2012年02月23日

彼女たちの流儀

 これは絵とOP曲買いですね。ムービーを見た瞬間に絶対買うと思った記憶がありますし。。。

シナリオ(23/30)

 永遠との対峙。


 主人公は白銀という大きな家の長男として生を受けましたが、両親の関係が決裂したことで5年前から母親と2人で暮らしていました。
 しかし、その母親が死を迎えたことで、ふたたび生家の門をくぐることになった主人公、そこには主人公の姉である双子、鳥羽莉と朱音が暮らしていて、幼い頃のように賑やかで心置きない生活がまた出来るのではないかと心躍らせていました。
 けれども、そこで待っていたのは、5年前とほとんど姿形が変わっておらず、そしてどこか主人公に対して壁を感じさせる2人でした。歳月というものの残酷さを噛み締めつつ、一度抱いた期待をもう一度胸にしまいこみ、実家での平穏で変化の少ない、どこか冷たい生活を主人公は受け入れ、そして半年ほどが経過します。

 そんな秋も深まったある日、主人公は校舎裏で1人の後輩から告白を受けます。
 しかし主人公は、今は愛とか恋に思いが向かないと断り、その場に居合わせた親友の五百里や、掃除のサボりを見咎めて追いかけてきた幼馴染の千左都と歓談に興じていると、今まで主人公にほとんど興味を示してこなかった鳥羽莉が突然現れ、彼女が所属する演劇部の部室に来るようにと言います。
 向かった先には演劇部の部員がほぼ揃っていて、その中にはなんと先ほど告白をしてきた女の子、せせりもいたりして落ち着かない雰囲気でしたが、鳥羽莉の提案はそんな雰囲気を吹き飛ばしてしまうものでした。なんと、完全に素人の主人公を、次の文化祭で上演する劇のヒロインに抜擢したいというのです。

 他の部員達の懸念渦巻く中、一端留保にした主人公は、部活が終わった後に話があると鳥羽莉に引き止められます。その雰囲気は、主人公にとってすわりの悪いものでした。
 なぜならば主人公は昨夜、鳥羽莉と白銀家の家令でメイドの火乃香が情事に耽り、かつ鳥羽莉が火乃香の首筋に噛み付いて目を紅く光らせているという非現実的な光景を目の当たりにしていたからです。理性と感情の間でその光景をどう解釈していいか迷っていた主人公はそちらも留保にしていたのですが、主人公に見られていたことに気付いていた鳥羽莉は主人公にも肉体関係を仕掛けてきます。
 一方的に近い行為の後、鳥羽莉の真意を質す主人公に対して、彼女は自分が吸血鬼であること、性行為は彼女にとっての食餌行為であることを明言し去って行きます。

 その夜、匂いを嗅ぎ付けた朱音にも性行為をねだられて関係を持ってしまった主人公は、昨日までの平穏な世界が一瞬にして崩壊したことを感じます。しかしそんな中でも、この半年間自分のことを一顧だにしていないように見えた鳥羽莉が自分に期待を寄せてくれたこと、自分をそういう行為の相手に選んでくれたことに、姉弟という関係を超えたところで喜びをおぼえているのを感じます。

 翌日、せせりの親友で同じく演劇部員の涼月には口憚りなく暴言をぶつけられるものの、それに対する反骨心や、鳥羽莉の見ている世界を垣間見たいという欲求から、主人公は演劇部の舞台に参加することを決意します。
 かくして、ヒロインとして女装して舞台に上がることになった主人公、本番の日まで演劇の練習に明け暮れる中で、演劇の本質をその身に染み込ませていき、そして誰もが現実という舞台の中で少なからず演技という殻を被っていることに気付いていきます。様々な要因が絡まって、色褪せた檻のような世界から解き放たれた主人公は、やがてその目に何を映していくのでしょうか?
 これは、青春の先鋭的な恋愛流儀を綴った物語です。


 あらすじはこんな感じですかね。
 この作品は、まず双子が吸血鬼であること、そしてずっと憧れに似た感情を抱き続けていた鳥羽莉に性行為を強要されて、体の距離は縮まっても心の距離はどうしようもなく遠いままで、だからこそその心に近づいてみたいという主人公の意志が前提となります。
 単純な純愛モノとは一線を画していて、序盤から表向き恋愛感情が介在しないHシーンが多く存在し、でもその関係性があってこそ主人公がヒロインの心に踏み込んでいく下地が出来上がっていくわけです。なので、雰囲気的にはどこか耽美で退廃的、また刹那的な危うさを感じさせる部分が多く、テキスト的にも言葉で表現する範囲を極力抑えて、行間から伝わる感情の機微や、含みのある言い回しなどでそれを助長しています。
 かといって決して雰囲気が暗いわけではなく、一般的な青春の雰囲気もきちんと内在していて、オンオフの切り替えがしっかりしている感じですね。中世的な主人公の雰囲気もそれを違和感なく調和させている要因で、のめりこむと虜になる世界観だといえるでしょう。

 そういう設定なので、シナリオ面においてはメインとなるのは当然双子、特に鳥羽莉の物語がある意味ではこの作品の全てといっても過言ではありません。
 この作品、設定的にはエロゲ的吸血鬼のお手本のような感じではありますが、一つ目に付く設定があって、それは吸血鬼の存在が生まれながらに確定しているのではなく、転化と呼ばれる状況を経てはじめて覚醒するものだということで、主人公が2人と離れていた5年間の空隙が、そのまま大きな断絶と化しているんですね。
 ちょっとネタバレですが、要するに両親の関係の破綻の原因が、この血脈の女だけが覚醒する吸血鬼の存在にあり、主人公だけがそれらを知らずに今まで過ごしてきたという形になっているわけですね。

 それに加えて、転化のときの状況がその後の双子の性質を決定付けています。
 そもそも主人公と双子を離さなければと母親に決心させた直接の原因はおそらく鳥羽莉の行為にあり、かつ転化直後の血への欲求に耐えかねたことで起こした事件が、鳥羽莉が吸血鬼としての自分を徹底的に嫌悪する要因になっています。
 それに対し、生来体が弱くてベッドから動けず、幼心に元気に遊ぶ主人公や鳥羽莉を羨み続けてきた朱音は、吸血鬼になったことでやりたいことが出来る体を手に入れて、むしろ喜んでいたのです。
 いわば、幼い頃の幸福と不幸が転化によってちょうど反転した形になっていて、また2人の吸血鬼という存在に対する認識も大きく食い違っており、その差異が主人公を戸惑わせる要因になっているんですね。 

 鳥羽莉は吸血鬼の在り方を忌まわしく思っていて、そんな自分の問題を主人公に背負わせるわけにはいかないと強く戒めているからこその拒絶であり、その根底にはどうしようもないほどの幼い頃からの思慕が隠されています。
 故に、情事を盗み見られたことや、これもおそらくですが告白シーンを目撃したことなどから、これが最初で最後という免罪符を盾に、物理的な面だけでも衝動的に距離を縮めてしまったわけで、しかしながらその鳥羽莉の行為がきっかけとなって、主人公が様々なヒロインと交流し、その心に踏み込んでいく状況をも引き寄せてしまったのが何とも皮肉な運命なんですよね。

 2人のシナリオに関しては後ろに回して、他4人についてサラッと。
 とはいえ、基本的にはそれぞれの信じる恋愛の形、正しい関係性、あるべき姿を愚直に追求する物語で、それを演劇という要素が下支えしている、というのがほぼ全てではあります。特にドラマチックな事件があるわけでもなく、内面的な葛藤を擦り合わせていくだけなので、その分尺も短いしそこまで盛り上がることもないですね。
 とはいえ、涼月シナリオだけはちょっと面白いです。これは多分に涼月の特異なキャラ性が突出しているからこそなのですが、主人公と双子の関係性や正体を知った上で、その性の意識に目的が添加され、かつ永続性を得るという在り方に憧れる、その根底にある重さに驚かされますし、それでいてああまで孤高さと美意識を保てる、強くて弱い雰囲気が実に好みなんですよね。
 永遠を肯じるという強さは、ある意味では現実を受け入れられない弱さかも知れず、どちらも受け入れられない鳥羽莉の弱さを写す鏡の一片としての立ち位置も、見方としては面白いかなと感じますしね。

 んでまずは朱音シナリオ。
 彼女の場合、現実に対してはこれ以上ないほど肯定的であり、今を目一杯楽しむという部分においては強さを持っていますが、大前提として鳥羽莉との永続的な関係が保障されているからこそでもあり、その面では依存しているとも言えます。
 主人公との関係においても、最初はあくまで鳥羽莉と同じ位置に立ちたいという思いのほうが、主人公に対する愛着よりは純度が高かったわけですが、関係を深めるにつれてそれがエスカレートすることでそれが逆転し、そのことから鳥羽莉の本心と、そして足並みが揃っていると信じていた彼女たちの在り方に対する認識のズレに直面するわけですね。
 とはいえ、本質的に聡明で空気も読める朱音なので、私としてはそれに全く感づいていなかったとは思えず、むしろ逆にどこかでそれを自分の思念の方向に引きずり込む算段をしていたのではないかと思える節もあるんですよね。結果として方向性が違ってしまったとはいえ、鳥羽莉に対する想いの純度と、互いの絆の深さからして、そう思ってみると未必の故意的な残酷さがあるんですが、元はといえば鳥羽莉が蒔いた種だけに・・・って感じですね。

 そして鳥羽莉シナリオ。
 この物語はものすごく明け透けに言ってしまえば、最初に鳥羽莉が好きだといっていればそれで終わってしまっているんですよね。主人公も元から鳥羽莉には惹かれていたし、ただ色々なしがらみや心の距離がそれをぼやかしていただけなので。
 でも、たった二文字の言葉を口にするために鳥羽莉が乗り越えなくてはならない葛藤は実に深く重く、そして転化のときの傷は今でも彼女を苛んでいて、永遠も現実も受け止めきれずに演劇に逃げ込んでいるわけです。
 
 そんな彼女を、主人公はまず現実に向かわせるために努力するわけで、結果的には偶発的ながら必然でもあった事故を経てその心の距離を縮めることに成功します。
 一瞬の輝きが永遠に勝ることは、きっとある。
 そのシーンを象徴的に示した作中の一文がこれですが、その想いを共有して現実に向き合ったときから、本当の鳥羽莉の戦いは始まるという構成がまた実に巧妙で、そして最後に彼女がのた打ち回りながらも永遠と対峙するために選択した手段は、あまりに先鋭的で幼稚で、でも絶対的に正しくて決して後ろ向きではない、実にらしいものだと言えます。
 まあその基盤となる部分の存在理由がやや曖昧ではありますが、鳥羽利の寂しさを種族単位で極大化したと認識しておけば、永遠の重みがよりシンプルに伝わってきていいのかなと思っています。

 そして最後の月の箱庭、これは解釈として、単純なifと捉えるべきか、それとも演劇としてのスタイルと捉えるべきか難しいところです。
 鳥羽莉が本当の本当に望んでいた決着はこの形であることは疑いないですし、そのための手段を取る必要性を状況が生んでいて、そうなる原因もきちんと鳥羽莉シナリオの設定を反映しているので、ifと捉えて問題はないんですが、本編で涼月にそれが出来る方法がないと言っている部分を拡大解釈すれば、願望を投影した演劇とも見えるんですよね。
 正直この結末だって好きではありますが、でもこれだと鳥羽莉の弱さはどちらも克服という過程を経ることなく解決してしまっているわけで、かつ本来の鳥羽莉が一番嫌忌していた、主人公に対する影響が大きすぎると言うのはあるので、個人的には演劇のほうで解釈したいですね。
 どちらにせよ、鳥羽莉の流儀を押し通したという意味では上のシナリオがトゥルーエンドだと言うのは揺るがないですし、それがあればこそ許される部分ではあると思います。

 以上、トータルして尺は決して長くはないものの、色々と印象が強い作品なのは間違いありません。
 全体として癖は強いし、ヒロインたちも素直に可愛いというわけではなく内面に独特な流儀を湛えていて、決してとっつきやすいとは言えない作品ですが、シナリオは簡素な中にも深みがあって、考えれば考えるほど色々と情が湧いてくる作品だったりしますので、そういう雰囲気が好みならばとても楽しめると思います。


キャラ(20/20)

 キャラそれぞれが明確で先鋭的な個性を持っていて、きちんとそれがシナリオに反映されているのですごく印象深いキャラ達でした。

 やはり一番のお気に入りは鳥羽莉ですね。
 この子は本当に、序盤の見た目や振る舞いから受ける印象とは真逆に近い内面の脆さが素晴らしい魅力になっています。自分を認められないから永遠を受け入れられず、現実も受け入れられなくて、演技の上に演技を重ねて本当の自分と罪の意識を押し込めて封印して、でも要所要所でそれに皹が入るたびに感情が揺らいで傷ついて、それでもその中に一握りを喜びを感じてそれにまた傷ついて、どこまでも内向きに痛々しいです。
 だからこそ、その殻を取り払えたときの真っ直ぐな甘えっぷりとかが本当に可愛くて可愛くてたまらないですし、その一瞬の輝きを足掛かりにしての本当の強さ、自分の運命全てをひっくるめて受け入れる強さを得るまでの切なさがまたね・・・。
 結果的に見て、その二つの片面した担保しえなかった涼月や朱音が作中で見せた強さを鑑みるに、本当に一杯一杯苦しんで、それでも主人公とすれ違う生を費やすために努力したことが見透かされて、その一途さ、いじらしさ、そして芯の強さに感ずるところの多いヒロインだったと思います。

 朱音も勿論大好きです。
 表面的に見ると怠惰で我が儘、欲求に正直な子にしか見えないですが、鳥羽莉という存在を前提にして考えると色々見えてくる形が違うんですよね。
 本質的にはすごく聡明で空気の読める子ですし、まあある程度は素の部分もあるとはいえ、ああやって必要以上に依存した形を見せることで、鳥羽莉に責任感と安心感を提供している部分は絶対にあると思います。そうでなければああいう形ですら鳥羽莉が自己を保てなかった可能性も踏まえれば、きちんとお姉ちゃんしているなあと思うんですよね。
 まあだからこそ朱音シナリオは皮肉っちゃ皮肉なんですが、どうあれあくまで自分に嘘をつかずに、現実を受け入れて生きている強さと、その明るさ、奔放さに色々と救われるところもありましたから、その辺ひっくるめて可愛いヒロインだったと思います。それにめちゃエロいしね(笑)。

 涼月も大好きな1人ですね。
 毒舌もここまでくれば清々しいってレベルで悪態ついてばかりですが、その言動や行動に嘘は全くなくて、真っ直ぐに自分を確立させていて世界にそぐわうということをせず、その孤高さの淵に触れているとどこか高みにいる気分がするのは主人公のみならずの感想かなあと。
 それでいてあのビジュアル、あの設定ですからね〜。本当に魅力的です。個人的に、主人公に私のこと好きでしょと喝破するあたりが凄まじく好きです。。。


CG(18/20)

 優雅で耽美、特に目の書き方に特徴があると思いますが、その作品においてはその雰囲気にベストマッチしており、また出来も素晴らしいと感じます。

 立ち絵に関してはまずまずでしょうか。
 ポーズは2種類ずつが基本、すごくそれぞれのらしさが良く出ている立ち方をしていて印象に残りやすいですね。お気に入りは鳥羽莉横向き、朱音口元に指当て、涼月前向き、火乃香横向きあたり。

 服飾は人によってばらつきがありますが演劇関係まで含めると2〜4種類とそこそこかなと。
 お気に入りは鳥羽莉制服、私服、パジャマ、朱音私服、パジャマ、涼月私服、主人公セレス衣装あたりです。

 表情差分もまあまあ。それぞれらしさは存分に出せていますし、数もそれなりですね。
 特にお気に入りが鳥羽莉の微照れ顔。普段が鉄面皮だけに素直に頬を赤らめている感じが本当に儚くてきれいで可愛くてたまらない気持ちになります。
 その他お気に入りは、鳥羽莉嘲笑顔、寂しい顔、驚き顔、困り顔、朱音笑顔、企み顔、半泣き顔、眠り顔、涼月嘲り顔、澄まし顔、焦り顔、せせり笑顔、驚き顔、火乃香微笑、照れ顔あたりですね。

 
 一枚絵は全部で90枚、まあ尺も踏まえれば必要充分でしょう。ややHシーンにより過ぎている感じもしますが、それも作風からして違和感のある程度ではなく、日常シーンも必要な部分にはきちんとあるので問題はないかなと。
 ただ振り分けはかなり偏っていて、鳥羽莉が28枚、朱音が19枚とこの2人がダントツで多く、他ヒロインは10枚前後しかないのでそのへんは含み置きをってとこですね。

 特にお気に入りは2枚。ちなみにこの作品はCGにタイトルつきなので引用します。
 1枚目は月光浴、この1枚は、殻を被って孤高を装う鳥羽莉の美しさと寂しさが凝縮されたのではと思うくらいすごく魅力的に映ります。特にちょっと表情が崩れて微笑したり赤面したりすると凄まじい破壊力だと思いますね。
 2枚目は純白のドレス、わかりやすく可愛くなっていて、かつ生気に満ち溢れている印象の鳥羽莉が本当に素敵だなあと、状況も踏まえてすごく心に響く1枚ですね。
 
 その他お気に入りはページ順に、エントランスの双子、誘惑の指戯、姉と弟、鳥羽莉の実力、怪我をした猫、気持ちのいいナカ、綺麗な髪、ファーストキス、言いなりの鳥羽莉、恋人のような、本当、同族の契り、ナイト乱入、眠り姫、女の子みたい、ただ一つの答え、無防備に眠る、性食行動?、今日はすごく感じる、いかないで、吸血性交、みんなでお風呂、パニックバスルーム、せせりのお弁当、これは恥ずかしいです、初めての、変態、ドールハウス、下心、自慰に耽る、バカ、今度は後ろから、世界で3番目に嫌いじゃない、アフタヌーンティー、好意、紅葉、双子にはないもの、可愛らしいお姉さん、待たされる美少女あたりですね。


BGM(18/20)

 優雅で退廃的で耽美で荘厳な楽曲ですね。いい意味でも悪い意味でも存在感があり、作品の雰囲気作りに大きな役割を果たしていると思います。
 ボーカル曲は2曲。
 OPの『Red−reducion division−』は超神曲。まず単純に、メロディライン、編曲、ボーカル全てがやたらとかっこいいです。強さと弱さを内包した、揺らぎを感じるこのつくりは最高ですね。
 しかも歌詞がまた素敵なんですよね〜。聴けば聴くほど鳥羽莉の曲なんですけど、シンプルにそれを突きつけてくるから胸に響く響く。特に出だしのサビの切なさときたら最強だと思います。
 EDの『true eternity』はむしろ普通すぎて浮いているというか、EDっぽい雰囲気の、でもこの作品としてはどこかずれた感じもあって個人的にはそこまでよくは感じませんでしたね。

 BGMは23曲と量は水準、出来は突出したものこそないですが全体的にいい出来です。
 お気に入りは『鳥羽莉のテーマ』『朱音のテーマ』『涼月のテーマ』『学び舎』『白銀邸』『孤独』『贖罪』『悪戯』『舞台音楽・心線』あたりですね。


システム(8/10)

 演出は時代を考えれば頑張っていると思います。
 立ち絵もそれなりには動くし、背景はきちんと雰囲気を醸しだした演出が散見されるし、Hシーンのカットインなんかもちらほらあって、きちんと躍動感や臨場感が感じられる出来になっていると思いますね。
 ムービーは黒と赤をベースにした雰囲気が素晴らしく、基本切り張りではありますが作品のイメージと直結していて中々いい出来ではないかと思いますね。

 システムはやや使いづらい面はありますが、必要なものは揃っています。
 ゲーム画面から出ないと起動できず、かつ操作に面倒なのはもう少し何とかできなかったかとは思いますし、セーブロードもイマイチ利便性に乏しいですね。スキップはまあまあ速いです。


総合(87/100)

 総プレイ時間18時間くらいですね。共通が4時間、個別が鳥羽莉除いて2時間ずつ、鳥羽莉が3時間に、ラストシナリオで1時間くらいの勘定です。共通はそこそこ長く、かつ選択肢も多様な分岐があるので、それなりに攻略は面倒で、その辺の時間考えるともう少しかかるかもしれません。
 まあ尺が短い分テーマ性は凝縮されていて、そこはしっかり出来ている作品です。一般的な萌えやら潤いやらを求めるとちょっとどころではない方向性の違いに驚く感じではありますが、体験版の部分から雰囲気は一貫してはいるのでそこできちんと取捨できると思います。

 これも今更の感想ですし、しかも今買うとなるとかなり値段が張る、いわば隠れた名作的な作品ですので、気軽に手に取ってくださいとは言えませんが、鳥羽莉がすごく好きになれそうだと思うのであれば是非にプレイして欲しいなあとは思います。
posted by クローバー at 07:23| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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