2019年10月29日

無垢百合の少女 第3話 勇気と献身への返礼

クラウディア
「こんにちは〜。ライザ、言われた通り来たけど……あら?」

ライザ
「わわっ、もう来ちゃった……ってこんな時間っ!?うぅっ、しまったなぁ……」

クラウディア
「もしかして、朝からずっと調合、してたの?」

ライザ
「う、うん、そうなんだ。クラウディアを呼んだ時間までには間に合うつもりだったんだけど……」

クラウディア
「ふふっ、だったらいいわよ、続けてて頂戴」

ライザ
「いいの?ただ見てても退屈じゃない?」

クラウディア
「そんな事ないわ。私、ライザが一心に集中して錬金術に打ち込んでる姿を見るの、大好きよ」

ライザ
「っっ、も、もぅっ、クラウディアったらおだて上手だなぁ!な、なら遠慮なくそうさせてもらうね」

クラウディア
「うん頑張って!……(じーっ)」

ライザ
「…………え、えっと…………」

クラウディア
「…………(じじじーっ。ニコニコ♪)」

ライザ
「…………あ、あのね、そこまでじっくりねっとり見られると……」

クラウディア
「しゅ・う・ちゅ・う」

ライザ
「あはい。が、頑張りまっす!……(パンパン!)……よしっ、じゃあとりあえず、上位変換まではこれでいいはずだから……次は……コペリナイト、かな。うん、これで基盤はOKのはずで……」

クラウディア
「……あっ、その鉱石、例のリラさんの課題で取って来いって言われてた……。結構貴重、なんじゃないの、かなぁ?

ライザ
「ここに特性を乗せていくには、ふわっとしたもの、そうだね、ふわっとしたもの……となると……」

クラウディア
「……ふふっ、もう聞こえてないみたい。……うん、やっぱりこの凛々しい横顔、滴る汗も、ステキ、だなぁ……

<ライザ>
(手持ちだとユピトピニオン、これしかない……かな。きのこなのに変な話だけど……その上でインゴット、これで品質を高めつつ、この武器特有の効果を引き出せる、はず……)

<ライザ>
(……うんっ、ここまでは上手く行ったはずっ!最大限の効果を引き出すのは、多分まだ手持ちのアイテムじゃ無理だけど……。でもクラウディアらしく頑張ってもらえるように、後は突っ込めるだけブロンズアイゼンを投入、して……っ!)

クラウディア
「…………(うっとり♡)…………」

ライザ
「…………うんよしっ!これで…………どうだっ!ぐるぐるぐる〜〜〜っっっ!!!」

クラウディア
わっわっ、釜が七色に光って…………いよいよ完成ね♪

ライザ
「ん〜〜〜えいっ!出来た〜♪バッチリ♪」

クラウディア
「…………って、えぇぇっ!?そ、それって…………フルート?」

ライザ
「うんっ、そうだよっ!クラウディアのための、護身用のフルート、名付けてクレプスクルン、だ〜いか〜んせ〜い!!」

クラウディア
「ご、護身用?それって一体、どういう意味なの、かな?」

ライザ
「あ〜、うん。話すとちょっと回りくどくなるけど、いい?」

クラウディア
「勿論。ライザが何を考えてきたのか、きちんと教えて欲しいな」

ライザ
「まず最初に、以前にクラウディアにここでフルートを触らせてもらった事があったでしょ?」

クラウディア
「えーと、この隠れ家が完成した直後の話、だよね?」

ライザ
「うん。あの時に、そのクラウディアのフルートが錬金術の賜物なんじゃないか、って感覚はあったけど、でもそれがどういう意味を持っているのかはわからなかったんだ」

クラウディア
「うんうん、そんな事言ってたね。…………あれ?ってことは…………」

ライザ
「そう、今はわかるんだ。あの後師匠に、自前の武器の作り方と、その根幹となる製鉄のための錬金技術を教えてもらって、あたしやレントたちの武器を作ってるうちに、なるほど、あの時フルートから届いたのは、武器としての特性の声だったんだ、って」

クラウディア
「そ、そう、なの?フルートが武器になる、って…………。えっ、じゃ、じゃあまさか、これでモンスターたちを直接殴ったり、する、の…………?」

ライザ
「やだなぁも〜、クラウディアにそんな野蛮な事させられるわけないでしょ〜」

クラウディア
「…………それ、随分と自分の事は棚に上げた発言ねぇ。ライザだって可愛い女の子なんだから、杖でモンスターをバシバシ殴るのは外聞が悪いんじゃないかしら?」

ライザ
「またまた可愛いだなんてお世辞を〜。あたしみたいにがさつな女なら構わないけど、深窓の令嬢!って感じのクラウディアには似合わないでしょ、って話」

クラウディア
「う、う〜ん…………。まぁいいわ、いまその話を突き詰めても平行線になりそうだし、それで、このフルートがどんな風に武器になるのかしら?」

ライザ
「うん。このフルートを想いを籠めて吹くとね、その音色が触媒になって、世界に満ちるマナ、精霊の力を引き出して、様々な形で手助けしてくれるの」

クラウディア
「精霊の、力…………。いわゆる四大元素、って事よね?」

ライザ
「そうそれっ!すごいねクラウディア、そんな専門的な話を」

クラウディア
「ライザがたまに調合の合間に色々呟いてるのを聞いてるからね。ほとんど門前の小僧よ」

ライザ
「あ、あり?あたし普段からそんなブツブツ言ってる?」

クラウディア
「言ってる言ってる。きっとそうやって無意識に声に出す事で、ライザなりに考えをまとめてるんだと思うよ」

ライザ
「ぎゃ〜〜〜っ、なんかそれ恥ずかしいっ!ももっ、もしかしてレントやタオたちにもっ!?」

クラウディア
「う、うーん、多分見られてるんじゃないかなぁ」

ライザ
「…………よし、後で一発ずつぶん殴りに行こう。記憶から抹消しないと」

クラウディア
「無茶な事言わないの。というより、その言い方、私なら、いいの?」

ライザ
「へ?あ、あれ?そいやそう、だね…………。う、うん、クラウディアなら、恥ずかしいは恥ずかしい、けど、そんな風に見ていてくれて、知っててくれるの、ちょっと嬉しい、かも…………?あれぇ?」

クラウディア
「〜〜〜っっ!?…………そ、それって、私だけ特別、って事?」

ライザ
「とっ、とく、べつ…………?それ、って…………」

クラウディア
「……………………っ」

ライザ
「……………………っ」

<ライザ>
(ひゃあぁっ!?まっ、またこの空気っ!?なんなのこれっ、嫌じゃない、嫌じゃないけどっ、なんか胸が一杯になって、ドキドキ、止まんなくて…………っっ!)

クラウディア
「…………そっ、それでっ、四大元素に働きかけて、どうなるのっ!?」

ライザ
「あっ、うっ、うんっそうだねっ、えーとね、簡単に言えば、クラウディアがこうしたい、って思った事をそのまま具現化してくれる感じかな。勿論演奏の質や想いの強度で反映具合は変わってくると思うけど」

クラウディア
「つまり、モンスターにあっち行って!って思えば攻撃になるし、みんなを守りたい!って思えば癒しの力になったりする、って事?」

ライザ
「そうそうそんな感じっ!やっぱり飲み込み早いねぇ」

クラウディア
「そ、それは実際に使ってみないとわからないけど…………で、でもどうしてこんな武器を作ろうって思ったの?」

ライザ
「それはぁ…………。ほ、ほら、やっとクラウディアも一緒に冒険出来るようになったけど、でもただついてくるだけじゃ心から楽しめないでしょ?やっぱり一緒に力を合わせて戦えたらなぁ、って考えた時に、フルートの事を思い出して…………」

クラウディア
「っっ」

ライザ
「勿論無茶はさせられないから、後ろからサポートする形で参加できないか、って色々試行錯誤してみたら、なはは、思った以上に難しくてこんな時間になっちゃったけど。あーもぅっ、カッコつかないなぁ、ホントは訪ねてきてくれた時にサラッと渡したかったのに!」

クラウディア
「…………ううん、そんな事ない。ライザはすごく、カッコいいよっ!」

ライザ
「ひゃっ!?ど、どうしたのいきなり手なんて握って…………っ!?」

クラウディア
「そんなの、感激と感謝の気持ちに決まってるじゃないっ!わ、私もね、あれだけ我が儘言ってようやく許しを貰えて、でもみんなの足手纏いになっちゃったらどうしよう、って、やっぱり不安だったから…………」

ライザ
「クラウディア…………。そっ、か、二人して似たような事、考えてたんだね」

クラウディア
「うんっ!だから、そこまで真剣に、献身的に私の事をライザが考えてくれてて、本当に本当に嬉しいのっ!!言葉に尽くせないくらい気持ちが溢れ出して、こうして触れ合いたくて…………あら?ライザ、この指先…………」

ライザ
「へ?指先?」

クラウディア
「うん、少し腫れて、赤くなってる」

ライザ
「…………あー、途中で金属を溶かす時に、ちょっとだけ跳ねちゃったのかも。うわ、全然気付かなかったけど、あれっ、なんか意識するとジンジンするかもっ!?」

クラウディア
「…………ふふっ、本当に集中してるときは他の事がお留守、なのね。…………んっ、ちゅぅ…………っ」

ライザ
「ひぇぁっ!?くくくっ、クラウディアっ、なにっ、なにをっ!?」

クラウディア
「ちゅ、ちゅぅ…………っ、なにって、消毒。唾液には殺菌作用があるし、それにこうしてると痛み、緩和するでしょう?ちゅぅぅ…………っ」

ライザ
「すっ、するけどっ、そっ、そんな風に吸われるの恥ずかしいってぇっ!」

クラウディア
「ちゅっ、ちゅ、れろ…………っ。ふぁっ、ダメよ、大人しくしてなさい。ついでだから汗も拭ってあげる。女の子なんだから、ちゃんと身だしなみには気をつけないとね。ちゅぅ…………」

<ライザ>
(わっひゃあぁぁぁっ!?!?これなにこれなにっ!?指先ちゅーちゅーされながら、額の汗をポンポンってされて、あたし赤ちゃんみたいじゃないっ!?…………で、でもなんだろ、これ気持ちよくて、ずっとして欲しくなっちゃう…………。それにクラウディア、いい匂い…………)

クラウディア
「ちゅぅ、ちゅぱ…………れろれろ…………。ふぅっ、このくらい、かしらね」

ライザ
「あ…………」

クラウディア
「ふふっ、どうしたの?ひょっとして、もっと舐め舐めして欲しかった?」

ライザ
「うぇぇっ!?なっ、ないないっ、そんなことないからっ!」

クラウディア
「んもぅ、そんな必死に否定しなくてもいいのに。でも、ここにももっとちゃんと怪我の処置ができる道具を置いた方が…………あっでも、もしかして…………」

ライザ
「クラウディア?」

クラウディア
「…………折角だもの。試してみるわ。強く念じながら、それに見合う音色を奏でればいい、のよね。…………〜〜〜♪〜〜〜♪」

ライザ
「わぁ…………っ、すっごく優しくて、心を包み込んでくれるような旋律…………って、うわわっ、なにこれっ、指の腫れがスーッと引いていくっ!うそっ、痛くない、全然痛くないよっ!!」

クラウディア
「…………ふぅっ。もぅ、作ったライザがそんなに驚いててどうするのよ」

ライザ
「い、いやぁだって、まさかここまで効果覿面だなんて思ってなかったから。…………改めて、錬金術って、凄い」

クラウディア
「えぇ、凄い力ね…………。それになにか、今ので自分自身まで疲れが抜けたような感覚もあるのだけど」

ライザ
「あぁそれはね、そのフルートそのものに、力を使うごとに自己治癒力が働くような仕掛けが施されてるんだ。後は普通より素早く動けるようになったりも」

クラウディア
「そ、そうなの?」

ライザ
「うん、だって万が一にも、クラウディアに大怪我なんてさせられないからね。他にもいくつか、護身用のアクセもあるんだよ。こっちは流石に手が回らなくて、あたし達用に作ったもののお下がりになっちゃうけど…………貰って、くれる?」

クラウディア
「当たり前じゃないっ!わぁっ、このペンダントとリング、デザインも綺麗ね…………」

ライザ
「あはは、気に入ってもらえたなら良かったよ〜。ねね、じゃあこのまま、ちょっとだけモンスター退治、してみない?」

クラウディア
「えぇっ!?わ、私達二人だけ、で?あ、危なくないかしら…………?」

ライザ
「へーきへーき、流石にもうこの森のモンスターなら、いざとなればあたしの爆弾でドーン!って一発KOだし、存分にそのフルートの力、試せると思うよ」

クラウディア
「う、うーん、ライザがそう言うなら平気、なのかしら?ごめんね、私にはモンスターの強さとか、まだ全然実感がないから…………」

ライザ
「そういうのに慣れる意味でも、ねっ!大丈夫、いざってときはあたしが絶対にクラウディアを守るからっ!」

<ライザ>
(…………そ、それに、クラウディアのはじめては、あたしが独り占めしたいな…………なんて。あぁぁ不思議、なんでこんな変な気持ちに、なるんだろ…………?)

クラウディア
「わかったわ、ライザを信じる。それに私も、あんまりワタワタするところをみんなに見せるのは恥ずかしいから、渡りに船、ってところよね」

ライザ
「っっ、あ、あたしになら、いいんだ?」

クラウディア
「うん、ライザにだけ。ライザなら、私のもっと色んな事、色んな顔を見て欲しい、見せてあげたい、って思うの」

ライザ
「そ、そっか。その、う、嬉しい、よ…………」

クラウディア
「……………………えへへ(〃´∪`〃)ゞ」

ライザ
「……………………あはは(*ノωノ)。い、いこっか、その小路の先でいいよね?」

クラウディア
「うん、行きましょう。…………(バタン)、うーん、今日もいい天気!見てライザ、雲があんなに高い!」

ライザ
「あはは、クラウディアのテンションも高いねぇ。こういう空模様はこの島では一般的だし、そんなに新鮮なものかなぁ、って思うけど」

クラウディア
「やっぱり場所柄、常夏に近しいからこその風景だと思うわ。ここまで青と白のコントラストが綺麗だと、ずっと見ていても飽きないくらい。それにほら、こっちを向けば水平線の彼方まで見える!」

ライザ
「うんうん、この隠れ家の立地は本当にいいよねぇ。森閑としてて、けれどちゃんと明るさもあって、海辺に近いのに平らな土地も豊富で、いずれもっと色々作れそう!」

クラウディア
「畑とか?」

ライザ
「は、畑はいいかな…………。例えばクラウディアのためのコンサートステージを作るとか、どう?」

クラウディア
「え、えぇぇっ!?そ、それはダメよ、恥ずかし過ぎるわ…………」

ライザ
「えぇー、クラウディアの演奏はもっと多くの人に聴かせてあげるべきだと思うけどなぁ。あとそうだ、クラウディアの滞在している内に、海水浴もしたいねっ!」

クラウディア
「……………………水着…………(じとーっ)」

ライザ
「と、どうしたの?いきなりそんな眇目で?」

クラウディア
「持つ者と持たざる者の差について考えていたのよ」

ライザ
「???よくわからないけど、海水浴は、イヤ?」

クラウディア
「…………ラ、ライザと二人きりなら、いいわよ。やっぱり仲良くなったといっても、男の人たちに肌をさらすのは勇気が要るし…………」

ライザ
「ふーん、そういうものかなぁ?」

クラウディア
「ライザはちょっと無防備で無頓着すぎるの!でもまぁ、普段からその露出の多い格好だものね…………はぁ」

ライザ
「な、なんか諦められたっ!?」

クラウディア
「ううん、どっちかと言えば私自身の感性に、なんだけど、ね…………。っと、あっ、モンスター、いたわ…………っ!」

ライザ
「うん、お誂え向きに一番弱っちい青ぷにだねっ!それじゃクラウディア、ビシッとやっちゃえ!」

クラウディア
「え、ええっと、どうすればいいの、かしら…………?ぷにさん、あっち行けあっち行け…………〜〜〜♪」

青ぷに
「ぷにょっ!?ぷに!ぷにぷに〜〜〜っっ!!」

クラウディア
「あ、あらっ!?かえってなんか、怒らせちゃったっ!?」

ライザ
「あ、あはは…………流石にあっち行け〜、程度じゃ、ほとんどダメージにならなかったんじゃないかなぁ…………」

青ぷに
「ぷにぃ〜〜〜っっ!!」

クラウディア
「きゃあっ、こっ、攻撃してきたっ!?」

ライザ
「そりゃあしてくるでしょ。でもクラウディア、上手く躱せたじゃない」

クラウディア
「う、うん、色々装備しているおかげなのかな、自分の身体じゃないみたいに軽く動くのっ!」

ライザ
「うん、その感覚を大事にして。後はもっと強く、いなくなれ〜、って念じればいいんじゃないかな?」

クラウディア
「う、うぅっ、でもなんかそれ、残忍な感じよね…………」

ライザ
「いやぁ、モンスター相手に憐憫の気持ちは持たない方が…………。でもそれもクラウディアの優しさだもんね、否定はできないか」

青ぷに
「ぷっ、ぷにっ、ぷもぉ〜〜〜っっ!!」

クラウディア
「わわわっ、なんかぷにさん、身体が膨らんでるっ!!」

ライザ
「あれはブレスの前触れだね。流石にちょっと回避するのは難しいよ。だからその前に先手必勝っ!」

クラウディア
「わ、私、私は…………」

ライザ
「だったら、守りたいものを心に思い浮かべてっ!その為なら、って強く想えば、きっと応えてくれるはずだよっ!!」

クラウディア
「守りたい、もの…………。そう、私は、ライザを守りたい、だから、だからっっ、いなく、なってっ!!〜〜〜♪♪♪」

青ぷに
「ぷぎゃーーー!!ぷっ、ぷにっ、ぷにぃ〜〜〜〜っっっ!!」

クラウディア
「っっ、ぷにさん、逃げた、わ…………」

ライザ
「あはは、倒し切れなかったみたいだけど、それでも敵わない、とは思ってくれたみたいだね。うんうん、上々の初陣だと思うよっ!」

クラウディア
「よ、良かった、ぁ…………。これで少しでも、みんなの足手纏いにならずに済む、かしら?」

ライザ
「足手纏いどころか大戦力だよっ!今のあたし達は大抵みんな、直接殴らなきゃモンスターにダメージ与えられないんだから、こんな風に遠隔で攻撃できる人材は貴重っ!それにさっきみたいに、誰かが怪我してもすぐに癒してもらえるって思えば気持ちも楽だしねっ!」

クラウディア
「ライ、ザ…………。あぁ、本当にライザは、私にとって太陽みたいね…………」

ライザ
「たっ、太陽っ!?そ、それなんか大袈裟過ぎないかなぁっ!?」

クラウディア
「そんな事ない。ライザはいつでも真っ直ぐで、明るくて、先の見えない道でも力強く照らし出して進んでいける。なのに、ちゃんと私の事も待っててくれて、こんな風に手を引いてくれて…………ねぇ、どうしてライザは、私にそこまでしてくれるの?」

ライザ
「え?ど、どうして、って…………」

クラウディア
「今日の事だけじゃない。ここしばらく、お父様の難題であれこれ迷惑をかけたのに、嫌な顔一つせずに頑張ってくれて、私のささやかな自由を勝ち取ってくれた。それだけでも充分過ぎるくらいだったのに…………」

ライザ
「そ、それはうん、あれだよ、折角なんだから一緒に冒険したいって、同じ目線で、同じ高さで歩いていきたいって、そう思わせてくれたから…………」

クラウディア
「それは、どうして?私、ライザにそこまで想ってもらえるようなものを、与えてあげられたつもりは全然ないのに…………」

ライザ
「ん、ん〜〜〜、与えるとか、そういう話じゃなくって…………。あぁもぅ、上手く言葉に出来ないけど、ただ最初に出会った時から、この子と仲良くなりたい、その為に出来る事ならしてあげたいって思っちゃった、としか言えないよ…………」

クラウディア
「それは、私という個人じゃなくって、もっと栄えた街からやってきた存在に対する憧れじゃないの?」

ライザ
「ま、また難しい事を…………。う、うーん、そりゃあね、微塵もそんな気持ちが混じってない、とは言わないよ。でもやっぱり、クラウディアだからこそ、クラウディアだったからここまでしたい、って思えたんだと思う。なはは、自分でも不思議、なんだけどね」

クラウディア
「……………………それって、一目惚れ、って事、なのかな?」

ライザ
「う、うんっ、こそばゆいけど、そんな感じっ!出会った瞬間から、あたしはクラウディアが好きになっちゃった!だから色々してあげたいし、一緒に色々やっていきたい!恩とか細かい事考えなくても、それでいいんじゃないかな!」

クラウディア
「……………………そう、ね。私も、ライザの事は最初から好きよ。最初にモンスターから助けてくれた、あの刹那から…………」

ライザ
「あははっそうなんだ!じゃあ相思相愛、だねっ!!」

クラウディア
「…………うん。でもごめんね、ライザ」

ライザ
「へっ!?ごめん、って一体どういう…………んむぅっ!?!?」

クラウディア
「ちゅ…………ちゅぅ…………っ」

<ライザ>
(えっ!?えええっ!?えぇぇぇぇぇっっっっ!?!?くっ、クラウっ、クラウディアっ、顔っ、顔、間近、にっ!?そっ、それにっ、ちゅう?ちゅう、ってぇぇぇぇっっっ!!!)

クラウディア
「…………ふぁ…………っ。…………ごめん、なさい。私の好きは、こういう、好き、なの…………」

ライザ
「……………………(パクパク)…………」

クラウディア
「おっ、驚かせ、ちゃったよねっ!?本当に、ごめんなさいっ、そ、そのっ、私っ、今日はもう帰るねっ!!!」

ライザ
「……………………あ……………………」

<ライザ>
(えっ、えっ、ええええっっっ!?!?さっ、さっきのっ、ちゅっ、って、唇と、唇、くっついて…………そ、それでクラウディア、真っ赤になって、駆け去っ、て…………。なに、一体何が起きたのぉっ!?胸、すごくドキドキするのに、締め付けられて、痛い…………っ!!)

青ぷに
「ぷにっ!?ぷにぷに〜〜〜っっっ!!」

ライザ
「んんっ!?あ、さっきのぷに、と……」

青ぷに2
「ぷにぃ〜〜〜っ」

緑ぷに
「ぷぅ〜にぃ〜っ」

ライザ
「さては、仲間を引き連れて仕返し、に…………?…………ふ、ふふふっ、ちょーどいい憂さ晴らし、ねっ!この胸のモヤモヤ、アンタたちと一緒に、この爆弾で吹っ飛ばしてあげるんだからぁっ!!!」





posted by クローバー at 11:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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