2019年06月25日

恋嵐スピリッチュ

 シナリオとしてはあんまり期待出来ないかもだったけど、ヒロインのキャラデザとCVがとても魅力的だったし、みんな品乳に整えられる素敵なシステムに惹かれて(笑)購入。


シナリオ(18/30)

 特化型の割には頑張ってます。


★あらすじ

 主人公の通う学園は、様々な悪霊の仕業でほんのり不思議な出来事が発生するのがデフォルト。
 それを生徒会長として解決する使命がある主人公は、ある日貰った広告に掲載されていた退魔士に依頼を出しますが、そこで現れたのは、見目麗しく、そしてご立派な胸を誇る糸世と牡丹の美少女二人組でした。
 彼女達は快刀乱麻の活躍で、校内に巣食う悪霊を片っ端から対峙していくものの、そういう存在を引き寄せる大元となっている大物の悪霊、プールに棲む実態を伴う存在でもあるエリーゼには翻弄されてしまい、その霊力の源であるバストサイズを奪われ、ペタン娘にされてしまいます。

 元々主人公の家は、退魔士と協力して不可思議な事件を解決・サポートする立場にあり、妹の瑞穂の快諾もあって、自宅に二人を受け入れリベンジの準備を進めます。
 そして挑んだ次の機会、しかしそこでは、日本のエクソシスト組織の尖兵として翼が登場、彼女もまたエリーゼの首を狙ってるとの事で、一時的に共闘体制を作りますが、それでもいいようにあしらわれ、挙句に主人公と翼の二人はその策略の中で本意でない形で結ばれる事に。
 しかしその結果、本来エクソシストとしては能力の低い翼の胸が一気に膨張し、どうやら主人公の精には、霊力を増幅させる効果があると分かります。
 その流れで翼も主人公の家に居候する形となり、主人公の精と想いを巡って、女の子たちの様々な思惑が錯綜しながらも、着々とハーレムが形成されていき、やがてそんな風に主人公達を仕向けるエリーゼの思惑も明らかになっていきます。
 これは、基本的にイチャエロメインのバカゲーながら、その奥にほんのり切なさと優しさを籠めた、ハーレム全開のハートフルストーリーです。


★テキスト

 最近のparasolはいつもこんな感じに中々エッジの効いた、特殊な条件下での面白さを引き出すのがお家芸的になっていますね。
 基本的に倫理観はぶっ壊れてるし、相変わらず妹芸が達者というか魂が籠っているというかで独特の味わいはありますが、それが文章として洗練されているか、というとやっぱり別問題で、癖になる味わいだけどそこそこ人を選ぶ、という感じはあるかなと思います。
 全体的にやや情景や背景、心理面でも幾段か本来踏むべきステップをなぎ倒しての力技・スキップが目立つ傾向にありますし、まあ方向性としてはエロス優位でシナリオ性は最低限、という感じなので仕方ない面もありますけど、面白いだけではなく、しっかり読ませる部分は重厚に、というバランスが取れていればより良かったですね。


★ルート構成

 基本的にシンプルな好感度蓄積型で、特にルートロックもないので、誰から攻略してもそこまで差支えはないと思います。
 ただ面白いのは、選択肢の上のヒロインから順に、全体のハーレム度が高いシナリオになっていて、その意味でもシナリオの密度的にも、素直に上から順番、ラストに瑞穂をやって、エクストラのエリーゼを最後にすると話の通りと感覚的には丁度いいのかな、って感じますね。
 少なくとも瑞穂がまともにハーレム参加するのは自分のルートだけなので、先にこっちをやってしまうと他のルートで我慢しているいじらしさが目立ってしまう気もしますし。


★シナリオ

 特に難しく考える部分は少なく、基本御都合し主義全開でのハーレム寄りエロス強化の作品、と見ていいでしょう。
 そもそもシナリオの展開からして、胸のサイズ可変式など含め、エロスのご都合にシナリオが寄り添っている感じはありますし、あまり難しい事を考えずに可愛いヒロインとイチャエロを楽しめればそれで勝ち、というタイプではあると思います。
 その観点で言えば、どのシーンもほんのり特殊な色合いを帯びたりしつつ、総合的にかなり力の入った独特な仕上がりにはなっていて、ヒロインもみんなとってもエロ可愛いので満足度は高い一品でしたね。

 シナリオ、という意味では、勿論肉付けしようと思えばいくらでも、というのはありますし、物足りなさはあるのですけど、メーカーとしては同じくらいエロス特化だった恋妹の頃に比べれば、きちんと最低限の味付けは出来ている、という意味で進化しているのではないか、と感じます。
 実のところ、舞台背景的には社会から少なからず白眼視される退魔士や鬼の在り方、その報われない運命など哀切を伴う要素は結構あって、主人公達の父や糸世の父の話などはその筆頭になるのですが、敢えてそのあたりを薄味にして、シリアスが強く出ないように調性している感じはありました。
 ただその裏事情を、ほんのり悟れる範囲に留めるのはまぁいいとしても、それと同時に、その状況を受けての主人公やヒロイン側の心情に至るまで簡素にスキップしてしまったのは勿体なかったな、と思います。

 どうしたってそれぞれと結ばれる中、それぞれの事情を踏まえた上での共感や同情、救いを求める気持ちなどが強く出て、それはある意味で一般倫理的な概念を逸脱しても構わない、と思えるほど強い、すなわちみんなで主人公をシェアするハーレム状況を容認できるほどの強い想い、と見立てる事も出来ると思います。
 なので本来なら、それを必然にするくらいそれぞれのヒロインの事情に寄り添う姿勢などは欲しかったですし、勿論最低限はあるにしても、ワンステップでもうその域まで達してしまうのは流石にチョロイン過ぎるでしょ、という感覚は強くありましたね。

 またそのハーレム度もルート毎に温度差があり、というか、基本的に糸世だけ共通の流れの中でちょろっととはいえまともに恋愛的なステップを踏んで結ばれている、という分、どのルートに至っても主人公を諦めずにしっかり自分の権利を主張してくるため、糸世がヒロインでないルートの方がハーレム度が上がるメカニズムになっています。
 牡丹自体は基本的に糸世の意向に沿う形で動く、というのもありますし、そうなると翼と瑞穂ルートのハーレム度が高くなるのも当然、という感じで、ただその裏側にある思惑や事情までは全てのルートで開陳してくれるわけではないので、そこをフォローする意味でも糸世から順番にクリアした方が通りがいいなと感じました。

 またそれぞれの事情とその向き合い方、主人公に本当の意味で胸襟を開くことになる条件に関しても、シリアス成分の簡素化の程度問題の中で善し悪しが出ているな、と思います。
 一番その点で出来がいいのは意外ながら牡丹で、翼と瑞穂が同じくらい、そして糸世はちょっと雑過ぎたイメージですね。
 特に糸世ルートはハーレム度が一番低く、彼女の想いに一番しっかり向き合いやすいのに、そこに割く尺を他のルートと同じ程度にしてしまっているので、問題が解決せずグダグダする期間が無駄に長く、内容として密度が薄いシナリオになってしまっていると思います。
 シナリオの背景としても、何故あの時にまた学園に悪霊が集うのか、そして彼女の父親がああいう形で出てきて、そこに対する糸世の想いが本当はどうだったのか、もっと前段階で丁寧に下地を作っておく余地はいくらでもあったはずで、それを感情的なすれ違いや意地っ張りだけでスルーしてしまうのは、ヒロインとしての魅力自体を損なうあまり良くない手法だったな、と感じますね。

 その点では翼ルートも結構大概で、実際にどうにかなるとは思えないにしても、他のヒロインを害する可能性をちらつかせる展開や、やはり主人公を阻害しようとする思惑など含めて、もう少し工夫が欲しかったところではあります。まあヒロインとしては一番一途で常識的で可愛かったとは思うのですが。
 瑞穂ルートも妹シナリオとしては王道的な流れの中で、ただ彼女達の血の力を含めての特殊事情が上手く後押しにはなっていて、でもだからこそ他のルートでは開陳できない、という制約が勿体無かったなーとは思います。キャラとしては最高に可愛い妹でしたからねぇ。

 そんなわけでこんなわけで、相対的に牡丹ルートが一番出来がまとも、という評価にはなりますね。
 彼女の場合は糸世ありき、の面からのとっつき悪さが序盤は自然にありますし、そこから少しずつ心を開いていく流れと、その結果としてエッチなシーンの温度も少しずつ違ってくるというバランスの良さ、そして終盤の心に染みる優しさがきちんと裏付け含めて引き出せていて、シナリオとしてはとても良かったと思っています。
 ただ個人的に、この作品の中でヒロインとしては一番ぐっとこない子でもあったのがなんだかなぁ、なんですけどね。。。

 物語としては基本瑞穂ルート+エリーゼのエクストラが正史的なイメージになってきますし、そこは絶対的ご都合主義でのハーレム完成をどこまで評価するか、という問題が付き纏いますが、ただこういうタイプの作品で、そもそものエリーゼの動機と立ち位置を伏線として、ここまで綺麗に大団円としてまとめられた、というのは評価していい部分かなって思います。
 勿論採点として高いレベルで考えるのは難しいですけれど、それでもこれだけ特異性を保ちつつ、負の要素自体は薄めに、最低限シナリオとしても納得できるラインに収束させたことを踏まえて、水準レベルの出来にはあると判断したいですね。


キャラ(20/20)


★全体評価など

 基本的にヒロイン達も微妙に気難しかったりめんどくさかったりするところはありますが、基本餌付けを中心にチョロ可愛さが炸裂している感じではあり、程よく妹が全体の空気感を調整してくれる味つけも含めて、充分に可愛らしさを堪能できるレベルにはあったと言えそうです。
 言いたい事がなくはないけど、敢えて割り引くほどの不満ではないし、元々そういう方向性の作品だからね、と割り切りやすいつくりであるとも言えるでしょう。エロ可愛いは正義なのです(笑)。

 一番好きなのはやっぱり瑞穂かなぁ。
 妹としてはこれ以上ないステータスの持ち主だったし、気さくで愛嬌と思いやりも存分にあって、それでも兄に対する思慕は他の誰にも負けていない、という熱さもアリで、すごく楽しいヒロインでしたね。
 今作はどちらかと言うと対決的な色合いのエッチなシーンも多かったですけど、妹としてそういう相手の弱みを一番良く握っている、という面を強く出していたのも好みでしたし、基本的になにもかも大好きで最高の妹ヒロインでした。

 次いでは翼と糸世が同率くらい。
 まぁ翼の場合、金髪ヒロインでCV小鳥居さんで俺キャラとなると、どうしても某金恋のあの子の下位互換的な部分は強く出てしまうのが勿体無いところでもあり、ただ最初のイメージよりすごく乙女で一途で可愛かったですし、なんだかんだで一番常識があるのも含めて良かったですね。
 糸世は逆にある意味世間知らずで無垢を地で行く感じでもあり、思いこんだら、というめんどくさかわいさがよく出ていて、勿論自分のルートだとそれが不必要にマイナスに触れるのはあるのですけど、全体的に常に真っ直ぐ好き好き〜と慕ってくるので素直に可愛いな、となりやすい気はします。

 勿論牡丹もエリーゼも高いレベルで可愛いですし、このあたりは期待通りの仕事をしてくれたなと思っています。


CG(18/20)


★全体評価など

 単独原画で統一感はバッチリですし、基本的にとてもエロ可愛くて滾る感じで、全部が全部ではないにせよ、胸のサイズを好き勝手選べるシステムも含めて私好みの色合いは強かったなと思います。
 まあ結局ボイン差分は拾っていないわけですが(笑)、やはり品乳は正義ですよ、ステータスなのですよ。。。

 立ち絵は全般的にものすごく可愛くて、差分自体はそこまででもないけど見ていて本当に癒されました。
 特に瑞穂はポーズも表情も服飾も全てが最高に可愛くて、黒スト装備率が高いことも含めて最高でしたねー。おい、ばかあに。のジト目が超可愛い。
 後立ち絵では、翼とエリーゼが良かったかな。スク水って本当にいいものですね(笑)。

 一枚絵は通常が75枚のSD15枚なので、まあギリギリ水準くらいでしょうか。
 出来は安定してロリ可愛く、個人的な趣味嗜好にはがっつり刺さる素敵なものでした。
 特に良かったのは、糸世あんみつ、正常位、屈曲位、対面座位、牡丹キス、背面座位、騎乗位、翼腕組み、正常位、パイズリ、立ちバック、瑞穂あーん、はじめて愛撫、対面座位、エリーゼプールあたりですね。



BGM(17/20)


★全体評価など

 全体的に安定した出来だと思いますし、恒例のヒロイン毎のEDもそれぞれに味わいがあって中々良かったです。

 ボーカル曲は全部で6曲とそこそこ豪華、その中で良かったのは牡丹と翼、あとエリーゼのEDですかね。OPは悪くないけどまあ普通位。
 BGMはインスト込みで31曲なのでまず水準クラス、気に入ったのは『刹那メンタル』と『廻る回路』ですかね。あと耳に残る『戦闘』が、瑞穂のエクストラHで掛かったのは嵌り過ぎていてめっちゃ笑った。。。


システム(8/10)


★全体評価など

 演出としてはまず水準レベルかな、とは思います。
 特に目立って凄いものはないけど、ある程度動的な作品でもあり、そこを最低限はフォローできているので、見ていてそれなりに躍動感は感じられたかな、と。
 ムービーはまあ普通の出来ですね。

 システム的には、裸スイッチとか胸のサイズ選択システムとか斬新でよろしいのだけど、それはそれとして、せめて選択肢ジャンプはつけて欲しい。結構共通が長くて、かつ最初の選択からヒロイン4択なので、それを全部拾っていくのは結構大変なのである。


総合(81/100)

 総プレイ時間16時間ちょいくらい。
 共通が4時間くらいで個別はエクストラまで含めて3時間弱、エリーゼのエクストラもあるのでそのあたり含めてちょい、ってところですね。
 まあバカエロな作品としては最低限の簡素な組み立ての中で、きちんとヒロインの可愛さを押し出せているのは評価したいですけれど、ただやろうと思えばもう少しシナリオ面も頑張れる余地はあるだけに、そのバランスがちょっと良くないのは勿体なかったですね。
 ヒロインはみんな掛け値なしに可愛いので、絵とエロス期待で買う分には損はしない気はしますが、シナリオとしてはあまり期待しないように、という所ですね。妹ルートも、近作ほどのインパクトではなかった感じです。

posted by クローバー at 13:05| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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