2012年06月14日

処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー

 2年前はなんとなくスルーしてしまったんですが、評判良かったし、この度廉価版で再販されたのでいそいそと買ってきました。


シナリオ(24/30)

 痛みを乗り越える絆。


 主人公は古くからの名門の外交官一家に生まれ、主人公自身も生まれたときからそのレールに乗っかって生きていくことを望まれていました。そのために幼い頃から様々な英才教育を受けて育ちましたが、少年期に双子の姉が死に、そのことで母親は心を病み、父親は一層家に寄り付かなくなり、家庭環境の悪化とともに父親への反感、引いては人間に対する不信感を募らせるようになります。
 また、主人公は母方の血縁の関係で見事な銀髪を遺伝で受け継いでおり、否応もなく組織や集団の中で目立つ存在でした。そんな主人公が世を儚み斜に構えるような態度で超然としていることは、やがて周囲との軋轢を生み、それが苛めや嫌がらせに繋がっていきます。そうした諸々に嫌気が指した主人公はいつしか不登校になっていました。

 そんな風になって、家で特に将来への展望や目的もなく漫然と過ごしていた主人公ですが、そのことを母親に心配され、自分の母校ならばそういう風潮とは無縁のいい学校だから編入してはどうかと薦められます。しかしその母校とは、由緒正しき女学院であり、どう考えても無理だと反駁する主人公を母親は半ば脅すようにして、たっぷりと女装の訓練を施した上で送り込んでしまいます。

 かくして女学院で卒業までの1年間、侍女である史と一緒に寮生活をすることになってしまった主人公、寮の仲間として薫子、香織理、初音ら同級生に歓迎され、陽向、優雨という新入生も迎えて賑やかな生活が始まりますが、入寮直後に香織理に、その後ひょんなことから薫子にも、主人公が男であることがばれてしまいます。
 しかし2人とも主人公の事情と自身の想いを勘案し、1年間主人公を支えながら一緒に暮らすことを認めてくれ、内部協力者を得て冷や冷やながらも学園生活に踏み込んでいきます。

 学園においては、学内で騎士の君との2つ名を持つ薫子と一緒にいることが多いこと、そして主人公自身の花のある外見によって否応なく周囲からの注目を浴び、そんな視線の中で完璧なお嬢様を演じようと躍起になっているうちに、ますます周囲からの尊敬の眼差しを集めるようになっていきます。
 そうした過程の中で華道部の雅楽乃や淡雪、ミステリアスなオリエンタル少女のケイリなどと知己になり、交遊の輪が広がることで徐々に主人公自身もこの学園生活を楽しむことが出来るようになっていきます。

 そんな折に行われたのが、この学園特有の制度、その年の最上級生の中から最も規範としたい1人を選んで、みんなのお姉さまとして君臨させるというエルダー選出戦でした。
 今年は例年になく候補が多く、主人公や薫子を含め4人の候補がほぼ同票で横並びになり、他の2人からそれぞれの票を譲渡され全く同票となった主人公と薫子は、互いに自分はそんな存在に相応しくないと考え身動きが取れなくなっているところに、生徒会の提案で特例の2人のエルダーを提案され、生徒たちの圧倒的支持によって承認されてしまいます。

 かくして2人のエルダーとして君臨することになった主人公と薫子は、それぞれが互いの中に自分の持ち得ない魅力を見出していることもあり、足りない部分は双方で補っていくことで、残りの学園生活をエルダーとして頑張っていくことを約束し、覚束ないながらも学園の規範として、目標として、他の生徒の憧れであり続けることを決意するのでした。
 果たしてそんな主人公の学園生活は如何なる方向へ進んでいくのか、これは絆を持って痛みを乗り越え、殻を打ち破っていく物語です。


 あらすじはこんなところでしょう。
 舞台設定は初代おとぼくの3年後、直近に奏世代が卒業したところですね。個人的に奏が薫子のお姉さまであり前代エルダーだったという設定がツボで、「薫子ちゃんはそれでいいのですよ〜。」とか言ってニコニコしながらいそいそと薫子の世話を焼く奏の姿が目に浮かんで、それだけで素敵な気分になれましたね。。。
 大枠としては難しいことなく、1年間主に学園の行事や部活動を通じて絆を深め合ったヒロインと一緒に、主人公自身とそのヒロインの抱える問題を、互いに助け合うことで痛みと向き合う強さを得、やがてその壁を乗り越えていくという内容です。

 テキストはこの作品の肝ともいえる部分です。
 世にお嬢様学園を舞台とした作品は数多の如くありますが、このシリーズがその中でも一線を画している部分は、テキスト構成の部分からその舞台に相応しい雰囲気を醸成しているところにあると思います。
 具体的には、地の文まで含めて言い回しが丁寧であり、必要に駆られない限り外来語や横文字は使わず、文語体時代の漢字使いや表現を、特に繊細な表現が必要とするところでさりげなく使うことで、文章のわかりやすさは維持したまま格調を高くしているというイメージですね。

 こういうやり方を言葉遊び的に捉えてしまう人もいるかもですが、私個人の認識としては、言葉遊びにも良さと悪さがあり、一番やってはいけないのは、本来簡潔に表現できる文意を、わざと理解しがたく難度の高い言い回しに組み替えるような類のことではないかと。
 この作品の場合、確かに語句そのものへの理解が薄いとそういうものと混同しがちではありますが、本来日本語が持つ表現の幅というのは、古来より短歌や俳句、散文などの美的表現に特化した文化が醸成してきたこともあり、特に感情の機微や感性の発露において非常に多彩かつ繊細で、より正確な表現が可能な言語であると言えます。

 そういう大時代的な日本語の美しさを抽出することで、テキストの部分からこの舞台の雰囲気を確立していて、それがキャラの一般性の部分にまできちんと浸透してるのがこのシリーズの最大の魅力だと私は思っています。
 今回はよりその傾向が強く、その恩恵としてキャラ全体の善性・清新性が担保されていて、そこが基準であるが故、雅楽乃の典雅な言葉使いや史の折り目正しさなど、他作品に入っては浮き上がってしまう個性をも内包しうる土壌になっていると感じます。
 更に言えば、淡雪や薫子など、普通の水準で見ればごく普通の少女の個性が、この舞台における一般性とのズレを持って際立っている部分もあり、そのあたりのバランスが素晴らしいですね。それらをきちんと下支えしている部分においても、このテキストは秀逸だと私は思います。

 構成は単純で、ルートロックなどは特になく、気になった少女をずっと追いかけていればルートに入れます。特色としては、共通の期間が9ヶ月とものすごく長く、その分個別が短い構成になっていて、ヒロインの意識の上では女の子同士という部分もあり、少しずつ距離を縮めていってその想いが積もり積もったところで・・・という形式になりますね。
 そして共通の時点でそれぞれのヒロインが抱える問題に置いても伏線はしっかり出揃っているので、個別がやや駆け足であっても共感性という点では問題なく仕上がっていると思いますね。

 シナリオについては、シリーズものの良さと悪さ、両方が出ている感じですね。
 このシリーズはとにかく共通が長く、その日常描写においてもキャラの個性や考え方が浮き彫りになるような問答・掛け合いがメインになっていて、それ自体は悪くないのですが、今回はどうしても行事との兼ね合いもあり、前作の焼き直し感が強く出てしまっている部分が多く、またその解決方法などにも新鮮さを持ち込めなかったのは賛否分かれるところだと思います。
 特に、敢えてなのかファンタジー要素を踏襲している部分は、前作でもそうでしたけれど作品の完成度という視点では、それがもたらす感動を差し引いてもマイナスに振れているかなと思いますし、少し工夫が欲しかったところですね。

 前作よりも深みを感じた部分としては主人公の設定ですね。
 前作の主人公は特に自身にトラウマがあるわけでなく、善性かつ直情的で、その上ノブレス・オブリージュを叩き込まれていることから特に打算なく自然に優しく振舞えるキャラでしたが、今回の主人公も当然同様の資質は抱え持ちつつ、でも根底の部分でのトラウマ、人間不信が抜けているわけでもない為、動くにしても積極性は強くなく、きちんと背後関係を認識してどう振舞うのがいいのか意識しながらという臆病さが見え隠れします。
 そういう主人の欠点を補うという視点で、2人のエルダーという制度、薫子の存在は非常に機能的であり、シナリオの緩急を上手く制御しているなあと。

 そしてより重要なのは、主人公がトラウマを抱えていることによって、ヒロインのそれとの共感性が経験知をもって語られていく部分で、それにより普段の心的問答についても机上の空論的な色合いが薄れ、またヒロインと近づいていく上での必然性を強く裏打ちできており、その点は間違いなく前作より上だと感じました。
 それが故に、主人公とヒロインが互いに支え合って痛みを乗り越えていくという構図が明確化されていて、全体的な構成のバランスが良く取れていると感じますね。

 個別に関しては、しかしそれでもまだ軽さは否めないですね〜。
 特に薫子や史あたりは展開見え見えかつ奥行きがなく、また主人公のトラウマとシンクロする部分が薄いこともありもう一息。香織理と雅楽乃はその点はまずまずクリアできていただけマシだったかなと。
 問題なのはケイリで、このシナリオだけ下手すると雰囲気を壊しかねないレベルで特異性が際立っており、その突飛さ、背後関係の胡散臭さなど、キャラの魅力はあるだけにすんなり受け入れられるかはポイントになりそうです。

 個人的に唯一高評価なのは淡雪シナリオですね。
 外見面と家族関係、2つのポイントで主人公とトラウマがシンクロしていることでの共感性の高さ、反感からはじまる関係性の帰結、雅楽乃シナリオとの表裏一体的なテーマ性、ひたむきさが才能の壁に届かないことで発現する心性の転換と成長、あらゆる要素がすごく私好みの構成で、淡雪というヒロインの魅力もあって本当に好きなシナリオでした。


 以上、トータルしてこのシリーズらしい魅力はしっかり生かせており、読者の期待に添うだけのものには仕上がっていると思います。前作は主人公の性質的にシナリオに陰翳めいた雰囲気が薄く、テキストの優美さがやや浮き上がっている印象もありましたが、今回はそれがだいぶ解消され、没入度はより高くなったのではないかと思いますね。
 ただ、どうしても展開の焼き直しのイメージはついて回り、それを差し引いて共通は前作と等価、個別は前作も評価高いのは紫苑だけでしたけど、紫苑シナリオより淡雪シナリオのほうが伏線の巧みさ、共感性の高さで上かなと思って+1点という計算です。


キャラ(20/20)

 キャラに関しては文句なく可愛いですね。見た目のみならず、精神性の部分での高貴さ、高潔さが際立っており、そういうものをしっかり文章の中で反映できているために共感性を呼び起こすポイントが多いです。また、閉鎖的な空間ならではの関係性の深み、特異性もしっかり表に出ていて、そこも評価できる部分です。
 また、全体的にキャラ造詣が舞台設定によりそぐう形で形成されているイメージもあり、そこはシリーズものの強みといえるでしょうね。

 一番のお気に入りは淡雪ですね。
 この子の性格って、普通の社会の中では特に尖っているようには思いませんけど、この舞台設定の中だとそのひたむきさ、真っ直ぐさから生じる負けん気の強さがいい意味で光って見え、でも本質的にはお嬢様らしい優しさと清冽さを持ち合わせていて、その調和のバランスが卓越していると個人的には思いましたね。
 散々雅楽乃に甘え上手と称されても自分ではピンとこない子ですが、その相手の懐に真っ直ぐスルッと潜り込んでいくあたりは確かにその表現がぴったりで、自然体の魅力がすごく清々しく可愛らしいヒロインだったと思います。

 次いで雅楽乃ですね。この華道部コンビは素晴らしい癒しでした。
 とにかく典雅で気品があり、その枠の中で主人公に対してだけは精一杯の甘えや愛らしさを見せてくれるあたり本当に可愛らしく、また場や雰囲気を何より大切にする精神性も実に好みでしたね〜。惜しむらくはちょっと巨乳過ぎるくらいか(笑)。まあ母性的という側面もあるキャラですし、似合ってはいると思うんですけどね。

 その後に薫子とケイリかなあ。薫子の飾らない愛らしさは、本人が否定するほどに魅力的に映ったし、ケイリは時折みせる年相応の涼やかな微笑が本当に可愛かったなあと。史も言動ではともかく、主人公の言動や振る舞いに一々反応しているあたりの可愛らしさは目立っていたと思います。

 サブキャラは、聖や初音、優雨あたりの癒しパワーが素晴らしかったですね〜。みんなそれぞれに健やかで真っ直ぐで可愛らしく、サブなのが本当に勿体無いなと。


CG(18/20)

 いつもの安定した絵柄ですね。特にこの舞台設定に対しては親和性が非常に高く、キャラによりけりとはいえ平均的にセクシーさより清純さが色濃く出ているのは私好みでもあったと思います。

 立ち絵に関しては悪くはないけどもう一息かなと。
 ポーズはヒロインと主人公が2種類、サブが1種類ですね。腕差分などもないのであまり動くように感じられず、パターンも品の良さを根底においているから幅は大きくないのでその点目立たなかったなと。
 お気に入りは雅楽乃の正面、淡雪正面、左向き、ケイリ左向き、優雨正面あたりですかね。特に雅楽乃正面は清楚さ・清冽さが際立っていてものすごく可愛かったです。
 
 服飾はヒロインが4〜5種類、サブが2〜4種類でしょうか。夏服、冬服、体操着、私服、寝巻きあたりが基本装備で、それなりに数はあるんですが、気になったのは真冬でも同じ私服だったりすること。どう見ても凍え死ぬだろってくらいの薄着なので、冬の私服か、あるいはコート差分があれば違和感なかったのにと思います。
 お気に入りは淡雪夏服、私服、パジャマ、雅楽乃冬服、私服、薫子私服、パジャマ、史メイド服、ケイリ冬服、パジャマ、優雨夏服、私服あたりですね。そして初音の私服、あれはちょっと外歩けないレベルで少女趣味過ぎる。。。

 表情差分はそこまで多くはないですけど、まずキャラの特色を出せてはいたと思います。
 お気に入りは淡雪笑顔、からかい、挑戦的、半泣き、照れ、雅楽乃きょとん、微笑み、真剣、にっこり、照れ笑顔、薫子ギャグ泣き、拗ね、ウィンク、笑顔、照れ、史照れ、不機嫌、びっくり、ケイリ笑顔、不敵、初音テンパリ、困り、笑顔、聖笑顔、照れ、優雨きょとん、困惑、笑顔あたりですかね。

 1枚絵は通常119枚、SD9枚の計128枚ですね。
 量的には水準を遥かに上回っていますし、質も全体的に雰囲気が良く、ただ所々キャラのバランスが崩れている印象はありましたが、概ねいい出来だったと思います。特に直近での見つめ合い、キス顔は恒例ながら破壊力がありましたし、惜しむらくはHシーンそのものが少ないことによる体位のバリエーションの乏しさでしょうかね〜。
 
 特にお気に入りは4枚。
 1枚目は雅楽乃見つめ合い、恥ずかしそうに目を細める感じが特に可愛いと思います。
 2枚目は華道部の出し物、雅楽乃も可愛いですがポニーテールの淡雪が可愛すぎる。。。
 3枚目は月下で水着のケイリ、この艶めかしさ、神秘的な雰囲気は素晴らしく美しいと思いました。
 4枚目は淡雪の談判、この真っ直ぐで真剣な雰囲気、そして最後の涙が本当に美しいですね。

 その他お気に入りはページ順に、ナンパは駄目、燃える史、千早の寝巻き、優雨との出会い、香織理と見つめ合い、雅楽乃の秘め事、園芸部、外を見る優雨、プール授業、人形劇、ケイリの虹、喫茶店、主人公ローラ、薫子見つめ合い、初H愛撫、自慰、入刀、史見つめ合い、フェラ、お風呂愛撫、香織理添い寝、背面騎乗位、娘の出迎え、ケイリ見つめ合い、温室H愛撫、雅楽乃H愛撫、正常位、家出、パイズリ、添い寝、淡雪髪梳き、見つめあい、慟哭、フェラ、屈曲位、クリスマスの2人、大泣き初音あたりですね。


BGM(17/20)

 前作からの引継ぎも多いですが、雰囲気はしっかり踏襲しつつ新しい色も出せていて悪くないと思います。
 ボーカル曲き新規4曲、前作からも2曲入ってますね。
 OPの『アンダーハンデット・ガール』はいい曲ですね〜。切なく寂しげな雰囲気の中に、それでも近づきたいという強い想いが感じられて、この作品にピッタリの曲だと思います。特にサビの前半の沈み方が気に入ってます。
 挿入歌1の『君のままで』は柔らかくそしてとても切ない、辛さや寂しさを助長してくれる雰囲気の曲ですね。特にサビにその傾向が強くて耳に残ります。
 挿入歌2の『移りゆく花のように』は、こちらも穏やかな曲ですが、切ない雰囲気の中にもこっちは希望の欠片が見えているようなイメージを内包していて、それこそ冬から春への転換を感じさせる曲ですね。
 EDの『陽だまりの中へ』は優しく愛しい場所から踏み出していく強さを感じさせる、EDに相応しい成長、そして出会いと別れをイメージさせる曲ですね〜。

 BGMは、おそらくですが9〜24番が前作の曲なので、実質新規は20曲弱ですかね。出来は突出するほどではないものの雰囲気によく合っていていいと思います。
 お気に入りは『硝子の月兎』『クチナシの香り』『螺旋宮殿』『乙女よ駆け抜けろ!』『きらきら星花』『仮面の中の思い』『儚き王妃』あたりですね。


システム(8/10)

 演出は全体的には控え目ですかねぇ。
 作風的にあまり大きな動きを必要としないのはありますが、キャラはあまり動かないですね。ポーズも少ないのでそういう意味では見た目に楽しくありません。背景効果は必要な部分はきちんと投入しているし、雰囲気そのものはテキストから醸成されているのもあって特に気にはならないんですけどね〜。
 ムービーはいい意味での閉塞感というか、閉じ込められて、物理的にも心理的にも距離のあるところから歩み寄っていくイメージが想起できて中々悪くないと思いますね。

 システムはそのまま見てしまうと今一歩ですかね。
 前後にジャンプが搭載されているのは、共通が異様に長いこの作品としては生命線であり、それがなかったら厳しく感じてしまうと思います。
 項目的になくて目立ったいるのはボイスカットとフォント選択ですが、これは実際のところ雰囲気作りのために敢えて搭載していない印象もあるんですよね。実際この文体だと明朝体はしっくりきますし、台詞に関しても敢えてきちんと聞くことで情感をより強く感じ取ってほしいという意図を見なくはないので。
 普段両方とも愛用している私だけに違和感はありましたが、まあ確かにきちんと声を全部聞いていても、色々と示唆に富んでいて考える部分も多く、そのテンポでちょうどいい印象ではありました。その点免じてギリギリトータル8点かなと。


総合(87/100)

 総プレイ時間25時間ちょっとですね。共通が15時間、個別が平均して1,5時間くらい、あとはおまけやらなにやらってところです。
 普通のゲームに比べるとバランスは偏っていますが、特異な雰囲気の中で、ともすれば女の子同士という視点からのプラトニカルな恋愛感を醸成しているという意味ではこの構成は成功していますし、その雰囲気を個別で必要以上に生々しさに晒して壊してしまわないあたりも意図的だと思えるので、このシリーズはこれでいいと感じます。これにもっと萌えやイチャラブを求めたら雰囲気台無しですしね。。。

 シナリオ面でも、元々の雰囲気の良さは生かしつつ、より心理描写と共感性の点で構成に深みが出ていて、きちんと進化した作風を築いているなあと感じます。シリーズものではありますが、別に1をプレイしてなくても楽しめる作品ですし、今は1&2セットの廉価版も出ていますから、普通のエロゲとは一線を画した雰囲気を味わいたいのであればピッタリの作品だと思いますね。
posted by クローバー at 06:34| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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