2020年09月25日

メリハリは必要だ

 虚の少女REは、トゥルーエンドその他と、特典小説も読破してコンプリート。

 素晴らしい名作だった。
 勿論作風から大団円、という事はないのだが、一定の謎を残しつつ、虚、というタイトルに相応しい部分は全てきっちりと網羅したシナリオだったと言っていい。

 天の少女の登場人物に雪子がいないのは気掛かりだったが、まあそういう状況なら出番はないだろうし仕方ない。
 ノーマルエンドの流れが正史でなかっただけ良しとしなくては、だし、冬見の方は出てくるようだから、消息などは知れるだろう。

 それにしても、自己の芯を持てない環境で生きてきた少女たちが抱える、虚の深淵は、どこまでも罪深い。
 当人の意志すら凌駕して、その渇望を取り込んでいくさまが、多角的に活写され、その都度胸が痛くなる。

 けれど同時に、その結果として奪われる側の辛さも連鎖的に広がっていくのだ。
 個人的に今回は、普段どこか感情を殺し、貞淑に振舞っている紫の、必死の決意の示し方と慟哭に心打たれた。

 これ以上大切な人を失いたくないーーーーあまりにもシンプルで、しかし何物にも代えがたい純粋な祈りである。
 その願いは、きっとこの先も叶う事はないのかもしれない。少なくとも玲人がこの生き方を貫く限りは。

 それでも、と思いたい。玲人とて最後に、魂からの慟哭を発しているのだ。
 けれども彼は、これ以上失わないためにも、より積極的な介入を、探偵である事を諦めないのだろう。

 幸いというべきか、今作は悲しみの果てに、それでも前向きな未来像をイメージさせる関わりがいくつか紡がれている。
 果たしてその種が、天の少女で如何なる果実となり得るか?その先に紫の心からの笑顔と幸せがある事を願ってやまない。

 玲人の妄執には、きちんとひとつのピリオドが打たれた。
 それにしても、だからこそ、夢幻の中で見たあの幸せな光景のもの悲しさと言ったら……。
 ほとんど出番はなくても、このシリーズのメインヒロインは誰なのか、ありありとわかり過ぎるくらいにわかるシーンであった。

 特典小説も切なく面白かった。全てを知りつつ、それでもあの振る舞い、と思えば、やはり心に響く。
 彼女の手が罪に塗れているとしても、それはきっと彼女の責任ではない。取り戻したものと、育んできたものを両手に、幸せになって欲しいと願う。

 感想は、書くべきなのだろうが、実は殻の少女も、プレイしたのに感想スルーしてしまっているのだ。
 だからと言ってこれもスルーすると、ますます天の時に感想が書きにくくなりそうなのだが、これ単体で書くのも据わりが悪いのも事実である。

 つくづく、書かない選択はその時は楽でも、後々後悔の種にしかならない。
 やるべき事を正しい時にするという、当然の理を踏みにじった罰である。



 ともかく、明日からはまた新作で忙しいのも事実だ。
 そうやって日々に忙殺されている内に、後悔も薄らいでしまうのが忸怩たるところだが、致し方あるまい。

 今月の新作は、ハミダシ、さくレット、ろけらぶ、カゴのトリの4本となる。
 一番期待しているのは、当然ながらさくレットになる。

 でもプレイ順はハミダシからにする。
 なにしろここしばらく、重いシナリオの作品が続いているのだ。
 そろそろ頭空っぽに、ヒロイン可愛い可愛いとニヤニヤしてればいい作品が恋しい。メリハリが大切である。

 とりあえず今月中にハミダシはクリアして、その上で10月、先に創のアップデートに着手するか、新作エロゲを優先するかは気分次第で決めよう。



posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする