2018年04月17日

かりぐらし恋愛

 基本的には安定して面白いアサプロですし、コンセプトも体験版も印象良く、とりわけ最初からひよりが妙に好き過ぎて買わない理由がなかったですかね。


シナリオ(22/30)

 絶妙な恋愛力学。

★あらすじ

 主人公はかねてよりの念願の一人暮らしをするべく、幼い頃に暮らしていた街に戻ってきました。
 しかし、当てにしていた元々の実家は、数年に渡る放置の影響でとても人が住めない廃屋と化しており、引っ越し初日から途方に暮れる事に。
 唯一ずっと連絡を取り合っていた幼馴染の杏姉を介して、当時もっとも仲の良かった理兎の家を教えてもらい泊めてもらおうと目論むものの、当時主人公が彼女の事を男だと勘違いしていた致命的な事実が露呈し、当然ながらその場は喧嘩別れ。

 翌日、転校初日に改めてかつての幼馴染四人、杏、理兎、ひより、絢花と話し合う中で、杏が面白半分に、仮住まいを確保できるようになるまでそれぞれの家に順番に泊めてあげよう、と提案し、行く当てもない主人公も恐縮はしつつ、少しだけワクワクしながらその提案に乗っかります。
 しかし幼馴染たち、そしてその家族は誰もかれもが一筋縄ではいかない相手ばかり。
 どこでも自然とトラブルが舞い込むような騒がしい暮らしの中、それでも幼馴染とはいえ久しぶりに再会した男女がひとつ屋根の下で暮らす事で、今まで見えなかったものや気持ちが湧き上がってくるのを押し留められるはずもなくて。

 これは、かりぐらし生活から始まるドタバタハートフルラブコメディです。

★テキスト

 ここはいつも通り非常にエッジの効いたギャグセンスが冴え渡っている感じですね。
 基本的にここの主人公は概ね2,5枚目くらいで、ヒロイン側も程度の差はあれ汚れの要素を多分に保持しているわけで、今回もその伝統はしっかり踏襲しつつ、それでも以前ほど単純ではない、複雑怪奇な乙女心や独特の個性のバランスの中で、しっかり読み口からもヒロインの複雑さが滲んでくるような工夫は感じられます。

 またかりぐらし、という特殊なシチュエーションの中で巻き起こる珍騒動の組み立てや、それに対する反応のソリッドさも流石の出来栄えで、おげ面白い、という言葉があるならそうだろう、というイメージですかね。
 当然のように今作も無駄シリアスや真面目要素は極力薄めに紡がれていますし、それをしっかり下支え、助長するテキストメイクだったと思います。

★ルート構成

 共通で順繰りにそれぞれのヒロインの家に泊まって、その都度にしっかり好感度を積み重ねる事でルート派生の選択肢が発現する、まあシンプルっちゃシンプルなつくりですね。
 ルート分岐の発生自体は3周目のかりぐらしの中での脱落式、階段分岐になっていて、とはいえ別にその階段順にクリアした方がいい、というわけでもないので、2周目かりぐらしまでは八方美人で全員のフラグ立てておいて、その上で好きな子からやればいいんじゃないかな、と思います。

 サブの二人が最初から攻略できるかは検証してないですけれど、奈々子はヒロイン全員と懇ろにならなかった時の最後の救済ルート的な位置付け、丸は絢花ルート序盤からの派生になります。当然どちらもおまけ程度の短さではありますが。
 あくまでも個人的な所感ですが、杏だけはラストにしちゃうと微妙に後味が宜しくない気がするので、それ以外の子を最後に回すの推奨です。

★シナリオ(大枠)

 基本的にはコンセプトに忠実に、かりぐらしの中で巻き起こるアクシデントや急接近、普段見えない顔や緩み、安らぎの中でときめきを育てていく、というのと、それに加えてスパイス程度に幼馴染四人の主人公争奪戦、という色合いも含まれています。
 まあそもそも、如何に幼馴染で、やむなき事情もあるとはいえ、年頃の男を自分の家に泊める、というのが最初からある程度好感がないと厳しいよなぁ、ってのはあって、その点で言うとぶっちゃけ今回の主人公、言動は3枚目だけど見た目は超ベビーフェイスのイケメンに描かれてるから、ただしイケメンに限るパワーが発動している気はしなくもない(笑)。
 あと杏に関しては、ある程度主人公の動向と成長を知っていたという中で、自分を養う候補として最初から唾をつけていた感はあるので、それに託けて、という面もありそうだけど、ただそうだとしたら概ね3/4以上の確率で策士策に溺れる結果になっているのがまたいかにもって感じで笑えるところ。

 ともあれ、それぞれのルートでも明確な成長譚とかしんみりするようなシナリオが用意されているわけではなく、あくまでもこのかりぐらし生活の延長の中で発生する幼馴染ーズの鞘当てや感情の機微、掛け合いの面白さを骨の髄まで引き出して楽しむ感じではあります。
 シナリオ性、という観点は当然あまり評価軸としては機能しないのですが、むしろ余計な雅飾がない分わかりやすく面白い、という面はありますし、それで尺や質的に物足りない、と思わせない水準に仕上げているのは大したものだと感じますね。
 去年のメクラバの時にも触れたけど、こういう方向性の作品の面白さを、シナリオ性の欠如を理由に貶めるのはいくない、と今更に反省している昨今なので、これもそこに準じた評価にしたつもりです。

 また、それぞれの家庭の懶惰狂乱ぶりやその背景なども含めて、多彩な視座での面白さや発想の自由さを感じさせてくれますし、無論かなりの暴走キャラばかりなので時に辟易するところや、本気でないわー、と思う部分もなくはないのだけど、なにかしら自分の生活を顧みて共鳴する部分があったりするのが侮れない所ですかね。
 勿論フィクションとしての荒唐無稽さはくっきりと、むしろエッジを効かせて見せているのですけれど、その根底にある家族愛、或いは理兎に顕著な温もりを求めるメンタリティの部分など、本当に隠し味程度にほろっとさせる要素が無造作に折りたたまれているので、いかにもらしいつくりに仕上げてきたと言っていいと思います。

 個別としても特にネタバレと銘打って隠すほど中身が凄いわけでもないのでサラッと書いてしまいますが、とりあえず評価としてはひより>絢花>>理兎>>>>>杏くらい。

 どうしても個人的に杏は受け入れがたい部分が大きかったです。
 基本的に怠惰で、けれど自分の可愛さと肉体的魅力をはっきり理解しているから、それだけで男を手玉に取っていける、と傲慢に思い込んでいるあたりはやっぱり正直に言えば嫌いです。
 勿論それが遺伝・生育環境的にやむなし、という部分も、そういうダメ女を養う男の器量を楽しむべき、と敢えて肥大化してキャラ性を作っている部分も明示的なのでわかるっちゃわかるんですけれど、やっぱり私の趣味嗜好としては可愛い女の子は甲斐甲斐しくあって欲しいのだ(大時代的)。

 その癖いっちょ前に嫉妬や独占欲は見せたりするし、他のヒロインとの絡みでもあれこれめんどくせぇー!って部分を垣間見せるので、本当に受け止める側の寛大さがないとどうにもならんなぁ、ってのはありますかねぇ。
 むしろ嫉妬に狂う理兎に同情してしまったり、このルートだとひより三周目に入る前に分岐しているので、まだひより自身がそこまで主人公に秋波を送ってこず、嫉妬で打ちひしがれる理兎の代償的な愛を独占してウマー(^^♪ってなってるところの方がほっこりして好きというかね。。。そんなダメヒロインほっといて、二人とカラオケ行こうよと本気で思うのはやっぱりレアケースだと思う。

 せめて個人的にこういう怠惰キャラがロリっ子だったら、見た目から素直に庇護欲を感じてまだ受け入れる土壌はあるんですけれど、他のヒロインや、それこそ主人公にすらおっぱいだけ、と評されるフェロモン全開年上お姉さんでこれをやられると難しかったです。
 まあ裏を返せばかなりストライクゾーンは狭いけど、趣味嗜好がバッチリ嵌る人にはこれ以上ないときめきを与えてくれる存在になり得る尖り方、とも言えますし、ただその辺はいずれどのくらい需要の幅があるのか評判を調べてみたいところではある。

 理兎の場合は、一番最初にプレイした時は非常にストレートに好意を示してくれるし、とても甲斐甲斐しく世話してくれて、だけど甘やかし過ぎずにきちんと「二人」の生活を意識し、楽しんでいるという雰囲気がひしひしと伝わってきて、その初々しさと寂しさの裏返しの甘えのさやかさに、実にこの子らしいとキュンキュンさせてくれたのは確かです。
 ただ他のルートに比べると、ここだけ家族の存在が出てこないのでどうしても多角的な面白さの提供は難しいし、一般的な同棲甘々カップル譚と明確な区別や差異を感じさせる部分での弱さはあったのかな、と最終的には感じますね。

 まあ個人的には、このルートだとひより三周目以降だから、かなりひよりが主人公ラブになってて、髪飾りなんかも全力で見せびらかす方向に走っていて、その繋がりの中で仄かに三角関係と波乱の予感を醸しつつ、でもやっぱり理兎も好きだから、とあれこれ気にかけてくるあたりが素敵でした。ひよりのお泊まりシーンとかめっちゃ楽しいもんね。
 全体的な幼馴染四人の関係性の上でも、基本的にひよりのフットワークの軽さというか立ち位置のバランスの良さはどこでも比較的目立っていて、逆に絢花は年下というのもあるのか、ここまでの2ルートでは個別に入るとほぼ賑やかし以上の強みにはならなかったのは勿体ないところではあるかな、とも思います。まあそこはひよりと仲悪い設定だから仕方ないっちゃないのかもですが。

 でもそういう面があるだけに、逆に絢花ルートはこの子の魅力全開で期待以上にすごく面白かったです。純粋に読み物の内容としてはひよりルートと遜色ないくらいは好き。
 正直この作品、それぞれのヒロインに対しての主人公のスタンスが柔軟過ぎるだろ、って部分はあって、まぁそれもかりぐらし、という気忙しい生活の中で、敢えて我を出し過ぎずに郷に入っては郷に従え、的な精神の発露(というには個性的過ぎるのはお約束でもありますが)としての結果なのかもですが、まあ絢花に対しては最初からお兄ちゃん呼び強要で比較的奉仕的精神を求めているように感じるので、本当に杏ルートの主人公と同一人物か?なぁんて思わなくはなかったり。

 まあその点はむしろ杏ルートの方が異端だと、責任は全部怠惰ボインに押し付ける方向で私の中では処理されていますが(笑)、ともあれこのルートは分岐が一番最初なのもあり、年下の子がその立場を盾にちゃっかり出し抜いた感が強く出ているのと、それを強調するかのような秘密恋愛協定の存在がとても味わい深い匙加減になっていたと思います。
 その付き合いを隠したままに他の家を泊まり歩いたりする中で起こるハプニングややきもき感なんかはすごく面白かったですし、他の三人って比較的恋愛面では臆病というか待ちの姿勢、ってところはあるから、そういう日和りっぷりを眺めて内心悦に浸っている絢花の愛らしさがすごくツボだったりもしました。

 それにこの子の場合は家族が一番個性的で攻撃的でもあり、日々のトラブルやドタバタの醸成には全く素材が尽きない部分もあって、さりげなく妹様分岐なんかもあったりで本当に波乱万丈、って感じが中々に宜しいかと。
 そういう油断ならない日々の中でも、しっかり家族の手綱は握り、ライバルの動向にもセーブを効かせていく絢花の手練手管の鮮やかさも面白かったですし、その中でも白眉はやっぱり理兎のお姉ちゃん懐柔でしょうねぇ。

 理兎だけはもう二周目の段階で主人公好き好きー、が確定しているだけに、理兎⇒杏と順番にクリアしてくる中で、自分のルートの清楚可愛さとは裏腹に、他ルートでは嫉妬丸出しの面倒キャラになっちゃうの?って懸念していたんですが、結果的に他三人のルート全てでちょっと違った形での面白さを出してくれていて、そこは非常に高く評価している部分です。
 しかもその点でも煽りを食うのはひよりだったりするのが、絢花との関係性の中でいい味わいになっているし、ただそういう立ち位置でも別に凹む事なくあっけらかんとしたスタンスでいられるひよりってのはいい弄られキャラでもありますよね。

 おまけにそういうどこか抑圧された恋愛の中で、でもむっつりの絢花は色々我慢できないの!的な形での滲み出るエロさが、一番年下とは思えない破壊力があったりで、そういうシーンの価値としてもこのルートが一番良かったかなぁ、なんて思ったりも。まあ文章的にはなんかもう少し清楚さを残してもいいのよ?って感触はなくもなかったけれど。

 当然この仕掛けの中で、いざ真実を公言、というタイミングでのギャグ的盛り上げ方もお約束的に楽しかったですし、まぁひより贔屓の私としてはそこまで察しが悪いか?って思いはあるんだけど、ただ一応このルートだと三周目には入ってない、かつ年下の絢花相手だから見栄とか意地、先入観もあって、そういう諸々のフィルターが目を曇らせていたという面はありそうではありますね。
 まぁ人間関係性としても、絢花が主格となるならそりゃ最大の当て馬が…………ってのも、共通からの連関性で一貫していたのが大したものですし、このルートは本当に素直に面白かったと思います。

 最後にひよりルートですが、これはやっぱりヒロインそのものに対する贔屓目のフィルターが大きい部分はあれど、物語としてもそれなり以上にしっかり面白かった、というのは確かですね。
 どうしてもひよりってのは他のヒロインからもそこそこ雑に扱われてなんぼ、的なところはあるし、そう言う面をある程度反映しての、恋愛関係公言してるのにお泊り生活継続、ってつくりがまず面白く、各人の過程にカップルで揃って泊まりに行く中で派生するまた別ベクトルの化学反応が本当にキャッチーで楽しかったなぁと。

 そういう仲間的な仲の良さの合間に、しっかり恋人らしいイチャエロも挟みつつ、でもやっぱりひよりとの関係で一番楽しいのは普段の飾り気ない自然体のやり取り、ではあると思うんですよね。
 この辺は共通からもはっきり見えていたとは思うんですが、四人のヒロインの家に順繰りに滞在する中で、基本的にはひよりの家が一番肩肘張らずに過ごしやすい、ってのは間違いなくあったと思うし、バイト先、って部分からも一番馴染み深くなっていく面もありました。
 またひよりとの相性というか、程よく相棒的な、ざっかけないやり取りの中で性別を意識し過ぎずに過ごせる面は、ある意味では元々主人公が男だと勘違いしていた理兎相手に無意識的に求めていたものでもあって、けど最序盤にああいう形で理兎とはぎくしゃくせざるを得ない中で、その代償的な立ち位置としてすっぽり嵌り込んだ雰囲気はあるんですよね。

 だからこそ、いざ恋人になってもガラッと関係性が変わるわけでもなく、あくまで一番自然体のこの二人らしい在り方の延長線でいられるのが、かえって他ヒロインの感情を逆撫でせずに認めていく方向にシフトさせているのもいいなぁ、って思いました。
 また二人とも気働きが良くて、自分から率先してテキパキ物事を進めていくタイプ、かつ人に頼ること自体は躊躇いがない、という所での連帯感の強さも、それを意識的に、杓子定規に紡がねばならなかった理兎や、そもそもそのバランスが程度の差はあれ崩壊している他の二人に比べて、対等で理想的な関係性に映る、ってのは贔屓の引き倒しなんでしょうかねぇ?

 ともあれ、そうやって新たな二人の関係性を周知させつつも、その中で今までの横の繋がりをアップデートしていく過程の面白さと、それぞれの家庭の味を見知る中で、元々親孝行なひよりが辿り着く結論的な部分もお約束ではあれほっこり心温まるものではあって、基本的に母親の暴走がウザい!という意見は出るかもしれないルートですが、それも母一人子一人の密接な親子関係からの派生、と思えばまぁ、ってところでしょうか。
 なんだかんだで恋人関係にスプズブに溺れて、普段のサラッとしている時と、甘々デレデレになっている時のひよりのギャップの可愛さという面でも大満足でしたし、まあむしろ面白可愛過ぎてえちぃシーンでもそっちが先に立ってしまうなんてデメリット(と言い切るのも忍びないが)もありましたが、この子目当てで購入した身としては大満足の内容だったと思います。

 以上、総合的に突き抜けてどうこう、という面はないけれど、コンセプトに忠実に、斬新な視座も含んで非常に楽しい日常と恋愛模様を提供してくれたと思いますし、温度差や好き好みの差は出るにしても、誰かしらの恋愛模様はツボに入ってくるだろうバラエティ、バリエーション込みでそれなりには評価したいですね。
 まあ私の場合どうしても杏ルートの存在が足を引っ張って、点数的にもここが限界かなー、って感じにはなりましたけど、過去のアサプロ作品の中でも個人的には1、2を争う面白さ、好み具合だったと感じています。


キャラ(20/20)

★全体評価

 まあシナリオでも散々触れたように杏だけは徹頭徹尾好きになれないんですけれども、それでも脇に回った時の程よい存在感や、幼馴染の中での波乱素なども含めて必要なキャラだったのは確かだし、そのマイナスを凌駕してくるそれぞれのキャラの個性豊かさと面白さ、そして絢花とひよりの可愛さで充分お釣りがくるというか、概ね大満足できていますね。

★NO,1!イチオシ!

 ここはもうひより一択なのです。
 正直公式でキャラ紹介が出た時から大好きで、体験版やってみたら益々ぞっこん好きになってと、最近ここまで事前の好感度が高いヒロインはいなかったレベルで嵌っていたので本編やってどうかなー、と逆に心配していたのですが、嬉しい事に杞憂に終わりましたね。
 いやー、ほんともうひより可愛過ぎですわ。自分でもなんでこんなに好きなのかわけわからんってくらいに大好きです。シナリオ的な引きがなかろうと問答無用で殿堂入りです。。。

 口調なんかは中性的で雑で気兼ねない感じで、大枠的に見た時にアサプロ特有の汚れヒロイン筆頭なのか、と思わせておいて、実のところ一番まともなヒロインだったよね、ってのはまずあります。
 気安い子だけどきちんと感性的に女の子はしてるし、ボケタイプと見せかけて実はツッコミタイプで気遣い屋さんだったり、地味に家庭的だったりするのもポイント高く、なにより本当に主人公との相性が良くて、ささやかなじゃれ合いとかふざけ合いの中で通う空気感が本当に暖かく愛しいものでしたね。

 恋愛面でもすごく一途で、ぞっこんなところはありつつも、不必要に束縛したりべたべたしたり、って程でもなく、それこそ共通で本人が口にしていたようにある程度理性的に制御出来ている部分はあって、その分甘えていいタイミングではガーッと衒いなくそれをさらけ出せる自然体の部分が本当に滅法可愛いと言わざるを得なかったのですな。
 それに単純に外見的にも一番好みなのは間違いなかったし、なんか作中では金髪ディスが横行していたけれど、そういう弄られ上手な部分も含めていいムードメーカー的な役割をも兼任していて、どのルートでも存在感充分だったのも私的には非常に嬉しいところでした。
 本当に、ここまで一目惚れから青天井に好感度が上がり続けてフィニッシュするというのもレアケースですし、大満足させていただきましたね。

★NO,2〜

 次はシナリオに引っ張られる部分もあって絢花になりますね。
 他ルートだと妹主張程度しか存在感を見せられないのが勿体無かったですが、その分自分のルートでの爆発力は半端なく可愛かったと思いますし、いざやるとなったら手段も選ばない、少しベクトルの外れた優等生らしさを存分に発揮してくれるのも、見方によっては甲斐甲斐しいというか可愛げがあるというか、色んな意味で魅力的でしたね。
 無論通しでお兄ちゃん呼びしてくれるのもポイントは高いですし、癖は強いけどすごくいい子だったと思います。

 理兎は悪くはないんだけど、総合的に見て自分が恋愛主体となった時の普遍的な部分が終わってみればやや物足りなく、むしろ脇で嫉妬キャラ面を強く出しながらの変幻ぶりの方が面白かったりするのがね。。。
 特に絢花とひよりルートでの理兎の独特の可愛さは中々でしたし、終わってみると一番普通そうに見えて一番体張ってギャグかましてたのはこの子の様な気すらするから不思議だ(笑)。

 奈々子は結局ラストまで正体不明で終わってしまうし、独得の味がある面白いキャラだっただけにあそこまで使い捨て感アリアリだったのは勿体なかったですけどねー。


CG(17/20)

★全体評価

 いつも通りに立ち絵はバリエーション豊かで、特徴的な変顔を多彩に取り揃えてのギャグテイストの強みを生かす方向性がしっかり出ていましたし、その分一枚絵との印象での乖離がなくもない、ってのはいつもあるのだけど、でも総合的に見て安定して可愛かった、とは思います。

★立ち絵

 どちらかと言えば立ち絵の方が可愛く評価も高いですね。
 ポーズもそれぞれの個性をしっかり反映した、可愛さと面白さを丁寧に塗した雰囲気が良く出ていましたし、正面向きのひよりと絢花は大変に可愛く眼福でした。

 服飾もそれなりにはバリエーションがあって、きちんとデート服搭載なのは一応恋愛主体の作品としてはポイント高いでしょうかね。あと地味に制服の、ブレザー脱いでいる時の差分がみんなエロいと思うんだなこれが。。。
 ひよりの制服、寝間着、デート服、和メイド、絢花私服、デート服、理兎デート服、パジャマあたりが好き。理兎は髪を下ろしてる時の方が断然可愛いと思う。

 表情差分もこのメーカーなので汚れ的な部分もしっかり搭載しつつ、そのギャップでの可愛さもしっかり細やかに見せられていて大変に宜しいかと思います。
 個人的にひよりの正面向きの素の表情がめっちゃ可愛いなぁと思うのだ。色々感情豊かな子だけど、実のところ黙って澄ましていると普通にめっちゃ美少女だよね。

★1枚絵

 通常74枚にSD10枚で計84枚。
 決して多くはないけれど大体いつもここはこのくらいだし、相変わらずSDがとっても可愛いな、ってのと、1枚絵も立ち絵の雰囲気と少しずれてくるところはあるとはいえ、これはこれで可愛く安定して魅力的に描けているとは思うのです。

 特にお気に入りは理兎着替え、ひより和メイド、カップル記念、膝抱き愛撫、絢花エプロン、立ちバックあたりかなと。


BGM(17/20)

★全体評価

 全体としてはコミカルでアップテンポな雰囲気が強く、それでいてキャラの濃さからは一歩控えて爽やかに下支えするようなバランス感はいいかなと思いますし、要所でしんみりさせてくる曲などの出来は中々良かったなと思います。

★ボーカル曲

 全部で2曲。
 OPの『ふわり恋模様』は清々しく疾走感があって、バックのピアノの透明感がすごくいい味を出していて悪くないんですが、個人的にメロディラインとしてA〜Bメロの出来はかなりいいのに、なんか微妙にサビのメロディにずれを感じるんですよねぇ。
 総合的に、途中までは聴いていて楽しいんだけどなんかサビで肩透かしになる感じで、アマツツミのOPなんかでも似たような事書いたけど、こういうのも竜頭蛇尾というんでしょうかね?
 
 EDの『君が好き』はタイトル通りにストレートな恋愛成就の歓びを示したEDらしいEDで、爽快感と温かさがバランス良く表現されていると思います。
 ただ曲としてのインパクトはまあ普通、ってところで、毀誉褒貶が激しいOPに比べるとすごく無難なイメージではありますね。強いて言えばBメロのコブシの効かせ方が好きで、やっぱり少しサビであれ?ってなる感じ。

★BGM

 全部で23曲と水準にはギリギリ足りないか、くらいですが、質としては安定していますかね。
 基本ドタバタシーンが多いのでそう言う曲調が強めではあり、キャラ曲なんかもどこか遊びが強く出ている中で、ストレートに切ない恋愛観を投影している『please,stay by my side』と『午前三時、ないしょのデート』がすごく気に入ってます。


システム(8/10)

★演出

 まあ普通、ですかね。
 機能的な面よりもインパクト面で面白さを出す特色なので、それも総合して演出力と見做すなら安定して面白いですけれど、機能的な部分を強く出しての、となるとやっぱり旧態依然とした部分は強いですし、そこまで活発にそういう面を採用して勝負する、というところではないんだろうなぁ、って思います。
 ムービーはいつもながら非常にセンス良く、スタイリッシュで洗練されており、曲の雰囲気ともマッチしてかなり好きですね。

★システム

 こちらも特筆して目新しいものやきめ細やかさはないですが、必要最低限は一応完備しているかなと。
 まあジャンプがないので周回プレイとかだと面倒かもですが、そのくらいですかね。


総合(84/100)

 総プレイ時間18時間ちょい。共通が5時間の個別が3時間ずつで、あとおまけの二人が30分ずつくらいのイメージですね。
 全体尺として水準には達していますし、それをまともなシナリオ面の補助なく、かりぐらしとそこからの恋愛関係のドタバタだけで味気なくならずに最後まで埋めきったというのは評価していいポイントで、少なくとも中弛みしてどうこう、って面を感じる余地がそもそもないというのは面白いところです。

 どうしてもヒロインの好き嫌いに幅が出そうなチョイスではありますし、私もその点で多少割引はしましたが、好きなヒロインがいるならプレイしてみて損はないでしょう。
 特に絢花とひよりは可愛いので、個人的にそこは超おススメです。
posted by クローバー at 04:45| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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