2019年08月12日

恋愛、借りちゃいました

 今回もなんだかんだでコンセプトや体験版面白かったし、初見からめっちゃ八純が気に入ったので購入。


シナリオ(25/30)

 一途な愛の向かう先。


★あらすじ

 主人公は数年前に両親を亡くし、それからは妹の月と二人で懸命に生きてきました。
 その過程で彼は、地獄の沙汰も金次第、そして妹の月の幸せ以外はなにもいらない、という、些か偏狭な精神性を確立しつつありましたが、ある日、その自分の事を一切顧みない姿勢を賢妹の月に諄々と諭され、自分も幸せでなければ妹も幸せに出来ない事をようやく理解します。

 元々妹の学費の為に主人公は進学をするつもりはありませんでしたが、それを窘められてしまった以上その道を考えざるを得なくて、けれどその為にはやはり先立つものは必要になります。
 そうなると今のバイトだけでは足りない、と判断した主人公は、高額報酬につられて、「望みの相手を提供する」といういかにも胡散臭い人材派遣サービスのバイトに登録し、一気にまとまったお金を稼ごうと画策するのでした。

 しかし、早速やってきたお客は、まさかのクラスメイトで、友人に見栄を張りたいためだけに彼氏のふりをして欲しいと宣う絵未に、今の生活を守る為の愛人契約を望む予備校の先生の椿、それに疑似の兄妹関係を望む双子のちなつこなつと、誰も彼も一癖のある面々で。
 更には、直接バイトの事は知らない、同じくクラスメイトの八純にまで、偶然出会った夜に、お金を払うから夜の友達になって欲しいと提案され、切実にお金を求めている主人公にはそれを断る理由もなく。
 こうして夏休みを前に、お金の繋がりからスタートする複雑怪奇な人間関係が幕を開けていきます。
 最初はただのビジネスだったものが、それぞれの身近な顔や想いに触れるにつけ、少しずつ変化していく、これはそんな殺伐としつつもどこか瑞々しい青春ラブコメディです。


★テキスト

 いかにもアサプロらしく、程よく品性が欠落したエッジの効いたテキスト回しだと思います。
 いつもながらにヒロインは、見た目まともでもどこか変なところや欠点を抱えていて、それを敢えて開けっぴろげに曝け出す事で独特の個性を確立させていますし、それを踏まえての会話のテンポと方向性の奇矯さはやはりとても味わいがあって面白いです。

 特に難しい事は一切考えずにスラスラと読めて、勢いのままでもしっかり内容や、その行間に秘められた思いなどが綺麗に拾い上げられるのは中々のものですし、リズム感が洗練されていて総合的にかなりいい出来だったのではないかなと感じています。


★ルート構成

 基本的には脱落式・階段分岐になっています。
 ある程度好感度選択もありますが、多分そこまで必須選択ではなく、いつもながらにギャグ寄りの選択を繰り返す中で、本当に必要なのは分岐選択のみ、という感じではありますが、勿論そこで当該ヒロインに傾斜するだけの理由づけはきちんと共通の中で紡げているので物足りない、という程ではありません。

 構成としては、先に椿と双子の選択があり、そこでどちらも選ばないと、改めて絵未と八純の共通にシフト、最終的には三角関係から二人のどちらかを選択する形になっていますね。
 またその過程の中で、これも恒例通りにサブヒロインルートも一応存在します。
 ルートロックはないですし、特にルート相互でのネタバレなどもないですが、やっぱりメインは絵未と八純のルートになるので、出来ればこの二人を最後にやる方が満足度は高いのではないかなぁ、と感じます。


★シナリオ(大枠)

 基本的には、今まで妹以外の人間関係など歯牙にもかけていなかった主人公が、その意識を改めさせられて、そのタイミングで運よくというべきか、お金が土台にあるとはいえ多彩な関係性、とりわけ女子とのそれを構築する事で、本来あるべき感性を取り戻していく、という色合いが強く出ているシナリオです。
 勿論それに付随する形で、ヒロイン側の生き方や想いなどもしっかり投影され、けれどそれ自体も関係性が触媒となって少しずつ変化していく、という、そのあたりは恋愛ものとして王道的なあるべき形ですけれど、最初のきっかけがビジネス的な関係、という部分で生じる複雑性と、それぞれの思惑の錯綜具合が、とてもこの作品を面白いものに仕上げています。

 主人公一家の境遇などは結構シビアなものがありそうなのですが、ただその辺はアサプロ作品らしくふわっとぼやかしてスルー、あくまでも気持ちがあればなるようにはなる、くらいのラインで留めていますし、ヒロイン側にも特に重い設定などがあるわけでは無くて、その辺シナリオ性、という意味ではそんなに大仰に構えるものではありません。
 ただ個人的に言うなら、八純というヒロインが抱える恋の在り方と、それのシナリオ面での投影の仕方は非常に優れている、と言えて、また他のヒロインにしても、端緒はビジネスなのだから好きになる理由自体も大層なものではなく、要は切っ掛け自体はありふれたもの、けれどそれを面白おかしく転がす、という方向性に特化した恋愛もの、と定義できるでしょうか。

 そのあたりは発想の勝利、的な面は強く、勿論アサプロ作品は基本的にいつもそういう方向性が強いですが、その中でも今回の作品は特にその設定の組み立てと全体像のまとまりが上手く仕上がっている、と感じました。
 それぞれの抱える恋の事情が、それぞれの特殊な生育性や感情などとは無縁に近い、いわば等身大に近いもので育まれている分だけ、読み手もその感情に寄り添いやすく、またそれは、奇癖や弱点をきちんと曝け出して、剥き出しの感情を強く意識させるキャラ性とも綺麗に噛み合っていたなと思いますね。


★シナリオ(ネタバレ)

 個別評価、というより、この作品は共通の方により面白味が凝縮されている面もあるので、そのあたりも含めてみていくと、大体絵未&八純共通>八純=椿=共通>絵未>>双子>その他くらいになるでしょうか。

 構図としてはサンカク恋愛がふたつ、みたいなイメージで選択肢も設計されている感はあるのですけど、正直椿と双子に関してはその辺のイメージは薄く、そういうコンセプト的な部分で言えばやはり絵未と八純の関係性が白眉、というしかないでしょう。
 わざわざ椿と双子の選択肢の後に、結構なボリュームで、それでいてめっちゃ面白い共通を用意しているあたりでもそれは伺えますし、特に八純に絵未との関係性の真実がバレるシーンは鬼のように好きです。あのシーンの八純の、二度目の「なんだそれぇ!」がほんっっっっとうに死ぬほど刺さる刺さる。

 そのあたりは後で詳述しますけど、ただその反面、基本的にそこまで行くと二人以外を選ぶことは正直有り得ない、という空気を醸すのに、その中でヘタレな選択肢や、他のサブヒロインルートへの分岐があるのは若干どっちらけ、という面はあります。
 まあサブルートがあるのも伝統と言えばそうですが、この構図の中で、ほとんど尺も取らないまま、焼け鉢に身体の関係だけ結ぶというのが感情的に許されるのかなぁ、というのはあって、特に個人的に桃子はかなり好きなタイプのヒロインだっただけに、もう少しまともな分岐からの展開が欲しかったなぁとは思います。折角のピチフラネタはもっと使うべきだと思うよ?

 双子ルートに関しては、立ち位置としてもおまけの色合いは強いですが、内容的にも一番褒められたものではないかなぁ、とは感じますね。
 スタンスとしては、椿と双子はそれぞれに主人公が無意識的に渇望しているものの提供、という方向性を付与されているとは思っていて、双子に関しては勿論、実妹の月がしっかりし過ぎている故の、甘えて欲しいシンドロームの代償性がポイントになるはずですが、双子、特にこなつが奇矯に過ぎてそのあたりが曖昧になっているのはありますね。

 更に言うと、ちなつと主人公の、互いの好きになる理由づけも、他のヒロインに比べると希薄というか、単純にこの二人は双子で一人分くらいの出番しかないから、積み重ね自体も足りないし、他のレンタル絡みの二人に比べても好きへの飛躍が軽々しいとは思うのです。
 挙句、身体の関係だけでいいという特殊性癖の妹が絡んでくる背徳的な方向性でもありますし、また本質的な部分で、この二人との関係が将来的な部分でなにがしかの担保を生むわけではない、というのも弱い部分ですね。
 椿ルートがそのあたりしっかりしているのに対して、やはりそこはシナリオとしてはマイナス評価になりますし、なによりこのルートは、その直前で約束していた八純とのでゅえぇぇ〜とをすっぽかしてるから許しがたいのだ(笑)。

 評価としてはともかく、順序良く書くなら次は椿ルートになるのですが、実はシナリオ性、という意味でならこのルートが一番ちゃんとしていたりします。
 恋愛の端緒としても、愛人という特殊な関係の中で、距離感が他のレンタルヒロインよりも密度が高い、というのはありましたし、主人公側としても心のどこかに寄り掛かれる存在を希求していた、という面はあって、甘えて欲しい&甘えたいの二律背反的な需要に対して、双子側がそれを万全にフォロー出来なかったのに対し、こちらはかなり出来ているなと感じました。

 ちゃんと共通の流れを汲んで、八純とのデート関連からもシナリオを発展させているのがいいですし、またそこでしっかりと関係性の把握度の齟齬から、絵未の真実のネタバレまでちゃんとやっているのも丁寧なつくりだと思います。
 ついでにそのシーンでの八純の抱える温度差がとても面白いですし、これは上で書いた「なんだそれぇ!」シーンを見てからもう一回読むと違った趣があって楽しいですね。

 更にこのルートの場合は、早い段階で具体的な関係の進展も求められており、その中でのイチャラブの意味も、他のルートよりは重みを与えやすいというメリットはあります。
 そうやって互いの好き、を蓄積していく中で、互いの大切なものをより大切に、という好循環も生まれていって、その最たるものが月の授業参観と「義理の姉です」発言に集約されていると思いますし、実際に金銭的な面でも寄り掛かれる、という部分は大きいですよね。
 その点は、この先しっかり家族としてやっていける、という安心感が他のルートより大きく取れていますし、年の離れた大人の女性との恋愛、という構図を最大限に上手く利用していると思えます。その意味でこのルートはかなり高く評価しています。

 絵未の場合は、どうしても発端がレンタルバイト、という所になるのでそのあたり、重みとしてはやや薄く感じる向きはあるでしょう。
 ただ多分この、絵未と八純の対比に関しては、恋愛的な相性、という部分を強く意識しているのかな、とは思っていて、本質的に主人公の気質、とりわけどこか拗ねたところのある今現在の主人公との相性がいいのは絵未、だというのはあるのだろうと感じます。
 いわば、今の主人公をありのままに受け止めても楽でいられるのが絵未で、痘痕も靨とばかりに、全てを受け入れてしまうのが八純であって、その元来的な気質の差が、八純の長い長い片想いの重さに即座に追いつけるアドバンテージになっていると考えるべきでしょう。

 実際に主人公が感じるように、気ままに金を搾取してきた相手から好かれるってどういう事やねん、って面もなくはないですし、ただどうしても見栄っ張りで、そんな自分を心のどこかで嫌忌している絵未が、お金を触媒にしてとはいえ、在りのままでいられる場所を手に入れた、という視座で言えば、それは納得の理由に変貌するのですよね。
 この二人の場合も、多分普通の関係からスタートしたらこうも気やすい関係はまず紡げなかったとは言えますし、その点では、特殊とは言え、この出会いと関係の構築が一期一会、絵未にとって運命的なものだった事はあると思います。

 まあ私の場合、どうしても八純の方に全力で肩入れしてしまうので、その辺は理解は出来ても感情的に全面肯定しづらいというのはあるのですが(笑)、ともあれそういう、互いに力まずに傍にいられる関係だからこその立ち位置なのでしょう。
 実際八純ルートの冒頭で月が言及したように、どちらかと言えばこっちの方がめんどくさくない、一時そういう面はあってもサバサバサラッと流して笑えるのがこの子の良いところで、それはどちらかと言えばペシミストな主人公の気持ちを引っ張っていく、という意味でもプラスにはなっているのだろうと思います。

 ただ個別に入っても、基本的にそういう土台があるからシナリオ性としてはより軽く、なんとかなるなるー、的な空気で大概が進んでいきますし、むしろ八純との未だ終わらない三角関係のドタバタがメインになっちゃってはいるので、二人の共通程は盛り上がらないし、シナリオとしても椿よりは評価はし難いかな、って感じです。まあ八純の、「とでも言うと思ったかぁぁぁ!」だけでかなり楽しめたけど(笑)。
 ラストにサラッと大学生になれている、ってのも、資金的な担保という意味では特に何も持っていない絵未なのに、あっさり望む現実が手に入っているというのは簡易的過ぎるきらいはありますし、そのあたりの楽観性の行き過ぎも含めて、もう少しはしっとりとした何かがあってもよかったのにねぇ、とは思いますね。

 八純の場合は、唯一無二の、物語スタート当初から主人公の事が好き好き大好きなヒロイン、という設定であるだけに、冒頭から要所要所にこれでもか、ってくらいにその心境の一端が吐露されるシーンが散りばめられていて、勿論その時点で本心はスケスケなのだけど、それでも一端クリアしてから読み返すと、改めてその行間に滲む思慕の重みと強さ、純真さが浮き彫りになって素晴らしいですよね。
 トータルで見て、私としてはこの物語は八純の初恋成就までの長い長い片想いの在り方を噛み締めて楽しむのがベストだなー、とは思いますし、それだけに直截的な選択で八純を振らなくてはならない、というのは本当に心苦しいものがありましたね。

 ただ、八純にとっても、こういう形で踏みだす契機が作れたのは間違いなく正解だったとは言えます。
 元々八純の恋のスタンス自体が臆病だったのは確かだけど、それでもこのタイミングでないと成就しないものだったろう、というのもあって、それは結局主人公にとって妹の月が全てであり、その認識から踏み出す契機がない段階でどうアプローチしても、おそらくそれは主人公の気持ちを動かすほどのエネルギーを持ち得なかっただろう、とは感じるのですよね。

 だからこの流れを作ったきっかけの最たるものは、最初に書いた通り月の兄離れ宣言というか、兄にも自分の道を考え直して欲しい、と正したシーンではあり、けれどそれ自体も時間、という薬がなければ辿り着けなかった境地ではあります。
 そう思えば、八純の片想いは、この二人の生活がそれなりに安定して、その中で時間という薬を得ての傷の克服、という過程と寄り添って蓄積されていかなければ、決して成就しないものだった、なんて詩的に捉える事は出来るはずです。
 ただその過程の中で、八純自身は自分の気持ちを韜晦するのばかり上手くなってしまった、というのはあり、それが投影されているのがにゅふふ笑いではあるのですけど、そうであればこそ、全ての虚飾が思わず剥離して、剥き出しの直情が激烈に吐き出させた、二人の共通での絵未の偽恋人バレシーンが本当に好きです。あの「なんだそれぇ!」の声の当て方、最高に好き。

 だからこそ言えるのは、個人的にはこういう解釈を最終盤で噛み締めるようなシーンは欲しかったなぁ、とは思いますかねー。
 結局八純も、念願叶って両想いになれて浮かれポンチになるのもそりゃあ仕方ないし、絵未ルートとの対比で三角関係の名残を残してのドタバタそれ自体も面白いですけれど、より長く主人公と月の二人を陰から見つめて、想いを馳せてきた八純なればこそ、その独り善がりの先にある未来像を提示する事は出来るんじゃないかな、とは感じるのですよ。
 特に彼女の場合は、親がお金持ちでお嬢様、というアドバンテージはあるのですから、元々使えるものは何でも使って引き留める、という開き直ったスタンスなのですし、椿ほど即物的ではなくとも、何某かの手助けをする余地を香らせておけば、もっと読後感としては良かったと思います。
 まあ夏休み明けで終わらせている分そのあたりの想像の余地は絵未ルートより大きいですし、その辺含めて絵未ルートよりはプラス評価していますけど、それでももう一歩踏み込みがあれば、より名作、名シナリオになれたのにとちょっとだけ残念に思う次第です。

 ただ総合的に、情報量の齟齬がもたらす人間関係の機微と、その中で募る切実さを切り取った共通の面白さは抜群でしたし、それを担保にしているからこそこういう恋に浮かれて溺れるような個別でも十二分に楽しめる、という土壌はしっかりしています。
 こういうタイプの作品はかつてはあまり高く評価しないのが私のスタンスでしたけど、最近は宗旨替えした部分もあり、その中でも一番好きなヒロインが一番素敵な立ち位置にいるシナリオ、という点でめっちゃ刺さったので、点数としては名作ラインに乗せていいかな、と考えました。



キャラ(20/20)


★全体評価など

 いつもながらに特殊な個性の持ち主だらけで非常に姦しく騒がしいのですが、それでもその中できらりと光る乙女らしさや純真さ、ひたむきさや前向きさが眩しくうつりますし、なんだかんだで優しい世界観でもあって、楽しく噛み締める事が出来ましたね。

 その中でも断然好きなのはやはり八純でした。もうこの子に逢わせてくれてありがとう、って五体投地したいレベル。
 正直今月はここまでの新作で、鹿子、つむりと普通に殿堂ラインレベルのヒロインが次々出てきて満足度がとっても高かったのですが、まさかそれを遥かに凌駕して、それこそ歴代でも五指に入ってきそうなくらい好きなヒロインになってくれるとまでは期待していなかったので、本当にこれは嬉しい誤算ですし、ちょっとなんだろう、CVの飴川さんめっちゃ嵌るのですけど。。。

 とにかく徹頭徹尾恋の為に生き恋の為に前のめりに倒れる八純が愛おしくてたまりませんでしたし、普通こういうキャラだと振られてしまって切ない気持ち満載になるところも、絶大な諦めの悪さでギャグに転化してしまう、そのあたりのエネルギーも含めて、本当の本当にすごく一途な恋をしているのだなとわからせてくれる、わかりみの強いヒロインだったなーと思います。
 見た目もスタイル的にも、ちょっと面倒な性格も含めて本当に全てが好きで好きで仕方ない、ってレベルですし、何回頭の中で反芻してはにゅふふ笑いを浮かべそうになったことか(笑)。しばらくは、疲れた時にこの子を見て癒される生活が続きそうです。

 絵未もセンターヒロインとしてしっかり存在感ありましたし、この子はこの子なりに可愛かったけど、どうしても八純と対になると私の中では、ってのは出てきてしまってそこは不憫でしたね。
 椿は独特の立ち位置にはなるけれど、大人のヒロインらしさと純心さを兼ね備えていて思いのほかいいヒロインでした。
 月もすごく可愛らしい妹で、もっと絵未&八純との絡みが見てみたかったなーと思いましたし、あと桃子もいい観察者スタンスで好みのキャラでしたねー。


CG(18/20)


★全体評価など

 全体としてボリューミーではないかもだけど、個性豊かな雰囲気を上手く投射していますし、質的には普段以上に好み度が高かったなと思います。

 立ち絵に関しては八純は当然全て好きだし、その他月や桃子、絵未も全般的に可愛くて良かったですね。
 一枚絵は通常が71枚にSDが11枚なので、そこまで多くはないですが、出来としてはどちらも安定して良かったと思います。
 特に好きなのは絵未背面座位、八純自慰、正常位、卒業証書、SDラーメンに授業参観ですかね。


BGM(18/20)


★全体評価など

 こちらはボーカル2曲にBGM28曲で、質量ともに安定の出来ですし、その中でこれは!って曲もそこそこあったので普段より高評価です。
 ボーカルはOPEDともにかなり好きですが、特にEDの歌詞が、私の耳にはめっちゃ八純の為の曲に聞こえてやたら刺さりますし、錆のメロディラインが特に気に入っています。

 BGMもらしさとバラエティに富んでいてかなり良かったですね。
 しかし地味に一番好きなのがHシーンの曲だったりする。。。こういう切ない系のピアノの旋律大好きだし、特にこれ、八純のはじめてのシーンで胸に刺さり過ぎてねぇ(笑)。


システム(9/10)


★全体評価など

 演出はいつものように、少し独特なところはあれど、しっかりコミカルに動いて目にも耳にも楽しい仕上がりになっていますし、ちゃんと要所での情感も強く出ていて、らしさは存分に発揮出来ているかなと思います。
 OPムービーがまたかなり良くて、特に絵未と八純の二人の関係性の難しさと深さを思わせる構図、その上でひっそりと八純の過去の想いも投影した積み立てが凄くバランス良くてかなり気に入ってます。

 システム的にも欲しいものは揃っていますし、回想も少し特殊なんですけど、前よりも更に細かくシーンリプレイとか出来るようになってわかりやすく、その辺はいいところですね。まぁ今回に関しては、私最初から、八純の出てくるシーンだけ全力でセーブデータ作ったけどね。。。


総合(90/100)

 総プレイ時間17時間くらいですね。
 最初の共通が5時間、そこから椿と双子の個別は2時間ちょいずつ、その後の二人の共通が2時間ちょっとで、個別もやっぱり2時間ちょい、あとサブがそれぞれ20分ずつくらいのイメージでしょうか。
 尺としてはフルプラとして妥当なラインだと思いますし、その中で物語の密度とスピード感が素晴らしく良く、本当に面白さが濃縮された見事な構成になっていると思います。
 シナリオでも書きましたけど、土台の方向性の発想とキャラ性がとてもバッチリ噛み合っていますし、アサプロ作品としては毒も薄めで読みやすく、個人的にはメーカー最高傑作ではないか、と素直に思っています。
 ヒロインも基本的にとても可愛いですし、頭を空っぽにしてドタバタ喜劇を楽しみたい人には断然おススメできる一品ですね。

posted by クローバー at 05:01| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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