2021年01月03日

名曲紹介:StarTRain(StarTRain・OP曲)


<歌詞>

余計な言葉ばかりが 溢れてく
伝えたいホントはね ここにあるのに
求めている だけでは
そんなこと 解るはずもないよね

今は… すれ違うばかり 
だけど追いかけていた 
想い 隠せずに

もしも願いが 一つ叶うなら
留まる切なさを かき消して
「サヨナラ」戻らぬ 恋から始めよう
君と歩き出す その向こうに


立ち止まるその一歩が 踏み出せず
遠く離れていくよ 何も言えずに
通り過ぎる 時間が
忘れさせてくれる なんて甘い

私…… こぼれ落ちていく 
涙の数はきっと 
想いの 数だね

もしもあの時 伝えられたなら
今とは違って いられたかな…?
笑って… 泣いても… 君に恋してる
ずっと変わらない 想い抱いて


もしも願いが 一つ叶うなら
留まる切なさを かき消して
「好きだよ」素直に そう言えるように
強くなれたなら いつかきっと……

君と歩き出す その向こうに


<思い出話>

 今日の紹介は、StarTRainよりOP曲のStarTRainです。
 ちなみに読みはスターティレインが基本形になります。ただスター・トレインと、スタート・レインと、スタート・ラインがトリプルミーニングになっていて、非常に凝ったタイトルであり、曲です。

 星空の向こうに消えた想いを追いかけられないか、という想い、喪失感がもたらす心の雨模様、そこから新たに踏み出す在り方を、贅沢に全て曲に盛り込んでいて。
 その意味ではシナリオ性とかなり連動率が高い曲とは言えます。

 ただこれ、曲単体としても充分に名曲で、溢れ出る切なさと未練を、それでも新たな一歩を踏み出す糧として大切に抱えていく、そういう想いがメロディラインからでも率直に伝わってきて実に素敵です。
 歌詞もシンプルですけど深みがあって、全体的に凄く素朴に、けど緻密にまとまっていると思いますね。

 個人的にラストのリフレインのサビの部分で、ギターがイントロの主旋律になるところがめっちゃ好きです。
 前半は1番の歌詞を踏襲して、けれど後半はその先を見据える今、という割り振り含めて、物凄く染み入る部分です。



 シナリオとしてもやはり、相当に癖は強いんですけど印象深いタイトルです。
 死生観や、喪失との向き合い方などが非常にストレートに、けど多角的に精緻に組み込まれていて、まぁ恋愛ものとしては異端ですけど、まだまだ自由度が高かった00年代半ばのエロゲらしいテーマ性の強さが魅力です。

 個人的にこういう、最初に最愛のヒロインが退場してしまって、その喪失と向き合いつつ新たな出会いと関係を紡いでいくタイプの作品って地味に好きなんですよね。
 そりゃ勿論ヒロインがいなくなるのは切ないですけど、きちんとそれが説得的なもので、かつ後半の心情の流れに丁寧に絡んでくるなら、それはアリだとするスタンスです。

 けど流石に最近は、ここまでストレートにヒロイン退場するタイトルは相当レアになりましたからねぇ。
 それこそ00年代なら、これとかAsterとか、あとはるかぜどりにとまりぎを2ndとかかなり好きで、極めつけはやはりキラ☆キラのきらりエンドにはなるでしょうか。

 ただ最近は、類似的なタイトルはあっても、ヒロインそのものじゃなかったり、ファンタジー要素を介在させて一定の救いはあったりと、尖り切ったものはパッと思いつきません。
 Missing-X-Linkの姉とか、あとシンソウノイズのさくらとかは近しい立ち位置ですが、相当に結びつきは強いけど、ストレートにはっきり恋人ではない、とはなりますし、ファンタジーは介在しますしね。

 その意味ではやはり、その古めの価値観を平然と貫く殻の少女シリーズは強いなぁとは。。。
 まぁヒロインを退場させたのは2013年だからまだギリギリか、とは言えますけど。こういうストレートに心の虚を描くタイトルはもはや天然記念物なので、その点でも今嵌ってるのは必然なのかな、とは感じますね。

 ともあれ、そういう系譜のタイトルなのでとっつきにくさはありますし、ライターさんもかなり癖が強いので、是非お勧めと言いにくいところはあります。
 そもそもそれ、かなりマイナータイトルだけど、ダウンロード版とかでプレイできるのかな?方向性としてビターな雰囲気が好み、という人にはお勧めできるので、曲の雰囲気が気に入ったなら是非に、というところです。


posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする