2017年12月07日

Making✿Lovers

 基本的にSMEEはイチャ萌えで外れはないし、今回はコンセプトとキャラがかなり気に入ったので、原画の微妙さには目を瞑って購入。

シナリオ(24/30)

 シリアスなんて飾りです、エロいひとにはそれがわかるのです。。。

★あらすじ

 主人公は新卒で憧れのウェブデザインの会社に入ったものの、予想以上のブラックぶりに自分から見切りをつけ、今は自分磨きの期間と称して様々な仕事をこなすフリーターとして生活しています。
 基本的には活動的な主人公ですが、昔から恋愛にだけは一家言あり、とにかく恋愛は家庭が大事、運命の出会いから清い交際を経てゴールインするのが理想だと信じていて、その為にこの年になるまで彼女の一人も作れた試しがありませんでした。

 しかしいい加減年も年、家族からもあれこれとせっつかれ、同じように恋愛難民の妹である亜子にも、宗旨替えしてとりあえず踏み込んでみる必要があるんじゃないかと励まされ、身の回りの寂しさも手伝って頑張ってみようか、という気持ちになります。

 そんな時期に、それこそ運命のように主人公の周りに現れたヒロイン達。

 合コンで再会した大学の同期の可憐。
 この合コン会場でトラブルに巻き込まれて知り合った同い年のましろ。
 いきなりの衝突事故で面識が出来た年下のモデル・レイナ。
 友達の紹介の手違いで出会うことになった年上の気象予報士・咲。
 そしていつでも慕ってくれる愛らしい義理の妹の亜子。

 唐突な出会いと、それとは裏腹に猛スピードで深まっていく関係の中で、恋をするより先に付き合い、付き合っていく中で恋を育む形の恋愛劇が幕を開けるのでした。
 これはそんな、一歩を踏み込む勇気の大切さと、好きになる意思がその気持ちを強くすることもあるという、リアリティのある恋愛模様を綴った作品です。

★テキスト

 いつものSMEEらしくエッジの効いたキレキレのギャグが満載で、登場人物もそれぞれに良い味わいや癖があり、賑やかでノリのいいテンション高い日常がどのルートでも安定して完備されています。
 基本的に真面目なシーンと思わせておいても、空気を和ませるようにサラッと笑いを醸す展開や言動が飛び込んできますし、とにかく全体にシリアスになり過ぎることなく、勢いや情熱が前面に出た歯切れのいいつくりになっていると言えますね。

 なので非常にテンポよく、捧腹絶倒しながら読み進められますし、変に事態が拗れたり重苦しくなったりしないので、安心してヒロインとのイチャラブに全精力を注入できる安心安全設計の内容を徹底していて、テキスト面でもその意向がしっかり隅々まで行き渡ったつくりになっていると思います。
 無論ギャグのノリの好き嫌いくらいは出てくるでしょうが、概ねの人には受けのいい、メタネタも少ない素晴らしい発想力を感じさせるものが多いですし、私も今回は過去作以上にその辺は楽しめたと思います。

★ルート構成

 この作品の特色として、共通ルートでヒロインの好感度を蓄積する、というプロセスを必要としないので、あくまでもどのヒロインと出会うか、その運命を選び取るかだけが肝になります。
 ある程度はその選択の先に誰と仲よくなれるかはわかりやすいですし、その上でいざ恋人になってからのデートプラン選択などの遊び要素もあって、この特異な設定の中では充分なつくりなのかなと思いますね。

★シナリオ(大枠)

 基本的なエロゲーというものは、共通ルートで全員のヒロインとある程度仲よくなって、その中で特定のヒロインに肩入れしていく内に、あぁ、俺あいつが好きなんだな、てきな気づきが来てルート突入、という手順を必要とします。
 それはある意味で、この作品の主人公が理想としていたABCの序列を踏まえた純愛模様と言えますが、この作品は敢えてそこをスキップして、出会いからすぐに試しで付き合ってみる、好きになるのはその後でいい、という大胆な構成を採用しています。

 ただこの仕組み自体は、特に社会に出て圧倒的に出会いの機会が減る社会人を主人公としたものとしては説得性はあって、基本的に自分から出会いを求めにいかないと恋愛なんて出来ないのが現実の有様ですので、その辺のリアリティを感じさせるつくりと言えます。

 この構成には利点と弊害が同時にあり、利点は当然そのスピーディーな展開と、また恋愛自体を後回しにする、という中での独特の関係構築のプロセスを楽しめる、という点です。
 デート、というとどうにもエロゲに毒され過ぎている私みたいな人種には、想いが通じ合った二人がそれをより強固にするためにするもの、って感覚が色濃く付きまといますけれど、実際のデートにはお互いの相性を知る為のお試し、みたいな色合いも強くありますし、その視座でのデートを楽しめる、というのはエロゲではありそうでなかったものです。
 かつそこを複数プランで補強して、様々な反応を楽しめるようにしているのは面白い発想ですね。ぶっちゃけ初デートでラブホ、って選択肢はチャレンジャーすぎるとは思うのですが。。。

 ゲーム性まで考えるなら、そこでヒロイン毎にNGイベントがあって、その組み合わせを選んだらフラれるとか、それこそ昔のときメモ的な切ない展開があっても、とは思うのですが、基本負のバイアスを作品に持ち込まないのがここのメーカーの特色でもあるので、それがないのは有難いような物足りないような、って感覚です。
 例えばそれぞれのルートに結構魅力的なサブヒロインもいるんだし、いざフラれて落ち込んでいたらその子に慰められて、なし崩しに身体の関係を持っちゃう、なんて美味しい展開でフォローしてもいいんじゃないかなぁ、なんて思わなくはないですね。

 けどそれもエピローグで、そのまま惰性でその子と付き合ってみることにしたけれど、やっぱり感性が合わなくて直ぐに別れる事になってしまった、なんて終わり方にして。
 母ちゃんの言う通り、恋は経験だと思う、フラれて傷ついた時はもう恋なんてしない、って思うけど、時間が経てば次の恋に向かうハードルはどんどん低くなっているんだ、みたいな一般論に帰結させて、さぁ、次の恋を探しに行こう――――なんて前向きな締め方のビターエンドなら、そこまで作風やコンセプトに反する感じはないし、それがあったら個人的には神ゲー評価を出してましたけどね。
 ………いやぶっちゃけ、そういうゲーム性の魅力にかこつけて、本音は単に朱里ちゃんやさやちんとのHシーンを作れー、って我が儘なだけですけれど。。。

 閑話休題、話を元に戻しますと、その上で基本的にある程度好意はあっても熱烈には、って相手でなくても、日々一緒に過ごして色々な顔を見せられたら情も湧くし流される、という身も蓋もない人間心理を担保に置きつつ、それでも最低限のドラマチックな展開は用意して、そこを関係性の飛躍のきっかけにしている、というバランスも悪くないです。
 色々その速度に戸惑いながら少しずつ恋人らしさを身につけていく、その過程のヒロインの可愛さを堪能できるのは素晴らしいですし、普通のつくりだとどうしてもそこは主人公の目に届きにくい、或いは羞恥で隠されてしまう部分なので、それを目の当たりにしてうわっこいつ可愛いじゃん!的な胸キュンを随時味わえるのは嬉しいところですね。

 弊害としてはやっぱり、共通ルートという部分がほぼ不必要になる為に、全体の尺としては物足りなくなる事と、後はヒロイン同士の横の繋がりがどうしたって希薄になってしまう点でしょうか。
 ただそれぞれの所属する職場や寮、学園などでもしっかりキャラの濃いサブを盛りだくさんに用意してくれていますし、時々ニアミスしたりでその辺のシュールさを楽しむ、という意味ではありなのかな、とは思います。でもやっぱり個人的には、どのルートでももう少し家族、特に亜子とその時々の恋人が絡むイベントがもっとあってくれてもいいのになぁ、とは感じました。
 なので個人的にはその欲求が最低限でも満たされた咲とレイナのルートがお気に入り度は高いかなーって思います。

 あと私の趣味的な部分からすると意外性は高いんですけれど、この作品ってどちらかというと、年下ヒロインの甘えより、同い年や年上の社会人ヒロインのギャップ的な可愛さの方が破壊力が高く感じたり。
 特に可憐と咲は一々言動や反応が面白可愛くてキュンキュンしっぱなしでしたし、それぞれのカップリングならではの反応ややり取りというのも色濃く出ていて、積み重なっていく日常の輝き、そして特に難題が降り掛からずに順調に仲を深め、特に構えることなく身体の関係も深めていく、そのさりげないけれど温かな幸せ模様が随所で堪能できたのは本当に満足度が高いです。

 正直わざわざ個別の細かい部分を分析してどうこう、って語る必要性があまりない作品ですし、シナリオ性、という視点ではどうしても奥行きがない、あっても軽々しい、という評価になってしまうのですが、私の場合今までこの手のタイプの作品を、ただそれだけの理由で低めに評価してきた歴史があって、でも最近今更に、それはそれで違うんじゃないかなぁ、と宗旨替えする気になっていて(笑)。
 元々のコンセプトというか、作品を作る上でのテーマはそれぞれに違うし、それが汲み取りやすいものも、難解なものも様々ですが、結局評価すべきはその大前提のストロングポイントをしっかり意識して、ブレずに発揮し切れているかであり、その理解しやすさととっつきやすさが明確に前面に出ているならば、それは普通に名作と呼んでもいいのかなと。

 このブランドですとラブラブルやピュアコネクトなんかは本来もっと評価すべきなのを、個人的に変な風に拗らせたシナリオ至上主義的な面で無情に削ぎ落していた感はあるのでその辺反省しつつ、この作品の場合は土台のコンセプトの達成率はほぼ文句なし、ただし共通がなくなった分の個別の積み増しが足りてないと感じるのと、より横の繋がりの中でのおかしみがあって欲しかった、という希望の面でマイナスして、名作にはあと一歩足りないかな、という判断です。

 あと敢えて言えば、どうしてもスタンス的に亜子だけは元々の面識が深いヒロイン、という中で、妹シナリオの王道的なところをなぞらざるを得ない部分もあって、そこでもこのコンセプトにリンクした特異性が出せていたらなおのこと面白かったのに、とは思いましたかね。
 こういう、その想いを知ってしまったら他に浮気しにくいヒロインってのは、土台が軽いステップでの付き合いから、というつくりとは食い合わせがあまり良くはなかった気はします。勿論それを払拭できるだけの状況や心境は紡いでいるのだけど、それを必要としたからこそ特異性を紡げなかった、とは言えますから、その辺は評価の難しいところなんですけどね。


キャラ(20/20)

★全体評価

 この点では申し分なし、誰もが暗さやめんどくささを不必要には持ち合わせず、突発的な展開の中でも前向きに可愛らしく恋愛模様を見せてくれて、また周囲の賑やかな人間関係の中で活き活きと暮らしている様が楽しめて、無論欠点なんかもあるけど敢えて糊塗せず、それも含めて魅力に昇華できているのが素敵なところだと思います。

★NO,1!イチオシ!

 ちょっと悩んだけどやっぱり可憐ですかねー。
 こういう完璧主義を拗らせて大人になって苦労してる様って、なんとも自分を顧みて頷ける所ですし、ギリギリまで人に助けを求められない部分なんかいかにもで、というかぶっちゃけ、これ主人公に助けてもらえなかった時どうにか路頭に迷わずに済んだのか、ってのは心配になるよね。諦めて実家に戻った、っていうならまだいいし、まあ最悪ベッキーが力になってくれそうではあるけど。。。

 ともあれ、元々の主人公ともある程度関係があるから、その点では気の置けない特別さを持ちつつ、けれど基本的にツンツンと意地を張って強い言葉で反駁してしまうありようから、徐々に今まで知らなかった主人公の男気や優しさに触れてデレっと愛らしくなっていく変遷と、強制的な同棲関係の成立からの距離の置き方の変化が本当にツボでした。めっちゃ可愛かったと思います。
 あと個人的にこの子の服装が凄く好きで、大人らしいしとやかさ、清潔感を前提にしつつ、可愛さと綺麗さを等分に備えたセンスいいデザインが本当に良かったなと。私服もデート服もスーツもパジャマも全部可愛いって凄いし、その辺はフラワーアレンジなんて職につこうとする女の子らしいセンスの良さの反映と見てもいいのかな。

 地味に作品唯一の品乳枠でもあるし、CV六花さんも随分と久しぶりだったけどこういう勢いのあるキャラで自由にやってると本当に噛み合うなぁ、って感じで、色んな意味で大変に満足なヒロインでした。

★NO,2〜3

 次点はなんと咲さん。このアラサー侮れない可愛さだったぜ…………!
 高嶺の花過ぎて恋愛に縁がない、というのはベタベタではあるし、その上で相手からぐいぐい来られると冷めちゃうなんて理想肌なのもどこか主人公と意気投合するところはあったろうし、その意味で上から押さえつけに来ない年下との相性がいいヒロインだったのだろうなぁ、ってのはまず感じました。
 
 その上で普段のセレブ的なありようと、その割に軽快な感性といい意味での世知の薄さ、新鮮な驚きをそのままストレートに見せてくれる素直清楚さが絶妙なバランスで、本当に素晴らしく可愛かったなぁと思います。
 仕事ぶりや普段の生活の隙のなさもそれはそれでできる女らしさが感じられて良かったし、けれど心の脆い部分をしっかり主人公にフォローしてもらってコロッと傾斜していく様とかすごく良かったですよね。かつ、これだけの美体をずっと熟れ熟れのまま持て余していた反動か、清楚だけどエロイという素敵な味わいまで付与されていて、こちらも多角的に満足度の高いヒロインでした。

 次いではレイナですね。
 こちらは打って変わっての小悪魔系年下ヒロインですけれど、その自由奔放さと、その裏返しとしての抱えている寂しさや弱さの部分とのギャップが本当に素敵でしたし、普段はぐいぐい押してくるのに、いざ攻められると弱くてすぐ真っ赤になっちゃうウブさとかもツボでした。
 こちらも久しぶりのCV森谷さんでしたけどやっぱりこの人の声好きなんだよなぁー、ってのもあるし、こちらもマシンガントークからしんみりしとやかトークまで、ひとつのキャラで幅広い演技を問われつつも本当に活き活きと素敵に演じてくれていて楽しかったです。

★その他

 亜子もとっても可愛かったですけれど、やっぱり妹、という軛がある中でその枠組みから外れた意外性まで押し出せない弱みはありましたし、良妻賢母的な妹、というスタンスと、それでもお兄ちゃんにだけは甘えん坊って欲張りなキャラ設定からしても、いい意味で想定内の可愛さだった、という感じで、その点で上三人のインパクトにはちょっと負けちゃったかな、って感じはしています。
 ましろも普通にいい子で、独得の感性持ちではあるけど可愛かったとは思いますが、奇矯さの方向性が他のヒロインよりピンとこなかったのと、恋愛の進展の中での戸惑いという部分で、この子は最初から運命………!的に開き直ってグイグイ頑張るので、そのギャップ面でちょっと弱かったかな、という気がしています。

 あとね、ましろにそこまで思い入れが出来なかったのは、地味にこのルートの主要な脇キャラの朱里ちゃんが凄く可愛くて攻略したい!って思ったからに他ならないですな(笑)。
 レイナルートでも寮の住人で出てくるし、どれだけ世間は狭いのか、を地で行く感じもあるけれど、朱里自身はましろルートの方が活き活き活躍してて可愛かったし、その辺パッチ出ませんかー、って。。。最悪シナリオで触れたような扱いでもいいからHなシーン欲しかったなぁー………。


CG(16/20)

★全体評価

 やっぱりこの部分は最近のこのメーカーのウィークポイントではあるでしょうねー。いや別に極端に悪いわけではないですし、これはこれでそれなりに可愛いとは思うんですけれど、どうしたってピュアコネクトありと比較しちゃうと………ってのはあります。
 質量ともに突き抜けたものがあるわけでもなく、安定感もそこまでは感じなかったので、評価としてはここがギリギリかなぁと感じます。

★立ち絵

 ホーズはヒロインで3〜4種類とまずまず豊富で、特に後ろ向きが平均的に完備されているのは個人的に嬉しいですね。
 特に可愛かったのはレイナの前かがみ、横向き、可憐の正面、見返り、亜子正面、咲見返りあたりでしょうか。あ、あと朱里も可愛かったわ。

 服飾はヒロインで4〜5種類、サブで1〜2種類ですかね。基本的に私服と部屋着、デート服がしっかり分かれているのは好印象ですし、デザインも基本的にキャラにあった内容で良かったと思います。
 上でも触れたようにこの点では可憐が図抜けて好きで、次いで咲も基本的に清廉で好みでしたね。元気系だとレイナのセンスの良さが光っていたかなと思います。この項目が個人的には一番絵で推せる部分です。

 表情差分はいかにもこの作品らしく多少崩れた表情なども多彩に用意されていて、みんな活き活きと個性や気質を生かして魅力を振り撒いていてくれたと思いますね。
 特に可憐の怒り眉が絶妙な角度で可愛いなぁ、ってのと、亜子の驚き顔、レイナの照れ焦りなんかが特に好きです。

★1枚絵

 全部で80枚、ヒロイン横並びで16枚ずつですが、一人頭でも多いとは言い難いですし、質もそこまでガツンとくるものではないですね。
 それと作品の構成上仕方ないですけれど、色んなヒロインがワイワイしてる構図とかそういう面での楽しみがないのは勿体なくて、ヒロイン同士の交流はないにしても、サブの親友キャラと仲よくしてる日常絵とかはあってもいいんじゃないかなぁとは感じました。

 飛び抜けてのお気に入りも特にないですかね。


BGM(18/20)

★全体評価

 作風に見合ったポップで軽快なものが多く、深みがあるわけではないですけどコンセプトにはマッチした安定した出来だと思います。
 あとかなりボーカルが好みで、量的には普通なので迷いましたがちょっとサービスで加点してみました。

★ボーカル曲

 全部で2曲ですね。
 OPの『Girls’Carnival』は個人的に凄く好きで、決して深みのある曲ではないと思うんですけれど、イントロからAメロ、Bメロと非常に完成度が高く、そこからのサビの高音域の響きの良さが凄く気に入っていて、ノリノリで口ずさみたい曲ですね。
 フルバージョンだと2番のBメロのメロディラインがアレンジされていたりで中々面白いですし、地味に延々聴いてても全然飽きない素敵な曲だと思います。

 EDの『Indigo Star』も悪くなく、こちらはある程度EDらしいしっとりさを醸しつつも、それでも軽やかさと華やかさ、幸せな世界の輝きをビブラートの効いたボーカルが上手く下支えしていて、中々にいい曲だと思います。

★BGM

 全部で25曲と、まずギリギリ水準かな、という感じです。
 質も安定して面白さや楽しさが前面に出た軽やかな感じで、耳触りがいいですし結構お気に入りですね。

 特に好きなのが『厄介事が手土産片手にやってきた』で、この序盤のトランペットでの軽快なパニック感が中盤から煌びやかなピアノの旋律に変化していって一層混沌さを増していく雰囲気を醸しているのが超好きで、なんか個人的にネーブルゲー、特に俺つばのノリを思い出させる感じの曲ですね。


システム(8/10)

★演出

 基本的にはコミカルに動いて悪くないですし、必要な水準はあると思います。
 キャラの動かし方も大分多彩な感じになってきていますし、その辺の遊び方も含めていい意味で成熟している感じはありますね。
 まあそれでも全体的に見て高水準とは言い難いですし、その面で勝負するブランドではないですからこんなものかな、って感じです。
 あぁ、あと射精時のSEが心筋梗塞?って感じなのはどうかなーって(笑)。

 ムービーはかなり好きですね、いつもながらにセンス良く色合いも素敵で、曲のポップな雰囲気にマッチした見せ方で、しっかりキャラの個性や可愛らしさが出せていると思います。

★システム

 こちらも取り立てて優れているとは言い難いですが、必要なものはそろっていてプレイ感で不備はないですし、特に言及すべき不満もないかなと。


総合(86/100)

 総プレイ時間16時間。共通が1時間で個別が3時間ずつと、尺としては最低限に近い水準かなとは思います。
 ただ逆に言えば余計な部分がなく頭から尻尾までギュッと面白さが煮詰まった、その上で忙しい現代人に配慮した構成とも言えて、今更超大作は手を出しにくいって層にも気軽に手が出せる、非常にコンパクトながらエロゲの面白さを充分に堪能できるつくりにはなっているのかなと思います。

 その上でコンセプトとして普通の恋愛模様とは毛色の違うものを取り込んで、けれど今までの良さを否定するのではなく、それを取り込みつつ新鮮な面白さ、萌えを提供してくれている感もありますし、個人的には作りこみやボリュームの面でもう少し食い足りなさはありましたけど、基本的に万人受けする鉄板の作品だなあと感じます。
 ヒロインがひとりふたり好みだって思えるなら黙ってプレイすべきですし、例えばドラマ性が強くて自己投影がしにくいアオイトリみたいなのより、自分が恋愛している気分を味わいたい、という視座では間違いなく精度が高い作品とは思うのでお勧め度は高いですね。

posted by クローバー at 13:19| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: