2008年02月02日

Fortune Aterial

 まあ安心のブランドですし、陽菜があまりに可愛すぎるので購入。

シナリオ(20/30)

 基本的に、オーガストっていうメーカーは敢えてシナリオで冒険しなくても、それ以外の要素で充分に売れる要素を持っているので、良くも悪くもシナリオは平凡、というのがこれまでの印象でしたが、今回はちょっと今までの枠をはみ出して、シナリオでも頑張ろうと言う意欲を感じました。
 まずテキストが冗長ではなくなりましたね。今までの作品は、それこそしつこいくらいに日常描写を丁寧に書いて、存分に萌えを喚起していたわけですが、今回は特に吸血鬼の話に関わってくる三人については、かなり降りかかる問題に比重が置かれていて、今までと一線を画していたと思います。
 とはいえそこはオーガスト、必要以上に不快にさせるような展開はないですし、もちろん萌え要素も存分にありますし、ある程度の無難なところで矛を収めている感じです。
 ちなみに悠木姉妹シナリオは、メインのシナリオとはある程度切り離されている感じで、特に陽菜シナリオは従来のオーガストっぽい、普通であることがこれほどの破壊力を見せてくれるのか、といわんばかりの萌え力を発揮してくれます。まあメリハリをつけたと言う事でしょうかね。

 で、悠木姉妹シナリオはある一点を除いて二人のシナリオで補完しきれるのですが、白、桐葉、瑛里華は個別シナリオだけでは全ての謎が解けず、その解決がトゥルーに委ねられているという形を取っています。そのせいでシナリオにぶつ切り感があるのですが、それを期待感と取るか不満と取るかは人それぞれ、ですかね。個人的に白ルートの終わり方は結構好きですけど。あと瑛里華ノーマルは、話自体はそんなでもないけど、エンディングの挿入歌のインパクトで株を上げてます。まあ、個別で一番好きなのは陽菜ルートですけどね。
 で、問題はトゥルールート。
 吸血鬼の問題を取り扱ったエロゲですぐ思い出すのは、彼女たちの流儀とこなたよりかなたまであたりですが、流石にこの二つほど深く踏み込んでいるわけではないですね。吸血鬼というとどうしても問題になるのが、永遠の孤独の解消の手段、ということになりますが、この話ではその是非よりも、その使い方に焦点が当てられている感じです。
 ともあれこの話、結構よく出来てるんですよ。大元がご都合主義とはいえ、話の整合性は高いし、伏線も全て回収されているし、シナリオの牽引力はそれなりなんです。
 でも、いざ読み終わってみて考えると、どうにもあらゆることが綺麗に詰め込まれすぎていて、多分に説明的だなあと思わされてしまうんですよね。あと、あれだけ問題を大きくしておきながら、最後がそれほど感動の解決とまでいかなかったのも一因ですね。いみじくも瑛里華が作中でこぼすように、結局は家族喧嘩なので、最終的に問題が縮小して明確になってしまい、結果突き抜ける感動が足りなかった、ということでしょうか。ここがもう少しレベル高ければ、優判定してもよかったのですが、まあそこで突き抜けないのがオーガストクオリティということでしょう。

 ともあれ、テキストも読みやすいですし、定評の萌え力も健在ですし、シナリオも決してはずれではないので、存分に楽しめました。

キャラ(20/20)

 陽菜のエロ可愛さはもはや神域です。。。
 外見も性格も、シナリオに至るまで萌えの王道を突っ走っていて、それでいて全く飽きさせないどころか、何時まででもイチャイチャしていたいと思わせる、恐ろしいまでのポテンシャルでした。
 もちろん他のキャラも平均レベルを遥かに凌駕する萌えキャラばかり、というかオーガストのすごい、あるいはあざといところは、絶対にキャラ設定にヘンなアクをつけないで、キャラの見た目どおりの萌えをストレートに押し出してくるところです。オーガストのキャラにツンデレがいないのも、あれは結局いいところと悪いところのギャップで楽しむもので、外した時にそのキャラ期待のユーザーが後を引かないからなんですよね、たぶん。
 様々な属性に向けて、基本的に素直で可愛い女の子を提供することで、幅広いレンジの属性をカバーし、そして不快感を極力与えないことで、次回作でも一人でもアンテナの引っかかったキャラがいれば買ってみようかな、という気にさせる、これまた王道の手法なんですが、それを成立させるために、キャラが嫌われてしまうのは避ける、というのがスタンスなのでしょう。私も前作で麻衣に入れ込み、そのせいで今回も陽菜で釣られた経緯がありますし。。。
 まあぶっちゃけ、こんなストレートに可愛い女の子ばかり現実にいるわけはないんですが、敢えて現実性を取らず、ユーザーの夢を大事にするからこそ、このメーカーは売れるのでしょうね。
 陽菜かわいいよ陽菜。。。

CG(18/20)

 この人の絵、特に一枚絵だとそこまで上手いわけでもないんですが、そこはかとない可愛らしさが滲み出ていて、実に目を惹く絵なんですよね。このあたり、メーカーのコンセプトとばっちり噛み合っている印象です。
 基本的に立ち絵はほとんど隙がないですね。表情バリエーションも多彩だし、いちいちポーズが可愛いし、特に文句はないです。強いて言えば、陽菜のずっこけ立ちグラ、結局一回しか目にしなかったんですが。。。一番好きなのは、かなでの正面向きの、胸の前で両手を握りこんでいるポーズかな。
 一枚絵はキャラによって安定感がまちまち、陽菜や白はかなり安定していたけど、かなでや瑛里華にかなり微妙なのが多かったような気がします。瑛里華なんて仮にもメインヒロインなのに・・・。まあ前作の麻衣なんか時に別人に見えていたことを思えば、よくなっているとも言えるのですが。
 まあ可愛いので正義です。

BGM(19/20)

 曲数も多いですが、それなりに内容も充実してましたね。
 ボーカル曲は全部で5曲かな、一番好きなのは瑛里華ノーマルクリア後に流れる「赤い約束」、そこまでのシナリオの切なさを引きずった感じの、メロディラインがコロコロ変わるいい意味でアンバランスな曲ですね。「笑って 笑って どうか」という歌詞が何とも切な過ぎます。あと「Pure message」も、シンプルな曲だけどすごく気に入りました。「扉開いて、ふたり未来へ」はどちらかと言うとバラードバージョンのほうが好き。
 BGMでは、「snow willow」「言の葉」「moment」「phycho effective」あたりが好きですかね。明るい曲と暗い曲、そして神秘的な曲のメリハリがしっかり出来ていて、かなり充実したラインナップだったと思います。

システム(10/10)

 演出面はかなり優秀。
 キャラはよく動くし、背景も動くし、エフェクトもかなり効果的に、それでいて派手になり過ぎない程度に多用されていて、画面を見ていて飽きるということはまずなかったですね。白の舞のシーンとか、重要なシーンでは普段以上にしっかり演出効果を発揮していて、いい出来だったと思います。Hシーンのシンプルウィンドウも好印象。
 コンフィグもこれまた優秀。
 セーブ・ロードの使いやすさやスキップの速さは当然として、ボイスカットオフやクイックジャンプなど、あって嬉しい機能が充実していてよかったですね。
 文句なし、とはいいませんが、おまけで満点です。

総合(87/100)

 総プレイ時間、22〜3時間。
 元々シナリオ以外のクオリティは心配することもないのですが、今回はシナリオもかなり健闘していましたね。私の採点法がちょっと独特なせいで案外な点数ですが、少なくとも頭打ちの点数ではないです。
 まあ間違いなく楽しめる作品ですね。そりゃ売れますわな。。。
posted by クローバー at 21:45| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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