2014年05月20日

ランス9 −ヘルマン革命−

 いよいよ佳境に押し迫った、ランスシリーズ待望のナンバリングタイトルですから、いくら時間がなかろうとプレイしないという選択肢は選べませんし、今回の特化ヒロインも基本的に全員好みでしたので、とっても楽しみにしておりました。


シナリオ(25/30)

 役者は出揃って。


 大陸の北の雄、軍事大国へルマン。
 外側から見れば、未だかなりの威勢を誇っているヘルマンですが、しかしてその実態は、腐敗政治と専権が氾濫し、民は黒死病の蔓延などで慢性的に窮乏に喘ぎ、屋台骨が腐りかかっている状態でした。

 かつて陰謀で公にその存在を消滅させられた、流浪の王子であるパットンは、愛する祖国の窮状を救うために、義勇軍と、そして一騎当千の仲間を選りすぐっての祖国奪還戦に打って出るため、世界でも有数の力を持つランスに、是非少数での強襲別働隊のメンバーになって欲しいと働きかけます。

 ランスもまた、シィルの封印を解く秘法を求めてヘルマンに活路を見出していたところで、両者の思惑は合致し、しかし意地っ張りで見栄っ張りのランスは相手の弱味につけこんで、自分がリーダーでなければやらない、と条件をつけます。
 
 それをパットンは呑み、ランスは勇躍、ヘルマンへと旅立ちます。
 道中でかなみや志津香、マリアといったいつもの面々を仲間に加え、そしてパットンと合流する直前、たまさかすれ違った奴隷商人の馬車に襲いかかったランスは、その中で珠玉の美少女、ルシアンを発見し、早速あくどい口車を発揮し、今回の冒険の奴隷としてせしめます。

 パットンが立てた作戦は、国の片一方の要衝の街に大きな部隊を配置し、そちらを主力と思わせ敵を引きつけつつ、小数の別働隊で要衝を急襲したり、討伐隊を引き付けて要人だけをすみやかに排除し、出来るだけ民に損害を与えずに革命を完結させる、というものでした。
 しかし、パットンが長期戦を展望に入れたゲリラ戦をランスは一蹴、前進あるのみとばかりに革命の針路を超積極的な戦法に塗り替えてしまいます。
 それでも、ランスの行動力と実現力に一目置いているパットンはそれに懸ける事にし、いよいよ革命の火蓋が切って落とされます。

 革命の最中にも様々な心強い仲間が加わり、刻々と層を厚くしていく革命軍、しかしヘルマンの正規陸軍は世界最大規模、およそ一万倍の敵勢力を向こうに回して、果たして革命は成功に導かれるのか?
 気紛れランスの奔放さに振り回されつつも、結果的にそれが最善であった、というお決まりのパターンを踏襲しながら、別働隊改め無法者は、北の大地を闊歩していくのでした。


 あらすじはこんな感じですね。
 もう大枠としては今回は非常にわかりやすく、革命一本線です。様々な戦略、戦術を駆使して、数の不足と兵の質と術で補い、的確に要衝を攻略していって、その中で見えてくる国の疲弊度、捧げるべき忠節の行き場を失った心ある人々との触れ合いと対峙、それを繰り返すたびに革命への決意は強くなっていき、という感じですね。
 無論主人公はランスなのですが、この作品においてのシナリオ面での心象的主人公はパットンである、といっていいでしょう。正確にはもう一人加えたいところですが、その辺はネタバレにもなるので後回し。

 テキストはいつも通り、シナリオそのものは重苦しい雰囲気ながらも、常に前向きで、楽しいこと、えろいことには目がないランスの存在感は卓越しており、そのおかげで緩急のバランスがとてもよく仕上がっていると思います。
 ランスもやるときはやりますしね〜、リックとマイトレイアのシーンとか熱かったですよね。

 また、これまでのシリーズの、とにかく沢山の美女と出来るだけセックスする、みたいな刹那的なイメージから、数人のヒロインとの関係をじっくり深めて、身も心も俺様から離れられなくしてやるぜぐふふ、的なテンションに変化しており、その分だけシーンの連関性と、蓄積がもたらす深みがきちんと表現されていて、一般的なキャラゲーに近しいイメージが付随されたかな、と思います。

 ルート構成、というほどのものでもないですが、基本物語は一本道で、最初の一蹴は正史ルートにしか進めません。
 それをクリアするとヒロインifルートが最終章直前から分岐、そのためにはランスモードでのシーンをすべて見る&特定のイベントを見ておく、という必要条件がありますが、それを満たしていれば、一周目クリア後即、ロードデータでルートに入れる親切設計になっています。

 ヒロインとHする為の猿玉には獲得できる数に限りがありますので、基本的には二周しないと全員のヒロインルートはクリアできないと思います(機々械々などのレア要素はあるので、絶対ではないでしょうが)。
 また、ルシアンにだけはランスモードで特別な仕掛けが施されているので、それに引っかかると私みたくその為だけに三周する羽目になります(笑)。
 全ヒロインルートをクリアし、回想モード内の真・エピローグ集の星が全て埋まると、最後のCG、イベントが解放される仕組みになっています。

 シナリオ的には、ランスシリーズとしては最大限に真面目なお話だなあという中で、ただ今回は完全に勧善懲悪的な、敵役が本当に救いの余地のない悪い奴ばっかり、という状況なので、わかりあってどうこう、みたいなのは、ごく一部のまともな軍人の間にしか発展しないのはもう一工夫欲しいな、と思ったところです。
 その分、ストーリーとしてのスピーディーさ、緊迫感の持続性は高く、戦闘がそれなり以上には面白いというのもあり、一周目ならばどんどん先を読み進めたくなる中毒性は担保できていると思いますね。

 ただ、終盤における展開の強引さはちょっとだけ目に付くかなあと。
 序盤からずっとラスボス然と振舞ってきた相手がああだったり、その側に控える最強との決着がテキストオンリーで済まされていたり、どうしたって革命の成功が、相手側のボーンヘッドに助けられた部分が大きいよなぁ、というのも気にはなる要素かなと。
 ifルートに関しては更に自由奔放なつくりで、革命という本線は動かせない中で、ヒロイン固有の流れを如何に魅せるか、正史に残すファクターを強調しつつギリギリの線で仕上げていますね。状況がパラレルではあるのですが、これに関してはしっかり正史は正史、と区分けされているので文句はありません。
 
 そして、心情面での味方サイドの変遷や、チームとしての団結力、その中でも失われない燦然とした個性は、味方の人数をだいぶ絞ったこともあり、要所できっちり輝いていて、その面はすごく楽しかったです。
 また、ランスシリーズだけに結構強烈なバッドエンドは用意されていますが、例えば戦国ランスの時のように不可避の展開ではなく、何重にもセーフをかけて、見たくない人は見なくても支障ない範疇でやり繰りしており、そのあたりは時代の風潮に対する配慮と、シリーズとしてのイメージを上手く両立させるために苦慮したのかな、と思わせますね。

 以下ちょろっとネタバレなので白抜き。

 シリーズ特有の展開である、ランスがそう望んで実行に移せば、大抵のことが結果論的にその通りに進行してしまう、というつくりは今回も健在です。
 それでも、レリューコフ戦とか、北大橋戦とか、所々での挫折は挟むことでその違和感を緩和させてはいると思うし、今回は身内に批判的視座を持ち込む面子がいなかったのもあり、そのあたりはバランス配慮したのかなと。

 もっとも、そのランスらしさが展開をいい方向に転がす、という意味では冒頭が最大の山場だったりして、そこではまだ読み手にはわからない、という隠し的な要素にしてあるのも中々上手い、と思ったところですね。

 何せ、もしもあの場にランスがいなかったら、例えパットンであっても、きな臭いとは思っても、この先の苦難を思えば、と、大を生かし小を殺す、つまり目先の奴隷商人は見てみぬふりをしてしまう可能性が非常に高くて。
 そうした場合、シーラは名もなき奴隷としてどこかに売り捌かれていて、と考えると、あそこでランスに見つかったのは、シーラにとって不幸中の幸い、というには幸いに辿り着くまでが大変ですが(笑)、そう評価することは出来るでしょう。

 そして革命軍全体としても、シーラがそこにいたということは、結果的に大きな影響を与えていて。
 最初の無垢で無知なルシアンから、革命の進展の中で国の現況を知り、皇帝として元々多分に抱え込んでいた仁慈の精神を発現させ、シーラとして強靭な覚悟を持って立ち上がったことは、一行の大きな心理的な支えとなっており、ランス、パットンと並んで、ここにシーラがいなければ革命は成立しなかっただろう、と思わせる存在感を示しているんですね。
 それを呼び込んだ、というだけでも、ランスの功績は結果論的にはとても偉大であり、やっぱりランスシリーズだなあ、と思わせるところでもあるのです。


 以上、シナリオとしては飛び抜けて素晴らしい展開や迫力こそなかったものの、じわじわと積み上げてきた沢山の想いが報われる中での充足感は強く、ヒロインとの関係性の紡ぎ方とのバランスも含めて中々に面白かったと思います。
 採点的には、シナリオ分を12/15点でつけています。


 以下、ここからは戦闘面について。

 キャラの基本的な戦闘スタイルは確立させつつ、育て方の方針次第、育成に注ぎ込む熱情次第でそれなりに幅の広い成長を確立することが出来るスタイルで、武器防具の成長が完全ランダムだったりと、運に左右されるところはありますが、その分だけ今の出せる限りの力でどうイベントをこなしていくか、という緊張感は保てているのかなと。
 もっとも私みたくフリーバトルやりすぎで強くしすぎるとヌルゲーになってしまいますが。私はそういうオラオラ戦術大好きだから、それはそれで一つの楽しみ方ですけど、流石に戦国ランスのようなシビアさは感じませんね。ランクエよりも更に簡単、ではあるかな。
 アイテムの獲得も、超レアまで含めて完全ランダムっぽいので(無論出現率の調整はされているのでしょうが)、序盤でどんなものが拾えるか、だけでも難易度が変わってしまうあたりはシビアといえばシビアですけどね。

 マップ戦闘は展開がスピーディで、キャラの動きなども3Dポリゴンでしっかりらしさを出せていますね。
 ただ演出要素を全て展開するには、かなり質の高いPCスペックが要求されまして、私のポンコツだと中画質でもかなりカクカクする、低画質だと安定する、くらいだったので、終始余計な演出はカットしちゃってました。。。だからその点での評価はあんまり出来ませんし、採点にも反映させません。

 操作面では、やや魔法使い系統の、移動箇所と攻撃範囲の決定をミスしやすいつくりが気になりましたが、それ以外は細かいながらも慣れれば見やすいし、わかりやすいかなと思います。
 スピード感を維持するための演出カットボタンやらも完備していて、ストレスフリーなプレイをする為の環境はしっかり整ってるし、わらわら出てくる敵を範囲攻撃で蹴散らす爽快感などは上手く表現できていて楽しかったです。

 敵ユニットとバトル要素に関しては、UIがさほど馬鹿じゃない、というか、基本的に味方の弱い部分を優先的に攻撃してくる仕様になっていて、配置でかばうを発動させたり、挑発で引きつけたりと、それを如何にかわすか、というのが戦術としての主眼になります。
 味方の攻撃スタイルとの相性、というのもあり、その範疇で、如何に上手く敵の後衛ユニットを排除するか、堅いユニットに魔法などを当てていけるか、そういうスタイルを確立するまでは難しくも感じますし、慣れてもマップ状況や選択できるキャラの制限などで難易度は担保されていて、やはり一周目はすこぶる楽しめますね。

 強いて言うと、充填を必要とする弩兵の威力はもう少し高くてもいいかなと思いました。ぶっちゃけあれだと、傭兵の弓兵のほうが余程厄介だし、その1ターンで守る準備や優先的に攻め潰す、というゆとりある戦略が取れてしまいますからね、それを踏まえて尚無理、というなら、無印が黄色級、黄色がエース級の威力があっても仕方ないと思うんですが。
 前線キャラに関しては、受け流しや回避、ねばりなど、単純に体力だけでは決まらない要素が多くて、中々倒せなくてやきもきしたり、逆にギリギリを粘りこんで倒せたり、というスリル感はありましたね。
 しかし、単体ボスに対するチルディの一騎当千ぶりは本当に大優遇だなあと。。。特に一周目で必殺技回数を増やす超レアアイテムを拾えるか否かで、更に優秀度合いが変わってきますね。正直グナガンやバレンタインを一周目で殲滅するには、あれがないとかなり無理っぽいですし。

 ちなみに私の育成としては、主力級は熟練ボーナスのためにある程度満遍なくしつつ、残りの熟練度を特化に寄せる感じで、二線級はやっぱり能力特化のイメージでやりました。
 特にランスモードで熟練度が獲得できるヒロインは育てやすいですし、私はルシアンと志津香、次いでかなみとチルディを偏愛し、蟹玉もほぼ全てこの四人につぎ込みましたね。

 結果的に一周目クリア時点で、志津香の攻撃力がアイテム補正込みで170upくらいになり、赤鎧以外のほぼ全ての雑魚をバターのように溶かせる火力を発揮、かつ範囲拡大率50%なので、恐怖の雑魚キラーに。
 ルシアンも回復7回に加えて、スピード、体力、攻撃力、ねばりを重点的に鍛え、攻撃力は95くらいあるので、単騎で敵陣に特攻して後衛の弩兵や魔法兵を片っ端からなぎ倒すという、何ともイメージに合わないパワフルな運用に耐えうるユニットになってました。。。
 当然リックとランスは最初から最後まで前線のエースでしたし、脅威の粘りと挑発、2マス攻撃が便利極まりない戦姫、志津香の打ちもらしを狩りつくすという立ち位置でミラクル、このあたりが一軍運用でしたね。

 それぞれの個性も、2周目以降に2倍モード、4倍モードと進めていくと適正が変わってきて、また違う運用が求められて楽しいのかもしれませんが、でも正直そこまでやりこむ気力は、時間があったとしてもないかも。
 おそらくフリーバトルは、熟練度獲得とのバランスで選べるマップが固定されてきちゃうだろうし、単体ボスも強化されているとはいえ、それで見返りが多いわけでもないし、多分イベントのキャラ固定マップは、しっかり育ててないと詰む確率が高くなるだろうし、戦闘そのものに一番の楽しみを見出すプレイヤーならいいけど、私をそこまで駆り立てる熱中度ではないなと。
 
 やっぱしその辺、戦国ランスって神のバランスだったんだよなあと改めて思います。それでも一周目は睡眠を忘れさせるほどには没頭できましたし、私好みの余裕のあるスタイルが投影できたというのも評価できるところで、戦闘面は13/15点で採点しています。


 総合して、大作、というほどのボリューム感ではなく、コンパクトにされど濃密に、あくまでヘルマンを舞台とした物語、としての分を外さないつくりになっていたかなと思います。
 それでも充分以上に面白かったですし、次のシリーズ最終作に向けての、様々な伏線や出揃った役者、そういう下積み的な意味合いでもバランスは取れていて、読後感で色々ワクワクさせられるものはあり、ギリギリ名作水準、と評価できるのではないかなと思いましたね。


キャラ(20/20)

 今回は正直、かなりキャラゲー的なイメージも強かったと思います。ランスシリーズにそういう方向性がどれだけ求められているのかは別としても、私個人としてはそれは大歓迎の展開だったし、何より選ばれたヒロインがほぼみんな好みでしたからね。
 その上で男キャラの活躍も、ランスシリーズとしては随分目立っていたと思うし、全体的にキャラありきのシナリオでもあったので、この点はこの作品で一番満足度が高いかもしれません。

 一番好きなのは・・・、バレバレでも一応隠しておきますね。。。
 いやもう、シーラが物凄く、凄まじく可愛かったのですよ。とことん健気で、一生懸命で、仁慈に溢れていて、あの生まれ育ちでどうしてそんな聖者のような気質が形成されるのか不思議なくらいでしたよね〜。この子の場合、血のなせる業、とも言えないわけですし。
 
 ランスの奴隷、として、最初は嫌々でも従順で、やがて様々な面で求められることの喜びを知り、尽くすことにやり甲斐を見出して、最初は抜け殻のように暗かったのに段々活き活きとしていく様はすごく成長、という意味で見ていてほっこりします。
 序盤から中盤にかけては、アタフタオロオロはしてばかりですが、電卓キューブのシーンではじめて屈託のない笑顔を見せてくれて、ああ、やっぱり笑顔が隠されているヒロインのここ一番の破壊力は凄まじいなと改めて思う次第。
 
 シーラとして革命に向き合うことを決心したところからは更に加速的に強さとしなやかさ、慈愛の精神を発露させて、それでもランスの奴隷、という立場に至上の喜びを見出して側にいることを厭わない在り方が、ランスの心のツボにも上手くヒットしている様が本当に、あぁ、いい関係になったなあと感じさせます。
 
 ベットの上でも、貞淑で恥じらいを忘れず、けど何でも受け入れてくれたりとすごく可愛らしくて、まあ正直ルシアンモードでのランスモードは不憫にも思えたのですが、改めてシーラモードで一段階から進めるランスモードの甘痒い雰囲気、シーラのこそばゆい心情が最高に光ってましたね。

 無論シナリオ面でも要所で大活躍してますし、シーラあればこそ、という場面も多かったですし、正にメインヒロインの面目躍如といったところで、本当に大好きになりました。おそらく今年三人目の確定殿堂でしょう。ペース速すぎる気がするけど、好きなものは好きで仕方ない。。。


 次いではかなみと志津香が甲乙つけがたい感じですね。

 かなみはもう本当にデレデレになって、ちょっと優しくされるだけでふにゃっと満足してしまう安さが、如何にも不憫キャラで売ってきたかなみらしい扱われ方だなあと思いつつも、その恋に一目散で、一喜一憂している様子が実に可愛くたまらないものがあるのですよね〜。
 出来ればこの子は幸せになって欲しいのだけど、かなみが理想として描く幸せは果たしてランスの側にいて成立するのか、出来ればエピローグにはそういう視座もちょこっとでも加えてあってくれればなぁ、なんて思いました。その辺は次に期待しつつ、若干やらかした私がいるのですが。。。

 志津香はランスモードでのシーンが、上で書いた隠し要素と双璧なくらいに好みでしたね。
 かなみとは真逆というか、例え恋したとしても報われない、という歴然とした認識の中で、どれだけ突き放そうとしても、そうはさせじと情熱的に迫ってくるところで、自分に言い訳を化しながらの交わりの中で翻弄されていく様はすごく魅惑的で、ぶっちゃけちょーエロい(笑)。個人的にドツボでした。

 チルディもあの背伸び感が本当に愛らしかったですし、ミラクルは尊大なのに親切という個性が際立っていて面白かったですね。
 ピグも和み系で可愛かったし、ただシーンに関してはそこまで惹かれなかったなあと。戦姫もどちらかというと日常イベントでの楚々とした風情のほうが好みで、シーンのテーマセレクトとしては一番好みでなく、その辺は仕方ないかなと。

 ヒロイン以外の女キャラだと、クルックーは今回もいい味出してたなぁと。まあ物語全体として、かなり重要な位置を占めるキャラですし、その分色々含みのある行動や言動をしつつも、どこまでもランスには忠実で真っ直ぐな思慕をみせてくれるのは可愛いです。ホント、マグナムから大躍進のキャラですよね。
 あと出番すごく少なかったけど、やっぱりリセット大好きだわ〜。今回の立ち絵メッチャ可愛かったし。がはは〜。

 ランスはいつものランスらしさに、所々深みや渋みを加えたイメージで、無茶無謀も唯我独尊も健在な中でも、一定以上の水準で気に入っているヒロインに対してのアプローチ、という点で考えさせられる部分もあり、まあ目立っていたことに間違いはないですね。
 一番かっこよかったのはリックのシーンだと思うけど。冷酷ではあるけれど、そういう危機に対する嗅覚と躊躇いのなさは、ランスの真骨頂だよなあと思わせるに充分な演出でした。

 パットンも当然シナリオの主役ですからとても光っていましたし、流浪の旅は人を大きく成長させる、という視座で、ちょっと重耳を思い出したりして、それがあればこそ、ここまで心酔してついてきてくれる面々を束ねられ、最後にああいう英断を下せたのだろうし、地位に一切の執着も見せず、友との大切な約束を果たすために脚を休ませる暇もなく、という振る舞いは見事でした。
 それを支え続けた、という意味でハンティも光っていたし、それまでに負った苦難や不幸を洗い流すだけの今、を手に出来ているのは良かったなあと思わせるところですね。


CG(19/20)

 素材量としては抜群に多い、というわけではないのですが、全体的な雰囲気と、あと数点凄まじく好みな絵柄があったのでこの点数ですね。
 基本的に特筆されているヒロインが概ね品乳寄り、というのも私好みで素晴らしいものがありましたし、可愛らしさ、という観点はヒロインに多くを振り分け、それ以外のキャラは凛々しさ、美しさ、精悍さというイメージを強く出している、その切り分けも上手くいっていたと思います。

 立ち絵に関しては、左右対称こそあれ、基本一人ワンポーズなのは作品の性質上仕方のないところですね。
 ポーズパターンで好みなのは、シーラ、ルシアン、かなみ、志津香、ヒューバード、レリューコフ、カール、ボドゥ、メルシィ、リセット、リアあたりですね。

 服飾はまあ多くて二種類、大抵は一種類ですし、デザイン的にもシリーズものゆえ大きな変遷はなくて、それでもその中でキラリ、光るものはあり、という感じ。
 とりあえずヒロインにはほぼ裸の立ち絵も完備されていますが、ルシアンとかなみの裸立ち絵は無性に可愛かったなあと思います。
 あとはシーラドレス、かなみ忍者服、チルディ軽装、ミラクルゴスロリ、リセットカラー服、リア礼服あたりはいい感じでした。

 表情差分は多くて一人7〜8パターンですけれど、その中でちゃんと個性は出せているので問題ないかなと。
 やはり特筆すべきはルシアンの笑顔、滅多に笑わないキャラの屈託のない笑みは破壊力抜群ですね。あとリセットのがはは〜と、かなみの照れ慌ての顔はかなり好きです。
 その他好みなのは、シーラ笑顔、照れ顔、焦り、真剣、ルシアン哀愁、かなみ照れ笑顔、驚き、志津香溜息、怒り、照れ目逸らし、チルディ膨れ、キリリ、とろーん、戦姫笑顔、ピグ笑顔、ミラクルドヤ顔、パットン豪快笑い、驚き、ヒューバード呆れ不安、パステル心配、ハンティ全開笑顔、リア悔し怒りくらいでしょうかね。


 1枚絵は全部で125枚、いくつか多少の差異があるだけでの使い回しもあったりと、このシリーズとしてはすごく多い、というほどではありませんが、演出用のミニCGが今回は多彩に用意されていますし、一般的な水準でいえば文句ない量だと思います。
 その上、今回はかなり重厚感がありつつも程よく可愛くエロい、という絵のバランスがすごく好みで、特にシーラ関連の出来の良さには魂が震えましたね。

 特にお気に入りは5枚。
 1枚目はシーラと出撃待機、このシーンはランス以外のヒロインで何パターン化差分ありますけど、絶対的にシーラが一番そぐわってますね。この静謐な覚悟を感じさせるシーラの大人っぽさと、ランスにつき従うイメージが物凄く好きです。
 2枚目はシーラのお仕事部屋乱入、このかっこ可愛いシーラめっちゃ素敵ですし、最初の笑顔、次の困り笑顔、キスされての蕩け顔の全てが最高の出来で、この作品ないでも一番好きだし、今年のプレイ作品の中でも三指には入ってくる出来ですね。
 3枚目はシーラ正常位、基本的にHシーンの構図は、表情の柔らかさと華やかさでシーラの側に軍配が上がりますが、その中でもこれは一番差異が大きいというか、構図そのものは大好物だし、そこでうっとりしている雰囲気が超好みでした。
 4枚目は志津香とベットでキス、この志津香滅茶苦茶美人で色っぽくございませんかね?体のラインといい、表情といい、最高に好みでした。
 5枚目は志津香正常位、やっぱりこれも構図と表情が最高で、感じちゃいけないのに・・・と顔を背けながらも蕩けきっている雰囲気が素晴らしいです。

 その他お気に入りはページ順に、一軍、五軍、死神無双、レリューコフの死、妖刀不知火、パエリナとの出会い、パットン誕生、ルーンとフリーク、キス、ラストエンペラー、かなみ旗振り、拘束H、下着鑑賞、ピロートーク、シーラ降臨、下着鑑賞、フェラ、69、背面騎乗位、膝枕、墜とされて・・・、チルディエピローグ、ケーキ、滝切り、バック、ピグ屋上昼寝、花畑、騎乗位、ミラクル老いた冒険者達、押し倒し、執事、志津香大人エピローグ、指愛撫、クンニ、背面騎乗位、お風呂、終わらない悪夢、戦姫満身創痍、お茶のお点前、アナル屈曲位、ルシアンお洗濯、正常位、マリア正常位、エレナ背面駅弁、クルックー背面座位、ただいま!あたりですね。
 ミニCGもコミカルで愛らしかったと思います。


BGM(18/20)

 ボーカルがないのはいつも通り、全体的に雰囲気に合わせた重奏感とスピード感が強めの構成で、曲数は51曲とかなり多いですが、過去作のアレンジやシリーズ定番、アイキャッチ的なものも含めてなので、実質的に新規分だけでいえばもう少し少なめに見積もるべきかなと。

 特にお気に入りは2曲。
 『戦いの後』は、すごくしんみりと、戦いの余韻と残酷な風景が広がる中をじっと見つめるような雰囲気で、やむを得ずとはいえ、武力蜂起という手段を取らざるを得なかった苦衷がすごくよく滲んでいる素晴らしい曲だと思います。
 『決戦前』は待ったなし!というイメージの、すごく疾走感のある曲で、皆の高揚と覚悟がヒシヒシと伝わってくるイメージに最高にマッチしていて大好きですね。

 その他お気に入りは、『回想』『Take a Rest』『今しかない!』『絶体絶命』『ファンクなやつら』『運命の歯車』『歯車の崩壊』『Boss Battle』『Helman Battle1』『Helman Battie2』『Monster Battle2』『???』『Ending』『時は来た』『a Cheerless Countenance』『革命の時!』あたりですね。


システム(9/10)

 演出はバトル以外でもそれなりだとは思います。
 存外キャラ動くし、ミニCGを駆使してのカットイン演出的なのも使ってるし、日常パートでもコミカルさと躍動感が担保されてよりスピーディなイメージ。
 無論バトル面での演出効果も派手に仕上げているし、全貌は使いこなせませんでしけだと、充分に楽しませていただきました。

 システム的にも問題ないですね。
 設定もそれなりに細かく充実してますし、スキップも速いですから2周目でもプレイ感に面倒さは感じなかったし、概ねのことがワンクリックで済むように設計されているのもユーザビリティとしていい点だと思います。


総合(91/100)

 総プレイ時間は3周して50時間ちょい、私の場合最低限、単体ボス以外のフリーバトル1マップ3回以上はやっていて、それで1周目35時間くらいでしたでしょうか。アイテムと熟練確保するためにも、ゲームバランス的にも、最低限フリーマップは1回ずつはやるのがベターとして、それで30時間くらいになるとは思います。
 2周目以降は、戦闘の難易度を上げなければ1周4〜5時間でクリアできますし、ヒロインルートは一人大体1時間ずつ、七人分で7時間くらいの計算です。

 やりこみ要素を突き詰めればもっと長く遊べるでしょうし、そうでなくとも一本のゲームとして充分なボリュームはあったのですが、それでも物足りないと思わせてしまうあたりはランスシリーズにかかる期待の重さゆえ、でしょうか。
 でもシナリオはコンパクトながら綺麗にしっかりまとまっていたし、キャラゲー的要素も上手く組み込んで、最終編への繋ぎとしてもいい塩梅だったと思うし、これ単品でもランクエよりは上かな、と思いますね。まああっちは、最初からマグナムで出ていたらもう少し、ってのはあるけども。

 当然シリーズ物だし、せめてランス6以降の作品はプレイしていないと、特にキャラ面でついていけない部分は多いと思いますが、今更でもそこからはじめて充分に楽しめるタイトルでもありますので、お時間があれば是非に、というところですね。


 ・・・んでおまけなんですが、クリア記念のテンションのままにSSを二編書いたのでこっそり貼っておきます。。。
 勿論全力でネタバレですので、真・エピローグの星七つバージョンまでちゃんと見た後に読むことと、一応連作になっているので、上から順に読むことをお勧めいたします。
 設定としては、ランスモードを一段階からシーラでクリアした、という状況になっています。
 好きなキャラを好き勝手に弄り倒しただけの拙い余燼ではありますが、感想と合わせて楽しんでいただければ幸いです。

  天井裏の純心

  箱入り娘の羨望
posted by クローバー at 05:12| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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