2020年10月13日

激戦区わよ!

 さくらの雲*スカアレットの恋の感想をアップしました。

 いやぁ、難産でした。
 正直久々に、感想を書くのが恐い、というレベルでしたね。

 なにしろ構造が精緻かつ鮮烈で、しかも一々突き詰めて考えると解釈が難しいのです。
 ぶっちゃけ感想書くほどに、自分の読解力のなさや、無知蒙昧ぶりをさらけ出しているようなものですからね。。。

 これはもう、プレイ後の時点でまず間違いなく評判はいいだろう、と確信していたのも評価を悩ませたところです。
 その波に迎合した数字にしておけば無難ではあるのだけど、ただ本当に私自身の初回プレイの感触としては、やっぱり所長ルートが物足りない、になってしまうんですよね。

 それはメリッサルートが全てにおいて完璧すぎたせいで、ハードルが高くなり過ぎていた、という贅沢な面もあるでしょう。
 でもどうしても、あの後半の解決編の、一面的な構図と状況展開、そして結果としての着地点に、すんなり納得しきれなかったんですよねぇ。我ながらホントめんどくさい。

 その辺りは感想で長々書きましたが、重箱の隅をつつくような陰険な粗探しに堕していないか、未だ戦々恐々ではあります。。。
 でも自分に嘘ついてもしょうがないですしね。



 とりあえずこの感想書くまでは、万が一も考えて評判などの話題は9月の新作まとめて全部遮断してました。
 なので今日その辺もチラッと確認して(勿論まだ感想書いてない二つは見てないですけど)、まぁ納得は出来る評価だな、とは。

 私も一昔前だったら、このさくらの雲よりハミクリを評価高くする、なんてまずしなかったとは思うのですが。
 ただ最近は少し考え方が変わって、シナリオゲーであっても一点突破でバランスに波があるレベルなら、安定した萌えゲーも負けてないよ、というスタンスに。

 この9月新作の名作ふたつは、私の中でそれを改めて再確認する要素になりましたね。
 その上で新しい感想の書き方にも慣れてきたし、去年の私だったら下手すると放擲していたか、表層的なお為ごかしで済ませていたと思えば、よく頑張ったと思っておきましょう。



 にしても、てっきり9月はこの2本が図抜けていると思いきや、白昼夢がここまで評価高いとはビックリですね。
 個人的に、ラプラシアンは結構好きだけど、いつもシナリオが駆け足になり過ぎて物足りなさはあったのと、このタイトルはヒロインが好みじゃなかったんですよね。

 コンセプトとしては面白そう、と感じていたものの、延期を繰り返したこともあって、流石にこの激戦区の9月に購入ラインナップに入らなかったわけです。
 だからまぁ勿体ないことしたかな?という気持ちはあるものの、でも評判いいから今からでもやろうか、って気分にはあまりならなかったりね。

 でも、これまでのタイトルはあくまで超タイトなスケジュールの中で見切り発車感が強かったのを、じっくり時間を掛けた事でレベルアップにつなげた、というのは、メーカー評価として一目置かねば、と思います。
 延期は良くないけど、その延期した分だけクオリティが上がるなら、それで禊は済んだ、と思えるのがエロゲ界のおおらかな面ではありますね。

 まあ私御贔屓のFavoriteなんて延期の常習犯だし、だけどいつもその価値はあると思わせるクオリティ出してくるからついていっちゃうわけでね。
 なんで、ラプラシアンも次回作、しっかりまた腰を据えて頑張って作っている感があって、ヒロインが好みだったら改めて買いたいなーとは思いました。



 さて、前置きがえらく長くなりましたけど今日の日記。
 延期が罪と言うならば、白昼夢よりも更に罪深いカゴのトリですが(笑)、伊鶴と透子をクリアしてコンプリートしました。

 うんまぁ、これも長く延期した、という前提をあまり意識しなければ、普通に良作レベルのシナリオだなー、とは思います。
 まあここまで評判になる作品が三つもあっては、知る人ぞ知る、くらいで埋もれてしまうのは確実っぽいけどね。。。

 ただやっぱり、さくらの雲と比較してしまうとどうしても、ミステリーとしての伏線のさりげない使い方とか、雰囲気の作り方とかがもう一歩。
 伊鶴ルートにしても、実は透子と関わりがあったんだよ、みたいな部分が、気配の中で察せるか?となると結構隠し過ぎてる感じだしね。

 伊鶴自身の諦念と、それでも割り切れない部分を上手く擽っての関係性の変化は良かったし、ギャップ萌え、という点では抜群の破壊力ではありました。
 普通に可愛いし、不憫な立ち位置でもあり、総合的にその点は救いがないんだけど、それでも疑似的な家族の関係の中で手にしたものは温かく。

 どうしても透子ルート以外が停滞、現状維持の色合いが強くなってしまうのは仕方ないとはいえ、その中での後味は悪くないかな、とは。
 というか、夜ルートが流石にシビアと言うか、切羽詰まり過ぎている感はあるのだよね。ただそういう所で率直に大人を頼れない精神性は、きちんと前提で踏まえておかないと、と言う話。



 透子ルートに関しても、ミステリー的な意味での大きなどんでん返しはなく、夜ルートで想像できた部分からは大きく外れない着地点ではあります。
 まあその前提としての関係性の広がりは意外だったし、けどそれを共通からここまでの流れで、露とも仄めかさないガードの固さは、ミステリーとしてはややバランスが良くないとも思いますかね。

 透子自身の沈黙に関しても、そこまで意固地になるほどか?というのは正直なところ。
 まあ彼女達がシンプルに警察や大人社会を信じられないのはよくわかるし、だからこそのタイトルではあるので、その点はミステリーと言うよりも精神性に依拠している面は強いです。

 基本的に登場人物の誰しもがなんらかの非業を背負い、かつそれを少なからず自己責任として抱え込んでしまっていて。
 だからこそ、その救済としての箱庭、籠の鳥の世界であったと言えるし、ミステリー要素よりは総合して見るとそっちの要素が強かったかな、とも思います。

 まあでも流石に透子ルートは、総まとめだけあって普通に面白かったし、主人公と透子の距離感の部分の解釈なども凄く面白かったです。
 そうであればこそ、関係が近そうに見えても、もう一歩互いに寄りかかれない、という実情が、他のヒロインに傾斜する反発力にもなっている、というのは趣深いですよね。
 透子もすごく可愛かったし、でも出来れば制服Hは見たかったなー。



 総合的に言えば、やはりかなり弱点の多い作品にはなってしまっています。
 でもシナリオの軸の部分とテーマ性ははっきりしているし、お値段もお安めではあるので、そんなに悪い作品ではなかったです。

 感想は金曜日に。
 流石にこれは、ハミクリやさくレットほど長々とは書かないで済むだろうし、サクッと期限決めてきっちりやりましょう。

 次はろけらぶですね。
 これも2日もあれば終わるだろうし、基本線としてはカゴのトリの感想書いたら創の軌跡に戻っても大丈夫かな、という感触です。


posted by クローバー at 16:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<感想>さくらの雲*スカアレットの恋

 本日の感想は、きゃべつそふとの第四作となる、さくらの雲*スカアレットの恋です。

 なんだかんだと処女作から全てのタイトルを購入しているメーカーですが、今作はかなり期待して待っていました。
 というのも、メーカー二作目の傑作である、アメイジング・グレイスのライターさんの作品だからですね。

 その前のクインスでの、もののあはれもかなり面白かったですけど、やはりアメイジングで見せた奇抜なトリックと発想にはかなり魅せられたものです。
 今回は舞台からして大正タイムスリップ、SFミステリィという事で、その特性を存分に生かした作品になるという予想は安易に出来ます。

 果たして今回は、いかなる驚きを提供してくれたのか?
 解釈の難しい作品ではありますが、私なりに読み取った形を言語化、していきましょう。


続きを読む、以下ネタバレあります
posted by クローバー at 07:04| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月12日

名曲紹介:realize!(竜翼のメロディア・挿入歌)


<歌詞>

誰よりも近くいたのに いつからだろう?
誰よりも遠く感じる 蜃気楼

触れられないキミを 星のよう 見上げていたよ
廻るよシグナル ねぇ胸が 切ないの

ガラクタみたいだった 小さな夢の欠片
「宝物だよ」と 言う君が 優しさが
今も空で煌いてる

「どんな瞬間も 世界で一番 傍にいたいよ」
胸の綻びから 溢れるメッセージ

飛び出そうよ この一歩から 生まれる未来
さぁRealize! 扉の向こう 羽ばたけもっとーーーー


寄せては返してく波と 恋の予感は
やがて秘められた願いに 気付かせて

もどかしくなるほど 揺れてる ふたつのDistance
その後ろ姿へ 届けたい 届かない

散らばったパズルの絵 ひとつずつ証される
最後のワンピース それなしじゃ キミなしじゃ
私の絵は 出来ないよ

かけがえない キミへどうか 想いよ響け
絶え間なく流れる いとおしいメロディ

頬を伝う この滴が 情熱ならば
そうRealize! 希望を咲かす 明日を唄いたい


「どんな瞬間も 世界で一番 傍にいたいよ」
胸の綻びから 溢れるメッセージ

踏み出せるよ この一歩から 生まれる未来
さあRealize! キミの心へ 羽ばたけメロディ


<思い出話>

 たまには趣旨に立ち返って、かなりマイナー寄りと思われる曲をチョイスしてみました。
 竜翼のメロディアより、挿入歌のrealize!です。

 この作品は、歌姫を選ぶ的な趣旨が強かった分、ボーカル曲がとっても豪華だったんですよね。
 確か全部で八曲くらいあったはずで、それぞれにいい曲なのですけど、その中でも私はこれが一番気に入ってます。

 全体としてかなり短いのですけど、想いの密度がすごく濃密で、かつ無駄のないメロディラインと高揚感のバランスが秀逸です。
 特に妹のメルの立場が色濃く出た曲調と歌詞であり、彼女に思い入れが強ければ余計に、噛み締めるほどに味のある曲に感じると思いますね。



 まあ正直、作品としての記憶はほぼないに等しく、おそらくリプレイする可能性はかなり低いでしょう。。。
 どうしてもファンタジー設定によりかかり過ぎて、きちんと細かい設定を突き詰めるのを怠っていたイメージですし、ヒロインもそこまでは……だったんですよね。

 ただこの曲をはじめとして、何曲かは私のPCに入っていて、時々聴きたくなるので、私の中ではそういう意味で長く生き残る作品でしょう。
 いずれ弾がなくなってきたら、他の曲も紹介する機会があればいいですね。


posted by クローバー at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月11日

どんだけ〜

 週末ゆえあまり時間取れず、カゴのトリは夜だけクリアです。
 うーんまぁ、なんというか、出来は良いけど色々痛々しいルートではありましたな。

 みおんの場合は、虐められての人間不信、というファクターはあったけど、少なくとも絶対的な逃げ場としての優しい家族はいて。
 対して夜や主人公は、本来その絶対的な見方であるはずの存在に迫害されている、という色合いがある分、共鳴性の説得度は高かったなと思います。

 勿論それは傷のなめ合いの様な気配も滲んでいるものの、きちんと二人とも、その関係を軸に過去と向き合い、前に進む強さを手にしていく、という色付けがある感じ。
 その上で、互いに寄りかかり合っての甘えや、温もりの大切さを噛み締めるところはいい雰囲気だなぁ、と楽しめました。無課金勢なのにガチャ好き過ぎるのはご愛嬌。。。



 ただ終盤の展開は中々に……ね。
 ある意味一番事件の根幹に近しいキャラ、という見立てはあってはいたし、その流れの中で浮かび上がってくるものは重々しくて。

 果たしてそれがどこまで真実なのか、何処にミスリードがあるのか?とは。
 ミステリーの鉄則を適応するなら、透子ルートでいきなり、これまで見た事もない真犯人が〜、ってのは良くないし、そうなると真犯人も限定されるというのは事実で。
 けどこの流れを敷衍するなら、どうあれそれは夜にとって非情なものになるなぁ、と思ってしまいますね。

 勿論このルート内だけでも、みおんにはなかったバッドエンド的なものもあるし、カギを握るキャラなのは間違いないのかなと。
 まともな方のエンドでも、中々に切ない結末にはなってしまっているし、その点が上手く透子ルートではクリアになる事を祈ります。

 夜自身も思ってた以上に可愛くて良かったです。
 最後までCV的には、んんん?って感じなくはなかったんだけども、まあこれはこれで、たまにはそういう事もあるよねーと。



 そしてウグイスカグラの新作楽しみー!


posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月10日

助けが必要なのは

 カゴのトリはみおんをクリアです。

 共通ルートは体験版に毛が生えた程度でサラッと、ですね。
 相変わらず背景の部分はよくわからないまま、それでもそれぞれの思惑があってのシェアハウス生活はそれなりに楽しめます。

 そもそもの透子の処遇の半端さも含めて謎は多いけど、基本的に透子以外のルートに行く場合、この生活そのものがヒロインの救いになる、という色合いは強そう。
 もっと、共通で選択肢なく、いきなりヒロインチョイスなので、読み手としての好感度蓄積感は薄いけど、主人公が自身を顧みての共感性が強いのはわかるしね。

 ちなみに予想通り透子はルートロック。他三人のルートで真実の欠片を拾い集めてきなさい、という事でしょう。
 みおんが抱く秘密は、共通の最後でサラッと提示されるので、そこから二人で解決に向けてあれこれ頑張ってみるけど、というのが序盤。

 ただ勿論この二人が二人だけで足掻いてもどうにもならず、それでも二人で力を合わせて、という連帯感が距離と想いを縮めて、というのは王道ですね。
 そうやって少しずつ他者に慣れていく事で、ずっと透子の隣だけで閉じていたみおんの世界が少しずつ広がっていく、というのも味わい深い点です。



 他の二人もそれなりにはフォローしてくれるし、けど主人公の事情も含め、いずれは自分の道を選ぶ必要があって。
 例え現状に透子が納得していたとして、それを肯んじえられるか、という部分での葛藤がきちんと盛り込まれているので、まず無難なつくり、と言えるでしょうか。

 流石にミドルプライスだし、真の意味でメインヒロインでもないから、尺はやや短め。
 ただコンセプトとしてのテーマはしっかり拾い切れているし、みおんがとっても可愛いのでその点は満足です。

 次は夜かな。彼女も母親との確執が明らかだし、主人公とのユニゾン性高そう。
 事件との直接的な関係性が一番深いと言えば深いヒロインだし、その辺りも含めて楽しみですな。声も流石に慣れたし。。。


posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする