2020年10月05日

<感想>ハミダシクリエイティブ

 今日の感想はまどそふとの、見過ごしがちな青春を探す学園恋愛ADV・ハミダシクリエイティブです。

 まどそふと、と言えば、世間的にも個人的にも、やはり一番著名なのはワガママハイスペックになるでしょう。

 ブランドコンセプトとして連ねているのは、女の子の特殊な個性をピックアップしての日常系恋愛ADです。
 デビュー作のナマイキ、2作目のヤキモチと、どちらも一定の評価は得ていたと思います。
 が、やはり原画さんが交代してのワガママハイスペックが、一躍人気メーカーに押し上げた最大の原動力なのは間違いないと感じています。



 かく言う私も、まどそふとの作品はワガハイから入っています。
 ワガハイでは未尋が大変お気に入りになり、今でも時々掛け合いシーンを再起動するくらいにハマりました。

 FDのOCも大変面白く、その流れで前作のラズベリーキューブも購入したものの、これは原画とラインが違うせいか、もうひとつパンチが足りない感じで。
 そこから二年、満を持しての宇都宮さん原画と、新規単独ライターさんと言う組み合わせでリリースされた本作。
 非常に魅力的な体験版ゆえの期待値に、しっかり応えてくれる本編となっていたのか、語っていきたいと思います。




★超私的採点・一言コメント

・シナリオ(25/30)
  非常に丁寧で、キャラの魅力と程々のシナリオ性を見事に両立。

・キャラ(20/20)
  個性的ではあれ、嫌味さや不快さは薄く、とても魅力的。

・CG(19/20)
  安定&美麗&キュート。立ち絵のコミカルさが特に好き。

・BGM(18/20)
  豪華、かつ堅実な出来。ボーカル回想なしが残念。

・システム(9/10)
  演出は良好、ただシステム面でもう一歩決め細やかさが欲しい。

・総合(91/100)
  欠点の少ない良作。ヒロインが刺されば強い。

★テキスト

 エロゲらしく、ある程度短文でテンポよくまとめており、読みやすく咀嚼もしやすいかな、と思います。
 現代的な用語や言い回しも多数取り入れていて、実のところ、超短縮型ギャル語とか、ソシャゲ関連の単語は、正確に意味が分からなかったりも。。。

 でも個人的に、知らない漢字や語彙が出てくれば調べるのだけど、流石に狭い界隈でしか活用されない特殊用語まではその気にならないなぁ、とは。
 まあ概ねニュアンスは前後の文脈や言葉の響きで嗅ぎ取れるし、ノリの良さ優先と思えば鼻につくほどではないです。

 あと異様に歴史ネタが多いのも特徴。
 こっちは正直、むしろソシャゲ関連よりよっぽど理解できるし、その比喩の引き出しと巧みさには一方ならず関心もさせられました。

 ただ、時にヒロインですら歴女宜しくその知識を披露するから、インテリっぽい、とまでは言わずとも引っ掛かる人はいるかも。
 一応戦デレをみんなやってる、って興味の取っ掛かりから、そういう面での強みもフォローは出来ていますけどね。


 そういう超近代的(と思う時点で私が時代遅れなのは否めないか)な部分と、温故知新的な要素をバランス良く取り入れつつも、テキスト構造そのものは堅実。
 きちんと緩急のバランス、シリアス寄りのイベントに持っていく流れの作り方など、丁寧に仕上げられているな、と思います。

 テキストの組み立てにおいて、きちんとキャラの弱味や可愛らしさをきちんと引き出せている感じ。
 そのおかげで、刺々しい言動や態度などがあっても、上手く全体のバランスで中和され、負の印象が強調されない仕上がりになっているかな、と思います。

 全てのルートを基本的に一人で書いているようなので、統一感という意味でも安心感がありましたね。
 際立って才能が光る、という感じではありませんが、すごく知恵を振り絞って、努力して書いたんだろうな、というのがすごくよくわかる、個人的にはとても好感が持てるテキストでした。

★ルート構成

 ルート構成は、オーソドックスに選択肢をいくつか重ねて、好感度で分岐するスタイルです。
 特にヒロインのルートロックなどはなく、好きな子から攻略できるようになっています。

 昨今はこの選択肢のフラグ管理を面倒がって、簡略化するゲームが目立っています。最近感想を書いた2作もそうですね。
 その意味では、この作品は相対的に見れば、それなりに選択肢とフラグ管理を丁寧に頑張っているな、と感じました。

 組み合わせとしてはヒロイン選択と、ヒロインの心情に寄り添うか否か?の組み合わせになっています。
 きちんとひとつの選択に対して、その場限りでなく、共通の流れの中でフィードハックがあります。

 わかりやすいのは、最初の妃愛に対する選択肢で、自撮りが好きと明言すれば、後々妃愛の自撮りが送られてくるところですね。
 こういうロングスパンでのイベント管理を、共通全体でかなりきちんとやっているのは、個人的にすごく好感が持てます。



 その上で興味深いのは、心情面にまで踏み込んだ選択肢は、ヒロインによって有無と、その数の差異があるんですね。

 具体的に言えば、はっきり心情面に配慮して踏み込んだ選択が必要なのは、妃愛と詩桜の二人のみです。
 かつ、妃愛の方がより、選択を多く重ねる必要があります。

 これはある意味、攻略難易度の具象化、とも言えます。
 要するにこの二人が、攻略しにくいヒロイン、という事です。
 まあぶっちゃけ、華乃とあすみが相当にチョロインではあるので(笑)、あくまで相対的に見れば、程度の匙加減ではありますが。。。



 ではなぜ、そういう差別化が必要なのか?
 それは妃愛と詩桜というヒロインに、シナリオ上の「枷」が設けられているからです。

 特に妃愛については、そもそも実妹ですから、心理的制約の大きさはそれだけでも嗅ぎ取れますが、それにプラスして、という形になります。
 詩桜も同様に、残り二人のように気持ちのままに真っ直ぐ振舞うことは許されない故に、それを踏み越えるだけの心理的接近の蓄積が必要、となるのでしょう。

 なので今作、ルートロックはありませんが、個人的な推奨攻略順はあります。
 基本的には詩桜が一番最初に、そして妃愛をラストにプレイするのがベストではないかな、と思っています。

 詩桜の制約は、基本的に全ての状況に影響を及ぼすため、その背景と心情を前もって知っておくほうが、他ルートでの立ち回りを見ながら楽しめる度合いが増すでしょう。
 妃愛もその色合いはあるのですが、それ以上に彼女自身のルートをプレイしてしまうと、その切なる想いに引きずられ過ぎてしまう可能性があるので、ラストの方がいいと思います。


 ともあれ、選択肢自体が凄く多いわけではなく、攻略難易度も高くはありません。
 でもきちんとこの作品の選択肢は、ADVゲームをしている、自分の意志で攻略の道を切り拓いている、という感覚はしっかり味わえます。

 決して煩雑になり過ぎず、けれど必要な要素は決して蔑ろにしない、このバランス感は特筆していいと思いますね。
 この選択肢のつくりの良さが、私の評価を名作ラインまで押し上げた一助になっている、とは明言しておきましょう。

★シナリオ構成・共通ルート所感

・尖りつつも不快要素の少ないキャラ造型
 まどそふとは、私がプレイしてきた範疇において、ファンタジー要素を介在させず、キャラの魅力をクローズアップした現実依拠の作品を作っています。
 おそらくナマイキやヤキモチにしても、コンセプトとしては一緒でしょう。

 昨今はファンタジーが介入しない作品はめっきり少なく、フルプラのブランドとしてその方向性を明快に確立しているのは、HOOK系列くらいでしょうか。あ、アンサンブルも基本的にはそうかな。

 ただまどそふとの場合、キャラゲーとしての軸は持ちつつ、それなりにシナリオも頑張っている印象はあります。
 HOOK系列のキャラゲー比率が9:1とか8:2くらいだとすると、まどそふとは7:3か、2:1くらいのバランスは意識しているのかな、という感覚ですね。

 実はこの立ち位置、意外と今のエロゲ業界ではレアなポジションだと思います。
 ただワガハイの場合、キャラゲーとしては強かったものの、複数ライターの弊害もあり、シナリオゲーとしてはムラがあり過ぎました。
 ラズベリーキューブは、キャラとシナリオ、どっちつかずの半端な水準に落ち着いてしまったイメージです。

 それに対して、今回のハミダシクリエイティブは、ワガハイでのキャラの魅力レベルをしっかり維持しつつ、シナリオ面で上積みを見せていると思っています。
 シナリオ、としての内実は後々触れるとして、まずこの項では、その魅力の土台となるキャラ造型について軽く考えておきましょう。



 今作の主人公は、生活面のあらゆる要素を妹に支えられている、コミュニケーション不全の自称クズです。
 まぁ社会的に見ても、表面的な要素を伝え聞いた詩桜の、最初の率直な評価が決して的外れ、とは言えないでしょう。

 ただ、妃愛が事あるごとにやれば出来る子、と評するのが珍しく贔屓の引き倒しではなく。
 この作品の共通の流れを見ていく中で、主人公の言動行動に、極端な不快感やめんどくささを感じる人って、そんなにいないんじゃないかな、って思います。

 その鍵がどこにあるのか?
 それは私が思うに、主人公がコミュニケーション「嫌い」ではあっても、決してコミュニケーションが「苦手」ではない点にあるのではないかなー、と。

 勿論対人経験が乏しい分、主人公自身が苦手「意識」は持っています。
 けどこの主人公は、コミュニケーションで一番大切な、相手の言葉を虚心に受け止め、慮る事はちゃんとできるのですよね。

 結局コミュニケーションとは、言葉のキャッチボール、とも言うように、投げるのと同じくらい、受け止めるのが重要なわけで。
 確かに器用には投げられないけれど、それでも丁寧に受け止め、咀嚼し、共感できる部分を探す事は出来る、これは希有なスキルではあると思います。

 そしてそういう感性があるからこそ、ちょっと尖ったヒロインの言動などに対しても、大きなすれ違いや断絶を起こさずに向き合えるのですね。
 特にこれは華乃に対してが顕著ですけど、わちゃわちゃ互いにテンパりつつも、「わっかるー!」な部分を探すのがとても上手い。

 勿論それは趣味や気質が似通っているという前提はあります。
 けど、それでも一つ間違えれば断交待ったなしの相手に対して、一番ゆるがせにしてはいけない部分を間違えない、きちんとした向き合い方が出来ているんですね。

 だからこそ、主人公自身も、対するヒロインも、キャラの魅力を変に損なわず、プラス面に多くスポットを当てられている感じです。
 内向的だし、失敗もするけど、朴念仁でも視野狭窄でもない。この塩梅がしっかりしているからこそ、傍目にイライラさせられずに済むのでしょう。



 そして、そういう主人公がどうやって醸成されたのか?を突き詰めていくと、そこはやはり妃愛との関係性に行き着くのだろうと思います。

 ぶっちゃけ、妃愛というヒロインは、妹としても、女の子としても色々とレベルが高すぎる面はあるのですよね。
 その上、本当なら墓まで抱えていくつもりの秘密があって、それが妃愛の言動行動の根幹になっている、という難しさもあります。

 けれど普段はそれをおくびにも出してくれません。
 しかも幼い頃から早熟の天才で、色んな分野で演技を磨いていて、自分の気持ちを隠すのもとっても上手で。
 言葉のキャッチボールにも習熟しているから、流れをコントロールして支配するのもお手の物で。

 少なくとも生徒会が発足する前の主人公にとって、気持ちが「わかりたい」相手は妃愛しかいなかった、と言っても過言ではないでしょう。
 けれど、わからない。妃愛は中々本心を悟らせてくれない。

 追いかける、ほどに逃げてゆく、とはパヒメアの主題歌の歌詞ですけど、丁度この二人の関係ってそんな感じですよね。
 触れたいけれど、それで何かを壊すのも怖くて、居心地のいいぬるま湯からは抜け出せなくて、現状維持に甘んじて。

 とどのつまり、主人公のコミュ不って、「妃愛」基準なんですよきっと。

 一番傍にいて仲もいいはずの妹の、けれど本当の気持ちはわからない。
 だから自分はコミュ不なんだ、人の気持ちを察するのが苦手なんだ、と劣等感を抱いてしまって。

 けれどそれは、ベクトルは違えど「わかりやすい」相手には、充分に通用するだけのレベルに、知らず知らず妃愛相手で鍛えられていて。
 そう考えれば、運の要素もあるとはいえ、華乃やあすみ、アメリあたりからストレートに好意を寄せられるのは納得できるスペックなわけです。



 その上で更に、無敵の庇護者としての妃愛が、雲行きが怪しい時は上手く調整してくれますからね。
 その辺りの要素が色々重なる事で、この作品の居心地の良さ、雰囲気の良さは成り立っているのだろうと感じます。

 シンプルにヒロインや主要人物が全員、ちゃんと善人であるというのも(詩桜だけは補助線がいるのですけど)安心できる要素です。
 そういう誠実さやお約束を決して裏切らない事で、キャラゲーとしての魅力をしっかり下支えして、個々の特殊性を伸び伸びと披歴できる土壌を育んでいる、と言えるのでしょう。 

・詩桜と妃愛の「枷」
 この作品のヒロインは、全員既にクリエイティブな職業で、自分でお金を稼げる自立した存在でもあります。
 ただ特化要素が強い反面、その分年相応だったり、それ以下だったりする部分もあって、不登校、という要素にそのマイナス部分がある程度集約されているイメージでしょうか。

 でもその中で、やはり多彩な能力的にも、精神面の成熟性からも、妃愛と詩桜が一歩抜きんでているのは確かでしょう。
 逆に言うと、彼女達が十全に力を揮える状況であれば、大抵の問題は何とかしてしまえる、とも言えます。

 ですがそれだと、主人公とヒロインが二人三脚で問題に立ち向かって、乗り越えて成長していく、というお約束を問答無用に踏み躙ってしまいます(笑)。
 だからと言ってそれだけが理由ではないでしょうが、この二人にはシナリオ上で、無双モードに入れないような「枷」はついて回るのですよね。

 同時にその「枷」の重さが、共通での攻略難易度の差異化とも繋がっている、というのは前述した通りです。
 では、その「枷」の内実は如何なるものなのか?



 詩桜の場合は、個別ルートをやればわかる通り、新生徒会発足の裏事情に尽きます。
 あの時の約束と決め事を自分から反故にするわけにはいかない、という制約が、彼女を息苦しい立場に追いやっています。
 勿論自分のルートで、それが一番強く出るのは確かですけど、それを踏まえていると他ルートでの苦渋感が良く伝わってきます。

 基本的に主人公そのものに対する想いの程度はともかく、この生徒会の面々を詩桜が相当に気に入っているのは間違いなくて。
 その彼女達が困っているのに、建前に邪魔されて手助けが出来ない、というのは、ある意味因果応報ではありますが、それでも不憫なものです。

 でも妃愛ルートやあすみルートなど、場面によっては建前の隙をついての手助けが可能になったりもして。
 そういう時の活き活きした感じとかを見るに、半分自業自得とは言え、その「枷」の厄介さは感じざるを得ませんね。

 ただ結局、その「枷」の正体がわかってないと、表面的には傲岸不遜なお方、という認識でズルズルいってしまうわけで。
 それを解消する意味でも、私は詩桜ルートを最初に攻略するのをお勧めする次第です。



 妃愛にとっての「枷」はふたつあります。
 ひとつはわかりやすく、人気声優、という立場ですね。

 なんならば一生涯、兄を養っていくくらいの覚悟を持っている妃愛にとっては、仕事は簡単に放り出せないものではあります。
 そこに「好き」だから、という気持ちがあるのも嘘ではないでしょうが、義務感の方が上にあるのは間違いないと思います。

 けど、人気商売であるからこそ多くの制約があるのも事実で。
 マクロな視座で兄を助けるための仕事が、ミクロな視座では兄の手助けを妨げる障害となる、というのは、妃愛にとって相当なジレンマではあるでしょう。
 だからこそ、立場が許すギリギリのラインで、という形になってしまい、それは上手くシナリオ面でジョーカーになり過ぎないバランスと噛み合っているとは思います。



 もうひとつの「枷」は、罪悪感ですね。

 基本的に妃愛には、兄から家族と、それに伴う「普通」を奪ってしまった、という負い目があります。
 それが主人公の目から見て的外れなものであろうと、妃愛にとっては、その後の生き方の全てを束縛する重いものでした。

 妃愛には、主人公を一生自分の力で養って、囲って、二人だけで静かに生きていく、という形での、贖罪と独占欲が綯い交ぜになった想いが強くあります。
 けど同時に、主人公が改めて「普通」に、文脈的に言えば誰かを好きになって、新しい家族を作ると言うならば、それを後押ししてあげたい、という二律背反な想いもあります。

 その独占欲が、恋愛的な視座と結びつかない限りは、その二律背反は表面化せず、切り分けて対処できるものではありました。
 必要とされる限り、妹として傍にいさせて欲しいーーーーそれが叶うのであれば、妃愛の渇望と恐怖は最低限補えるのです。

 実際にどのルートでもそれが許されていますし、それだけ二人の関係が特別だ、というのも見て取れるわけですね。
 勿論、罪悪感だけは当面ひた隠しにしたまま、それこそお墓まで持っていくしかないか、或いは本当に家族になった時に吐露する事が出来るのか、それは神のみぞ知るところです。

 ともあれ、このふたつの「枷」が機能している限りは、妃愛は、主人公にとっての絶対無敵の妹兼庇護者であり続けるわけです。
 その安心感が、主人公に新たな道へと踏み出す勇気を与えている、と思えば、やはりその存在感は絶大、と言うしかないですね。

・外的要因への丁寧な配慮と、千慮の一失?
 物語において、外的要因の扱い方は難しいものがあります。
 極端に言えば、作者は物語の神様ですから、いきなりどんな展開を持ち込もうとも、作者が正しいと言うなら、それは事実にはなります。

 けれども、作中のキャラの行動言動が影響しない部分から、突如として意外な展開が降りかかってきたら、それは超展開とか、恣意的とか言われます。
 勿論ドラマ性を飛躍させるのに、外的要因は有効なファクターですが、それでも一定、その展開になる必然を読み手に納得させないと効果が薄い、という話ですね。



 更に、このエロゲ、という媒体においてはもうひとつ、余分な要素が加わります。
 それは基本的にこの手の作品が、ひとつのタイトルに複数の物語を詰め込んでいる、平行的な構造になっている事です。

 内的要因であれば、そのひとつのルートでしか起こらないイベントに対する説明は必要ありません。
 ただ外的要因の場合、どうしてAルートで起こる事が、Bルートでは起こらないのか?という疑問が呈されます。

 私みたいにめんどくさいオタクになると、どうしてもそういう細かい部分の配慮がしっかり行き届いているか?を気にしてしまいます。
 むしろ最初から、この作品の個別ルートはパラレルです、超展開も全て意図的なものです!と赤裸々に明言してくれれば、それはそれでアリ、と思うのですが、未だそこまで開き直った作品はお目にかかった事がありません。

 敢えて言えば十六夜のフォルトゥーナくらいでしょうか。最初から全てのルートは奇跡の賜物、と銘打っていればこそ、恣意的展開でもまぁいいか、って思えたりするのが、面倒な読者心理という奴です。
 なので、そんなの気にしない、って人は、この項そのものを読み飛ばしても構わないです。。。



 その前提の上で、まず言いたいのは、基本的にこの作品は、かなり高いレベルで外的要因へのフォローが出来ている、という点です。
 それは単独ライター故に、ルート毎の擦り合わせが難しくない、という面もあって、でしょうが、ライター個々の意識の問題もあるので、その意味でこの作品とライターさんに好感を持っています。

 まず、あすみルートと華乃ルートに関しては、それぞれの仕事にまつわる、あるあるー、って感じの外的要因が導入として用意されています。
 けどそれは、最悪主人公が介入しなくても、裏を返せばヒロインが主人公に助けを求めなくても、自力でなんとか出来る範疇のものになっています。

 勿論その時に、好感度が高くなっていれば真っ先に助けを求められて、それを契機に関係が加速していく、という連関性も保持しています。
 そういうバランスの取り方が秀逸なのと、ちゃんと他ルートでも二人はその問題に悩まされていましたよ、という記載があるのが、すごく丁寧なつくりだな、と思える所以です。

 詩桜ルートに関しては、主人公が彼女からのアプローチに対して、一歩踏み込んだ返事が出来るかどうか、というのが、ルート分岐の決定打になっています。
 その意味でほぼ内的要因と言えますし、その結果としての喫茶店の手伝いの成功も、必ずしも成功しなくてもいい、という匙加減は用意されていますので、ここも整合性として問題はありません。



 外的要因として、一番扱いが厄介なのが、妃愛ルート冒頭の、ゆっこちゃんのツブヤッキー誤爆事件です。

 実は私、リアルでツイッターってやった事ないんですよね。
 なので正直、この鍵アカの作り方や使い方、そして操作性と、誤って鍵を開けてしまうというミスの蓋然性に関しては、ほとんど皮膚感覚では理解できないのです。

 まあでも、普通に考えて、大衆的なコミュニケーションツールで、そんな極端に厳重な鍵とかつけられない、ですよねぇ。
 なので、誰しもが頻繁に触れていれば、時にやらかしてしまっても不思議ではない、位の塩梅で解釈しておきます。

 ともかく、誤爆、という事象そのものは、主人公も妃愛も介入できない外的要因ではあります。
 ただ、それを誘発する可能性を高める要素は?因果関係は?と考えていけば、それはおのずと、妃愛の鍵アカ内での発言数と、その内容の過激さに帰結していくでしょう。

 二人とも超有名人で、本当は鍵アカなんて持っちゃいけなくて。
 それでも切なる想いをただ壁打ちするだけよりは、せめて一人でも見てくれる人がいれば、という甘えからの行動で。

 だから、何気ないコメント程度なら、ゆっこちゃんにしても読み飛ばしてそのまま、って事も多いのでしょう。
 でもその内容が、だんだんブラコンの域を超えてヤバくなってくる流れでは、流石に突っ込まずにはいられなくなる、という心理は納得できます。

 このルートは、その結果の誤爆によって、完全に大きなうねりが醸造されていってしまいます。
 けどその事情そのものが起きる可能性は本来極小なので、このルート以外では発生しませんよ、外的要因っぽいけど本質は内的要因なんですよ、という位置づけなのでしょう。

 実際、選択肢的にも、妃愛ルートに入るのが一番面倒だったりします。
 いや、そりゃシーンジャンプがあるから、総当たりすればすぐに、なんですけどね(笑)。

 物理的に、ではなく、心情的なハードルをふたつ、きちんとクリアしないといけないし、好感度横並びで留めると他の子のルートに入ってしまいます(ちなみに詩桜もそうで、基本華乃ルートに行っちゃうイメージ)。
 選択肢一個が+1というデジタルな見立てをすれば、しっかり+3して、他ヒロインとの差をつけないと駄目、って事ですね。



 ただ、ここまでロジカルに構成を分析出来るくらい丁寧なつくりだけに、逆にちょっとの粗が目立って見えてしまうと言うか、どうしてもスッキリしない事が一つだけあって。
 それは、主人公が妃愛の鍵アカを見ている時の、主人公が妃愛に母みを感じた時が、恋愛を意識し始めた最大のきっかけ、とされている部分なんですよね。

 そのアカウントメッセージを見ても、ちゃんと最初の選択の、好き、を反映しての自撮り送信ネタや、ボランティア合宿での一生養って発言などが、きちんとフィードバックされているのです。
 ただ、その母みを感じたイベント自体は、共通の流れの中で、文字通り共通して発生するイベントなんですよ。

 その辺私の勘違いかなー、と思って、敢えてすべての妃愛の選択を外して再度見直したりもしたんですけど、やっぱりあるのですよね。
 それの何が引っ掛かるって、それが恋愛意識を抱く一番のきっかけ、と明示してしまっている事で、それが共通の流れで必ず出てくるなら、少なからずどのルートでも、って事にならない?と。

 ゆっこちゃんの誤爆が、あくまでも妃愛の恋愛感情の肥大化に比例して起きる、という定義は、間違ってないと思うのですよね。
 だから、あのシーンが共通であったとしても、他の要素を抑えていないから極大化まではせずに、ギリギリセフセフ、という見立ても出来なくはないです。

 でもそれ以外のところでここまできっちりやってるのに、そこだけ曖昧な腑分け、というのが、やっぱりスッキリしないんだよなぁ。
 例えば他ルートで、妃愛が仄かに恋愛を意識していればこそ、というなにかがあるならまだしもなんだけど、そんな雰囲気はあまりなかったし、むしろない方が話の筋道は立てやすいくらいで。

 だからその母み会話を、選択肢の派生で紡ぐか、或いは過去の選択肢から波及して起きる限定イベントにしてくれていれば、というのが、私が引っ掛かってしまった唯一のポイントです。


★個別ルート感想

・大枠評価・詩桜ルート
 大枠評価は、妃愛=華乃>詩桜=あすみくらいです。
 ぶっちゃけどのルートも、高いレベルで良くまとまっていますし、ルート毎にキャラ性を踏まえた空気感の違いも出せていて、作品トータルでの完成度も高いです。

 ただ、ギミックと言うか、ドラマ要素の強い詩桜ルートと妃愛ルートで、それぞれ少しだけうーん、って所があって、その分突き抜けきらなかったのですよね。
 結果的にほぼ萌え特化に近い残り二人のチョロインルートと遜色ないかなー、少なくとも好き嫌いで言えばなー、って塩梅になっている感じですね。



 クリア順としては二番目だったのですが、推奨順も踏まえて個別は詩桜から行きます。
 まあこのルートはやっぱり、生徒会長就任の裏話と、それを踏まえての関係性の変化の面白さが全て、ではありますね。

 共通の流れから、最初の印象が互いに緩和し、むしろ好ましくなっていって、けれどそれぞれに踏み込み切れない要因もあって。
 特に詩桜のそれは、自分の仕事にも関わる、容赦が出来ない部分でもある、という二重の苦衷を孕むものでした。

 その点では珍しく主人公が空気読めてないと言うか、まあそこは背景が想定外すぎるので責めるのもアレだけど、中盤までは華乃と二股掛けてるような雰囲気もあるよね?とは。
 だからこそ、その矯めに矯めた想いがはじけた時の爆発力は素晴らしかったですし、そりゃそこで告白しなきゃ嘘だよね、とはなりましたけどね。



 その上で、主人公は寄り添ったヒロインの為になにかしたい、という想いに流されやすいわけで。
 その気性自体も、妃愛と共に在る中で密かに醸成されたものだと思ってるけど、ともあれこのルートだと、元のスペックが高すぎる詩桜相手だけに、追いつくために色々無理をしなくてはならないのですね。

 だから、その無理が祟ってどこかで倒れる、くらいはするのかなーって漠然と思ってたら、いきなりの自動車ドーン!は流石にやり過ぎじゃない?とは。
 それはむしろ明快に妃愛のトラウマに直撃してるし、ドーン以降はえちぃシーンこそあれ、正直ヒロインって妃愛だっけ?って思うくらいだった。ミートソースの時なにしてたんだ一体(笑)。

 総じて言うと、ドラマチックで面白くはあったけど、一番ヒロインっぽくなかったなー、ってのは。
 そういう気質、ってのもあるから一概には言えないけど、ややシナリオ性にバランスを振り過ぎて、そのタイトルが持つ本質的な魅力とは少し位相が違ってしまったのでは?と感じるルートでした。

・あすみ・華乃ルート
 あすみルートは正直、ただひたすらに可愛い、で終わってもいいくらいなんだよね。。。
 元々の出会いに孕む運命的な相性の良さと、そこで抱いた好意を、一切阻害なく丁寧にゆっくりと育てていって、本当にザ・オーソドックス、という感覚ではありました。

 勿論その流れの中で、きちんとあすみの成長や、活動の中での問題なども一通りは見せてくれています。
 ただ正直、これだけの問題を発生させるのに、時間軸としてはややスパンが性急過ぎない?というきらいはあるのですよね。

 実際に、企業に所属するVチューバーが、どういう形式で仕事して、契約がどんなものなのか、環境がどうなのか?なんてのは知る由もありません。
 でも流石に、夏休みの途中から契約して、文化祭終わりが9/22って事は、精々一カ月強でしょ?
 それだけのスパンで、あれこれ仕事で振り回されたり、軋轢があったり、不満がかさんでいったり、そこまで濃密な展開になり得るかなぁと、そこはあまりリアリティを感じませんでした。

 まあそれだけ精力的に、性急に仕事をかき集めてくれる、有能でやる気のあるマネージャーさん、という考え方も出来て。
 同時に、それだけあれこれ詰め込むようなせっかちさが、つまらない凡ミスを連発させる要因にもなってるよ、という、トレードオフの関係性を演出したいが故の意図的な詰め込みなのかもですけどね。

 家族の問題もあったけど、基本的にはサラッと軽く済んでいたし、その辺はキャラゲー優先度が高めのシナリオらしい塩梅です。
 ラストの展開も、上手くやった、というよりは強引に繋げた感は否めないけど、二者択一ではなく、全てを望む、という在り方が、あすみの意識を一歩前に進めたのも確かなのですよね。

 ちょっとシナリオ面として見れば、見せたいテーマに対しての意識付け、熱量の植え付けが足りず、先走り過ぎている感はありました。
 でもそれを差し引いても、ひたすらあすみが可愛かったし満足です。何気にえちぃシーンに関しては一番好み。まあそこはロリっ子補正あるけどな!



 華乃に関しては、まあオタクらしいダメっぷりと、一度傾倒してからのデレデレ暴走モードのギャップの破壊力がえげつない、の一言でしたね。
 はっきりヒロインの中で癖が強いし、当たりもきつくて欠点も多いけど、個人的には終わってみると、ひよりんと並んで超好きなヒロインになってました。

 この子の場合、基本的にめんどくさいけどチョロイし、そういう事にも興味津々だから、きっかけがあればすぐに転げ落ちるのは確かなのですよね。
 共通の展開の中でも、他ヒロイン以上にそういう、恋を意識させるイベントは多かったと思いますし、だからいきなり一夜の過ちになりかけて、というのも、この二人らしい暴走っぷりではあったなーと感じます。

 そして、少なくともその未遂の件があればこそ、互いに好意を持っている事に対しての不安は相当に薄らいで。
 だからこそあんな風に、主人公も情けない本心からの自信のなさを吐露できたし、それを受けての告白チキンレース展開に持ち込めた、とも言えるでしょう。

 ここでの主人公を華乃が不甲斐無く感じるのは、それまでの華乃のリアクションに対しては、基本きちんと正解を引いていた裏返しでもあります。
 でも主人公のそれは妃愛に鍛えられたもので、だからそれなりに面倒な女心は読み融けても、流石に恋愛の駆け引きまでは、って事なのでしょう。

 ただ、それをきちんと素直に独白できるだけ、信頼関係を築けているのも間違いなくて。
 それは確実に、妃愛が主人公に望んでいた「普通」でもあり、そういう失敗しながらのステップアップが透けて見えるのも、このルートの味わい深いところです。
 詩桜だと基本向こうに牽引されてしまうし、あすみだと打てば響き過ぎる上、互いに衝突は避けちゃうから喧々諤々とはならないしね。。。

 そして、ギリギリの恋人未満を味わいつつの流れの中、エロゲ片手に、私にゃドラマなんてないわよ、と嘯いておきながら。
 舌の根も乾かぬうちに手のひらクルー!して、普通に結構重い過去を吐露し始めるあたりが、めんどくさいオタク筆頭の華乃の華乃たる所以ではありましたね(笑)。

 でもきっと、今まで華乃は、自分の過去を切り離して、決して視界に入らないようにしていたはずで。
 それは在りし日の、オタクである事に自信を持てていた、一般人としての自分を顧みる事でもあって。

 それがあったからこそ、本当の意味で結ばれる事が出来た、というのは確かでしょう。
 なし崩しに付き合っていたら、いつか不満が募って爆発していた、という見立てもリアルに感じますし、その辺の機微の読み解きの丁寧さはこのルートが断然抜けていいのですよね。

 まあここは、感情表現の多彩さを、完璧に秋野さんが演じ切ってくれている恩恵も大きいかなーとは。
 元々贔屓寄りのアクターさんだけど、今回の華乃は正直天才か!って何度か思ったね。ひよりんの中の人も凄かったけど、個人的にはこちらが文句なしのMVP。



 シナリオとしては、不登校の在り方がある意味一番重い中で、それを克服するには、どうしても過去のトラウマと決別する必要があると。
 その為の方策としての文化祭の舞台、というのは、活用方法としては筋は通っているかな、とは思うし、そこに至るまでの紆余曲折も含めて、この子らしい話でした。

 よく共通から、非オタの一般人、という台詞に主人公が内心で、オタクは一般人じゃないのか?と突っ込んでいたけれど。
 多分華乃にとって、自分と言うオタクは、確実にリアルと馴染めない、切り離された非一般人、というカテゴリだったのでしょう。

 だから最後の、自分がオタクである事を恥じず、自分の仕事に誇りを持つ姿をみんなに見せる、という在り方は、あすみもそうですけど、やはり勇気のある、成長した姿だと思えます。
 話としても綺麗にまとまっていますしね。それにしても、リリリさんは何故にののかさんを知っているのかなフフフ。

・妃愛ルート・まとめ
 妃愛ルートの不満点は、前述したように、導入の誤爆事件に至る状況設定の腑分けが完璧では無く感じたところにあります。
 正直そのせいで、最初からどうしても違和感が付き纏ったまま、最後まで話に没入しきれず終わってしまった面があり、私自身の問題とは言えうーん、という感じではありました。

 ただ勿論、シナリオ自体は完成度が高いです。
 実際それくらいの事件が起きないと、妃愛のパーフェクツシスターとしての仮面は剥がせないわけだし、その結果の心労が故の靡き、よろめきというのも、当然ながら色濃く出てきますからね。

 元々立ち位置として、兄一人妹一人で、愛着の形が単なる家族に留まらず複層化していて。
 一度複層のプロセスを踏んでいると、更なるプロセスの積み上がりもハードルが低い、というのは私の妹攻略プロセスにおける持論ですし、その前提が最初からクリア出来ているのは美味しいところです。

 でも、妃愛にはそれだけでは踏み越えきれない罪悪感と恐怖も抱いていて。
 それは一線を超えてからもまだ振り切れないものだったけど、それでも自分にとって一番の舞台で、全ての罪を清算するために、他の全てと天秤にかけても成し遂げる、という意志の強さは、いかにも妃愛、という感じでした。



 正直、過去の関係性にまつわる罪悪感に関しては、なんとなく違和感はあったけど掴み切れてなかったんですよね。
 共通の回想での、「全然大丈夫じゃなかった」に引っ掛かりは覚えていたのですけど、その前段が、「家族なんていなくても平気だと豪語したけれど」なんて不遜なものとは流石に想像しなかったですねー。

 ただ、実際そんな風に天狗、かつ孤高を気取れるだけのスペックがあったのも事実で。
 あの事故の結果、その全てのリソースを兄の為だけに注いできたと考えれば、本当にどこまでもいじらしい、と言うしかありません。

 妹兼恋人としての、立場をコロコロ切り替えての当意即妙なやり取り、甘い睦言なども、この二人ならではの味わいが沢山あって凄く良かったですしね。
 多分もう一回きちんとプレイすれば、最初の周回よりじんわり感銘を受けられる気はするのですけど、それだけ返す返す損したなぁ、という気持ちにはなってしまうのです。
 本当に、どうでもいいくらいの細かいところに気を取られ過ぎなのよね私。



 総合的に見ても、萌えゲー基準でのシナリオとしては優にどれも水準を超えていますし、とても丁寧で私好みのシナリオでした。
 妃愛ルートのあれこれで、名作ラインまで乗せていいか悩んだのですけど、本当に総合力が高いですからね。

 突き抜けて凄味があるわけではないですが、ごく一部を除いて痛々しい展開も少なく、キャラゲーらしく笑い転げ、萌え転げつつも、程よくしんみり出来る素敵な内容だと思います。
 リプレイしても違った味わいが楽しめそうですし、いずれ妃愛と華乃くらいはやりたいですな。


★キャラ

 ちょっと異常なくらい誰もかれもが可愛いです。。。

 特に妃愛と華乃は抜群で殿堂レベルだったし、あすみも天使だったし、なんなら詩桜でも可愛いというね。
 大体、あれだけ露骨にフラグ立ってるのに、アメリは攻略出来ない悲しみよ。やっぱりこの流れだと、非オタ相手ではフックが足りないというのだろうか?

 基本FD出しそうだし、その時はリリリさんとセットでヨロです。
 あと個人的には、新規立ち絵追加でのゆっこちゃんルートもちょっと期待してたりね(笑)。

★CG

 誰もかれも垢抜けて可愛い。超可愛い。
 ワガハイの時よりも更に洗練されている感じで、本当に凄く美麗でもあったし、表情のひとつひとつがとっても活き活きしていて最高でしたね。

 一枚絵の枚数的にはもうちょっとあってもいいのよ?感はあるのと、立ち絵ほどは安定してない感もあったので、そこだけマイナス。
 でもあすみのナイズリとかシキちゃん背面座位とか最っ高でしたよん。なんだかんだでちっちゃい子の方が絵的には好みになる。でもキャラ的には華乃の方が、なんだよなぁ。まどそふとのピンク巨乳畏るべし。。。

★BGM

 ボーカル曲はOPと各ヒロインごとのEDがあって、あすみルートは挿入歌もあって6曲かな。
 豪華だけど、作品内での回想がないから、サントラ買えって事ですかぐぬぬ、とはなる。

 曲としてはあすみEDが一番良かったと思います。
 しかしアレだね、こういう天才的なボーカル、と評するキャラに、キャラクターボイスの人で歌わせるのって勇気があるよね。。。
 それこそ妃愛みたいに、声優だからキャラソンはキャラの声そのままでいいんだよ!だと、まだ敷居は低い気はするのですけど。

 BGMは29曲と水準レベル。
 特典のサントラだと順番違うけど、作品内の回想で言うなら9番と24番が抜けて好き。

★システム

 演出は高いレベルでしっかり出来ているのかなと。
 立ち絵もコロコロコミカルに動いて可愛いし、一枚絵やSDなど使っての多角的な演出も効果的に見せられていたかなと思います。
 ムービーもスタイリッシュでスピード感と華やかさが抜群に噛み合っていてかなり好きです。

 システムは個人的にもう一歩。
 フォント替えられないのは微妙なのと、あとムービー単独で音量調整できないのよね。

 ヘッドフォン前提なのかもだけど、普通に流すとムービーだけやけに音量小さくて聞き取りにくいのが、それこそワガハイからずっとなので、そろそろ改善して欲しいです。
 ジャンプは爆速で楽ちん。それなりにフラグ管理が大切な作品だと、ここでの機能性はストレスに直結するから、そのフォローが出来ているのは有難いところです。

★総合

 総プレイ時間17時間くらい。
 共通5時間に、個別は平均3時間、という感じですね。尺としてはまあフルプラとして文句はないラインだと思います。

 内容的にも、最初から最後まで雰囲気が安定していて楽しく、冗長さも薄くてスイスイ読み進められますね。
 それなりに癖があるとはいえ、極端なほどではないし、全体的にキャラの印象がいいので、素直にお勧めできるタイトルです。


posted by クローバー at 07:52| Comment(2) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
質問なんですが、華乃シナリオはちゃんと付き合ってからのイチャラブはあるのでしょうか?他の方のレビューを見ても告白保留で実際に付き合うまでが長い印象があり、付き合った後があっと言う間に終わりそうなので、可能であれば教えて下さい。個人的にはそういったシナリオが嫌いなので。
Posted by たかはし at 2020年10月07日 07:55
コメントどうもです。

あくまで主観にはなりますけど、華乃シナリオは、付き合うまでも付き合ってからも鬼イチャだと思いますよ。
分量的に言えば、ちゃんと明快に付き合うまでと、その後で、4:6くらいの尺ですかね。

この作品自体、質量ともにイチャラブは全体的にきちんとしてますけど、その中でも最上級の甘酸っぱさ、むず痒さを存分に楽しめます。

無論一定のシナリオ要素はあるので、一心不乱にイチャラブのみ、って事はないですけど、隙あらばイチャついて、甘ったるい台詞やり取りしてキャイキャイしてるイメージです。

告白保留に関しても、気持ちのすれ違いとか、イライラするタイプでは無くて。
表面的にはともかく、互いに臆病だから一呼吸置こう、みたいな合意の上で、でもすぐに我慢できなくなってワチャワチャする華乃の可愛さを存分に堪能するためのスパイス要素、って面が強いです。

良くも悪くも華乃らしさは最後までそんなに変わらないので、体験版範囲での当たりのきつさを可愛げ、と思えるレベルであれば、文句なく満足できるシナリオ&イチャラブだと思います。
Posted by クローバー at 2020年10月07日 17:45
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