2008年06月05日

ef−a fairy tale of the two−

 同メーカーのはるのあしおとが好きな作品であるのと、後は絵と演出に惹かれて購入。
 この作品は、ef−the first tale−と、ef−the latter tale−というタイトルで分割して発売されましたが、作品の性質上ここでは両方を一つにまとめて感想書きます。

シナリオ(22/30)

 やりすぎ。。。

 この作品は、十数年前の震災から復興した音羽という街を舞台に、人と人との出会い、別れ、想いや挫折などを様々な角度から織り込み、人が生きていく意味や理由などに焦点を当てた、はるおとから続くminoriお得意の成長譚です。
 物語は全部で5章仕立て、物語のエピローグ部分からスタートし、それぞれの話を回想していく形で、各章がある程度独立したオムニバス形式となっています。一見個々の独立した話のようでいて、それぞれがどこかで繋がりを持っていて、その繋がりを総覧する形で4章、最終章で纏め上げています。

 この作品の大きな特徴はその演出にありまして、一見どこにでも転がっているようなエピソードを、計算されつくした演出によって強く印象づけています。だから、というわけでもないですが、シナリオの項目で特筆して書くことはそんなになかったりするんですよね。。。
 実際、1〜4章まで、シナリオとしてはそれぞれどこかで聞いたことのあるような話ばかりです。もちろん魅せ方が上手いのでそれなりには引き込まれますが、物凄い感動とか驚愕と出会うことはないです。人と人との繋がりや、そこで生じる二律背反の心情の変化の過程が丁寧に丁寧に書かれているので、決してつまらないことはないですが、単調と言えば単調です。
 
 なので、ここでは簡潔に、私がどうにも釈然としなかったことを二つほど触れておきます。
 一つ目は、どうしてここまで物語をここまで複雑なギミック仕立てにしたのか、と言う事ですね。
 この作品における最大の謎は、雨宮優子という女性の存在なのですが、その他にもちらほら、季節の異なる同一の街や、ミズキにまつわる話など、あからさまに謎めいた過去がありますよ〜、と吹聴している部分がかなり目に付くのですよね。
 別にそのこと自体は問題ではないのですが、ただ結果として、あの結末を書き上げるためにこの壮大に無駄な舞台設定は必要だったのかなあという疑問は付きまとうんですよね。なんていうか、謎の解答そのものが、実は物語には直結していないんじゃないかと感じるんですよ。
 結局この作品は、火村夕と雨宮優子がもう一度出会うためのストーリーであり、そのために人と人との絆を経由してきたものが作用するという設定はまあ頷けるのですが、ともすると舞台装置の謎のほうに話の主眼を食い取られてしまうくらい、二人の歩んだ道筋が壮大なせいで、そのへんがぼやけてしまっているのではないかと感じましたね。

 もう一つは、特にlatterにおける物語の重さについてですね。
 確かに人の存在意義を突き詰めて考えるとき、生死の問題からは避けて通れないものです。でも、私が感じた限りでは、物語の主題となるべきその答えは、既に3章の時点で明確に示されているように思えるのですよね。
 個人的には私はこの3章が一番出来がいいと思ったのですが、ある意味それは匙加減というか、テーマ性の表現が一番程よく作られているからではないかと、全部プレイした後だと強く感じます。1〜2章はあくまで序章である故に、それぞれが個別に抱える問題そのものに直面するだけでよかったわけですが、その物語を踏まえた上での3章はもう一段上の、人が生きる理由を与えることそのものが主題になっているので、かなり作品の本流に近いんですね。それでいて重くなりすぎず、さりとて完全なハッピーエンドと言うわけでもなく、その程のよさが物語として見るなら心地よい範囲だったんですよ。
 ですが、4章、そして過去のエピソード、最終章と進むにあたり、テーマ性は変わらないくせに、より重い話をドンドンと積み重ねていく、ここは結構蛇足に感じました。どんなに辛いことがあろうと、生きている限り前を向いて進まなきゃならない、ただそれだけのことを説明するのに、ここまで重たい話を続けざまに持ち込まれると、そりゃさすがに食傷気味になりますよ。。。
 特に雨宮優子の過去、あれはえぐいですね。
 なまじ演出が素晴らしいだけに、余計ダメージが大きいんですよ。ただ、あの最後の事件が、後に音羽で聞いたことのない人はいないレベルで膾炙されるエピソードになり得るほどのものかは微妙なんですけど。
 その上で、そういった重々しい話の全てをミズキに背負わせて、その上で前向きなメッセージを語らせる、実はこれが最大の違和感。。。このあたりは4章の筋立ても含めて、どうにもキャラの人選間違えてないかという印象が強いです。もちろん、ただ暗いだけの話にしないためのあえてのキャラ設定なのはわかるつもりなんですが、どうにも他のカップリングと違って、設定のために無理矢理押し込められた、そこまでのストーリーで見せてきた実像(あるいは虚像)とマッチしない感じが拭えませんでした。

 そんな感じで、テキストもそれなりには面白く、シナリオもそれなりに整合性は取れていて、丁寧に作られた物語であることに疑いの余地はないのですが、正直なところ「・・・ふーん」で感想が終わってしまうんですよね。。。折角のご立派なご託宣も、ここまで押し付けがましいと、逆に印象が薄れてしまう感じです。
 結局、ハッピーエンドじゃない御伽噺なんて、誰が見たいんだ?って言うのが一番の原因かもしれませんね。例え幸せの価値は人それぞれであっても、現実ならいざ知らず御伽噺のレベルで、客観的に見て幸せだと感じ得ない結末を受け入れ、それに感化されてしまうほど純粋にはなれませんて(笑)。
 もちろん別にこういう説教がましい話そのものが嫌いなわけでは決してないんですが、この作品に関してはいかんせんやりすぎたな、というのが素直な感想でした。


 以下追記です。

 基本的に若干力技だと感じる部分はあるにせよ、全体の構成は実に巧みに構築されていて見事だと思います。一つ一つの物語はきちんと独立して成り立っているけれど、それと同時に次の物語へ続く“想い”をきちんと内包していて、経験則から出る言葉や姿勢が、未だ迷いの中にいる人物にきちんと波及していく過程は見事です。
 今更ながら思ったのは、ファーストのOPムービーの凄まじさですね。いや、元々単純にムービーの出来としてだけでも空前絶後だと思ってはいたんですが、今回リプレイしてみて、出だしの優子が紙飛行機を飛ばすシーンから、世界を一回りして彼女の元に夕を連れてくるシーンまでのつながりが、きっちり本編の内容を踏襲していることにようやく気付きました。
 一握の優しさを求めて優子が飛ばした紙飛行機、確かにあそこからこの物語を構成する“想い”は動き出し、10年近い時をかけて、世界の裏側まで伝わっていって、二人の必然的な再会をもたらすドラマチックな過程が、反転した世界(世界の裏側からだからですよね)から急激にバッシングして近づいてくるシーンに集約されていて、改めて鳥肌が立ちました。

 閑話休題。

 1章と2章で、大切な人と共に歩めることが人にとっての最高の幸福であること、そして、立ち止まることも前に進むことも、意思によってなされたならば勇気となり、惰怯によってなされたならば逃避となるという事実を暗々裏に仄めかした上で迎えた3章、ここはかつての私も最高の出来だと語っていますが、たぶん当時は感性としてはそれを理解していても、理屈にまで落とし込めていなかったみたいです。わかっていて書かなかったなら相当この作品に対して性格が悪いし、流石にそうだとは思いたくないなあ・・・。
 
 出来るだけ簡単に私の理解を説明させてもらうと、まず人は一人では楽しさも寂しさも知ることは出来ないという、シナリオ内では千尋の小説を題材にして語られた歴然とした現実があって、誰かと接することでその感情が想起する以上、それを放棄するのは人生の放棄に等しいという理屈が形成されます。
 そういう逃避行動を取らせるのは、痛みや寂しさに対する恐怖であり、けれどそれが嫌だと何時までも逃げていたら人生は前に進むことが出来ない、幸せを手に入れることも出来ない、だから苦しい現実でも立ち止まって、歯を食いしばってでも前向きに進もうというのが、例えば宏と出会うまでのみやこや、宏に失恋してからの景に投影されているわけですね。つまり、人が人と歴史を作っていく限り幸せと不幸は表裏一体だけど、不幸を恐れず幸せに甘えず前向きに生きようってのがベースとなるテーマな訳です。

 では3章の何がすごいか?
 それは、人の最大の幸せであると仮定された、大切な人と共に歩むこと、ただそれだけの行為が、きっちり表裏一体の不幸をも運んでくるという設定の凄みにあります。つまり、千尋の記憶喪失の設定ですね。
 ほぼ一日ごとに、実感としての記憶のリセットがかかる二人の関係は、一緒にいることで感じる幸せと同じくらい、途切れることなく痛みも与えていることになるわけで、それを理解していながらも決して前に進むことを諦めなかったというのは、生半可な覚悟では出来ないことであり、そしてこれ以上ないほど明確に作品のテーマを浮き彫りにしているんですね。
 そして、ミズキ編で蓮治が見出したほんの小さな可能性、幸福も痛みも記憶から消えてしまっても、どこかに“想い”は残るし、二人の記憶として共有すれば記録としても残せる、あるいは生涯千尋のただ一人の作家として生き続けることになるかもしれない蓮治の覚悟と優しさがまた素晴らしく美しいですよね。そのあたりまで含めて、3章がベストであるという評価は今でも変わらなかったと言うことです。

 ・・・って、どこが簡単な説明なのやら・・・。

 あともう一つ解決しておきたいのが、シナリオのコアの部分を体現し、そして語ることになるミズキというキャラに対するミスキャスト感についてですね。当時の印象としてはきっと、こんな明るく無邪気な預言者がいていいのか、みたいなところに集約されると思うんですけど、今回のリプレイで、少なくとも理屈の部分ではそれは解決できたと思います。
 まず一つ勘違いしていたのが、この作品の幸福論が、少なくとも3章まではともかく、夕と優子の過去に関係するもう一つの円環においては、決して普遍的なものではないということに対してです。その部分を一連の流れで惰性で感じ取っていたために、必要以上に強い違和感を感じてしまったんでしょう。
 
 ここも出来るだけ簡単にまとめたいと思いますが、ミズキがほとんど断定してしまう幸福論は、あくまで震災という未曾有の被害にあった音羽の住人にとっての答えであるということなんでしょう。全てを失ってどん底を知っているが故に求めた救いは、だから少女を救って天使の階段を上って召された優子の存在を音羽の住人に膾炙させる源泉となり、完全に震災世代ではないながら境遇としては等しい経験をしているミズキを預言者として受け入れる土壌になっているのだと私は考えます。
 「情けは人のためならず」「誰かを救えば、自分が助かる」、まあ言い方は色々ですが、絶対的な不幸の中で只一筋の希望に導かれた優しさが波及していくことは、すなわち音羽という町の精神的な意味での再起を下支えする原動力となっているのでしょう。そういう“想い”に存在価値を依存させているミズキは、だから敢えて幸せで“いる”ことが出来る強さを持っているのでしょうね。
 そして、その基点となったのがあの紙飛行機のシーンであり、そこから連綿と、どれだけの不幸に苛まれても途切れなかった夕という一人の男のとてつもない強さがあってこそ、預言者の託宣を経て今の現実に辿り着いたという説得性がシナリオに発現するんですね。

 これが確信犯なのか否かはわかりませんが、このことはシナリオの説得性とひきかえに、プレイヤーの逃げ道を塞ぐことにもなっているんですよね。どうしたって幸福論なんてのは客観では集約できない理論ですし、人それぞれが自分なりの幸福論を持っていて、物語の人物に対してもそのフィルターを通して共感を得ているわけで、これだけ曖昧さのない形だとどうしても自己の経験に落とし込めない限りすれ違いが出てしまうのではと思います。
 まあ要するに、勘違いからくる違和感の増長からは脱却できたけど、もっと根源的な、この作品の舞台(ここは人物ではなく、舞台とすべきだと思ってます)における幸福論には共感できなかったということになりますね。ミズキというキャラに投影された前進性、未練を感じさせないEDの明るい入り方など、スタッフがイメージしている強さと速さにはついていけなかったというのが実感です。だから、ここがピンと来た人なら超のつく名作に成り得るだろうし、全く受け付けなければ尻すぼみの駄作とされる可能性もあるわけで、それを踏まえて尚曖昧さを嫌ったのだとしたらそれはクリエイターとして素晴らしい勇気であると思います。

 引き合いに出すのはどうかとも思うんですが、例えばこの前やった素晴らしき日々、あれがあそこまで高得点だったのは、自分の経験に落とし込んでは理解できないことは一緒でも、これ以上なくわかりやすい、共感を呼び込む説明がなされていたこと(羽咲の、たった一つの希望に対する盲信論ですね)、そして私好みの解釈に持ち込めるいい意味での曖昧さがあったからと言えます。
 これは物語を作る姿勢としてどちらが優れているかという観点ではきっと説明できないだろうし、只一つ言えるのは、物語であそこまで説明責任をきっちり果たしている潔い作品はそうそうないし、残念ながらその方向性の中に私の琴線に触れる部分は少なかったけど、それを省いて考えても充分名作と呼ばれる理由にはなる、ということでしょうかね。

 

キャラ(20/20)

 この作品の登場人物は、それぞれ色々な問題を抱えていることが多いので、ストレートにキャラの魅力をアピールする場面がさほどない、というのもあるし、実質的に横の繋がりがほとんどなく、全編通して出てくるのはミズキくらいのものなので、比較が難しい部分はあるのですが、単純にヒロインで一番好きなのは千尋ですね。
 外見的な優性はもちろんとして、どうしても景との比較になりがちなんですが、印象的なのは目の穏やかさですね。いつも目が吊り上がっていた景とは対照的に、いつもおっとりとした、それでいて遠くを見ている目をしていて、まずそこに惹き込まれました。あと単純に、あのキャラデザインにはあの性格が似合っていると思います。
 別に景が嫌いって訳じゃないんですけど、景は唯一ヒロイン達の中で二面性を持たない真っ直ぐなキャラとして描かれているので、どうしても物足りなさを感じてしまうんですよね。

 次点はミズキ、というか千尋と甲乙付けがたいんですが、どうしてもミズキのシナリオでの違和感が拭えないので評価を下げました。いつも明るく騒がしいわんこ属性ながら、他人との距離感の保ち方や気の回し方は実に巧みで、その複雑な部分は伊達にシナリオのメインを張っているわけではないのでしょうが、どうにも恋愛の似合わない子だなあと。。。
 みやこは1章のときのふわふわしてどこか弱弱しい感じより、2章の全力投球な生き方を模索してからのほうがよっぽど好みでした。最初はいつも戯言に本心を隠しているような臆病な子ですが、一本芯が入ってからは、踏み込むべきところはしっかり踏み込む、それでもまだ迷いは拭いきれない、といった、とても人間味に溢れた雰囲気を漂わせていて結構好きですね。
 優子はある意味一番のダークホース。
 あれだけ前編で飄々としたキャラを通しておいて、いざ自分のシナリオでなにをやらかすかと思えば、これ以上ないほど見苦しく人間らしいキャラでしたねぇ。。。街に名を残しているというエピソードなどから、もう少し神秘的な方向を予想していた身としては、色々と打ちのめされましたよ。

 男性陣の中では、まあ一番かっこいいのは夕なんですけど、でも彼の場合、最初から強さを持っているからあくまで見守る役目なんですよね。最後に優子と出会ったことによって、夕の中で区切りはついても、だからと言ってそれがあってもなくても進むべき道に迷いはないという、ある意味シナリオのテーマを踏みにじっていくようなキャラですので(笑)、憧憬はあっても共感は出来ないのが残念なところ。
 だから、共感できると言う意味では蓮治が一番ですね。

 
 以下追記です。
 
 洋画の字幕ばかり目で追っていて、結局話がよくわからなかった、なんてことは結構聞きますが、初回プレイのときはこの現象に陥っていたと考えられます。
 つまり、ADV方式ではどうしたって文章による説明が優位にあり、まず文章を追って、しかる後に絵で補足する、というのが一般的なスタイルなのに対して、このメーカーの作品は言葉では説明できない、あるいはしたくない部分に対して演出で効果的に表現できるだけの能力を持ちえていたがために、文章だけを追ってしまったことでキャラの書き込みが充分でない、という短絡的な結論を導いてしまったと思えるんですね。
 けど、このメーカー初めてならともかく、はるおとやってるんだからそんなの気付きそうなものなんですけどね〜。この製作意識の場合、バックログで絵も回想出来るのは正に当を得たシステムで、話の流れに違和感を感じたときに表情の変化を中心にして見直すと、きちんとそこで筋道を立てている感触がしっかりあって、改めて仕事の細やかさと質の高さに感服しました。
 またまた別の作品の話に飛んでなんですが、こいとれのうたはシナリオ、あれは言葉だけでは説明できない想いを、ADVシステムでは上手く表現するには限界があるという前提を逆手に取った名シナリオだと思っていて、しかしこのメーカーはその限界そのものを取っ払ってしまったことになるわけですね。このあたりの先進性は今になってようやくその価値が正当に見えてきたという部分もあるでしょうが、にしても当時の私は何を見ていたんでしょうねホント?
 

CG(20/20)

 まあこの項目に関しては、文句の付けられる余地もなく。
 他者の作品を足元にも及ばせない、圧倒的な枚数を誇るイベントCGの量とその質は、間違いなく業界最高峰のレベルにあるのではないかと。しかも無駄に乱用しているのではなく、ちゃんと物語の見せたい風景や印象に合わせて、キャラの立ち位置や光の当て方、あらゆることが計算されていると感じられます。そもそも、普通の立ち絵モードのときと、一枚絵を使っているときの切り替えがあまりにも自然で、連続する流れとして成立してしまっているので、いちいち意識してみていないと、その企図するものを読み取れずにスルーしてしまいそうですね。
 こういう見せ方は、それこそアニメやドラマに近いものがありますが、その上でゲームの特性である、読み手のリズムを尊重するADV方式と上手く組み合わせてあるので、それこそ文章から来るイメージと絵から来るイメージの差異など、文字にはされなかった想いをじっくり読み取ることが出来て、素晴らしいやり方だなあと感心します。

 絵そのものに関しては甲乙付けがたいですが、お散歩しているときの横スクロールの場面での絵は、どのキャラも凄く性格が滲み出ていて可愛いなと思いました。特にミズキは最高に可愛いです。。。

BGM(19/20)

 名曲の宝庫。
 ほとんどが弦楽器とピアノで構成されている印象が強いですが、どれもこれも旋律は穏やかなのにインパクトの強い曲ばかりで、しかも前後編合わせて68曲もあるので、聴き込んで選別するのにえらく時間がかかりました。

 ボーカル曲は三曲。
 1stOPの『悠久の翼』が一番好きですね。物語を全てプレイしてから改めて聞くと、歌詞に込められている想いがよりはっきり伝わってきます。Bメロからサビへの入り方、そしてサビの迫力はなかなかです。
 2ndOPの『emotional flutter』は、より荘厳なイメージで、そんな中でも前に進み続ける力強さを感じさせる曲ですね。楽曲そのものとしてはそれほどの出来ではない気もしますけど。
 EDは実はタイトルがわからないんですが。
 切なさ全開のラストシーンからいきなりハイテンションな入り方なので、面食らった人も多いんじゃないかと思います。なんかwindもはるおともそうだったけど、minoriは明るいEDにすることが多いですね。
 BGM鑑賞にも入ってないので聴き込みにくいんですが(笑)、出だしこそ違和感があるものの、全体としてはインパクトの強いながらもよくまとまっている曲だなと。ただ、あまりに前向きなメッセージにそろそろ食傷している頃なので、微妙と言えば微妙。

 BGMは好きな曲が多すぎて書ききれないくらいです。
 とりあえず一番印象が強いのは『two.only two』ですかね。おそらく作品のメインテーマに近い扱いなのでしょう、アレンジ曲も5〜6曲あり、その中でも『Free and easy』『will』『the beautiful one is here』あたりは、それぞれが印象深い場面で使われていてとても好きです。

 後はざっと曲名だけ。
 『walk around』『Earlychild hood』『A moon filled sky』『Mysteric position』『Trailty feather』『warm color』『Angel’s smile』『First step that realizes dream』『Myself,anlther』『Girl’s mask』などなどがお気に入りです。
 だけど、作中で気になって探したのに、どうしても見つからない曲とかもあるんですよね。私の検索能力のせいなのか、それとも本当に収録されていないのかはわからないんですけど。
 ともかく、突き抜けるほどの神曲はなかったので一点引いてますが、ほとんど満点に近い、質・量ともに満足の内容でした。

システム(10/10)

 今更言及するまでもないほど、神演出です。
 表情一つ、仕草一つ、あるいは背中からでも感情が伝わってくる、計算されつくした自然すぎる演出は、もはやゲームの枠の限界を超えたと言っても過言ではないでしょう。ムービーアニメーションなども言うまでもなく最高の出来ですしね。今でも1stOPのムービーをはじめて見た時の衝撃は忘れられません。

 システム面においては、まあワンクリックでセーブやらスキップやらが出来ないのは面倒と言えば面倒ですが、それ以外は問題ないですね。この演出力を踏まえた上でのスキップの速さは特筆できますし、何より凄いのがバックログ再生。これが音声だけでなく画面や音楽まで全て巻き戻るという超優れもので、うっかりクリックしすぎて見たいシーンをすっ飛ばしてしまっても、すぐに見直せるという親切すぎる機能。これは素晴らしいと思いますね。

総合(91/100)

 総プレイ時間、firstが12時間ほどで、latterが20時間くらいでしょうか。
 分割商法を何かと批判する向きもありますが、これだけボリュームがあって、かつ一切演出に手抜きがないので、単純にディスク容量の問題だけでも分割そのものは悪くないと思います。まあさすがに両方フルプライスだったらキレるでしょうけど(笑)。強いて言えば、もっと早く出してくれってくらいですか。一年半は長かったです。。。

 まあ巷の評判が悪いのも頷ける部分はあるのですが、あまり深く考えなければ、その他の部分だけでも充分に楽しめるレベルにはあると思います。何度も書きますが、カット割の構図に込められた意味を一々考えるだけでも面白いですし、美麗なキャラが生き生きと動くさまをニヤニヤ見ているだけでも楽しいですからね。
 
 これからのminoriがどういう方向に進むかはわからないですが、ある意味この演出力があればいくらでも可能性は膨らむわけで、だからこそ、あくまでマイノリティの看板を貫き通す前に、一作くらい純粋に楽しめる内容のシナリオで作って欲しいな〜と期待する次第であります。


 2010/05/25追記。
 シナリオ点数を16⇒22点に変更、キャラ点数を18⇒20点に変更。
 シナリオ、キャラに追加感想、最初の所感との比較が必要な内容と思えたので敢えて並列しました。
 とりあえず、評判悪いの、どこソース?
posted by クローバー at 12:51| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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