2011年01月26日

姫狩りダンジョンマイスター

元々いつかエウのゲームはやってみたかったし、新作の神採りがすごく雰囲気が好きで欲しくなったので、予行演習の意味も含めてお手頃でシステムが似ているこれを購入してみました。


シナリオ(23/30)

 本当の自分を求めて。


 主人公は、世界に混沌と恐怖をもたらす悪の魔王。しかしつい先頃、激闘の末に勇者一行に退治され、姫巫女であるシルフィーヌによる封印を施されてしまいました。
 わずかながら封印を逃れた魂は新しい肉体を求めて彷徨い、そして先の戦いで唯一生き残った名もなき使い魔に拾われます。彼女の助力を経て地上に向かい、自らの復活のための第一歩となる、強靭で器の大きい肉体を捜すように指示しますが、彼女が転んだ弾みに大きく投げ出された魂は、ちょうどその場にいた貧弱な庭師、エミリオの肉体と融合してしまいます。
 かりそめの復活を果たしたものの、この肉体では以前のように魔力を駆使することすら困難、戦いなどもってのほかで途方に暮れますが、気を取り直して唯一残った使い魔にリリィという名前をつけ、地下の迷宮で彼女を成長させていくことで、少しずつ勢力圏を広げていくしかないと割り切るのでした。

 しかし、最初は重荷でしかなかったエミリオという立場は一つの巧妙ももたらします。それは彼が元々シルフィーヌの庭園を管理する庭師であったことで、おかげでシルフィーヌに警戒されるどころか、どうも淡い好意すらもたれているようで、その状況を上手く隠れ蓑として利用していくのでした。とはいえ、代わりにエミリオの幼馴染であるコレットに付きまとわれて色々疑われたり、元々の幼馴染であるブリジットにはその貧弱さを笑われて戦いを挑まれたりと、いいことばかりでは当然ないのですが、さしあたってリリィと二人三脚、復活のために邁進するのでした。


 まああらすじはこんなんですかね。
 特色としては、まず主人公が魔王という悪の立場であることが挙げられます。ただし人間と融合したことでその精神性もある程度は受け継いだらしく、元々の魔王を知る相手からは優しくなったと見られており、つまりはその精神性がある程度揺らぎを持った段階で物語がスタートするということになります。
 この作品の大きな一つの柱はリリィの成長システムにあり、能力や外見、性格に至るまでゲーム内のプレイ方針や選択によって大きく変化していくのですが、それを支持するのは主人公、引いてはプレイヤーなわけで、主人公の精神性もまた、最終的には育てたリリィのそれを似通ったところに落ち着くイメージですね。最終的には15ものルートに分岐がありますが、性格の良し悪しで選択できるヒロインが決定したりもするので(無論それ以外にも条件はありますが)、どうしたって周回前提の、やりこみ要素が大きいゲームに仕上がっています。

 シナリオの大きな流れとしては、地下迷宮の中で度々封印強化の儀式を行っているシルフィーヌを倒して封印を解くのが最終目的で、そこに至るために少しずつ戦力を増強したり、相手の戦力を削ぎ落としていったりという形になります。最初は魔王軍も貧弱なため、姫の護衛の騎士一人にすら手を焼く始末ですが、戦いを重ねるごとに仲間が増え、キャラも成長していき、助力者も現れたりして盛り上がっていきます。結果的には姫を倒すところまでがおおまかな共通ルートで、そのあとに個別エンドに分岐という形になり、キャラによっては結構違う展開が見られたりと思っていたより遣り甲斐がありましたね。
 イメージとしては、最初に書いたように、本当の自分を求めていく過程が楽しめるシナリオです。主人公にとってはまず自分の肉体を取り戻すと言う意味合いで、そしてもう一つ、人間と融合して新たに生まれ変わったとも言える自身の本当に求めている居場所と在り方を探るという視点もあり、主人公の変化に引き寄せられる形でヒロインにもそれが波及していくわけです。個人的にはLOWのリリィ三種とシルフィーヌのエンドは好きですね〜。

 ゲームとしての柱は育成パートと戦闘パートにわけられますね。
 育成パートは堅実な出来だと思います。基本的に悪というスタンスなので、性格を悪くするのは簡単だけど良くするには最初から最後まで気を使ってなくてはいけなくて、その分成長度合いや難易度にも差が出てきますが、その敢えて差をつけたあたりに決め細やかさを感じさせます。
 武具の合成や練成などのシステムも体系的にしっかり組まれていて、限られたポイントの中で如何に遣り繰りしていくかという計画性が求められ、個人的には好きですね。戦闘パートでも触れますが、かなり属性が戦局を左右するので、力押しではクリアできない面でも、上手くアイテムを使いこなすことでなんとかなるというようなバランス感覚が上手く取れていると感じました。
 この手のゲームなので、性魔術と称しての陵辱シーンもかなり多いですが、相手の快楽を魔力に変換させて吸い上げるという設定を用意しているので、一方的に痛めつける形の陵辱とかはなく、おかげで陵辱があまり好きではない私でもかなり楽しめました。というか、シルフィーヌがエロ可愛すぎて悶え死にました(笑)。

 戦闘パートも中々に私好みでしたね。
 拠点制圧型のSRPG形式ですが、操作が簡単でとっつきやすいけれどそれなりにゲームとしては難しさがありますね。ある一定の範囲から敵を駆逐することで行動の自由度がグンと上がるため、スムーズな進軍のためにはまず敵のいる区画に味方をどういう順番で送り込むか、敵との相性も含めて吟味する必要があり、キャラの行動力や技力も当然限られているために、どうすれば効率よく敵を倒せるかをしっかり突き詰めていかないと終盤で進めなくなる、なんてオチも。
 直接戦闘そのものは、最初に行動指針を支持すると完全オートで進行しますが、シンプルに攻撃力−防御力の計算式で算出されるダメージには乱数が存在しないため(命中率やクリティカル率、特殊防御などの要素はありますが)、この敵にこのキャラを当てて、きちんと全部攻撃があたればギリギリ倒せるというのが事前にわかって行動できるというのが実に私好みです。
 特に難易度が高い場面では、属性攻撃や防御が非常に重要になってきますし、しかし装備できるアイテムはひとつだけなので、上手く部隊間で装備の使い回しをしたり、場合によっては囮役を用意してでも、みたいな高い戦略性を求められますので、単純にSRPGとしても充分に楽しめる水準にあると思いますね。

 まあ全体的に言えば、非常に隙のない作品ではないかと。
 どうしてもSRPG部分が主体のためシナリオそのものは薄くなってしまいますが、その中でもきちんとキャラの特色や大切な部分は網羅できていますし、世界観さえすんなり受け入れてしまえば特に引っかかるところもなかったかなと。まあ悪の総統たる魔王にしては隙が多すぎな気はしますけど、それは人間的な部分が混ざったからだと言えますし、だからこそってシナリオもきちんといくつか用意されているので、私としては大絶賛は出来なくとも文句はないです。


キャラ(20/20) 

 とにもかくにも、シルフィーヌが可愛くて可愛くて可愛くて・・・。ぶっちゃけ事前にキャラとかほとんど見てなかったので、ここまで気に入るキャラが出てくるとは非常に嬉しい誤算でした。
 まず基本的なところで、非常に私のイメージにぴったりくるお姫様像だったんですよね。華奢で体が弱く、愛らしいけれど凛としていて気品があって、そして性格もおしとやかで優しく女の子らしいと、この時点でほぼパーフェクトだったんですが、虚像に押しつぶされて自己を持ち得ないゆえの弱さも、自分のシナリオで虚像から脱却して本当の自分が望むものに突き進むようになった強さも、様々なHシーンでの異常なまでのエロ可愛さも、全てがクリティカルに琴線に直撃してきて、最近は気を抜いていると、ああシルフィーヌ可愛いなあとただ漏らしながらにやけてしまって大変でしたもん(笑)。

 あと当然リリィも大好きです。
 彼女の場合成長パターンで三種類の性格変化がありますが、基本的な部分はどの形態でも変わることはないし、魔王に対する想いの強さといじらしさはすごく好みでした。意外と大人びてきてもどこかしら愛らしさを残しているのも、成長の延長線がイメージできて良かったと思いますしね。メインヒロインとして文句ないキャラだったと思います。

 まあでもその他のキャラはさほど好みでもないのか。。。強いてあげるとユイチリとかか(笑)。


CG(18/20)

 ちょっと癖はあるけれど、とても可愛く美しく描けているなあと思います。キャラの色んな側面を上手くバランスを取って纏めているイメージですね。

 立ち絵はあまり出番ないけど、まあ無難な出来かなと。ロリリィの無邪気な笑顔とか、シルフィーヌの笑顔、憂い顔あたりは記憶に残ってます。

 一枚絵は、質・量ともにかなりのものですね。まあぶっちゃけEX関係の奴出してないので完璧な感想ではないんですが、ここまでだけでも充分な出来だと思います。
 特にお気に入りは、ロリリィLOWエンド、ツンデレリリィお風呂場正常位、気絶したシルフィーヌの唇を奪って、あたりですかね。最初のはとにかくシーンの雰囲気が素晴らしく、最後のロリリィらしい可愛い微笑がすごく映えています。二番目のは、恋人っぽい行為にうっとりしているリリィが滅茶苦茶可愛いです。最後のはシルフィーヌの胸の形状が素晴らし過ぎて。。。
 その他ページ順に、ロリリィと媚薬H、ロリリィCHAOSエンド、ツンデレリリィ死王H、ツンデレリリィLOWエンド、大人リリィご奉仕の微笑み、お風呂場フェラ、庭園でシルフィーヌと語らい、シルフィーヌ正常位、パイズリ、夜の寝室でH、姫とメイドの性魔術、エステル正常位、ティオとネリーの性魔術、コレットのフェラ、想いが通じて正常位、ブリジットと初H、添い寝、ユイチリと性魔術、ラミアと性魔術あたりですね。


BGM(18/20)

 全体的に迫力のある曲が多く聞き惚れました。
 ボーカル曲は2曲。
 OPの『悠久のcadenza』はすごくRPGっぽいというか、出だしから最後まで力強く重々しい雰囲気で緊迫感もあり、すごく印象に残りやすい曲ですね。サビは中々かっこいいです。
 EDの『そして僕は、更なる旅路を求めて』もいい曲です。シナリオのテーマどおり、ここで終わりでなく、ここから新たな生が始まるというイメージの、力強く前に進む気概がメロディラインから溢れかえっている曲だと思います。

 BGMも総体的にいい出来ですね。
 特にお気に入りは『何も知らなかった』、この切なげな旋律は素晴らしく切なく絡み合ってしまった作中内の人間関係にすごくマッチしていると思います。
 その他では『策謀の迷図』『悲しみはやがて・・・』『風は何も語らない』『絶望を孕む幻想』『封印、そして―――』あたりが好きです。


システム(8/10)

 演出は中々ですね。
 戦闘シーンの演出も軽やかながらきちんと効果をイメージできるものだし、日常演出も意外と感情エフェクトが多用されていて面白いし、Hシーンのカットインなんかも印象に残ります。全体として行き届いているかと言われると微妙だけど、効果的に魅せる技術に長けているなあと感じました。

 システムは良かったり悪かったり。
 まず基本的にちょっと重い。。。まあノーパでやるのが悪いといわれたらそれまでなんですが、もう少し戦闘とかもサクサク動くとよりありがたいです。あとワイド対応してなかったり、ボイスカットセレクトがないのは減点。スキップはまずまず速いし、戦闘システムそのものはよく出来ていると思うので、色々差し引きして平均点かなと。


総合(87/100)

 総プレイ時間は人によりけりとしか言えないけど、私の場合一周目が20時間弱で、ルート回収のために最終的に四周したけどそれ含めると40時間くらいだと思います。EXはやってないので、そこまで進めると更に膨大な時間を食うものと予想されます。。。
 シナリオとしてはあっさり目の、それこそ設定勝ちに近い作品なので大絶賛とはいきませんが、設定の割には面白さのほうが先にくる内容ですし、ゲーム性含めてまず外れることのない安定した作品ではないかなと。とはいえ、シルフィーヌにここまで萌えなければギリギリBクラスだった気もするので、そこは踏まえておいていただけると、って感じですね。
posted by クローバー at 06:41| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: