2015年07月28日

紅い瞳に映るセカイ

 そこに真紅がいて、買わない理由はございません。

シナリオ(25/30)

 この作品は、2011年7月に発売されたいろとりどりのセカイ、及び2012年8月に発売されたいろとりどりのヒカリの追加FDになります。
 ヒカリのラストの展開からの後日談、という形で、一時のモラトリアム的な状況下、ひたすらに真紅とイチャイチャし、青空を愛でまくるお話です。。。当然前二作未プレイではなんのこっちゃではありますのでご注意。

 ざっとした粗筋としては、職業作家になった主人公がスランプになり、一文字も書けなくなったため、かつての楽しさを想起することで刺激になるかもと、温泉旅館として再出発する直前の嵐山荘に、既に独り立ちしているかつてのメンバーを集って合宿をしよう、という運び。
 その中で、三人きりの生活では見えてこなかった真紅や青空の魅力を発見しつつ、自己を省みて新たな幸せのかたちを模索していくという感じですね。

 テキスト的にはいつも通りの不思議なリズム感と、しつこいほどに言葉の言い回しに拘っての繰り返し、刷り込みがらしいなって思える読み口。
 前二作とは違って、ほぼファンタジー要素は介在してこないので、その分だけ地に足の着いた部分も多く、そのせいでヒカリよりも強く説教臭さを感じる向きもあるけれど、そういうのもどれも真紅というヒロインのありように即しての展開だから説得性は高いし、上手くギミック的に先行きの不透明さを煽りつつ、しっかり芯のある文章で仕上げてきたなという感じです。

 ルートは選択肢なしの一本道、公式のパッチで、二周目以降ちょっとだけ演出が変化するサービスが実装されます。個人的にはこれ、超おススメ。。。

 シナリオ的には、前二作、とりわけヒカリの構成があんな風に、ひたすらにコトバの力に立脚して、ファンタジックな中に厳密な整合性を紡いでいたので、今作においても途中からそれっぽい展開になって、それをさもありなん、と思わせるトリックが中々に憎らしくもありつつ、その流れの中でしっかり今作に籠めたテーマを抽出してきているあたりは流石の構成力だと思います。
 物語から現実へ、という言い方だと極端に過ぎるとは思いますが、あくまでもいろとりどりのヒカリ、という魔法の言葉で糾合された、コトバによって紡がれた幸せの世界はそこで完結していて、それ以降の生き方においてはより現実的な観念に依拠していかねばならない、そして特に主人公がその変化を認識していかねばならない、というイメージですね。

 より砕いて言えば、物語的なめでたしめでたし、非の打ち所のないハッピーエンド、という構造に対してのアンチテーゼ、現実はどこまでも続いていくし、幸福と不幸は表裏一体ですぐそこにある、けれどそれを正しく認識し、肯定的に受け容れて生きていこう、というメッセージ性の発露、って感じです。

 より具体的に見ていくと、ってなると、大した話でもないけど、一応ネタバレ含むのでちょいと白抜きします。

 まずおさらいとして、真紅というヒロインの持つ根源的な性質はどんなものか、ってあたりから切り込んでみましょう。
 私は結構真紅に対して殉教者的、なんて表現を使うし、それが言葉遣いとして正しいかは置いておくとしても、その在り方に一神教の敬虔な信者的な色合いが滲んでいるのは間違いはないと思います。

 それは端的に、セカイ〜ヒカリにおいての罪を憎んで人を憎まずという在り方から浮き彫りになる部分であり、またその罪がもたらす不遇や過酷に対しても、決して目を逸らすことなく、歯を食いしばりながらも向き合い、諦めず愚直に誠実に乗り切ろうとする点により色濃く、個性としての魅力が引き出されています。
 それは総合的に、彼女の輪廻した魂の本質がそうであること、元の世界での生活環境がそれを更に純良に磨き上げていったこと、度重なる苦難の中でも、恋を、愛を知ったことでより強くなれたことが積層してのもので。
 だから、この紅い瞳に映るセカイの時点においてのその高潔な精神の到達点としての認識は、現実には悪いことも起きるけれど、そのすぐ側に良いこともある、辛いことはその幸せを享受するための試練であり、前向きに捉えて、怖さは分け合って進んでいこう、という感じになるかなと思います。
 ましてこの世界観では、図書館の主は藍なわけですから、世界に悪意があるのか?という問いに一片の疑いを差しはさむ余地もない分、揺らぎは色々と垣間見られた前二作より純度を増したものになっているのではないかなって気はしますね。

 翻って、主人公の性質とは決して純粋なものでなく、むしろその生きてきた環境が、かなり歪にさせてしまっているのは間違いなくて。
 特に、かつて図書館の主であったこと、それ故に必要以上にコトバの力の偉大さに染まってしまっている部分は、どこか極端な、二分法的な物の見方しか出来ない性質と、言霊思想による有事想定、とりわけ悪いことに対する想像をコトバにすることへの生理的な恐怖を根付かせていると考えます。

 ここで少し話を変えて、そもそも物語が書けない、というのはどういう精神的状況から敷衍された要素なのかを考えてみます。
 少なくともヒカリにおいて、主人公は幸せを掴むことを赦され、今は三人の生活がもたらす幸せに耽溺しきっていると言えます。逆に言うと、三人の世界が続いていく限り、主人公の精神性においては、その幸せにばかり目が向いて、その裏側にある些細な不幸やすれ違いなどには気付けない、という見方が出来ると思います。

 真紅の認識で触れたように、現実の幸せとは不幸と表裏一体であり、その全てを肯定的に受け止めていく必要がある、そしてその認識の幅が、より強く幸せを求め、それを享受できることに感謝を捧げ、同時にこれから起こりうる不幸にも覚悟を抱いていく強さを醸成していくわけで。
 その落差が生み出す恐れや渇望こそが、自分の想いを書き記したい、理想の物語を紡いでいきたいと思わせる根源的なものであると私は思うし、主人公は最初は慣れぬ幸せにそういう感情の刺激を強く受けていたけれど、この時点でその真紅の認識の高みに到底追いつかない未熟さのため、悪い意味で幸せに慣れ過ぎて、そこから引き出せるものがなくなってしまった、というのがこの作品初期の状況だろうと。

 実際物語の細かな会話やありようを追いかけてみても、中盤までは主人公が相当に壊れているというか(笑)、幸せに麻痺してしまったせいで、それ以上を求めるのに歯止めが効かなくなっている感はあり、真紅に、青空とどっちが子供だかわからないと窘められるのもさもありなん、という感じで。
 青空はむしろ、不遇な状況にあれ、二階堂の血と、そして何より真紅の薫陶を受けて育ったわけだから、そういう現実認識においては、無論言語化できるほどの緻密さはないにせよ、余程皮膚感覚では主人公より理解している、大人めいているんだろうなぁと思いますね。

 意図してかはともかく、その閉塞感が、三人の世界で幸せを甘受し続けるありようにあるからこそ、まずはそこを切り拓いてみよう、ということでの合宿の提案は、いかにも真紅らしい、過去を想起させることで比較対象を生み、主人公に何がしかの気付きがもたらされるまでずっと側に寄り添う、という状況を紡いで。
 実際にそれで、いつも以上に真紅の可愛さに、青空の天使ぶりに拍車がかかって、けれど元々高止まりしていた幸福感は、それを更に上向きに刺激しようとしても高が知れていて、畢竟物語を生むほどの情熱を引き出すにはそれでは足りなくて。

 とどのつまり、そこまでの三人の関係は、真紅を絶対的な精神の支柱として、殊更に主人公がその強さと篤実さ、純誠さに寄りかかって成り立っている歪さを残していて、けど現実においてずっとずっと幸せを生み続けていくには足りなくて。
 また真紅にとっても、合宿生活の中で幸せのかたちを類比して見つめ直す機会が訪れて、その上で最も譲れないものがなにか、という視座が改めて導き出され、けど無意識に、無邪気に悪意なく主人公がそれをつついてしまったせいで、僅かな破綻が生まれ、それがはじめて、主人公に現実が見えていなかったことを気付かせる契機となるのは、いつか、はともかく必ず一度は訪れなくてはならない必然だったわけですね。

 あの、真紅のもう知らない、からの展開は、ヒカリのテーマをよく理解していればいるほどに嵌るというか、この世界観だとそういう、僅かなコトバの力が大きく現実を揺り動かす可能性もあるよなぁ、とついつい思わさせてしまったし、それはまあミスリードではあり、この作品自体はあくまでも現実を生きるための在り方を示すものではあったのですが、その辺の引き込みが上手いのもさることながら、この物語を主人公が書けた、というのが、一番テーマに密接した答えではあったんですよね。

 真紅にだってどうしても我慢ならない嫌なことはある、という認識から、それまで二分法的に、絶対の幸せか、絶対の不幸しか想起できなかった主人公の意識が少しずつ変遷し、同時に悪いことは常に起こり得る、という厳粛な事実に対する感情での理解をようやくもたらして。
 それがあればこそ、真紅があんな残酷な境涯に陥る、という想定が生み出せて、その恐怖を克服して幸せに辿り着くことで得られる喜びの大きさにも想いが届くようになっていったのだと私は思います。

 その作中作において、主人公の綴った言葉として、苦境における反応こそが人の真価である的な惹句があり、また自身の真紅という伴侶に対する認識が、その尺度において最上級の高みにある事を如実に示す書き方をしていて、翻って自分はまだまだ至らないところだらけだけど、それでもいつか、その高みで、ただ寄り添って待ってくれている真紅のところに辿り着きたい、という意志を感じさせて。
 つまり、私の認識ではこの物語は、タイトルの紅い瞳に映るセカイ、すなわち真紅が見ている世界の美しさとその現実への高潔な向き合い方に、主人公が気付いて、同じ世界の色を覗き込みたいと希求する、その階に立つきっかけを紡ぐためのものなんだろうな、って思うわけです。

 こんな風に見ていった場合、実に章題が示唆的であり、合宿スタートが魔法の始まり、すなわち人の想いを動かせる、現実においてはより小さいけれど確かにあるコトバの力をイメージさせ、その上でその魔法がもたらした主人公の固着した認識の変貌の結果が、紅い瞳に映るセカイというタイトルで端的に示されて。
 そしてその作中作が終わり、現実に回帰したところで幸せへの第一歩、と、ようやくスタートラインに立ったんだという事実を明示していて、まあ本当に思想的に綺麗にまとまっているなあと思います。

 そしてそうやって、二分法的思考や言霊思想からある程度脱却し、幸せのすぐ側に不幸もある、という事実を直視できるようになった主人公にとって、けれどだからこそ思わざるを得ないのは、最大の悲しみである別離に至らざるを得なくて。
 元々感受性は豊かであるが故に、その想像の上でも重い、けど必ずいつかはやってくる現実に向き合うのに、時に挫けそうにもなってしまうけれど、そんな時でも常に真紅は、側で寄り添って手を取り笑っていてくれる、笑っていられる、その精神の境地の美しさを最後にしっかり克明に引き出してくれているし、だからこそ決してこれはめでたしめでたし、ではない、けれど間違いなく幸せの在り処を教えてくれる物語だったなと思うわけです。

 お気に入り台詞は、

「何があっても大丈夫。笑顔を忘れず、自分のことをそんなに嫌いにならないで……」
「寂しかったり悲しかったり。そんな気持ちになった分だけ、貴方は誰よりやさしくなれるかもしれないし……」
「信じよう、たったひとりで泣いた分だけ、明日はきっと、驚くくらい、いいことあるよ」

 ですかね。このラストの一連の台詞が、真紅というヒロインの想いの美しさの全てを表していると思うし、本当に素敵だなあと。これと合わせ技で、それを信じてもらえるように、キミの心がさみしくなくなるまで、ずっと手をつないでいるよ、っていう例の紅い瞳のボーカル曲の歌詞ともリンクしてすごく胸を打つなあと思います。


 全然ちょいとじゃなかった。。。

 ともあれ難しいことはこれくらいにしておいて、単純に真紅とイチャラブする、とう分野だけでも充分過ぎるほどに濃密で心温まる物語ではあったし、真紅というヒロインの素敵さを微塵も損なわず、更に新味まであれこれ見せてくれていて、非常に満足度は高かったですね。
 現実に即して、という地に足の着いた展開の中で、それでもギリギリのギミックでダイナミズムも感じさせたし、それで構成としても破綻していないところが非常に巧みでしたし、尺と内容を踏まえるとそりゃあ流石にヒカリレベルに評価は出来ませんけれど、私としては本当に感じ入るところの多い作品でしたので、信者補正上等!で名作ラインに乗せておくのでした。。。


キャラ(20/20)

 どこまでいっても真紅の可愛さは史上最強ですねぇ。今回もほんっっっっっっっっっっっとうに可愛かったし、一々台詞の言い回しや雰囲気に絶妙に真紅らしさが満ち溢れていて、一言噛み締めては、ああ、真紅だなぁ・・・と感銘に浸ってしまうくらいには大大大好きなのですよねぇ。。。

 しかも今回は子持ち人妻というステータスを背負いつつ、母親としての魅力も、けど女の子としても魅力もしっかり共存してみせてくれちゃってるわけですし、かつてこんな愛らしく素敵な人妻がいただろうか、いやいない。と真顔で反語を使いたくなるくらいには唯一無二の魅力を存分に発揮してくれたのではないかと思います。
 個人的にはやっぱり、日記を書く習慣を復活させて、膝の上にいそいそ座ってくるあたりとか超可愛いなぁと思うし、恥ずかしがりな所も、澄ましてお姉さんぶるところもますます磨きがかかって、あと一連のアイドルイベントは、新私服含めて可愛かったですよねぇ・・・。
 基本的に私眼鏡属性はないんですけども、真紅先生のオサレ眼鏡は全力でアリだなと(笑)。本当にもう、可愛過ぎて何度脳汁が漏れた事かわかりませんし、細かく書いていったらいつまで経っても終わらないんでいい加減にしときますけれどね。。。

 そして青空もまさしく天使、あまりに天使過ぎて、そりゃみんなたじろくわ〜と。。。
 やっぱりこの子には笑顔が似合うな〜と思うし、色々と純粋過ぎていい子過ぎて眩しいなぁ、でも可愛いなぁ・・・とほくほくしてました。真紅にあれこれ甘えたりしてるのも可愛過ぎて血を吐くレベルでしたし、それでいてちゃんと二親にべったりでなく、それまでの絆へも自然に心を寄せて、世界を広く、温かくしていけるありようが素敵でしたね。
 あと藍との絡みが面白かったわ〜、というか藍も可愛いですよね、今回は一発屋だったけど。。。

 あと蓮ちゃんもとてもとても可愛かったです。。。
 強いて言えば、澪がほとんど目立つ活躍も台詞もなかったのが残念だったかなぁ。澪ならめっちゃ嫁に欲しいくらいなんですが(笑)。


CG(20/20)

 ほぼほぼ新規は真紅一辺倒であり、そりゃもうご馳走様でした!!!と全力で言わざるを得ない抜群の可愛さ、時に大人びた風格や儚さも見せつつ、非常に味わい深かったなあと思います。ホントにこの人の絵大好きだし、その上で真紅の素敵さはやはり群を抜いていて、色々度外視でも満点にしたくなっちゃいますね。
 もっとも値段踏まえてもCG量は適性クラスではあるし、極端な信者補正なくとも、真紅好きなら確実に満足は出来る水準だと思いますよ。

 立ち絵はまあ基本的にほぼ流用。
 真紅の愕然泣きの表情って前からあったかな?って思ったのと、後は真紅の新私服がめっちゃ可愛かった、蓮のデート服も可愛かったあたりが特筆ポイントですかね。どうせなら青空も新しい私服欲しかったな〜。

 1枚絵は、完全新規が28枚にSDが4枚かな。厳密に言うと、差分が増えただけで新規登録されてるのが3枚ほどあるけど、量的にも不満はないし、質にはより不満などないです、本当に今回も綺麗な塗りと素晴らしい雰囲気と抜群に愛らしい真紅を堪能させていただきました。

 特にお気に入りは4枚。
 1枚目は私服を恥じらう真紅、その恥ずかしげな雰囲気と、ジト目と、んべっの顔が鬼可愛いです。
 2枚目は病床から海を見つめる真紅、このサナトリウムさながらの、薄幸の美少女モードの儚さ、凄まじく可愛いですよねぇ。
 3枚目は夕陽の指輪、この横顔の美しさと、純良な歓びの笑顔が物凄く素敵で、絵的にもすごく映えていて好きです。
 4枚目は神様の贔屓だよ、この明け透けで元気な感じの藍と青空コンビめっちゃ好きですわ。

 その他お気に入りは全部。それ以外書きようがない。。。

 あと単純に1枚絵ではないけど、OP画面とパッケージのウェディング真紅の可愛さは珠玉。


BGM(19/20)

 元々音楽の総合力超高いし、新規追加分もすごく心を打つものが多くて、正直満点にしちゃおうか悩みました。。。流石に追加分の質量踏まえて自重したけれど、それだけ好きな曲が多かったですね。

 新規ボーカル曲は、完全新規がOPの1曲、EDはアレンジで、あと挿入歌に例のパッチサービスでアレンジ曲が搭載されます。
 OPの『glowing world〜輝きの、セカイへ〜』は中々いい曲ですし、軽やかな雰囲気と限りないやさしさ、温かさ、透明感が綯い交ぜとなりかなり好きですけど、ちょっとサビが弱めな感じはあって、シリーズトータルとしてはアレセイアには届かないよなあというくらい。
 EDのアレセイアアレンジもやはり素敵、バラードにしても味わいと深みがあっていい曲ですよねぇ。

 そして個人的にボーカルでは、『紅い瞳に映るセカイ』のボーカルバージョンが白眉。元々超好きな曲ではあるけれど、歌詞がついてより一層深みと愛しさが増したというか、散々日記でも書き倒したけれど、特に一番のサビの後半部分の歌詞の真紅っぷりが心に沁みまくって最高でした。
 まあ一々あのシーンロードしてじゃないと聴けない面倒さはあるのですけど、それを厭わずにへヴィローテしまくってます(笑)。地味にロードする度に、青空が「ママだーーっ」って可愛い声で喜んでくれるのもポイント高いし。。。

 あと物凄い今更なんですけど、昔以上にサンクチュアリも好きになってきたんですよねぇ。これはこれで真紅らしさ満載だし、メロディの醸す独特の味わいがいいなぁって、ホント今更にガツガツ聴き込んでます。

 BGMは新規は13曲ですかね、その半分くらいはアレンジだし、そこまで目新しいのはないですけど、その分密度は高くいい曲が揃ってます。
 お気に入りは・・・ストロベリーパニック以外全部ってところで。。。特にと言うと、青空のいろのアレンジ版がすごく好き。あと紅い瞳のWEVer、疑似結婚式で流れるやつね、これも大好きです。


システム(9/10)

 演出はいつも通り、非常にシナリオの流れに即した情感溢れまくる丁寧な演出が目につくし、新味こそなくてもここはもうこれでいいよなぁという感じ。
 そしてムービーがめっちゃ好きだわ〜。真紅と青空の愛らしさを前面に押づしつつ、上手く想いを繋げていくイメージが構成にもしっかり滲んでいてすごく心に訴えてきます。なかんずく、真紅の、好きだよ。からのんべっ、と、青空の、つないでゆける。からの瞬きが凄まじい破壊力なので、是非ご覧下さいとムービー単品でもおすすめしたくなる驚異の可愛さでございました。

 システムはそろそろもう大元の解像度なんとかしません?とは思う。折角超美麗な絵柄なのに、フルスクリーンだと少し荒れちゃうのが勿体無くて勿体無くて。それ以外必要な最低限は揃ってるし、その辺は普段通りではありますけど。


総合(93/100)

 総プレイ時間8時間。まあこれは本当に丹念に台詞のひとつひとつを噛み締めて進めてなので、普通にプレイすれば6時間くらいではないでしょうか。3000円ちょいの作品なので、尺としてはまず水準はクリアできていると思うし、総合的にも質は高いと思います。

 内容的にはともかく真紅一辺倒ではあるから当然それは留意しなきゃだし、相変わらずスラスラ読めるタイプの文章ではないですけれど、真紅に対する愛さえあれば絶対的に満足できる範疇ではあると思いますね。
 構成的にもかなり深みがあり、それでいてそのテーマが浮くことなく、しっかり三人の生活の歩みに根付いているところからの抽出になっていて、個人的にはかなりあれこれと想いを馳せては、その都度にやっぱり真紅は最高だよなぁ、と噛み締め直せる非常においしい作品に仕上がっていました。まあ点数的にやりすぎなのは否定しませんが(笑)、今更に真紅の新たなコンテンツに触れられるとは思ってなかったし、感無量でしたね。
posted by クローバー at 04:56| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。