2017年09月24日

決戦は火曜日

 今週は色々やることが多くて、ゲームはなかなか進んでくれませぬ。
 ブルーリフレクションはとりあえずやっとこ8章のサポーターラストイベントを全部終わらせて(更紗だけまだ終わらなかったけどこれは仕様っぽい)、9章に入ったところでストップ、という感じですね。
 ただまぁ現時点で出来るフラグメント育成とかは全て終わったと思うし、ここからは一気呵成にクリアに向けて邁進できる、はず。多分ね、そこまで奥行きないと思うんだきっと。。。

 実のところ明日も色々忙しいので、がっつり趣味に耽溺できるのは全休の火曜日のみだったりして、結構切羽詰まったスケジュールになりつつあるが頑張ります。
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2017年09月23日

それが時代の趨勢か

 今日は寝坊と所用が被ったのでゲームは全く進んでおりませぬ。まあここは織り込み済み。

 10月戦線はつぎはぎマスターアップでまほろばは延期とね。
 まほろばに関しては純粋にきみしまさんの絵が見たいから、ってだけなので、体験版やってみてあまりにあんまりだったら考えちゃうところだし、どの道体験版をやってる時間もなさそうな中では延期でいいのかなぁと。
 つぎはぎは体験版悪くはない、悪くはなかったけど、あそこでひとつ物語として収束してる感がある上で、そこからあのテンションで変にシリアスに首突っ込まないかは不安。サラッとイチャラブメインで流してくれればそれなりに楽しいノリだと思うんだが。

 10月はとりあえずノラとと2とサンクチュアリは確実に買うだろう枠で、現状それだけなのでどうしようか?ってところなんですよねぇ。
 バルドに敢えて特攻してみるべきか、つぎはぎ拾ってみるべきか、どの道9月が押せ押せになるのは目に見えてるのでその辺との兼ね合いもあり悩ましいところですハイ。

 そしてちょっと待てオーガストぉぉぉ!
 最近DMMのガチャ的なエロゲが頓に増えてるなーとは思ってたし、これがいやにネームバリューある面子を集めて心揺さぶってきやがるものの、でもガチャは嫌いなんだよぉー、と敢えて見て見ぬふりしてきたのに、遂にオーガストまでそんなのやっちゃうんですかぐぬぬぬぬ。
 例に漏れずこっちも絵は可愛いしCV豪華だし、シナリオも完全オーガスト監修とかやりたい放題じゃないですかヤダー!もー、これからの時代は全部定額制でなく変動制のガチャ主流になってくのかねぇ、と思うと、時代についていけない&いきたくない私としては溜息が漏れつつ、でもやりたいかやりたくないかと言われればそれゃやりたいさ小鳥居さんのロリ天才っ子とか可愛いに決まってるじゃんかぐぬぬぬぬ(二回目)。
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2017年09月22日

意外とギリギリ?

 FLOWERS冬編の感想をアップしました。
 昨日動けなかった分やや突貫工事的なタイミングになってしまいましたが、一応ざっくり気になったことはまとめられたと思います。厳密には考証プレイとして、春編からもう一度本筋を追いかけるくらいしたいものですが、今時にそんな余裕を持てるはずもありませんトホホ。

 内容としても、ちょーっと期待値上げ過ぎたかな?という肩透かし的な面、構成上致し方ないながら食い足りない面が散見されて、色々迷ったのですが感じたままくらいの採点にしときました。どうしても夏と秋の方が面白かった、とは思うんですよね残念ながら。
 無論それでも充分レベルの高い美しい作品にはなっているので、改めてシリーズ完結を機に、文学情緒あふれる百合の世界に触れてみたい、なんて人にはお勧めできますけどね。

 ともあれ、なんやかやと立て込んでたのでブルーリフレクションはあんまり進んでおらず、今は8章のフリー期間で、素材集めやサポーターキャラの最後のフラグメント集めに奔走しているところです。
 随分と尖った真央さんとも一時休戦的なスタンスになって、いよいよ全員サポーター登場、かつすべてのゾーンにいけるようになって、一気にできることが増えたので中々前に進みません。ある程度以上デートは重ねてたので、序盤からのキャラは特にすんなりフラグメントゲット出来るんですけどね。
 あと地味に素材集めしてみて、随分所持に偏りが、と今更気付く罠。黒輝石が思いの外大量に必要だとわかるも、ぜんっぜん持ってないから怒りゾーンに集めにいくのだけど、何故か不思議なほど採取できないというね。欲しいものほど出てこないこのもどかしさ、いかにもアトリエ的な(笑)。

 まあこの章である程度がっつり準備は整えて進もうと思っているので、どれくらい時間がかかるか不明だけど頑張らねば。でも何気にもう軌跡まで一週間を切って、存外遊んでる時間がない事に気付くのね。。。
 忘却紳士とウブ少女の体験版なんかも余裕があればやってみたいのだが、果たしてそこまでいけるかどうか…………まぁやるだけやるしかないね。

 そして遂にランス10の情報キター!!
 当然ながら最後は魔軍との大戦争になるわけで、今までのヒロインが一堂に集まっての作戦会議とかテンション上がるわー。すごくすごく楽しみ。
 ただ発売今冬、ですけど、流石に12月じゃないよね?昔は年末アリス、なんて定評もあったけど、流石に今年中に間に合ってしまうとスケジュール的に死ねるので、来年2月くらい希望です。。。
 
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FLOWERS 冬編

 突貫でプレイした春〜秋編が非常に耽美で幽玄で面白かったので、解決編となる冬編も楽しみにしていました。

シナリオ(23/30)

 その虎の尾は、どこまで…………。

★あらすじ

 秋にニカイアの会の会長選挙に名乗り出て、見事その難関をクリアした蘇芳。
 前任である譲葉からの文言の引継ぎも済ませ、そうしてそのヒントを元に風雪の中向かった場所に待っていたのは、ひとつきりの簡素な墓でした。
 その墓碑に刻まれた名前や墓碑銘には、一連の事件に関わりのある人物の姿が否応なく浮かび上がり、また譲葉からの忠告で、この件が学園の闇に通じる危険なものだと認識していた蘇芳は、周りの友人を巻き込まずに済むようにひっそりと一人で調査に取り掛かることになります。

 しかしその目論見は二重の意味でついえていきます。
 まずひとつは、純粋にニカイアの会の会長職が忙しく、中々私的な調査に時間を割くことが出来ない事と、また調査を進めても遅々として問題を紐解くカギが見つからないこと。
 そしてもうひとつは、蘇芳の周りにいる友人たちは、あからさまに何かを隠している蘇芳をいつまでも放っておけるような性格ではなかったこと。

 少しずつ、少しずつ。
 冬の雪景色の中でも花が綻ぶ準備を始めるように、ひとり、またひとりと友人たちにその目論見は看破され、半ば強引に助力すると宣言されて、けれどその多角的な視野を得ることで、どうしても手が届かなかった闇の奥の真相が見え隠れするようになっていきます。
 その中で、実際に顔を合わせることは出来なかったものの、確かに学園に未だまゆりが存在する確信も得られ、春からのこのアングレカム学園の生活の中で、強く逞しく成長した乙女たちの友情の絆が、最後の鍵を手にするために必須の力となって。

 果たしてこの学園に隠された最大の謎とは、アガベのタルパの正体とは何なのか?
 陰に陽に妨害が為される中でも、彼女達は挫けずに真相に辿り着くことが出来るのか?

 これは、閉鎖された狭い学園の中で、長い季節を剥き出しの心で向き合ってきた友情や愛情の育む絆が織りなす、優しさに溢れた春に至る為の物語です。

★テキスト

 今までのシリーズ同様に、今作も多数の引用や印象的な比喩、文飾がちりばめられ、美しくふくよかな文体として確立しています。
 これまでのシリーズを楽しく読めてきたなら当然文句の出ようはなく、と言いたいところですが、構成的な部分も含めて意図的に答えそのものを書かずに読み手の想像に任せる、なんて部分がいつにも増して多かったのは、情緒的な部分ではいい味になっていますが、多少スキップし過ぎて難解になっている部分もあるので痛し痒し、という印象です。

 それでも、ここまで共に学園生活を歩んできて、心がこなれた面々での心置けない会話の愉しさや温かさは、冬という季節を背景に一際鮮やかに輝いていて、とても心が豊かになったように感じられましたね。

★ルート構成

 基本的に過去シリーズ同様、ウィンドゥ右上の百合の花の反応である程度善し悪しが判別されるものの、大枠としての攻略順はしっかり決まっている、というイメージですね。
 春と秋は先にトゥルーが開示されてから派生エンド、というパターンでしたが、今回は夏編同様に、周を重ねるごとによりトゥルーに近づいていく、最後に大団円を迎えるスタンスを取っています。

 選択肢や謎解きは相変わらず簡単ではないですし、特に今回バッドエンド以外のルートを見るにあたっての制約条件が結構厳しく思いました。
 一方で特にGOODエンドあたりは、一周目の終わり方と比べてどこに変化がついているのか、それが選択肢の中から汲み取れない構成でもあったりで、その点はもう少し繊細な一工夫はあっても、と感じます。だって普通これ、最初にあのエンドに進んだら、とりあえず一通り逆サイドの選択を試してみるでしょうに。

 そのあたりですんなり進められない引っ掛かりはありつつ、一定条件を満たせば追加選択肢なども出て、ラストはしっかり大団円で終わっており、構成が読み手のプレイ感にそのまま立脚し過ぎているきらいはあるものの、まぁ綺麗にはまとめていると思いますね。

★シナリオ(ネタバレ考察など)

 今回は完全に新作のタイミングですし、過去作も含めてあれこれ行き来しながら検証すべき問題も沢山あるので、上手く切り分ける自信もないために最初からネタバレ白抜きで進めさせていただきます。

 まず純粋なシナリオの枠組みとしては、まゆりを取り戻す決意を固めていて、けれどそれには危険が伴うから仲間から一線を置いている蘇芳に対し、周りがやいのやいのとお節介を焼いて、最終的にはみんなの力を糾合して謎解きに挑んでいく、という王道的な構造であり、それ自体は文句はありません。
 他のヒロイン達をそういう風に駆り立てるだけの思想的な補助線は、当然春〜秋編の間でしっかり醸成されていますし、その精神的な成長と視野の広がりが、今回の難問を解きほぐすに際してもしかりヒント、きっかけづくりに寄与しているのははっきりわかります。

 まぁその辺のつくりに際して、今更ながらに苦言を呈するとすれば、相変わらず最終的には不法侵入と窃盗しか手段はないのかい、っていう画一的な構図と、それに対する罪の意識の一貫した薄さに対する部分は出てきます。
 それは本当に今更なのである程度飲み込むにしても、そういう非常手段に対するカウンターの在り方や、謎を解き明かすヒントの在り処など、全体的に序盤から中盤にかけて、わざと物語の着地点が殊更に暗く歪なものであるような印象にミスリードさせるパターンが多かった気はします。

 特に譲葉とネリネの再登場自体はあるかも、とは思っていたけれど、あんなあからさまに敵の尖兵的な立ち位置で冷徹に振る舞う、ってのは中々に心が痛いところですし、またそういう展開のバックボーンに対する説明や説得付けもかなり薄くて、色々とすんなり納得できない点は多くあります。
 それこそ謎は謎のまま、或いは言わぬが花、的な扱いで流されてしまった細かな謎もかなりありますし、その上で更に思うのは、そうまでして秘匿され続けてきた謎が、果たして本当にそこまで躍起になって隠さなきゃいけないものだったのか、それとも隠す意図があったのか、って部分の読み解きの難しさがあって、最終的な着地点としては確かに綺麗な大団円だけど、それで納得していいのか?って感じは出てきますね。

 その辺の謎に深入りする前にもうひとつシナリオ全体として思う所は、ズバリ百合成分が足りない!というところ。
 勿論それぞれのカップリングは健在ですけれど、あまり今回はそういうイチャラブ仲良しモードは強調されないのと、あと春〜秋はなんだかんだでそれぞれに新たな恋の芽生えが語られ、それと並行して謎解き、というスタンスだったのに対し、今回はどうしたって謎解きがメインになります。
 上で触れたようにその謎解きの秘密自体が結構拍子抜けなくらい軽いものではあり、けれどそれに比して、その謎に肉薄するためのアプローチの多彩さや苦難ぶりはかなり重く描かれており、それは今までに比べるとバランス的に冗長に思う部分も無きにしも非ず、とは感じました。

 当然その過程で、改めて蘇芳と、成長した他ヒロイン達が心をより深く通わす展開に愉しみを見出すことも出来ますが、でもそれはどうしても予定調和なところではあり、その心境の本意が中々垣間見えずにやきもきする、情動に満ちた三角関係の謎に比べるとサラッとした手触りになってしまうのは仕方のないところでしょう。
 トータルで見た時に、その謎解きにかける比重の重さの割にその真相が、というカタルシスの薄口さ、そしてようやく再会出来た、とはいえ、そこでグランドエンドに近づくほどに、ここまで辿り着けた原動力、蘇芳たちが直面した新たな三人のアミティエ制度の功罪の総括的な方向に進んでしまい、蘇芳とまゆりのイチャイチャはやっぱりほとんど見られなかったじゃんか!って憾みがちょい残ります。
 或いはその辺FDでたっぷり補完してくれますかっ!的な想いもありつつ、特に夏秋と謎を謎のままに残しての甘美さが際立っていて非常に面白かっただけに、ハードルが上がり過ぎていていざ解決編に辿り着いたらちょっと食い足りなかった、という贅沢な悩みは付き纏う印象ですね。

 さて、ここからは非常にざっくりですが謎の考察に入ります。
 論点として取り上げたいのは、大きく分けてみっつでしょうか。それは、

 @この学園の建物の構造面での秘密
 A譲葉とネリネの立場の謎
 Bそもそもアリウム=タルパの真相を隠匿していた真の理由

 という所で、上から順番に自分なりの考えを提示していこうかなと思います。

 まず@ですが、なんでこの学園、あんなに隠れ家的なところや、隠し部屋・隠し通路みたいなのが山ほどあるんだい?って話ですね。
 そのあたりは、最後の蘇芳の謎解きで、元々ここが保養所のような役割を果たしていた、とありますが、実体的にはもう少し陰惨な、一種の監禁・監視施設的な暗い役割も担っていた可能性を思わせます。
 多分あの図書室の隠し部屋はダリアのお父さんの書斎的な位置づけだったと思いますし、またマユリが美術室の隠し部屋に自然と行き来することが出来たのも、蘇芳たちが解明したルートとは違うところからの道行きがある、と考えられて、その辺の理由は明確には解析する余地はないものの、そうである、という現実は確かにあるはずで。

 それは現状、学園の運営を委ねられた一族であるバスキア家の謎でもあり、その効用的な部分はともかく、思想性としてもそういう閉塞的・隠蔽的な気質がこの場所には蔓延っている、と暗喩する上での装置的な征く割を果たしているのかなと感じますね。
 実際、ダリア先生はアリウムの住む家と学園を細やかに行き来している感はありますし、そしてそれを少なくとも大々的に表沙汰にはしたくなかったはずですから、そのあたりで一族しか知らない通路などを有効利用している可能性は高いです。
 そしてそれが、第二の謎にも少し繋がってくるのではないかと思っています。

 次いでAですが、そもそも譲葉はニカイアの会の先代会長として、どこまで謎の実態に肉薄していたのでしょうね?
 まず一つヒントになるというか、正直作中で正確に語られていたかうろ覚えなのですけれど、譲葉の代の級長や聖母役は誰だったのか?って点があります。

 譲葉がアガペのタルパの文言を耳にしたのは先代の会長から、という言質はあったと思うのですが、譲葉の代に真実の女神による失踪はあったのかなかったのか、そのあたりの関わり方で違う視点は持てるのかなと思います。
 少なくとも秋編が譲葉視点で、全てを理解して口を噤んでいる、というまでの気配は感じなかったですが、最低でも真実の女神を模する存在は認知していたようですし、それが春の殴打事件の謎にも繋がってくる、という示唆もあったので、そのあたりははっきりしないところです。

 とりあえず殴打事件に関しては、結果としては蘇芳の推理通り事故だったとしても、そのきっかけになったのが、この学園の謎にまつわるもの、いるべきでない人を見かけた、或いは不思議な場所から現れるのを見た、などの驚きに端を発していると解釈すればある程度まとまった話にはなります。
 その辺の状況証拠も含めて、逆にそれが二人が秋編で心を通わせた後、敢えてその謎の懐に飛び込んで協力している理由にも関わってくるのかもしれません。

 もっとも密接に考えれば、ネリネ自体が先代の聖母役で、実際にアリウムの娘としてシオンも演じた過去がある、という可能性もありますし、そこまで行かずとも、そういう役に選ばれればその後の便宜が図られる、という実情を想定していれば、先行きのない駆け落ちになるより、取引の上でその庇護に縋ろう、と思う向きもあるのかもしれないなと。
 家族関係で全てを捨ててより大変なのはネリネですから、そのあたりの対策でもあるでしょうし、そして現状で秘密を秘密のままにしておきたいと明確に願うのは誰か、その主体的な部分が最後の謎に関わってくると見立てています。

 最後にBの、そもそもこれは絶対的に、組織的に隠蔽された謎なのか、というところです。
 実際これはバスキア家にとって外聞を憚る問題ではありますが、ただ実際にプレイしてそれを告げられた時の印象としては、あれ?それだけ?って感はあったんですよね。
 聖母役を務めた内の幾人かがシオンだと誤認されて、その後シオンとして振る舞い病んだアリウムの心を慰める、それ自体は確かに大々的に噂されていいものではないにせよ、ここまで恐怖を煽って妨害しなくちゃいけないほどか?となると難しく感じます。

 それに、そういう役割が必要だとしても、それは普通に学業と並行して行う事も決して不可能ではないでしょう。
 勿論そうなると、同室のアミティエの理解くらいは必要になるでしょうが、みだりに言いふらさず協力させることで便宜の枠を広げる、くらいの処置でもなんとかなりそうですし、むしろわざわざあんな不自然な退学を装って疑念を燻らせるのが得策なのか?って話です。
 それに、本気で隠蔽するつもりなら色々脇が甘いのは確かで、まゆりが普通にあちこちに出入りしている事や、シオンの日記が標本なんてあからさまな証拠となる形で堂々残っている事などは、些か恣意的と見られても仕方のないところです。

 ですので、私の解釈としては、あくまでもこれは心の傷の問題に終始する構造なんだろう、と考えます。
 ダリアが未だに過去の傷を引きずり、それと出来る限り直面したくない故の措置で、それだけにいざ露呈しそうになった時に行き当たりばったりに糊塗してみたり、そういう部分は少なからずあるのだろうと思います。
 監視云々は譲葉のはったりっぽい気もしますし、実際のところダリアの心の問題の方が大きかったと見たいですし、それに対してまゆりも同調してしまった、と思うべきなのでしょう。

 アリウムの温かさに母の存在を思いだした、という示唆、そしてそれが蘇芳と想いが通じたばかりで、総室の恐怖を伴う中での逃避として機能してしまったと見れば、二人が暗黙の中でなるべくそれを糊塗し、自分の弱さと直面しない為に誰も近づけないように、と考えたのはありそうです。
 そう考えた時に、その為の妨害者として雇われた形の二人がああまでシニカルに演じる必要性はあったの?と、その辺はいかんせん誇張を感じてしまいますが、ある程度裏も表も知る中で、その時点では自分達の未来も確定していないし、慮るべきは、という冷徹な判断があるのも致し方なかったのかもしれませんね。

 それに穿って見た時、まゆりが異例の形で聖母役に選ばれたのは、その外見から最初からシオンの変わり身として立ってもらう、という忖度があるようにも感じますし、アミティエ制度が三人制になった自体は、ベッドの入れ替えとか実利的な部分ですぐにとはいかないから前もってだったとしても、お誂え向き、だったのはあるでしょうね。
 結局あの時点で女の子同士の恋愛をとどめられたのも、まゆりだから、に尽きるわけで、その意味ではやっぱりダリアの立ち位置は色々とうーん、ってなりますよね、えりかには悪いけど。逆にそういう後ろめたさがあればこそ、必要以上にその他の場面で徹底的に博愛主義を貫けるのかもしれませんが。

 そのあたり諸々考慮した上で、敢えてまゆりエンドとGOODエンドを切り分ける意図など、色々道中の選択に決定的な意味を感じ取りにくい構造での牛歩的な謎の開示とスタンスの変化が、それもやはり恣意的に感じる向きはあり、思想的な筋道として立花エンドの位置も含めてなるほど、と理解は出来るけれど、すんなり納得しがたいところはありました。
 色々考察を重ねた上で、こうであればそうか、という見立ては出来たものの、やっぱりその辺最初にストンと感情に落ちてくれないと心のざわめきに繋がらない感もあって、総合的に見ると夏・秋に比べて少し落ちるかな、というのが率直な評価ですかね。



キャラ(20/20)

★全体評価

 結果的に誰しもがそれぞれに大小はあれど心の傷を抱えていて、それと真っ直ぐ向き合う怖さゆえに誤った考えや行動に陥ってしまう、という人の弱さを追求しつつ、それを沢山の友で互いに支え合う事で前に進む強さを得る、という、王道的な関係性をしっかり最後まで紡いできた作品だと思います。
 その意味では作中に悪い人はどこにもいないし、結果的に苦しめられたり傷つけられたりするのも、その相手を理解するための一里塚、というスタンスはしっかりあって、それ故の赦しの尊さ、美しさがキャラ性にもはっきり投影されているのが素敵なところですね。

★NO,1!イチオシ!

 結局最終的にはえりかが一番好きかなぁと。
 というかこの子、最初から人嫌い人嫌いと予防線バリバリに張ってるくせに、実のところ一番絆されやすいというか惚れっぽいというか、見た目からハンデを負ってるところも含めての意地の張り方と素直になれなさのバランスが非常に良かったですね。
 物語的にも蘇芳と並ぶ探偵役として大活躍でしたし、基本あまりカップル成立後のイチャラブを堪能させてくれないこのもどかしい作風の中で、唯一素晴らしい百合感、夫婦感を千鳥との間で醸してもくれて、色んな意味で貴重なヒロインでしたし、本当にこの蓮っ葉な喋りと裏腹の乙女感が素敵でしたね。

★NO,2〜

 次点は当然蘇芳ですが、でも最後まで蘇芳は蘇芳だったなー、ってのはありますね。
 冬編でもなんだかんだ周りを思いやり過ぎて遠回りや勘違い、足踏みも沢山するし、その人間関係スキルの低さは一周回って愛らしいというか、それでも春編から比べれば長足の成長で、最後もしっかり自分のあるべき地歩を踏み固めていて、よく頑張りましたと褒めてあげたくなるのは確かです。
 見た目は一番大人びているのに愛らしいというギャップの強さもあり、シリーズ全体の主人公として相応しい存在感・魅力を放っていたと思います。

 次いでですと林檎、かなぁと。
 双子は結構性格が違うので、全編通していくと大分印象にもずれが出ますし、どうしても私としてはこういう性格の方が好きになりやすい、ってのはあります。
 当然双子は見た目もキュートですし、賑やかしとしても活躍度は高くて、その上での林檎の恋愛観、そこを克服した上での自然体が今回は特に気に入りました。

 そして千鳥は本当に夏からは考えられない表裏のなさ、真っ直ぐ気持ちのいい性格で、色々隠微な空気が流れるところもある舞台で、素晴らしい清涼剤として機能していましたね。
 エリチドの素晴らしさもありますし、嫉妬すら真っ直ぐで清々しくて、基本えりか至上主義ではあれ、徐々に周りとも打ち解けて真っ直ぐな心配を向けてくれるのがすごく心に沁みるところがありました。

 それに引き比べると、どうしてもやらかした感のあるヒロインは一歩引いてみちゃいますけどね。
 苺なんかも春のアレはこっちの主導でしょ?ってなるし、立花の黒歴史も当然、譲葉とネリネも多少悪ノリもあったとはいえ結果的にえりかにああだからうーんだし、ダリアはやっぱり最後まで胡散臭さは消えなかったしで、嫌いではないけど積極的に好き、と言うにはちょっと、ってのは私の心が狭いからでしょうかねぇ。。。


CG(18/20)

★全体評価など

 今回も量的な面ではシリーズの枠を踏襲し、全体的に非常に繊細で儚げで優美な絵柄でまとめているのも変わらず、とても綺麗で印象的な出来ではあったと思います。

 立ち絵に関しては新規は冬制服、あとまゆりのポーズくらいですけど、個人的に秋制服大好きだった身としてはちょっと衣替えが寂しかったりね。。。まあ冬制服も黒スト完備だからそこはGJ!なんですけど(笑)。
 そして千鳥には悪いけど、やっぱり冬制服の着こなしがベストなのは蘇芳だと思うなぁ。

 一枚絵は全部で45枚といつも通り。小物差分などもあるのでポリューミーとは言い難いですが、色々美麗でインパクトのあるものが揃っていましたね。
 特に最初の、鏡写しのようなまゆりとさゆりの使い分けとか、みんなで雪遊びとか、グランドの朝食準備とかがお気に入りです。


BGM(19/20)

★全体評価など

 楽曲もすべからく透明感と儚さ、そして今回は冬と言う季節感を踏まえての孤独感も踏まえての構成が目立ち、その上で心温める絆の在り処をそっと示すようなイメージが強かったですね。

 ボーカルは2曲+αというところです。
 OPの『Fairy Wreath』はすこぶる透明感に溢れ、冬の清冽な空気感を纏いながら手を取り合って、新雪を踏みしめて歩む力強さも兼備した素敵な曲ですね。ツインボーカルならではのサビの膨らみ、木霊のイメージがすごく鮮烈でもあり、かなり好きな曲です。
 EDの『Love in Bloom』も優しく柔らかく、雪の下からひょっこりと春の新芽が顔をのぞかせたようなほっこりする色合いに満ちていて、こちらも輪唱の効果がそれを上手く増幅させ、ゆとりのある安らかなイメージに調和させているなと思います。

 後は最後のグランドの、春編OPの『FLOWERS』のアミティエ三人での唱和バージョンも、シリーズの締めくくりとしてとても印象深いですし、やはりこれもしみじみといい曲だな、そしてまた出会いの春がやってきたんだなと、未来の明るさを思わせるところが素敵な演出でしたね。

 BGMはアレンジ含めて22曲、無論いくつかシリーズを通してのアレンジもありますが、相変わらずしっかりひとつひとつにマッチする楽曲を作ってきて流石です。
 出来も当然非常に高いレベルで安定していますし、耳に優しく、印象深く残る曲が多かったですね。
 特にお気に入りは『シオン』、かの少女の謎に秘められた哀しみと愛おしさ、温もりが非常に繊細かつ優麗に重ねられていて、すごく耳に残る上に淡い切なさの余韻を残してくれて、すごく気に入っています。


システム(8/10)

★演出など

 演出に関してはシリーズを重ねていく中で培われた、この作品ならではの素敵な演出効果をふんだんに投入して、時に楽しく、時に切なく、しっかり場面ごとの雰囲気を下支えする丁寧なバランスで組み立てられていると思います。
 今回はOPとEDムービーの美しさも出色で、特にOPの文字通り冬に妖精が舞うような神秘的な美しさは一見の価値がありますね。

 システム的にも元々そこまでがっつり細かく準備はされていない、雰囲気を楽しむ上でのギリギリのラインをしっかり意識しているところですので、便利、とは言い難いですけどこの作品にはこれでいいんだろうと改めて感じましたね。


総合(88/100)

 総プレイ時間は13時間くらいですね。
 大体最初の一周で8時間くらいはかかって、そこから全てのエンドやイベントを浚うのにかれこれ5時間くらい要していたと思います。結果的に4周する必要があるっぽいのですが、その為の分岐や手順が結構複雑なのが難儀と言えば難儀です。

 物語としても百合恋愛とミステリー要素のバランスが抜群だった春〜秋に対し、どうしても謎解きの比重が高くなる分間延びする印象も受けますが、それでも充分に耽美で優雅な雰囲気は味わえますし、面白かったとは思います。
 ただそこまでに煽られた期待値に対してのカタルシス、という意味ではあまり決定的な破壊力はなかったと思いますし、どこまでもしっとりと、その傷や想いに寄り添って楽しむべき物語で、でもその割には少し演出家上に危機感を煽ったりと、やや手つきに強引さが見られた分だけ、突き抜けた評価にはしづらかったと言えます。

 でも本当に、いざはじめてみたら期待以上に素晴らしく楽しいシリーズでしたし、百合模様の甘美さもしっかり堪能出来て、新たな扉を開いてみて良かったです。
 願わくばこれ、本当にそれぞれのカップリングがただイチャイチャしてるだけでいいですから、FD作ってくれたら喜び勇んで買っちゃいますねぇ。こっそり待ってますはい。。。
posted by クローバー at 17:29| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月21日

本調子が遠い

 引き続き体調不良で、本当はFLOWERSの感想書いてしまいたかったのだけど、体力的に無理でした。。。まあ途中まで書き終わってた創作のほう優先したのもあるけど。体調が戻れば明日書きます。戻ればね…………。

 ともあれ、日中も熱っぽくてうつらうつらしつも、コツコツブルーリフレクションは進めて今7章のフリー期間2の途中くらい。
 そろそろ出てくるサポーターヒロインも一筋縄ではいかなかったり、不協和音や予想外の出来事も増えてきて、ストーリーとしては厚みが出てきたかな、という感じ。
 キャラ的には理香がとても普通ではあるのだけど、しかし他と一線を画する陸上ウェアが素晴らしくエロいのでついつい会いに行ってしまう。。。有理はもっと怜悧なイメージだったけど、蓋を開けてみると紙一重ポンコツ系で意外と可愛い。。。そしてやっぱり奴は腹黒だった(笑)。

 バトル自体は相変わらず原種戦でも一切苦労しないお気楽モードだけど、これ以上絆イベントでのレベルアップ見込めないから、そろそろちょっとずつ面倒になるやも。基本何も考えず力押ししかしてないけど、いい加減サポータースキルの組み合わせとかも考えないとかなぁ。アイテムは最終的には自由にどのゾーンにも行けるようになるはずだけどね。
 しかしこれ、テーブルチャット自体は楽しいのだけど、話の種が文字通り種で落ちてて笑うしかない。。。せめて章ごとにモブの台詞が変化して、その中から楽しい話題を貰えるみたいなつくりには出来なかったのだろうかしらん。

 フィリスアフター更新。こっちもラストスパートなり。
posted by クローバー at 18:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする