2014年09月18日

できない私が、くり返す。

 体験版の読み口自体は賛否あり、って感じだったんですが、大枠の設定が中々興味深かったし、未喜と詩乃がすこぶる可愛かったので半信半疑ながらも購入。


シナリオ(22/30)

 変えられるもの、変えられないもの。


 主人公は学生時代、通院先で少し年上の入院患者である漣と出会い、彼女に惹かれ通い詰める中で、彼女が所有していた不思議な時計を譲り受けます。
 それは、自身の経験はそのままに、意識だけをリスクなく過去に戻せるというものでした。勇んででそれを受け取った主人公に、漣は、その時計を受け取った時点より前には戻せない、そして未来は絶対に変えられないと忠告しますが、主人公はそれに納得できません。

 そうこうするうちに、主人公は漣から別れを告げられます。
 何故なら、彼女は治る見込みのない病に身を侵されていたからです。
 彼女に対する想いも、挑戦する暇もなく過ぎ去ってしまった運命に対する後悔を抱えつつ、それでも――、と主人公は、その時計で未来を変えるべく、全国各地を放浪しての人助けの旅をはじめます。その中で、ひとつでも未来を変えられる事象に突き当たるのを祈りながら・・・。

 ――かれこれ五年。
 主人公の祈りは叶えられることのないまま、主人公は新しい土地へと移ってきます。
 そこで最初に出会ったのは、坂から転がってくる大量のリンゴと、そして不思議な瞳をした一人の少女でした。
 詩乃と名乗った、リンゴの落とし主でもある少女は、主人公の行動理念が妙に気に入ったようで、なにくれと出会うたびに気遣いや親切をくれるようになります。
 一方主人公もまた、彼女が抱えるいくつかの特徴が、かつて過ぎ去るままに見過ごすしかできなかった初恋の人とやけに重なることに疑念を抱きつつ、詩乃との関係を深めていきます。

 詩乃の交友関係から、実家がカレーショップの未喜や、親友でバドミントンのトッププレイヤーの藍里と知己になり、また偶然にも主人公の時計の秘密を知る少女、ゆめとも知り合って、行きずりの旅としては破格の賑やかさを身の回りに築きながら進んでいく日々、しかしそれは、ある一つの絶望を運ぶ日々でもありました。
 そう、主人公の予感は正しかったのです。何故なら詩乃は、かつて想いを寄せた人と同じ、不治の病に侵されていたのですから。

 五年の間につくづく時計のもたらす効用とその頑固さを知っていた主人公は、詩乃の運命を変えられない無力感の中でその日を迎えます。
 そのとき、果たして主人公はどうするのか。変えられない運命を嘆きつつ、未来に進んでいくのか、それとも変えられないとわかっていても過去に戻り、運命と対峙し、絶望から逃れようと足掻くのか。
 これは、絶対に動かせない事象に対し、どのように向き合っていくかを綴る信念と覚悟、そして愛情がもたらす生の在り方を示した物語です。
 

 あらすじはこんな感じです。
 最後に触れたように、心痛む真実に直面して、その後如何に生きていくか、という中で、詩乃の死を少しずつ風化させて別のヒロインとの関係を深め、そこにある問題にあらためて立ち向かっていく流れをいくつか経て、最終的には詩乃の生と死に対して真っ直ぐ向き合う展開になっていきます。

 テキストはまあ、読みやすい、とは言えないですかね。
 特に序盤はやけに言い回しとか会話のテンポがもっさりクドクドしていて、キャラ性の提示にしてもやり過ぎ感があるし、長い割に内実がないな〜、と思う部分もあって、いかにもこなれてないイメージなんですが、個別に入ると多少は改善されていて、特に未喜、詩乃ルートとその後あたりは、だいぶ無理なく堅実に丁寧に感情を積み重ねられているかなと。
 あと妙に雑学振りかざす感じが鼻についたり、悪意に対するアプローチがめっちゃ雑の上に突き抜けていたりで、瑕疵は探せば沢山ありまして、ゆめルートではそれが顕著、藍里でも少し残ってるかなという感じなので、そこで投げないようにはしてほしいところです。。。

 ルート構成はそこそこ特殊で、最初に攻略可能なのは詩乃以外の三人、全員攻略すると同じ共通の流れから詩乃ルートに入れて、その流れでコンプリートすると強制的にタイトル画面に引き戻され、新たな章に入れる、という形式です。あと全クリの後におまけ的なシナリオが出てきますね。
 ぶっちゃけてしまえば、最初の三人のルートはあくまで時計の効用を示すのと、その中でいかなる可能性を紡いでいけるかを提示したもので、それを土台に、詩乃に対して何をしてやれるか、詩乃の想いがどういう形で昇華されるかを、主人公の凝り固まった観念の解消と共に提示していくことになります。

 シナリオに関しては、構成上あくまでも詩乃にまつわる物語がメインで、流石に底の出来は素晴らしく、他三人に関しては個々の趣味もあるだろうけど、かなり出来に差があるなあという感じですね。
 個別評価としては詩乃(と追加ルート)>>未喜>>藍里>>>>ゆめくらいですかね。基本的に変化させられない事象に対してどう向き合うか、の変化を問うシナリオがほとんどなので、その中で感情の変遷、機微に対する丁寧さがどうか、という部分が、シナリオの評価に直結している感じです。

 下から行くと、ゆめシナリオは正直ちょっとなぁ・・・ですね。
 元々ゆめが詩乃と知り合いでない、という点もあり、詩乃に対する余韻そっちのけでゆめに傾倒する感覚がしっくりこないし、如何に時計の件で共感があってもそこは一番弱いなと。
 その上で、二人が好き合っていく流れそのものは素朴でも無理はないんですけど、突っかかってくる親友の突き抜け方があまりにも酷いというか、どう見ても人格破綻してるレベルで、それを愛のなせる業、と言われても、とことんまで一方的に過ぎて全く共感は出来ず、なんですよね。
 時計の出番としても、その状況に押されて無理やりに、という部分が大きいし、その中でせめてゆめだけは守ろうと奔走して、認識の範囲外の事象の変化には辿り着いたものの、そこからのゆめの考え方もまたいきなり斜め上に飛んだなぁ・・・という感じで。
 とにかく全体的に感情の折り目の付け方が稚拙で、強引かつ幼稚なので、本当にそれでいいのか、って感じでした。

 藍里はやはり序盤の二人の触れ合い方に違和感はあるのですけど、それも藍里が抱える信条というべきか、遺言への信奉というべきか、あるべき事実は受け止めて割り切ってしまうほうが楽、という観念に裏打ちされているもので、だけどその考え方が彼女の可能性を閉ざしてしまっていることに主人公は納得できず・・・という流れ。
 どうしたって彼女が一番求めていたものには手が届かないけれども、同じ結果に至るとしても、それとの向き合い方、未練の雪ぎ方によって、そこから先の生き方は全く違うものを手に出来る、という点に価値のあるシナリオでした。
 恋愛面としても、まあそこまで献身的であれば当然、というのはあれ、藍里の個性がどうにもめんどくさいせいであまり可愛いと思える部分が少なくて、むしろやもっさんのほうが可愛くてどうしよう、無理矢理でもいいからゆめみたいな展開にならない泰とちょっと考えた自分がダメすぎる、と思わされたりね。。。

 未喜は詩乃以外のシナリオ、いわばアフター詩乃の流れの中で唯一、詩乃の喪失とそれに対する悼みの感情が情緒的に語られ、かつそれが未喜との関係を深める共感となって進んでいくところに、構造質としての納得がしっかりある内容でしたね。上で触れたように藍里はまだしも、なんだけど、ゆめシナリオでのその点の扱いは本気で酷いのです。。。
 まあしかし、無職のくせにその条件飲むとか豪儀だなとは思うんですけど(笑)、その中で知り得ていく未喜と篤史の家族としての在り方、そしてそこに欠けているものを見出し、取り戻していく過程が実に丁寧に紡がれていて、心情の変遷という視点でなら間違いなく一番よく出来ていたシナリオだと思います。

 無垢だけど無知ではない、しっかり者だけど甘え上手、という、天真爛漫さの中に大人びた観念を抱えている未喜、それは結局のところ、両親の問題がもたらした愛着の傷であり、或いはそれは篤史にもあって、その傷を互いに埋め合うことで生きてきた故に、その世界を崩すことに無意識的な怖れと脅えがあって。
 そうしてきたことが、二人の健全な人生を、特に未喜の、自分が愛されている実感がもたらす健やかさを育んできて、けどいつまでもそのままではいられないこともわかっていて、たまたまそこにやってきた主人公がそれに風穴を開ける形なるわけですね。
 けどそれが直接未喜との関係で、とならず、あくまで篤史のほうの変化を見ることによってはじめて、それまで人を傷つける概念だった愛が身近になり、受け入れてもいいと思える変化をもたらして、そこでようやく未喜が恋をする土壌が整う、という丹念さ、地味だけど私はすごく好きですね。

 一応詩乃とその後諸々は白抜きにしときます。

 詩乃シナリオに関しては、もう少し認識の隙間を縫うようなトリックが持ち込まれるのかと思っていたのですけど、予想以上に王道的でしたね。
 あくまでも変えられないものは変えられなくて、じゃあそこまでの道行きを、せめて心残りのないように、という向き合い方そのものは正解でも、本質的に詩乃に対して入れ込んでいる気持ちの根源、そこにあるものがどうしてもすんなりと、詩乃が切に求めるものを無意識的に遮断していて。
 それに気付いてしまったが故に、詩乃はかえって、その時を迎える前に不必要な痛みと苦しみを抱えることになってしまって、もう取り戻せない間際での冷然とした悲しい復讐は中々に破壊力抜群でしたね。この辺ほんと、詩乃は色々な意味で自我の強い子だなあとつくづく思わされるところですけど、確かにこれは主人公の大きな過失で。

 その罪の意識がもたらす短絡的な思考が、主人公をまたしても過去の世界を引き戻して、けどそこで待っていたのは、漣との過去の清算と、足掻いてきたことに対する答えと、そして心からの納得と、今自身の中に芽生えている本心との対峙。
 それを手助けしてくれたのも結局は、というあたりに構造的な妙があり、その覚悟を背負って改めて、全てを包み隠さずに詩乃と向き合うことで引き出せた、詩乃の生ききったという実感と、その上でのどうしようもない悲しみ、慟哭を真っ直ぐに受け止めて、その想いを背負ったままに生きていく信念を手にする、という所はすごく綺麗にまとまっていたと思います。

 このつくりで良かったのは、変に時計の力を捻った解釈で濫用しなかったことで、前提的にかなり曖昧な時計の在り方に対する説明を無理にせずとも、読み手がまあそれなら、と納得できるように紡がれている点ですね。タイムリープを解決の鍵でなく、あくまでも事象の強固さを示すだけに抑えることで、ダイナミズムはないけど地に足の着いた内容にランディングできていると。
 
 私が解釈した範囲だと、この時計は、あくまで持ち主がそうだと認識してしまった事象に対する、事象そのものの改変は出来ない、ということだと思っています。
 この場合の世界は、あくまで時計の持ち主の主観であり、その認識で組み上がっていて、だから厳密に言えば、未来は変えられる可能性はある、けど過去は変えられない、といったほうが正しい気はしますね。

 例えばある地点で事象を認識し、過去に戻ったとして。
 けど時計を使う本人の認識の中での時間軸は常に未来方向に向かっていて、けど時系列の概念で言うとそこは過去の領域で、事象とはその過去の領域に厳然と存在するから、それ自体はどうしたって変えられないと。
 でも未来に向かう意識の中で、それに対する向き合い方、それは当然当人のみならず、それにまつわる諸々の相手の意識をも動かせるもので、その意識の方向性は誰であれ未来に向かっているのだから、そこには変化をもたらす余地があると。

 だから、もしかしたら持ち主の認識外の事象に関しては案外ころころと変化してたりするのかもしれないし、だけどその辺は本質とは関係ないと切り離してあるところが賢明だなと。そこを引きこんじゃうとまた難しいことになりますからね。
 要は、あくまでも主観の上での時間軸で未来に向かう過程で、事象そのものは変えられなくても、それに対する向き合い方は変えられるし、その変化はその先の、未知の未来での生き方にも大きく影響を与えられる、という点は、藍里や未喜シナリオでも示唆された部分であり、それを総合的に用いているシナリオになっています。

 また、どうしてもこの手の作品だとヒロイン主体で考えてしまうけど、少なくともリコールに関しては、主人公のためのシナリオになってましたね。どちらかといえば詩乃は、その一周前での切なくも会心の意地そのものが彼女の生き様として痛烈であった気はするし、貴方は私との時間を生きていない、と痛罵されたことで、改めて主人公の物語としての詩乃との邂逅、交わりが語られていると。

 結局、漣の死すらも認められずに、未来は変えられる、と思い続けた主人公は、しかしそれは逆に時系列上の過去に囚われ続けることで、自分の生きる時間軸の先に未来を求めていなかったとなり、それを是正するために二人のヒロインが世話を焼いてくれた、とみるとすごくすっきりまとまる話かなと思います。


 以上、総合的に見ると中々大きな示唆もあり、構造としても綺麗にまとまっていて味わいのある作品だと思いますが、やはり序盤のとっつきにくさとか、個別ルートの出来の差とか、テキスト的な面倒さとか、不満点も散在しているために絶賛というわけにもいかずに、なんか菜の花びよりと似たような感覚ですね。あれよりはまだとっつきやすいとは思うけど。
 まあスケール感を詩乃シナリオ絡みでそれなりに生かせていることと、存外に未喜シナリオが好きだった点を踏まえて、点数はこれくらいにしました。名作、と呼ぶには何かが足りない、意欲作というあたりが一番しっくりきますね。


キャラ(20/20)

 正直めんどくさいキャラが多いなあ、とは思うんですが、その面倒さがきちんとそれぞれの生きていた形を反映してはいる、という点である程度納得は出来るし、それゆえの独特の魅力もあるしで、トータルで見るとギリギリ減点対象にはならないかな、というイメージですね。

 一番好きなのは文句なく未喜かなあ。なんというか、すごく側にいて楽しそうだし、楽そうでもあるし、お兄ちゃんさえついてこなければ(笑)。
 とにかく感情の表現がきっぱりしていて、むしろそういう風にわかりやすく感情の在り処を示し、甘えることが孝行なのだと無意識的に作っているのか、ってくらいに明るく朗らかで、表情差分の奔放さも含めてすごく独特の個性が仕上がっているなと思います。
 しっかり者だけど甘え上手、って、普通の境遇だと中々相性の悪い性格だと思うんだけど、それを背負った境遇から無理なく導き出し、それ故に、無知ではないのに無垢、という清潔な愛らしさを全面的に発揮していて、けどそれが少しずつ、状況と認識の変化と共に変わっていく様も初々しくていじらしく、そうなっても根本的な真っ直ぐさは変わらないから本当に可愛かったです。
 惜しむらくは、他のシナリオでももう少し出番が欲しかったですね。未喜に限った話じゃないけど、この作品の弱い部分のひとつに、横の繋がりの薄さってのは確実にあると思うし。まあその分縦に繋がっているというのがありますけれど。。。

 次いでやはり詩乃になりますかね。
 この子は色んな意味で強い子というか、自我の強い子と言うか、自分にとって生きるとはどういうことなのか、それをいつも見据えた上で、残り少ない時間を少しでも自分らしく、と思い定めているところが健気で立派だなあと思いますね。
 思い残しの解消の段にしても、すごく些細で、だけどそれが私らしいと確信している強さがあって、けど恋愛に関してだけは、本人の中にも、外的要因としても、どうしても単純に鋳型に嵌りきらない蹉跌はあって、それすらも許さない、という果敢な姿勢を最後まで崩さないところは正に真骨頂ではあったなと。
 色んな意味ですごく重い子、だとは思うけれども、そういう相手に思い入れてしまう性質、という点で主人公も仕方ない部分はあるし、詩乃が抱える状況と想いがもたらす特殊な意思も含めて愛しきって欲しい、ときちんと示せるところが好きではあります。

 んで漣かな。
 出番は多くはないけれど、作品全体に大きな影響を与えているし、その本質の部分も実は主人公と似通った諸々を抱えていて、だからこそ再びの邂逅には大きな意味があったと、その否定を貫いてでも出会う意味はあったと思わせてくれます。
 軽妙な気質も、見た目も性格も存外に好みだし、けど互いに時計の持ち主となって大きく時間軸を動かし、精神性を乖離させている以上、向き合う未来に至れなかったというのはどこか必然で、逆にそれは、時計というアイテムがもたらす弊害、弱さ、甘えでもあるのかなと感じさせますね。


CG(18/20)

 うん、なんというか、実にあかべぇ風味(笑)。それっぽい絵柄の中でこれはこれで綺麗だと思うし、ただ二人原画の部分での差異はかなり大きく感じられるし、シナリオ面でもどうしてもやっぱりそっちがおまけ感は強かったので、好みではあるのだけど点数はここまでかなと。

 立ち絵に関してはまあ水準かやや下か、くらいのイメージ。
 ポーズはヒロイン2種類に腕差分など少しずつあり、くらいでしたかね。全体的に動きも大きくなく、躍動感はそんなに感じないけど、それぞれの個性はそこそこ出せているかなと。
 お気に入りは未喜やや右、やや左、詩乃正面、漣前屈み、やや左、藍里正面くらいかな。

 服飾は1〜3種類、学園生活にあまり関わらないのもあり、必要最低限という感じですね。一応小物的な差分は多少あれ、もう一つ二つは欲しいところですかね。
 お気に入りは未喜制服、部屋私服、外出着、詩乃私服、パジャマ、藍里ユニフォーム、漣病室着あたりですね。

 表情差分は多くもなく少なくもなく、くらいでしょうか。ただ個人的な印象として、未喜だけやたらと表情豊かだったなとは思うのですが。特に口回りの遊び方が実に未喜らしくて結構好きでしたね。
 お気に入りは未喜笑顔、照れ焦り、困惑、あわあわ、困り笑い、不満、ジト目、きょとん、憂い、照れ上目、詩乃笑顔、苦悶笑い、ドヤ、怒り、照れ笑い、拗ね、漣笑顔、上目からかい、憂い、照れ目そらし、藍里照れ困り、拗ね、ゆめキラキラあたりですかね。


 1枚絵は全部で98枚と水準はクリアしてますね。
 出来もそれなり安定してるし、時折これは可愛い・・・っ、と思えるのもあったけれど、ゆめのほうの原画さんがやっぱりイマイチかな、ってのと、詩乃の1枚絵はもう少し欲しかったなというので、その辺は不満です。

 特にお気に入りは4枚かな。
 1枚目は詩乃裸添い寝、この満たされた雰囲気と、愛らしい様々な表情、あと胸のラインの美しさがかなり好きですね。
 2枚目は未喜朝H舌愛撫、この角度での寝そべり方、あの足の開き方好きなんですよね〜。あと他に比べて胸のラインも綺麗だし、当然未喜の表情の可愛いし。
 3枚目はやもっさんスマッシュ、いやなんかこの、躍動感に溢れ真剣なやもっさんめっちゃ可愛いと思うんですよ。。。
 4枚目は漣添い寝愛撫、楚々としながらもどこかお姉さんっぽい気配を漂わせているバランス感と、平たい中でも柔らかそうな体のラインがお気に入り。

 その他お気に入りはページ順に、詩乃出会い、お見舞い、膝枕、平手、寝たきり、初H愛撫、正常位、バック、2度目の初H正常位、未喜と詩乃、弔いの食卓、掃除、デート、パフェ、幼き日、兄と対峙、自慰、背中越しに告白、何時までも一緒に、初H愛撫、バック、フェラ、対面座位、裸エプロン、フェラ自慰、屈曲位、傷ついたゆめ、正常位、素股、藍里試合中、悩む、練習、裕美子戦1、2、帰宅、お風呂、バック、目隠し正常位、漣屋上語り、病室、海で、おんぶ、正常位あたりですね。


BGM(18/20)

 量は水準、質は中々いいですね。すごくこの揺らぐ世界観のイメージが投影されていて素敵な楽曲群だと思います。

 ボーカル曲は2曲。
 OPの『Re;call』は非常に透明感の中に切実な祈りが籠ったような、綺麗だけど迫力のある曲ですね。ややムービーに合わせた感があるというか、装飾過多に思うところもあるけれど、サビはすごく素敵なメロディで雰囲気があり、かなりお気に入りです。
 EDの『VOICE LEFT;RE(←ここ反対)』は、しっとりした中に、どこか心残りを感じさせつつも、選んだ未来を一生懸命歩いていくんだという意思を感じさせる曲で、最初の3人でしか流れないところに拘りを感じますが、曲としてはそれなりに好き、くらいですかね。

 BGMは全部で24曲とギリギリ水準届かないか、くらいの数ですけど、世界観が狭く仕上がっているせいか、それでも充分に作品の雰囲気を引き出せているし、要所でのかなり破壊力のある曲が作品のイメージを引き上げていますね。
 
 特にお気に入りは2曲。
 『XX:Calling』はタイトル曲でもあり、OPのピアノアレンジでもありますが、作中でも非常に重要な場面でほぼ確実に使われてくるとても印象深い曲ですね。序盤の悲しくも切ない雰囲気もまた素晴らしく綺麗な旋律で好きなんですけど、やはり真骨頂は後半の、サビの部分の幾重にも重なった想いの発露、という雰囲気の重厚感ある旋律に尽きるかなと。今年のトップ10には間違いなく入ってくる曲ですね。
 『木漏れ日のように』は、運命の残酷を一度脇に置いて、まるで止まったような時間の中で幸せに微睡む、その切なさと歓びを上手く混ぜ合わせて表現しているとても綺麗な曲で、やはりワンループ後の、複層的なメロディに変化してからのインパクトが強いですね。

 その他お気に入りは、『ちいさなひびわれ』『哀の足音』『彼女たちのプライド』『いつまでも、いつまでも』『だきしめて』『空想と夢』『寄せては返す、幼き記憶』『瞳の奥、揺れる「さざ波」』『見てはいけないもの』あたりですね。


システム(8/10)

 演出は要所では力入ってる気はするけど、トータルとしてはそこそこ、ですかね。
 キャラは一応立ち絵同期もするしそれなりに動くけど、元々動きの大きい作品でもないので大人しめ、1枚絵を生かした演出、雰囲気づくりはそれなりだし、ムービー演出は素敵です。
 OPムービーは非常に独特で、程よく時計の力による世界の断絶感と、そこから懸命に手を伸ばすようなイメージが投影されていて、すごく印象深いですね。今年のトップ5には入るかな、今のところ。
 あと詩乃ラストの巻き戻し演出のムービーは、地味だけどすごく雰囲気出せてて良かったなあと思いますね。この結果を巻き戻すんだという意思も含めてわかりやすい見せ方だったと思います。

 システムはやっぱりそれなり、ですかね。必要最低限は揃ってるけど、ジャンプ系がないのはやはりそこそこ面倒でありつつ、という感じ。個人的に曲名表示はすごく重宝するので、もっとベーシックな設定になって欲しい。


総合(86/100)

 総プレイ時間21時間くらい。共通3時間、個別+αが3,5〜4時間くらいで、最後のおまけが30分くらいでしたかね。全体的に見て、テキストがくどかったり、展開の見せ方に不満があったりでだれる部分もないとは言えないけど、少なくとも詩乃関連のシナリオに関しては、だれる部分もなくいい緊張感と切なさを心に抱えたままラストまで読み進められる感じですね。
 まあそこに至るまでが大変、というところもなんともはや、ではありますが、私としては未喜は好きなタイプの内容だったし、藍里もスポ根として悪くなかったし、やっぱり色々な意味でゆめが癌だったなぁ。。。おじいちゃんの設定も結局あまり生きてないし。

 体験版の雰囲気だとかなり胡散臭さはあるんだけど、それをいい意味で裏切る、真っ当で王道の総合力もそれなりに高いシナリオゲーですので、そこそこおすすめ、ですかね。やっぱりこのテキストだと合わない人は合わないと思いますし、でも頑張って詩乃までいければ名作になりうるポテンシャルはあると思います。
posted by クローバー at 05:02| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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