2021年01月04日

一陽来復

 天の少女はグランドとトゥルーまでクリアしました。
 うわぁなんですかこの最高のエンディング。あまりにも美し過ぎて瞬きできないくらいの密度と情念に、失ったものが多くても、それでも人はまた幸せを紡いでいけるーーーーそんなメッセージ性が付随した、素晴らしい幕引きだったと思います。

 流石に過去2作含めて色々な要素や伏線が絡み過ぎていたので、その全てを紐づけるのは強引か?というところもあったりはしますが、その中であくまでも自身のパラノイアに従って、という位置づけが明快なのはいいですね。
 実際に犯罪者であろうとそうでなかろうと、一皮剥けば人間はそれぞれ妄執の塊だ、というおどろおどろしさを存分に伝えてくるつくりでした。

 その結果として、流石に全てが万々歳とはいかないのは確かだし、社会的に言えば犯罪を犯してしまえばある意味後戻りが効かない、というのもあるけれど。
 それでも静と千絵みたいに、その在り方の特異性、壊れ方の共鳴が、一線を超える事でより深化する、なんてパターンもあったりするのが凄味だし、それでいて憂みたいに、何も変えられないまま終わるのも一つの生き方、というシビアさもあって。

 多彩な人生の縮図の中で、それでもやっぱり誰しもが幸せでありたいとは願っていて。
 それぞれが脳裏に夢見る幸せの形は違うけれど、主人公の、本来どうにもならないパラノイア、在りし日を取り戻したい、失ったものを取り戻したいという想いが、重ね合わせとは言え最後に綺麗に実現しているのがあまりにも素敵すぎました。

 やっぱりこの殻の少女シリーズのメインヒロインはあくまでも冬子であって。
 彼女の想いと生き方が或いは周りの人も感化し、動かして、そういう全てがこのラストに繋がっているのだから、切ないのは確かでも、本当に優麗な物語だったな、と思います。



 しかし今回は、演出などもめっちゃ芸術性に特化させてて、より一層エロゲらしさは皆無だったね。。。
 まだ全部回収してないのでなんともだけど、いわゆる契りのシーン、全てメッセージウィンドゥなしで、それこそギリギリを狙う少女漫画みたいな構図で済ませているってのがいいのか悪いのか。。。

 まぁとても完成度の高い、表現したい事がこれでもかと煮詰まった大傑作である事は間違いありません。
 まだCGとかイベント回収はかなり残ってるので、そこは流石に攻略の手助けを得つつ、コツコツ埋めていってクリア、という事にしたいかなと思います。

 さて、これが終わったらようやくライザが出来るぜぃ!
 とはいえアワードも作らなくちゃだけど、もうそっちは出来る限り簡素でいいかとやる気を見せないダメ人間の私がいるのだった……。


posted by クローバー at 18:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする