2012年04月14日

魔法使いの夜

 あまりにも延期しすぎてファンの待望をいい加減振り切って悟りの境地に至らせたのではと思うくらいですし、個人的にそこまで型月ワールドに思い入れはないんですが、それでも出たからには買わなきゃならんでしょうと。


シナリオ(23/30)

 それでも前を向くために。


 蒼崎青子は現代を生きる魔法使い、ただし半人前。
 2年前に姉に替わって蒼崎家の魔術の正式な継承者になり、今までの生活基盤も打ち捨てず、魔術師としての生き方も成し遂げて見せると豪語し、今に至るまで学園においては鉄の生徒会長、下宿先の久遠寺邸においては同居人の有珠を教師として魔術の鍛錬と心構えを鍛えていますが、そのスタンスが魔術の習得速度を遅らせている模様。

 ある日、教師に呼び出されて休日の学園に赴いた青子は、そこで一風代わった転校生を紹介されます。
 彼の名は静希草十郎、なんとこの文明の発達した現代において、未だに電気のない未開の山の中でついこの間まで生活していたという青年で、その育ちから実に朴訥で我慢強い性格をしていますが、現代社会を生きる上で不安な点は数多くあり、そこを補佐して欲しいと、生徒会長として、そして青子個人として頼られ、直感的に彼に感じるものもありその役目を引き受けることに。
 
 時を同じくして、青子が管理するこの地の支配権を奪い取ろうとする侵略者の影がありました。
 魔術を行使するために有用な土地というのは世界に数多くあれど、青子のように教会に属さず、それでいて与し易そうな守りの場所は少ないため、今までもこういうケースはあったのですが、その都度有珠の撃退にあっていました。しかし今回の敵は姿を見せずに、まず土地そのものの霊力供給からカットしようとしてくる中々の難敵で、2人は様々な罠をはって侵略者をおびき出そうとします。

 しかしその過程で、不思議なことに有珠が張った結界の中で、魔術師にとって一番のタブーである、一般人に魔術行使を目撃される事件が起きます。しかもその一般人は、ついこの間転校してきた草十郎であり、少なからず彼の人柄を知り、それなりに感情を揺さぶられていた青子は、こういう場合の常套手段である目撃者の抹殺に少なからず躊躇を覚えてしまいます。
 それは、青子が今まで魔法使いとして半人前である理由とも重なり、そしてその躊躇する心が様々な波紋を引き起こしていきます。これはそんな、生きることに確固たる信念を湛えた少年少女たちが織り成す、彼方と此方の物語です。

 
 序盤のあらすじはこんな感じでしょうか。体験版やらなかったのでどこまでがネタバレの範疇かわからなかったんですが、実際あらすじとして書くこと、書けることが少ない作品ではありますね。
 大枠としては、青子の支配する土地を奪いに来た侵略者との対決が不可避な中で、イレギュラーな事故として草十郎との関係性が生まれたことで、物語の経過と結末が大きく転換するのを、それぞれの生き様と信念に即して描いた作品と言うことになるでしょう。
 普通の作品だと主人公は主人公と敢えてパーソナリティを消して記述するのが私のスタイルですが、流石にこの作品でそれは出来ない、というかする意味がないのできちんと固有名詞を使っての記述になります。と言っても、ネタバレに踏み込むつもりはないのでさほど重要度の高い設定ではないんですが、この作品のテキストが、きちんと一言一句の意味合いまで吟味されて作りこまれているのはよくわかるので、顰に倣いたい気分もありましてね。

 テキストは流石に洗練されていますね。
 簡潔ながら要所を外さない力強さと美しさが兼ね備わっていて、詩的な表現も頻発するものの全体の文脈を損うほどではなく、何よりすごいのは品性が非常に高いことです。あらゆる要素に対して、あまりにも露骨な表現は極力避けて、婉曲かつ優雅に、それでいてきちんと文脈からそれを読み取れるくらいには明確に、そのあたりのバランス感覚は一級品だと唸るものがあります。
 それを下支えする特色として、視座の超越性が明確に示されているのもポイントだと思います。いわゆる神の視点とはまた一味違う、観察者的な視座が、キャラ視点とは別個に合間合間に用意されていて、そこでは文章が伝聞や推定の形で提示されることも多く、それを複層的に運用することで感情の機微を的確に制御・表現できているのが、読み始めたら止まらない圧倒的な没入性を担保しているのだと私は感じました。
 また、テキストから得られる情報とは別個に、この作品は演出から汲み取れる雰囲気、無言の言説などが多々あり、そのあたりもはや印象操作的、妄執じみたクオリティの高さで、文字にしてしまうと途端に低俗な雰囲気を漂わせる関係性と意識を表現する際には素晴らしい働きをしていたなあと思います。

 設定に関しては、いちいち私が言及する必要がないくらい、特にファンであるならば型月伝奇世界観はしっかり共有しているものと思いますが、改めて私の所感だけ触れておくと、やはりファンタジーにおいては、どれだけ緻密に設定を突き詰められるかがリアリティーの鍵だというのは揺るぎのない真実だろうということですね。
 それでいて親切なことに、きちんとこのやや短めな作品の中でもその設定説明を怠ることはしないってのが、この世界観設定に対する強固な愛着と自信を感じさせます。もちろんそれは一本道だからこそ出来る余裕であり、少しでもゲーム性を期待した人にとっては疑問視すべきポイントかもですが、私としてはそこは問題ないですね。むしろ明確に把握してない部分もあったので有り難かったです。
 ともあれ、あくまで非現実的な魔術という媒体をテーマにしていながら、どれだけ現実世界と折り合いをつけられるか、という視点が常にフィーチャーされ、それでいて絶対的な断絶をも明確に提示していて、その絶対性がこの作品のみならず、このメーカー作全てに通ずる精神性をより強固なものとしており、その下支えこそが、ここまで圧倒的なクオリティで作品を構築させる源泉にもなっているのでしょう。

 そしてこの作品においては、その現実世界と魔術世界、いわば此方と彼方を行き来する存在が主人公格として2人据えられています。
 この作品には対立項が多数存在し、舞台設定やテキスト構成などでもそれは顕著で、また演出面においては光と影、静と動、虚と実など様々な手法でそれを浮き彫りにしていますが、そこに手が届かないからこそ憧れるという心性と、手に入れられずともやり方と在り方次第で補うことは出来るという前向きな精神性を塗すことで、その世界における矛盾を埋める強さを付与されています。
 それぞれが生きてきた時間、環境、醸成された信念と技術などには天と地ほどの開きがある2人ながら、1人は積極的にどちらにも関わろうとする鉄の意志で、もう1人はどちらにも行き場がないことに煩悶しつつも真っ直ぐ進む健全な意志で、越えられない境界線をそもそもなかったかのように闊歩できる2人が出会ったことで、本来社会から排他されるべき存在が、ありのままで社会に寄り添える可能性が提示されるんですね。

 それは、本来とっくに彼方の存在になっているべき青子の在り方を揺るがす可能性であり、その可能性に触れ合ってしまったことで逆に危険を沢山招き寄せることになるものの、結果的に見てその過程がないと最終的な結末がああいう形には絶対になっていないという運命論的な筋立てになっていて、全体の構成として捉えると多少の甘さ、都合の良さを感じる部分はあれど、感情的にはすごく納得のいく形で幕を下ろしていると感じました。
 戦闘描写に関しても、その点先が全く見えない切迫感という意味合いではもう少し突き詰められたかなと思う部分もありますが、それは相手関係もあるし、何より彼らの物語としてこれはまだ序章に過ぎないという、それこそまだいいとこ取りのモラトリアムが許されるという点からすれば仕方のない部分かなと。あと敵方描写に関しては、その心理的煩悶と葛藤の部分において、この作品外からの積み上げに依拠するきらいがなくもなかったと思います。

 でも青子と草十郎の2人に関しては、あくまで信念と生き様に裏打ちされた性格付け、それが選択させる切所での振舞い、そのあたりしっかり筋が通っている上に非常にかっこよく、ここは2人の物語としての在り方からすると非の打ち所がないなと。贅沢といえば他のキャラにも同じくらいの掘り下げが欲しかった、という贅沢な希望はありますが。特に有珠は雰囲気から伝わってくる部分が明確に裏打ちされずに、この物語においてはあくまで観る側におかれているのが勿体無かったです。
 というか、おまけシナリオの時期とそこで示唆される状況からして、明らかにまだこの時系列での物語には進展性があるし、拾い切れていない伏線もいくつかあったりするので、青子が魔法使いとしての在り方を確固たるものにした物語としての決着を踏まえてのあれそれが今後もあるんだろうなあと考えるに、少なくともシナリオ単品では、確かにすごい面白かったし完成度はかなり高いけれど、手放しで誉められる名作、とは言い切れないのではないかなと思う次第です。


 以上、制作の時間軸上はこの物語が原点らしいですし、それに見合った形の世界観と問題提起ではありますが、人間の持つ普遍的な価値観と可能性という視座においてはそれは色褪せることなく、むしろ今だからこそ逆に輝いて見える部分もあるのかなと感じました。
 また、形式的にはファンタジーでありながら、むしろ現実以上にリアリティーと人間性の力強さを浮き彫りにしようとする挑戦的な意志、すなわちファンタジー要素を単なる付加要素でなく、現実よりなお重い物語に立ち向かう生き様を見せるための意味に昇華させるあたりも流石の出来ではありますが、個人的にはそれがあんまり心に響かなかったので、点数としても現実的なラインに落ち着けたという感じですね。
 

キャラ(20/20)

 シナリオで触れた通り、主人公格2人の造詣に関しては完璧に近いと思います。
 
 青子は本当にいいツンデレでございました。。。彼女の場合はきちんと生き様とそれに基づいた信念に裏打ちされ、かつその自分の決め事を絶対に裏切らない高潔さが下支えしているために、意地を張る行為にしても、ほのかに垣間見せる情感にしてもすごく綺麗で、ヒロインらしさをすごく体現しているのではないかと思います。
 それに結構感情表現豊かですし、やや残虐な心性も垣間見えるものの、そのあたりも魔術師と一般人の境目を上手く立ち回っている感じがあって魅力になっているのではないかと。

 草十郎に関しては、その超越性の表現感覚が非常に絶妙だったと思いますね。
 彼にとっての世界の見え方というものをかなりしっかり定義した上で書かれていると思いましたし、その在り方に共感こそ強くは感じ得ないものの、かくありたいと思わせるだけの情熱と真っ直ぐさと、そして少しばかりの陰りを持ち合わせていて、実に印象深いキャラでした。まあ最終戦のアレは、なんかやるとは思ってたけど流石に反則じゃね?とは思いますが。。。

 しかし、単純に一番好きなキャラは有珠だったり。
 中盤のあの展開を経てもあのままでいられるという辺りぶっ飛んでいますが、それも一面では魔術師の普遍性というものを切り取っていて、青子との対比で映える価値観だったし、それが故のあの神秘性は非常に魅力的で、それでいながら中盤以降にチラホラ垣間見せる乙女思考の可憐さにのた打ち回りたくなるほどの可愛らしさも秘めていて、この作品だけではまだ見えてこない部分があったのが実に残念なのです。

 そしておまけシナリオでの金鹿もむっちゃ可愛かったですねぇ。。。鳶丸とのコンビもとてもしっくりくる感じだったし、番外編などでも彼女の想いが正しく叶う場面が欲しいと思わせるくらいには魅力的でした。


CG(20/20)

 絵そのものが抜群に好みというわけではないんですが、しかしこの圧倒的な質量を前にしては、ちょっとばかりの好みの差など吹き飛ぶに決まってます。。。まあ普通の作品の一枚絵と切り取るのは難しいですが、単純に枚数にして、CGが289枚、背景が124枚あったかな、演出面でもそうですが、シナリオ上必要ならばその分だけ素材は用意するという姿勢は、もはや偏執的と言ってもいいくらいの拘りですね。

 立ち絵に関しても、普通の括りで語るのはちょっと難しいんですけどね〜。
 とりあえずポーズは青子は5種類くらい?他のキャラはだいたい2種類くらいですが、このあたりもきちんと出番とキャラの動性を配慮した的確な振り分けになっていて不足感は特にありません。青子正面、びっくり、有珠やや横向き、金鹿正面、橙子正面あたりが好きです。

 服飾も青子はコート差分も入れれば6種類くらいあったかな?他キャラは制服と私服1種ずつにちょっとあるかくらいです。この二つの項目が逆説的に有珠の神秘性、というかよくわからん的な雰囲気を上手く支えているのかもと思ったり。
 特にお気に入りは有珠の私服。やばいこれは超絶可愛い。可愛いしなんかそこはかとなくエロスが漂っていて実に好みです。この項目とは微妙に関係ないけど、ベア戦でチラリと見せた絶対領域の輝きたるや凄まじいものがあり、隠れていることが逆に想像力を湧きたてるという、美少女ゲームヒロインなのにあざとさを極限まで打ち消して、逆説的にその魅力を引き出すことに大成功している稀有なキャラですね。。。
 その他お気に入りは青子赤ワンピース、白ジャケット、有珠制服、金鹿制服、私服あたりかな。

 表情差分はたぶん数にすればそこまで多くはないかもだけど、結構その場一回限りというものも多く、ここもそのテキストの文脈にそぐう表情をしっかり考えて作りこんでいる感はアリアリです。その割に結構遊びの表情も多く、動感のバランスの取り方がまた絶妙だなと。
 特にお気に入りは有珠の三白眼と照れ目逸らし、青子の真っ直ぐな笑顔、その他お気に入りは有珠のゲンナリ顔、怒り顔、不満顔、青子含み笑い、びっくり、ジト目、拗ね顔、金鹿照れ顔、ぶっきらぼう、怯え顔あたりですかね。


 1枚絵に関しては、まずキャラそのものよりも、どこまでも現実世界を忠実に切り取らんとしたその写実的な方向性の徹底度に触れなければならないかなと。あくまで現代を生きる魔女であるという視座を裏打ちする圧倒的な説得力の大半はここに依拠していると思うし、実際それだけの出来ですからね〜。
 それでいてその中で動くキャラはあくまでも幻想的であり、その存在の形を様々な方法で表現していて、とにもかくにも綺麗としか言いようがない素晴らしい迫力だったと思います。

 特にお気に入りは6枚。
 1枚目は、人形の攻撃を紙一重でよける青子、あの切羽詰った雰囲気と表情は実によかったです。
 2枚目は、遊園地間一髪。あの危機を紙一重ですり抜けたことに対する驚きと、背景の凄絶さのコントラストがいいですね。
 3枚目は、消えゆく遊園地の光の中で、横目で草十郎を見る青子、あの視線に秘められた思いの複雑さと色合いには脱帽の一言ですね。
 4枚目は、有珠を背負う草十郎、この幻想感と孤高感はすごく印象的で切なさが溢れていて大好きです。
 5枚目は、ベットに臥す青子。顔色と裏腹の決意の色を秘めた瞳の強さが彼女らしさを最大限にアピールしていてすごく印象に残りましたね。
 6枚目は、青子に手を差し伸べる草十郎。やるべきことを為して、ようやく対等に向かい合えた男の誇りがみなぎっていて実にいい1枚だなあと。

 以下お気に入り・・・に関しては流石にキリがないので割愛。まあ概ねすげえな〜と口ポカーンで見ていたとだけ。。。


BGM(19/20)

 質・量ともに素晴らしいクオリティですが、ボーカル曲が1つしかないのと、大ヒットとまで言える曲がそこまで多くなかったことを踏まえて、トータルして−1点ですね。

 EDの『星が瞬くこんな夜に』は、最初本編の雰囲気に対してやや軽すぎないかという気もしたんですが、力強く前向きな、それでいてきちんと幻想性も含めてトータルで見るとかなりよく出来た曲なのかなと思いましたね。

 BGMは全部で51曲、いくつかクラシックアレンジも含むとはいえ、質も量も申し分ない出来だと思います。
 特にお気に入りは3曲。
 1曲目は『魔法使いの夜〜メインテーマ〜』、メインテーマだけあって素晴らしく響きがよく、幻想的ながら広がりがあって、かつ荘厳という非常にクオリティの高い1曲ですね。流れる頻度もアレンジ含めて高いのでかなり耳に残ります。
 2曲目は『First star』、颯爽とした中に緊迫感と隔離された世界の雰囲気が入り混じって、序盤の戦闘曲というイメージではすごくしっくりくる曲ですね。
 3曲目は『Five』、出だしから絶対性を強くイメージさせるとともに、そこに至る決意と悲しみ、それでも結実させたい想いの強さを感じさせる名曲だと思います。

 その他お気に入りは、『蒼崎青子』『久遠寺有珠』『innocence』『対峙』『輪舞』『鏡の国の騒動』『ひかるランチ』『遠い疵』『天はたしかに』『夜への誘い』『家路』『nostalgia』『決闘』『絢爛』あたりですね。


システム(10/10)

 演出はもう神の領域。
 上のほうでも一々触れたように、一場面に対する素材の投入量と、安易な遣い回しを絶対に許さない、しっかりテキスト・シナリオ構成を踏まえた使い方、その上でそれを如何に印象的に見せるかに腐心した設計は脱帽の一言で、特にコントラストの使い方が際立っており、戦闘演出のみならず心象風景の描写などでもすごく迫力のある構図が描き出されていたと思います。
 当然キャラそのものの動きも多彩かつ躍動的で、またテキストで敢えて語らない細やかな感情の機微を、演出の色合いや位置、向きなどで如実に表現してくるなど、補助の役割に留まらない多角的な効果をもたらしていて、確かにコスト考えなければ比類なき出来栄えだなあとそこは文句なく認めざるを得ないところですね。

 対してシステムはまあ水準級ですし、あくまでも演出を生かすならば自分好みのカスタマイズは許されないという部分においては不便と言ってもいいんでしょうが、この作品に限ってはそのシステム環境そのものまで演出の延長線上としてしっかり確立されているので仕方ないかなと。まあ私もこれに関してはいじらずに素直に進めましたし、VA形式なのもあってさほど不便さは感じなかったですしね。演出過多の割にはスキップもそれなりには速いですし。
 デザインは実に洗練されていて、本棚で章割が増えていくあたりは素晴らしい発想だなあと。


総合(92/100)

 総プレイ時間19時間くらいです。まあ最後のおまけで2時間くらいかかったので、本編は17時間くらいでしょうか。これは予告されていた通りなので問題なし、物語の密度は高いですし、バトルと日常の緩急のバランスもよく、一端バトルシーンに入ると手が止まらないながらも、日常シーンではそれなりにストップが効くのでまあプレイしやすい部類ではないかと。
 
 とにかく芸術性という観点では比類ない一作ですね。
 逆に芸術性が高すぎて、シナリオにおける荒々しさというか、読み手の心を鷲掴みにするような暴力的な迫力が若干足りなかったのと、今後の進展の余力を明らかに残した構成ゆえにこの点数止まりですが、読み手の心に涼やかな美しさと活力を与えてくれる、エンタメとして、読み物として、すごくシンプルに楽しい作品だったのは間違いありません。

 ただ、この世界観が今後も進展していくとして、また同じだけのクオリティで組み上げるのにどれだけかかるの、って話ではありますね。ましてやまた時代とともに技術は進歩するし、その時々の最高峰を常に意識していたら余計に遅々とした歩みになりそうで、追いかけるのにも根性のいるメーカーだなあとそこは難儀に思いますがね。。。
posted by クローバー at 16:42| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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