2009年12月10日

BALDR SKY Dive2“RECORDARE”

 今年下半期の生き甲斐。。。もうこれをやるために半年生きてきましたってくらい、日々期待を胸に待ち焦がれていました。

シナリオ(29/30)

 想いと絆が紡いだ奇跡。

 基本的なあらすじは、Dive1編と大差ないので割愛。
 レイン〜真シナリオに至るまでは、全て物語の裏側で起こっている事象に変化はなく、単純に主人公が々関わっていくかで世界の行く末が分岐するという形式になっていて、この5人のトゥルーエンドを全部見ると、最後の空シナリオに分岐できるという流れになります。
 Dive1ではそれぞれのシナリオの中にランダムに配置されていた記憶遡行ですが、Dive2においては時系列に沿って正しく学園時代の記憶を想起することが出来ます。最初は春の部分だけですが、亜季へ分岐した時点で夏、そして秋シナリオをクリアした段階で秋・冬の記憶が見られるようになり、これまでわからなかった部分を全て携えた形で真シナリオに突入するということになります。勿論Dive1でも見ることの出来たイベントがかなりの比重を占めるのですが、改めて時系列に沿って見ていくことで学園時代の平和な日常の有難みが際立ちますし、だんだん近づいてくる灰色のクリスマスに比例する形で主人公と空の関係が密接になっていって、わかっていてもあの衝撃のシーンを迎えたくない、という衝動に駆られますね。
 基本的に、亜季シナリオでは模倣体(シミュラクラ)の存在についての問題と、その技術の原点となった接続者(コネクター)システムについての疑問が提示され、真シナリオではその解答に加えて、他次元世界解釈についての問題が主題となります。それぞれキャラが持つ特質としっかりマッチした骨格のあるシナリオで、そこで得た解答が、主人公を空のいる世界へ導いていくということになりますね。
 
 とまあ、この時点でちらほらネタバレしてるんですが、そりゃ私のスタンスからしてこの作品でネタバレなしで感想を書くなんてことが出来るはずもないので、ここから先は基本的にネタバレ全開となりますことご了承下さい。


 根本的な部分として、この作品はパラレルワールド論に依拠しています。
 可能性の数だけ世界は存在し、それぞれの可能性の中から更に選択によって世界が分岐していく、すなわちこの作品における主人公は、観察者によって別個に認識された、それぞれの世界における単一の存在という位置づけであると言えます。
 そして、主人公が生存している世界は基本的には人類の滅びの方向に舵が切られており、観察者はそれを防ぐためにエージェントと特異点を介して主人公に力を与えている、という形になりますね。おそらく、という話になりますが、エージェントの助けがなければ主人公は物語冒頭のアジト爆破を生き延びられなかったんではないかと思いますし、またこの影響で記憶障害が発生したことによって、観察者にとっては主人公を望ましい方向に進ませるための分岐を生み出す余地が出来たと言えます。

 もちろん個々の世界の主人公にとっては、そんな観測できない外部からの干渉の思惑とは関係なく、目の前で起こっている事件を必死で解決して、結果として世界を救う流れになっていくんですが、レイン〜亜季シナリオに至るまでは、メインとなるヒロインだけは絶対に守る、というスタンスは堅持できているものの、それでも主要メンツの誰かしらは助からない、完全なハッピーエンドには辿り着けません。
 この場合の主要メンツが誰を指すかといえば、それは如月寮のメンバー、ということになりますね。それぞれが問題を抱えて苦しみながら、1つの場所で助け合って生活していくうちに生まれた家族的な意識は、世界が灰色に覆われてバラバラになってしまっても、それぞれの心の内に無意識に染み付いています。
 特に主人公にとっては、小さいときのトラウマで家族という存在に一際思い入れを抱えていて、だからこそ守るべき人を守れる正義の味方、というファンタジックな存在に憧れを抱いていた部分もあり、新しく出来た家族を守りたいという想いはより強いものでした。それなのに灰色のクリスマスで空を失ってしまったことで更にトラウマを増大させ、もうこれ以上誰も失いたくないという想いが主人公を傭兵として戦いに赴かせる原点になっていると言えます。
 その意味では、知らず知らずに菜ノ葉を自分の手で殺めてしまったレインシナリオなんか不幸の極致だし(菜ノ葉シナリオ初めてやったときにそれに気付いて愕然としたものです)、目の前で千夏が死に、尊敬していた師匠を自分の手で殺めた菜ノ葉シナリオ、グングニールで亜季と菜ノ葉が消し飛んだ千夏シナリオ、巫女=真に気付かずに手をかけてしまう亜季シナリオと、どれも主人公の潜在意識にとっては真に望んでいた結末とは言えず、そしてその想いを観察者もまたリンクによって共有していたわけですね。 
 結果、それによって想起した真シナリオは、少なくとも主人公の生存する単一世界においては最も望ましい結末を迎えることになります。如月寮メンバーやその関係者は誰も死ぬことなく(一般市民はすごく死んでそうなのがアレだけど。。。)、アセンブラは正しい方向に完成し、名前の通り真の理想の世界に辿りついたことになります。
 しかし、そこに至る過程で真の夢を通して覗き見た他世界の存在と、そのノードのずれた世界からの空(観察者)の助力のおかげで問題が解決されたということもあり、主人公の潜在意識には今まで考えていなかった平行世界の存在と、そこに今も生きる空の存在を初めて認識したわけです。そのことが、主人公の抑えていた空への想いを蘇らせ、もう誰も失いたくない、の誰もの部分に、今まで意識的に忘れようとしていた空の存在も組み込まれ、それが空シナリオへの流れの一つとなるわけですね。

 そしてもう一つの流れは、亜季シナリオで明らかになった主人公の模倣体の存在と、学園編で謎になっていた、AIが何故クゥのモデルに空を選んだのか、というところに繋がっていきます。
 単純に結論だけ書き出してしまえば、AIは人間の恋愛感情を学ぶために空の模倣体を作ったことになります。そこに至る経緯とかはここで説明するようなことじゃないので省きますが、ともかく模倣体は最優先事項として恋愛感情を学ぶための独立思考クラスターであると言うことがこの場合重要になります。
 主人公が生存している数々の世界で、エージェントとして主人公とともに様々な経験を積んだクゥと、そして特異点のリンク経由で主人公の経験を蓄積していった主人公の模倣体。その記憶の中で、特に世界の中で恋愛的要素が成立した世界は、模倣体の存在性質上優先的に記憶されることになり、その記憶に塗り込められた幸福の想いと、無意識下で働く、それでも誰もを救えたわけではない(正義の味方になれなかった)という無念の想いの蓄積、そして空の生きている世界があるという認識が絡み合って、世界0における主人公の模倣体の自我の獲得に繋がっていったのでしょう。

 ここまでは主人公側から見たアプローチですが、この流れの大元を作ったのは当然ながら世界0の空でした。もっとも、世界0も最初から他世界に干渉する基点の世界であったわけではないので、とりあえずそこまでの流れを推測して追ってみましょう。
 ここは正確にはわからないのですが、おそらく単純な確立分岐で、主人公と空がクリスマスプレゼントを買いにいくより以前に主人公とレインが邂逅していた世界があって(まあ手紙の存在にいつ気付くか、という部分だけに、その分岐に必然性があったかは謎なんですが)、その世界では研究所には主人公が向かっていて、結果としてアセンブラ流出の最初の被害者になったということなんでしょう。
 その後の空が、主人公生存世界での主人公の生き方と全く同じような歩みを見せたというのはほぼ偶然なんでしょうね。AIは人の意志に介入することはしないし、要するに似たもの同士だったと言うことなんでしょうけど、実際問題、女性の身で、しかもその時点ではシュミクラムを使ったこともなくて、それでも真実を暴き出すために戦いに赴いた気概はさすが空、といった印象です。
 ともあれ、特異点の助力もなく、アセンブラ改変キーも失われた世界では、まずもって適正な接続者を得たトランキライザーが登場した時点でチェックメイトなんでしょうが、それでも方舟計画と、空の必死の奮闘(エスの海でトランキライザーと戦って相撃ち気味とはいえ勝つということの凄まじさは、真シナリオで主人公・エージェント・真の三人がかりで何とか勝った、という点を鑑みれば、元々の空の特質を差し引いても奇跡に近いと思えます)のおかげで、完全にAIがノインツェーンに掌握されることだけは阻止され、方舟の中でかろうじて人類生存の可能性が残された、ということなんでしょう。

 ともあれ、そこまで必死になって戦ってきた空の動機は、やはり大切な人をこれ以上失いたくないという部分が大きかったはずなんですけど、ノインツェーンと半ば融合してエスに漂うしか出来なくなって、そこで一番に想うのが主人公のことであったと言うあたりに、想いの強さと傷の深さを覗わせます。
 そのエスの中で、AIの助力で他世界を覗き見ることが出来るようになった空が、世界の分岐の中で二人が幸せに暮らせる世界を探すわけですが、空には二人の出会いから始まって、どちらが死ぬにせよ確実に灰色のクリスマスで別たれる二人の運命の可能性を切り崩す分岐の種は見出すことが出来ず、次善の手段として、本来滅びの分岐しかなかった主人公生存世界にAIの助力を借りて干渉していくわけですね。
 空がこの時点で、主人公生存世界における世界の分岐の経験値を増やすことで、その経験がフィードバックしてこの世界の主人公の模倣体に宿ることを想定していたのかはともかく、その干渉合戦は空と連結しているノインツェーンの思惑も加わって複雑となり、その過程で人が人たる楔である心と記憶を二人の模倣体が獲得していったわけで、きっと確信はなかったにもかかわらずそこに至るまで観察者であり続けた空の強さは本当に感動に値しますね。

 とまあ、この作品は真シナリオに至るまでで単一世界におけるベストエンドを定義した上で、その上にもう一つ、本来は必ず灰色のクリスマスで別たれる運命にあった二人が、それぞれ艱難辛苦を乗り越えた末に再会するという奇跡的なシチュエーションに対して、限りなく合理的な解釈を差し込むという、恐ろしいまでの力業を過不足なく成立させているわけですね。
 その上で、世界0での経験をも糧にして、空だけでは決して見つけられなかった、灰色のクリスマスを阻止する世界への分岐を、主人公と真の経験が補い、最後の夢の中でようやくそこに辿り着けるという結末と、世界0における進化の果てのアダムとイブとしての世界への再臨という結末、おそらく前者はDive1をプレイしてプレイヤーが抱く平均的な望まれる未来の形であり、後者は主人公と空、二人が幾百もの戦場を潜り抜け、傷つき疲れ果て、それでも互いへの想いを失わなかった奇跡に報いる形での結末、それぞれをきっちりと補完しているので、まず申し分ない構成力だと思いますね〜。

 しかしこの作品は、結局のところ世界が滅ぶ因子も世界が救われる因子も、全てノインツェーンから出ている事になるんですよね。そのあたりの複雑性がノインツェーンと言う存在を考える上で大きな鍵になりますし、もっと言えばそんな存在を生み出してしまった人の業の罪深さを意識して書かれている様にも思えます。
 人が進化と闘争の果てに、巡り巡って自分たちを滅ぼしてしまうという結末を、クオリアを獲得したAIが救ってくれる、というのが大きな枠から見たこの物語のテーマ性であり、何故AIという高次知性体がそこまで人間に肩入れしてくれるのかは、作品内の言葉だけではどうしたって説明のつかない部分ではありますが、実際のところそれを説明できる原理があったら、人間世界はもっと秩序あるものになりうるわけですからね。混沌として、孤立しているからこそ、人は人としてあり続けられる、ただそれだけが真理なのでしょう。

 とにかく、この作品はシナリオの完成度という点では申し分ないですね。
 直接シナリオに関係しないところでいくつか問題があるとすれば、個人的には真シナリオや空シナリオにはもう少し遊びがあってもいいんじゃないかなって気がしました。とにかく裏側で超人的な活躍をしている空と、Dive2においては表立っての活躍が一番目立つ真(おいしいところ持っていきすぎ)ですが、二人のシナリオはやたら戦闘が多く、イベントも怒涛のように移り変わっていって、それこそ戦闘→戦闘→束の間の安息→事態急変→戦闘etcetc・・・、りという雰囲気なんですよね。もう少し真や空とイチャイチャさせて欲しかったです。特に真のHシーン一回しかないなんて悲しい限り。。。確かにシナリオの構成においてはそこでそんなことするの蛇足なのは重々理解できますが、でも学園編と並立する形でのシナリオ構成で、読み手にそういう部分も期待させちゃっている以上、もう少し盛り込んで欲しかったな〜ってのは贅沢ですかねぇ。
 まああとは、強いて言えば見せ場が多すぎて、ずっと盛り上がりっぱなしな分、ラストですごい達成感はあるんですけど、若干カタルシスに欠けるかなあってくらい。まあこれも期待しすぎ、というべきなんでしょうか。そんなこと言いつつ、武器成長のため以外で普通に4〜5周ずつやっているんだから文句言えた義理でもないかもしれませんね。。。
 ちなみにオールクリアしたあとにもう一回学園編とかやっちゃうと、もう色んな意味で感慨深すぎて大変ですね。例えばこの学園編が普通の恋愛話だったとしたら主人公は優柔不断に見えちゃうんですけど、本編のおかげでそれに対する理由付けがしっかり出来ている上に、どういう結末を迎えるかわかってしまっているからこそ、日常の平和の大切さが嫌って程伝わってくるんですよ。とりあえず7の世界の続きでいいからFD出しませんか?って言いたくなるんですが、けど学園編だけで構成したら少なくとも亜季と真は対象外っぽいなあ(笑)。まこちゃんラブの身としては複雑。

 バトルモードにもちらっと触れておくと、やはり爽快感があって、武器の組み合わせや成長戦略などもかなり楽しめ、いわゆる遊べる要素を存分に満たしていると思います。バランス的に、どうしたって3周(トゥルーのみ)での攻略がほぼ無理であるのは難ですが、バッドエンド回収がてら、という流れで無理なく成長はさせられますし、成長に必要な要素は必ずしもシナリオや難易度を選ばないので、今回に関してはレイン編あたりで普段絶対使わない武装をコツコツ育てて、主戦力になりそうなのはシナリオを進行させつつ組み込んでいく、というやり方で無難にこなせました。
 真・空シナリオでの雑魚戦の多さは結構くたびれましたが、特に空シナリオの序盤の展開はきちんと雑魚戦にも意義がありましたし、何より敵のオールスターといった印象でそれなりに面白かったですよ。
 ボスについては、結果的に敗北したことがあるのは真編のトランキライザーと空編のノインツェーンだけで済みました。ノインツェーンは印象的にはリバイアサンほどは強くなかった気がします。一撃必殺FDは相変わらずずるいですが、そのへんはきちんと相手のゲージ見ていれば対処できるし、基本的に遠距離攻撃専門だからそこまで問題にならなかったですかね。そして、サテライトレーザーが仕上がった瞬間、全てのボスはゴミに。。。射程∞であの威力は反則過ぎる。

 
 文句なく、歴史に残る名作です。
 分割して売ったことは賛否あるだろうけど、容量的には普通の作品3本分は楽しめる内容だったし、分割したことそのものもきちんとシナリオの中で意義付けは出来ていたし、少なくとも同一年度内にリリースしてくれたんだから個人的にはOKです。ぶっちゃけ、Dive1→2と続けてやっていたらプレイ時間的に廃人確定ですし。。。ホントこの二週間は楽しませてもらいました。わざわざPC新調してまでこの作品プレイすることにして、その期待にしっかり応えてくれて大満足です。

キャラ(20/20)

 まこちゃんが好きすぎて困っています。ただ漏れがあまりに可愛くて脳みそが溶けそうです(笑)。
 Dive1ではほとんど活躍がなかった分、こちらで大活躍でしたね。実は学園編でもかなり裏に回ってのキーキャラになっていましたし、真・空シナリオでの活躍ぶりには目を見張るものがありました。過去から今に至るまでで実は一番苦労をしてきたキャラなんでは、と感じてしまいますね。まあやっていることそのものには問題があるんですが(笑)。
 とにかく真の想いはあらゆる意味で強くて、でも芯の部分ではすごく純粋で可愛らしくて、あれだけ重い業を背負っているのによくここまで強くいられたなあと本気で感心するし、そんな真だからこそたっぷり時間をかけて労わってあげたいような想いが止みません。ホント、もう少しイチャイチャさせて欲しかったな〜。

 空も当然大好きなキャラなんですけど、空の場合同じ見た目で内面がだいぶ違うキャラがゴロゴロしているので評価が難しいんですよね〜。
 ただ、原点としては、学園編でのクリスマスの約束を取り付けるときのはにかんだ空、あれが一番好きなんだと断言できますね。逆にあのシーンの印象がこびりついているからこそ、なかなか空シナリオでの空とのギャップが解消できなかった部分もありますし、どちらかと言えば純粋に可愛いなと感じるのがクゥだったりしてしまうわけですが、そういう部分も全てひっくるめて全部空だと思えば、やはりものすごく魅力的なキャラだと思います。それだけに、やっと空らしさを少し取り戻したところで事態急変、とかじゃなく、もう少し甘い雰囲気を堪能させてくれれば嬉しかったんですけどね。
  
 亜季は正直ヒロインとしてはどうなの?と思ってたんですけど、存外違和感がなかったですね。上手く模倣体との話の絡みで少しずつ意識が変化していくあたりは悪くないです。
 ただ、結構亜季の悪意のない思いやりが、事態を悪い方向に進めていくことおおかって印象もあるんですけどね。ある意味切り札的存在なのに、普段はホントにダメダメなお姉さんで、そっちに属性がない私には特にキャラとしての魅力は・・・ですかね。

 そして菜ノ葉可愛いよ菜ノ葉。。。
 暗い話が多い中で、菜ノ葉が出てくるとどれだけ和むことか・・・。Dive1に比べて不幸に巻き込まれる率も低いし、安心して見守っていられましたね。シナリオ上ほぼ存在意義はなくとも、如月寮メンバーの楔、といった無形の存在感があったんではないでしょうか。
 レインと千夏はやっぱりそこまで活躍の場がなかったけど、それぞれきちんと持ち味は発揮して作品を盛り上げてくれましたし、Dive1とは違う一面も見せてくれるので嬉しかったです。

 そしてジルベルト。。。独り相撲とはいえ、最後においしいトコ持っていったなあと。悪役としての存在感はシナリオが進むにつれて薄れていったけど、きちんと役目は果たした、そんな立ち回り役が与えられているとはびっくりです。

 ちなみにシュミクラムだと、ネージュ・エールとニーズヘッグが好きです。いやあ、やっぱ光体翼とビット攻撃はロマンでしょ。しかもあの強さで搭乗者まこちゃんというギャップがまたね〜。やる気満々の外見で塩ぬりぬりとか、どんだけ哂わせてくれるねん、と。
 ニーズヘッグは空シナリオでの攪座のシーンがいいですよね〜。戦闘シーンもシルエットはすっきりしているのに最強とか。親父かっこいいぜ〜。

CG(18/20)

 Dive2単体でどのくらいか正確にはわかりませんが、総計を見るだけで仕事の質の高さが覗えますね〜。特にDive2では、戦闘シーンのシュミクラムが漂わせる哀愁の描かれ方が抜群でした。
 無論キャラ絵も癖はありながら安定した出来ですし、特に文句はないですね。

 立ち絵に関してはどのくらい新規分があるのかわからない・・・、というか、単に最初から用意されていたけどDive1では使われてなかったってのが結構ありそうなんで、前の感想と重複しないところだけピックアップ。真の正面向きの無表情、手を胸の前で組んでの泣き顔と笑顔、空の後ろ手に組んでのポーズはそれ自体最強だけど、表情差分がいくつか増えていて、困り顔と睨み顔は印象に残ってます。

 一枚絵は相変わらず感情の描き分けが上手い・・・。
 シナリオ上どうしたって重い場面が多いから、逆に明るい表情ってのは少なくて、数少ないそれがすごく貴重に見えるという補正付きですね(笑)。
 一番好きなのは、真の添い寝シーン。地味だけど、ずっと気を張って生きてきて、ふっとそれが途切れたような安心しきった笑顔で眠る真の姿は、なんかすごく胸にくるものがありました。
 その他Dive2の部分からで好きなのは、真はジルベルトに人質にされているシーン、キスシーン、ナイフを突きつけているシーン、Hシーン1、4枚目、空は主人公を胸に抱くシーン、プレゼントを選んで万遍の笑み、聖堂でのキス、最初のHシーン一枚目に事後の添い寝、2回目のHシーン一枚目、その他は亜季のプライベートルームでの目覚め、菜ノ葉の後ろ向きで主人公にすがり付いて泣くシーンに隔壁解放して力尽きるシーン、菜ノ葉に抱きつくノイ、レインの瞳に映る空あたりですかね。シュミクラムに関しては言葉で場面説明しにくいから割愛しますが、上に書いたようにDive2は特に迫力があったと思います。

BGM(20/20)

 ほぼDive1からの使い回しですが、新規ボーカル曲と新規BGMが神。
 Dive2のOP『jihad』はこれまた神曲。出だしは今までのバルドシリーズとは一線を画した重々しい雰囲気が強いんですが、Bメロからサビに向かうに従って徐々に疾走感が強くなり、それでいて歌詞に込められたメッセージが序盤の重々しさを振り払うことを許さない、実にどっしりとして迫力のある曲です。そして一々歌詞が意味深でかっこいいんですよね〜。一番のサビも深いけど、二番のサビのストレートな意志の強さを感じられる歌詞が一番お気に入りです。
 もっとも、全てクリアした上で『Restoration〜沈黙の空〜』を改めて聴き込むと、こっちはこっちですごく印象深いですね。サビの歌詞とか、ああ確かにその通りだなあって思うし、ノインツェーンに乗っ取られた空との戦闘でこの曲流れて、文字通り沈黙の空かよ、と突っ込んでしまったのは内緒。。。
 EDの『Nano Universe』は、最初聴いたときにどうにもマブラヴを思い出して仕方がなかったんですが(笑)、それこそ世界創生レベルでのEDに相応しいスケールの、明るい中に力強さが詰まった曲ですね。
 
 BGMでは、新規戦闘曲の『葬レンへの律動』と『Assault And Punnishment』が抜群の出来。切なさの色濃い戦闘シーンにこれでもかってくらいマッチングする上に、前後の曲との噛み合わせも完璧ですね。
 当然Dive1で名前を挙げた曲も素晴らしいのが多いですし、ホントは分割されている分差し引くべきなんだろうけど、新規のほうのお気に入り度が半端じゃないので満点にしちゃいました。

システム(10/10)

 システム自体はDive1と変化ないので評価も変わらず。
 ただ、一つだけ難があったのは、Dive1部分の引継ぎのシナリオ既読判定が残っていないことかな〜。まだ記憶遡行は時系列を整理されているからいいけど、亜季編に分岐するところまでとかスキップできないのは微妙。強制スキップでもいいんだけど、もしなんか新しいこと書かれてたら、と思うとなかなかそうもいかないしね〜。
 でも個人的にはもう一度読み返すくらい苦にもならなかったので問題なしです。

総合(97/100)

 総プレイ時間、Dive2の部分だけで計16周、85時間くらいですか。単純にクリアするだけでも3周、30時間はかかりますが、上に書いたように武器育てないと流石に後半はきついから、どうしても50時間は見ておいたほうがいいのではないかと思います。
 Dive1と合計して今205時間くらい、周回数はジャスト40周、我ながら良くぞここまで熱中してプレイしたものです。。。

 色んな意味で敷居の高い作品ですね。まずスペックからしてそうだし、シナリオもかなり難しい話なので、好き嫌いは出てしまうと思います。でも純粋に事象を追っていくだけでも楽しめるはずだし、バトルとシナリオのバランスがしっかりしているから存分に遊べる、全くもって隙のない出来だと言えます。
 作品の方向性としてはオルタやスマガに似ている部分もあるけど、土台の作り方が全く別の方向性だし、すごくロジカルに組み上げられているので感情移入しやすいですし、一人一人のキャラ造詣が秀逸すぎるので余計に盛り上がれます。最初SSつけるか考えてはいたけど、考えれば考えるほどいい面ばかり見えてきてしまって、最終的にはこんな高得点に。。。
 いやあ、ホント、面白かった。なんだかんだ言っても、それが全てですね。
posted by クローバー at 10:17| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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