2016年11月03日

Re:LieF 〜親愛なるあなたへ〜

 やはり初見時のビジュアル的なインパクトは大きかったし、体験版も一風変わっていたけどそこそこ面白く、それに10月は他に買うものもなかったので迷わずに。

シナリオ(22/30)

 世界との向き合い方。

 トライメント計画。
 それは様々な理由で社会に適応できずに苦しんでいる大人達に対し、孤島での疑似的な学園生活を通じて、自分を見つめ直し、再起のきっかけを紡ぎ出すための事業で、そこには生きることに疲れ、挫けた面々が集まってきます。

 主人公もまたその一人としてその場にいるものの、自身の過去を欠落させていて、どこか茫としたものを携えながら、それでも生来の資質を発揮してそつなく活動に従事していきます。
 そんな彼とグループメンバーになった四人、日向子、流花、もも、理人は、当然それぞれに胸に抱えた何かがあるわけですが、その中でも表面的にそのダメージが強く出ていた日向子は、当初から上手く馴染んだり、立ち回ったりが出来ずに危うさがあって。
 けれどみんなでサポートしていくうちに、生来の前向きさと芯の強さを取り戻していく日向子を見つめていくうちに、主人公の中にも変わらなくては、という気持ちがだんだんと芽生えていって、それまで綻びのなかった自我が揺り動かされて。

 そのうちに、研修期間ともいえる時期が過ぎ、いよいよ社会復帰に向けての本格的な取り組みがスタートする中で、彼らはざっくりとした進路選択を迫られていきます。
 それは小さく見れば、将来的に就きたい仕事に役立つスキルを得るか、或いは自身の興味のある事を突き詰めていくか、という差異でありつつ、大枠ではどんどん進化のスピードをはやくする社会そのものに適応するための、自分なりのブレないスタンスを見出す駄目のものでもあって。
 自分には芯がないのでは、と感じ始めた主人公は、その思想の源泉を仲間たちのそれに求め、そのスタンスを模倣することで新たな自己を確立していき、その先に共感を孕んだ関係性の変化も待ち受けていて。

 果たして彼らはこの島の生活の中で何を掴み、どのような形で巣立っていくのか?
 試してみるんだ、もう一度――――これは社会の変化に翻弄され、振り落とされた人達を救済し、より強く生きていく指針を築かせる、夢と信念と再生の物語です。


 あらすじはざっくりこんな感じですね。
 体験版やってればわかるけれど、序盤の展開がちょっと特殊なのでその辺はまるっと、嘘ではないけど真実全てでもない、って感じの触れ方で流してしまわないと、まとまった形であらすじにしにくいなー、ってのはあり、ただその後の展開自体は上で触れた通り、特定のヒロインの思想に寄り添い、触れ合っていく中で見出した道、自身の真実に対し、どのようなアプローチで切り拓いていくかってのが本線になります。

 テキストは全体的に理知的で、綺麗な日本語を選んでいるな、って感じ。
 ADVらしいテンポの良さは保ちつつ、語彙が多彩で文章としては読みやすくも味わい深く仕上がっていて、良くも悪くも大人向けの落ち着いたゲーム、ってイメージ。裏を返せばこの手のゲームにお約束の奇矯な言動とか勢いをつける表現などその辺は最小限に抑えられているので、瞬発的に感じる面白味は薄い、と見られる余地はあり、でもちゃんと語句の意味を噛み締めていくとおかしみと味わいがある読み口だと思います。
 ただし全体としてあくまで作品のテーマ性主体の物語であり、キャラ性を犠牲にしている部分もある為に、情感の籠ったセンテンスの奥行きが薄く感じられたり、或いは色々と説明的な要素も多い中で、流れの中での必然、というイメージから逸れた、衒学的な印象を感じさせられるところもなくはない、とは思います。やっぱりその辺、テキストそのもの、とはまた違う話ではあるけど、キャラの掘り下げの部分にもう少し筆を割くことでバランスを取って欲しかったなと感じましたかね。

 ルート構成は概ねオーソドックスに、居場所選択と心情共感選択の組み合わせの中で、その精神性に敬意を感じたヒロインに対しての距離が縮まっていき、主人公自身もまたその思想に染まっていく、というイメージ。
 きちんと地の文の中で、その選択肢が誰のものか、ってのはちゃんとわかるようにはなっていて、特に昨今のゲームだと選んでみるまで誰がどこにいるかわからない、なんて雑なのは多いのでその辺の地に足つけた感じは好感が持てますが、総量としてはやはり最低限、ってところではあるので、もう少しキャラ性を掘り下げる日常エピソードを、選択肢分岐の中で組み込んでも良かったかなと個人的には思います。
 厳密には調べてないけど、多分日向子、流花、ももの三人をクリアするとグランドに入れるようになって、その為の追加選択肢が発生する仕組みだと思います。おそらくその追加分ひとつで強制力があるっぽいけど、しかしそれだとそれ以外の選択肢でやたらミリャが選べるのがミスリード的というか、この子攻略できないのなんで?的なイメージは植えつけられるのでそこはどうかなぁと。無論設定的にそこに親和する理由づけはあるんですけどもね。

 シナリオに関しては、上でもちらほら触れたけど、あくまでもテーマ性、社会の変化に対する問題意識と、その急激な変化の中でどう生きるべきか、って部分に集約されていく話ではあり、キャラもそのフレームに沿って構成されているタイプの物語なので、必要以上のキャラとの触れ合いや恋愛要素は組み込んでない、比較的硬派な作品である点はまず留意しておくべきかなと思います。
 また作品全体としてもミステリー的な仕掛けはあからさまに用意されていて、最終的にはそれがテーマと連動して綺麗な協奏曲を奏でていく仕組みになっていますが、その分前座の個別ルートにおける歯切れはかなり悪く、キャラ性が薄い、という部分とリンクして、ラストはいいんだけどそこに至るまでが厄介、という典型的な作品になっている気はします。

 特に共通の序盤でかなり過去とキャラ個性の掘り下げが出来ている日向子はともかく、他の二人、流花とももはどうしてもキャラに馴染み切れないままにいつの間にか個別、って印象は強く、かつその辺を個別で挽回してくれるほどの触れ合いがないので、ピントのぼやけたシナリオと相俟ってうーん、と首を捻ってしまうところは大きいです。
 勿論オールクリアしてから振り返ると、主人公の精神性も含めてそうなる要素、そうとしか出来ない要素も理解は出来るけど、でもやはりその辺はもう少し両立出来て然るべきとは思うのですよね。単純に尺としても物足りない部分はあったし、結局テーマ性だけが先走って盛り上がっても、キャラに対する共感が薄いと温度差が出てしまう、というのはこの手の物語の常なわけですからね。

 実際日向子にしても、そのわかりやすい変化の過程が、主人公の固着した心性に罅を入れ、触発する契機としての位置づけで、必要性の中でキャラ性が強く打ち出されているだけ、って穿った見方も出来ますし、そう考えれば終始一貫してその辺は弱い、と見做せるのかなと。
 ぶっちゃけグランドにしても同様で、テーマ性や謎の解明にばかり重点が置かれて、それはそれとしてどうしてこのルートでアイがヒロインなのさ?って部分での納得は絶対に薄いだろうと思います。勿論過去の関わりや、このトライメントプロジェクトの真の目的の中での葛藤の経緯なども含めて、当事者的にはそう感じる必然性が担保されているにしても、読み手の感情にそれを説得的に提示できなければ仕方ないですしね。理屈がいかに良く出来ていても、理屈だけでは人は本当に心からは感動しない、って話です。

 そういう頭でっかちな、バランスの悪い部分もあるものの、でも物語の枠組みとしてはすごくきちんとまとまっていて、またそれが問題意識の触発や啓蒙性にも繋がっていて、本当に良くも悪くも大人向けなんだなあとは思います。学園ものの皮を被ってはいるけど、登場人物も普通に酒盛りして平気な大人の若者達、ではあるし、この尖った在り方を首尾一貫している部分は評価すべきかなとも思っています。
 道中がもやっとする分、流石にラストは非常に演出効果もあって盛り上がるし、そこまでで育まれたものを全て生かして、という綺麗な形で締められていて読後感は爽快であり、色々考えさせられる素敵な物語であることもまた間違いないと思いますね。

 以下ネタバレであれやこれやと。

 とりあえず枠組みとしてすっきりわかりにくい部分も多い作品なので、自分なりのまとめをササッと。

 まず時代としては近未来想定で、でも2045年には至っていない、ざっくり中間的に2030年前後でいいのかな、ってイメージ。
 Deeplearningにまつわる話で、囲碁の説明なんかはまんま今年の話だし、その第三次ブームが勃興したのも確か2012年だから、それを基盤にしての順当な進化、という文脈の中で、AIの感情装填、その機能を病魔に侵され神経接続が壊れている人間の脳へのバイパスとして活用する、その精神を涵養する仮想現実の構成などが成立していると見做せるのでしょう。
 無論そういう技術に関しては全くの門外漢なので、それが実際に実現可能な目途が立っているものなのか、あくまでも物語的な飛躍の割合が大きいのかはわかりませんが、少なくとも理屈の上でさもありなん、と思わせられるだけの積み立てはしっかりできていると思います。

 基本的に仮想現実の中の物語なので、時系列とか視点がバラバラに構成されている部分もあってすごくわかりにくいんですが、少なくともユウと主人公、この世界の管理キーを持っていて、かつ感情を持つ人工知能的な立ち位置である二人は、その存在を分離して投影することも可能だったということでしょう。
 この計画が実施される中で、彼らに生じた二律背反的な想いが、ユウとすれば自身を停滞させている過去の傷だけを取り落とした、前向きな精神性を持つコピーであるアイとなり、司とすれば優等生としての仮面をつけた司となった、という解釈でいいのだろうと思います。
 作中でも、感情を持ったAIの危険性、という問題意識は提示されていますが、それ以上にこの作品は、単純に感情を抱けば恋もするし深い傷も負う、という、人間と変わらない心性をそこに見出していて、そこに集った人たちだけでない、感情を持ったAIであるユウと、それに連なる存在である司が、当人達がしっかり自分の弱さを見据える形で前を向かなくては、この世界が構成された本当の狙いはクリアされない、という二重底の仕掛けになっているわけですね。

 そして、それと並行して提示されるのが、残酷で過酷で、かつ急進的に変化し続ける社会に対し、それに翻弄されずに強く生きていく処方箋であり、それがヒロイン三人の基本的な思想性に示されています。

 日向子のスタンスである、より綿密にコミュニケーションを図る事。
 流花のスタンスである、社会の変化に常に自信を変化させ、適応していく努力をする事。
 もものスタンスである、その変化の最先端に立って道を切り拓いていく事。

 それはどれもが対処法としては正しく、その位置に立つことでいずれにせよ自分の弱さと向き合い、克服していくというルーチンが必要になってくるわけで、当初仮面を被っていた主人公はその思想に触発され、体現していく中で少しずつ本来の自分を取り戻していくのですが、しかしそれぞれの思想は素晴らしくとも、やはりそこに特化してしまうと取り落とすものもあって。
 そういう点が個々の個別での煮え切らない結末、全てが足りていない決着に具体的に示されている、と感じましたし、グランドの選択肢で指摘されるように、その全てが大切であり、バランスよく保持して多角的な視座で自分を見つめ直すことでまっさらな自分に向き合えるのだ、というのが、この作品で示したい最適解なのでしょう。
 当然それは一人で為せることでもなく、周りの人間の支えや考え方を均質に吸収していく事で成り立つわけだし、その意味でグランドの流花の踏み台にされた、って台詞はすごく的を射ているなぁと思います。

 またこの作品の面白いところは、この複合的な精神性が困難の克服、打破のみならず、技術進歩、パラダイムシフトを構築していく面でも必然の要素だと示している部分ですね。
 それはこのトライメント計画の骨子を作り、運営している三人の在り方に提示されていて、天才的な閃きで可能性を切り拓くもの、それを汎用的な枠組みに埋め込み、社会のありように無理なく適応させていくもの、そしてその機能を世界に広くアナウンスし、善用していく道筋を紡ぐものという形で、そのどれもが欠けてもきっとその技術は社会に真っ当な形で定着しない、と見做すことが出来て。
 現実に打ち勝つ、切り拓いていく、そんな前向きな姿勢を十全に機能させるための要素をアナロジカルに提示することで、その価値の多様性と可能性に深みを与えているところは見事な組み立てだなと思いましたね。

 まあもっとも、この仕組みでフォローできるのはあくまでも精神面だけ、ってのは感じる部分で、ちょっと意地悪な感じに考えてみると色々と無理はあるシステムなんですよね。
 少なくとも最初の募集の段階で目的を提示しつつ、その裏側の秘密は提示できない、実際の参加者には移動の船の中で真実を伝え説得する、というやり方でここまで秘密を保持してこられたのか?ってのは疑問符がつきますよねぇ。
 まず説得の時点で反発して離脱し、それを流布する人がいないって時点で、どうにも集団催眠、同調圧力的なイメージが余儀なく浮かんできますし、また卒業生の誰もが文句を言い立てないってのも、そこまで理想郷ではないだろう、その一年で誰もが自身の弱さを克服できるわけでもあるまいに、とは思ってしまいます。

 あと例えば、この島に来て健全な魂は健全な肉体に宿る、だから学問と並行して身体も鍛えよう、とか考えた人がいたらどうするんだろうね?そこでムキムキマッチョになったとして、少なくとも実際の肉体には変化ないだろうから、それで詐欺だー!って話にならんのかって気はするし、そもそも論として一年間実際の肉体の件候をどう保持し、筋力なんかを保っていくのか、その辺も技術の進歩でなんとかしてるのかなぁ?って話は出てくるでしょう。
 まあ実際のところ、最初から仮想ですよ、って話になれば真剣に取り組みにくいだろうし、理人みたいに仮想で一生暮らしたいぜー!ってダメ人間が大挙して応募しそうだからなぁ、純粋に医療目的の使用に限定するならいいけど、心の傷のケア、という面で応用するには色々ハードルが高い仕組みの気はします。細かい話ですけどね。。。


 以上、中々に思索の捗る面白い話、ではあるのだけど、いかんせん面白くなり出す地点がちょっと遅すぎるというか、やっぱり作風として思想性の提示に重心を置き過ぎているせいで、恋愛ADVとして鑑みた時に物足りない、削ぎ落とされ過ぎている部分はあるよなぁと。
 特に昨今はシナリオにも総合力が問われる部分が大きいから、こういう尖った構成そのものは嫌いではないけど、明確に不備を感じさせるつくりになってしまうのはマイナス点だったと思いますし、やっぱりプレイが終わって振り返ってみても、テーマ性はくっきり輪郭が見えるけれど、そこにキャラの姿が追い付いてこないって感じは否めないんですよねー。検証プレイで二周目やろうかな、と思ったけど、結局日向子だけやってめんどくなって断念したところに象徴されている気がする。。。

 ぶっちゃけ、恋愛要素がテーマ性を表現するための装置の位置に従属している感は否めないわけで、主人公がはっきり自分の精神性を確立する要素としての必要性はあるのだけど、物語全体の中ではどうにもその部分が浮足立っていて噛み合い切ってない、とも感じますかね(笑)。正直恋愛ADVでない方が物語としての完成度は高くなった気がしなくもないのだ。。。

 それに、全体的に演出や雰囲気で語ろう、って意図も強い作品だとは思うので、そういう部分を感性の欠如で汲み取れない私もアレだなあと思う向きもありつつ、でもやっぱりその辺の補てんが言葉でもう少し巧みに出来ていれば名作になり得たかも、ってところで、非常に惜しい作品だと思います。


キャラ(18/20)

 基本的にみんななにかしらの傷を負ってここにいる、ってキャラだし、その意味でパッと見でダメな子とか、嫌な子ってのはいないんだけど、そこからの伸びしろは多分にあるって中で、純粋なキャラの魅力という意味でも、恋愛観の蓄積という意味でも、傷の克服、成長という意味でも、どうにも全体的に掘り下げが薄い感じは否めなかったですかね。
 もう少しこのあたりにフォーカスをあてて、しっかり肉付けしてあれば、シナリオそのものは悪くないんだから強い思い入れも抱けただろうに、と惜しく感じつつ、評価は評価としてこのあたりで。

 一番好きなのはまあ日向子、にはなるでしょうね。
 必然として、ではあれ、やはりこの子が一番精神性を掘り下げて提示されているし、視点キャラとしての採用率も高いので思い入れが持ちやすい、その上で一番女の子らしい可愛さや微笑ましさを持っているし、表のメインヒロインとしてはまず及第点、というところでしょうか。まあいい大人になってぴゃーぴゃー言うのもそれはそれで、なんですけど(笑)。

 あと個人的に好きなのはユウなんだけど、この子もどうしても立ち位置的に不憫さはあれ、もっと奥行きを見せて欲しかったなあと思う筆頭ではあり、正直アイより好きなので勿体ないなぁと。。。
 ももも可愛いけどうんまぁ、ってところで、ミリャも可愛いのになぁ、ってところで、ぶっちゃけ総じてキャラの可愛さについて語る上でポッと出てくるものがあまりにもない(笑)。まあその辺コテコテのシチュの愉しみに毒されているから、こういう普通水準のの関わり方で満足できないんだろう、って言われると仕方ないところなんですが、実際カテゴリ的にそういうゲームで出してるわけだしねぇ…………。
 そして理人は最後でなにかしら活躍するのか、と思いきや、反面教師的な立ち位置なのかよ、と苦笑いせざるを得なかった。。。あと中村さんは何の為に立ち絵作ったんだろう…………?


CG(19/20)

 写実的でありつつ肉感的、更には幻想的で神秘的という中々に独特の印象を醸す、シンプルに言えば素晴らしく美しい絵、と言っていいと思いますかね。背景や塗りの部分も含めてトータルに最高級の仕上がりではあり、満点でもいいかな、と思わなくはなかったんだけど、唯一キャラ的な描かれ方の顔の部分でイマイチ好みとずれているところがあったりもして、悩んだけどこの点数で留めておきました。

 立ち絵に関しては量は水準、質は高いですね。というか裸立ち絵までがやたらと写実的に過ぎて笑った。ここまで肉付きの陰影がしっかり描かれたエロゲはお目にかかったことは当然ないですわ。。。
 ポーズはヒロインで3種類ずつ、サブは1種類、まあ出てくるキャラが少ないので多いとは思わないけど、それぞれの個性もしっかり反映していて好みではあります。
 お気に入りは日向子正面、もも万歳、やや左、アイ正面、ユウ正面、見返り、ミリャ正面、見返りあたりですね。

 服飾はヒロインで3種類、サブは1〜2種類ですね。確かにここでユウとミリャがサブ扱いなのが露骨にわかるという。。。というかミリャにも水着くらいは着せてあげてくださいお願いします。。。
 お気に入りは日向子制服、私服、水着、もも制服、私服、アイ制服、水着、ユウ私服、ミリャ制服、私服あたりですね。

 表情差分もそんなに多くはないけど個性は感じるし、繊細な機微はしっかり出せていて悪くないですね。
 お気に入りは日向子笑顔、驚き、消沈、怒り、照れ焦り、もも笑顔、拗ね、懇願、照れ笑い、ユウ笑顔、苦笑、哀しみ、呆れ、アイ笑顔、呆れ睨み、憫笑、ミリャきょとん、微笑あたりですね。

 
 1枚絵は全部で101枚、ヒロインとしても枚数にばらつきはあり、かつ背景とか演出がも含めて全部でこれなので、少なくはないけどどうしてもキャラ主体で見てしまうともう一歩、と思う向きはあるやも。
 まああと上でも書いたけど、景色や人体の写実感と幻想感は素晴らしいんだけど、表情がもう一歩キャラによってはイマイチに感じたところもあったりで、なまじ他が綺麗過ぎるだけに目立ってしまうというかね。

 特にお気に入りは4枚、かな。
 1枚目は日向子とミリャのいってきます、これは単純に構図が凄くいいし、二人の前向きさと幸せな雰囲気がすっきり浮かび上がっていて素敵だなと。
 2枚目はユウの涙、この自分でも判然としない悲しみ、って雰囲気の透明な涙は本当に綺麗で幻想的で、ユウの雰囲気にもめっちゃ噛み合っていて最高に美しかったと思います。
 3枚目はもも初H愛撫、これは光の加減といいボディラインの美しさといい黒ストといい恥じらいの表情といい完璧じゃね?って思うくらい綺麗で幻想的でかつ耽美的だなあと。
 4枚目はユウ屈曲位、ひとつ前の騎乗位もすごくいいんだけど、こっちは本当に肉感的度合いが好きで、特にあばらと脇のあたりが物凄く気に入ってますね。表情もこれはかなり好きですし。

 その他まあお気に入りは大体全部でいいです。基本的にすごく綺麗で雰囲気も奥深くて、ひとつひとつの描写に意図を込めているな、ってのは、全部は汲み取れなくても伝わってくるものはありますしね。


BGM(18/20)

 全体的に荘厳で美麗で審美的な曲が揃っており、作風にもマッチしていて素晴らしく印象的だったと思いますね。

 ボーカル曲は3曲+α、って感じでしょうか。
 OPの『Re:TrymenT』はすごく伸びやかで疾走感があり、その上で幻想的でもあって、ボーカルのビブラート感とすごくマッチしていて中々に素敵な曲ですね。個人的には特にAメロが気に入ってます。
 EDの『MooN LighT』は、切なく密やかに大切な人の幸せを願う、というイメージで、歌い手的にもどこか挽歌的なイメージもあり、そのかそけさが独特の味わいを醸しているかなと。まあ曲としてはややキャッチが薄いけど、個別EDとしてのイメージには総合的にマッチしていると思います。
 グランドEDの『Re:TroumenD』は基本的にOPのアレンジに近しいのだけど、より噛み締めるようなリズムに変化してぐっと深みを増し、歌詞も含めてより悠久の広がり、可能性を感じさせる荘厳な旋律に仕立て直されているかなと思いますね。
 まあデイジーベルは雑学的要素も込みで、ってとこだし曲としては割愛でいいかな。

 BGMは全部で37曲、と書くと多く感じるけど、テーマ曲のアレンジだけで10曲くらいあるので(笑)、それをひとつと見做せばまあ平均的、ってところでしょう。
 ただ質はピアノをメインとしてすごく透明で繊細で美しい旋律を奏でていて、すごく耳に残るものが多かったです。

 特にお気に入りは『Dear』。
 親愛を示すに値する優しく抱擁するような旋律の美しさと伸びやかさ、その端々に潜む淡い悲しみの味わいが絶妙で、すごく気に入ってます。
 その他お気に入りは『ThemE of ReLieF』『YoU』『MomototO』『AI』『FrienD』『WilL』『MemoirE』『DeaR YoU』あたりですかね。


システム(9/10)

 演出についてはうーん、良くも悪くも独特、かなぁ。
 やっぱり日常的な部分でのキャラ演出は薄めなんですが、逆にシナリオで見せたい部分の絵と連動しての演出効果は抜群に冴えていて、やはり方向性として特化した作品だよなあとは思います。それが一部では強制オートなども含んでくるので、それが嫌な人にはうーん、ってなる向きもあるでしょうけど、出来そのものは本当に荘厳で見事ではあると。
 ムービーも実に色んな示唆を孕みつつらしく仕上げていて美麗ですし、かなりいい出来と思いますね。

 システム面はちょっと不満、かな。
 まず進行関係でジャンプがないのは最近珍しいので結構不便に感じます。スキップもそんなに早くないので、周回で選択肢当たり直すだけでも結構な手間なのはどうかなと。
 あとベーシックの時点で文字が小さい。そのせいでウィンドゥを少しでも不透明にすると可読性が一気に低くなって、実質の自由度が凄く低いのはかなり不満でしたかね。あと常にある緑のフレームも世界観の一環として理解は及ぶけど地味に鬱陶しい、かも。
 音楽回想などでも地味に文字のところしか判定しないのがイラッとする。2文字しかない曲とか本気で判定範囲狭いんだよこれ。。。ループがないのもやっぱり地味だけど不便。細かい部分が蓄積してもう一歩、って感じです。


総合(86/100)

 総プレイ時間16時間くらい。共通が4時間、ヒロイン個別が2,5時間前後、グランドが4時間ちょいくらいでしょうか。
 まあ逆に言えばこの時間数でこれだけのメッセージ性の高い作品を破綻なく紡いでいるのだから大したもの、ではありつつ、やはり全体としてもう少しポリューミーではあって欲しかったし、そのテーマ性を感情面からしっかりリンクするように、キャラ性の掘り下げにももう少し従事して欲しかったかな、というイメージでしょうか。
 決して悪い作品ではなく、映像美とテーマ性の相乗効果でかなり印象的に仕上がっており、総合力もそれなりには高い、とは思いますが、やはり説教臭く感じる向きもあり、結構人を選ぶかもなあ、とは思います。私としては色々と門外漢な部分の知識が充足されたり、問題提起としても共感できる部分は多かったので、知的好奇心という分野では楽しめたと思いますが、やっぱりもう少しヒロインとイチャラブしたかったんですけどー、とはなりますかね。。。

 
posted by クローバー at 04:14| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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