくれる。
 その温もりが、愛しさが、私をどうしようもなく、狂わせていく。

 ――――………………改めて、本当に良かったです。あの時、列車砲を止める事が出来て。この愛しい会長の温もりを、失わずに済んで。

トワ
「………………うん。そんな風に想ってくれて、すごく嬉しいな。そんな風に、君が弱さを見せてくれるから、私の心もどんどん君に惹きつけられていくんだ。………………こうやって触れ合うたびに、どんどん、どんどん好きになっていくんだよ」

 ――――トワ、会、長………………。

トワ
「えとその………………だから、もう会長、なんて他人行儀な呼び方は、ちょっと寂しい、かな?………………あのね、今日は先生方から、校舎の鍵当番も承ってるから………………だから、今ここにいるのは私達二人だけ、だよ?」

 首をもたげ、傾げて、精一杯蠱惑的に見えるような仕草で見つめる。
 絡み合った視線が熱を帯び、潤んで、互いの熱情に着火し、常識や規範、理性を少しずつ焼き切っていく。

トワ
「………………ん………………っ、ちゅ………………っ、ん、はぁ………………っ、んっ、ん、ちゅ、んむっ、は、んぅ………………。あぁ、キス、久し振り、だぁ………………。や、やっぱり、すごくすごく、気持ち、いいね………………」

 ――――はい、トワ会………………。

トワ
「じぃーーーーっ」

 ――――こほん、トワ、さんの、その、唇に触れているだけで、幸せと快美がとめどなく溢れ出してきて………………。

トワ
「あはっ、うん、癖になっちゃいそう、だね。でも、最初の時よりずっとずっと、優しいキス」

 ――――あ、あの時は………………!本当に、トワさんが無事で良かったって想いが爆発して、その想いに引きずられ過ぎて………………。

トワ
「えへへ、わかってるよ。今みたいに心配りが行き届いているのも、でも時に、あんな風に直情的になってしまうのも、どっちも君の大切な魅力だもん。………………でもね、やっぱりこういう時くらいは、もっと感情の箍、外しちゃってもいいんじゃ、ないかなぁ?」

 ――――いいん、ですか?また、色々我慢できなくて、乱暴にしてしまうかもしれませんよ?

トワ
「いい、よ。私だって、君の全てを受け入れてあげたいし………………それにはじめての時から、ずっと意識してたの、君だけじゃ、ないんだから。今度はいつ、手を出してくれるんだろう?それともあれは、一過性の想いだったのかな?って」

 ――――そんなわけ、ないです。大事な大事なトワさんを、そんな生半可な気持ちで抱けるはずが、ないじゃないですか。

トワ
「だったらほら、遠慮なんてしないで。私の身体は、もう隅から隅までキミのもの。好きにしてくれていいんだから、ね………………♡」

 はしたないな、と思いながらも、私は熱に浮かされるまま、彼の手を取ってタイツ越しの下腹部へと誘う。
 たったあれだけの口づけで、既にそこはしとどに潤み、淫靡にわなないて、どれだけ私が彼の事を欲しているのかと、怖くなってしまうくらいで。

トワ
「んむぅっ!?んっ、ちゅっ、れるっ、ちゅ、んちゅ、ぴちゅ………………っ、ぁ、はぁっ、君の舌、いやらしく絡まって、ぇ………………っ!」

 ――――本当に仕方ない人、ですね。こんな風に、ちょっと強引にされる方が、燃えるんですか?

トワ
「そう、かも………………っ、あっ、んっ、ちゅ、ぴちゅ………………っ、す、ごぃ………………っ、頭、痺、れるぅ………………っ、ぢゅ、ちゅぴっ、じゅーっ、れる、れろぉっ、んっ、はっ、はぁ………………っ、きもち、いぃの………………っ、んっ、はんっ、んちゅ、れりゅぅ………………っ」

 息継ぎすら惜しむように唇を重ねながらソファへと移動する。
 仰向けに押し倒され、なおも口づけを続けながら、ぷち、ぷちっと、器用に私の胸元のボタンが外されていく。

トワ
「や、ぁぁ………………っ、む、胸、見られ、てるぅ………………っ。ご、ごめんね、ちっちゃくて、物足りない、よね………………?」

 ――――またそれを言いますか。

トワ
「だ、だってぇ………………っ、君の周りには、その………………立派な子が多いし、気が気じゃない、っていうかぁ………………っ!」

 ――――馬鹿にしないで下さい。好きになった人の胸が一番に決まってるじゃないですか。それに………………。

トワ
「んぁぁっ!?あっ、やっ、んっ、あぁぁっっ!!」

 ――――小ぶりでもしっかり弾力があって、とても敏感で、いくらでも揉んでいたくなります。

トワ
「んやっ、あっ、先っぽ、手のひらでくりくりされるのっ、ダメダメぇっ、そ、それすごく感じちゃ、感じすぎちゃう………………っ!!」

 ――――なら………………。

トワ
「あーーーーっ!!やっ、きゃんっ、すっ、吸うのもダメ、だよぉ………………っ、あんっ、やっ、舌、えっちぃ、よぉっ!!んぁっ、はぅんっ、しん、信じられ………………っ、どっ、どうして君にされると、こんな、こんな違うのぉ………………っ!!」

 ――――君に、って、ひょっとしてあれから、自分で弄ったりしたんですか?

トワ
「うっ………………!?………………そ、その、試みにねっ!?興味本位で、ちょっとだけ………………。で、でもっ、その、あんまり気持ちいいって思えなかったからすぐ止めたよっ。ホントだよっ!!」

 ――――どうでしょう。トワさんは思いの外ムッツリですよね。本当は気持ち良過ぎて、怖くなって止めたんじゃないですか?

トワ
「あぅぅ、見抜かれてるぅっ………………!だ、だって、ただ触れるだけならなんでもないのに、君の手の温もりを思い返しながら試したらすごくって………………でも、それもなんか申し訳ない気持ちになって………………」

 ――――ははっ、そんな風に不器用で誠実なところ、大好きですよ。お礼に、もっともっと沢山気持ちよくしてあげます。

トワ
「やっ、あーーーーっっ!!甘噛み、ダメぇぇっ!!ビリビリって、全身痺れてぇっ、そんな、そんなの続けられたら、おかしく、おかしくなっちゃ………………んぁぁぁっ!!そっち、までするの、ぉ………………っ!?一緒に、なんてぇっ、あぁぁっ、知らないっ、こんなのはじめてぇ……………っ!!」

 はしたなく尖り切った乳首を縦横無尽に舐りながら、彼の手が無慈悲にも私の下腹部に伸びてくる。
 タイツ越しに敏感なところを単調に擦り上げられるだけで、全身に満ち満ちた快感は一気に倍化し、果てのない悦楽の渦に私は溺れ切っていく。


トワ
「あぁんっ、あんっ、はぁぁぁっ!!す、ごぉ………………っ、あぁぁダメっ、なんかふわって、ふわっとするのぉっ!!身体の芯から、おっきぃのが、広がってきて………………っ!!」

 ――――トワさん、イキそうなんですね?

トワ
「………………っっ!?こ、れが、絶頂………………?はんっ、うぁぁぁっ、あくっ、あっ、やぁっ、わた、わたし、イッちゃ、うの………………っ!?こ、怖い、ちょっと、怖いよ………………っ!」

 ――――大丈夫です、そのまま身を任せて。はじめての時は無我夢中で、そこまで導いてあげられませんでしたから、どうか俺に、トワさんが一番気持ちよくなるところ、見せてください。

トワ
「あ、くっ、きゃいぃっ、ふぁっ、んぁぁ………………っ、み、見たい………………のっ、私、のっ、いちばん、んくっ、あぁぁ………………っ、蕩け切って、恥ずかしいとこ、そんなに、見たいの、かなぁ………………っ!?」

 ――――はい。一番気持ちいい顔、隠さずに見せて欲しいです。

トワ
「ずる、いよぉっ、そんな真っ直ぐ、気持ちいい笑顔で鬼畜な事言って、ぇ………………っ!!わたし、がぁ………………っ、君のお願いなら、なんでも叶えてあげたくなっちゃうの、知ってる、くせにぃ………………っ!!あっ、あああっ、イヤっ、はげ、しっ、きも、ちぃ………………っ、もうダメ、もうダメ………………ぇっ、くる、きちゃ、きちゃ………………うぅっ!!」

 時折優しい口づけを交えながら、執拗に幾度も幾度も敏感な胸の突起と秘芯を責め立てられて。
 七色の光が脳内を駆け巡り、ソファの端を掴み、歯を食いしばっても、その愉悦の波はどうしようもなく私の抵抗感を押し流していく。

 ――――トワさん、愛してますよ。だから、貴女の全てを俺のものにさせてください。

トワ
「――――っっっ!!?あ、ぁっ、うぁ………………あぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」

 ギリギリのところで押し留めていたなにかが、その言葉で、弾けた。

 必要とされ、求められる事。
 ただ無条件に、愛を注がれる事。

 自分の殻の奥の奥に仕舞い込んだ、大切で、けれど悲しさも孕む想いを慮って、そっと優しく撫でてくれた――――そう感じた刹那、全ての気持ちが混ざり合って、喜悦の頂点に私を導いていった。

トワ
「…………ぁ、ふぁ、ぁ…………っ、す、ご、いぃ…………っ…………………。これ、これが、女の子の…………っ」

 ――――あぁ、その陶然とした表情、すごくそそります。いつもキリッとしている会長からは想像もつかないくらい、淫靡ですよ。

トワ
「やぁっ、い、今じーっと見つめないでぇ…………っ。は、恥ずかしいよぅ…………っ、そ、それにまた会長って、呼んだぁ…………っ」

 ――――すみません、わざとです。今はそう言った方が恥じらってもらえるかなって。

トワ
「もぅっ、もぅもぅっ、趣味悪いよぅっ!!キミってば、好きな女の子をそんな風に虐めて楽しむんだぁ!!」

 ほとんど反射的に、目の前の逞しい胸板をポカポカと叩いてしまう。

 こんな風に、居ても立っても居られない気持ちを真っ直ぐにぶつけて、甘えられる。
 それはきっと、ついぞ私が忘れたふりをしていたもので。
 なのにいざとなれば、滲み出るように、自然とそう出来る自分が、ちょっと不思議にも思える。

 ――――…………貴女はいつも出来過ぎなんですよ。だからそんな風に、等身大の女の子らしい仕草と表情をしてくれると、ホッとします。

トワ
「むぅ〜、なんか釈然としない。それに、ホッとするだけなの?」

 ――――いえ、惚れ直します。もっともっと、愛らしい貴女を引き出したいという欲求が、膨れ上がっていってしまうんです。

トワ
「…………うん、いいよ。私も、もっとキミにして、もらいたい。はじめての時は訳が分からないままに終わっちゃったし…………もっともっとじっくり、キミの感触を、熱を、この身に刻んで欲しい…………」

 腰を僅かに浮かせると、その意を汲んで、私の下肢からストッキングとショーツが剥ぎ取られていく。
 剥き出しになった陰唇は、それでも確かな熱を帯びて、愛しい相手の陰茎を受け入れる為に、ヒクヒクと蠢いているのがチラッと視界を掠めていく。

 ――――いいん、ですか?その、このままで…………。

トワ
「うん、今日は大丈夫な日、だから。それにもし出来ちゃったとしても、キミとの子なら大歓迎、かな」

 ――――らしくなく、刹那的な事を言いますね?

トワ
「それくらい、もうキミに首ったけ、って事。ふふっ、そんな風にスキャンダルの的になるのは、困っちゃう?」

 ――――いいえ、トワさんとなら、望むところです。

 その真摯な眼差しと、迷いのない告白に、私の心臓はこれ以上ないほど脈動する。
 私達の立場で、そんな風に全てを捨てて二人だけの幸せを目指すナンテ、きっと出来ない相談だけど。
 それでも今は。今、だけは――――。

トワ
「ん、くっ、キミの、当たってる…………。こ、この前よりもおっきぃんじゃない?」

 ――――そう、かもしれません。すごく興奮はしているんですけど、幸せだ、という気持ちも強くて、焦りが薄い分だけ、余計に…………。

トワ
「だったら嬉しいな。私とこうする事は、キミをドキドキもさせて、同時に安心もさせてあげられるんだぁ。ちゃんとキミを、甘えさせてあげられてるん、だよね?」

 ――――そう、なんだと思います。こんな気持ちになるのは、トワさん相手の時だけ、ですから。

トワ
「あはは、それって女冥利に尽きるよ。…………ありがとう、私はキミの事が大好き、だよ。だから、きて…………♡」

 両手を広げ、抱き留めるように彼の雄渾な逸物を迎え入れる。
 ズブ、ズブッと、この期に及んでも気づかいに溢れた、僅かずつの侵入。
 それでもやっぱり、小柄過ぎる私の身体とアソコには過ぎたるようではあった、けれど――――。

トワ
「ふ、ぁぁっ、ちゃんと、挿入ってる、ねぇ…………っ!だいじょう、ぶっ、私のソコ、きつくない?」

 ――――平気、です…………っ!最初の時より潤ってて、襞も迎え入れるみたいに吸いついてきて…………っ!

トワ
「なら、良かったぁ♪きっと私のソコ、一発で、キミの為に作り替えられちゃったんだね。ふふっ、嬉しい、し、これ、すごぃ…………っ!最初の時と、感じ方、全然違うぅ…………っ!」

 ――――トワさんこそ、痛くは…………?

トワ
「ない、よっ、不思議なくらい、全くないのっ!そ、それより、キミのモノがいちばん奥までグイって押し広げてきて、あぁ、ちゃんと受け入れてるんだ、って充実感で、心が満たされて、ときめいて、たまらないの…………っ!」

 自分の台詞で更に昂奮したかのように、奥の奥からじゅわっと、淫らな愛液が分泌されていくのがわかる。
 全ては彼を受け入れ、悦ばせるため。
 自分の身体がどこまでも、どうしようもなく女である事を、これ以上なく実感する。

トワ
「お、お願い、動いて…………欲しいの。じっとしているだけでも、キミのモノがビクビクって、気持ちよくてたまらないって震えるのわかる、けど。でも、もっともっと気持ちよく、なって欲しい。気持ちよく、して欲しいっ♡」

 ――――わかりました。もしも痛かったら遠慮なく言ってくださいね。

トワ
「うん。もうキミには甘えてもいいって、互いにそうできるって知ってるから。だからキミも遠慮はしないで。気持ちよくなるために、してみたい事、ぜんぶぜんぶ、私の身体に、アソコに、ぶつけてくれていいんだよっ!」

 ――――っっ、本当に、貴女は俺には過ぎた女性ですっ!愛してます、よっ!!

トワ
「んぁぁっ!!あっ、あああっっ!!ズル、ぃっ、そんな、愛を叫びながら貫くのっ、感じちゃうに、決まってる、ぅっ!!はぅっ、あぁんっ、あっ、あああっ!!キミのが、出たり、入ったりぃっ、私の膣中、ずりゅ、ずりゅって、擦り上げて、ぇっ!!!」

 先ほどまでとは肌合いが違う、けれどやっぱり圧倒的な快美が、一気呵成に押し寄せる。
 体表の性感帯をなぞられるのとは違う、身体の芯に、内臓や神経の末端にまで響くような愉悦が、力強い注挿のたびに全身を駆け巡っていく。

トワ
「んぁっ、はぁぁんっ、いやっ、あああっ、んっ、わか、るぅっ、一回、ズンッてされるたびに、愛してるって、囁かれてるみたい…………っ!!それがわかるから、私の奥、キミの事、迎え入れちゃうっ!!きゅぅっ、って閉じて、離さない、ようにっっ!!」

 ――――はいっ、これってまるで、トワさんそのもの、ですねっ!!どこまでもあったかくて、おっきくて、優しく迎え入れてくれて
…………っ!

トワ
「そう、かなっ?そう、出来てる?んっ、あああんっ、わた、しぃっ、キミの全て、抱きしめられてる?悦んで、くれ、てるぅっ!?」

 ――――これ以上、ないほどにっ!!ああっ、凄いですっ、こんな風にじっくり擦っていても、途方もなく気持ち、よくてっ!!

トワ
「んむぅっ!?んっ、れるっ、ちゅぴっ、ふぁっ、キス、うれし…………っ!ふぁぁぁっ、あんっ、腰の動き、強く、なってるぅっ!!我慢、出来ないのっ!?私のアソコで、たまらなく、なっちゃってるのぉっ!?」

 返事は、今まで以上に力強い突き込みで。
 ソファから浮き上がるくらいに激しく求められ、けれどそれは、より一層の快楽しか運んでこない。
 結合部からはじゅくじゅくとはしたない水音が溢れ、太ももを濁った汁が伝って、座面をいやらしく汚していく。

トワ
「あっあっあああっ!!!それ強いぃっ、奥ズンズン、すごぃぃっっ!!!私、わたしっ、おかしく、おかしくなっちゃうよぅっ!!!大好きなキミに、どんどん狂わされ、ちゃうっ!!!んぁぁっ、くぅっ、ああああーーーっ!!!」

 ――――トワさんのエッチな声、もっと、もっと聴かせてくださいっ!!ここが、ここがいいんでしょうっ!?

トワ
「うんうんうんっ!!!そこそこぉっ、深いところでグリグリ、小刻みに混ぜられるの好きぃっ!!!ああっ、ウソっ、わっ、わたしっ、こ、こんなに淫乱、だったの…………っ!まだ二度目なのにぃっ、あああっ、はんっ、気持ちいぃのっ、ふぁっ、んくぅっ、とまん、ないっ、止められ、ないよぅっ!!!」

 ――――ぐ、あぁっ、締め付け、強く、なって…………っ!今日は、ちゃんと一緒にイキましょうっ!!俺、もっと頑張りますからっ!!!

トワ
「あっ、あーーーっっっ!!!すごっ、すごいよぅっ、まだ速、くぅっ!!!あああんっ、きゃうぅっ、ダメっ、ダメダメダメぇっ!!!」

 もはや私達は一対の動物に過ぎなくて。
 いつしか彼の腰遣いに、私も下から迎え入れる動きで答えていて。
 互いが互いに、一番気持ちいい動きを希求して留められないのであれば、その限界がすぐさまやってくるのは必定で――――。

トワ
「ああっ、もうダメっ、くるっ、きちゃうぅっ!!さっきみたいに、ふわぁってするの、今度はお腹の奥、ふかく、からぁっ!!!やぁっ、すごぃっ、まだキミの、おっきくなってっ、そんな逞しいので、ガンガン子宮の入り口、突かれたらぁっ!!!」

 ――――イクときはイクって、ちゃんと教えてくださいねっ!!こっちももぅ、限界、ぎりぎり、で…………っ!!

トワ
「うんっ、うんっ、待たせてゴメン、ねぇっ!!これ、怖い、けどっ、でもっ、でもっ、受け入れるっ、恥ずかしいけどっ、私、わたしっ、もうイクっ、イッちゃうっ!!敢え無くイカされちゃうっ!!いい、よねっ、こんな淫らなわたしでも、いいん、だよねぇっ!?」

 ――――勿論、ですっ!!それこそ男冥利、ですよっ!!愛する貴女だからこそ、最高に気持ちいい絶頂を味わわせて、あげたい………っ!!!

トワ
「あ、ぁぁっ、そんな、死に物狂いで歯を食いしばってくれて、ぇっ!!!うれ、しぃっ、好き、大好き、大好きぃっ!!!あぁぁっ、イクイクぅっ!!!ダメダメイクっ、あぁイクぅっ、あっ、う、ぁ、あぁぁぁぁぁーーーーーっっっっっ!!!!!」

 ――――くっ、う、あぁぁぁ出るぅぅぅっっっ!!!

 ほとんど同時に、私達は快楽の頂点を極める。
 マリオネットのようにビクンビクンと震え、わななく私に、容赦なく白濁液の追撃が襲い掛かる。
 幾度も子宮の奥を熱い液体で叩かれる、他の言葉では表現しようのない感覚は、私が天界から堕ちる事を中々許さず、長く長く、高ぶりの頂上に押し留めて――――。

トワ
「……………………ぁ……………………ぁぁ…………っ…………。…………は、ぁ…………っ、あぁ…………っ…………」

 ――――あぁぁ、凄い…………っ、トワさんの蜜壺、まだ震えて、ぞわぞわと締め付けて、最後の一滴まで吸い上げ、られて…………っ!

トワ
「ふぁ、ぁ…………っ、キミ、の、だって、…………んっ、まだ、震えてる、じゃない…………っ。…………な、なにこれぇ…………、すご、かった、ぁ…………っ。一緒にイクのって、こんな、こんなにも達成感が、違うもの、なのぉ…………?」

 ――――は、はい…………信じられないくらい、気持ちよかったです、ね…………。

トワ
「う、うん…………。こ、困っちゃうなぁ、こんな、こんなの、癖になったら、私…………、もっともっと、キミに溺れちゃう、かも」

 ――――俺はとっくに溺れてますよ。だから、ん…………っ。

トワ
「ん、ちゅ…………っ、ちゅむ、ちゅ…………。ふふっ、やさしーキス、だね?それとも、溺れないための人口呼吸かな?」

 ――――そういう言い訳、好きですよ。いつもいつも、こんな時間が作れるとは思えませんし…………。

トワ
「…………そう、だね。それぞれにやらなきゃいけない事は沢山あって、今日の逢瀬だって、たまたまタイミングが良かったからだし…………。でもせめて、普段から人口呼吸くらいのスキンシップは、欲しいかなぁ?」

 それだけ、きょうの体験は強烈で、甘美に過ぎた。
 浅瀬で引き返せるうちに、その欲求を解消する術を用意しておかないと、きっと二人してダメになってしまう、そんな予感を覚えるほどに。

 あぁ、本当に。
 人を愛するという事は、どれだけ素敵で、どれだけ残酷な事なのだろう?
 ただ愛する人と、ずっと共に在りたいと願う事が、どうしてすごくすごく、難しいのだろう?
 
トワ
「…………ねぇ。学院祭ではなんとかして時間作るから。その時はもっと気兼ねなく、普通の恋人みたいにデート、してくれる、かなぁ?」

 ――――勿論です。万難を排して、トワさんの為にスケジュールを空けておきますよ。

トワ
「…………とか言いつつ、キミの場合は目の前に困っている人がいたら放っておけなくなるから油断、出来ないんだよねぇ。しかもそれで、どんどんキミに惹かれていく子を増やしていっちゃうし」

 ――――う、そ、それは…………。で、でも信じて下さい、こういう事をしたいのは、トワさん、貴女にだけ、ですから。

トワ
「だったら、私が疑心暗鬼の沼に沈まない内に、すべきことは何か、わかるよね♪」

 だからこそ、私は、この可能性を、選べなかったの――――?

posted by クローバー at 03:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月08日

名曲紹介:サンクチュアリ(いろとりどりのセカイ・グランドED曲)

<曲リンク>

<歌詞>

夢を閉じ込めた 心の奥に
浮かぶキミの顔 想いひらり


二人過ごす時 ノートに綴る
些細な事も 宝物

いつも温かな 優しい瞳には
私の笑顔 映し出して

繋いだ手は離さない
迷いはないから
この世界二人だけの
サンクチュアリ

大切に紡ぐ想い
今 愛に変えて
新しい未来へ


キミと見上げてた 真夏の空が
色を変え季節 巡るよ

いつか訪れる 凍えそうな夜も
ずっと私を 抱きしめてね

光が導く場所へ
歩いていけるね
この世界二人だけの
サンクチュアリ

描かれた愛の地図を
今 胸に抱いて
新しい未来へ


二人のページ めくり
思い出 巡る

キミにはじめて 触れた時
温もり 覚えているよ 今も

忘れないよ消えないよ
大切な想い
この世界二人だけの
サンクチュアリ

繋いだ手は 離さない
迷いはないから
この世界二人だけの
サンクチュアリ

大切に紡ぐ想い
今 愛に変えて
新しい未来へ

<思い出話>

 今日のご紹介は、みんな大好き真紅ちゃんエンドこと、いろとりどりのセカイより、グランドED曲のサンクチュアリになります。
 Favoriteっていうメーカーは、ライト層が沢山いる、というよりは、熱狂的なファンが一定層いて、色々買い支えている事で成り立っているイメージはあるので、この曲も知っている人は当然深く知っている、けれど大枠的にはそこまで有名ではないのかな、という感覚で、やはり真紅大好き層の一人である私としては、いつか掲載しないと、と思っていた曲です。
 このタイミングで思い出したように取り上げたのは、丁度Getchu屋でグッズ再版をやってて、売上ランキングが真紅で埋め尽くされているのを見かけたからです(笑)。いやいやいや、どんだけ根強い人気と、購買層の底知れない財力なのかと。。。

 いろとりどりのセカイの紛れもなく名作ではありますが、作品としては更にそこからヒカリでグレードアップ、より特化的なFD色が強い紅い瞳までセットで大傑作、という評価にはなります。
 私も御多分に漏れず大好きな作品なので、折々に触れて少しずつつまみ食いくらいはしていますが、実はフルリプレイは数年していないのですよね。まあ確かに真紅は大々々好きではあるけど、そうであるだけに、わかっていてもあの苦難の道をもう一度みっちり辿るのは辛いものがなくはないと言うか、やるとなるとかなりエネルギーが必要ではあります。
 特に今みたいな、強制的に引き籠りを求められる時期にプレイするのは鬱々としてしまいそうなので流石に避けたいところです(笑)。まあ頼まれずとも常に引き籠っている私ですけど、それでもいざとなれば出られる、という選択肢があるかないかはやっぱり違うのですよねぇ。

 作品としても勿論ですが、曲としては総合的にはこの一作目のセカイがいちばん好きで、OPもかなり好きですが、やはり白眉はこのグランドED曲になります。
 いわゆる声優さんが歌っているキャラ投影型の曲ではあり、基本こういうタイプは、流石に本職の歌手が歌っているものより総合的なクオリティは低くなりがちなのですが、この曲はその度合いかなり少なく、曲の雰囲気と声質が抜群にマッチしていてすごく好きなのですよね。
 勿論真紅の歩んだ艱難辛苦の道ありきで刺さる部分が大きい曲ではありますが、これ単体でもそれなりに雰囲気の一端は掴めると思いますし、メロディラインとしても神秘性と優しさに満ちていて素晴らしいと思うので、是非聴いてみて下さい。

posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月07日

雲泥の差である

 神様のような君へ、の感想をアップしました。
 全体的に総合力が高く、ゲーム性やシナリオ性も含めてかなりの意欲を感じさせる作品でしたね。
 それなりに毀誉褒貶は出やすいつくりだとも思うし、万人受けするほどではないでしょうが、個人的には構成と設定における発想の柔軟性と新鮮さ、それを上手く組み合わせて統合的に用いているシナリオがきちんとある、という部分でかなり高く評価していますし、とりわけ霧香シナリオが刺さったのでかなり高評価を出す事にしました。久し振りにすごく面白かった、と素直に言える作品でしたね。

 さて、その感想内でもチラッと触れたのですが、俺の姿が透明に!?は冬羽をクリアしました。
 が、これは逆に久々にすこぶる面白くないシナリオでしたねぇ。
 まず単純に、このルートのライターが個々のキャラの個性をきちんと捉え切れていないというか、会長の口調とかかなり別人っぽく感じてしまいますし、それ以外のキャラも多かれ少なかれその傾向があります。

 ついでにメインである冬羽にしても、どこからそのネガティブ設定出てきた?って感じなんですよね。
 見た目が派手なのに実は……というのは結構ありがちな設定ではあり、例えばサノバウイッチのめぐるとか、後は何といっても直近の、神様のような君への霧香もそれに近い部分はあるわけで。
 ただこういうのは、そのバックボーンに、その子がそういう性格である、という理由づけがきっちり読み手に理解できるように明示されていないと説得性がないわけです。
 勿論現実にはそういう事もあるかもだけど、物語である限りはただそうなんだ、で済ませるのはNGだと私は考えます。

 その点で抜群の説得力を見せてきた霧香の後だっただけに、余計にそのほとんど明快な理由がない恣意的な性格設定と、それ故のウジウジした後ろ向きな在り方はいらいらする事が多く、正直全然面白くなかったですね。
 すったもんだの末になんとかくっついても、最後までそのワンイシューで面倒さを押し出してきて、薬絡みでトラブルが起きるのはどのルートでもある程度共通しそうな設定だけど、その解決なども含めて正直どこまでもうーん……と、一ミクロンも納得できないまま終わってしまった感じです。
 冬羽自体はかなりいいキャラだと思っていたので、まさか自分のルートでこんな殺され方をするとは、という感じで本当に残念ですし、多分このルートの着地点が他ルートとの整合性を乱す可能性も結構ありそうなので、色んな意味でダメダメだったな、という評価です。

 ともあれ次は会長、なのですが、その前にシャッフル2の体験版が出ているから、口直しにそっちやろうと思いまーす。
posted by クローバー at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

神様のような君へ

 超久々にカントクさん原画の作品だったし、体験版もそれなりに面白かった、ヒロインも可愛かったので迷いなく購入。


シナリオ(26/30)

 AIだからこそ、繋がるもの。


★あらすじ

 世界設定は近未来、現代よりもかなりAI技術が進歩して、人々の生活・インフラに密接に関わっている舞台での物語。

 主人公は趣味がハッキングのぼっちでしたが、ある日世界最高のAIと呼ばれるC−AIのハッキングに成功し、無制限のコントロール権限を獲得します。
 ただし、防壁破りは大好きでも、悪事や人様に不必要な迷惑をかけることは嫌う、不可思議なメンタリティの主人公がその命令権で要求したのは、世界中の女の子の中で、自分の好みに合致し、かつ自分を好いてくれている子がいるか調べてくれ、というしょーもないものでした。
 しかし無情にもその検索結果は0件。その無慈悲な事実に主人公は打ちのめされ、それでこの話は終わりになるはず、でした。

 けれど翌朝、主人公の家に、文字通り主人公の好みに100&合致した、かなり浮世離れした格好の女の子・ツクヨミがいきなり押しかけてきます。
 実は彼女は、まだ市販されていないレベルの超高性能ロボットで、主人公の要求を満たすためにC−AIが総力を挙げて作り上げた存在でした。
 勿論その機能は破格で、文字通りネット世界においてはC−AIそのもの、神様の様な存在で、それが自分一人を慕い、全ての要求を叶えてくれる、とわかって主人公は慄き、また同時に、彼女を女の子として愛する事に葛藤を覚えることになります。

 ただ、ツクヨミの存在が、それまでの主人公の灰色で平穏な生活を搔き乱したのは間違いなく。
 親戚と称して学園にもやってきたツクヨミのおかげでいらぬ注目を浴び、それを避けての普段通りのぼっちメシ行動の中で、同じくぼっちの霧香と偶発的に仲良くなる機会を得たり、或いは謂われなき事件に巻き込まれたところ、自称探偵の上級性で、どうやら向こうは主人公の事をよく存じているらしいラナに助けられたりと、じわじわ交流の輪が広がって。
 それは今まで夢物語であった、女の子と普通のリア充のようにイチャイチャできるチャンスでもあり、それは人間とAIという存在の壁をも超えて、複層的に主人公の内部で熟成していきます。

 果たして、主人公が選ぶ道は如何なるものなのか?
 そしてそれは、AI全盛の世界の中で、どういう因果をもたらし、いかなる形で絆を育んでいくのか?
 これは、AIの存在を前提として、想像力で様々な関係性の変化を補った、古き良き時代と新しい時代の恋愛感をハイブリットさせた物語です。


★テキスト

 全体的に歯切れよく、文脈や文意もしっかりしていて読みやすいテキストになっているかなと思います。
 主体を担っているのが、ラノベで活躍しているライターさんたち、という事で、エロゲ特有のテンポや制約に対してどうアプローチしてくるのか、というのは気になる点でしたが、結構なこちら側のライターさんが補佐している事もあるのか、その面でのたどたどしさなどはほとんど感じませんでしたね。
 若干構成的な部分でのリズムが違うな、と思うところはあったにせよ、純粋なテキストとしては必要充分には紡がれていると思いますし、上手く叙述トリックなども盛り込んでいて、似て非なる、一味違う風味も残す事に成功しているのではないか、と感じました。
 総合的に好感が持てる読み口でしたね。


★ルート構成

 最近の作品にしてはしっかり選択肢が用意されていて、それでもルートガイドなどで、ゲーム性をプレイヤーに恣意的に選択させる、というスタイルが取れているのはいい事だと思います。
 特にルートロックはないはずで、メインとなる3人のヒロインに加え、それぞれに対となるサブヒロインがいて、計6ルートがそれぞれにしっかりした分量で用意されています。
 かつルートによってはバッドエンドなどもあり、それがしっかりエロゲ文脈の中でしか発揮出来ない特殊条件を満たした上で配備されているのがナイスで、オーソドックスなADVとしてのゲーム性、と考えればかなり高いレベルだったと見做していいと思います。


★シナリオ

 全体として、非常に挑戦的で意欲的な内容ではないか、と思います。
 統合的なテーマとして、AIが密接に人間の生活に関与している世界観を想定し、特にメインヒロインの3人は、そのAIの助けがなければ今の在り方も許されていなかった、という設定があって、その中で中々に斬新な謎や頓挫、苦悩を提供してくれている、と言えるでしょう。

 無論それは想像で補っている部分であり、設定がそれなりにしっかりしている、とはいえ、どこまでがその世界のAIに可能なのか、線引きそのものは多少ファジーで、当然そうなると、個々のAIが絡む展開がやや恣意的に感じる、という面もあるとは思います。
 でもこの作品は、その恣意性を発想の斬新さ、インパクトと、それがもたらす物語性、ラストのカタルシスで充分に中和出来ている、と思いますし、とりわけ霧香に関わる設定は非常に素晴らしかったなと感じました。
 また同時に、個々のルートでの問題や、それがもたらすメリットとデメリットの擦り合わせがある程度きちんと出来ていて、霧香の抱える潜在的な問題が、潜在的であるままにツクヨミルートで事態を急変させる決定打になっていたり、それを補佐するラナのありようの説得性に繋がっていたりと、横の連関性があり、かつそれがきちんと統合されているのは絶賛していい部分です。

 マイナス点としては、どうしても土台の発想のインパクトにシナリオの面白さが依拠しているので、その分でルート間に多少なり温度差がある事と、それを補填する手際や分量的にも少しムラがある事、ルートによっては全く登場しないヒロインもいる事などですね。
 具体的に言えば、メインルートは霧香>ツクヨミ>>ラナくらいのイメージで、サブもそれに準じる形、トータルで書けば霧香>ツクヨミ>愛彩梨>ラナ=玲音>ソフィアくらいになるでしょうか。

 とにかく個人的には、霧香と愛彩梨のコンビが超お気に入りですね。
 勿論見た目やCVなどの威力も否定はしませんけれど、それ以上にこのルートにおける霧香の持つ裏設定の破格な意外性とインパクト、そして薄気味の悪さは素晴らしく、それを軸にあらゆる部分がスリリングに構築出来ています。

 霧香というヒロインはかなり後ろ向きで、自己肯定感の低いヒロインではあるのですが、しかしこのルートの場合、それがきちんとその裏設定の影響でそう仕向けられていた、という強烈な説得性がセットになっています。
 実はこれを書く前、昨夜俺の姿が透明に!?の冬羽ルートやってたんですけど、同じような自己肯定感が低いタイプのヒロインでも、その土台の積み上げ方が違うとここまでイメージが変わって見えるのか、と改めて実感した次第で、まぁ正直冬羽が恐ろしくつまらなく感じてしまったのは、霧香が凄すぎた反動とも言えるかもしれません。。。

 そういう霧香に対し、霧香とその裏の顔が大好きな主人公と愛彩梨が様々にアプローチして、表の世界に引きだしていこうと奮闘する様はとっても美しく思えましたし、その為に必要な、彼女を縛る鎖からの解放作戦などのダイナミックさ、ドラマチックさも非常に高いレベルで上手に構成されていました。
 ただその裏側に潜むのが単純な善悪ではない、という一面も持っている複雑さも肝になっていて、それ故にその悪行そのものにも、特にずっとぼっちをしてきた二人には共鳴できる部分が多い、という色合いも帯びており、それ故のバッドエンドの組み立て方も面白かったです。
 全体として明るい話、とは言えませんし、ラストも、本当に幸せになるのはこれからだ、という空気感でフェードアウトするつくりなので、そのあたり個性が出ているのかな、とも思いますが、個人的にこのルートだけで名作判定が出せるレベルで好きです。

 当然そのセットになっている愛彩梨も予想以上にいいルートで、彼女は彼女なりに人間的な苦悩を背負っていて、けれど普段はそれを見せずに頑張っていたのだなぁ、というのがよくわかって、霧香ルートの後にやると余計に沁みてきます。
 サブなのに尺もかなり長くて、強いて言えばこのルートはもう一回くらいイチャラブエロスは欲しかったけど、個人的にはかなりお気に入りの話ではあります。ただし、やはりサブというか、霧香の抱える裏設定が重すぎて、それをふまえて見てしまうと、この3人の歩みと頑張りも或いは……という、一握の不気味さと胸糞悪さを残すところも特徴的ですね。

 ツクヨミの場合は、恋愛模様としては特にトリッキーなところはないのですが、やはりそれがAIを介在して、となる時の難しさと、元々のツクヨミの違法な在り方が明るみに出た時の世界的な反応、という部分での醍醐味、ドラマチックさは素敵でした。
 それとこのルートは、上でも触れたように他のルートのメイン二人の設定と上手くバランスが取れていて、ツクヨミルートの展開を動かすキーとしての霧香、その事態に対処する助けとしてのラナのありようが、いずれ長いスパンで見た時に、それぞれの問題を解消するきっかけにもなるのではないか?とは考えられるようになっています。
 それでいて勿論ネタバレなんて無粋な事はしていませんし、この活用法は見事の一言でしたね。

 あと地味に良かったのは、VRを利用した斬新なHシーンの構築と、そこで得た知見が、実はちゃんとラストの大問題解決の為の決め手にも繋がっている、という部分です。
 まあその発想そのものは、絶対にHシーンで埋め込まなくちゃいけないわけではないですけど、いわばエロゲであるからできる一石二鳥的な用い方をしていて、その点私の評価はかなり高いです。
 ただこのルートは、玲音の存在をどう考えるか、という部分でも難しさはありますし、流石に霧香ほどのインパクトやトリッキーさではなくて、AI対決などでの叙述トリックは見栄えしましたけど、このルート単体で考えるとギリギリ名作と言えるかどうか、くらいだと感じています。

 玲音ルート自体は、彼女の目的に対してのミスリードがあっての結びつき、ではありますし、どうしても打算からスタートしている中で、思い入れが強くなる余地が愛彩梨よりは薄いかなー、というイメージですね。
 ツクヨミルートでは、かなりあくどく騙し騙されしながらも、彼女の願いは満願成就している(のだと思うのですが)あたりも、因果関係として釈然としない部分は残りますし、その辺り総合的に見てもう一歩、工夫と言うか、それを必然と読み手に強く納得させる仕掛けはあっても良かったかもしれません。

 ラナルートも出来そのものや発想は悪くないのですけど、他のメイン二人のルートに比べると、分量的にも肉付け的にも、構成バランス的にももう少し足りないな、と感じる面が多かったです。
 ラナ自身が元々主人公好き好きー、をはっきりはさせていたので、恋愛関係に至るステップが軽いのはいいとして、実際にそうなるにあたってのラナの抱える課題の告白から、それが実際的な問題として浮き彫りになるまでのスパンが非常に短いのは気になります。
 やはりそこはワンクッションないと、かなり意図的なイメージを読み手に与えてしまいますし、出来ればそこでもう少しちゃんとしたイチャイチャや、直接的に関係しない探偵業務、他ヒロインとの横の繋がりを少しでも示唆しておく、などの、急がば回れ的な諸々を詰め込む余地は充分にあったのではないか、と思いました。

 ラナの抱える問題もまた重いものですし、その中での長い道のりで心が挫けそうになる場合もある、そういう現実性はわかるとしても、その中からソフィアルートへの分岐があったり、エロゲならではのバッドエンドがあったりと、それは正直重すぎる、とも感じるのですよね。
 ラナルート自体で言えば、綺麗な解決が結局正攻法、人の復元力と生きる意思に委ねられている、という部分も、綺麗ではあれどもう一歩踏み込みが欲しい、具体的に言えば横の繋がりからの手助けや示唆などあれば、と思います。

 一方のソフィアルートでは、どうしてもソフィアの意思が主体となる中での遠回り、科学的なアプローチなので説得性はあるにしても、中々に茨の道という感じで、実際にゲーム内で相当の時間が経過してもいます。
 ソフィアとの分岐手前の部分もそうですが、この状況になって○ヶ月が過ぎた――――的な、テキストだけでの説明は、例えば章立てがはっきりページをめくる、という行為の中で印象付けられて、読み手が区切りを意識してくれるラノベならともかく、ある程度ワイプだけでシームレスに続いてしまうエロゲだと、その蓄積の重さを感じ取りにくい、という面はどうしても出てくると思います。

 なのでこういう部分で、例えばフラッシュダイジェストでもいいから、白黒一枚絵など用いて、こんな風にラナと相対していたんですよ、みたいなイメージを画像で提供する、そういう工夫があれば良かったな、と思います。
 勿論テキストや通常ADVモードでやってもいいのですが、その場合尺的に冗長になってバランスが悪くなりますし、上でも書いたように、このルートに関してはその尺の猶予はラナルートの前半、明るい話で使うべきだったと思っています。

 その辺りのバランス設定が丁寧に工夫されていれば、後半はほぼ同じテキストメイクでも説得性が格段に増した、と思いますし、勿体ないつくりだったと感じますね。
 ソフィアに対する想いを強くしたのは、どうしたってラナへの後ろめたさがある中でも、それを長い時間が少しずつ風化させていった、といいうアプローチあってこそだ、とは言えますし、その時間経過の必要性は私も認めます。
 だからこそ、その時間の重みを視覚的に補完する部分があれば、というのが私の率直な感想です。

 あとこのルートだと、間接的とは言えソシエダが壊滅してるので、それで霧香も一定救われているのかな?と思えるのはありますが、そういう部分を示唆するアプローチがツクヨミルート程はっきりしていないのもマイナスですね。
 正直このルートは、ソフィアルートでの選択といい、ツクヨミの使い方もあまり上手でない、と感じていますし、全体的にもうちょっとなんとかならんかったか、なまじ他の2ルートの出来がいいだけに思ってしまいますかねー。

 ともあれ、総合的には名作判定を出して文句ない仕上がりだったと思いますし、特に霧香ルートは最高でした。
 まさかこの系列で、ここまで読み応えとカタルシスのあるシナリオを楽しめるとは嬉しい誤算でしたし(笑)、ヒロインもとっても可愛くて大満足の出来でしたね。


キャラ(20/20)


★全体評価など

 それぞれに癖のあるヒロイン像ではあり、単純に善人、ってわけでもないキャラもいるので一筋縄ではないですが、総合的には優しく温かいイメージの中で、ヒロインが活き活きと躍動していたと思いますし、それを踏まえての主人公像のバランスも良かったと思います。まあ玲音ルートだけキャラ崩壊していた気もするけれど。。。

 ただ一番好きなヒロインは?と問われると、実は相当に迷う作品なのです。
 純粋な見た目と性格付けならラナ、シナリオ補正含めてだと霧香、総合的なバランスでは愛彩梨という感じで、まあロリ寄りのヒロインに偏るのは私の性癖なので仕方ないとしても(笑)、それぞれが甲乙つけがたい、けれど図抜けたレベルとまでは行かない、という位置で拮抗しているのですよね。みんなギリギリで殿堂に入れるか迷うライン。

 ラナはとにかく真っ直ぐでひた向きで正義感も強く、シンプルにめっちゃいい子!って感じで、主人公に対する距離感やアプローチも微笑ましく、きちんと社会常識や羞恥心などもしっかりしていて、本当に理想的に可愛い子、って感じなのですよね。
 それだけにシナリオの方向性として、その恋人としての魅力を十全に発揮しないままに、シナリオ性の犠牲になってしまっているのは非常に勿体なかったですし、そういう時のラナも普通に可愛いのがまた困るのですけど、社交性の高さなども含めて、もう少し横の繋がりやよりストレートな愛情表現、正義感の発露を楽しみたかったな、というのが本音です。

 霧香はとってもとってもめんどくさい子だけど、そうなるのは当然、と言えるだけのバックボーンを持っていますし、タイプ的にもう一度リプレイするとより好きになるんじゃないかな、と感じています。
 対人関係に慣れていないところからの反応の矯激さなどが、非常に特徴的な立ち絵などからも存分に伝わってきて本当に愛らしいですし、だからこそ一心に慕ってくる様が心に染みる、というのはあり、こちらも出来ればあのエピローグの後の、憂いなく幸せになった世界でのイチャイチャをもう少し見ていたかった感じです。

 愛彩梨の場合、他のサブ二人が完全に当面の問題ありき、での関わりであるのに対し、思惑はあるにしてもそのアプローチが比較的率直な好意から出ていて、またAI絡みの云々一番少ないので、実は結果的に一番まともにオーソドックスなイチャラブ、ラブコメ展開が出来ている感はあるのですよね。
 全部が全部そうなら当然それはサブの分だけ埋もれてしまうのですが、基本どのルートもシナリオ性がやや上位に置かれた構成になっているので、この作品、という枠組みにおいては非常に恋愛模様のキラキラ感が際立っていて、ぶっちゃけて言えば可愛過ぎて萌え死ぬ。。。
 私の場合やっぱりCV小鳥居さん、ってのも大きいけど、この子の純真さと、好きなものに対するひた向きさ、献身性は、腹に一物抱えていたり、重い設定を背負っているキャラばかりの中で、いい清涼剤として機能していたと感じますね。
 自分のルートと霧香のルート、どっちでもすごくいい味を出していましたし、うん、やっぱりこの2ルートだけは近い内にリプレイしましょう。

 その他では、当然ツクヨミはストレートに可愛く献身的でとても良かったですけど、ただ大元の設定から外れて爆発的に可愛い、というところまでのなにかは見せられていないですし、どうしてもそこはシナリオ性優先の弱点にはなりますね。
 この子も最後のシーンから再びの再会で、そこからがイチャラブ本番じゃね?という色合いはあるし、他ルートでも基本主人公の幸せを第一義にサポートしてくれるとは言え、ルートによっては的外れな感もありましたからねー。

 会長も可愛いは可愛いけど、毒もあり過ぎるので特殊な性癖がないとど真ん中に刺さる、という感じではないかも。
 ソフィアも悪くないキャラではあるけど、お姉さんキャラとしての強みを生かせる設定でもないから、インパクトは弱いかな、とは。正直一番迫力があるのって、バッドエンドのシーンだと思うし。。。


CG(20/20)


★全体評価など

 土台の絵柄の好み度の高さに加え、今回は質量的にもかなり素晴らしくて、シナリオとの連動性も含めて見事だったと思います。
 特に良かったのは霧香の立ち絵と、あと服飾ですね。とりわけ今回は制服のデザインがとってもとっても魅力的で、こういうワンピースタイプの白って清楚エロくって最高ですよねぇ。ちょっとアメサラサを思い出しますし、この人がこのタイプの制服好きなのかな、とも思うけど非常にGJでした。

 一枚絵は全部で85枚と、量的には値段相応というラインで、理想を言えば上でチラッと触れた、ラナルートでの白黒フラッシュみたいな演出用の画材があればべストだった気はします。
 でも個々の出来も非常に安定していてエロ可愛いし、流石の一言でしたね。視覚からも最高級に楽しめて本当に幸せでした。


BGM(18/20)


★全体評価など

 ボーカル曲は2曲、BGMは28曲で、質量ともに妥当なラインとは言えるでしょうか。
 OPの『New world』は透明感と近未来感、清々しさがバランス良く塗された綺麗な曲で、ボーカルイメージともマッチしていて中々です。
 EDの『AI』もシンプルながら情緒と安らぎがあり、基本的に俺たちの幸せはこれからだ!的なEDが多い中で、その光景を脳裏に描けるような雰囲気を醸成してくれる優しい曲に仕上がっていると思います。

 ただこの作品、どちらかと言えばBGMの方が好み度が高いですね。全体的な完成度と、ここ一番の破壊力が中々でした。
 特にいいなと思ったのは『おはよう』『冷たい雨』『記憶』『霧香のテーマ』あたりです。それ以外もシナリオ性を邪魔せず丁寧に支えるイメージで見事でしたね。


システム(9/10)


★全体評価など

 演出としては悪くはないけど、これだけのシナリオだからもう一工夫、作り込みを頑張れればもっと素晴らしかったのに、というイメージはありますね。
 勿論立ち絵はそれなりに躍動感あり、1枚絵などを用いての演出もそれなりにスピード感はありましたが、もう少しテクノロジー感というか、現実から乖離したようなイメージを派手に投影した方が盛り上がったシーンはあったかな、とも思います。
 繰り返すように、情感演出を強化した方が良かったと思う部分もありますし、なまじ総合力が高いだけに惜しかったな、と感じますね。
 ムービーはOPもEDクレジットもそれぞれシンプルながら綺麗な構成で良かったと思います。

 システム的には、解像度がやたら高くなったのですけど、ぶっちゃけ我が家のマシーンではそれを享受できるレベルになかったりね。。。
 私の設定の仕方がダメダメなのかもだけど、まともにフルスクリーンプレイができないから微妙なところはあったりしました。
 それ以外の部分での操作性には特に問題はなく、プレイしやすく組み立てられているので良かったです。この下段バーのポップアップ型はすごくいいですよねー。


総合(93/100)

 総プレイ時間は22時間くらいですね。
 大体共通が4時間くらい、そこからメイン3人がそれぞれ3〜3.5時間、サブは2〜2.5時間、それ以外にバッド回収なども含めてこの位のイメージです。
 全体尺としては充分な物量ですし、サブのルートの分量もかなりたっぷりあったので、これは頑張っているなと感じました。
 ただそれでも、シナリオの土台構成の密度が高い分だけ、もう少し下支えをちゃんと、と感じる部分も僅かながらあり、それが補完されていれば歴史的な名作ラインも夢ではなかっただけに惜しい限りです。

 ただ、非常に総合力も高く、シナリオもソコソコ癖はあるけれどそれ以上に斬新な発想とドラマ性の構築で、読み手を没入させる牽引力がある作品であり、絵も非常に可愛いので、是非プレイしてみる価値はある作品だと思いますね。
 まあまだ今年はほとんどまともにフルプライスプレイしてないのですけど、間違いなく今年のトップレベルに入ってくる作品になる気はします。素直におススメです。

posted by クローバー at 06:51| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月06日

蓋然的ラッキースケベ

 俺の姿が透明に!?をプレイ開始して、今は共通が終わって冬羽ルートに入ったくらいですね。
 
 共通に関してはある程度体験版とも被るけど、主人公の超前向きで、エロス全開でも女の子に嫌われない特異な明け透けさに、チトセが持ってきた透明化の薬でそれがブーストして、というわかりやすいエロコメ的な味つけですね。
 勿論そうなる背景などもチラチラ見せてきて、ただ明るいだけの話ではないのは感じるのですけど、でもそれが影響してくるのは精々亜芽とチトセくらいだろうとは思うので、そこまではこのノリを楽しむべし、という所でしょうか。
 そして、積極的に着替えとか覗きに行くのだから裸が見られるのはまだしも、一々エロエロなシーンにまで遭遇するラッキースケベ展開は必要なのかい?とも、それを目の当たりにしてあそこまで主人公が意識せずにいられるのかい?とも考える向きはある。普通のラッキースケベより蓋然性はあるかもだけど、それにしてもやや、そういうお色気シーンを入れます!という設定ありきで画一的になっている気はしなくはない。

 まあそういう細かい不満はあれど、基本的にはかなり楽しめてます。
 最初に攻略可能なヒロインとしては、やっぱり琥珀がいちばん好きなので、チトセの前は亜芽⇒琥珀という順番に、となると最初は生徒会の後輩先輩から、という事になりますね。
 そして結構普通に紫緒も絡んできて、裸体もたっぷりサービスしてくれるのだけど、本当にこの子攻略させてくれないの?つらたん……。
posted by クローバー at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする