2020年01月07日

あにまる☆ぱにっく

 体験版の感触として、そこまでシナリオには期待出来ないかな、とは思いましたけど、キャラデザが可愛さ全振りでやっぱり好きだなー、って感じたし、特に友菜と瑠音が気に入ったのでこっそりと購入。


シナリオ(19/30)

 設定に忠実なのも……。


★あらすじ

 主人公は、義理の妹の友菜を溺愛しています。
 幼い頃に兄妹になってから、心に傷を持ち、ずっと引っ込み思案な友菜を守る事が自分の使命のように考えていて、そのせいでそれ以外の事は疎かになりがち、友菜もそんな兄を思慕しつつ頼り切っていて、二人の世界に深く食い込んでいるのは、唯一友菜の親友であるひなたくらい、という狭い生き方をしてきました。

 しかしある日、そんな日常が一変します。
 何気なく友菜が拾い上げたひとつの綺麗な欠片、それは人間界と表裏の位置にある不思議な世界・妖精界のお宝である、なんでも願いが想いのままに叶うクリスタルがこの世界で壊れ、飛散したフラグメントでした。
 それを取り戻しに来た謎の妖精ニャロンと対峙する中で、友菜の必死の想いが欠片の力を引き出して暴走させてしまい、そこに現れたもう一匹の妖精・ノノによって事態は収束するものの、その結果として友菜は、フラグメントの暴走を制御できる魔法少女のような存在になってしまったのです。

 ニャロンが盗み出してこの世界に持ち込み、そして破壊してしまったクリスタルの欠片の回収の手伝いをノノから依頼され、最初は難色を示す主人公でしたが、その欠片が友菜の秘めた想いに呼応して同化してしまったため、否応なくその非日常に巻き込まれていく事に。
 フラグメントは善かれ悪しかれ、人の強い想いに呼応する性質を持っており、街のあちこちに散らばったそれは、のべつまくなしに事件を引き起こします。
 その過程で親友のひなたや、主人公のクラス委員長である栞も魔法少女として覚醒させられ、また隣の席の天才少女・瑠音が、ニャロンと手を組んでフラグメント回収のライバルとして立ちはだかる事になります。

 果たして彼らは、無事にフラグメントを回収し、クリスタルを復元させることができるのか?
 その過程で芽生える想いや成長は、いかなる未来をそれぞれに刻み込んでいくのか?
 これは突如舞い降りたファンタジーに翻弄されつつ、その中で真実の願いと意思を育んでいく、絆と成長と勇気の物語です。


★テキスト

 全般的に悪くはないですけれど、雰囲気としてはほのぼの系というか、あくまでドタバタ事件はスパイスとして、ヒロインの可愛さを第一義に楽しむ、というイメージの読み口ではあると思います。
 特にギャグ的要素も強く出ているわけではなく、単調といえば単調で、実のところ結構危険な立ち回りを求められている割に、全くそういう危機感は伝わってこない塩梅は、どう評価していいのか悩ましいところではあります。
 あとキャラ視点が変わるくらいならいいけど、地の文でヒロインの心理描写まで折り込んできたりとか、テキストの基本的なルールという部分で首をかしげるところはあったりと、テキストそのものとしてはあまり高くは評価し辛いかな?というイメージでしたね。

 おまけとして、これはシステム面の問題だけど、このテキストウィンドゥ文字が見えにくいですわ。


★ルート構成

 選択肢としては好感度アップとキャラ選択が両方最低限完備されている形ですかね。
 本当に最低限なので、ゲーム性としてはほぼ皆無に等しく、おそらく味方の3人はそれぞれ好感度とキャラ選択を蓄積、瑠音の場合はその3人の好感度を上げ切らずに、彼女を気に掛ける選択肢を選べばOK、という感じです。
 特にルート間でのネタバレなどはなく、どのルートからやってもそこまで問題はないですが、一応うすーくだけど、瑠音と友菜は対になっている感もあるので、その辺まとめて進めると理解しやすい部分もあるかも?くらいの感覚です。


★シナリオ(大枠)

 基本的には、フラグメント回収がシナリオの軸としてあり、そして選択したヒロインの状況や気質などに対応して、恣意的に色々事件が巻き起こったり、という流れで一貫しているとは思います。
 どうしても素地としてのクリスタル・フラグメントの在り方が、妖精界のファンタジーとして自由度の高い設計になっているので、内在要因というルールから逸脱した展開もそれなりに目について、そこは評価を難しくする点です。
 個々のルートとしても出来にばらつきは感じますし、基本的にはヒロインとのイチャラブメインなのは確かなので、シナリオ性がスパイス程度になってしまうのも致し方ないところです。

 ただ一方で、そのガバガバな設定でも一応遵守しよう、そして設定として出したからには使わなきゃ、という中途半端な責任感を出している感じで、どうしたってハラハラドキドキのシリアスにはそぐわない作風なのに、やっぱり半端にそれを取り込もうとしてバランスが悪くなっているルートもあったりします。
 個別はライターも違うので、その辺りの意識というか擦り合わせがやや甘い感はあり、また作風を壊さないように、その設定を上手く組み込む工夫も足りなかったように思いますね。むしろ設定の方をもう少し共通の時点で固めておくべきだったような気もしますが。

 でもそういうファジーな部分はともかくとして、どこでもフラグメント回収の必要性は維持される中で、恋人関係が成立してもきちんと横の繋がりは維持され、善性に彩られた世界なのでちゃんと祝福・応援されて、という色付けが概ね出来ているのは、やはりキャラゲーとしては安心感のあるところです。
 まあ一部、それを全面的に受け容れ切れていないような機微もあったりで、その辺は個別で軽く触れますけれど、ともあれイチャラブエロスとしてはそれなりの尺と水準で、ぶっちゃけこの原画家さんの作品って、過去作が大抵すごくシーン数微妙、ってのが多かったのでその点は良かったと思います。十六夜もソラコイも結構好きではあるのですけどね。

 あとやはり、敢えて言うなら、公式発表時点でマスターアップ済み、という、昨今出回り始めた販売戦略で作られた作品なのですけど、その割にシナリオの突き詰めが甘いというか、それならもうちょっと頑張ろうよ、というイメージは出てきます。
 むしろ逆に、販促期間を長く取る分製作面でのスケジュールは圧迫してるんじゃない?って感覚はあって、実際に今のところ、この手法でシナリオに感銘を受ける、というパターンは出会ってないのですよね。
 そのシリーズの中ではこれはまともな方、だとは思うのですけど、点数的にもまあこの辺りまでが妥当なラインかな、という、奥歯にものが挟まった評価になってしまうのは致し方ないですね。


★シナリオ(ネタバレ)

 敢えて隠すほどの内容でもないですけど、一応超サラッと個別シナリオ評価と、その中で見せた機微についての所感をば。
 序列としては、栞>瑠音>友菜>>ひなたくらいで、全体レベルとしては水準くらい、ただいいシナリオでも気になる点はそこそこある、という感じでしょうか。

 ひなたに関しては、正直一番恣意的というか、それひなたルートでやらなきゃいけない話?っていうのが多くて微妙でしたね。
 ひなたと距離が縮まるきっかけとしても、あの変身ツール、そんな脆かったら所持して戦うとかそもそも無謀だし、着替えすらできないとか色々都合が良過ぎる(エロス的に)のですよねぇ。
 恋愛の機微としても、ひなたらしく思い込んだら一直線というべきか、細やかな部分はすっ飛ばしてる感は強いので、その辺も含めてもう少し味わいは欲しかったですし、後半もなんでいきなりマコの話になるかなぁ?というのは汲み取れない部分でしたかね。

 友菜ルートは、唯一大いなる災いを持ち出してきて、設定はちゃんと消化しましたよー、って感じなのだけど、かえってそれが無駄というか、組み込むならもっときちんとやろうよ、それだと半端じゃん、とはなりますかね。
 そもそもこの世界観で、世界が滅亡とか、生死をかけた戦いとか無茶にも程があるわけで、そのあたりもう少し設定時点でマイルドに、かつ精密に詰めとけ、って感じで、その弊害を一手に担ってしまっている感じです。

 あと、友菜の中のフラグメントの扱いについても、考え方として難しさはあるのですよね。
 ひなたと栞ルートでは、それぞれと付き合うとわかった時点で、本来の想いは叶えられない、けれどそれで納得した、という象徴としてサラッと出てきて終わりですけど、じゃあこのルートのように、念願成就したのに出てこなかったり、瑠音ルートのようにぎりぎり最後まで残っていたり、その塩梅に説得的な理由を付与できるのか?というのは設問として出てきます。

 瑠音ルートの場合はそちらでまた検証するとして、このルートにおいては、やはり恋愛は、付き合うのがゴールではなく、そうなったらなったでより強い願望が生まれてしまう、という証左としてなのかも、とは解釈しています。
 ただ結果論として、このルートにおいてはその友菜の中の欠片の存在が、珍しくちゃんとラスボスとして立ちはだかる瑠音やニャロンの存在に対して切り札として作用している、という都合の良さを踏まえると、その欠片の存在に対する友菜の考え、というのは、作中で披瀝しておくべきだったかなと感じます。
 元々友菜が欠片に託した想いは基本的には成就して、けれど出てこないのは何故か?という部分に対する、友菜と主人公の思索をきちんと提示して欲しかったですし、そこで友菜の善性というか、大いなる災いに対する不安と、それに立ち向かう勇気、自分が得た幸せを世界に還元したいという意思の反映として、より明確に見せられれば、このご都合なシリアス展開でも感情的納得は強く与えられたのではないかな、と思いますね。

 加えて、何故瑠音が、このルートでだけ告白紛いの事をしてきたのか?というのも、その冗談として流した影で心に抱いた傷が、結果的に降の感情として欠片を引き寄せ、瑠音に同情的なニャロン含めて大いなる災いを引き寄せた、という因果関係がある以上考えておくべきです。
 瑠音ルートで開示されるように、瑠音自身はめっちゃチョロい理由で主人公に早くから好意を寄せていますし、共通でも不器用で不可解なアプローチはそれなりにしてきている、けれど他の二人と結ばれた時は、そういう気配は見せないままなんですよね。

 私が、瑠音と友菜はなんとなく対になっている、と感じたのは、こういう所与の条件下で、頓に恋愛的に、自分に自信が持てない在り方が鏡写しだからかな、とは感じています。
 瑠音の場合は単純に人付き合いの乏しさからくる関係構築への不安と怯え、友菜はもう少し深く、元々の生育環境と過去のトラウマ、それに兄としての思慕も確かにある中で、その関係を壊しかねない不安から、どうあれなんの屈託もなく恋愛に踏み切れない部分はある、といえます。

 だからこそ、そういう障害を持たないひなたや栞と関係が深まっていく中では、素直に自分では勝てない、と考えて、納得して身を引いてしまうのではないか、と見ていて、けれど相手が瑠音と友菜だった場合のみ、互いの感情面で少し差異が出てくるのではないでしょうか。
 このルートの瑠音の場合は、やはり二人が兄妹、という禁忌の関係(義理とまでは流石に最初は知らないはずですし)にある事から、惹かれ合っている事は雰囲気でわかっていても、倫理と常識がそれを飛び越える決断をさせないのでは、ならば自分にもまだチャンスはあるのでは?という未練を残しやすい情景だといえます。
 勿論明確に触れられているわけではないので、あくまで私の解釈ですけれど、そのあたりの心理的葛藤をもう少し繊細に、丁寧に追いかけてくれていれば、同じ流れでももう少し感情的に盛り上がっただろうに、という残念さはあるシナリオですね。

 瑠音の場合、出だしの関係が深まる展開が、またまたここも謎のマコ頼みで、しかも他ではされていない解釈でそれが出てくるので、その点はマイナスと言っていいでしょう。
 ただそうやって瑠音の内面を少しずつ知っていって、彼女の志望を叶えてやりたいと望む中での展開は嫌いじゃないですし、最終的にその夢と現実を、フラグメントの力でリンクして、シリアス度低めで解決に繋げていく匙加減も悪くないでしょう。
 加えてそこに、友菜の割り切れない想いを最後まで引っ張る形で残し、それを喝破して進んでいくというのも、理路としてもう少し明確に開示されていれば尚更に、ですけれど、いい終わり方をしているとは感じました。

 こちらの友菜の場合は、基本的に善良ですごくいい子なので、単純にここでは、主人公が傾倒していく段階では、まだ瑠音の事を良く知らない相手、という部分が強く作用して、フラグメントに対する納得感を曇らせている、だから出てこなかったと考えています。
 ひなたなんかもっと直情的な反対をしていますけど、やっぱりひなたや栞と結ばれる流れよりは、友菜自身も屈託が残っているし、一度芽生えたその感情は、その後瑠音の人となりを知り、納得したつもりでも、消えないしこりとして居残ってしまっているのでしょう。
 そこは人の感情の二面性というか難しさで、そんな風に思いたくないのに考えてしまう、というのは、特に負の感情に多く見受けられるもので、ここでのラスボス友菜はその残滓の様なものですけれど、だからこそそれを、幸せを手にした瑠音には喝破し、本当の友菜を確立させる義務があった、という意味で、象徴的なシーンになっているのだろうと感じましたね。

 栞に関しては、そういう恋愛に対する複雑な機微は絡んでこないシナリオですけれど、ただ二人の親和性と共通項、その克服の過程が凄く丁寧に書かれているのと、その発端となった栞の妹のさやかとの関わり、それを踏まえての展開の組み立てが凄く好みでした。
 その生育環境的に、見た目同様内面も人より成熟していなければならなかった栞にとって、同年代で恋愛対象になるとすれば、やはり似た者同士というか、しっかり自分とその背負う全てを支えてくれそうな相手でないと、というのはあるはずで、その点での噛み合いが一番納得できるのは間違いありません。

 その感情を助成する欠片の使い方なんかはやや恣意的ですし、もう少しくらいは(あくまで面倒になり過ぎないラインで)妹を差し置いて幸せになる事への葛藤や苦悩も打ち出しても良かったかな、とは思いますが、外的要因として非常識な範疇ではないですし、基本内在性から発する展開で上手く仕上がっているのもいいですね。
 その上で、本来の目標であるさやかの支えになる事と、その想いに対する答えを、欠片探しの中から見つけ出すのも、変に災いがどうこうよりは全然いいですし(笑)、そしてこのルートは、実は唯一クリスタルの力をちゃんと活用している、というのもあります。

 まあ何でも願いを叶える、というのも漠然としている上、ノノとしてもあまり人間世界の善悪観がないというか、どこまでそれが叶えられるのかというのも含めてめっちゃ不注意なので、そこはキャラの善良さと良識に託されてしまっているわけで。
 基本みんな根っからの良い人なので、他のルートではそんな見返りはいらないよ、とサラッと流してしまうわけですけど、逆にそれだと綺麗すぎるきらいもあって、その意味で一つでも、そこで奇跡に希望を託す形があるのは悪くなく、むしろそれ一番現実的であろう栞ルートで、というところにおかしみがあります。

 そして当然その内容としても、奇跡を用いなければどうにもならない、けれど他者にも世界にも迷惑をかけることはないささやかなもので、そしてこれまでの自分を踏まえて、新たな生活と世界に飛び出していくさやかにとって、強い心の支えになるもの、というバランスの取り方が優れていました。
 結果的に純粋な当事者でない存在がその力の恩恵を受けているというのも、単純に辞退するのではなく、その奇跡を一番大切に用いる事が出来る存在に譲るという、より具象的かつ価値のある行動になっていると思いますし、他ルートでもそういうエッセンスは組み込めていても良かったのに、とは思いますね。

 そのあたり含めて栞ルートを一番高く評価しているのですけど、しかしさやかがとっても可愛いので、どうして姉妹丼はないんですか?と余韻を台無しにする発想はどうしても出てきてしまう(笑)。
 まずFDが出るような作品でもないと思うけど、大図書館のつぐみみたいな、妄想でもいいからこっそりスケベな事出来るシーン、追加パッチとかで作ってくれないかなぁ?なんてゲスいことを考えつつ、シナリオ感想としてはここで閉じたいと思います。



キャラ(20/20)


★全体評価など

 基本的に優しい世界観で、純良なキャラしか出てこないので、深みや奥行、コクがあるわけではないけれど、キャラデザからのイメージとしてもそれは正着ですし、大方の読み手が求めているようなものは打ち出せていたのではないか、と思います。

 特にやはり瑠音と友菜が双璧という感じで好きでした。
 瑠音は素直になれないチョロインで、本当に照れた時の反応とか、たまに見せてくれる素直な笑顔がとっても可愛かったですし、友菜はザ・妹って感じの庇護欲をそそる素敵なキャラデザと性格付けで、けどそこに甘んじず、少しずつでも地道に成長していく頑張り屋な部分、一途な想いと優しさも素晴らしい魅力でしたね。
 栞もすごく味のあるキャラで、見た目的な部分での個人的趣味からの割引がなければ上位に食い込んでいたかなと思えますし、さやかも可愛いのでぜひ姉妹丼アリの後日談待ってます(笑)。
 強いて言えばひなたはそこまで個人的にインパクトがなかったですかね。

 あと妖精キャラも個性豊かで面白かったけど、しかし本気でニャロン何しに来たんだって感じではありますよね。。。


CG(18/20)


★全体評価など

 相変わらず愛らしさ。可愛らしさにステータス全振り、って感じで、見ていて和むけど、肉感的な要素とかエロスとかはやっぱりそこまで色濃く出てこないので、そのあたりは好き好きにはなりますよね。あくまで私はこういう可愛い特化も大好きではありますけど、絵の質としてはこれはこれでかなり癖がある方向性ではあると思います。
 一枚絵は全部で80枚とヒロイン横並びで水準ライン、立ち絵もそれなりに細かい部分まで気を払いつつ、服飾なども可愛さに溢れていてすごく良かったとは感じます。

 特に立ち絵は友菜が抜群に可愛かったですねー。
 一枚絵は瑠音が一番良かったかな、うたた寝と添い寝と浴衣が素敵でした。
 あと唯一一枚絵でしか出てこないさやかの私服めっちゃ可愛い!やっぱり後日談を……(しつこい)。


BGM(17/20)


★全体評価など

 量的にはやや少なめですけど、質はそこそこ高いレベルで安定していて悪くなかったと思います。
 ボーカルはOPEDの2曲で、どっちもこの系列らしく佐倉さんですけど、OPはいかにもらしいアップテンポでキャッチーな曲、EDはやや珍しくスロー寄りのテンポで、でもらしさは出ている味わいあるバラードで、どちらもいいですが個人的にはEDがかなり気に入ってます。サビが特にいいですね。

 BGMは全部で20曲とやや少なめ、ただすごく情緒の溢れた曲が多くて、耳障りよく優しい世界観にピッタリ、というイメージでした。
 6、11、15番あたりが特に好みでしたね。


システム(9/10)


★全体評価など

 演出はそこそこ頑張ってますね。リップシンクはあまり台詞と噛み合ってない部分もありましたけど、感情アイコンや立ち絵変化などと組み合わせての立体感、躍動感はコミカルに引き出せていたと思いますし、情感面の演出も程よく丁寧でした。
 変身シーンのムービーなども力入っていて可愛かったですし、OPムービーもソコソコいい出来と、総合的に隙なく仕上がっていると思います。

 システム的には相変わらずちょっとめんどくさいというか、操作性の利便性が整い切ってないのがありますし、選択肢ジャンプもないので微妙に厄介ではあります。
 まあそれでも必要なものは最低限揃っていますし、目くじら立てる程ではないですけど、大抵ゆずの作品プレイした後だとどんなシステムでも微妙に見えてしまう罠。。。


総合(83/100)

 総プレイ時間16時間。
 共通4時間に個別が3時間ずつというベーシックなつくりで、尺としてもまあギリギリ水準はありますが、シナリオとして方向性はともかく、もう少し丁寧な肉付けをするだけでより印象深くなるポイントも多かったと思うので、やや勿体ない作品、というイメージでしょうか。
 奇跡と願い、という使い古されたテーマだけに、ある程度サラッと流してもなるほど、と言える汎用性はあるのですけど、このキャラ設定の中でもう少し情緒を全面に押し出した構成が出来ていれば、名作とは言わずとも良作ラインには乗ってきたのかな、とは思いますし、悪くはないんですけどシナリオとして人にお勧めできるほどではない感じですかね。
 
 まあ勿論この方向性の絵柄が好きなら充分キャラ萌えだけで楽しめるレベルにはありますし、ホント悪くはない、んですけどねぇ。

posted by クローバー at 06:13| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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