2020年09月29日

<簡易感想> 殻の少女・虚の少女(共に新装版)

 今回の感想は懺悔から始めないといけません。

 そもそも私、Innocent Greyの作品って、気になっていたけど中々手が出せなかったのですよね。
 今回取り上げる二作品は、初出が2008年と2013年ですが、その辺りは本当に、手当たり次第にエロゲばっかりやってました。

 でも逆に、手を広げ過ぎて購入量がとんでもなくなっていて、同時にやっぱり、基本的に趣味が萌えゲーには偏っていたのですよね。
 だからそれとは完全に作風が違うイノグレには、興味がなくはなかったけど、手を伸ばす余裕がなかったのが正直なところです。

 それに、本文でも書きますけど、殻の少女自体が、ある程度カルダグラの続きものでもあります。
 その情報は知っていたので、余計に手を出すハードルが高かった、というのもありますね。

 結局イノグレの筆降ろしは、筆の使いどころがない(笑)全年齢のFlowersシリーズからでした。
 それも2017年の話で、春〜秋まで一気プレイして、冬だけ新作で購入した形ですね。
 そういう背景なので、まずイノグレについて、熱く深く語れるほどのバックボーンがない、というのはあるのです。



 その上で、天の少女発売を前提に、殻と虚のリメイク版が発売されるというので、それは買おう、とはなりました。
 が、去年殻の少女プレイしたのに、旧作だから、という理由で感想スルーという暴挙に出てしまったのです。

 本当に去年から今年の前半にかけての私はやる気レスでした。虚無でした。クズでした。
 まあ今も別に、際立って以前ほどの情熱が戻ってきたわけでもないですが、それでも最低限やるべき事はやっとけ、と後悔しております。

 今回の虚の少女も、作品のレベルからすれば、しっかり内容を吟味した感想を書いて然るべきではあります。
 でも前作と完全な続きもので、その前作をスルーしたまま、これだけガッツリ書くのも、それはそれで難しいのですよね。

 なので物凄く中途半端な処置にはなりますが、今回は殻と虚の<カラ>シリーズふたつまとめて、サクッとした感想で折り合いをつけます。
 特に殻の方は、朧な記憶を引っ張り出しながらになるので、雑にはなってしまうでしょうが、自分の気持ちに区切りはつけたいのでご容赦あれ。


★超私的採点

<殻の少女>……シナリオ25・キャラ20・CG19・BGM18・システム8・総合90
<虚の少女>……シナリオ26・キャラ20・CG19・BGM19・システム8・総合92


★テキスト

 テキストは時代性にも合わせて、古風な気配を強く持ちつつ、端的で力強く、わかりやすい文体ですね。
 優美さもしっかり保持しつつ、サイコミステリィ、というカテゴリらしい不気味さ、掴みどころのなさが独特の味わいです。

 言い回しが難しかったり、漢字に拘り過ぎなきらいもありますが、それも個性の範疇でしょう。
 心理描写はすごく上手いのですけど、あくまでもミステリの要素として、書き過ぎない、という絶妙な匙加減があります。
 さりげないところに伏線がきっちり引かれてあったりと、全体像としてはすごく計算されたテキストメイクだな、と思いますね。

 堅い文章に慣れていない人は、読み進めるのに骨が折れるかもしれません。
 私としてはこれくらいは問題なく、むしろ小説寄りの感覚ですごく楽しめました。


★ルート構成

 どちらのタイトルも、初出年代を差し引いても、ゲームとしての難解度はおそらくトップレベルでしょう。
 非常にゲーム性が高く、攻略も難しいですが、しっかり読み込んで、よくよく考えれば確かに、とわかるラインで構築されているのが憎いところです。

 もっともマップ移動はノーヒントなので、ある程度総当たりでないと、という厄介さはありそうです。
 その上で、特に殻は、シナリオとして必要なフラグ管理とは別に、かなり高いレベルで、きちんとキャラゲー・ヒロイン攻略要素まで散りばめているのが凄いですね。
 虚では流石に、主人公の心情も含めて、その色合いはトーンダウンしてますが、どちらにせよ凄く緻密で繊細なつくりです。

 そもそもトゥルーに辿り着くのに周回前提だったり、推理パートの操作時間までが要素に組み込まれていたりと、おそらく自力で攻略するのは死ぬほど骨が折れるでしょう。
 私もこの二作のプレイは、旧作でもあるのを言い訳に、普段は活用しない攻略サイトのお世話になりました。

 流石に天の少女の時は、出来る限り自力でのプレイをやろうと思ってはいますが……途中で挫折しそうですね。。。


★シナリオ(殻の少女)

★高いレベルでのゲーム性とシナリオの両立
 殻の少女は、プレイしたのが一年以上前なので、大筋の流れは覚えていても、流石に細かいところの記憶は薄れています。
 ただそれでも言えるのは、これだけゲーム性が高く、それに伴うテキスト量も多いのに、きっちり無駄なく、全てが大筋のシナリオに連関しているという完成度の高さです。

 特に殻の場合は、まだ冬子、という、玲人の中で重要な位置を占めるヒロインとの関係性が確立はされていません。
 なので、冬子とはあまり関わりにならず、他のヒロインキャラとの距離を縮める事で、普通に関係性を深めていく事も可能です。

 勿論、メインのシナリオと冬子との関係性は連動しているので、そうするとあまりまともなエンドには辿り着けません。
 でもそういう人間味のあるふらつきが、どういう因果を結び、結果をもたらすか、という冷徹さも含めて、本当に良く出来ていると思います。


★無駄のなさ過ぎるキャラ配置の妙
 これも虚と共通するところですが、登場人物が非常に多いのに、全くと言っていいほど無駄なキャラがいません。

 ミステリーの鉄則として、犯人は既に登場している人物でなくてはならない、というのがあります。
 このタイトルもその前提をしっかり踏襲しつつ、更に単なる被害者・犯人というだけでない、個々のドラマや奥行きも散りばめているのが凄いですね。

 また、玲人を介在しない裏側のキャラ同士の繋がりや関係性も複雑怪奇です。
 ある意味探偵として、それを暴いていくのも一つの醍醐味、とは言えます。

 そして、その裏の関係から見えてくる景色が、しっかり有効に活用されていくわけです。
 ひとつひとつのエピソードもかなり奥深く面白いのに、それが有機的に繋がった時のカタルシスは素晴らしいものがありましたね。


★生まれ出ずる痛み・殻が呼び込む憧憬と狂気
 このタイトルのシナリオの核は、黒い卵にまつわる連続殺人事件と、一見無関係の冬子の個人的依頼が深く結びついていく流れにあるでしょう。
 その関係性は恣意的であるように見えて、原初的な部分に明快な理由と執着、狂気の沙汰が横たわっています。

 それがほぼ同じタイミングで発現した、というのも、おそらくはあの、殻の少女という絵画の一般公開が起点になっているのだと思います。
 凝縮された狂気のエッセンスに触れたことが、無意識的に自己の根源を、渇望と執着を表層化させていく、その狂気の連鎖の流れが本当にすさまじい発想と仕上がりになっています。



 その上で、虚と並べて見るとなるほど、とも思うのですが、冬子、というヒロインは、どちらかと言えば陽的な立ち位置です。
 勿論その過去は重々しく、殻に閉じ込められているような閉塞感に苛まれ、影の部分も大きいのは間違いありません。

 けれど、それを自力で打破し、突き破って、本当の自分を見出し、それを糧にして前に進みたい――――そういう強い意志を感じさせるヒロインです。

 正直生育的な環境で言うなら、彼女が持つ独特の自我の確立は、中々に奇跡的には思えます。
 虚で千鶴の執着と、そこから脱却できない弱さを見てしまえば余計にそう感じます。

 ただ、冬子の場合はその千鶴と折り合い、或いは肌合いが悪いという要素があります。
 おそらく生得的な芯の強さが、その弱さに迎合する事を本能的に拒み、反面教師とさせている、そういう印象を受けます。

 それは次に書く、虚のヒロインの雪子が、冬見=理子の虚無に迎合してしまうのと真逆、と言えるでしょう。
 虚無に飲み込まれず、閉塞の殻を打ち破り、自分の意志と足で生きていく、その覚悟と強さを抱けるのが冬子の魅力だと思います。

 けど同時に、弱きものの痛みや辛さに無理解というわけでは無くて。
 だからこそ玲人の虚にも気付けて、そこに共感を抱きつつも、支えたいという気持ちを真っ直ぐに示してくるわけで、確かにこの在り方は、シリーズトータルでのメインヒロイン、と言うに相応しいものですね。

 実際に虚でも、基本回想でしか出番はないのに、そこかしこに冬子の残り香と存在感を感じさせました。
 トゥルー直前での幸せな夢なんかも、ある意味一番盛り上がるシーンでもありましたし、そうであるのはやはりこの殻で見せた冬子「らしさ」が卓越していたからに他ならないと思います。



 もっとも、本当の自分を知る事によって、冬子が受けた代償は本当に重いものでした。
 ただそれはおそらく、冬子自身が踏み出さずとも、あの殻の少女が世に放たれた時点で、いずれ襲い掛かる外的な不条理、ではあったと思います。

 だから結末は不幸に見えても、その過程で彼女が得たもの、自分が自分らしく生きた実感は間違いなく本物で。
 故に、そこに冬子の後悔はなかったはずですが、敢えて言えば、自分の選択が、余計に玲人に悲しみと錘を付け加えてしまった事には慙愧の念があったかもしれません。

 虚で判明したように、実質的に冬子を生かしていたのは、尚織だったかもしれません。
 それでも、自分が玲人の子を宿したことはわかっていたでしょうし、せめて自分の分まで……という想いと執念が、あの瞬間まで彼女を繋ぎ止めた大きな要因なのも間違いないと思います。



★シナリオ(虚の少女)
★シナリオ性の加速とスケールの肥大化
 虚では、過去の事件と冬子の喪失によって、玲人の在り方もより執着的、固着的になっています。
 その影響もあってか、ヒロイン攻略的な要素は今作ではかなり薄れて、あくまでもシナリオ主体の物語になっている感はありますね。

 その上で、過去から連綿と続く影響が、今に及ぼすもの、という視点での、過去と連動してのシナリオのスケール感と完成度が圧巻の一言です。
 裏を返すと、益々エロゲっぽさからは乖離していっているのですが、そもそもこのシリーズは違うベクトルでR18、って気もしますし、そこを求めるタイトルでもないですからね。。。

 ともかく、この虚においては、閉塞の在り方が社会そのものと根付いている状況が、かなりしっかりと描写されます。
 そして、その中でも特に掟やしがらみに縛られて生きるものの、自己確立の乏しさと脆さが、生々しく悲壮に活写されています。

 そういう在り方は、一度血肉に沁みついてしまうと中々解消するのは難しくて。
 しかも、否応なしに滲み出る精神性が、周りの人間に、大切にしたい相手にも伝染し、連鎖していく、そういう悲しみが色濃く見受けられるタイトルですね。


★続き物ならではの巧みな心理変遷の描写
 続き物なので、殻から続けて登場するキャラは結構います。
 同時に、カルダグラからの登場キャラも殻に続いて結構出てくるので、実はそっちを未プレイの身としては、肌触りがわかりにくい部分もあったりはします。
 でもやっぱりメインは<カラ>シリーズの繋がりになりますし、特に玲人と、その妹の紫の在り方はかなり響きました。

 玲人の執念と、悲しいまでの強さはやはり目立ちますが、個人的には今回は、紫の感情の発露に感じ入るものがありましたね。
 正直、玲人にとって関わりの深い、大切な相手は、紫にとっても肌合いの差はあってもやっぱり大切な存在ではあって。
 けど、それを失っても、本当に辛いのは兄の方なのだから、と、グッと気持ちを抑えて、楚々と奥ゆかしく、忍耐強くあるわけです。

 それはある意味、昭和三十年代、という時代性も加味しての、古式ゆかしい家を守る女の在り方の投影でもあるでしょう。
 正直玲人にとって、それはそこにあるのが当たり前すぎて、その影で自分同様に傷ついている、その本当の辛さまで理解してあげられていないような気はしてしまうのです。

 だからこそ、似たような影と弱さを持つ理人の存在に、他にはないなにかを仄かに感じているのは印象的でしたね。
 その上での、トゥルーで雪子に突き付けた、切々たる心情と悲しみは本当に素晴らしかったと思います。

 言葉そのものは雪子に向けて、でしたけど、それは玲人や理人にも強く響いたと思いますし、それを踏まえての天での関係性は凄く楽しみです。
 ……いえ、遂にえちえちな紫ちゃんが見られるかも、なんて期待、ちょっとしかしてませんよホントだよ?

 ともかく、この虚では、タイトルの枠を超えて、或いは時系列を超えての、心情の繋がりと影響の大きさと、その明快な理路に感銘を受けるところが多かったです。


★虚無の淵源・絆在りしが故の連鎖
 冬子が陽のヒロインなら、やはり雪子は陰のヒロイン、ではあるのでしょう。
 名前はどちらも寒い時期に由来していますが、冬の先の春を目指す冬子と、津々と降り積もる想いを飲み込み、閉じ籠っていく雪子の微妙な差異が、上手く投影されている気はします。

 その雪子の虚無の根源は、やはり天子としての器のみを求められる在り方にあると言えます。
 特に理子は、実の母に、本当の天子が為すべき汚れ仕事だけを代行するような、無情な生き方のみを求められ、そこに一切の愛情が介在していないのがあまりにも、ではありました。

 そういう子であればこそ、僅かな邂逅と、その最中に見せられた想いや秋波に、鋭敏に反応し、それを全てとしてしまうのもやむを得ないでしょう。
 けどそういう、ほんの少しでもいいから、私が私である証拠を、という切実な想いすら、悲劇の火種にしかならないのですよね。

 でも本当に、生まれのえげつなさの割に、理子は曲がっていないヒロインとは感じます。
 或いは、取り返しのつかない曲がり角の直前で理人に出会えたから、というのはあるかもしれません。

 それでも、生育的に抱かざるを得なかった虚無と、脱走の間際に植え付けられたトラウマは、その後の彼女に重くのしかかっています。
 特典小説の流し雛を読むと、そこらが余計にわかって切ないですし、本編の中で、全てを知りつつそれを隠すしかなかった悲しみもマシマシになりますね。



 ともあれ、その後の理子を虚無の淵源ギリギリで踏み止まらせていたのが、六識の助力(実験でもあったとはいえ)というのは、シリーズ全体で見れば皮肉な関わりです。
 それでもやはり、どうしたって本質そのものを消し去る事は出来なかったのでしょう。

 理子は冬見となって、そして雪子をきちんと母親として愛せていた、と思います。
 雪子も、生育環境から真っ直ぐに慕うのは難しくても、ちゃんと冬見を母として認め、感謝もしていたでしょう。

 でもだからこそ、冬見に影のようにへばりつく虚無は、雪子の元々持つそれと共鳴し、より大きく、深く変貌してしまったきらいはあります。
 養子になる前の時点で、雪子は既に雪人を飲み込んでいるのですが、その性質を加速させた、という面はどうしてもあるのだと感じますね。

 もっとも雪子のそれは、あくまで自身が羨望を抱く相手、自分にないものを持っている相手と親しくなった時に限る、とは言えて。
 そしてそれは、雪子がごく普通の、年頃の少女らしい生き方を希求すればするほどに、鏡合わせで危険性が増していくものでした。

 雪子は鏡写しの相手を飲み込もうとはしないので、冬見がその対象にはなりません。
 でも冬見と長く共に在り、仲良くなって、きちんとそれなりに親子が出来ている、と思えること自体が、破滅の引き金になっているというのは、あまりにも残酷な運命だな、と感じます。
 本当に、ギリギリのところでの紫の慟哭が、雪子と冬見を虚無の淵から滑り落ちるのを救ってくれたのは、ホッとしましたし良かったな、と思いますね。



 ともあれ、虚無の歪に閉じ籠り続ける危うさと悲しみを目の当たりにして。
 その上で、今まで生死に揺らぎがあった事で、感情の置き所に留保を掛けられていた冬子との因縁も一つの着地を見て。

 果たして玲人は、その虚無の重さに耐えられずに沈みゆくのか?
 それとも、冬子が残した希望、陽の在り処を求めて足掻き、天へと至る道を見出すのか?

 おそらく天は、時系列的にも冬子の葬式から始まるっぽいですし、その天秤がどちらに傾くか?という彩りは強くなりそうです。
 願わくば、冬子が願った、ごく普通でささやかな幸せを享受して生きる、その道が見出せることを切に心待ちにしています。



★キャラ

 基本的にキャラゲーではないので、彩りとしては様々な負の要素、人間感情の生々しさと醜さも余さず活写されていて、そこに息苦しさを感じるところもあります。
 でもその分、個々の心情や個性は独特の輝きを見せていますし、味わい深い造型で、そしてこれだけ登場人物がいても、誰しもがきちんと明確な存在意義と存在感を保持しているのは凄いですね。

 ヒロインとしてはやはり冬子がシリーズの中心なんだな、と思いますし、私も一番好きです。
 後はやっぱり、内助の功、という言葉がピッタリくる、紫の在り方は凄くいいですね。天ではその殻を、色々な意味で突き破るような活躍を期待しています。

 あと地味にステラが好き。天で出番あるらしいから楽しみー。


★CG

 HD版でブラッシュアップしているのもあるでしょうが、とにかく美麗で、グロさもまた芸術、という色合いが強く出ていて素晴らしいですね。
 殻・虚ともに枚数的には文句なしですし、質も安定感、総合的なレベル共々素晴らしいです。

 まあシンプルに、私好みの絵柄か?と言う部分では微妙にずれるので、その辺含めての採点にはなっていますが、耽美寄りの絵が好きな人ならバッチリ嵌ると思いますね。


★BGM

 こちらもかなり出来はいいですね。作品の雰囲気に非常にフィットしています。

 曲数は明確に虚の方が多くて、殻の時よりパワーアップしています。勿論連作ならではの音楽の援用も多いですけど。
 特にボーカル曲の出来は秀逸の一言です。殻の主題歌も、虚の3曲も、全部相当なレベルで好きで、最近は虚のサントラをずっと聴き込んでますね。


★システム

 流石にキャラ演出的な部分はほぼなく、あくまでもミステリィとしての効果的な見せ方の工夫が目立つくらいですかね。
 ムービーは全て素晴らしい出来で、それは高く評価出来ます。

 システム的には不便、とまではいいませんが、機能的にはやや限定的ではあり、それは時代性も含めると仕方ない面もありますね。
 ゲームの雰囲気に見合った瀟洒なデザイン、という考え方も出来ますし、これはこれでいいのでしょうが、システムそのものとして高評価、とは流石にならないと思います。


★総括

 総プレイ時間は、虚に関してはほぼ攻略サイトに頼り切りで、大体20時間くらいでしょうか。多分殻も同じくらいだったと思います。
 基本選択肢で迷わない、という中でのこの時間ですから、地力ですべて見ようとしたら倍くらい時間が掛かりそうですね。

 とにかく独自の路線を貫くメーカーではあり、残酷なシーンも容赦なく注ぎ込んでくるので、色々耐性が必要、というハードルは出てきます。
 でもそれに見合うだけのシナリオの質と深み、奥行きと面白さがありますし、総合力の高さも文句なしです。ミステリィ好きなら買って損はしないでしょう。

 現時点で初めてプレイするなら、値段は高いですけど、完全版サントラと新規書下ろし小説付きなので、新装版を買う価値はあるでしょう。
 ざっと見ても、旧版だから安く手に入る、って感じでもないですしね。

 本当はカルダグラからプレイするのがよりいいのでしょうけど、こっちは現時点で入手しにくそうなんですよね。
 殻・虚ともに、カルダグラの主役級キャラがそれなりに出てきますけど、物語の根幹に影響を及ぼす、というほどではありません。

 なので、無理に古いパケ版を探してまでプレイする必要はないかな、と感じます。
 動作環境をアップデートした新版を、DLとかで出してくれればいいのですけどね。


posted by クローバー at 07:02| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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