2019年05月23日

グリザイアファントムトリガー Vol5,5&6

 なんだかんだでこのシリーズ面白いしキャラも好きなので素直に購入。


シナリオ(18/30)

 全体的に箸休めと繋ぎ回。

 
★概要

 グリザイアファントムトリガーシリーズの新作ですが、今回の2本はどちらも大きな事件が起きるわけではありません。 
 これまではメイン格のヒロイン一人ずつをフィーチャーした内容で、そのペアとなるサブヒロインも増えていって、という内容でしたが、今回は改めて転任3か月目を迎える秋桜里の、この場所で生きていく覚悟についてと、そして色々謎に包まれていたハルトの人生、この学園そのものが背負う過去についての物語になります。
 正直な話、感想としてなにか実のある事を書けるような内容でもないのですが(笑)、まあ一応、という感じでメモ書き程度に。


★テキスト

 いつものノリですが、今回はあまり今まで絡みがなかったペアや、関係性の変化などもこまめに取り入れてはいて、その中で相手によって向ける個性も少しずつ違う、というニュアンスがじわっと滲んでいるのがいいですね。
 相変わらずの武器薀蓄も絶好調ですし、まあその辺はわからないから読み飛ばすんですけど(笑)、このシリーズらしい、芯の部分に諦念が漂うカラッとした明るさと、それ故の雰囲気の良さ、連帯感はしっかり楽しめたので充分でしょう。


★ルート構成

 どちらも一本道です。


★シナリオ

 今までは生徒を見守ってきた立場の二人の過去にフィーチャーする、という事で、当然それは生徒たちとの関わりとセットで語られることになりますが、まずは秋桜里の場合、これも素直に凄惨な過去と言えますねー。
 彼女がずっと心に抱くトラウマと言うか覚悟というか、それは本来の良識人的なものとは相反する反社会的な観念だとは言えますが、そのアンバランス感があるからこそ、色々なベクトルで悩みや辛さを抱える相手を、ただ丸ごと受け止めて支える役割は成し遂げられるのかな、というイメージを持てますし、その積み重ねの中で、いつか彼女もまた大切な何かを新たに見出せるといいな、と思える話でした。

 どうしても戦場、という舞台にはそぐわないキャラでもあるだけに、色んな意味でストッパーにはなってくれそうで、今回は教師と言うフィルターを少しばかり緩和したところで、しっかり生徒と向き合う意思も見せていましたし、こういう横の繋がりが彼女の視点で意外性を伴って開示される、という構成自体は面白かったです。
 とりあえずタイガ様のあーんが鬼可愛いのですが。。。この子も最初からずっと肩肘張ってはいるけれど、それなりに砕けて子供らしいところも出てきてすごく好き。

 ハルト編というか、この学園の組織そのものに関わる過去を語るvol,6は、これはこれで中々に息詰まる展開と切実な内容でしたね。
 ここまで色々謎に包まれてきたハルトの出生や過去がこういう彩りと驚きを持っていたのか、というのは率直にびっくりしましたし、まあタナトスもそうだけど全体的に超科学と言うか、オーバースペック的な部分もちらほら出てきているのでそのあたりは眉唾にしなきゃなんだけど、ただ純粋な生物的観点で言えば、彼の実年齢って……ってなりますよねぇ。
 そもそも過去の学園長たちの立ち絵が衣装替えただけなのに、男キャラだけ差分があるってどういう事だと思いつつ(笑)、その過去のメンバーの中でも一番強くハルトの生き方に影響を与えた存在の生き様が活き活きと活写されていて、その凄絶な終わり方も含めて皮肉なものではあり、彼らにとってそれがずっと重い宿題になっているのが見て取れますね。

 最後にその裏切り者の今が活写された事で、今後は当然その組織との全面対決がメインルートとして組み込まれてくるのでしょうけど、その渦中で今後今のメンバーがどういう未来を迎えるのか、と考えると、実はシリーズ的に結構不穏さがあっても不思議はないのですけどね。
 昔のテレビドラマのファイブみたいに、一話ごとに逆に一人ずつ退場していく、なんて狂気の沙汰は流石にやらないとは思いますが、それなりな理由と意味を持っての退場、という可能性くらいは視野に入ってくるし、あとどのくらいシリーズが続くのか、も含め、諸々期待感と怖さを抱かせてくれる内容だったと思います。


キャラ(20/20)


★全体評価など

 まあ基本的に好きな子ばかりなので割り引く理由もないのですが、今回は今まで見えてこなかった一面、という視座がそれなりに新鮮で楽しかったですし、新キャラこそいないもののみんな仲良さそうでなにより、って感じですね。
 いつも通り安定してトーカのツンデレと、タイガ様の率直さは大変可愛かったしまずは満足です。


CG(17/20)


★全体評価など

 こちらも今までのシリーズをほぼ踏襲したボリュームと質ですかね。
 5.5の方だけ少し安く設定されているのもあるのか少なめでしたけど、2作全体で通常40枚、SD7枚なら悪くはないでしょう。
 
 お気に入りは5,5の方でタイガ様のあーん、SDロリクリスの爆発、ランチアオイあたりですかね。


BGM(17/20)


★全体評価など

 こちらもほぼいつも通りの追加分量ですが、目新しいところではやっとEDを刷新してきましたね。
 特に5,5のEDはすごく情緒的で哀愁たっぷりでかなりいい曲でした。6のほうはまあ普通、でしょうか。

 BGMは全部で7曲追加かな、それぞれにイメージにはマッチする曲ですけど、そこまでのインパクトではなかったかなと。


システム(9/10)


★全体評価など

 演出面はいつも通りの出来、ムービーはEDを替えてきたのでそれだけでソコソコ評価。というか、あの実写ランのED絶対評判悪かったと思うのに結構引っ張ったよね。。。
 システムもいつも通り、そこまで凄くはないけど使いにくさもないので及第点です。


総合(81/100)

 総プレイ時間は、5,5が4時間、6が5時間くらいでしょうか。
 今回は語りがメインなので全体的にあまりスピード感はありませんが、その中でもしっかりこのシリーズらしい空気は担保していて安定していい出来、ただ安定し過ぎているので、そろそろ次辺りは何か突き抜ける仕掛けが欲しいな、という感覚です。
 次からは本格的に怪我人程度はぞろぞろ出てきそうな気配を漂わせていますし、これまでの活動で培ったものをしっかり実戦で生かしていけるのか、その繋がりや伏線の使い方などに注目しつつ追いかけていきたいですね。


posted by クローバー at 17:58| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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