2013年02月14日

Garden

 購入理由はもう当然ライター買い&絵買いでしたね。
 
 今回の感想は、執筆に当たっていくつか前提的な補足を。
 まず、シナリオ項目でいつものようにあらすじは書きません。理由は三つ、新作ではないこと、そして新・絵理香シナリオにおいてそのあらすじを書くべき前提の部分も改変されていること、最後は、単純にあらすじとしてまとめるのがすごく難しいからです。。。

 その代わり、この時点で私がリプレイし、感想を書くつもりになった前提条件である、瑠璃シナリオの凍結、まあ実質的には・・・でしょうけど、そうなるに至った部分について、私なりに感じた部分に触れていくつもりです。
 あと、一応旧作ですし、あれこれ気を使って書けるほど簡単ではないので、今回はネタバレには一切配慮しません。まあ普段から大してしてませんけど。。。

 ちなみに採点については、全てのゴタゴタは一切ないものとして、現時点でGardenのコンテンツとして認められる全てを、今現在の感性で素直につけるつもりです。


シナリオ(23/30)

 片輪を失った物語。

 この作品の大枠としては、過去の様々なトラウマによって絶望と自己嫌悪に囚われた主人公が、ほぼ全寮制の学園に転入し、そこでの出会いと触れ合いの中で、少しずつその傷と向き合い、癒され、そして新たに手を携えるパートナーを見つけて前に進む意志を取り戻す、簡単にまとめてしまえばそういう話ですね。

 この作品の一番の特徴は、なのでシナリオ内容ではなく、テキストにあると思います。
 とにかく風景描写、心象描写、状況描写の何れに至っても、1つの事象から引き出してくるものが物凄く稠密で濃密で、かつ詩情と繊細さに満ち満ちていて、世界観そのものが、乱暴に触れてしまえば崩れて壊れてしまうのではないか、そんな風に思わせるほどナイーブかつセンシティブなタッチで書かれていますね。

 システム設定がVN形式のゲームは最近珍しくなりましたが、近年は台詞1つを出来るだけ短く、その分会話のテンポの速さで魅せる作品が増えていく中で、そういう方向性とは真逆の、いちいち立ち止まって反芻し、思考し、疑義を呈し、余韻を預けたままに語尾を流す、そういう書き方だからこそ、ばっちりシステムと嵌っているなと思います。その分あざみシナリオは不幸なことになってますが・・・。

 ともかく、その独特で、それこそ誰も真似できないような、ドロドロした情念や、割り切れない未練や後悔に彩られた雰囲気が駄々漏れているテキスト回しの中で、主に人間関係の在り方だけで物語を築いているので、その関係性の一般常識的には有り得ない位の歪さすらも飲み込んでしまう強さ、というよりもおどろおどろしさを備えていますね。

 中でもやはり一際主人公の造詣が歪であり、彼の思考の偏り方、そしてその常識を振り切れた、ある意味極端から極端まで触れ幅の大きい、けれども本質的には純粋で限りなく優しい在り方が、もうこれ以上なく物語の展開と情景をしちめんどくさいものにしています(笑)。

 最愛だった人を亡くして、それを自分のせいと強く思い込み、自分には幸せになる権利はないと最初から決め付け、だから構って欲しくないと口では言いつつ、優しく構ってくる周りの人間も傷つけたくないから振り切れないし、結局のところはその優しさに甘えてしまって自己嫌悪して、向けられる優しさの意味をわざと自分にとって都合の悪いように解釈して生きていく中で、それでも誰かが傷ついているのは看過できない訳です。

 あの人は何かで傷ついている、或いは自分の振る舞いそのものがその人を傷つけてしまう、それに対する恐怖と嫌悪が細いながらも途切れない関係性を紡ぎ、やがてその傷の本質に触れたときに、「ああ、その痛みの形は知っている」と確信できたときだけ、はじめて前向きに動ける主人公なんですよね。
 なにせ、自分の中で解釈し切れない相手の感情は、全部自分にとって都合悪く読み替えてしまう、とことんまで自罰的、全く自分の魅力を理解していない、自閉的、かつ自己愛の停滞した精神性が織り成す破滅的鈍感さなので(笑)。

 例外的には、桜子の痛みを知る過程で、撫子の抱えるそれも知ってしまって・・・というのもありますが、ともかく、自分はこの痛みを一生か変えて生きていく、とか拗ねているくせに、側に生きる人が同じ痛みを抱えているのは我慢できない、ってんだからある意味とてつもなく傲慢だなあと。
 ただ、結果としてそのヒロインの痛みを克服させるには、一緒に主人公も克服しなくてはならない、そこに至るまでの葛藤が、シナリオとしての流れのほぼ全て、と言って問題はないと思いますし、そしてそれがまた、食傷しつつもすごく面白いから困っちゃうんですよね〜。

 シナリオの出来として特にいいのは、まず初期段階においては双子シナリオ、一部を除いて絵理香シナリオ、追加分で愛シナリオ、そして新・絵理香シナリオですかね。

 細かく触れていくとキリがないので、個別の言及については絵理香シナリオだけに留めて、かつそれを取っ掛かりに全体構成の内在性、そして瑠璃シナリオが成立し得ない理由について私なりに考察・推察していきます。

 絵理香というキャラは、もう存在そのものが主人公のトラウマを刺激する容姿を持って生まれてきているわけで、まず取っ掛かりとしてはそれで充分であり、かつそこに両親との不和、という、かつて愛した人が抱えていたものと同じ痛みを抱えているところで、自分の幸せに対する自罰的葛藤を振り切る理由付け、言い訳が形成されますね。
 元々の絵理香シナリオだとその部分、個別に入ってから夏の海のキスシーンまでの説得力が薄く、特に海のシーンは明らかに別ライターだよね?と思わせる軽さなので、無理矢理繋いだ感が強いんですが、その後のあれこれ、特に初体験シーンに至る経緯とシーンそのものの素晴らしさは特筆していいと思います。

 新・絵理香シナリオではまず最序盤における瑠璃と絵理香との出会いの順番変更と多少の構成変更、そして個別に入ってからのそのキスに至るまでのシーンがリライトされ、更には初体験シーン以降にイベント追加、瑠璃の後押し的な発言の削除、そしてより一層濃い最後のHシーンの追加がなされています。
 成り行き上、元あるものよりは絶対にいいものを、という悲壮な決意が垣間見える質の高さではあるんですが、この人の場合、質が上がる=テキストもより粘っこくボリューミーになる、なので、トータルの全体量がちょっと凄いことに。。。
 
 正直最後のHシーン、音声ないくせに読むだけで1時間近くかかるとかやりすぎというか、全体の構成を変えた結果、2人の現実の中で生きる決意を示すのに必要なプロセスであるとはいえ、色々考えているうちに熱情が篭りすぎてませんか?と思う執拗さだったんですけど、そこで本気で食傷してしまった以外は、全体の流れ、雰囲気、ボリュームと、非の打ち所のない出来になっていたと思います。
 ただね〜、正直あれだけの愛情って、日常生活が破綻するレベルじゃね?とは思わされますね。この甘ったれで感情の制御が壊滅的に苦手な主人公が、普通に絵理香から離れてバイトとか出来るのかよ、とは突っ込みたくなります(笑)。

 んで、ここからは全体構成の考察に入ります。
 
 今読める、Gardenという作品は、基本的に現実に即した物語です。
 でも多分だけど、本来は何か、超常的な要素も組み込まれるはずだった物語であり、それは主人公にも備わっていたはずのもので、それを現存のテキストでは勘の良さ、或いはその精神性の脆さゆえの幻聴的な扱いで処理されてしまったのではないかと。
 無論この人のことですから、露骨にそうとわかる形ではなく、読み手の捉え方、感じ方によってはそうも取れる、くらいの曖昧さ、物語としての複層性・奥行きを組み込むための要素だったとは思うんですが。

 そして本来、それを象徴しているのが瑠璃というキャラであり、冒頭の「私、人の心を読めるの。」という台詞に本質が凝縮されていたはずなんですね。そしてその力が存在するということが、そのまま主人公が似た力を持つこと、故にこそそれがありながら千夏を救えなかった、という、理不尽にも或いは抵抗できた可能性を内包するが故に、主人公が抱える自罰性を強く担保していたはずだったんではないかと。
 つまり、この作品で明らかにダブルヒロイン的に扱われている絵理香と瑠璃は、本来は主人公の現実面でのトラウマと、精神面でのトラウマをそれぞれ象徴する存在になるはずだったのに、実際はその片輪、精神面でのトラウマ要素がシナリオから排除されてしまったことで、上で書いた、主人公が前向きにならざるを得ない条件、どうしたってわかってしまう痛みの共感、という要素、すなわち取っ掛かりの部分を瑠璃は満たせなくなってしまったのかなと。

 新・絵理香シナリオでも、瑠璃の「私、人の心を読めるの。」という台詞は削除されてはいませんが、しかし出会いの順序を入れ替えることで、瑠璃にとって主人公は親友の絵理香が深く心を開いた相手、という前提の元に曝け出せたおどけた個性、という意味合いに縮小されており、あくまで現実路線の中で瑠璃というキャラを据えなおそうという意思が感じられる部分です。
 ついでに無粋な想定をするならば、このテキストで桜子の存在そのものが抹消されていること、でもそれは実のところ季節外れに咲いた桜がなくなったことで出会いの可能性、きっかけも作れなかったが故、であり、じゃあ何故その桜を削ったのか、またGardenという箱庭をイメージされるタイトル的にも、瑠璃って学園に縛られた桜の精とかそういう雰囲気が付きまといますよね。まあ実際はもう少し実存的だとは思うんですけど。

 実際、完全に読み逃していない自信は全くないんですが、愛シナリオと新・絵理香シナリオに至るまで、瑠璃という存在の、学園の外、に言及するテキストはなかったんじゃないかなと思うんですよね。
 それが何に起因するかも、その意味も断定は出来ないものの、原点的に瑠璃という存在は、人の心が読める、という能力を持って、前に進むことに葛藤し、躊躇する仲間の背中を、言葉と、その優しい手でそっと後押ししてあげる、そんなイメージで、存在意義という部分で人との関わり、特に絵理香とのそれに依存している部分が大きかったんじゃないかと。
 元の絵理香シナリオには残っていて、新・絵理香シナリオで削除された後押しシーンがそれを象徴してないかなと思っています。

 話を最初に戻してまとめると、構成の片輪をシナリオで取り落としてしまったことで、その象徴であった瑠璃も取り落とさざるを得なかったという結論になります。
 そして新・絵理香シナリオで組み直した方向性では、それこそ桜子シナリオの撫子的な、絵理香との関係性の中で瑠璃の中に潜む、主人公の琴線に触れる何かを引き出して再構築しよう、というつもりだったのでしょうが、そもそも瑠璃というキャラが現実に即した部分でそれを持っていないこと、それを組み込むとしたら、結果的に全部をリテイクしないと辻褄が合わなくなる故に断念した、という流れなのかなと。

 それにきっと、元々瑠璃というキャラに対するライターの中での完成像というものがあったはずで、そして世間的な柵の中でやはり最低でも絵理香シナリオに並ぶものを期待されるのに対し、新しい設定の中での瑠璃と主人公が、それだけの重たくも愛しく狂おしい絆を紡ぐに足る状況に、少なくとも小手先で組み上げるだけでは絶対にその本来の理想に届かなかったからこそ作れなかったんだろうなあと。
 その辺、仕事人としてはアレですが、芸術家的感性の在り方としてはしみじみ納得できてしまうところで、むしろ何の柵もないライターならちょっちょっと書けなくもなさそう、ってあたりに、複雑な責任感と葛藤が垣間見えますね〜。


 以上、作品全体としては、それでも完成度がすごく高く、特に追加分の愛シナリオ、新・絵理香シナリオの濃密さ、読み手の感情を無理矢理引き込んで、その日常識的な感性の前にも捻じ伏せさせてしまうような波及力は鬼気迫るほどのものがあり、名作といって過言ではない出来だと思います。
 
 ・・・まあそれでも、もしもこれが元々の構成のままで、そして瑠璃シナリオが新・絵理香シナリオ水準で仕上がっていたらどれだけの名作になっていたかと考えると切ないですけどね。ただ逆に、そのゴタゴタがあったからこそ、あの愛シナリオ、新・絵理香シナリオのクオリティであり、そのまますんなり完成していたらここまでではなかったのかも、という気もします。
 なので、瑠璃はそんなに好みじゃないから攻略できなくても惜しくないよ、と言える人ならば、むしろ今からでもプレイしてみる価値はあるんじゃないかと私は思いますね。


キャラ(20/20)

 まあ主人公が合わない、という人は続出しそうな作品ではありますが(笑)、そういう主人公だからこそ、ヒロインにおいても、その内面性、正の面だけでなく負の面も含めてこうも色濃く、ドロドロしく、そしてみっともなく人がましく描写出来るわけで、昨今の表層的なキャラゲーでは味わえない、濃密な魅力と共感性を味わうことが出来る、と言えるんじゃないかと。

 そして、それでも瑠璃が好きだよ〜〜〜(byミスチル風味)。。。
 まあこればかりは仕方ないというか、むしろ5年待ち続けても尚想いが尽きない、という時点で、むしろ当時より思い入れ深まってません?って話ですね。だってホントにホントにホント〜〜〜ッに可愛いんですもの。
 あの、人の心を否応なく和ませる距離感と、なのにどこか超越的な、世俗の香りが薄い、手を伸ばせば消えてしまいそうな儚い雰囲気にもう最初からずっと釘付けでしたね。
 この超然かつ飄々とした雰囲気の裏で、積層する重たい何かを抱えていたとしたら、しかしそれはシナリオの結末として賛否が分かれる展開が待ち受けていそうな、そんな危うげな印象がまた、どうしようもなく魅力に溢れていたと思います。

 次点はなんだかんだで絵理香ですね〜。普段は道化を演じていながら、その裏に抱えた想いと、あれだけの縋りつくような、それでいて包み込むような、圧倒的に純粋で切実で綺麗なのに生々しい愛情を見せ付けられてしまったら、そりゃ好きにならんわけないでしょうってくらい。
 このシナリオでは主人公の思い入れもまた一入だったからか、本気でバカップル死ね、状態でしたね(笑)。

 他ヒロインも基本的にはみんな好きだし可愛いと思うし、何よりこの作品は豊かな乳の認識範疇が通常の品乳レベルだから私にとってはご馳走と言わざるを得ないです。。。
 ヒロイン以外では、彩ちゃん可愛いなぁ。そよぎさんは攻略キャラではない姉キャラは最近ツボ。ひばりさんとかね。


CG(17/20)

 もう全力でロリコン万歳、という絵柄ですよね。。。なんだかんだで大好きです。ただし流石に1枚絵が足りない・・・。

 立ち絵に関しては、バランスにムラはあるものの量はそれなり、全体構成にあわせた素材投入量、という印象ですね。

 ポーズパターンは1つずつしかありませんが、しかしADVではないので、コロコロ画面切り替えするわけにもいかない以上これでいいのでしょう。
 お気に入りは瑠璃、絵理香、桜子、小夜、彩あたりですね。

 服飾はその分超豪華、四季通しての物語であることもあり、一番多い絵理香だと基本だけで10種類は下らず、その他小物差分、髪形差分も合わせて実に膨大なパターンがあり、目を楽しませてくれます。それ以外のヒロインでも平均6種類くらいはあるし、デザインセンスもいいし、ここは本当に力が入っていますね。
 特にお気に入りは瑠璃の夏私服ノースリーブ、体操服、ウェイトレス、絵理香パジャマ、愛髪下ろしピンクのデート服、小夜水着あたり、お気に入りは多すぎるので割愛。。。

 表情差分はポーズに合わせてかなり少ないですが、そもそもそれをじっくりみて楽しむゲームじゃないからそれは仕方ないですね。
 お気に入りは瑠璃笑顔、困り、照れ、膨れ、絵理香にっこり、怒り、目逸らし、はにかみ、あざみ怒り、愛キラキラ、叱り、桜子照れ、小夜笑い、きょとんあたりですかね。


 1枚絵は全部で47枚かな。物語としてダイナミズムがあるわけでなく、内面描写が多いこの作品でさして1枚絵を必要とするシーンが少ないのはわかりますし、一枚ごとの差分はそれなりなんですが、それでも流石にかなり物足りなさはありますね〜。

 特にお気に入りは2枚。
 1枚目は瑠璃と蛍鑑賞。あの幻想的な雰囲気と、ハッとするほど神秘的に美しい瑠璃の横顔は素晴らしいの一言ですね。
 2枚目は絵理香と別荘で添い寝、月光に彩られた、2人だけの穏やかで優しい世界、という雰囲気が最高に美しいと思います。

 その他お気に入りは、絵理香屋上、お風呂、キスと愛撫、寝転がり愛撫、正常位、瑠璃花畑の中で、あざみ手を繋いで、キス、対面座位、愛うたた寝、卒業とプロポーズ、初H対面座位、小夜膨れっ面、桜子ツリーの下の告白、抱きしめ、フェラ、野外バック、騎乗位、姉妹愛撫、姉妹挿入、撫子膝枕、騎乗位あたりですね。


BGM(18/20)

 曲数こそ少な目ながら、ほぼピアノメインに構成された切なく儚い雰囲気のBGMとボーカルは圧巻の出来ですね。
 ボーカル曲は2曲。
 OPの『アイの庭』は名曲。曲としては透明感溢れていて、でもボーカルは力強くて、それが混ざり合ったところに沈痛さと切なさがギュッと滲み出てくるような感じで、特にサビの雰囲気は最高にいいですね。
 EDの『夢遥か』は、この守られた箱庭からようやく踏み出す意志を持ち、それとの惜別をイメージさせる柔らかく優しい曲だと思いますね。

 BGMはピアノスキーの私にとっては垂涎のラインナップ、20曲しかないのが惜しいですね。
 特にお気に入りは2曲。
 『明日へ』はタイトル曲でもありますが、この優しく包み込むようなリズムの中で、でもどこか同じところをグルグル回っているような、表には見せない痛みのありかを感じさせる雰囲気がたまらなく好きです。
 『優しい時間』はHシーンの曲ですけど、出だしが相当に大人しくひっそりした雰囲気なのに、感情の盛り上がりと比例するかのように荘厳かつ情熱的なメロディになっていって、特一番最後の部分が大好きです。
 その他お気に入りは、『星の魔法』『優しい嘘』『勇気』『未来へ』『希望の光』『儚い夢』『二人きり』あたりですね。


システム(7/10)

 VNなので演出は流石に今1歩ですね。
 まあ作品の雰囲気を盛り上げるのが演出である、と定義するなら、この形式を選択していることがきちんと作風を意識したものである、という点に考慮はすべきですが、まあ物足りないのは仕方ないかと。
 ムービーも綺麗ではあると思うけどそれ以上ではないかな。

 システムももう1歩欲しいですかね〜。スキップは速いけど、ショートカットがないから全体的に使いづらいのはあるし、バックログからとかも1クリックで戻れないしね。


総合(85/100)

 総プレイ時間26時間くらいですかね。共通5時間、双子計4時間、小夜とあざみが2,5時間、愛が4時間、絵理香が全部合わせて8時間くらい。つか新・絵理香は、明らかに元と重複するところはスキップし、かつボイスなしなのに、追加分テキストだけで4時間くらいかかったって、元の分もきちんと読んで、かつボイスありだったら何時間かかるんだよ、って長さでした。。。
 展開的にはホント大したことはないのですが、心象描写の濃密さは最後まで途切れることなく、むしろ加速するくらいの勢いでくどくなっていくし、しっかり奥行きも解釈の複層性も備えていて、本当に読み応えのある文章を書く人ですよね。この濃さは、ここまでくると結構読み手を選ぶかもしれませんが、私はすごく好きです。

 なんだかんだで色眼鏡なく採点して見るとそれなり以上にはいい作品、という評価にはなりますし、もうこれ以上はない、という状況だけに、敢えてこのタイミングで手に取ってみるのは悪くないと思いますよ。どうせ中古なら安いし、ディスク持っていれば新作無料配布してくれるらしいですしね。。。
 瑠璃シナリオは本当に残念ではありますが、私的には書けないという理由は今回のリプレイできちんと納得できましたし、すごく実力があって、かつ個性の強い、それこそ他の人では早々真似できない素敵なテキストを紡ぐライターさんではありますので、新たな気持ちで頑張ってほしいというのも本心、ですね。
posted by クローバー at 17:34| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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