2020年11月16日

名曲紹介:アズライトの棺(水葬銀貨のイストリア・OP曲)


<思い出話>

 今日のご紹介は、ウグイスカグラの水葬銀貨のイストリアより、OP曲のアズライトの棺です。
 底深い謎と人間ドラマがふんだんに盛り込まれた作品イメージにピッタリとマッチした、神秘性と哀切が綺麗に煮詰まった曲ですね。

 全体としてゆったりしたテンポながら、メロディラインの繋がりがとても美しくて、冗長に感じる部分が非常に少ないな、と思います。
 特に2番のサビからDメロへの繋ぎと、そこから最後のサビに回帰する流れがとっても気に入っていて、派手さはないものの噛み締めるほどに魅力溢れる名曲だと思っています。



 ウグイスカグラのタイトルはこれまでに3作品リリースされていますけど、おそらくゲームそのものとしてはこれが一番地味かな、とは思います。
 とにかく謎解き、どんでん返しと、これでもかと突き詰めた心理描写のえげつなさが光り輝く処女作の紙の上の魔法使いは本当に傑作ですし、ガラッと作風を変えつつ、しっかりらしさも残したパラレログラムも意欲作でした。

 その間に挟まれた、という時点でやや分が悪い面はありつつ、方向性としては一作目と同様、けれどスケール感や奥深さ、徹底性は少し足りなかった、というのがこの作品だと思います。
 勿論それでも凡百の作品に比べれば断然面白いのですけど、色んな意味で地味目なのは否めませんからね。。。

 ちなみに紙の上の魔法使いは、現代エロゲとしては異端と言っていいOP曲なしのタイトルでした。
 ある意味文字通りほぼほぼ作品の内容だけで評価を勝ち取った、という意味でも歴史的な傑作ですし、もしもこれからウグイスカグラに触れてみたい、と思う人がいるなら、素直にリリース順に追いかける事を積極的にお勧めします。



 個人的に、来年2月発売のルベルカリアは、現時点でのウグイスカグラの集大成、的なタイトルになる予感がヒシヒシとしています。
 まだ体験版やってないので軽々しい事は言えませんけど、演劇、という舞台は、一作目で見せたミステリー性と、三作目までで積み重ねてきたキャラ性・ストーリー性をバランス良く、相乗的に高め合うのにこれ以上ないチョイスに感じるのですよね。

 イストリアの話からは逸れてしまいましたけど、メーカーとしては、決して曲数は多くない、けどその分一曲に作品のエッセンスを極限まで盛り込む、というコンセプトが明快なのが素敵だと思います。
 なのでこの曲を聴いていいな、と思ったら、是非作品もプレイして欲しいですね。


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2020年11月15日

うーんまぁ

 とりあえずルベルカリアはグッと我慢して(笑)、まいてつLRのハチロク本編分だけプレイ。
 ……んー、やっぱりあくまでも個人的には、メイン三人の中では一番このルートが刺さらないなぁ、というのはありますね。

 勿論真っ直ぐ鉄道の道に邁進する事で、色々迂回的・政治的な要素なしにある程度トントンと上手く進んでいく、というのはわからないでもないけれど、結局電車姫の歓心を得るかの胸先三寸、ってのもあって。
 その上での故障発覚と、それを踏まえての二人の過去との向き合いも、わかりやすく綺麗にまとまっているとは思うけど、やっぱり時勢の問題とか色々引っ掛かる面はあるんだよね。

 勿論ハチロクはとっても可愛いし、二人で正面からトラウマに立ち向かってという構図が悪いとは言いたくないんだけど。
 ただなんだろう、実は他のルートみたいに、ある程度政治的な諸々が関わって、複合的な話になった方が、キャラの横の繋がりやポテンシャルが活きるという面は否めないんだよなぁ、って思います。

 それにこれ、ハチロク派生の別ルートだと、その故障発覚なしである程度前提として進んじゃうのも怖いところ。
 やっぱり総合的に、もうひとつ複合的な何かが欲しい話だなぁと思うし、時勢の微妙さもあるから、敢えて同じ事故の当事者、としなくてもよかったんでは?という想いはあるのでした。


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2020年11月14日

アフターだけなら

 まいてつLRは稀咲、日々姫アフターまでクリアです。

 稀咲ルートは本編とほぼ変わってない気はするけど、ただ改めて、銀行がその気になってこっち側の戦略に手を貸してくれれば、普通にとんとん拍子で上手くいくんだよなぁ、ってのがわかるルートではあり、その辺りが面白い。
 稀咲と主人公の相性ってのもかなりいいなと思っていて、そういう飾りの少ない実のあるやり取りの中で、互いに居心地の良さと尊敬を高めていく、わかりやすく対等な在り方は清々しいって思います。

 それでもきちんと稀咲にも乙女らしい所はあって。
 その辺とのバランスは上手く取れていると思うし、短いけど地味に好きな話ですな。



 日々姫アフターは名作。
 日々姫が市長として成し遂げた事、成し遂げたい事、それを通じて叶えたい事など、本編の宿題的な部分を網羅的に埋めきっている上に、非常にそのアプローチのらしさと情緒的な雰囲気が素晴らしいな、と。

 ある程度為すべき事を成して、幸せの為に全てを傾注できるポーレットルートとは違い、こちらはまだ道半ば、という中であれこれ試行錯誤し、時には傷ついて、それでも、という政治面絡めたドラマ性が強く。
 その中で本当に成長した日々姫を楽しめるし、周りとの関係性の温かさも素晴らしくて、でもだからこそ、と浮き彫りになる一点があって。

 彼女のルートがこのルートの派生ではない、というあたりが意外と象徴的だな、って思う部分を、丁寧に突き詰めて、日々姫なりに、届かないなりに埋めていく、そのアクセスの在り方が本当に丁寧。
 かつそれを決して御一夜の中だけで終わらせず、みくろ、という象徴的な存在も巻き込んでのより巨視的な仕掛けに発展させていく流れは、ある程度街ひとつで完結した感のあるポーレットルートよりスケール感が出てきたな、と思います。

 終盤の全てが上手く回り始めるシーンは本当に心打たれるし、本編とアフターセットで、と考えると、ポーレットルートにも匹敵する出来にレベルアップした印象ですね。
 ある程度本編部分も焼き直した面はあるのかもだけど、その辺りも含めて上手くバランスが取れていたし、非常に満足度の高いルートだったなと思います。



 次は当然ハチロク周りになるのだけど、うぐ、ルベルカリアの体験版、めっちゃやりてぇぇぇ……!
 でもどの道今週末は破滅的に時間がない……!夢幻回廊、夢幻回廊はどこだぁぁぁ!!


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2020年11月13日

ここまでだっけ

 まいてつLRは日々姫ルートの本編部分をクリア。

 うん、実はこのルートのリプレイははじめてなんだけど、宣言通り色眼鏡を薄くして虚心坦懐に見ていったら、あれ?ここまで面白かったっけ?ってなったり。
 ワーキングスタディの制度問題とかはブラッシュアップだったと思うけど、それ以外にも細かい部分に手が入っているイメージで、全体の流れが無理なく補強されている感じですよね。

 ポーレットも確かに厳しい立場にはなるけれど、元々自分のルート以外で両立は難しいのは確かなのだし。
 逆にこのルートでは、参謀的な立ち位置で影響力も残しているし、けど軸足は社長側にあるから、ある意味では一番ポテンシャルが活きているのかも、なんて考えなおしました。

 その上で、日々姫が乗り越えるべき壁と、その先に見える街の未来像が綺麗にリンクしていく流れは素晴らしいです。
 ポーレットに比べると、施策的にはよりこれから、って感じが強いのも当時あまり評価しなかった理由かもだけど、それはある意味日々姫を政治家として見ていなかった、という点もあって。

 でも改めてやれば、制度の上での本人の覚悟と意思はしっかりそれとなっているし、同時に今回は続きがあるので、そちらで宿題部分は、という期待も持てるのがいいですね。
 勿論日々姫自身も可愛かったし、凄く楽しめました。満足満足。

 とりあえず先に稀咲ルートやって、その後にアフターやろうかな、って思ってます。
 なんだかんだで私、結構稀咲は好きなんだよね。


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2020年11月12日

繋がっていくもの

 まいてつLRは、ポーレットアフター、れいな、ニイロクルートをクリアしました。

 いや〜、ポーレットアフターいいですねぇ〜。
 主人公とポーレット、それぞれが違った意味でちゃんとして家族を全う出来なかったが故、それを新たに育んでいく手触りの優しさが真っ直ぐ伝わってきて、心の底からポカポカあったかくなれるお話だったなと思います。

 構造的には月かなの雨音アフターと似通ったところもあって、でも私こういう話大好きだからいくらでもこいや!だし、ひかりに対するみんなの愛情の注ぎ方、特にれいなの自然体の中でも少し違った面が丁寧に紡がれているのが好き。
 勿論そうであればこその弊害もあって、それを少しずつでも解きほぐしていく、そういう流れも良かったですしね。

 まあひかりがいくらなんでも鉄道知識あり過ぎで笑ったけど、それもまた血のなせる業、ではありますからね。
 改めてアフター、という形式で続きを紡いだ時に、政治的・経済的観点においては、ある程度閉じた形でしっかり循環する仕組みを前段で作れているから、そういう部分でのプラスアルファがない、というのはあるけれど。
 そういうしっかりした土台があればこそ、これだけゆったりと、家族としての幸せをかみしめていけると思えば、やはり私はポーレットルート全般大好きです。



 れいなは基本的にほぼ無印版と同じのおまけ程度だから、まあ可愛いしポーレットがいじらしいけど、これはこれで、程度の感覚。
 ただ次にやった、新規ルートのニイロクが伏兵と言うか、この切なさと一途さは泣けたわー。

 というか、ぶっちゃけ整備体のニイロクが可愛過ぎるのだけど。。。
 なまじ本編でのあの無機質な印象が焼き付いているだけに、この活き活きとした振る舞いと明け透けな思慕は、本当にめっちゃ可愛くてニヨニヨせざるを得ませんでした。

 どうしても過去の話だから結末はある程度推測できちゃうし、実際に辛く悲しい終わり方ではあるのだけど。
 それでも一筋の光を残したからこそ、それはポーレットルートでの救いに繋がったし、二人の絆含めて本当に味わい深いルートだったと思います。まあ流石に短いけどね。

 ただ、最後の共感暴走の前、どうせ整備体は……からのくだりはてっきりえちぃシーンだと思って期待したら、回想が出てこないぞどういう事ー!!
 あとどうにも相変わらず時系列は大雑把と言うか。公式HPだとロールアウト正和14年って書かれてるのに、このルート内では正和41年で目覚めて半年とか苦笑いしてしまうぜ。。。

 ともあれ、次は日々姫ルートですね。
 あくまで個人的な感傷として、このルートはポーレットが折れてしまう面もあるので、そこまで印象自体は良くないんですよね。
 ただその結果としてリプレイ自体は全くしてないルートだから、色眼鏡を出来るだけ排除して、そういうもの、という前提を持って改めてきちんと楽しみたいと思いまーす。


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