2020年07月11日

キーアたんつおい

 碧の軌跡は断章まで終わりました。
 4章後半はようやくほぼ全ての真実が詳らかになる怒濤の展開ですし、その中でどれだけ足掻いても簡単には抗えないものがある、という冷酷な現実が滲み出ていて、非常に心にも重い部分ではあるなーと思います。
 キーアとしては、自分の力の真実と意味を知るにつけ、だからこそ、という思いに駆られてしまうのは止むを得ない話ですし、勿論クロイス家側がそういう感情をさらにあおって利用しているのは間違いないけれど、その根源の純粋さが汚されているわけではない、とは言えて。
 まあクロイスの言い分としては、元々自分達の系譜に連なるホムンクルスなのだから、しいう所有権的な感覚も強いのでしょうけど、そこに確固たる一人の人間としての価値を見ている支援課サイドとしては、その中世的価値観が受け入れられない、この犠牲に上に成り立つ平和は欺瞞でしかない、という考え方になるのは必然ではありますね。読み手側もそう思えるように、殊更キーアは愛らしい少女としての魅力をここまで振り撒きまくってきたわけですし。

 しかし改めて思うに、幻の至宝ならぬ零の至宝が、ここまでの圧倒的な力を行使できるところまで二大国側は読んでいたのか?ってのは気にはなりますね。
 少なくとも帝国側としては、ガレリア要塞の消滅が色々な火種を一気に噴出させる契機になっているのは間違いないし、祖の状況すら鉄血は最大限に利用したのも確かで、騎神絡みでのつながりも踏まえればある程度は、とも思うけど、だとすれば最初からこちらも犠牲ありきで動いているのだから豪胆としか言えんなぁ、とは。
 そしてどういう形であれ、巨大な政治にまつわる力が、ともすれば押し潰してしまう小さなものを、人の営みのひとつひとつをしつかりと守りたいと思うのが遊撃士的な理念であり、そしてそのベクトルは成立過程も踏まえて、特務支援課やZ組にも連なっていくという一貫性をもたらしているからこそ、それが糾合されていく流れが盛り上がるのでしょうねぇ。
posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする