2017年04月11日

ナツイロココロログ 〜Happy Summer〜

 取り立てて引きになるトピックもなかったんですけれど、鈴がすんごい好きだったのと、一応現実電脳両面でのハーレム追加しますよ、ってアナウンスに心動いたのでこっそりと購入。

シナリオ(16/30)

 FDらしいFD。

★概要

 この作品は、2016年5月に発売されたナツイロココロログのFDになります。
 コンテンツとしては、本編ヒロイン4人+1人のそれぞれのルートに依拠した後日談と、あと電脳世界、現実世界編それぞれでのハーレム展開をちょっとだけ、というコンパクトな内容になっていまして、基本的に本編でヒロインかわぇぇっ!って萌え狂った人たち向けのサービスオンリー、という作品です。

★テキスト

 特に言う事もなく、本編同様にある程度ライターさんの癖は出るにしても、世界観・雰囲気はしっかり共有させている感じですね。
 読みにくいところはないしヒロインズは普通にすんごく可愛いしで、さして文句はないです。改めて評価すべきところもないですが。。。

★ルート構成

 ゲームスタートから該当のシナリオを選択するのみの簡易仕様です。まあこの辺も仕方ないですね。
 FDならではのギミックや遊び心は一切ない、至極シンプルで王道的な構成と言えます。

★シナリオ

 そしてどうしましょう、我ながらこの作品単品で見ると、全くもって書くべきこと、書きたいことが見当たらないんですが。。。
 というかむしろ、よく本編の感想でこの作品をああまでしっかり掘り下げて書いたな私、と自分でビックリしてしまうのですが(笑)、ともあれ今作に関しては、その本編の個別シナリオの流れ、ひとつの山場の克服を経て得られた絆と平穏の先に、それぞれの未来像の輪郭をくっきりと描き出していく、というお話、というところでほぼ集約しきれてしまうんですよね。。。

 結局本編感想で触れた、心的外傷が大きめのヒロインの将来性の担保に対するフォローとかも特にはなく、ただ綺新を除くと舞台設定が1年後の夏、となっている中で、それぞれに拙いながら自分の道を模索している、その上で今でも和気藹々と過ごせていますよ、という表層的な部分から、ある程度の安心感を組み止め事は出来る、という程度でしょうか。
 まあ正直本編解釈に関しては、今読み直してみると流石に穿ち過ぎじゃね?って部分もなくはないので、基本的にこの部に関わって、電脳世界という一種の逃避先、ストレスの捌け口を確保した事で、多少なりとも詰まっていた息が抜けて、心身のバランスが取れてきた、と考えても無理筋ではないので、私的にはそこで納得しておこうと思います。

 そして今作の個別の特徴は、その電脳世界の新機能追加が統一的に採用されていて、まあこれが正直都合がいいというか、電脳世界という非日常的な空間で、今まで出来なかった、この世界のどこでも人の目を気にせず、よりプライベートな活用が可能になる機能のテスターとして参画する事で、ちょっとしたスリルのある環境でのイチャエロが楽しめますよ、ってところですかね。
 その辺もシンプルにファンサービス的というか、電脳世界での疑似恋愛が本物に昇華していく、という、オタク気質としては頗る羨ましい状況と、自己投影感を一層加速させてくれる要素にはなっていると思います。

 個々の状況を踏まえつつ、ずっと未来まで寄り添っていくだけの心構えをつくる程度のシリアスは交えつつ、基本的には生身とアバターどちらともイチャエロしますよ、ってところで、シーン数もFDにしては多めに確保されていますし、本編の流れだと無理筋に感じたアバターの再復なんかも上手く辻褄合わせてやってくれているので、どのヒロイン、どのアバターが好き、って人でも一定水準満足できるものには仕上がっていると思われます。
 先生ルートも短めですけどそれなりに切実な部分をしっかり掬い取って面白味がありましたし、相変わらずエウ君は可愛いので充分に楽しかったですね。

 おまけ要素のハーレムに関しては、電脳も現実も香奈恵椎菜の梅宮姉弟のマッドな才能が変な方向に開花、的なifではあるし、がっつりリアルハーレム、ってんではなく、あくまでも夢想をそのままチラッと投影させてみました程度の匙加減なので、極端に期待できるものでもないです。
 ただまぁそのために新衣装とかも用意されていたり、桃色空間から離脱した後のこそばゆいもどかしさとかその辺は中々楽しめて、まあ個人的には現実鈴が鬼のように可愛かったのでそれだけでも満足ですはい。。。

★シナリオ総括

 …………うん、頑張ってみたけどこのくらいが限界でした。。。流石にもう本編の内容も薄れているし、今更にそちらとリンクしての発展論的な話を膨らませられる気力もないですし、そこまでするほど重みのあるシナリオでもないとは思いますしね。
 本当に、別になんにも悪いところはないですが、本編からプラスアルファ、という中で、幸福な未来像の典型的パターンから逸脱して面白い、なんてものはないし、固有の何かを生かしてのフックを効かせているわけでもない、その意味では箸にも棒にもかからないフラットな内容ではあるので、短いですけどこのくらいで話はまとまってしまうし、点数としてもFDとしては標準、程度に落ち付けるしかないな、ってところです。


キャラ(20/20)

★全体評価

 こちらも特に発展的に魅力を発掘、という部分はさほど多くなく、無論本編より前向きで明るくなったヒロインの可愛さを堪能できるだけでも満足感はありますけれど、ってところ。
 元々のキャラ造詣の良さ、そして人間関係にほとんど軋轢を持ち込まない優しい世界観がそのまま延長されている、というところで、期待通りのものは見せてくれましたし、敢えて減点する理由もないですが、この作品単体でどうこう、とは言えませんね。

★NO,1!イチオシ!

 んぅ〜〜〜、やっぱり鈴はすんごくいい妹ですよねぇ〜〜。ちょーかわいい。
 基本的に妹、って立場から、他のルートでも他のヒロインより出番が多いし、そこではもう時間も経って自分の気持ちの整理もついたからか、献身的にその関係を祝福し支える構図が自然に確立されていて、その視座からでも魅力がマシマシで最高でした。
 勿論個別やハーレムでのお兄ちゃん大好きモードの愛らしさも炸裂していましたし、基本的に癖のないザ・エロゲ妹、って感じですけど、その無個性感が逆に魅力的な個性になっている、という稀有な例ではないかと思います。

★その他

 まあプラスアルファ、という観点で特に付け加えるところもないんですよね。。。
 より前向きに自分を振り返って見られるようになった小都音や、自然体で幸せを享受している久遠、綺新も可愛いですけれど、それ以上のこのヒロインならでは!ってインパクトはなかったので。


CG(19/20)

★全体評価 

 質に関しては本編よりも全体的に上がってきたかな?と思うくらいに、時折ハッとするほど素晴らしいクオリティのものがあって、基本キャッチーでキュートな色合いに特化している感はありますけど、そこに仄かに扇情感などが塗されていて素敵でした。
 ただしFDとはいえ、量的にはややギリギリ、ではあるので、満点まではどうかな、ってところです。方向性としては当然相当に好み度合いの高い絵なので、今後も追いかけていきたいとは思いますが。

★立ち絵

 新規素材としては現実での和風喫茶ウェイトレスと、新たなデート服くらいでしょうか。
 ウェイトレスは、それぞれのキャラテーマ色を上手く使っての、古式ゆかしさと華やかさを両立させたデザインが実に素晴らしく、特に鈴がほんっとうに可愛くて可愛くて…………!
 新私服に関しては、基本可愛い寄りのつくりの中で、鈴だけより身近な部屋着ってのも個人的にポイント高いのです。なんか結局好みが鈴に吸引されていくのはもう痘痕も靨状態、ってことなのか。。。
 ポーズや表情差分そのものに変化はないけど、やっぱり鈴は眺めているだけでとことんまで幸せになれる可愛さでしたしね。

★1枚絵

 通常が51枚にSDが9枚で、計60枚。
 7800円定価ではあり、最近のFDとしてはこれでも良心的なお値段なのかな、と思いつつ、量的にもギリギリ水準までは届かせている感じですね。
 質に関しては本編の時より安定感もあったし、質感的にもグッとくるものは多くて、満足度は高いですね。

 特にお気に入りは3枚。
 1枚目はクオンバック、見た目の清楚さと扇情的なポーズのギャップが良かったですし、お尻のラインがキュートで好き。
 2枚目は鈴背面座位、浴衣も素敵だしちっちゃい子の背面座位も好き、基本的に私好みが集約されてて嬉しかったなと。
 3枚目は小都音あーん、このあざといばかりのキラキラ、くっ可愛いじゃねぇか!となりますね(笑)。

 その他お気に入りは、んーまぁ基本的に全部好きですよホントに。本当にこれはちょっと…………的なのは全然なかったですしね。構図的に奇を衒ってもないし王道的で驚きはないけど、安定した可愛さを提供してくださったと思います。


BGM(14/20)

★全体評価など

 こちらは本編からの追加はボーカル1曲とそのアレンジBGMのみ、ということで、評価はいつものFD採点になってます。
 新規OPの『PRIZM/CIRCUiT』も爽やかで疾走感があって悪くない曲ですけど、特にガツンと来るほどではなかったので特に加点要素としてはない、ってところですね。


システム(8/10)

★演出・システム

 こちらも本編から特に進歩も変化もなく、というところで本編準拠。
 相変わらずEDクレジットがカットできない上に、本編と同じED曲なのがなんともですな。まあこの曲嫌いじゃないのでいいですが。。。
 立ち絵鑑賞に関してはもっと引きに出来る仕様は欲しいなと思います。


総合(77/100)

 総プレイ時間10時間。
 本編ヒロインが1,5時間ちょい、香奈恵が1時間弱、ハーレムも1時間ずつあるかなくらいの分量ですね。まあFDとしてはこんなものでしょうし、ある意味で非常に過不足のない王道的なFDと言えるでしょう。

 なので正直本編がすっごく好きでした!って人以外に敢えて買う理由はないと思いますし、ただ絵的には本編より良かったかも、と思うくらいなので、その辺目当てなら、ってところでしょうか。
 個人的にもまあこんなものだろうと思っていた、その予想のど真ん中で収束したというところで特に不満はないけど大満足とまではいかない、って感覚です。でも久しぶりに可愛い可愛い鈴を堪能できたのは嬉しかったです。

posted by クローバー at 04:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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