青春フラジャイルの感想を更新。
うーん、ちゃんと書く気力が戻ってきたのはいいのだが、書式と文体にまだ慣れず、時間が掛かり過ぎてしまう。
あの程度の分量なら3時間くらいで片づけたいのだが、4時間かかってしまった。精進が必要である。
その分内容として、触れたい事はきっちり書けたと思う。
「フラジャイル」のありようと、「わるまほ」の立ち位置、その連環関係の中で捉えていくと、全体像としては中々面白い作品だ。
ただそういう深みを味わう以前の段階で、キャラ性の特異さや、上っ面の超展開に嫌気が差すパターンはありそう。
実際やっぱりというか、これもさほど評価されてないようだし、それはそれで納得できてしまうのも残念な話である。
虚の少女REは、エンドリスト8まで埋まって、今は二周目の過去編あたりを進めているところ。
改めてこの作品、本当に無駄なキャラがいない。ミステリーの不文律をきっちり守りつつも、それでいて意外性をきちんと担保しているのは流石の一言である。
一周目のノーマルエンドだと、どうしてもまだ救いが足りない、という面は出てきてしまう。
果たしてこれが二周目でどこまで緩和されるのか?
そして一周目では踏み込まれなかった、冬子関連のあれこれはどこまで踏み込んでくるのか?楽しみは尽きない。
二周目にしても、のっけから新しいOP投入で気合満点だし、この曲とムービー、かなり好きだ。
そして、砂月にまつわる問題が解明されたからこそ見通せる、当時の実像と、どのタイミングでどちらだったのか?という謎の答え合わせが興味深い。
実際のところ、どちらもそれぞれに窮屈な立場で、人の想いに触れる機会が少ないのはあったろう。
だからどちらもが、あっさりと転んでしまうのは致し方ないとは思うし、その結果としての業が発動するのも必然とは言える。
むしろ小夜がああいう、半ば猟奇的な妄執を保持しているキャラなのに、天子にまつわるあれこれでこんなやり方をして、問題が起きないと思っていたのだろうか?
彼女が本来守りたいものは、最も近しい存在に踏み消されて、それでも陶酔の中にいるあの人が一番壊れているように感じる。
ともあれ、過去から延々と連なる宿業の果てに、いかなる因果と結末を呼び起こすのか?
ノーマルでの悲しみはある程度回避できるのか?
少し足が出てしまうが、明日中にはクリアできるだろう。
結末が楽しみであり、怖くもあり。本当に奥深い作品だ。