2015年11月10日

PRIMAL×HEARTS2

 まあ買うと決めた最大の動機は聖良アフターではありますが(笑)、体験版での雰囲気も相変わらず良かったしかなり楽しみにはしてました。


シナリオ(23/30)

 自ら選ぶ意味。


 舞台は前作より六年後、主人公はピッチさんの弟で、とある事情により数年山籠もりをして肉体と精神を鍛えるとともに、ピッチさんの主導で女の子にもてるスキルも磨かせられてきました。
 そんな主人公がこの春から間ノ島学園に転入することになりましたが、かつて二大生徒会主導であらゆる事案を選挙で決定し、その選択の自由さが最大の売りであった学園はすっかり様変わりしていました。
 それは縦の関係による選択の強制と、その連なりによる組織票の横行で、両生徒会の意義がいつの間にか文化部連合と運動部連合の代弁者にすり替わり、その軋轢が蓄積する中で、どんどん自由な選択の余地が失われていってしまっていたのです。
 その両陣営の均衡により、引き分け続きで辟易した空気が蔓延していた学園に、満を持して主人公が777人目の生徒としてやってくることで、かつてのスリーセブン伝説の再来を期待をかけられることになります。

 けれどそういう駆け引きや圧力で本質を見失わない強さを身につけている主人公は、月華会会長のアリスティアとその補佐の真白、天道会会長の兎姫と役員であるたてはと知己になり、とりわけたてはの、かつての学園を知るものとして、その姿を再び取り戻したい!という熱い願いに応える形で、当座の問題の解決から学園を古き良き時代に、或いはそれ以上の場所に向かえるように奮闘していきます。
 柔軟な発想と、自我を表に出さずに物事を上手く調和させていく手腕、そして両生徒会役員が早い段階で団結したこともあり、少しずつ活気を取り戻していく学園、その中で主人公は当然のように多方面から信頼と思慕を寄せられるものの、モテる技術の詰め込み過ぎと、元々二次元スキーだった弊害で、純粋な恋愛観の機微に乏しい主人公はヒロイン達をやきもきさせてばかり。
 果たしてそんな鈍感な主人公とヒロインの恋の行方は、そして学園の先行きはどうなるのか?その選択の中で、彼らはどう自分を見つめ直し、前に進む力を手にしていくのか?これはそんな、恋と絆と成長の物語です。


 あらすじはこんな感じですね。
 大枠としては上で触れた通り、というところなんですが、大前提としてやはり一作目の影響、ってのは結構大きく、勿論未プレイでも楽しめない事はない範疇に収まってはいますけど、細かい部分の設定や対比性、また個別シナリオでの影響なども含めると、事前にそっちをプレイしておいた方が無難でしょう。少なくとも未プレイだと、この作品の面白さは二割減くらいにはなるかなと感じます。

 テキストは一作目同様、テンポ良くノリ良くネガに入らないネアカな真っ直ぐさが煌めいていて、特に文章力で唸らせるような部分はないけれど、そのシンプルさが逆にスッとキャラ性、その魅力を光らせる要素になっていると思います。

 ルート構成も難しいところはなく、ただ道中から月華と天道で分岐してるので、その選択を無視して最後に出るヒロイン選択だけで確定はされないんじゃないかなとは思います。サブの杏那にもシナリオありますが、これも一応最初から選べるみたいです。

 シナリオに関しては、この世界観が紡ぐ、一作目からの良さはしっかり踏襲しつつ、この舞台においてどういう話を展開すれば盛り上がるか、よりテーマ性を深く掘り下げられるか、って部分がかなりしっかり考えられ、練り込まれたつくりになっていると思います。
 特に一旦選挙制度としての悪弊が前面に押し出され、それを是正するという意識の中で、一作目よりも顕著に両生徒会の面々の大同が早いですし、その状況の中で閉塞させられていた人格的魅力が引き出されていくあたりは、まあ冷静に見ればマイナスがプラマイに戻った、という観点もありますけど、見せ方が丁寧かつ情感に満ちているのもあり心に響きます。

 一作目はやはり共通はかなり面白いな、と思ったものの、個別でやや方向性が統一されてないのかな?というイメージが強く、かつままれらしくHシーン偏重で、結構重いファクターを取り扱っていながらも、隙あればHシーンが挿入されるという構造の中で盛り上がりに欠けるかな?というきらいがありました。
 対して今作は、全体のテーマが比較的しっかり統一され、その文脈の中でそれぞれに無理のない変化が与えられ、悪く言えばダイナミズムには欠けるけれど、良く言えばHシーン強めでもしっかりバランスの取れた、不自然さの少ないシナリオに仕上がっている、というのが総体的に見た評価です。
 その上で個人的に評価したいのは、テーマ的にもシナリオ構造的にも、兎姫シナリオだけ一段上のステージで組み立てられているな、ってところで、それが共通からしっかり仕上がっている部分、かつそれでも全体の調和を崩すほど突飛な展開ではない、ってバランス感ですね。

 ただ注意しておきたいのは、共通個別含め、多かれ少なかれ一作目の影響はある、というところ、そしてシナリオのスケール感が大きい分だけ、よりその影響力も強くなる、というところですね。
 あともうひとつ一作目との絡みで踏まえておくべきなのは、この作品の個別ルートが、そもそも共通以前からパラレル設定されている点です。具体的には各ルートで、一作目の主人公が誰と結ばれたか、がパラレルになっていて、その関係性ありきでシナリオにも影響が降りてくる、という形で、今作の主人公が山籠もりで薫陶を受けた相手そのものは一緒でも、その精神性自体には多少の差異はあると。

 だから構図としては共通から分岐するのではなく、既に分岐したパラレル状況の中で、重なり合った部分だけを読み手側に見せていて、底流的な部分では細かな差異がある、変な言い方をすれば、その土台となる精神性に育まれたことにより、どのヒロインにより強く惹きつけられるかの可能性が決定づけられている、と見做す方が自然なのかなと。
 個別で触れ合いが加速するキーになる学園祭の出し物が恣意的に違ってくるのも、私お決まりの外的要因の濫用、と目くじらを立てられるのは確かなんですが、上の視座で見るならばその変化に対する影響が、直近のありようだけで決定されてはいないとも思えるし、もっと単純にバタフライエフェクトとしてもそこまで極端な変化ではないからなぁと、この作品に関してはそういう見方で納得してます。

 何よりそのパラレル構造の前提は、結果的に個別がパラレルでもいいためのアリバイ作りなんて姑息な理由でなく、もっと純粋に、一作目のどのヒロインにも幸せになって欲しいというキャラへの愛着の賜物だと思えますしね。
 聖良アフター作ってくるあたりあれが正史扱いなのかと事前では思ってましたけど、そうじゃないよ、とわかりやすく示してくれたところでも、言い方は悪いけど丸め込まれた感というか、まぁそれならそれでいいか、みたいな感覚はあるのです。。。

 それを踏まえた上での個別評価プラスアルファとしては、兎姫>共通>アリスティア>たては=杏那>真白くらいですかね。
 やはり基本的には共通はかなり面白いと評価したくて、前作よりもトピックが絞り込まれた分だけ深みと思想性を示しつつ、それぞれの個性の魅力をしっかり引き出してきてるなぁと。かつそうやって主人公が道を指し示し、基本的に驥尾に付すことで意識改革が為されていくヒロイン陣の中、兎姫だけが最初からその視線の高さに寄り添い、ダメ押し的な何かを加えていく構図が、個別におけるスケールの差異にも繋がってきて、瞬間的な感銘に加えて総合的にもなるほどなぁ、と思わせるつくりだと感じましたね。

 たてはと真白に関しては、個別は可もなく不可もなく、という感じ。
 一作目よりも恋愛観としてはとっぽい主人公だけに、付き合うまでの過程でヒロインが率先して奮闘してのすったもんだ、という構図に尺は割かれつつ、その自分から何かを動かしていく、という意識の変化が、学園生活の中でも反映され、より良い学園に導くための選挙、という図式を浮き彫りにしていくことになります。
 全体テーマとしても選択の自由、そして選ぶ、という行為に伴う、思考し続けるという在り方の尊さってのが、程度の差はあれどのルートでも浮かんできますが、あくまで学園生活の範疇でではあれ、そこまでの経緯、そして恋愛成就によって獲得した前向きさと強さによって裏打ちされており、後半はHシーン偏重ではあるけれど、それでもベクトルは一貫してるので、決して不自然なバランスでない丁寧な内容だったと思いますね。

 杏那に関しては、その恋愛に至る過程はどうしてもサブゆえに軽めになるものの、その立場を生かした無理のない飛躍で簡素にまとめているのと、あとやはり思想性の面で、上で触れた部分を既に体得していて、それを明示してくれるという部分で面白味があったなと。
 特にコウモリちゃんという綽名に対する本人の想い、決して歓迎はしてないけれど、そう呼ばれる源泉の部分に対する確固たる自負の在り方は清々しく、あらゆる事象に関してしっかり自分自身の考えと答えを見出し、是々非々で対応していくという自立した精神性があればこそ、他より一段高い、俯瞰的な視座で観察し、公平さを保ったり、或いは問題点を炙り出す事も出来るという観点は、主人公と兎姫の在り方にも通じる部分があり、その辺て高く評価してます。

 アリスティアに関しては、土台の設定でかなりのマイナスが付与されており、それを克服するのに共通、個別と二段階の変貌を求められている分だけ、当然キャラとしての深みは出るし、客観的にも辛い境遇の中でも揺らがない純真さ、善良さが煌めいているなと。
 個人的にはその精神性の根幹を為す部分に、やはり両親との関係の健全さが担保されていたのは説得性が高いと思ったし、そのアリスが恋心をも養って成長していく状況を受けて、だからこそ発生した事案とその解決への道筋の描き方は無理がなく、かつ主人公の影響力を除外して尚それを突破するだけの智恵と絆を身につけた、という部分で、やはり学園の範疇には収まるものの、真白・たてはよりは一段上に見るべきだろうと感じます。
 ただその二人のルートよりも前作ヒロインとの関係性はやはり強く、それが自己変革の大きな鍵ともなっているので、その辺に対する思い入れが薄いと、ってのはあると思います。ラストも敢えてそこに重ねてくるのは逆にあざといかな?とは思いましたし。

 そして、杏那は別枠として、基本この作品のヒロインは、最初期の学園の状況である、自由に選択できない、思考の余地を狭められている世界観の中で、そのスケールに精神性を閉じ込められているような印象があり、主人公の介入によるそこからの脱却によってテーマを炙り出していると私は解釈しています。
 けれど、最初から兎姫だけはその主人公の精神的高みに近しいところにいるのは、その関係性と、相互作用でより良い変化をもたらしていく在り方に如実に示されていると思います。

 兎姫のそれは、個別を見ればわかるとおりに、そこまでの家庭環境・生活環境の中で、常に自分の取るべき道をシビアに選択し、状況を自分にとって有利な方向に紡いでいかなければ立ち行かない現実があればこそ育まれたもので、むしろ人造的にそう刷り込まれた感のある主人公より切実さとしては上でしょう。
 ただしその立場が切実であるが故、兎姫は気質としてはともかく、どうしたって自分だけにとどまらず、母親の存在が言い方は悪いけど枷になっている以上、考えなしに現状を打破する為に動いて、結果自分の足場を弱くするような向こう見ずは出来ないんですよね。
 アイドルとしての自分のイメージを守るのに腐心するのもその脈絡で理解できますし、だからこそ、おそらくずっと以前から学園に蔓延る問題の本質を精確に透徹しつつも、自分からそれを変革に導く起爆剤ににはなれなかった、それだけのキャパの余裕を持てなかったわけです。

 けれど主人公が現れ、変革を牽引していくのを目の当たりにすることで、主人公のその精神性の成熟に一目置き、親和するとともに、本来そうしたい、と思っていた在り方を誘発され、その結実が例えば一話の鉢巻きとか、二話の勝利演説とかあの辺に顕著に示されているのだろうなと思います。
 けどどうしたってまだ学生である兎姫にとっては、その類稀なるポテンシャルをもってしても、その誘因による過重な負担はやはり背負い込み切れるものではなくて、今まで表に出さずに来た綻びが、わかりやすく疲れ、という形で露骨に表層化することで、主人公のお節介をより深く呼び込む結果に繋がっているという構図は、因果関係としてすごく納得しやすいところです。
 そして、その気遣いがもたらす互いの恋愛感情の増幅が、皮肉にもその綻びを更に大きくしていく端緒に繋がっているのも面白いところです。

 要は、他のヒロインがシナリオの中で獲得していく成熟を、兎姫だけは最初から持ち得ているんですね。そしてそれをフルに駆使して今の生活を、自分の立場を守っていた、そのバランスが内的に崩れていくのと同時に、外的要因の変化とも呼応して、兎姫自身ではもうどうにも出来ない状況に至ってしまう、という部分で、確実に他のシナリオよりスケール感が大きいです。

 心のどこかでそうなる危険性を察知しているからか、兎姫も中々その恋に真っ直ぐに踏み出し切れなくて。
 ただ主人公の側でも、他ルートはどこかヒロインに対する保護者目線が色濃い分、朴念仁度合いもより強く出ていたけれど、やはり同じ視線の高さで肩を並べていける兎姫との関係性の中では、変に気遣いに腐心することなく、純粋に兎姫の魅力にやられていく過程が緻密に綴られていて。
 その二人の恋愛観念の醸成度合いの足並みが、ゆっくりであれ揃っていることで、読み口としてすごく雰囲気よく仕上がっているし、そうやって溜まりに溜まったものが溢れざるを得なかった、と言わんばかりのドラマチックな結ばれ方は、まあその舞台設定の見せ方そのものは陳腐と言ってもいい王道ぶりではあるけれど、それを陳腐に思わせない威力があったと思います。

 その上でテーマ的にも一歩踏み出している、と感じるのは、そこまでが学園という、ある意味では保護された空間の中で、自分の意志で選択することの価値を示されていたところに、このルートでは、社会においてはその選択の自由には時に重い責任が伴う、という要素を付加している部分にあります。
 それはそもそも、必要に駆られて兎姫が既に乗り越えた道でもあり、今の兎姫が背負える限界の責任と引き換えに今の生活は担保されていました。
 けど様々な状況の変化が、兎姫の限界を突破してしまい、そこではじめて、主人公が自身の責任によってその重荷を分かち合う、という決断に踏み出す、という過程を、関係性の変化に伴う形で無理なく紡いでいる、という点、そしてその限界が露呈した袋小路の中に至るまで、本当の意味で結ばれることはなかったという切ない構造は素晴らしく、非常に良く出来たシナリオだと感じます。

 そうだからこそ初Hシーンが情念的な意味でもシナリオの必然という意味でもとても重みがあり、正直ままれでこんな構図のシナリオが見られるとは思いもしなかった、という驚きも加味されて、すごく印象深いシナリオになったなあと思うと同時に、この作品はこのシナリオの為に舞台設定されたのかな、とすら思えました。
 無論冷静に見て粗は結構あります。演劇の着地点にしてもまあそれしかないだろう、ってのは読めたにせよ、もう少し伏線はないと説得性は薄いし、マネージャーの強引さやその後の手のひら返しなんかも情味がないなぁと感じるし、ブレイクスルーの為に主人公が選択した手段とその決着も茶番っぽさは否めないですし。。。

 特に最後のあれはやっぱり一作目プレイヤーじゃないとはいぃ!?ってなるだろうし、逆にプレイしているなら、あぁ〜、その采配、いかにも陽姫だなぁ・・・、ってしみじみ納得は出来るんですけど、その感じ方のブレ具合がどのルートよりも大きいとは思いますしね。
 それにこういう言い方もなんだけど、ままれだけにこんなシリアスっぽいのいらん、もっとはやくイチャエロさせろや、みたいな見方もされなくはない、という意味では冒険的ですね。構造の必然としてHシーンのほとんどがサイドストーリーに組み込まれちゃってますし、まあ全体量として他ヒロインに遜色はないんだし、私としてはむしろ全力で評価したい部分ではあるのですが。

 ともかく全体のイメージとしては、共通→兎姫という流れの中で非常にしっかりした幹が仕上がっていて、かつそれを賑わす枝葉にも無理や不自然はほとんど感じない、実に良質な仕上がりじゃないかなと思います。
 流石に名作ラインに乗せるまではいかなかったし、一作目の影響の大きさも踏まえて、24点と迷ったけど1点下げた、という判断もしてますけど、本当にままれでこんなシナリオ堪能できるとは思ってなかったので大満足です。触れるの忘れてたけど、聖良アフターもそれなりに尺はあり、純良なイチャラブが堪能出来てそっちも満足度高かったですしね。。。


キャラ(20/20)

 今回は本当に主要キャラの性格付けが素晴らしかったなあと思いますね。作品構造と対照的な意味合いもあるのだろうけど、全く捻くれたキャラがいなくて、まあそれはそれで物足りない部分もあるのかもだけど私としてはすごく満足かな。

 一番好きなのは結局兎姫になりましたね〜。ぶっちゃけはじめて公式でキャラ紹介見た時には一番食指が動かなかったのに、体験版で躍進し、共通で心奪われ、更に個別でブースト掛かって、最終的に殿堂ラインまで届く好き度合いになるとか本当に珍しいキャラですわ。
 とりわけその背景をしっかり踏まえた上での振る舞いを考えると、共通でも自分の精一杯をしっかり踏みしめているんだな、ってのがわかるし、本質的に物凄くいい子だからこそ、いざとなれば自分に無理を強いてでも献身してしまうというところに素敵さが凝縮されているかなと。
 その上で個別の恋愛モードと、あと家族の団欒くつろぎモードの可愛さが尋常じゃないんですよねぇ。このこそばゆい恋愛面での触れ合いもいいけど、母親とのほのぼのする関係性も最高に光ってたと思うし、立場的にどうあれ、その無尽蔵の愛情を注がれ続けてきたからこそ、ここまで折れず、捻くれず、善良に生きてこられたんだなってしみじみ噛みしめられちゃう感じで、本当に大好きになりました。

 次いでアリスティアですね。
 この子も本当に、学園という空間の中ではずっと阻害され続けてきたのにも関わらず、親に丹念に愛情を注がれてきた故の愛着の安定がもたらす誠実さ、純真さ、ひたむきさ、前向きさがすこぶる可愛すぎると。ぶっちゃけどうしてあそこまで悪印象が根付いちゃったのか、ってのは、立ち絵だけ見てても可愛すぎるので感情的に納得はしがたいですけどね。。。
 基本同年代との触れ合いが少なく、情緒を育む鍛錬がされてない分だけ、本当に幼子のような真っ直ぐな思慕と信頼が眩しくて、その娘っぽさからヒロインへの飛躍はもう少し丁寧さが欲しかった気もするけれど、基本的に可愛くて可愛くて仕方ない素敵な子ではありました。兎姫が強すぎたけど、かなり好きです。

 んでたてはかな。
 わかりやすくゆづきポジションだけど、個別の安定感もあってか、ほんの理ではあるし言葉にしづらいけどあの子よりは確実に好きだな〜って思えて、特に安らぎを感じさせるところがいいねと。
 真白も無色であるところからの色付け、という要素で一歩出遅れた感はあるけど中々に可愛かったし微妙に小悪魔だったし、まあ悪くはないですね。
 杏那もああいう立ち位置・精神性だけに、好きを自覚しての振る舞いの気風の良さや、普段の飄然としたところからの含羞のギャップはすごく魅力的だったなあと。

 その他生徒会の面々もいいキャラしてたし、一作目からの脇キャラも変わってなく温かくて、すごくいい世界観を紡いでいたなあと思います。


CG(18/20)

 同一舞台作、という部分もありある程度使い回しが効く中でどう評価すべきか、というのもあるんだけど、概ね新規素材だけでも魅力は充分あるし、相変わらず立ち絵が特に可愛いなぁと思えたので満足度は高いですね。

 立ち絵は水準かちょい上かって出来。量はそこそこだけど質は相変わらず好みで、聖良アフターやって三作分さそりさんのデザインヒロイン並ぶと、特にポージングのセンスの良さは特筆していいんじゃないかと思う次第であります。

 そのポーズはヒロインで3種類、サブで1種類です。やっぱり今作も素晴らしく個性豊かでかつめっちゃ可愛いという絶妙なバランス感で大好きですね。
 特にお気に入りは兎姫のやや左向きと、アリスティアの正面ワタワタ。兎姫のはない面が滲み出るような愛らしさがすごく好きだし、アリスティアはとにかく必死さが伝わってきてもう超可愛いなと。
 その他お気に入りは、兎姫正面バキューン、やや右、アリスティアやや左前屈み、やや右、たては正面、真白右向き、杏那正面あたりです。

 服飾はヒロインで4〜5種類、サブで1〜4種類くらい。学園生活の中で必要なものは抑えつつ、一応ヒロインにはそれぞれに特別なのも用意、ってとこで、まあ水準ではあるけど制服とかは使い回せるしねと。新規のデザインはまあ普通、かな。
 お気に入りは兎姫制服、私服、水着、体操着、アイドル、アリスティア制服、私服、体操着、パジャマ、たては制服、水着、体操着、ウェイトレス、真白私服、水着、杏那制服、私服、水着あたりですね。

 表情差分は結構多くて色々と遊びも多いし、細かい感情も丁寧にフォローしている感じで、特に全体的に照れ顔は可愛かったなあと思いますね。
 特にお気に入りは兎姫の照れ上目遣いと、アリスの猫口><かな。兎姫は全般的に照れ顔の破壊力ヤバかったけど、その中でもおずおず窺う雰囲気のこれは至高でした。そしアリスティアの褒めて褒めて〜感の愛らしさは異常。。。
 その他お気に入りは兎姫笑顔、怒り、膨れ、焦り、照れ焦り、照れ拗ね、照れぼんやり、半泣き、ギャグ泣き、ジト目、アリスティア笑顔、キラキラ、しょぼん、拗ね、照れ笑い、照れ上目、ワタワタ、たては笑顔、苦笑、目そらし、ジト目、照れ焦り、真白澄まし、不満、妖艶、怒り、照れ笑顔、杏那ニヤリ、わくわく、照れ唇尖らし、照れ驚きあたれですね。


 1枚絵は通常80枚にSDに素材合わせて12枚の計92枚ですね。
 量としてはギリ水準かな、ってところだけど、やはり塗りはすごく綺麗だし質そのものも高いとは思います。ただここで触れる事でもないけど、今回基本ボインちゃんしかいないし、杏那あたりでもかなり大きめに描かれていたのが少し品乳派としては不満ではありますが。。。

 特にお気に入りは2枚。
 1枚目はアリスティアのお昼寝、この無防備で愛らしいね姿は本当に絶妙の構図だしね使われる場面の味わいとセットで超好きです。
 2枚目は兎姫とラーメン、ここの飾り気のない兎姫の生き生きとした表情と触れ合い感がめっちゃ好き。
 
 その他お気に入りはページ順に、アリスティアお友達になって、後ろから抱きつき、縛って正常位、パイズリ、背面座位、バック、演説、立ちバック、兎姫ライブ、息抜き、家族の団欒、相合傘、このキスは演技じゃないよ、パイズリ、正常位、手をつないでどこまでも、パイズリ、騎乗位、バック、脚コキ、フェラ、立ちバック、トイレ座位、海駅弁、真白花壇、69、バック、パイズリ、騎乗位、体操着バック、正常位、背面座位、ペタ腰騎乗位、たては水撒き、想い出の天道会、正常位、髪コキ、スパッツ立ちバック、フェラ、69、密着正常位、立ちバック、杏那の秘密、自慰、フェラ、騎乗位、プール掃除、クッキーづくり、取り合い?あたりですね。

 あと背景素材がありものなのはまあいいんだけど、余裕があるなら必要なシーンくらい新規背景作ればとは思った。図書館くらいはせめてね。


BGM(17/20)

 全体的に爽やかで柔らかい雰囲気の曲が多くて、耳に優しいし雰囲気をしっかり補完していたと思います。

 ボーカル曲は6曲。
 OPの『Smile again』は旋律が柔らかで端正でまあいい曲ではあるけど、そこまでインパクト自体はなく、1作目の方が好きではあったり。
 EDは各ヒロインごとに一曲ずつ用意されて、全体的に単調過ぎず、スタイリッシュな雰囲気もあってどれもそこそこ好きですね。ただ強いて言うと兎姫のEDだけあんまり好きじゃない、ここだけシナリオと真逆なんだよなぁ。。。

 BGMは全部で31曲と水準クラス。アレンジもそこそこあるけどまあ問題なく、キラーとなるほどの曲はなかったんだけど全体の質としては一作目と遜色はなかったと感じます。
 お気に入りは『round and round』『shine of you』『rise!』『restless』『your silent face』『vanishing point』『I told you so』『Singularity』『the glory of love』『alice’s theme』『run rabbit run』『smile again(mpv)』あたりですね。


システム(9/10)

 演出は全体的に華やかだし細やかでいい出来。
 コミカルな動きや感情表現が丁寧だし、とにかく明るい雰囲気づくりがしっかり出来ていて楽しいですね。シーン演出もいつも通りの仕上がりになってるし特に文句はなく。
 ムービーは曲の雰囲気とマッチしていて綺麗にまとまっているし悪くはないですね。

 システムも必要なものは揃ってるし使い難さは特になし。
 強いて言うならホイールの反応がやや鈍い、特に立ち絵同期が挟まるとラグが大きいのがちと引っかかったかなくらいですし、基本的に不満はないですね。


総合(87/100)

 総プレイ時間20時間ちょい。共通が4時間、個別が3〜4時間、杏那と聖良アフターが1,5時間ずつくらいですね。
 えてして続編、ってのは、一作目の成功に胡坐を掻いて淡白になる傾向はあるけれど、これは逆に一作目で引き出し切れなかった舞台設定の魅力を上手くキャラ性に投射し、統一感ある構造の中でちゃんとまとめてきたなと。
 無論連作ものとしての二番煎じ感が完璧に払拭されてるわけではなく、今作特有の特色を出す代わり、フラットな関係性やおかしみを少し犠牲にしてると見る向きも出そうな枠の嵌め方ですけど(特にアリス絡みは)、個人的にはむしろそれがいい味わいになっていたと感じられましたね。

 必要以上に使い回し感もなく、シナリオも核がある中で本来的な軽妙さと楽しさ、エッチさを損ねておらず、ちょっとびっくりするくらい良く出来ていた気はします。無論事前の期待値がそこまで高くはなかった分のギャップもあるでしょうが、とても楽しめました。
 ただやっぱり一作目やってないと楽しみ切れない、って敷居の高さはあるのでそこだけ注意ですかね。そして調子に乗ってもう一作同じ素材で作ったら流石に今度は出涸らしになりそうなのでそれはやめとこうねとは思うのでした。。。
posted by クローバー at 06:02| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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