2020年09月26日

<名曲紹介>quantum jump(フレラバ・OP曲)


<思い出話>

 quantum jump。改めて地味目だが、凄まじくいい曲だ。
 正直タイトル的にも、動画の再生回数的にも、マイナーと言い難い気もするが、好きな曲なので気にせず紹介していく。

 SMEEのOP曲はいつも比較的気に入るのだが、特にこの位の時期の、優しくて柔らかな雰囲気に特化した曲は印象深い。
 ピュア×コネクトの曲も、OPEDともにお気に入りなので、いつか紹介する時があると思う。

 この曲は、本当に山谷は少ない。
 出だしのイントロもとても穏やかで、平穏で安らかな日常のイメージをそのまま投影している。

 歌詞も味わい深いが、特に秘密めいたところはなくストレートで、真っ直ぐ心に染みてくる。
 スローテンポで淡々としたリズム感が、ささやかな幸せの有難みをじんわり感じさせてくれるところが実にいい。

 それでいて、スローの曲にありがちな冗長さが全くないのも好感度が高い。
 とりわけ、二番のサビからDメロにシームレスで繋ぎ、しかも全く違和感がないのが気に入っている。

 ほんの少しだけ、そのDメロで見せる感情の高ぶり。
 「思い出してずっと 奇跡を歩いている」というフレーズに、幸福感と感謝の想いが満ち溢れていて素晴らしい。

 どんな小さな一歩でも、明るい未来に繋がっている。
 回り道に思えても、寄り道に感じても、そこには意味があるのだと、優しく諭し、受け止めてくれる。
 気持ちがささくれ立っている時に、自身を調律するために浸りたい曲である。



 作品自体も、当時としては色々挑戦的なシステムで面白かったと思う。
 少し雑談システムが画一的なきらいはあったし、機械的で単調とも思えたが、あれはあれで思い出せば結構楽しかった。

 あくまでもキャラゲーなので、シナリオの深みこそ少ない。
 けれど、OP曲のイメージ通り、優しさに包まれたまま最後まで完走できる作品である。ストレスフリーはいい事だ。

 ヒロインでは、ひまひまと岬がお気に入りだった。
 もしもこのタイトルをリプレイする事があるとしたら、まず間違いなくこの二人だけ、にはなると思う。

 基本的にキャラゲーは中々リプレイ候補に挙がってこないが、程よく間隔が空いた今なら、新作準拠感覚で楽しめそうだ。
 普通に今初回プレイでも楽しい作品と思うので、お勧めである。勿論曲の良さも含めて。


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2020年09月25日

メリハリは必要だ

 虚の少女REは、トゥルーエンドその他と、特典小説も読破してコンプリート。

 素晴らしい名作だった。
 勿論作風から大団円、という事はないのだが、一定の謎を残しつつ、虚、というタイトルに相応しい部分は全てきっちりと網羅したシナリオだったと言っていい。

 天の少女の登場人物に雪子がいないのは気掛かりだったが、まあそういう状況なら出番はないだろうし仕方ない。
 ノーマルエンドの流れが正史でなかっただけ良しとしなくては、だし、冬見の方は出てくるようだから、消息などは知れるだろう。

 それにしても、自己の芯を持てない環境で生きてきた少女たちが抱える、虚の深淵は、どこまでも罪深い。
 当人の意志すら凌駕して、その渇望を取り込んでいくさまが、多角的に活写され、その都度胸が痛くなる。

 けれど同時に、その結果として奪われる側の辛さも連鎖的に広がっていくのだ。
 個人的に今回は、普段どこか感情を殺し、貞淑に振舞っている紫の、必死の決意の示し方と慟哭に心打たれた。

 これ以上大切な人を失いたくないーーーーあまりにもシンプルで、しかし何物にも代えがたい純粋な祈りである。
 その願いは、きっとこの先も叶う事はないのかもしれない。少なくとも玲人がこの生き方を貫く限りは。

 それでも、と思いたい。玲人とて最後に、魂からの慟哭を発しているのだ。
 けれども彼は、これ以上失わないためにも、より積極的な介入を、探偵である事を諦めないのだろう。

 幸いというべきか、今作は悲しみの果てに、それでも前向きな未来像をイメージさせる関わりがいくつか紡がれている。
 果たしてその種が、天の少女で如何なる果実となり得るか?その先に紫の心からの笑顔と幸せがある事を願ってやまない。

 玲人の妄執には、きちんとひとつのピリオドが打たれた。
 それにしても、だからこそ、夢幻の中で見たあの幸せな光景のもの悲しさと言ったら……。
 ほとんど出番はなくても、このシリーズのメインヒロインは誰なのか、ありありとわかり過ぎるくらいにわかるシーンであった。

 特典小説も切なく面白かった。全てを知りつつ、それでもあの振る舞い、と思えば、やはり心に響く。
 彼女の手が罪に塗れているとしても、それはきっと彼女の責任ではない。取り戻したものと、育んできたものを両手に、幸せになって欲しいと願う。

 感想は、書くべきなのだろうが、実は殻の少女も、プレイしたのに感想スルーしてしまっているのだ。
 だからと言ってこれもスルーすると、ますます天の時に感想が書きにくくなりそうなのだが、これ単体で書くのも据わりが悪いのも事実である。

 つくづく、書かない選択はその時は楽でも、後々後悔の種にしかならない。
 やるべき事を正しい時にするという、当然の理を踏みにじった罰である。



 ともかく、明日からはまた新作で忙しいのも事実だ。
 そうやって日々に忙殺されている内に、後悔も薄らいでしまうのが忸怩たるところだが、致し方あるまい。

 今月の新作は、ハミダシ、さくレット、ろけらぶ、カゴのトリの4本となる。
 一番期待しているのは、当然ながらさくレットになる。

 でもプレイ順はハミダシからにする。
 なにしろここしばらく、重いシナリオの作品が続いているのだ。
 そろそろ頭空っぽに、ヒロイン可愛い可愛いとニヤニヤしてればいい作品が恋しい。メリハリが大切である。

 とりあえず今月中にハミダシはクリアして、その上で10月、先に創のアップデートに着手するか、新作エロゲを優先するかは気分次第で決めよう。



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2020年09月24日

なるほど奥深い

 青春フラジャイルの感想を更新。

 うーん、ちゃんと書く気力が戻ってきたのはいいのだが、書式と文体にまだ慣れず、時間が掛かり過ぎてしまう。
 あの程度の分量なら3時間くらいで片づけたいのだが、4時間かかってしまった。精進が必要である。

 その分内容として、触れたい事はきっちり書けたと思う。
 「フラジャイル」のありようと、「わるまほ」の立ち位置、その連環関係の中で捉えていくと、全体像としては中々面白い作品だ。

 ただそういう深みを味わう以前の段階で、キャラ性の特異さや、上っ面の超展開に嫌気が差すパターンはありそう。
 実際やっぱりというか、これもさほど評価されてないようだし、それはそれで納得できてしまうのも残念な話である。



 虚の少女REは、エンドリスト8まで埋まって、今は二周目の過去編あたりを進めているところ。
 改めてこの作品、本当に無駄なキャラがいない。ミステリーの不文律をきっちり守りつつも、それでいて意外性をきちんと担保しているのは流石の一言である。

 一周目のノーマルエンドだと、どうしてもまだ救いが足りない、という面は出てきてしまう。
 果たしてこれが二周目でどこまで緩和されるのか?
 そして一周目では踏み込まれなかった、冬子関連のあれこれはどこまで踏み込んでくるのか?楽しみは尽きない。

 二周目にしても、のっけから新しいOP投入で気合満点だし、この曲とムービー、かなり好きだ。
 そして、砂月にまつわる問題が解明されたからこそ見通せる、当時の実像と、どのタイミングでどちらだったのか?という謎の答え合わせが興味深い。

 実際のところ、どちらもそれぞれに窮屈な立場で、人の想いに触れる機会が少ないのはあったろう。
 だからどちらもが、あっさりと転んでしまうのは致し方ないとは思うし、その結果としての業が発動するのも必然とは言える。

 むしろ小夜がああいう、半ば猟奇的な妄執を保持しているキャラなのに、天子にまつわるあれこれでこんなやり方をして、問題が起きないと思っていたのだろうか?
 彼女が本来守りたいものは、最も近しい存在に踏み消されて、それでも陶酔の中にいるあの人が一番壊れているように感じる。

 ともあれ、過去から延々と連なる宿業の果てに、いかなる因果と結末を呼び起こすのか?
 ノーマルでの悲しみはある程度回避できるのか?

 少し足が出てしまうが、明日中にはクリアできるだろう。
 結末が楽しみであり、怖くもあり。本当に奥深い作品だ。


posted by クローバー at 18:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<感想>青春フラジャイル

 パープルソフトウェアは、消長の激しいエロゲ業界においては、充分に老舗と名乗っていいメーカーであろう。

 元々当たり外れの大きいメーカーでもある。
 古くは秋色恋華、明日の君と逢うために、などがスマッシュヒットしているものの、地雷のイメージも強い。(あるととか、プリミティブリンクとか)。

 特に明日君以降、ハピメア辺りまでは、色々内的にも外的にも迷走していた感はある。
 パヒメア以降は持ち直し、作品の質や進行管理など、比較的しっかりしたメーカー、という印象になるだろうか。
 個人的にも、アマツツミが死ぬほどツボに嵌った事もあり、最近は信頼して購入している。


 今回は、メインライターに鏡遊さんを据えてきた。
 オールドファンにとっては、明日君のメインライターとしてのノスタルジーの方が強い。
 が、同時に、未来ノスタルジアでのゴタゴタの当事者でもあるので、ハラハラもしてしまう。

 体験版は普通に面白かった。
 だが同時に、それこそ明日君の頃を彷彿とさせる独特の掛け合い構文、キャラ文法は、令和の時代に受け入れられるのか?という懸念も感じた。

 正にどう転ぶかわからない、「フラジャイル」なイメージを背景に重ね持つこのタイトル。
 果たして如何なる出来だったのか見ていくとしよう。


続きを読む、以下ネタバレあります
posted by クローバー at 08:50| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月23日

血の宿業のおぞましさよ

 虚の少女REは、第六冠まで進行。
 今回もとことんまで、人の業の浅ましさ、おぞましさを堪能させてくれる。

 そもそも冠のタイトル名が七つの大罪、という時点でえげつない。
 裏を返すと最後の色欲編で一応メインルートもクリアにはなるだろう。実際謎としてはかなり解明されてきた感はある。

 殻の時もそうだが、流石に時間がないので、攻略サイトのお世話になっている。
 なので地雷は踏まず、最初はまともなEDから、という進め方になる。
 勿論最終的には全部見るが、敢えて全体像もわからない段階で心を抉られに行きたくない。。。

 それにしても、雛神の血はいい感じに狂っている。
 そうならざるを得ないような禁忌に手を染めて、ではあるのだし、文字通り花恋の在り方など、血は争えない、の象徴だろう。

 花恋に突き付けられた絶望も、ある意味では袋小路の成れの果てではある。
 いずれ顕在化する必然ではあったろうし、その意味では被害者だ。
 まあ個人的にはこの流れ、由加が不憫でならないが。

 犯人自体は、ヒンナサマの秘密の在り方を考えれば、なんとなく絞られる、とはなるし、その点での難しさ、わかりにくさはなかった。
 ただ様々な視点が錯綜し、絡まってくるので、その流れの中でどこに帰着しようとしているのか、その見極めが難しい。

 果たしてこの大きな流れの中に、新たな出版と、その先にある存在は関係してくるのだろうか?
 無論全く無関係という事はないだろう。

 下手をすると、冬子と雪子は……というイメージも湧く。
 その上での、幕間での出産シーン。特定キャラへの懐き。御子の血。その辺りは鍵になりそうだ。

 ただ、血縁的な謎は解明されるかもだが、おそらく今回で全てが丸く収まる形にはならないのだろう。
 殻同様、雪子周りでの関係性の一応の大団円、ルートはあるだろうが、次に続くのはまた新たな捜索の旅、という事にはなりそうだ。

 ともかく、物語として非常に面白く、プレイする手が止まらない。
 出来れば金曜までにはクリアしたかったので、その点は有難い。なんとか終わらせてしまおう。


posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする