2013年04月04日

向日葵の教会と長い夏休み

 体験版にそれほどインパクトはなかったですけど、全体に漂う風雅で情緒的な印象はすごく好きになりましたし、キャラも特に詠がドストライクだったので、あとライターの布陣的な部分も考慮して購入。


シナリオ(26/30)

 奇跡とは、為すべき事を為しているものに降り注ぐ慈愛である。


 『朧白の夏は、天地に旦夕を繰り返す―――。』
 夏の象徴たる向日葵が随所に咲き誇り、海風と入り混じって夏の香りを強く漂わせる、かつて孤児になった主人公が身を寄せ、多くの思い出を育んだ故郷、そこに主人公は8年ぶりに戻ってきました。
 きっかけは、かつて暮らしていた教会が、隣町との併合でなくなってしまう手紙を受け取ったからで、1人で生きる力を身につけるために、都会で忙しなく味気ない生活を送っていた主人公は、その手紙が孕んだ詩情に心底に眠る望郷の念を突き動かされ、夏休みの間をこの懐かしい場所で過ごそうと決意したのです。

 8年ぶりの朧白の風光明媚な景観を堪能する暇もなく、神父との懐かしい触れ合いを経て向かった、教会の裏手のペットセメタリー、粛然とした空気の漂うその場所で待っていたのは、8年ぶりの幼馴染の少女・詠。
 彼女もまた、主人公と時を同じくしてこの地を離れていたはずながら、こうして同日にこの場所に舞い戻ってきたことを運命的に思い、そしてかつてと同じように心くすぐる空気の中で触れ合える関係に、心からここに戻ってきてよかったと思う主人公。

 その後、礼拝堂においてこれまた幼馴染で、ずっとこの土地で暮らしてきた2人、金剛石とルカとも再会し、更にこれまた偶然にも時を同じくして、神父が養うことになった小さな少女・雛桜とも挨拶を交わします。夕方になってもう1人、幼馴染の月子も尋ねてきて、懐かしいメンバーが勢揃いし、半ば童心に帰りつつの共同生活が始まります。
 そこに待っていたのは、ごく些細で長閑な日常。それでも子供時分は、常に面白いことをその中に見出して、無邪気に夢中になって遊んでいたことを、雛桜の感性を通じて取り戻していく、大人と子供の端境にいる少年少女たちは、時の隔たりを忘れたようにはしゃぎ、そして当時の秘密基地を再復し、発展させるに至ります。
 その秘密基地の名は、希望の辿り着く場所―――、変わらなく暖かく迎えてくれる故郷への感謝、それでも変わってしまうものへの寂寥、けれど場所そのものはなくなっても、その思い出を共有することこそが永遠に残る心の故郷を形作るのです。

 およそ60日、夏の間だけ咲き誇り、そしてまた月日を巡って、夏の訪れを、変わらない四季の巡りを携えてやってくる花。
 繰り返しやってくる夏休み、けれどこの先、この向日葵に囲まれた教会でこうして集うことは決してない、彼らにとって唯一無二の長い長い夏休みの中で、彼らがずっとひたむきに抱えていた想いは、奇跡と呼ばれる慈愛をもって露になり、そして確かな形となっていきます。
 これは、挫折と長き雌伏にもめけずに、ひたむきに、真っ直ぐに萌芽し、華となった愛の重さと尊さを詠った物語です。


 あらすじはこんな感じですかね。あらすじ、として書くには、具体的な事象が少ない作品なので難しいところがあります。。。
 大枠としては、この目まぐるしい世の中の流れから切り取られたような、ゆったりとして情味に溢れる朧白という土地において、土着の伝承や教会信仰を基盤とした、ひたむきに願い、信じることで引き起こされる超常的な出来事を契機として、主人公がヒロイン達が抱え続け、求め続けた愛が成就する、その過程を丹念に紡いだ物語、という感じでしょうか。

 テキストは舞台設定に合わせてとても詩情に溢れており、テキスト枠の使い方なども含めて、横書きながら非常に文学的な口吻を漂わせていて、そのあたりは物凄く好みに合います。特に情景描写の繰り返し、強調によるイメージの固着度合いはかなり強く、作品の大きな特色になっていると思います。
 キャラのかけ合いも、その雰囲気に合わせて基本落ち着いたものになっていて、その分表面的な面白みにはやや欠けるかもしれませんが、世俗を払って童心に近い場所で、安心して自分の全てを見せられるというような、登場人物たちが見せる心の機微がすごく繊細に滲んでいていいなあと。
 それにヒナという子供キャラが全体のアクセントにも、また気づきのきっかけにもなっているところに、構成上の巧みさを、これはその後の展開も含めて感じ入るところですね。

 ルート構成は少し特殊です。
 最初に攻略できるのはルカ、金剛石、詠の3人で、おそらくは全員クリアすると(もしかしたら詠だけでいいのかもだけど)、雛桜のルートに入れるようになり、そしてそのシナリオをクリアすると最終シナリオの長い夏休み編に入れる仕組みになっています。
 選択肢としてはさほど難しいことはないですね。狙ったキャラの心情を上向きにするものを選んでいけば問題ないと思います。

 シナリオとしては大枠で触れた通り、超常現象の発露を契機にして、主人公の心情、ヒロインの心情がつまびらかになっていき、長年追い求め、待ち続けた想いがその助力を得て開花する、そういう流れです。
 どうしても不思議要素が絡む分の展開の都合のよさは出てしまうのですが、本質的にそれはヒロインが本当に長い時間祈り続けた真摯な想いから出ているため、道義的な面での説得力は決して薄くなく、派手さはないけれどほんのりと染み入るような内容で統一されていると思います。

 最初にクリアできる3人の中では、詠シナリオが一段抜けて面白いですね。神話をベースにした上で土着の解釈を塗し、そしてそれを展開に反映していく流れ、そこから透けて見えてくる、本当に無私に近い詠の奉仕の精神と、その基盤である純真たる愛。そしてそれが愛であることに気付くことで辿り着く、本当の願いと希望の形。
 構成が実に美しく、心情に潜むけなげさがいじらしく、とても素敵なシナリオだったと言えます。

 ルカもこれに比べると少し落ちるけれど、これもすごく叙情的かつ一途な愛の形と、愛されることの恐怖をすごく上手く1人のキャラにバランスよく配分していて、それが解消されていく流れの中での素直な心情の発露がとても魅力的でした。
 金剛石はこの作品の中では一番落ちるかなとは思いますが、相克に対して風穴を開けたのが、決して今萌芽したばかりの主人公の愛情ではなく、長年見つめてきた想いが主人公の姿を借りて顕現することで、という作りはすごく素敵だと思います。

 で、雛桜シナリオ、向日葵の教会編〜長い夏休み編は、ルートロックがかかっているだけあり、他シナリオのネタバレも含む感じで、特に詠の根源的な在り方が結構重大な鍵になっています。
 このシナリオそのものには、他と違い雛桜自身にまつわる直接的な超常現象は介入しては来ず、いみじくも向日葵編の最後で詠が主人公に語ったように、主人公と雛桜が相身互いに愛の重さと尊さを知ることで、彼らが心のそこで望んでいたあるべき未来、希望の形を引き寄せる内容です。

 このシナリオは、もしも最初から長い夏休み編の設定でスタートしての話だとしたら、おそらくさほど盛り上がらないと思われます。日常的で、大きな事件なども起こらず、基本当事者たちの心情を追いかけているだけですし、そこで発生したジレンマの解決に至ってもすごく目新しいわけでもないです。
 でも、このシナリオはすごく心揺さぶられます。それは、向日葵の教会編で2人が切実に求めたものを、長い時間を積み重ねることで、その間不断の努力と献身と思慕を貫いたことで、はじめて辿り着けた地平であるという土壌が明示されているからです。

 更には、その2人という閉じた関係が破綻しないように、常に側で、自身の想いをより高次の立場に昇華した上で見守り続けることを選び、閉じた世界が閉じきらないように些細な、でもすごく心優しい干渉をずっと続けてきた存在が据えられていることで、そのひたむきな慈愛が奇跡を内包していることで、作品全体の時系列全てを包括して貫くテーマ性が浮き彫りにされていて、故にあのラストがとめどなく光って見えるのですよね。

 ただし、構成上の欠点としては、そのメインとなるシナリオの文脈と、イチャラブの部分が、特に詠と雛桜に関しては完全に切り分けられていることで、なんというか、確かにテーマとしてはスタートラインに立てるまでがメインなのは事実でしょうけど、やはりイチャラブがああも駆け足になってしまうのは、とても魅力的なキャラだけに勿体無い気はします。
 といっても、この作りでは無闇に混合できないのは確かですし、ただどうだろう、公式の、Hシーンも頑張ってます的な煽りの、「も」の部分が文字通りに「も」だったのが(あくまでその頑張りはおまけってことね)、多少座りの悪さを覚える部分ですね。

 
 テーマ的には、長い時間と、強い想いをかけて大切に育んだ愛の重みと尊さと、その真摯な想いが引き寄せる慈愛、そこに結実するかなと思われます。

 全地球的括りで見れば変わらないものは何一つないけれど、人の一生という括りにおいては、変わってしまうものがほとんどではあるけれど、変わらずにいられるものだってきっとある。それは奇跡の存在を信じる気持ちに似た、一種の人間信仰(或いは性善説的な)であり、ではそれを手にする為に払うべき努力、もしくは艱難辛苦はいかほどのものか、という問いに対する1つの答えを、私はこの作品に見ました。

 愛とは全ての感情を孕む想いであり、それは負の要素も当然含んでいるのですが、けれど究極的に愛とは、自身の不幸をも顧みずに相手の幸せを思える感情でもある、そうした定義の中、動機は問題でなく、どれだけ一途に想いを捧げ続けられたか、その長さと純度こそが愛を磨く唯一無二の在り方なのだと。

 明らかに欠けたピースの多い主人公と雛桜の家族関係においても、ただ純粋に一心に愛情を捧げ、それに満腔をもって思慕で応え続けてきて、その結果がああも素敵でのびやかな雛桜の人格を生成したというところに、愛という感情の真骨頂を示している気がします。
 その上で、その愛の重みを実感として知り得たことで、かつて2人を苛んだ境遇に対する仕打ちに対しても、本当の意味で実感を伴って向き合うことが出来るようになった、という部分が肝ですね。長い夏休み、というタイトルの意味も、そこに大きな意味を見出せると思います。

 結局、人の力では、特にちっぽけな個人の力ではどうしようもないことは世界に沢山溢れていて、冒頭でもそれを見極める叡智が何より重要だと諭しているように、時宜を得ないところで答えを求めても、心の底から納得し、認める、或いは赦せるという次元には決して辿り着けないわけですね。
 けれど人の一生は長い、その中でゆっくり、ゆったりと、為すべきことを為して正しく生きていくことで、立場も、想いも強固になっていき、それを受け入れる土壌が形成されていきます。
 だから大切なのは、想い続け、諦めず、だけど焦らないことだと、その境地に辿り着くことではじめて、奇跡と呼べる慈雨の恩恵に与れるのだと、絶対神への信仰的な観念からは説諭されるし、人間信仰的に見れば奇跡を引き寄せる可能性を掴み取ったのだと言えるのではないでしょうか。

 この作品においては、愛を求める過程の中で、一番最初に2人と1匹の関係ではじまり、そして最後も2人と1匹の関係で締めくくられ、そこに至っての姿かたちは違っても、その形に求めた内在性は全く変わりなく、ひたむきな希求の結果としてそれを手にしている、手放さずにいられたということになります。
 その流れの中で、様々な愛、時には挫折に至ったものや、より高次に至ったものも含め、それらのバトンを誠実に受け止めて、希望の形をしっかり見据えて歩み続けたことそのものが、どんな一瞬の光彩よりも価値がある、そんな印象を受けますね。
 なので、そういった想いの全ての薫陶を孕んだ雛桜という人格が素敵に思えるのも当然の結実ですし、後は作品的な構成として、やはり詠という存在の、特に長い夏休み編に至る場合の積年の献身と比類なき愛の重みには感じ入るしかない、というところです。


 以上、全体としてみると決して派手さはない作品ですが、本来回想シーンなどでしか補完できない、過去からの想いの重みという視点を、構成の中で時間軸も含めて全てを組み込み表現することで、その重みを実感と共感に足るものに引き上げた、その一点だけでもプレイする価値のある作品だと思います。
 まあ詠と雛桜だけなら名作作評価でもいいかなと思うくらいですが、流石に突き抜けるほど面白かったとは言えないし、構成の特殊さの影響でのマイナス面などや、他ルートとの出来の差とかも踏まえると、この点数かなと思います。


キャラ(20/20)

 キャラ性において特に目立っている部分はあまりないのですが、全員にきちんと立脚すべき信条と信念があり、それを常に根底に潜ませつつ、過去に立ち戻るかのような情景の中で個性を滲ませていて、地味だとは思うんだけどとても好ましく思えるのは確かなんですよね。

 一番のお気に入りは詠ですね。
 控え目で清楚な雰囲気ながら、独特の感性と知性、行動力を備え、そして満腔の優美さを湛えていて、愛らしくも美しい、という見かけによらない人格を上手く魅力的に組み上げられているなあと思います。
 彼女が抱えるジレンマは大きいですが、それも全ては献身からくる健気な想いであり、その動機の部分にまで自分で想いが至らないあたりに詠らしい愛嬌が翻っていて、だからこそそれを知ったときの振る舞いにおいても、ただひたすらに主人公の幸せを見据えての純真な決断を見せるところに、この子の素晴らしさ、正しい意味で人間的な醜さを超越した心魂を感じますね。
 そしてイチャラブモードでのエロ可愛さがまた素敵なのよね〜。迷わずバック、とかマジ個性が滲みすぎていて笑えたんですけど。。。

 次いでやはり雛桜でしょう。
 なんつーか、構成的に主に物語の部分においては、ヒロインというよりは・・・という色合いがかなり強いキャラではあるのですが、文字通りに幼き純真をそのままに、不遇な境遇に憾みも不満も見せずに、ただ一途に捧げられる愛に対して一心の思慕を手向ける、もうそれだけでも十二分に素敵な女の子であることを体現できているなあと。
 そして、事実を知りつつそうやってただ主人公にのみ向き合ってきて(視野狭窄にならない程度には干渉や自制はあったろうけど)、故にそれが全てを内包する愛へと変化していくのは避けられない部分であり、そこまで至ることで全ての真実と想いを受け入れる強さを得る、その過程こそが最大の魅力ですね。
 いや、お嫁さんモードも普通に可愛いですけどね。エロ可愛い幼妻・・・だと・・・っ、みたいな。。。光源氏計画はいつだって夢見がちな男の憧れなのです(笑)。

 次に好きなのは月子ちゃんなのですが、しかしこの子攻略したかったな〜と思うと同時に、変わらない象徴としてこの子がいることがテーマ性の体現のひとつの形であることを思うに、単純にそうとも言えないのがもどかしいところ。
 確かに実際問題として、郷土愛以上に主人公を愛する月子、という存在は噛み合わない何かは感じる部分で、積み上げてきた想いの方向性も含めると仕方ないのかなって。そういう立ち位置だからこそ、ああいう振る舞い、自分を傷つけるような、けれども捧げている対象が違うからそうでもないようなことを、飄々と為せるとも言えますし。

 ルカの一途な純愛と、全てをもって守り守られたいという強烈な意思も素敵だと思うし、金剛石の素直で煌びやかな視線も魅力だとは思いますが、流石に上の2人に比べると、ですね。
 神父は本当に基本助言者の立場を崩さず、それは安易に干渉することがどれだけ無責任なことかを誠実に理解しているからこその振る舞いで、実に大人らしい、それでいて常にその威厳を韜晦している、素敵な人格者だと思えました。育む、という系譜においてはこの人が端緒でもあるし、その陶冶ありきの主人公であり、雛桜であると思えば、きちんと敬意を払いたくなりますね。


CG(17/20)

 原画は複数人体制ながら、線の質や塗りの具合などの補正でそこまで大きく雰囲気の差は出ていないかなと、そのあたりは長年の蓄積がしっかり生きていますね。まあ出来そのものがすごく素晴らしい、とまではいかないのが惜しいところですが。

 立ち絵に関しては水準程度はあると思います。
 ポーズはヒロインが後ろ向き含めると1人3〜5種類、サブで2〜3種類ですね。派手さはないけど個性豊かな印象は与えますし、とても可愛らしいです。ちゃんと時系列に合わせた立ち絵が用意されているのもポイント。
 お気に入りは詠正面、前かがみ、後ろ、雛(幼)正面、雛(少)正面、やや横、ルカやや左、金剛石正面、月子正面、跳ね上がり、神父やや横あたりですね。

 服飾はヒロインで4〜7種類、サブが2〜3種類でしょうか。スカートが重力に逆らいすぎとか、水着があまりにローライズすぎるとかツッコミどころは多々ありますが(笑)、基本的には可愛さを引き立てる素敵なデザインですね。
 お気に入りは詠制服、私服、水着、寝巻き、メイド、雛(幼)パジャマ、怪獣、私服、雛(少)制服、私服、ビキニ水着、ルカ私服、寝巻き、月子私服あたりですね。

 表情差分は数はそれなり、グルグル目とかギャグ怒りとか、微妙に他ではあまり見ない雰囲気のデフォルメが印象的でしたね。
 お気に入りは詠笑顔、照れ目逸らし、照れ焦り、焦り、膨れ、拗ね、憂い、温顔、雛(幼)ドヤ、しょんぼり、はしゃぎ、悲しみ、雛(少)照れ拗ね、不満、困惑、にっこり、溌剌、半泣き、ルカ真面目、ニヤリ、焦り、怯え、金剛石笑顔、きょとん、月子笑顔、わくわく、><、据わり目、目逸らしあたりですね。


 1枚絵は全部で120枚と量は水準以上、一部影絵的なものもあるけれど、それも作品の演出としっかりマッチしている部分ではあるし、必要なところに1枚絵が用意されている、という意味では十全だと思います。

 特にお気に入りは2枚。
 1枚目は詠の添い寝、この子の境遇を思うに、ここまで憂いなく安堵に満ちた無防備な寝姿というのはとても心を打つものがありますね〜。あわあわしてるのも愛らしくてすごく可愛いし。
 2枚目は想いの受け渡し。長い夏休み編に入るときの絵ですけど、ここでの情感、そして詠から雛桜へと継がれていったものの尊さと美しさがこの構図にしっかり投影されていてすごく好きです。

 その他お気に入りはページ順に、詠メイド、寄りかかり、シャワー、抱き寄せて、別れと希望、後ろから抱き寄せ、挨拶、もう一つの献身、初H愛撫、騎乗位、バック、フェラ、野外バック、雛桜蒲公英風車、シャンプー、添い寝、待ち続けて、登校風景、土下座、水着ゲーム、デート、添い寝と語らい、浴衣デート、キス、ウェディング、家族の情景、初H愛撫、正常位、背面座位、騎乗位、水着愛撫、ルカ肩車、うたた寝、乱入、お風呂、初H正常位、騎乗位、野外自慰、バック、騎乗位、金剛石キス、自慰、バック、添い寝、月子川の中で、少年と猫、待ち続ける少女、大人への決意、抱き寄せあたりですね。


BGM(17/20)

 量はさほどでもないですが、素朴で叙情的な雰囲気に似合ったすみやかで綺麗な曲が揃っていると思います。
 ボーカル曲は5曲、なんですが、鑑賞に入ってないからすごく聴き込みにくいのよね・・・。なのでお気に入りだけ。
 OPの『ヒマワリの教会』はかなりの名曲ですね。ゆったり、悠然とした雰囲気の中で、大切に大切に守り続けてきた想いの欠片をそっと花開かせるような、そんなサビへの流れが実に印象的ですごく素敵な曲です。
 詠EDの『希望の前で待ち合わせ』も、軽やかな中にしっとりとした実のある情感が孕んでいる感じで結構好きです。
 雛桜EDの『さくらとことり』はストレートに染み入る歌詞と、爽やかで屈託のない、雛桜の育んできた人格を象徴するかのような清々しさが気に入ってます。

 BGMはアレンジ込みだと33曲、抜きだと24曲ですね。やや少ないかなとは思いますが質は中々だと思います。
 お気に入りは『守りたいもの』『思い出の欠片をすくうように』『0.03秒の邂逅』『それは、ささやかな――希望(あした)』『祝福』『空に瞬くひかり』『夏の木陰』『永遠を願うとき』あたりですね。アレンジは軒並み綺麗で好きではあります。


システム(8/10)

 演出はそれなりですね。
 むしろ人の動きよりも背景・情景、色彩や光彩の演出のほうが力が入っていて、それが独特の雰囲気を醸しだしていてそこはすごく好きです。無論要所では動きにも臨場感がしっかり出ていて、作風に必要な要素はしっかり補えているのではないかと思います。
 ムービーは雰囲気重視というか、キャラ紹介になり過ぎない神秘的な雰囲気を上手く保ちながら、曲調に合わせて綺麗に紡がれていて、これはかなり好きですね。

 システムはもう一息かな。
 必要最小限は揃っているけど便利ではないし、ジャンプもないから周回はそれなりに面倒、スキップも演出で一々少し止まるから相対的にあまり速くないです。終了アイコンがセーブ画面にしかなかったり、タイトルバックがシステムにしかなかったりなのもバランス悪いですね。


総合(88/100)

 総プレイ時間22時間くらい。共通4時間、ルカと金剛石が3,5時間、詠が4,5時間、雛(幼)が2,5時間、(少)が4時間くらいでしょうか。
 雰囲気とメンタリティを重視した作品ですし、登場人物も少ないから、波乱に富んだ展開とか、面白おかしい掛け合いとかは無縁と言っていい作品ですので、それなりに人を選ぶ可能性もありますが、すごく素朴なテーマをここまで丁寧に、構成の部分から組み上げたものは中々ないと思うので、それだけでも私の評価は高いですね。
 無論それを体現している詠から雛桜のシナリオの出来そのものも好きですし、面白い以上に大好きだなあ、と言える作品でした。
 
 2013/12/25追記、シナリオ+2点。
posted by クローバー at 06:34| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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