2007年07月12日

カタハネ

 結局今年発売になっちゃったけど、実は去年一番発売を心待ちにしていたタイトル。クロハネ編のあまりの面白さと、ファンタジックなキャラデザイン、ついでにCVと全てにおいて私のツボを捉えたわけで、二ヶ月の延期は本当に辛かった・・・。
 たぶん期待値だけならリトバスと同レベルだったと思うよ。

シナリオ(26/30)

 正直この数字は甘いと思う。少なくとも本編一回目のプレイ直後の体感ならあと3〜4点は下だったと思うのですが、今回のリプレイでココ編を通しでやってみて、しっかり感動できたので、悪いところには目をつぶってこの点数を進呈。
 もちろん目をつぶったのは、アンルート&カバルート。まあ確かに、序盤のルートに過度の期待はしていなかったつもりだけど、それにしても作りが荒すぎた。
 もっとも、描写不足というならココルートにしても同じ。ほぼ全ての伏線は回収できているとはいえ、もう少し丁寧に話をつめて欲しかったし、最後くらいは演劇を通しで見たかった。カノギでも同じこと思ったけどね。
 でもね、やっぱりクロハネの出来が圧巻なんですよ。
 クロハネあってこそのココルートですし、逆にクロハネの伏線を全く拾ってない他二人のルートが、単なる前座にしかならないのも当然なんです。
 そもそも、群像劇という手法は、登場人物の細かい心の動きまで描きにくい部分がありますから、ストーリーが重厚じゃないと陳腐になってしまうきらいがあるんですよね。そういう意味では、あくまでシロハネはおまけで、クロハネこそが作品の主題だったと私は思っています。群像劇という手法が一番生きていたのはそこですからね。
 
 結果として、作品の一番面白いところを最初に見て期待感を膨らませた分、初期の感想が案外だとなってしまったわけですが、冷静に見て、クロハネとココ編は十分名作判定できるレベルだと思います。

キャラ(16/20)

 上でも少し触れましたが、群像劇という手法のせいか、特にシロハネ編はあまりキャラが立っていません。というか、どちらかというと悪いところが目立ちます。空回りして悪い面が表立ったときに、内面からフォローするような部分がないので、そのままおいていかれる感じです。
 まあ悪く言えば、話に引きずられている感じ。ココだけですね、シロハネでもしっかりキャラが成立しているのは。まあ物語の根幹なんだから当然なんですが。
 流石にクロハネはしっかりキャラが成立していて、話にのめりこみやすいです。比率はあえて書きませんが、足して割ってあの点数だと思ってください。

CG(18/20)

 絵は好みです。
 きれいともかわいいとも一線を画したような、あえて言うならほんわか系?な感じの絵ですが、それで安定しているので私的に問題はありません。
 背景もminoriが手がけているからかとても綺麗。青の都の全景とか、ほんときれいですよね。

BGM(17/20)

 OP曲とクロハネ編ED曲は、凄く雰囲気に合っていて好きです。
 その他の曲では、群を抜いてクロハネ編の名誉の戦いがかっこいいと思う。実はマリオン演じるアイン登場シーンで流れた時が一番ビビッときたけど。
 その他、雰囲気を壊すような曲はないし、使い方も安定していたと思います。

システム(7/10)

 結局、MAPシステムってなんの役に立つの?
 既読管理がかなり曖昧で、三周目でもスキップしないところがあって難儀しました。それともルート別に管理されてるのかな?だとしたらちょっと・・・ね。

総合(84/100)

 総プレイ時間25時間ちょい。
 これほどHシーンのいらないエロゲーがかつてあっただろうか?
 百合百合するのは勝手ですが、見えないところでやってくれ、というのが正直な感想。きっとこの絵とストーリーで食いつく人のどれだけがエロを必要としているか、逆にこの絵とストーリーを前提にして、エロでどれくらい上積みを見込めるか、売れ行きがはっきり物語ってますよね・・・。ましてやこれで遺作でしょ、勿体無い。
 まあPC版で非18禁なんてわざわざ出せるのはKeyくらいの老舗にして初めてできる芸当なのかもしれませんが、今ではエロゲーも様々な路線が試みられていますし、ストーリーがそれにそぐわないのであれば、本末転倒してエロなしでもいいじゃないか、と思うのはきっと私だけじゃないはず。むしろ、そっちのほうが話題性が出て売れたかもよ、この作品に関しては。

 序盤のたるさに耐えられれば、きっとやさしい感動を味わえます。
 ただし、クロハネ編を先にやっていると、その感動にたどり着くまで更に時間がかかりますので注意。
 なんか車輪の体験版を彷彿とさせますね、このコメント。
posted by クローバー at 19:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: