2018年07月03日

見上げてごらん、夜空の星を Intersteller Focus

 まあ通い妻ちゃんの更なる愛らしい姿が堪能できるのに買わない理由はないですよね。


シナリオ(19/30)

 愛の形はままありて。


★概要

 この作品は、見上げてごらん、夜空の星をのアナザーストーリー、最初のFDである見上げてごらん、夜空の星を FINE DAYSとはまたベクトルの違う、メインヒロインであるひかりと沙夜と三人で付き合う事になったら、という可能性にフォーカスした物語です。

 コンテンツとしてはそのメインルートと、他のキャラのショートエピソードも搭載した天文クイズ、それにドラマCDやデジタルサントラなどがセットになっていて、まぁボリューム感としてはころげてSPとどっこいどっこいのミニマムなものですが、その中にギュッとヒロインズの可愛さを詰め込んでいて、ファンなら納得の出来だとは思います。


★テキスト

 いつも通りに軽妙で程よく年代感も感じさせるバランスのいいテキストですね。
 この人は本当に青春時代の若者の心理描写のリアリティ、青さも熱さも含めてその辺が上手だよなぁと思うし、ましたシリーズを重ねて気心の知れたヒロインズ、というのもあり、その気の置けないやり取りの数々、喧嘩してても仲の良さが滲み出る雰囲気の作り方は素敵でした。


★ルート構成

 一本道です。本編クリア後に天文クイズが解放されます。


★シナリオ

 敢えて書くほどでもなく、文字通り二人と同時に付き合うなんていう、倫理的には外れているけれど、三人の想いの中では充分に許し得る状況になったらどんな展開をするのかな、という物語ですね。
 基本的にはFDの時と同様に、誰とも付き合わずに3年生の夏を迎えて、というところからのスタートであり、そのせいもあるのかFDでヒロイン昇格した組の出番や見せ場がかなり多かったように思えます。

 元々作風としてむつらぼしの会をひとつの鎹として、しっかり横の繋がり、世代の広がりを楽しめる作品でもありますから、今回もそこはしっかり健在で、きちんと後輩ズがあれこれ絡んでくる中での三角関係の白熱、という構成自体が上手でした。
 ライバルであり無二の親友、という、ひかりと沙夜の関係性もより明晰にフォーカスされる形になっていますし、その中で決して優柔不断でなく、自分の心に嘘をつかない愛の形を模索して貫き、時にそれをしっかり噛み締めて修正していく主人公の在り方含めて、改めてこの三人でいる、という事の清々しさと当たり前感をしっかり見せつけてくれたなー、と。

 相変わらずひかりは猪突猛進でちょっとお馬鹿だし、沙夜はなんだかんだでめんどくさ可愛いのだけど、そういう欠点の部分までが愛らしい、と感じさせるところまで行けているのはシリーズの蓄積あってこそ、そういう武器を明確に意識していないと書けない内容ではあったのでそこは大変に満足しています。
 ただどうしてもヒロイン二人で、ある程度マンツーでイチャラブしようとすると相手のスキを窺って、みたいな駆け引きになるし、そういう出し抜きも互いの心理をわかっているからなかなか決まらなかったりで、結局三人で友達の延長線、というイメージの時間が長かったなぁとは。

 それを打破するための最後の怒涛のHシーンではあるのだけど、これは正直構成としてバランス悪いなぁ、とは思うし、あれを楔にしつつそこから吹っ切れて、三人であってもイチャラブを発動して周りを辟易させたり、上手く出し抜いて個別にイチャエロする展開もあってくれれば申し分なかったとは思うのですけどね。
 勿論そこは全体の尺が短い、せいぜい4時間ないくらいの内容である事も含めてですし、三人で付き合っているからこその独特の背徳感みたいな部分まで踏み込んで作ってくれればなぁと。
 あと是非そのハーレムにひなみんが加わってくるイベントを…………っ!今回も地味にひなみん出番多くてめっちゃんこ可愛かったし、半ば無意識でもすごく主人公を慕っている感じが良く出ていて最高でしたねー。クイズ後のショートストーリーも一人だけサービスしちゃってるし、なんだろうこの子やっぱり人気あるのかしら?いいぞもっとやれ!とそこはホクホクしている私でした。

 そして相変わらず、世代交代の後になるととことん織姫先輩は不遇な作品だよなぁこれ。。。
 いつもいつも礎石として言葉では祭り上げられつつ、実際の諸々にはあんまり関わらせてもらえない不憫さはFDの時でも感じましたが、仮にも1作目メインヒロインだというのに、とは思います。まあころなはなんかヒロインっぽくないのはあるのであれでいいのかもだけど(笑)、どちらにせよ吉岡ちゃんや美春、ひなみんと、FDヒロインの方が総じて目立っていたのは間違いないですかね。

 ともあれ、沙夜とのイチャラブエロスが新規に堪能できた、というだけで大いなる価値のある作品ではありましたが、評価としてはこのあたりが限界かなー、とは思います。本当に、3P後のあれこれをもちょっと継ぎ足してくれるだけでもかなり評価違ったとは思うんですけどね。
 あ、あと基本的にやたらバイノーラルを使ってくるので、ヘッドホンで聴くべき作品なのは変わらずです。三人で添い寝の時とかの左右振り分けとか破壊力あるよね。。。


キャラ(20/20)


★全体評価など

 流石にこの作品で特別に評価がうなぎ上りになった子、というのはいないですが、それぞれに期待通りの魅力を発揮してくれましたし満足です。

 それにしても相変わらず沙夜の可愛さは絶品だなぁと、所作のひとつひとつ、反応の愛らしさのひとつひとつが心を優しく擽ってくる感じで、ちょっとむくれたり怒ったりしていても、例の如く怒りの限界値であってもまだ可愛さが上に来るというバランスなので、むしろそういう色んな顔を短い尺の中で見せてくれたのは満足度高いですねー。
 まあひかりはひかりで、三人だから、という部分でのはっちゃけ感や前向きさは流石の強さだし、むしろより安心してふざけられる、という意味で合間合間の女の子らしさがグッとくるかは元々の読み手の印象に左右されるとは思いますが、すごくらしさは発揮していたと思います。

 あと上でも触れたけど相変わらずひなみんが可愛過ぎてな!
 どこか世離れしたふんわりした雰囲気ながらもすごく思いやりがあって、素直にみんなに愛され懐いている可愛い子だし、いつの間にかころなレベルでじゃれ合えるようになっているあたりとかもその真骨頂だなぁと。
 勿論自転車のシーンも途方もなく可愛かったですし、ホントハーレムルート作ろうよこれ。。。


CG(18/20)


★全体評価など

 値段相応の量か、と言われると微妙なラインですけれど、質そのものはいつも通りに安定して高いですし、立ち絵の新規差分なんかもいい破壊力で、基本的に冬のゲームだけに、そこを入れ替えて夏の彩りで楽しませる、というのは、ころげての本編とSPの対比と類似している所でしょうかね。

 
 とりあえず通い妻ちゃんの水着と夏ワンピースの清楚可愛さが大爆発していて、それをずっと眺めているだけでも幸せになれる素晴らしい仕様でした。
 地味にひなみんやころなの夏服までしっかり用意してあったり、細かい所で手間を惜しまないつくりなのはいい事です。

 1枚絵はクイズのも含めて全部で40枚ソコソコなので、値段考えるとまあギリギリかなぁ、という感じでしょうかね。
 とりあえず膝座り沙夜と水かけ沙夜、あーん沙夜の破壊力は素晴らしかった。あと枕抱きかかえ吉岡ちゃんとお風呂ひなみんもナイスでした。


BGM(16/20)


★全体評価など
 
 新規はボーカル曲1曲に、BGMは多分3曲かな。どれも夏らしい爽快感や、3人の間に流れる空気感を上手くトレースしたらしいつくりですし、特別いい、というわけでもないけれど、という感じ。

 OPはひかりと沙夜のツインボーカルという趣向を凝らしていて、無論歌そのものの完成度としては若干劣るにせよ、すごく3人が3人らしく過ごす夏、というイメージが澄みやかに切り取られていたんではないかと思います。
 BGMはまあ特にどうこう言えるほどでもないかな。総合的に元がいいし、改めてゲーム内でWinterDiamond聴くとすごく前向きな3人のイメージにマッチしていていいですよね。本編の自転車3人乗りのシーンがすぐ浮かんできますもんねぇ。


システム(9/10)


★全体評価など

 基本的には本編からの仕掛けをそのまま踏襲しているところは多いけど、細かい部分で進化も感じさせて悪くないですね。
 バイノーラルの多用はこういうイチャラブ特化的な場面でより破壊力を増す、というのはありますし、演出のコミカルさ、星空を舞台にしての壮大な空気感とのギャップも含めてすごくいい味を出していたと思います。
 ムービーはまあ普通かな。

 システムとしても相変わらずややもっさりした動作感はあるけれど、必要なものは揃っているし特に際立っての文句はなし、本編準拠ですね。


総合(82/100)


 総プレイ時間5時間ちょいくらい。本編が3,5時間にクイズで1時間弱、ドラマCDをそこに入れていいかは微妙なラインだけどそれも1時間弱でこれくらいのイメージですね。
 正直値段からするとやっぱり少し短いなぁ、というのは出てくるし、どうしても低価格路線になってクオリティを維持する代わりにボリュームを削る方向になっているのは風潮としてあまり好ましくはないですが、短いなりに楽しむ事が出来たのは間違いありません。

 シリーズファンとしても、特定のヒロインファンとしても充分に楽しめる内容でしたし、沙夜とひなみんスキーの私にとっては珠玉の作品ではありました。ハーレムルート有料追加パッチでもいいから出してくれません?って思うくらいには。



posted by クローバー at 06:09| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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