2017年05月26日

とことんらしくあれ

 マジ恋Aは義経をクリアして、その後のプラスディスクも卒業式までクリアしてようやっとフルコンプです。いやー流石に長かったですな。
 まず義経は、これまでに見せていた気質通りの清冽さと純粋さをしっかり担保しつつ、その中できちんと恋愛面でももやっとしたものは見せず、自分の気持ちに嘘をつかずに真っ直ぐぶつかってくるところがいかにも、って感じですごく可愛かったし気分爽快でしたねー。
 ライバルキャラとしての義仲こと旭も色んな意味でいい味を出していて、こちらに触れた時でもあまり嫌な感覚なくスッと入っていけるし、幽斎のありようにしても色々と警告的で示唆的でありつつ、そういうのをまとめて吹き飛ばす豪快さと気概がこの町には備わっているなぁとしみじみ感じさせます。
 最後のバトル模様も実にそれっぽく、地味にそこに至るまでの経緯で一度失敗した事は内緒だけど(笑)、Aシリーズのひとつの集大成として充分に楽しめましたね。しかし弁慶はチョロイ子だ。。。

 そしてプラスディスクも、特にAシリーズ後半の活躍キャラで人気あった子にスポット当てつつのちょっとしたサービス的な味わいで楽しかったですし、なによりラストの卒業式がいかにもこの学園らしいドタバタ感でワクワク出来ましたねー。
 それこそ主人公の人脈総動員、って形での総力戦の形状にはなっているし、その上できちんと卒業生には花を持たせるところに味わいがあって、まあこれだけあれこれ全体の流れを総括的に、というのも中々に力技ではあるけれど、そういう大味なところもこのシリーズの醍醐味ではあるでしょう。
 Aシリーズヒロイン総体で見ると、お気に入りは義経と焔と地味にアイエスかなぁ。基本的にみんな可愛かったですけどね。
 感想は次の火曜日に書けるかな、と思います。色々やらにゃいかんこと多いから大変なんですがね…………。

 んで今日はニュートンとリンゴの樹、釣り乙2エスパル、天結いキャッスルマイスターと、あと一日遅れでイース[をゲットしてきました。ついでにネコぱらもたった今届きました。
 今月はとりあえずこの五本がメインで、またまた積み置きになってしまったブルーをやる隙間があればいいなぁ、と淡い希望を抱く今日この頃です。
 しかしアレですよ、イースの初回付録冊子開けてみて(閃Vの方がメインだったけど。。。)、実はキャラとかはじめてちゃんと見たんだけど、なんとラクシャのCV。。。今更気付く私も大概だけどこれも運命の引き合わせというものか。楽しみ楽しみ。
posted by クローバー at 19:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月25日

その存在を忘れていた

 マジ恋Aはマルギッテをクリアして、義経の途中まで進めました。
 マルギッテは元々Sヒロインですのでその後、という展開ですが、恋人を作った事による余波、という中で猟犬部隊の個性派ヒロインズが続々出てきては勝手に毒牙にかかっていってくれるチョロイ展開にご馳走様です!と言わざるを得ないですな。。。
 当然私としてはコジー可愛いよコジーってなるし、確かにテルマみたいなタイプを快楽の虜に落としていくのは楽しそうだ、なんてゲスい笑みを浮かべつつ楽しんでおりました。
 勿論マルさんもなんだかんだで可愛いし、クリスも安定のアホ可愛さで、殺伐感は確実にあるけどそれを糊塗するだけの朗らかさや前向きさが常にくっついてくるのは有難いなと思いますねー。

 んで義経はここでしっかり立ち絵パターンも強化されて益々可愛いぞ!とテンション上げつつ、展開的には今まで影も形もなかったライバルキャラぽっと出でなんとぉ、って感じ。
 その辺はもう突っ込んでも仕方ないし、総体的にライバル関係を構築する中で、きっとここから恋の鞘当ても加速していくんだろうなぁ、と実にワクワクしますね。義経ちゃんがどんな可愛いアプローチを見せてくれるのか大いに期待です。

 そして昨日、なんとか今日中に、と書いたはいいものの、今更ながらにおまけディスクの存在を思い出した私。。。
 んー、でもここまで来たらクリアはしちゃいたいし、どうせ週末はまともにゲーム出来ないから、割り切ってニュートンは月曜から、って形になっちゃうかもなぁと。そして来週がお仕事の修羅場ピークなので、6月第2週までは色々滞ることになりそうでストレスである。

 そして閃の軌跡Vの登場キャラが更新されたんですが、おおおおぉティティティティティティオーーーー!!!なんか大人っぽくなってるけど可愛い−−−−−っっっ!!!
 元々クロスベルの独立運動とも時期がリンクするから、その辺のキャラ出てくるかな?って期待はしてたけど、それにしてもドンピシャでティオなのは本気で嬉し過ぎますな!ランディもいるけどそれはそれとして(酷い)、立ち位置的にガッツリ物語に食い込んではこないだろうけど、要所でピリリとした活躍してくれそうで超楽しみ!ほんっと九月が待ち遠しくてならんぞうぉぉぉーーー!
posted by クローバー at 19:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月24日

更なるボーナス

 マジ恋Aは林冲、焔、天衣までクリアです。
 梁山泊編は、もうちょい本格的にワールドワイドになるのかと思ったけど、基本的には主人公の人たらしが炸裂しつつのヤンデレ気味ラブラブモードでしたね。まあでも林冲可愛いので監禁されてもいいよ(笑)。
 外的要因とかその辺のあれこれに関してはもはやここまで来るとギャグの領域だなぁ、って感じではありますし、ああいうプロフェッショナルな立ち位置のヒロインがコロコロ靡き過ぎだろ、ってのは当然出てくるけれど、それも含めてこの世界観が内包する自由、余裕、って印象はありますしね。分岐の梁山泊ルートも面白かった…………というより、京の執念半端ないにも程があるなしかし。。。

 んで焔シナリオは、改めて私にとって素敵なボーナスステージでしたねぇ。
 A−1でちょこっと出てきた時にもあれ?って思ったけど、やっぱりちゃんと聴くと、どう考えてもこの声小鳥居さんよね、ってところで、元より見た目や気風など好きなヒロインであったし、でもSの時点では別に意識がなかったのでお得感満載というかなんというか。
 その辺でより楽しめた、というのはありますが、純粋に物語としても面白くて、普段とは違う組み合わせの中で、これだけ色々活躍させてるファミリー陣の更なる新たな一面をしっかり引き出してくるのは流石だなと。

 その上で焔の快活で豪放磊落で、だけどきちんと女の子らしい可愛さも備えているバランス感は素敵でしたし、その夢に向かって邁進する姿もキラキラ輝いていて、こんな子の隣を歩んでみたいと思わせる存在感でした。
 上手くSでも交流戦でのあれこれを補完する形にもなっているし、本当にこのシリーズはこれだけキャラが登場しても捨てキャラが全くいないのがえげつない性能ではあるなと改めて思うのでした。

 んでようやくA−5に入っての天衣ルート。
 ここはまさかのシェイラちゃん&虎子大活躍に歓喜しつつ、後ろ向き駄目っ子の天衣をあの手この手で引っ張り上げていく過程は面白かったですね。
 あの内職芸欲しいなぁ、とか切に思いつつ(笑)、挫折からの回帰、という視座では実に王道的でワクワクする構図になっていましたし、ヒロイン的にはそんなに、ではあるけれど普通に楽しめました。なんだかんだここまで、これは要らんシナリオだなぁ、ってのがまるでないのも地味に凄いところではある。

 次はマルギッテ、そしてラストが大本命の義経ちゃんですな。
 なんかA−5だけCG枠とかも多いし、義経ルートはかなりのボリュームっぽいですが、頑張って明日中に何とかしたいところです。

 春音の体験版、まあ新作前に出たのはいいんだけどプレイする時間がないっ!
 というか、いい加減延期の連鎖は終わるんでしょうね?
posted by クローバー at 19:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月23日

素敵な職場恋愛

 マジ恋Aは紋白、李、ステイシー、燕まだクリアして、今は梁山泊編を進めてます。うーん、やっぱり頑張っても他にもやることあるしこのくらいが限界でしたとさ。とほほ。
 マジ恋シリーズは、本編だけだと九鬼一族に対して色々難しい感情を覚える作品だなって思うけど、それがSで大分緩和されて、Aシリーズだとむしろそちらがステージとして主体感があるなって思うし、実際に中から見た時の快さや遣り甲斐というものを上手く料理しているな、って気がします。

 紋様はSヒロインなのでアフター、という括りですけど、相変わらず豪儀で磊落で、でも情味があり可愛さも満点で素晴らしいですねー。ルート分岐が大人と子供的な括りだったけど、私は準には負けるけど基本ロリコニアの住人ですのでまずそっちを選ぶぜ!的な(笑)。
 どうあれほっこり癒される家族愛と職場の和気藹々感で、次のメイドルート楽しみだなー、と思いつつA−3へ。

 んでまず李からはじめたんですが、うん、従者ヒロインではこの人が一番好きかも。他のメンツが暴力的に過ぎるというかアクが強すぎるきらいはあって、無論それと可愛げや親切さのギャップが素敵ー、ってところもあるんだけど、一貫してすごく親身で親しみを見せてくれる李が一番和みだったなと思うわけです。
 シナリオ的にも自身の過去との対峙というシリアス面を含みつつ、それでも今を見据えて何が出来るか、自分探しの中での奮闘は目立ちましたし、まあその手段としての死んだふりってのは中々にトリッキーでしたけど面白かったですね。

 んでステイシールートは、ライバルキャラのシェイラが遥そらさんだ!的なときめきもありつつ、こちらは順当に腕力にものを言わせて、ってところのらしさがはっきりしてましたね。
 いかにもアメリカン、って雰囲気のあけっびろけさと、微妙な場面で見せる乙女感のバランスが程よく、信頼感もあっていいシナリオでしたし、このルートでの李の立ち位置も好き。あと地味に千花セフレ設定に笑った。まあ大人になれば大人的触れ合いも増えますよね、的な面を醸しつつ、実シーンはオミットなのが不憫である。
 まあ話としてはノリ良く軽快にまとまっていましたし、こちらも普通に楽しかったです。しかしどのルートでも必ず京ルート仕込まれてんな。。。

 燕は実のところ紋様同様Sのシナリオあんまりはっきり覚えてなかったんですけれども、あー確かにそういう二極化的な話だったなー、ってのはあるし、それでも基本的にはラブラブで実に可愛らしいなぁと。
 それとS当時は、桃山いおんさん?誰?だったけど、最近自分の中でプチブームが来てるせいで、その点でも愛着がプラスに触れるヒロインになりましたし、明らかに根っこからの善人でないのは確かなんだけど、その目的意識が帰結する展開に持ち込んでいる今回のストーリーは味わいがあったなと思います。
 まあおとんのヘタレダメ男っぷりに誰しもがやきもきしつつも、最後の燕の幸せそうな家族の情景でスッと感情的な満足は得られるし、これも楽しかったです。

 梁山泊編はまだほとんど進んでないけど、林冲可愛いねぇ。まあこの子がメインなんだろうし先が楽しみ。
 正直時間的には際どいけど、諦めたらそこで試合終了だよ、の精神で出来る限り進めていきます。

 フィリスアフター更新。とりあえずパルミラのパンツはガン見するよねふつー(笑)。
posted by クローバー at 19:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィリスアフタークエスト <スリリングな腕試し!神秘の存在から過去の叡智を引き出そう!>

ソフィー
「んーっ!天衝樹アインホルン、いつ来ても空気が澄んでて静謐でいいとこだよねぇー」
リアーネ
「ええ、それでいて峻厳さもあって、すごく身が引き締まるというか」

 リラックスして全身をネコのように伸ばす先生に対し、リア姉は祈りを捧げるように胸前で手を握り合わせ、神妙な顔つきになる。
 いつもながらこの場所に来ると、みんなそれぞれの生まれ持った個性や気質が剥き出しにされるようで、その感覚はわたしも結構気に入っている。

イルメリア
「…………ふぅ。いよいよ、ね」
フィリス
「あははっ、イルちゃんそんな緊張しなくたってへーきだよぉ」
イルメリア
「あんたはお気楽でいいわよね…………人に戦闘指揮丸投げしておいて随分な話だわ」
フィリス
「あ、あははぁ…………でもそーゆーのはやっぱりイルちゃんが一番適任だって思うし!」
ソフィー
「そーだねぇ、あたしじゃどうしても細かい部分で大雑把というか、杜撰になっちゃう気がするし…………」
リアーネ
「私だとひとつひとつのアイテムの精密な効果まで、すべて頭に入れて動くのは難しいですからね」
フィリス
「そしてわたしは論外〜♪」
イルメリア
「あ、あんたねぇ…………それ自分で口にして虚しくならない?」
フィリス
「へ?全然、これだって適材適所だって思うし、イルちゃんもわたしに好き勝手動かれるよりそっちの方が安心でしょ?」
イルメリア
「そ、そりゃそうだけど…………だからこそ余計に、責任が重いっていうか…………」

 そう言ってイルちゃんがキュッと唇を噛む。
 よく見ると目の下に僅かな隈があり、顔色も少し透き通って見える。もしかするとあまり良く寝られなかったのかもしれない。

 でもだからって、折角より効果的に連携を紡げる手段を確立してきたんだから、それを最大限に有効に生かせる手札を使わないわけにもいかない。
 或いは、プラフタさんなら同じことは出来るだろうけど――――。

フィリス
「こらっ、心配性すぎっ!」
イルメリア
「ふにっ!?んっ、んんーっ!?」

 いきなり鼻をつまんでやると、身悶えながらも、堅く結ばれた唇があえかにほころぶ。

フィリス
「別にわたしたちだって、イルちゃんが絶対に失敗しない、って盲目的に信じてるわけじゃないし、なにかあったらみんなで支えるし助けるよっ!それに、そうなってもいいような相手を選んだんだからもっと気楽でいいのっ!」
リアーネ
「…………そうね、確かに責任感の強いイルメリアさんに、その辺の機微をフィリスちゃんみたいに柔軟に、ってのは難しいのかもしれないけど…………」
ソフィー
「でもきっと、こういう場面を経験しておくことが、後々イルちゃんの力にもなると思うんだ!それに戦略性だけじゃなく、総合力だってきちんと底上げしてるもん、余程下手を打っても壊滅的な事にはならない…………ううん、させないから安心して!」
イルメリア
「リアーネさん、ソフィーさん…………」
フィリス
「そ、それにねっ!わたしは基本的に、こーゆーしゃちほこばったやり方って性に合わないけど、でもやらなきゃいけない、ってなったなら、その舵は他ならぬイルちゃんに委ねたいの!イルちゃんにやって欲しい、って思うのっ!」
イルメリア
「〜〜〜っっ!?」

 ちょっと恥ずかしかったけど、思い切って本音を吐露すれば、色素の薄いイルちゃんの頬にすぅっと血が通っていく。
 自然と浮かんでくる笑みをそのままにしっかり目を合わせれば、徐々にその揺らぎが終息し、いつもの知性と意思に満ちた輝きが滾々と宿っていく。

イルメリア
「…………ありがと、フィリス。…………そうよね、誰より私なら上手くやれる、そうみんなが信じてくれるなら、それに応える気概もなきゃ女が廃る、ってものよね」
フィリス
「うんうん、そうそう。イルちゃんはやっぱり自信満々でいてくれたほうが嬉しいよ」
イルメリア
「わかったわ、だったら刮目していなさい、私が編み出した戦術の全てを駆使して、この戦いに完勝してみせるから。…………お二人も、改めてお願いしますね」
リアーネ
「ええ、好きに使って頂戴」
ソフィー
「うんうん、負けたって困らない戦いだし、肩の力抜いて、思い切った事やってみようよ!ねっ!」

 改めてみんなで気合を入れ直している内に、大樹のほとりへと辿り着く。
 この神域の中でも一際に霊験あらたかな空気を醸すこの大樹の前の広場から、天を仰ぐように首を傾ければ――――。

フィリス
「あっ、いたいた♪おーい、パルミラちゃーんっ!」

 わたしの呼びかけに、大樹に凭れて体育座りでうたた寝をしていたパルミラちゃんの瞳がゆっくりと開く。
 二度三度、そのつぶらな瞳を瞬かせた後、うーん、と身体を伸ばしてから両足を高く振り上げ、その反動を使った動きで勢いのままに、全く重力を感じさせず空に浮き上がる。

 …………うーん、いっつも思うけど、この動きってお尻丸出しなのに恥ずかしくないのかな?やっぱりその辺の感性も普通の人とは違うって事なのかなぁ?

パルミラ
「ふぁぁぁ〜〜。やっほーフィ〜リス〜。むぅー」
フィリス
「えっなに?なんでいきなし膨れっ面?」
パルミラ
「えー、だって随分ご無沙汰じゃなかった?最近フィリス達が遊びに来て構ってくれなかったせいで、退屈で退屈でぇ〜」
フィリス
「あ〜…………あはは、ごめんごめん。ちょっと色々忙しくってさぁ」

 真実は、パルミラちゃんが強くなりすぎて太刀打ちするのに苦労するから、というところなんだけど、そこは濁しておく。
 確かに、仮にも友達になろうとして一時期足蹴く通っていたのに、いきなり足が遠のけば、その言い分を反故にされたように感じて拗ねてしまうのも仕方ないかもしれないし、実際事情あったとはいえ、いきなりこんな顔をさせてしまって申し訳ない、という気持ちが湧き上がってくる。

パルミラ
「んー、まぁいーんだけどねぇ、木陰ですやすやしてるのも嫌いじゃないし」
ソフィー
「やっぱり、パルミラちゃんの時間間隔って、普通の人とは違うのかな?」
パルミラ
「んー…………わかんない!基本的にパルミラみたいな存在は、必要とされたときだけ目覚めるのが当たり前だから〜」
リアーネ
「…………必要にされたときだけ」
イルメリア
「…………そういう風にインプットされている、という事…………?」
フィリス
「え、えっとね、今更の話なんだけど、パルミラちゃんって何者なの?」
パルミラ
「パルミラはパルミラ、それ以上でもないよーだ」
イルメリア
「…………なんか禅問答みたいね」
フィリス
「う、うーんとね、それじゃあさぁ、いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかなぁ?」
パルミラ
「??パルミラの知識を求めるの?ご褒美じゃなく?」
フィリス
「っっ!そうそれっ、ねっどうかな、色々教えてくれないかなぁ?」
パルミラ
「勿論いいよ!でも…………パルミラと遊んでくれたらねっ!」

 実に和やかに話が進んで、戦わずとも済むのかな?と一瞬思わせたけれど、やっぱりそこはパルミラちゃんで。
 快諾と同時に、中空からもうだいぶ見慣れた植物めいた乗り物が召喚され、キラキラと光を放ちながら、パルミラちゃんの身体がそれと一体化していく。

ソフィー
「…………あはは、やっぱり何もせずに対価だけもらう、ってのは虫が良過ぎたみたいだね」
リアーネ
「けど、これも想定内でしょう?その為に準備してきたんだから」
フィリス
「うんっ!よしっ、今までとは一味違うわたしたちを見せてあげようっ!イルちゃん、指揮お願いねっ!」
イルメリア
「了解っ!ベースプランA、細かい部分は随時指示を出しますっ!まずは基本通りにっ!」

 この凛とした掛け声を合図に、わたしたちはそれぞれ初手に使うべきアイテムを取り出す。
 リア姉は基本的に全員の能力を底上げするアイテムを使い。
 そしてわたしたち三人は、まずは極限まで使用速度と反動の軽減に特化させ、同時に相手の動きを遅らせる効力を最大限に引き出したドナークリスタルで――――。

パルミラ
「よーし、じゃあ早速っ、ハイ・フォールんにょっ!?ひゃっ!?びぎっ!?なっ、なにこれぇ〜、ビリビリするぅ〜〜っ!?」
イルメリア
「よしっ、機先を制したわね!じゃあソフィーさんは弱体化中心に切り替えてっ!」
ソフィー
「ほいほーい!ほれほれっ、酸の霧雲っ!弱くなれ〜、遅くなれ〜」
パルミラ
「ひょわ〜〜〜っ!?な、なんか力が抜けるぅぅぅ…………ぎゃふっ、ぴぇっ、やーんもぅっ、そのビリビリも鬱陶しい〜〜〜っっ!!」

 最序盤から手数で圧倒する事で、出鼻を挫き、相手に攻撃のタイミングを与えない。
 その隙にしっかりリア姉の強化アイテムが発動し、更に加速して動けるようになる。
 ただ、これだけでは相手にまともなダメージは通らず――――。

パルミラ
「きゃうっ、ひゃんっ、あぅっ!?もーっ、チマチマチマチマっ、そんなのひとつずつはぜんっぜん痛くないのにぃっ、あーもぅ動けないよーっ、なにこれめんどくさーいっ!!」
イルメリア
「…………でも、連携効果で着実にダメージは蓄積してる。もう少し、あと少しで――――フィリスっ、一時バフに回ってっ!タイミングを調整するっ!」
フィリス
「りょーかーいっ!それっ、竜の秘薬〜っ!」
イルメリア
「ソフィーさんリアーネさん少し待機っ!きっと、次のこの攻撃でっ!」
パルミラ
「ヴォーテクぎゃーっ!?きゅう〜〜〜、プスプスプス…………」

 僅かにこちらの攻撃が緩み、立て直して攻撃態勢に移ろうとした刹那、カウンターで雷撃の直撃を食らって、パルミラちゃんが大きくバランスを崩す。

イルメリア
「っっ、今ですっ、大技っ!」
ソフィー
「オッケーっ!終末の種火っ!!」
フィリス
「聖水晶の分銅っ、からのっ、お馴染みN/A〜〜っ!!」
リアーネ
「千流の、弓撃っ!!」
イルメリア
「ブリッツクリスタルっ!」
フィリス
「よーしっ、必殺の〜っ、コランダムエンド〜〜〜っっ!!!」
パルミラ
「ぴぎゃ〜〜〜〜〜っっっ!?!?」

 大きく隙が出来たところに強烈な攻撃の集中砲火を受けて、さしものパルミラちゃんもふらつきを見せる。
 けど流石に、これだけでは仕留めきれないっ!

パルミラ
「う、うぅーっ効いたぁぁ…………、むぅぅっ、四極天の祈りぃっ!」
イルメリア
「ここで回復、予定通りねっ!ソフィーさんっ、もう一度弱体化からっ!フィリスは私と改めてノックバック、リアーネさんはこちらのバフを決して途切れさせないようにっ!」

 大技を使ったあとすぐはこちらも無防備になってしまうけれど、そこで一定以上にダメージを与えていれば回復に手数を振ってくる。
 それは確かにこれまでの中でほぼ確実に見せていたパターンだけど、それすらも綿密に戦略に組み込んで、イルちゃんは一切相手に攻撃をさせずにじわじわと追い詰めていく。

 愚直なまでに素早く細かいダメージを積み重ね、相手が焦れて大きく動き出すところでしっかりカウンターを決めて隙を作り、そして――――。

リアーネ
「…………はぁぁっ!花鳥風月・解っっ!!!」
パルミラ
「わにゃ〜〜〜〜っっっ!?!?」

 再び大技の波状攻撃。
 その締めに、リア姉の必殺の一撃が繰り出され、モノの見事に直撃を受けたパルミラちゃんは――――。

パルミラ
「はひぃ…………くるくるくる…………きゅう〜〜〜〜…………」

 目を回しながら、盛大にばたんと後ろ向きに倒れたのだった。

フィリス
「…………勝っ、た?」
リアーネ
「え、えぇ、勝った、のよね?」
ソフィー
「は、え、あれっ?こ、こんな呆気なく?」

 思わず三人で顔を見合わせてしまう。
 今までの苦戦が嘘のように、パルミラちゃんに何もさせずの完封劇。
 それを見事に成し遂げた功労者は――――。

イルメリア
「…………はぁっ、上手く、いったわね…………」

 大きく肩で息をしつつも、充実の笑みを浮かべていた。

フィリス
「イ、イルちゃん…………っ」
イルメリア
「ふふっ、だから言ったでしょ。完勝、してみせるって」
フィリス
「っっ、うんっ、すごいっ、イルちゃんホントに凄いよっ!あはっ、あはははっ!!」
イルメリア
「きゃっ!?」

 見栄を切るように指を立ててみせるイルちゃんが愛おしくて、誇らしくて、わたしは思わず抱きついてその歓びを爆発させてしまう。
 イルちゃんはその勢いを殺し切れず、一歩後ろにたたらを踏むものの、やはり満更でもないのか、いつも以上に強く抱き留め、背中を撫でさすってくれる。

リアーネ
「…………驚きましたね。まさかここまでアイテムの効果が覿面に出るとは…………」
ソフィー
「うんうん、あたしもビックリ。その為のカスタマイズとはいえ、こんな劇的に違うものなんだねぇ。…………なんかちょっと卑怯臭くはあったけど」
パルミラ
「もーっ!そうだよっ、今のなんだよそれぇっ!」
フィリス
「あ、復活した」

 いつものようにすぐに立ち上がったパルミラちゃんだけど、いつもと違って頬を膨らませて不満げな顔をしている。

パルミラ
「あーあ、負けちゃったぁ、でも楽しかった〜…………って言いたいけどっ!なんかひどいよこれっ、パルミラ、なーんにも出来ないまま負けちゃったじゃんかっ!」
フィリス
「えへへー、ごめんねぇー、でも今後もパルミラちゃんどんどん強くなっちゃうでしょ?これからもながーく遊んであげるのに、わたしたちが対抗していくには色々工夫が必要かな、って」
パルミラ
「むーっ、だとしてもなんかセコいっ!」
フィリス
「あ、あははぁ…………そこはまぁ、うちの軍師様の責任って事で〜♪」
イルメリア
「ちょっ!?あんたあれだけ無邪気に喜んどいて、そこだけ梯子を外すの酷くないっ!?」
ソフィー
「まぁでもねぇー、確かに戦術としては有効なんだろうけど、今後ずっとパルミラちゃん相手に使い続けるのは気が引ける戦法かなーとは思うよ」
イルメリア
「ソフィーさんまでっ!?」
リアーネ
「まぁまぁ、でも絶対に負けられない戦いで、出来るだけ傷つかない戦法を、と考えれば、これはものすごく公理化された作戦だと思うし、私はその想い、評価するわ。パルミラさんもごめんなさい、結果的に私達の実験に付き合ってもらう形になっちゃって」
パルミラ
「うー、まぁいいけどぉ。もっともっとパルミラが強くなって、それを跳ね除けられるようになればいいだけだし、逆に言えばそれまではまた、今迄みたいに遊びに通ってきてくれる、ってことでしょう?」
フィリス
「うんうん、勿論だよっ!これからはも〜少しパルミラちゃんとも楽しんで戦える戦法にするよう、イルちゃんにはお願いしておくから」
イルメリア
「また無理難題を…………。はぁ、プラフタさんがいないと頭脳労働全振りされるからたまったもんじゃないわね…………」
フィリス
「またまたぁ。そうやって頼られるの、本音ではすんごく嬉しいくせに〜」

 うりうり、と肘でつつくと、邪険に振り払われる。
 ふふっ、まぁそういう照れ隠しもイルちゃんらしくて可愛いよねえ〜。

パルミラ
「えっと、それで今回はご褒美より情報が欲しいんだっけ?答えられるのは一回遊んでくれるのにつき質問ひとつだけだから、よーく考えて決めてね」
ソフィー
「あら、そんな仕組みがあるんだ。…………なんかケチ臭くない?」
パルミラ
「ケチじゃない!パルミラの知識は基本門外不出なんだよっ!それを特別に、ってことなんだからねっ!」
イルメリア
「…………ますます、正体が混沌としてくるわね。そもそも、どれくらいの知識を持っているかも定かじゃないし…………」
リアーネ
「…………フィリスちゃん、どうするの?みんなで議論してもなかなか結論出ないでしょうし、ここはフィリスちゃんの直感に託そうと思うんだけど」
フィリス
「えぇっ?わたしの?い、いいのかな…………?」
イルメリア
「いいんじゃない?これまでの話で、大体の方向性は見えているわけですし」
ソフィー
「そだね。フィリスちゃんが一番大切、って思う事を訊いてみるといいよ」
フィリス
「わ、わかりましたっ!…………ん〜、そうだなぁ…………」

 訊ねられるのは、ひとつだけ。
 一度戦いが終われば、パルミラちゃんは暫し眠りについてしまう。
 そう考えると、パルミラちゃんの正体など、ある程度推察は出来るけど実質は不明、というような事柄を、知識欲に任せて訊いてしまうのは非効率かもしれない。

 むしろ、そのあたりの前提が正しいと仮定した上で、わたしたちが今一番に知っておくべきことは――――。

フィリス
「えーっとね、じゃあ質問、いい?」
パルミラ
「おー、どんとこい」
イルメリア
「…………なんか反応軽いのよね。これが本当に古代の叡智の結晶なのかしら?」
フィリス
「こほん、んとね、この大陸には、かつて人間が契約を結んだ四代元素それぞれの精霊の王様みたいなのがいるんだよね?それが今、どこに暮らしているかってわかるかな?」
リアーネ
「…………あら」
ソフィー
「へぇー」

 わたしの質問に、二人が感心した声を上げる。
 なんだろうこの、もっとおバカな事訊くんじゃないか、って思われてた感!わ、わたしだってたまには真面目にやるもん!

イルメリア
「…………確かに、今の自然現象の歪みが、その過去の契約と因果関係があるなら、それを紡ぎ直せばいい、という可能性はあるものね。フィリスにしては頭を使ったじゃない」
フィリス
「うわんっ、はっきり言われたっ!?で、どうかなパルミラちゃん、わかる、かなぁ…………?」
パルミラ
「うんうん、お安いごよー!じゃあちょっと待ってねー」

 我ながら色々と飛躍して、中々難しい質問をしてしまったかと戦々恐々だったのだけど、パルミラちゃんは何事もなくそれを請け負う。
 スッと姿勢を正して天を仰ぎ、瞳を閉じる。
 するとその表情から普段の快活さや無邪気さが抜け落ちて、どこか機械じみた怜悧な印象を纏い――――。

パルミラ
「…………一番館、アクセス。精霊管理素体、管理者権限発動。深度Sランク情報開示。…………検索。…………検索。…………検索」
フィリス
「…………えっ?」
リアーネ
「これ、は…………」
ソフィー
「たはー、なにこれ、これって、なんか…………」
イルメリア
「…………やっぱり、この子は純粋な神様的存在では、ないのね。むしろ、古代文明の遺産。古き時代の歴史の、アーカイブ的な機能を有した特殊個体…………」

 そのイルちゃんの呟きが、強い説得力を持ってわたしの中に沁み通る。
 今までの天真爛漫な気配とは全く違う顔。
 或いはこれが、パルミラちゃんが生み出された本来の目的に合致した有り様なのかもしれない、と思えば、悠久の刻を経てなお機能を維持したままの技術力に震撼する。

パルミラ
「検索…………検索…………検索、完了。四大元素の精霊王の、現在の住処は以下の通り。火の精霊王、ウェイスト・プレインの山脈の奥地。水の精霊王、淡色の水海深部。風の精霊王、レーベンヴァルド中央島。土の精霊王、乾いた平野帯洞窟」
フィリス
「わわっ、リア姉っ、メモ取っといてメモっ!」
リアーネ
「ええ、やってるわ。…………それにしても」
ソフィー
「まさかこんな的確に答えが返ってくるなんてね」
イルメリア
「さっき精霊管理素体、って言ってたし、もしかすると過去のデータでなく、現在でもその位置情報は何某かのリンクで探れるのかもしれない、ですね。だとしても…………なんて凄い機能…………」
フィリス
「でもこれ大きな手掛かりだよっ!折を見てわたしたちで精霊王さん達を探して話をしてみれば、きっとなにか解決の糸口も見つかる――――」
パルミラ
「なお」

 意気込むわたしに冷や水を浴びせるようなタイミングで、パルミラちゃんが再び感情の籠らない機械的な声で、追加情報を告げる。

パルミラ
「土の精霊王のみ、296年前の位置認定から情報の更新がありません」
フィリス
「…………え」
ソフィー
「そ、それ、って…………」
イルメリア
「…………いよいよ、きな臭くなってきたわね」

 位置情報の更新が、ない。
 それを鵜呑みにするならば、その時に土の精霊王の身になにかが起こり、追跡が出来なくなっている、という事で――――。

パルミラ
「…………ふぅっ。えっと、どかな?こんなもんで、役に立ったかなぁ?」
フィリス
「へっ?パ、パルミラ、ちゃん?」
パルミラ
「うんっ、そだよ〜。えへへ、ごめんねぇー、あのモード使うとこの対人接触用人格が一時的に停止されちゃうんだ。んっ、ふわぁぁぁ〜〜〜…………」

 驚きに息を呑むわたしたちを尻目に、ひときわ大きなあくび。
 どうやら、今日はここまでらしい。

フィリス
「あ、えっとっ!そのっ、本当にありがとねっ、情報、多分すんごく役に立つよっ!」
パルミラ
「ふぃ〜〜〜、なら良かったぁ。んじゃ、しばらく休むねぇ、おやすみぃ〜〜〜…………」

 色々と問い詰めたい言葉をグッと堪えて、感謝だけをシンプルに伝えると、パルミラちゃんは満足げに笑いながら、スゥッとその姿を虚空に溶け込ませていった。

イルメリア
「…………な、なんか、益々あの子についての謎は増えたわね」
ソフィー
「だねぇ。これはまた定期的に通って、その都度根気よくひとつずつ情報開示してもらって解明していくっきゃないね」
リアーネ
「そうですね。そのときは他の皆さんにも同道願って、そうすればもう少し多角的にこの言葉の意味を分析出来るでしょうし」
フィリス
「おーそれだっ!どの道遊びに来てあげたいし、一石二鳥ってやつだねっ!ふふー、アンネさんとか驚くだろうなぁ〜」
イルメリア
「…………もっとも、その為に毎回ギリギリの戦いをしなきゃいけない、ってのは大変だけど」
ソフィー
「ま、そうだねぇ。今日は全てが上手く噛み合ったけど、いつも完璧にこなせるとは限らないしね」
リアーネ
「パルミラさんにも不評でしたしねぇ…………」
ソフィー
「まぁ流石にこの戦い方を続けてあの子が臍曲げて何も話してくれない、なんて事にはならないと思うけど…………フィリスちゃんもなんとかする、って安請け合いしてたわけだし、苦労はしそう」
フィリス
「なはは…………でもだいじょーぶっ!面倒でもイルちゃんがなんとかしてくれるもん。ねっ!」
イルメリア
「ねっ!じゃないわよっ、またそうやって身勝手…………な…………っっ」

 労いの意味をも籠めて背中をバシバシと叩くと、いつものようにイルちゃんは少し迷惑気に、だけど嬉しそうに笑ってくれて。
 けどその笑みが、いつになく儚く感じられる――――そう思った瞬間、私のスキンシップから逃れようと身体を捻ったイルちゃんが、ぐらぁっ、とふらついて――――。

イルメリア
「…………あ、あれ…………なんか、世界、が…………まわ………………る……………………」
フィリス
「えっ!?えええっ!?イッ、イルちゃんっ!イルちゃんっっっ!!!」

 ガクリ、と膝をつき、そのまま、パタンとうつ伏せに倒れ伏せてしまった――――。
 
posted by クローバー at 14:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする