2019年08月02日

宿星のガールフレンド3

 このシリーズヒロインでは最初から断然鹿子ちゃん推しでしたので、満を持しての最終作、買わずにいられるかー!という感じです。。。


シナリオ(20/30)

 思いの外に変化球。


★あらすじ

 今回は宿ガル2からさらに時間が経過し、主人公達が最高学年になって元号も変わったよ、という時期の設定になっています。
 2でのマーヤと魔族のあれこれは裏側できっちり解決したようで、今回は最初からマーヤとペトラが身内側でのスタートになっていますし、その土台の中で少しずつ学年の違う鹿子とも接点が増えていき……という構図です。
 1から語られていたように、鹿子にとっては魔人サブナクが親の仇であり、その復讐の為にスターズとして活動しているので、それを踏まえつつも二人を結び付ける軛において、そしてその後の展開においても正攻法とはちょっと違う構成になっていたなと思います。


★テキスト

 シリーズの雰囲気をしっかり踏襲しつつ、鹿子というヒロインの気質にも沿った読み口に仕上がっていて、このあたりはいつもながらに達者、特に不満はなくすらすらと楽しく読み進められましたね。


★ルート構成

 選択肢なしの一本道です……が、個人的にはシナリオの方向性がえーそっち?という部分もあったので、最終作でもあるのだしそのあたりもう一工夫あっても良かったんじゃない?という感覚は無きにしも非ず、というところでしょうか。


★シナリオ

 二人が接近せざるを得ない情況を作ったのが、過去の因縁から連なるものである、という設定自体は面白かったですけれど、結構今回は設定自体が上滑りした上に、思ってもみない方向にシナリオが転がっていくので、意外性はあれど、王道の爽快感を求めていた読み手にとってはこれでいいのかな?という一抹のモヤモヤが残る結果でもあったかなーと個人的には感じています。

 勿論1と2の時も、半径1mでの生活、という部分に持ち込むための設定自体はかなり強引でしたけど、それでもより直截的な原因があり、その発露としてそうならざるを得ない、という面はしっかり流れの中で組み込めていたので、今回のように過去を起因としていて、かつ主人公だけがそれを助けられる、という都合の良さは感じてしまいましたね。
 そういう構成自体がダメ、というわけではなく、せめてやるなら後付けでもいいから、その過去の関係性がどういう決着にあり、それがいまにどういう因果をもたらしているのか、その辺ももう少し丁寧に掘り下げて欲しかったのと、その絆が最終的に宿敵を打倒する切り札になる、みたいな構成にして欲しかったなぁと。

 結局この構成ですと、敵討ちそのものはある意味外的要因というか、相手のボーンヘッドでしかない、という呆気なさしか残らないですし、無論それが残した影響、という点でのその後の含みはあるにせよ、流石に存在感が薄すぎるだろうと。
 またその結果としての鹿子の在り方の変化も、それはそれでおいしい、と言えるかもしれませんが、元々の立ち位置が正統派の後輩清楚美少女、ってところで、実はムッツリ、って程度に梯子を外すのはまだしも、ここまではっちゃけた形に持っていくのは果たしてプラスだったろうか?とは考えてしまいます。
 最後の戦いにしても、そういう形を読み手が望んでいたかと言えばうーん、でしょうし、勿論これはこれで面白かったけれど、そこはかとなくコレジャナイ感が出てしまっているのは否めないとは思いますね。

 ただそういう部分はともかく、純粋に鹿子と仲良くなっていく過程の可愛さや、1m生活をはじめての諸々見えてくる新しい面、そこからの関係性の進展などは王道的で、鹿子の可愛さを思う存分堪能できたなー、と思いますし、相変わらず服飾全般がエロ可愛くて最高なのです。本当にこのバトルスーツは町中歩いてたら逮捕されるレベルだと思うのだが(笑)。
 それに、多少ベクトルのズレる部分があったにせよ、スターズの他の面々が勢揃いでワイワイ盛り上げてくれるのはやっぱり楽しかったですし、ペトラの出番が思った以上に多かったのも嬉しかったですねー。普段はオラオラなのに、エロい事で鹿子に攻められるとたじたじになるペトラ超カワユス。
 夕里との関係性などもある程度は掘り下げられて、その絆が立ち戻らせる契機になっている、という部分も悪くはなかったですし、方向性がやや気に入らないだけで、このベクトルの範疇での完成度は高いのかなと感じています。

 でもやっぱりアレだね、この展開でも上手く組み立てれば普通に全面対決で正面から撃破ー、的な流れも作れたはずだし、そういう分岐とか欲しかったなぁと贅沢にも思ってしまうのはある。
 結局この世界そのものにおける魔人の跳梁の根源的な原因などは不明瞭なままだし、そういう背景的な部分はあくまでも話を盛り上げるファッション的な扱いなので、その点はもうちょっと頑張っても良かったと思っています。

 ともあれ、シナリオとして悪くはない、けれど、期待していたものとはちょっと違う、という意味で個人的にあまり高く評価出来ないなぁ、というところで、点数としては1作目と横並び、2作目よりはちょい物足りない、という位置付けにしました。


キャラ(20/20)


★全体評価など

 あああああ鹿子ちゃんテラカワユステラカワユステラカワユス……!!!

 正直この一言で終わっても充分なのですが(笑)、まぁやはりキャラ性としては極端にブレる事はなく、真っ直ぐにヒロインの魅力を打ち出していて良かったと思います。
 まあ鹿子に関しては若干変化球というか、隠れていた欲望炸裂ー的な行き過ぎ感もなくはないけれど、元々の好き度が振り切れているので、シナリオとは別に痘痕も靨、的な目で愛おしく見ていられたのはありますけどね。
 逆にキャラ性としては、そういうアクセントがあった分だけ本来の甲斐甲斐しさや淳良さが綺麗に投射されているとも思えますし、最後の幸せな未来像に至るまで、本当に報われて良かったねと心から思える最高のヒロインでした。

 ほんっと、ここまで見た目も性格もCVもドンピシャな子はなかなか出てこないってレベルですから、1からこっち、首を長くして発売を待っていた甲斐があったというものです。本当にありがとうございました。

 他の三人もそれぞれの気質のままに、しっかり大切な仲間として、友達として支えてくれていたし、この辺は言う事なしですねー。


CG(19/20)


★全体評価など

 一枚絵は全部で25枚とシリーズ通り、立ち絵も当然鹿子にだけは新規搭載されていて、それがまた非常に華やかで可愛らしいので大満足でしたが、強いて言えばペトラの水着立ち絵ケチるなー、ってくらいでしょうか(笑)。

 とにかく、立ち絵としては正面向きの鹿子ちゃん鬼可愛かったですし、私服や寝間着もプリチーで、なによりやっぱりバトルスーツのエロ可愛さが図抜けていて、黒スト愛好家の私としては五体投地で賛美するしかありません。。。
 一枚絵も全般的に好みの構図は多くて、特に良かったのはスカート覗き、変身、自慰、デート、添い寝、フェラ、正常位、騎乗位、あーん、ウェディングあたりですかね。


BGM(16/20)


★全体評価など

 追加分はボーカル2曲にBGM2曲ですね。質も安定して高いとは思いますが、やっぱりこのシリーズで言うと、ボーカルは1のOPが一番好きで、それを超える曲は出てこなかったなぁというイメージ。
 でもこのOPのイントロとBメロまでの雰囲気は好きです。もうちょっとサビにインパクトというか、深みが欲しかったかなぁと感じます。


システム(9/10)


★全体評価など

 シリーズ準拠で、いつも通りそれなりに良く動くし華やかだし演出も派手で見栄えがしてとてもいいと思います。
 OPムービーの少ししとやかな雰囲気からの変転なども結構好きですね。鹿子らしさがきっちり投影されていると思います。

 システムも当然いつも通りに使いやすくコンパクトな感じで悪くないです。


総合(84/100)

 総プレイ時間6時間。
 待望の鹿子ちゃんとのイチャラブという事で、その点に関しては十二分に満足できたのですけど、シナリオのベクトルが想定し期待したものとはちょっと違った、というのはあり、そこは好みの問題と言えばそうなんですけど、わざわざ鹿子ちゃんでそれやらなくてもー!という憾みはなくはないです。
 勿論それがひどくマイナスになっているわけではないですし、ある意味ではシリーズの流れの中で二番煎じを避けた、という考え方もあって、通してプレイするとまたイメージか違ってくるかもしれません。

 ただ率直なプレイ直後の所感としては食い足りなさがなくはなかったので、その辺りを加味してこのシリーズの最終幕、大団円としてはもう一歩踏み込みが足りなかったのでは?という評価に留めておきたいと思います。

posted by クローバー at 05:48| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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