2013年08月01日

天色*アイルノーツ

 ゆずの新作ですからねぇ、私が買わない理由は全くない。。。


シナリオ(21/30)

 教え、育みあう関係の中で築かれるものは・・・。


 主人公は、人生の岐路にありました。
 迸るほどの熱意を持って取り組んできた教職という仕事、しかし1つの蹉跌が自身の無力を痛感させる結果になり、自分に職責を全うする能力がないと落ち込んで、未練はあれども教職を退いて第二の人生をはじめるべきなのか・・・と悩んでいたのです。
 そんなところにかかってきた1本の電話。
 それは、大学時代の恩師からのもので、主人公の現状を知っていた恩師が、教師を辞めるのはもったいないと、空の上にある学園で働いてみないか、という話でした。

 浮遊都市国家・ライゼルグ。
 それは数十年前、日本近海の空の上に忽然と現れた、人口数万人の浮遊島で、今になってもその原理や組成は全く解明されていない現代最大の謎と言われ、それでも最近になって交流も盛んになり、行き来も比較的簡単に出来るようになった、そんな不思議な場所。
 恩師はそのライゼルグにある女学園での、教職の口を紹介してくれたのです。そして、躊躇の気持ちを諭すような恩師の言葉で打ち消され、主人公は新たな気持ちでその島で教師生活をはじめることになります。

 島に上がった日、逗留先の宿の娘である真咲に迎えられ、そして学園に挨拶に向かい、自分が教壇に立つ覚悟があるのか、震える手で教室のドアを開けると、そこに飛び込んできたのは、服を半分はだけて自分取りしている1人の少女。
 あまりな光景に驚き、謝罪し、気まずいながら互いに忘れようと前向きな結論に至ったところで、改めて教室に踏み込んだ主人公は、しかし過去の記憶が脳裏を過ぎってどうしても重い気持ちになってしまいます。
 それを、その場に残っていた少女に慰められ、それによってスッと気持ちが軽くなった主人公は、翌日からの生活に気合を入れなおします。

 次の日、担任となったクラスに赴くと、そこには騒がしくも健やかで真っ直ぐな少女達、そして真咲や、昨日出会った少女・シャーリィなどもそこにいて、色々興味本位にからかわれたりしつつもはじまる教師生活。
 しかしその日の夜、自分には知らされないままに従姉妹の愛莉が同居することになっていて一悶着あったり、その愛莉ともう1人、夕音という少女が留学生として主人公のクラスに転入してきたりと、落ち着く間もなく次々と賑やかさをましていく主人公の周辺。

 この、素朴で優しさの繋がりが未だに色濃く残っている不思議な島、ライゼルグで、主人公は果たして自分なりの教師の在り方を、その想いをきちんと見出すことが出来るのか、そしてその時、主人公の隣にいるのは・・・。
 これは、教師と生徒という関係から深い絆を紡いでいき、様々な葛藤を経ながらも思い描く正しい教育の在り方に素直に、真っ直ぐに体当たりしていって、手を取り合い育みあって生きていく相手を見出していく、そんな愛と人情と絆の物語です。


 あらすじはこんなところですね。
 大枠としては、特に奇を衒ったところはなく、1人の生徒の、さほど重くはないけど軽くもない問題に、2度と間違いを繰り返したくない主人公が積極的に介入していって、いずれその肩入れが教師としての線を超えても突き進んで、結果的に職業倫理と心の問題に直面しつつ、新たな2人の関係を構築していく、という流れです。
 
 前提として触れておきたい特色として、舞台設定がファンタジーではありますが、この作品、ほぼファンタジー要素はシナリオ展開の重要なところには介在してきません。せいぜいシャーリィの魔石、真咲、ティアの種族性、くらいで、留学生組に至ってはそういう要素は皆無に近いです。
 あくまで舞台設定は、面白味のあるキャラ設定を許される土壌としての役割がメインであり、シナリオ自体は生真面目な教師学園もの、と思っていいです。少なくとも、ファンタジーSF的な要素を期待すると肩透かしを食うと思います。この辺の割り切りは賛否が出そうな気はしますね。
 私としては、変に色々無理矢理押し込んで説得力が薄くなるよりは、折角教師ものというかなり特異なファクターがあるのだから、それをメインに生かしてくれてよかった、と思いますけど。

 テキストは全体的に見て、すごくほのぼのしているなあと。
 これも世界観の特色を上手く生かしているというか、キャラの個性そのものは結構とんがっていて、会話の流れもそれなりに斜め上への脱線が多かったりはするんですが、そのテンポがすごくゆったりで、ゆっくりした曲がり方、とでもいうべきか、ほとんど激しさや荒々しさを感じさせない雰囲気があります。
 唯一愛莉シナリオだけは、作品内で相対的に見てテキストメイクに棘や毒が滲んでいる気はしますが、それ以外は本当に読み手に変な緊張や不快を生じさせない、キャラの柔らかい善性に裏打ちされた、読みやすく心休まるテキストになっているのではないかと思います。

 ルート構成は特別なことはなく、狙ったヒロインを追いかけていればOKですね。サブの2人だけは1周クリアが前提のようです。
 ただ個人的には、教師ものというからには、その恋愛に至るプロセスはかなり明確に心情の変遷を追いかけて欲しい、という部分はあり、この選択肢のみでルート分岐する強さがあるか、と言われるとちと食い足りないかなと。やはりこういうときは、よりそれぞれのヒロインの心情に食い込むような選択肢があると望ましいかなと思いました。

 シナリオに関しては、大枠でも書いたように、極力ファンタジー的な都合の良さを省いた、教師と生徒、人と人としての繋がりや、互いに育みあう関係性を重視した、ほとんど現代もの、といってもいいくらいの真面目な構成になっていると思います。
 教師ものにはどうしても避けて通れない、生徒との恋愛という倫理の克服に関しても、全部のルートで、とはいかずとも、概ね納得のいく状況、それが理屈の上でか、或いは感情の上でかの差異はあり、両方兼ね備えているのは夕音とシャーリィの2人だけかなとは思いますが、そこに一番注視していた私としては概ね満足のいくつくりでした。
 
 先に瑕疵をあげるならば、やはりまずは愛莉シナリオの雰囲気の違いと、関係性を紡ぐまでの軽さ、真咲シナリオの出だしの事象の外的性、あとシャーリィシナリオの告白までの、学園ものの白眉であるとある作品との類似性などが気になりますが、どれも大きく作品の魅力を損うものではないかなと。
 それ以上に今回は、いよいよゆずらしさというか、キャラの魅力を前面に押し立てつつも、真綿で包んだような優しい世界の雰囲気と、真面目で丁寧な状況や関係性の積み立てなどが確立したイメージがあって、それが一番評価したいところですね。

 個別で特に好きなのはシャーリィと夕音。
 この2人は恋人になるまでの流れにほとんど無理を感じず、その上で終盤にかけても色々と問題が起こる中での、それぞれのらしさを反映した解決への道筋を見せてくれているかなと思います。強いて言うなら、シャーリィシナリオの最後は、修学旅行ネタが外的っぽいのと、魔石をアクセントに用いている分だけ落ちるかな、という感じ。
 真咲も出だし以外の構成には文句がないし、むしろ小出しにしての見せ方という意味ではこれが一番だったかもと思うくらい。愛莉はちょっとキャラ個性に頼りすぎが目立つ上に、それが他シナリオとの齟齬が大きいってのがどうしてもネックですが、構成そのものは地味だけど現実で結構好きです。

 とはいえ、重々しさを感じさせるわけではなし、ゆずらしいストレスフリーとふわイチャ(敢えてこう書きたい)にもしっかり基軸を置いてはいるので、相応にいい出来、という以上の、心を深く揺さぶられる、というところまではいけてないかなと思います。まあそれで充分ですけどね。。。


 テーマとしては、日記でもチラッと触れたけど、教えることと育むことの差異についてもう少し踏み込んで。

 まず私の考え方の前提として、教える、という行為は、少なくともそれが効果的に成される為には、教えるほうと教わるほうに最低限能力的な信頼、つまりこの人の教えることなら間違いはない、対して、この子になら自分の持つ知識の全てを与えても、きちんと咀嚼して自分のものに出来る、という信頼が必要だと思っています。

 ただこれは、敢えて大袈裟に切り分けてしまえば、能力のみに信を置いて、その人間性に対しての信頼がなくとも不可能ではない、という見方も出来ます。その意味で言うと、教師、という単語は面白いですよね。教える師、であって、少なくともその単語の中に育むというニュアンスはない、これはあくまで一対多数で教えを司る立場としての必然を示しているのかなとも思います。

 対して、育む、という行為は、それが効果的に成される為には、どうしたって互いの人間的な信頼関係が成り立っていないと不可能で、また教える、と対義的に切り分ければ、能力の多寡が前提での問題にはならない、とも言えます。
 
 そして、教育者、という単語には、その両方のニュアンスが籠められていて、すなわち、教えるに値する能力と、育むに値する人間性の篤実さが必須である、と見ることが出来るでしょう。
 しかし、それはやはり教師、とは一線を画す存在であり、だからこの作品において、主人公がなりたかったのは教育者なんだ、という自覚が、恋愛関係の扉を開く1つの鍵になっているのは面白い考え方だと思いましたね。

 古来より日本、というより東アジア文明と括ったほうが正確でしょうが、一子相伝、という概念があり、それは自分の全てをただ1人に対して注ぎ込む、というやり方ですが、これはある意味、教育の本質を示しているのかもしれません。
 すなわち、教え育む、という行為は、多数に向けて易々と行えるものではなく、本当に全てを懸けて想いを注ごうとするなら1人に対してしか成し得ない、それが制度上不可能だから、教師は教師としての本分があるのではないか、とこの作品をプレイして考えさせられましたね。


 以上、全体的に丁寧にまとまった良作であり、少しばかりシナリオに粗があり、摺り合わせもきっちりしていない部分が改善されれば、この方向性での最善水準(私の採点だと25点前後)に届きそうな印象はあります。
 何より、プレイしていての多幸感が半端ないので、採点としてはこんなものになりますが、是非にこの風土というか雰囲気を完璧に根付かせて、今後も頑張って欲しいものです。


キャラ(20/20)

 キャラに関しては、まずその造詣とバランス感が秀逸、と言わざるを得ないですね。
 主人公が教師で、シナリオの方向性としては比較的真面目、となると、あまり特異なキャラ性は逆に浮き立ってしまうものなのですが、この作品は、ライゼルグという舞台設定が育んだキャラの特質という部分を上手く生かし、そちらが突出しない程度にギリギリ個性的に仕上げていて、その塩梅が素晴らしかったです。

 一番好きなのは文句なしにシャーリィですね。殿堂ボーダーくらいには可愛かったな〜。
 生まれや見た目はれっきとしたお嬢様然としているのに、しかし圧倒的に気さくで気安くて愛らしく、変な趣味は持ってるけど本質的には乙女で健全な思考の持ち主で、何より思いやりと、周りの人を明るくするような爽やかさがあって、それだけでもすごく可愛かったです。
 しかもこれが自分のルートになると乙女モードが爆走して、特に片思いに耽っているあたりの可愛さときたら凄まじかったですね。芸術家らしい感性の先走った部分も、いい意味でらしさと愛らしさを助長していて、非常に好みでした。

 次いで夕音ですね。
 ぶっちゃけ留学生にはライゼルグ風土補正ないはずなのにねある意味誰よりも個性が濃いという愛されキャラですが、その個性の強さがきちんとシナリオと密接に結びついていることによって、余計に読み手に愛着を与える愛おしさにつながっていて、何よりやっぱりこんな子に尽くしてもらえるのは本当に心地いいですよね。
 自分が誉められるとすぐ照れ照れになったり、いつでも余裕を失いすぎずに、あまやかで伸びやかな声で囁かれたりすると、まあ可愛いこと可愛いこと。個人的にあの「はぁい♪」の、ぁ、の部分の甘みがたまらなく好きでした。

 愛莉は見た目だけなら一番好きなんだけど、やっぱり個別の瑕疵が痛々しかったなあと。
 この子も留学生だけに、ヒロインの中ではダントツで一番普通の女の子で、むしろ個性の強い面々の中では逆にその普通さ、しとやかで恥ずかしがりで女の子らしい面が目立っているくらいだったのですが、個別ではそれが影を潜めているというか、余計な属性のほうが強く表に出すぎちゃっているというか。。。
 確かにそういうパニクリ属性も元々付随はしているけれど、でもそれって共通や他ルートではせいぜい1〜2割くらいで、それが個別では5割くらいになってしまっているから、完全にそれに個性が食われて、本来の良さ、特に他キャラとの相対性での良さが消えてしまっている気がしました。

 木乃香も地味にかなり好き。
 まあその設定でその外見かよ、と突っ込むと切りはないんですが(笑)、実に率直で朴訥だけど感情はちゃんと表に出ていて、少しずつそれを獲得していって可愛くなる雰囲気が実に良かったなあと。そしてこの子が勉強できるのって、ゆとりとは土台が違うのだよゆとりとは!といってるような気がしてならない(笑)。

 真咲の外見の華やかさとは裏腹の繊細さや、でも本当は甘えん坊なところとかもすごく良かったし、ティアも充分に可愛かったし、他のクラスメイトやオーウェンとかもいい味出していて、キャラは本当に文句なく楽しかったですね。
 しかし、やっぱりあの先輩教師はとある誰かを髣髴とさせてしまっている気がするのは、私の中で向こうの存在が大きすぎるゆえの穿った見方なんでしょうかね?でも雑誌ネタはやりすぎでしょやっぱり。。。


CG(20/20)

 はい、毎度ご馳走様でした。いつも通りに素晴らしく可愛く、美麗で、そして面白くもあり更にエロ可愛いと、実に文句のつけようのないお仕事だと思います。相変わらず差分とかもすごく丁寧に、綿密にシナリオとリンクして仕上げてるし、絵を見ているだけでも十二分に幸せになれるというだけでも稀有ですからね〜。

 立ち絵に関しては水準は超えているけど、過去作に比べてみると少しだけスケールダウンしたかなという印象。まあきちんとブラッシュアップして、方向性を固めたともいえる程度ですけど。
 ポーズは1人2種類に腕差分1個とそこまで多くはないですが、愛らしさとか活発さとかたおやかさとか、それぞれの個性を微妙なところで絶妙に表現できていていいなあと思います。
 お気に入りはシャーリィ全部、愛莉全部、夕音も全部か、真咲正面、横手上げ、木乃香横胸に手、ティア正面、やや横胸前に手あたりですね。

 服飾はヒロインで裸抜きで5〜6種類、サブで2〜3種類と豊富ですね。最近流行なのかは知らないけど、やっぱりデート私服があるのはいいなあと思います。デザインに関してはいつも通り洗練されていて文句なしですし、それに合わせて髪形が変わるのも丁寧な仕事、かつヒロインの魅力をしっかり引き出せているなと。
 お気に入りは、シャーリィ制服、私服、寝巻き、夕音私服、デート服、陸上服、水着、寝巻き、愛莉制服、私服、デート服、パジャマ、水着、真咲制服、ウェイトレス、デート服、木乃香制服、デート服、ティアスーツ、私服、水着、フラン私服、水着あたりですね。

 表情差分はヒロインで60種前後、サブだと30種くらいですかね。頬染めが別分けになったので、全体数字としては過去作より少なくなってますけど、実情は変わらないくらいなのかな?ともあれ、微細な表情の違いまで丁寧に組み上げているし、使い方も効果的なので文句なしですね。
 お気に入りは、シャーリィ笑顔、いたずら、ニヤリ、驚き、パニック、目逸らし、ジト目、悲しみ、拗ね、不満、照れ拗ね、苦笑、夕音笑顔、照れ焦り、やや困り、うっとり、しょんぼり、驚き、はにかみ、ジト目、愛莉困り笑い、困惑、目逸らし、驚き、微苦笑、微笑、半泣き、照れ目逸らし、照れ笑い、パニック、ジト目、真咲笑顔、じゅる、しょんぼり、怯え、困り笑い、ジト目笑い、照れ困惑、木乃香笑顔、ジト目、ティアパニック、見開き、苦笑あたりですね。


 1枚絵は通常97枚、SD24枚の全部で121枚、量も充分ですし、質も安心安定超美麗のクオリティで最敬礼ですな。。。
 
 特にお気に入りは7枚。
 1枚目、シャーリィ自画撮り、出会いばなのこのシーンで、しかしぶっちゃけシャーリィの全てが詰まっているような変幻の表情と、肩から胸のラインの艶かしさがものすごく好きです。
 2枚目、シャーリィの自慰、これまた背徳感漂う中でのシャーリィの表情と手つきがなんとも言えずそそるものがありましたね。
 3枚目、夕音の自慰、これまた背徳感たっぷりで、その拙く一途な雰囲気がヒシヒシと滲み出ていてすごく良かったです。
 4枚目、夕音脚舐め、何しろ陸上着のエロさがたまりませんし、はみパンに足指の滑らかさとフェチズムを刺激する完璧な構図が最高でした。
 5枚目、夕音騎乗位、肉食系夕音の雰囲気が実に前向きさを感じさせて、エロさの中に清々しさがあり、そしてこの絵の胸のラインがめっちゃ好き。
 6枚目、木乃香バック、ぶっちゃけこの姿勢疲れそうだな〜と思いつつも(笑)、胸とお尻のライン、そして艶めかしく愛らしい表情のコンボが素晴らしかったです。
 7枚目、ティア午睡、この無防備な雰囲気と愛らしさは、主人公ならずとも見守りたくなるところですね。

 その他お気に入りはページ順に、シャーリィキス、膝枕、不意打ちキス、抱きしめ、添い寝、初H愛撫、屈曲位、デート服H愛撫、正常位、フェラ、まんぐり返し、バック、夕音シャワー、水着料理、屋台、準備体操、指舐め、キス、結婚の誓い、初H愛撫、正常位、髪コキ、バック、陸上着H愛撫、対面座位。
 
 愛莉蔦まみれ、豊胸、裸エプロン、お姫様抱っこ、食べ歩き、キス、寄り添う光、行くなと抱きしめ、その手を引いて、初H愛撫、正常位、お風呂バック、フェラ、騎乗位、背面屈曲位、真咲寝起き、なでなで、告白?、お風呂、自慰、ウェイトレス、誓いのキス、日本へ、初H騎乗位、背面座位、正常位、木乃香寝起き、アクセ、抱きつき、初H愛撫、背面屈曲位、フェラ、背面寝位、ティアキス、正常位、フェラ、寝フェラ、スライム、お風呂モミモミ、下着比べ。

 以下SDで、あーん、脚バタバタ、くいくい、けーたい、かぷかぷ、あーん、謎弁当、じゅるり、1人芝居、あーんその2、モヤモヤ〜あたりですね。


BGM(16/20)

 突出してこれは、ってのはないんですけど、相性のあんまり良くないゆず音楽にしては全般的にかなり好きですね。浮遊島という風土に似合ったゆったりしてどこか神秘的な雰囲気が好みに嵌った気はします。

 ボーカル曲は2曲。
 OPの『Blue−Love Chime』は華やかで清々しくて、それでいてどこかしっとりと情緒があって、すごくいい、というわけではないけど全体的に聞き込んでも飽きない素朴な魅力があるかなと。特にBメロからサビ前半あたりまでの、少しゆったりしたあたりが一番好きです。
 EDの『天色』も、キャラボーカルの割には完成度が高いし、やや歌詞が率直過ぎるきらいはあるけれど、この作品のEDとしてはすごくしっくりくる曲に仕上がっていると思います。

 BGMは全部で40曲くらい?アレンジやら何やらが多いので、実数は30前後の気はしますが、量は水準はクリアしているし、質も比較的好みなのが多かったと思います。
 お気に入りは『透き通る朝の日差し』『楽しき日々』『やわらかな風』『アオゾラキャンパス』『Legend of Lyserg』『虚ろな光』『心つなげて』『もっと近くに』あたりですね。


システム(10/10)

 演出は繊細かつ丁寧な出来だと思います。
 いつも通りの立ち絵同期のクルクルとした動きは、最後までキャラの台詞をちゃんと聞かなきゃと思わせるほどにきちんと台詞と一致していて個性を引き立ててますし、多様な種類のカットインで立ち位置まで踏まえた臨場感を出していて、SEや背景演出にもしっかり丁寧に手が入っていて、新味というか驚きはないけれど、ああ、エロゲやってるなぁ・・・という実感が強く湧いてくる視覚
からの楽しさを提供できていると思います。
 ムービーはまあいつものセンス、という感じで、出だしの雲を掻き分けていく感じのつくりがやっぱりどこか夏空カナタを思い出して個人的には好きだなあって。相変わらずアニメーションの出来はそこまででもないけど。。。

 システムはかなり秀逸ですね。
 およそエロゲで考えられるほとんど全ての要素を組み込んでいる上に、その全てを簡素な設定で自在に選べるようになっており、間違いなく自分の趣味にばっちりあったゲーム環境を設定できると思います。
 ジャンプもバックジャンプとシーンジャンプ、選択肢ジャンプを全て搭載し、しかも爆速になったので実に使い勝手がいいです。むしろこれだとスキップの使用箇所がない。。。

 ちなみにドラマチックモードに連動した外部音声ツールですが、しかしこれは流石にギャグだな(笑)。少なくとも初期設定だと声が浮きすぎるし、調整してもやはり抑揚のなさが耳に引っかかりすぎるので・・・。他のアプリケーション引き込めば解消できるのかもだけど、そこまでやってはいられないなあ。。。
 つか、このボーカロイド的なやり方よりは、読み語り的な、情緒豊かな声を字の分に充てるという方法論は・・・、いやねそれも好き嫌いは出ちゃうだろうしなぁ。面白い試みだとは思うけど、実用性はあんまりないか。


総合(87/100)

 総プレイ時間25時間くらい。共通が5時間、個別がおまけまで含めてメイン4人が4時間、サブ2人が2時間ずつくらいです。
 全体としてそれなりにボリュームがあり、しかもあまりファンタジーに依拠しない真面目な切り口で作り上げているのに、それでもそんなに中だるみする印象はないので、その辺の工夫と、何よりキャラの魅力の強さは流石だなって思います。

 今回はいつもの音楽というマイナス点も少なかったし、ほぼこのシナリオ構成でも、もう少し全体の擦り合わせがしっかりしていればSクラスに届く可能性はあるかなあと思うし、天神以降はちゃんと尻上がりに作品の質が上がっているとも思うので、次も大変に楽しみにして生きていきます。。。

 2013/12/25追記、BGM−1点。
posted by クローバー at 05:21| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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