2013年02月25日

パステルチャイム3 バインドシーカー

 パスチャは2とC++しかやってませんでしたけど、続編であるし、今回はSLG風味でよりプレイの敷居が低かったこと、何よりもヒロイン達が可愛い、特にリリアムが初見から大好きだったので購入。


シナリオ(21/30)

 運命の落とし穴を越えて。


 時代はパスチャ2から8年後、もう新大陸と呼ばれなくなり、一時の冒険熱も終息傾向になって久しいコルウェイド大陸において、その梃入れ対策として近年新たに新設された冒険者養成学校、アガレスタ学園を舞台にした物語。

 主人公は巷で腕利きと評判の冒険者でした。
 その評判と同等なくらいに悪評が有名なせいで、実力の割に冒険者ランクは未だAクラスのままの、通称“ブラックエース”、しかし彼も冒険者らしく、理非の曲がったことは許せない率直な正義感の持ち主でした。
 
 そんな主人公が、三ヶ月ほど前に遭遇したトーレスという街での、この大陸の開拓史史上最も陰惨な大虐殺事件を目の当たりにして、その真相を解き明かしたいと常に心に靄を抱えるようになっていました。
 ある日、アガレスタ学園の冒険科のオリエンテーションのサポート業務に従事することになった主人公は、そこで、かつての後輩であり、一時は恋人であり、今は立派に教職を務めているエミリィと再会します。
 そしてその教え子達、マリ、リッキー、善行寺という面々を引率している最中、ふと視界の中に映ったのは、この場には本来いる筈のない、トーレス事件の被害者の姿でした。

 オリエンの仕事を放棄してその男を追いかけた主人公は、まだ探索されきっていない遺跡に辿り着き、未踏破区域に進入、その奥地で待っていたものは、謎の祭壇とローブを被った女性、そしてこの世のものとは思われない多数の異形の、まるで影のような存在達でした。
 主人公に引き続き、後を追いかけてきたマリとリッキーも乱入してきたことで、その女性が行っていた儀式はどうやら失敗した様子で、2人を逃がし盾になろうとした主人公は、気付くと最後の手段だと近づいてくるその女性に口づけをされていました。

 その後、目を覚ました主人公は捜索に来たエミリィに気軽に返事しますが、エミリィの視線は怪訝なものでした。なぜなら、主人公は不思議なことに、学生時代くらいにまで若返ってしまっていたのです。

 本来の姿を失った主人公は、元々のトーレス事件の謎に加え、今回の件をも解決する為に、身分を偽ってアガレスタ学園の生徒という立場で動くことになります。
 そして、早々に学園で発生した謎の事件を解決する過程で、これまた若返ってしまっているローブの女性、リリアムと出会い、あの時あの場から解き放たれたのが、バインド(封神)と呼ばれる異世界の存在で、これは人の心に取り付き、良かれ悪しかれその感情を増幅し、やがてその力を糧とし、巣食った人間の心を食い破って現世に顕現する危険な存在だと説明を受けます。

 結果的に自分の乱入がこの事態を招いてしまったこと、バインドが取り付いたことで起こった若返りの件を解決するのに必要であること、何よりもバインドの管理者として数百年も従事してきたリリアムの境遇と、その真っ直ぐな正義感と責任感に心打たれ、バインドの再封印に協力することになった主人公。
 リリアムもまた学園に編入し、冒険部という部活を作り、本来なら互いにもう持ち得なかった学園生活の醍醐味を堪能しつつ、バインドが引き起こす事件を解決する中で、シャーリーや蒼生という新たな仲間も加えながら、少しずつ本来の目的に邁進していきます。

 事件の核心に近づいていく中で徐々に見えてくる、陰惨な過去、それぞれの心の闇、悪意に満ちた陰謀、時にそれらに取り込まれそうになりながらも、仲間との絆で乗り越え、立ち向かっていった先に待ち受けるものは果たして何か?
 これは社会の理不尽に対して1歩踏み込む勇気を謳った物語です。


 あらすじはこんなところでしょうか。
 大枠としては、主人公達が巻き込まれることになる事件は最初から大きな1つの陰謀の流れの中で動いており、学園生の立場で少しずつ真相に近づいていくことで、常に新たな敵が現れ、その主義主張を、自分達の正義で打ち倒していくという流れです。
 基本的にシナリオとしては一本道であり、ヒロインシナリオはそれに付随する形で、誰を攻略したから展開が変わる、ということはない作品になります。

 テキストは基本キャラ本位の、特に尖ったところもないごく普通の出来かなと。
 可変ウィンドゥを使用している分、台詞の歯切れとテンポが良くて、それがキャラのイメージとも合致してスイスイ読める感じです。ただ、一部展開の都合で、その言動や行動はどうかと思う部分を、テキストメイクで誤魔化しきれていない面も若干目に付きますね。それでも日常とシリアスの温度差はしっかり出せているので、純粋なシナリオメインでない、ゲーム性の高い作品としては充分でしょう。

 ルート構成は、日々の活動の中でお気に入りのヒロインを選択し続ければ問題なくルートには入れると思います。
 ただ、1人1人のイベントには結構ボリュームがあり、かつ特殊イベントなどは曜日や時期の指定などもあったりするので、最初から複数同時攻略を考えて進めたりするとイベント全て見られない、なんて半端なことにもなりかねません。
 周回プレイ用の引継ぎ要素も充実していて、周を重ねるごとに普通にクリアするだけなら簡単になっていくので、そこは素直に飲み込んでおくといい部分ですね。

 シナリオ全体としては、とにかく日常の楽しさと、その裏側でのシリアスの重さのバランスが上手い作品だなと。
 パスチャ2では、冒険者学園の学生が主人公であり、純粋に冒険にかける意気込みや熱意が動力になっていた部分が大きかったですが、今作はその部分は縮小されています。
 
 むしろ冒険者という生き方に対する社会全体の熱情の収縮を反映したような雰囲気の中で、それでも冒険に一定以上の熱意を持つ学生達に対し、本来は現役冒険者であり、世の現実の厳しさを知る主人公が、その理想主義的在り方に過去の自分を思い起こして、その理想と現実のバランスを上手く調整していくような印象があります。

 そして、そこにもう1人、リリアムという特異な背景を持つキャラを物語の牽引役として据え置くことで、彼女のある意味では今の時代とずれた正義感、熱意が、ともすれば現実との兼ね合いで安寧に流れがちな思考を、本来の軸がぶれないようにしっかり支えている、という感じで、まずこの主人公とリリアムのキャラ造詣の部分で成功している、と言えるでしょう。
 色々重たいものを背負っている2人だからこそ、今の境遇にあっても、楽しむものは楽しむ、という明確なスタンスで乗り切る強さがあり、特にリリアムの、日々に全力で向き合っている感が、作品のしっかりしたメリハリを構築する基盤になっているんですね。

 シナリオ全体の構成としても、最初の事件からきちんとそうなるべき理由付け、一貫した目的意識が根底にあるので、その主義主張の是非はともかく、その点は納得できるつくりになっています。
 ただそれの見せ方はもう一息ですね。とにかく後半になると、敵役が屋上屋を重ねる、状態でポンポン出てきますし、更にその主義主張を本人の口から滔々と語らせてしまうのも説得力の意味では減点かなと。
 あと、これはテーマ性にも絡んでくる部分ですが、最後の部分でルート分岐があり、しかしそのどちらも純粋な意味での大団円という形ではないところが、冒険を舞台に、愛と勇気を旗頭にしがちな作品においては控えめというか、きちんと理由をもってそうしているという部分が見えるので、そこは良かったと思います。

 けれども、その本筋は面白いながら、ヒロインシナリオが本当に添え物であり、それはそれ、状態で楽しむしかない、つまりヒロイン選択が大きな流れに影響を与えない作品なので、1周目はともかく、ヒロインイベント回収プレイにおいては、どうにもヒロインを攻略している、という醍醐味感が薄いなあと。
 無論思想的な意味合いではヒロインシナリオも多かれ少なかれ本筋と連動してはいますが、その程度もまちまちです。なのでお勧めプレイスタイルとしては、1周目に一番お気に入りのヒロインか、もしくは思想的観点で一番親和性の高いリリアムをクリアする、ですね。
 

 この作品のテーマは、理不尽な現実に1歩踏み出す勇気を持て、だと思います。
 こういう冒険譚なので、一見すると仲間との絆とかに目がいきますが、それは確かに重要なファクターですけど、この作品の文脈においては、それもまた上に書いたテーマに包括される部分なのかなと。

 というのも、この作品の敵と味方の在り方が、物語的に爽快な0と100で割り切られていないからです。限りなく0や100に近いけれど、でもそれは0と100ではない、そういう曖昧さ、不安定さを据え置くことで、現実の理不尽を浮き立たせているんですね。
 
 例えばこの作品、仲間になるヒロインであっても、1歩間違えれば敵役のような心の闇に落ちていきかねないシチュエーションが全員に等分に用意されています。
 結果として彼女達は手助けしてくれる仲間がいて救われるのですが、世の中では救いを望んでも得られない人は沢山いて、今回の敵役も、バインドという存在によって明確に増幅され、誇張されるという仕掛けはあるにせよ、本質的には取り残され、闇に溺れた心を救ってくれる存在がいないが故の暴走、という形にまとめられます。

 その形から論旨として強調すべきところは、まず救われたい、或いは克服したいという意志を強く持つことは大切、ということであり、しかしながら、それがあれば絶対に解決できる、と定義してはいないところです。
 もうそれは、その人の生き方や、最後は運にまつわる部分であり、どんなに強く望んでも救いに辿り着けない人もいれば、さほど深く思い詰めておらずとも勝手に周りが助けてくれてしまう場合もあります。
 でもその理不尽さに悲観して、立ち向かうことを諦めてはいけない、というのが趣旨であり、特にリッキーのエピソードがそれを一番ストレートに語っていますね。

 人の心というものは、常に成長する肉体と、そして鳴動し続ける時代に、社会に寄り添っていかないと孤独をこじらせる傾向があります。今作ではバインドという存在で強調、促成されている心の闇、本来の人格からも切り離されたような純粋な悪意そのものも、その文脈で説明できる部分です。
 そしてそれは、作品内では冒険の舞台に仮託され、反映されていますが、現実社会にも充分にスライドして語れる内容であり、だからこそ読み手に、嫌悪ではなく、不気味さと恐さ、そして憐れみを感じさせるのではないでしょうか。

 そのテーマを反映しているエピソードとして、特に私が好きなのが、リリアムの1人のシックネスです。
 元々肉体的年齢と、精神的年齢が乖離していて、また社会性においてもどうしようもない断絶を設定的に抱えているのがリリアムというキャラですが、意識の上での生きてきた時間の短さと、そして新生活の楽しさが、理屈ではわかっていても感情的にその残酷な断絶を意識させることを忘れさせていたんですよね。

 けれどもこのイベントによって、理屈でなく感情においてもその断絶に理解が追いつき、故に孤独に打ち震え、絶大な安心感をもたらす存在に対する愛着を発露し、それがもう手に届かないという寂寞に涙を流す純粋な姿が非常に心を打つものがあります。
 ある意味ではここは、リリアムが心の闇に飲み込まれるかの分水嶺でもあり、そういうときにそっと側に寄り添って心を支えてくれる相手がいたこと、それはリリアムの生き方や思想が引き寄せた必然なのか、或いは彼女が持つ運なのか、それを敢えて断定しないのがこの作品の首尾一貫したところですね。

 このイベントがあるからこそ、その後の偽れない心での、予期されうる残酷な結末を恐れない強さや、果てはリリアムエンドでの率先して社会の変化に踏み込む勇気と意志の尊さの強調が生きてくると思うんです。
 本筋との親和性が一番高いというのもそこが最大の理由であり、きちんと本筋と連動して追いかけられるタイミング、つまり1周目でのプレイを推奨する理由でもあります。個人的に、このイベント1つで採点に2点ほどプラスしている、それくらい私の中では印象深いエピソードでした。


 ここからはゲームシステム面について。
 内容的にはベーシックなSLGだと思います。むしろベーシック過ぎるくらい。戦闘シーンにおいて特に複雑な地形効果だのは出てこないし、敷居は低いんですが、こういうゲームに習熟していない私でも簡単と思えたくらいなので、物足りないと感じる人も多いのではと思います。
 
 また、バトルの難易度そのものもアリスにしてはぬるめ?と思う部分は多々ありましたね。無論それは私がレベル上げ大好きっ子ゆえの必然でもありますが、それを抜きにしても、クリアする為に頭を捻らなきゃいけない場面が少なかったなあと。大抵力押しで何とかなりますし。。。
 それを更に際立たせているのが敵AIの思考形態の単純さですね。基本的にボスに至るまで一番近くにいるキャラに攻撃してくるだけなので、回避か防御に特化した盾役を目の前に置いておいて、一マス離れたところから他キャラが攻撃していればおよそ片がついてしまうのはどうかと。せめてボスくらいは、こっちの弱点をいやらしくついてくるくらい出来なかったものでしょうか。

 成長システムにおいても、一応バインドの成長要素と、キャラのBP振り分けによって、ある程度は好みの方向に育てられるのですが、あくまでもある程度、であり、本来のキャラの特性を覆して使えるほどではないんですよね。
 特に2周目以降では、バインドの成長はほぼ頭打ちになるし、BP振り分けの自由度が更に上がるころには、そもそもポイント溜まりすぎていてほとんど大抵のパラメータを高い数字に設定できるから、結果的に本来の特性が突出する結果になりますし。。。

 周回プレイ用のやりこみ要素もありますし、いくつかは流石に歯ごたえのあるものでしたが、シナリオ面においてキャライベントが本筋に影響しない、という部分も含めて、敢えてキャラを鍛えながらもう一周、というモチベーションを喚起するには、それなりに工夫されているとは思いますがもう少し足りないかなと感じましたね。
 それでも上手くテンションとか計算して必殺技とかで計算通りに敵を倒せたときの爽快感とかの魅力は出せていたと思うし、何よりプレイヤーの手によって物語の結末を引き寄せる、というプレイ感がテーマ性とも連動して意義のある内容だったとは思います。


 以上、トータルの採点は、シナリオが10,5/15、システムが10,5/15としての数字ですね。特にシナリオに齟齬はなく、ゲーム性もやや淡白ながら目立った粗はなく、派手派手しさはないけれど堅実に纏まっている作品だと思います。その分、突出した面白味や、やりきった爽快感が微妙に薄いかもしれませんが。
 
 あと、すごい蛇足的な話ではありますが、苦難に直面したときに、その解決の為に前向きに踏み込む勇気を持て、というテーマ性が、この作品が発売されるまでのゴタゴタの過程にも敷衍できるなあとか思ったり。勿論それを採点に取り込んではいませんけど、或いはそういう空気感に引き上げられる、という部分はあるのかなと考えさせられたので触れておきます。
 

キャラ(20/20)

 シナリオ面でも書いたように、まず舞台設定に対して主人公の造詣が、冒険者志望の直情的な正義漢とは一線を画した存在になっていること、それに対するリリアムというキャラの立ち位置、思想による物語の牽引性のバランスが絶妙です。
 故に、周りに集まってくるキャラも、それぞれ単純な想いだけでは語れない何かを抱えていつつ、それをも含めて仲間として確立できる環境が整っていて、その中で全力で青春に、事件に立ち向かっていく雰囲気が素晴らしいと思います。

 一番好きなのはやはりリリアムですね〜。この子は本当に大好きになりました。
 登場のときに大見得を切ってみたり、思慮深い部分と直情的な部分がアンバランスに点在していたり、でも基本的に善性で明るく気取ったところがないのでその辺が嫌味に見えず可愛らしさになっていると思います。照れ笑いしているときの反応が本気でメチャ可愛いですね。
 そんなリリアムでも、心の奥底に秘めている切ない悲しみは大きく、それを垣間見たことから加速する関係性がすごく自然で、この子の真っ直ぐさを支えてあげたい、と素直にそんな気にさせる魅力に溢れていたと思います。

 次いで蒼生ですかね。
 如何にも大和撫子的な奥ゆかしさと内気さ、でもいざというときの芯の強さと凛々しさが普段のそれを余計に引き立てていて、もじもじしていたり、無邪気に慕ってきてくれるあたりなどは本当に可愛いなあと。

 シャーリーもかなり好きです。
 クールを気取っているけれども、冒険部の雰囲気にどこか羨望を覚えているような距離感が実に不器用ながら愛らしくて、でもその強がりの部分が消えてしまったらシャーリーじゃないよなあ、と思わせるくらいにはそれが嵌っていて、すごく素敵な女の子だと思いますね。

 エミリィもいいキャラでした。惜しむらくは、少女時代の回想Hシーンがなかったことですが(笑)。
 教師という立場でありつつも、主人公に対してどういうスタンスで接すればいいのかという揺らぎの部分でちょくちょく可愛らしさを露呈していて、その揺れる心理の部分がすごく女性的な魅力を引き立てていたんではないかと思いますね。

 あとなんか地味〜に水無瀬が好きだわ私。


CG(18/20)

 可愛らしく、少女らしく、それでいながらきちんとエロい、実に安定した絵柄だと思います。

 立ち絵に関してはゲーム性の部分を踏まえれば水準レベルにはあるかなと。
 ポーズは1人2種類かな?あまり全身像そのものが出てこないというのもあり、若干正確さを欠いているかもですが。まあそれぞれの雰囲気はきちんと抑えていると思います。
 特に好きなのがリリアムの大見得ポーズ。。。なんか知らんけど、あの、「変身!」と今にも叫びそうなポーズが、如何にもリリアムっぽくて癖になるんですよね。
 その他お気に入りは、リリアムやや横、マリ正面、蒼生やや横、シャーリー横、前向き、エミリィ正面あたりですかね。

 服飾はヒロインで4〜6種類、サブは2〜3種類ですかね。それなりに季節をまたぐ作品である分の必要量は押さえていますし、デザインセンスも結構好みでしたね。
 お気に入りはリリアム夏制服、私服、体操着、戦闘服、水着、マリ夏制服、戦闘服、蒼生私服、戦闘服、水着、シャーリー夏制服、冬制服、私服、水着、エミリィ私服あたりでしょうか。

 表情差分は概ね10種類前後と豊富とはいえませんが、個性は色濃く出ていてかなり明確に喜怒哀楽が出ているキャラも多いので見ていて楽しかったですね。
 お気に入りはリリアム生き生き、照れ、にっこり、怒り、苦悶、ジト目、マリ笑顔、怒り、照れ焦り、蒼生にっこり、きょとん、キラキラ、照れ、煩悶、シャーリー笑顔、憂い、驚き、照れ目逸らし、エミリィ笑顔、凛々しく、照れあたりですね。

 
 1枚絵は全部で92枚、まあ水準でしょう。ヒロイン的にはリリアムやや優遇、エミリィ不遇と差異はありますし、Hシーンが大抵1枚ずつなのでもう一息、という気持ちもありますが、基本出来はいいですし、みんなでワイワイ、という構図の1枚絵がかなり多いのはいいんじゃないかなと。

 特にお気に入りは4枚。
 1枚目はリリアム夕日おんぶ。まあイベント補正もありますが、この切々と涙に濡れるリリアムの雰囲気が夕日の光源でより強調されてすごく好きな1枚ですね。
 2枚目はリリアム冒険服H、単純に体位と、恥じらいの雰囲気のマッチ感がたまらなく好きだなあと。
 3枚目はシャーリー海で毒吸い、エロいシーンじゃないのに物凄い艶かしさと、シャーリーの戸惑いの雰囲気が合わさった独特の雰囲気がすごく好きです。
 4枚目はシャーリー屋上H、ボディラインと潤んだ表情の具合がたまらなくそそる1枚ですね〜。

 その他お気に入りはページ順に、リリアム谷の墓、回想、コスプレ、ウォーターライド、偽デート、初H前戯、バック、フェラ、病院H、白スクH、エミリィ自慰、正常位、回想、告白、冒険服H、ED、マリ胸揉み、初H挿入、パイズリ、蒼生試着、お汁粉、アイドル、告白、初H背面座位、冒険服H、ED、シャーリーチャイナ、スケート、ダンス、初H、仕返しH挿入、ED、封神、魔女の接吻、歓迎会、マラソン、ミーナH、海水浴、温泉、メイド喫茶あたりですね。


BGM(18/20)

 世界観にしっかりマッチした重厚な楽曲に仕上がっていると思うし、いつも通りのらしさを感じる部分でやはり気持ち的に落ち着く部分はありますね〜。

 ボーカル曲は4曲。
 OPの『THE BIND SEEKER』は超をつけてもいいかなと思うくらいには名曲ですね〜。まあメロディラインが若干聴き覚えがありそうな雰囲気の部分もありますが、全体の迫力、疾走感はさすがです。特にサビ前半のメロディラインと歌詞が好き。
 「抗い続けるしかないだろう?」と、疑問でも断定でもなく、呼びかけになっているところがテーマ性とも合致していて感じ入る部分です。
 そして2番以降のメロディラインのアレンジがまたかっこよすぎですよね。絶対歌い手泣かせだとは思うけど。。。

 挿入歌2つはまあ歌唱力まで含めてそれなり、なので割愛。

 EDの『way to my frontier』はキャラの歩みに寄りそうのではなく、時代は流れているんだ、ついてこい!といわんばかりの走り方と、ボーカルの声質含めてどこか突き放した雰囲気が、この作品のEDとしてはすごくマッチしていていいなあと思います。特にBメロが好きです。

 BGMは全部で45曲かな。多少アレンジはあるけれども量としてはかなり豪華ですね。質も平均して高いんですが、惜しむらくは、これは!的な決め打ち感のある曲が、特にバトルシーンであまりなかったことかなと。
 お気に入りは『Tragedy』『不吉の兆し』『緊急事態!』『キミに届け』『THE BIND MASTER』『委員長的時間』『シンメトリの雨』『その先の祈り』『That time came』『Space of no wisdom』あたりですね。あとOPのアレンジはどれも好きです。


システム(9/10)

 演出は普通、かなあ。
 ADVシーンでの演出は可変ウィンドゥと出入りでそれなりにドタバタ感は出しているものの、人数の関係でそこまで機能的ではない感じ。戦闘エフェクトもそんなに複雑なものは用いていないし、カットインもごく普通だし、手は抜いていないけど、おおっ!と思わせるところもなかった気がしますね。
 ムービーは7割くらいアニメーションですが、でも実は一番出だしのグルグル切り替わる切り張りのシーンの雰囲気がイントロと合致していて、特に一番初めのリリアムの見せ方がすごく好きです。

 システムは良いところもあり悪いところもあり。
 ADVに関しては、シーンスキップ完備などは便利ながら、それらの切り替えがワンタッチで出来ないのはやや不便かなと。あとウィンドゥ透過できないのも個人的にはややマイナス。
 SLGの操作性と、周回プレイ用の短縮ストックに関してはそれなりにきちんと揃えていて、それをすると余計に作業感溢れるという部分は置いておくにせよ、使いやすいシステムではあったと思います。


総合(86/100)

 総プレイ時間は55時間くらいですね〜。1周目で40時間、ヒロインイベント回収とEXクエストプレイなどでトータル2周してそれが計15時間くらいでしょうか。まあ1周目は無駄にレベル上げしすぎているし、ぶっちゃけ適性レベルがあって、戦略に華麗さを求めない、愚直に敵の穴をつくやり方さえしていれば負けはしないので、1周目は30時間ちょいあれば何とかなると思いますが。

 ADVとSLG、どちらが主体ということもなく、バランスよく共存している印象ですが、その分どちらにおいてももうワンパンチ足りない、という印象もあり、堅実に纏まっているとは思いますが名作と呼ぶには今1歩、でしょうか。
 それでも総合力は高く、値段以上には遊べると思うし、ヒロインも可愛いので、気になるなら手にとってみて損はしないと思いますね。
posted by クローバー at 06:43| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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