2017年07月19日

<エルトナを動かすもの?事象を繋ぎ合わせて真実を導こう!>

プラフタ
「…………集まりましたね。それでは、会議をはじめましょう」

 人の出入りが激しくなってもなお、古紙の厳かで、どこかノスタルジックな匂いに溢れている、エルトナの鉱山から発見された過去の錬金術士の研究室。
 とりわけ人口密度が増し、人いきれがするような室内で、集まった面々をゆっくり見渡してから、プラフタさんがそう宣言する。

イルメリア
「ふふっ、やっぱりこういうピリッとした空気感はいいわね」
フィリス
「え、え〜…………そうかなぁ?わたしはもっとこう、ゆるーい雰囲気での話し合いを考えてたんだけど…………」
ソフィー
「しょーがないよ、プラフタってばこういう時はどうしても形式ぶりたい性質だから」
プラフタ
「そこっ、いきなり無駄口を叩かない!真剣味が足りませんよっ!」

 わたしと先生の愚痴めいた物言いに、すぐさまぴしゃりと鞭が飛んできて、思わず顔を見合わせて首を竦めてしまう。
 うーん、確かにここで、この先の大方針が決まると思えば気負うのもわかるけど…………ねぇ?

ルーカス
「それにしても話には聞いていたけど、これがミストルート家の祖先が築いた研究室とは…………この勤勉さには頭が下がるね。むしろ今の僕なんか何も寄与するところはないと思うんだけど、ここにいた方がいいのかい?」
プラフタ
「ええ、お願いします。ルーカスさんには色々貴重なお話も伺えましたし、また今回の話し合いの中で見えてくる問題点について、なにか指摘できることもあるかと思うので」
ルーカス
「いやぁ、僕はこういう人の多い場で発言するのは得意じゃないんだけどねぇ…………」
フィリス
「あははっ、確かに町の会合とか、最近はいっつもリア姉に任せっきりだったもんね。…………あれ?わたしたちが留守の時ってどうしてたの?」
ルーカス
「勿論ニコラにお願いしたさ」
リアーネ
「…………はぁ、父さんってば…………」
フィリス
「本当にかいしょなしの無駄飯ぐらいだよねぇ」
ルーカス
「う、い、いや、そこまで言わなくてもいいんじゃないかなぁ…………?」

 気弱な笑みを浮かべるお父さんの様子に、今度はリア姉と顔を見合わせてクスリと笑う。
 わたしの暴言問題は、リア姉に仲立ちに入ってもらってあっさりと解決した…………というより、わたしが気に病んでいたほどに二人は重く捉えていなかったみたい。
 お母さんなんて「あんたが頭カーッとなってとち狂った事言いだすのには慣れてるよ」とか言っちゃって!本当に失敬なんだから、って思うけど、あの様を見せた後じゃ何も言えないよねぇ、とほほ。

カルド
「コホン、ともかく、まずは僕達の文献調査の成果から披露する形でいいのかな?」
プラフタ
「はい、そうしましょう。未だ全ての書物に目を通せたわけではありませんが、必要な情報は出揃ったと思います」

 居住まいを正したプラフタさんが目配せを送ると、脇に控えていたアンネリースさんがわたしたち一人一人に要点をまとめた羊皮紙の冊子を配り始める。
 こういうのをきちっと作るあたり本当に律儀でマメだよなぁ、と思いながら、口頭での説明に合わせてその文章をしっかりと目で追っていく。

プラフタ
「…………まず最初に結論として触れた通り、このエルトナの異常ともいえる鉱山生成力の源泉には、かつてミストルート家に生まれた錬金術士の姉妹が築いた特殊な機構の存在があります」
フィリス
「へぇっ、姉妹で色々な問題に取り組んでいたんだ!えへへ、わたしとリア姉みたいだねっ!」
リアーネ
「まぁこっちは、姉の方が主導権を握って、妹さんがそのサポートに奔走していたようだけどね」
イルメリア
「あはは、そこは真逆ね。フィリスが献身的に裏方に回ってる光景とか、想像もできないものね」
フィリス
「わっ酷いっ!イルちゃんの風邪引きの時はあんなに甲斐甲斐しくしてあげたのにっ!」
プラフタ
「その甲斐甲斐しさの度合いはどうあれ、当時エルトナの鉱山の枯渇問題に直面し、かつ同時期にこの大陸を襲った天変地異に対抗措置を取るために、二人が協力して頑張っていたことは間違いないでしょう」

 わっすごい!プラフタさんてばわたしたちの無駄口をそのまま強引に話の筋道に折り戻したしっ!
 まーいちいち脱線に付き合っていられない、って事かもだけど…………でも前もって少しだけ聞き及んだその後を思えば、あまり暗い空気で話し合いはしたくないんだけどなぁ。

ソフィー
「はーいしつもーん!当時がそういう状況だってのは、なにでわかったの?」
アンネリース
「ふふっ、妹さんの方はとても筆まめな方だったようでしてね、一々克明に日々の出来事が綴られていたんですよ。というより、実はこの文献の二割くらいは、そういう雑事をつらつらと綴っただけの備忘録、或いは日記と言ってもいいでしょうか、そういう類のものなんです」
イルメリア
「こ、この内の二割が日記、って…………?一体どれだけ書き続ければそうなるのよ、って話ね。私もそうやって自分の足跡を文章に残す大切さは知っているつもりだけど…………」
カルド
「まぁ実際のところ、今から見て重要なのはこの研究室を作った当初の話だけで、その仕事が一区切りついてからは、純粋にこの場所の安寧を見守っているだけだからね。読み解く上での苦労はそこまででもなかったよ」
プラフタ
「そのあたりはいずれ時間があれば、ミストルート家の歴史を辿る、という意味でなされるべき作業とは思いますが、今の本題はこの姉妹の若かりし頃になにがあったか、です」
フィリス
「えっと、鉱山の枯渇ってのはある意味普通にしてれば当然の出来事、なんだよね?」
カルド
「そうだろうね。その辺は前にも説明した通り、こんな風に数百年単位で現存する鉱山など、それこそ歴史的記念物と言っても過言ではないと思う」
イルメリア
「それを可能にする仕掛け…………そこに根絶の錬金術と、大地の精霊王の存在が関わってくるわけですね」
プラフタ
「はい、その通りのようです。姉の方は、故郷の問題をどうにかするために各地を旅する中で、流浪の錬金術士に根絶の錬金術の手ほどきを受け、それと同時に大陸各地の鳴動をつぶさに見て、この状況から故郷を守らねば、と強く思ったのでしょうね」
フィリス
「るろーの、錬金術士?」

 またなんか穏やかでない単語が出てきた。
 その言葉を口にする時のプラフタさんも苦虫を噛み潰しているようで、あぁなるほど、これはつまりプラフタさんの過去の因縁とも絡んでくる話なのか、と気づく。

ソフィー
「…………プラフタ、もう話してしまってもいいんでしょ?」
フィリス
「へっ?先生、それってどういうことですか?」
プラフタ
「…………えぇ、どうやら近いうちに、改めて当人達とも話し合う必要があるでしょうからね」
イルメリア
「当人、達?また歯にものの挟まったような…………この際、全てをはっきりさせていただけますか?」

 その含みの原因に或いは見当がついているのか、少しだけ苛立ちを感じさせる声で、イルちゃんが先を促す。
 それでもプラフタさんは、口を開こうとしてまた閉じ、と躊躇を繰り返しているようで、それを見かねた先生が苦笑を浮かべながら――――。

ソフィー
「えっとね、アトミナとメクレットっているでしょ?」
フィリス
「え?あ、はい、あのなんか不思議な雰囲気を持ってる二人組ですよね?…………えっ、もしかしてあの二人も、プラフタさんの時代から生きている人達だったりするんですか?」
ソフィー
「実のところそーゆー話。もっと言えばあの二人は元々一人の人間で、根絶の錬金術の創始者。でもその効果を危険視したプラフタが、彼を打ち倒して二つの魂に切り分けて封印してたんだ。そしてプラフタ自身も、その復活を警戒して自分の魂を本に乗り移らせて永い時を見守ってきた、そういうことなんだよ」
フィリス
「はぇ〜、そ、そんな壮大な物語があったんですね?あ、あれっ、じゃああの二人って、ワルモノ、なんですか?」
イルメリア
「確かに時々意味深な事口にしたりもしてたけど、空飛ぶ島の探索行なんかでも、そこまで悪人の雰囲気はなかったわよね?」
ソフィー
「ま、そこにも聞くも涙、語るも涙の大河ドラマがあるわけですよ〜。その辺の話はいつか、落ち着いたらしてあげるね。まぁ少なくとも、今のあの二人は決してワルモノじゃないよ」
リアーネ
「…………でも、不思議ですね。確かに根絶の錬金術自体は、用い方を誤れば危険な代物かもですが、この大陸ではそれを決して悪い方向にだけ用いられているとは感じません」

 冷静に話を聞いていたリア姉が、すぐ様にその矛盾に気付き、指摘する。
 すると、そこまで強張った表情だったプラフタさんが、はぁっ、と大きく溜息をついて、少しばかり肩を落として口を開く。

プラフタ
「…………彼は、私の追及や弾劾を避けるために、ある時期から世界各地を転々とするようになりました。私はそれを追い掛けるので精一杯でしたが…………どうやらその合間に、惜しみなく根絶の錬金術の技術を提供していたようですね」
イルメリア
「確かに、若干の生命倫理とか環境保全とかの意識に目を瞑れば、この技術は普通に錬金術をマスターするよりも簡単に使えるところはありますからね」
フィリス
「つまり、当時でもふつーにいい事もしてた、って事?」
プラフタ
「彼の当時の、研究の為なら、という熱意がもたらす倫理観の欠如はかなり深刻でした。本来ならこの技術が世界に流布されるべきではない、と私は今でも思っていますが…………結局のところ、技術は用いる側の問題なのでしょうね」
ソフィー
「まー当時の彼としては、一緒にこの技術の真理を追究する仲間が欲しかっただけかもだけど、この大陸においてはそれをもっと切実な問題に向ける人の方が多かった、そういうことなんじゃない?」
リアーネ
「目的意識が違えば、手段の取りようも違ってくる、このエルトナの現状がその絶好の例、ということなんでしょうね」
プラフタ
「以前私達が留守にしていた時に、この件を二人に問い質してきたのです。ただあの時はこちらの質問の仕方も漠然としていたので、上手くかわされてしまって…………ここは改めて、最深部に至る前に確認しておくべきとは思います」

 長年の確執の澱はそう簡単には払拭できないのか、わたしたちが直接二人に過去の話を聞き出す必要性は認めても、まだ感情では納得できないようで。
 そんなプラフタさんの尖った眼を見ていると、確かにこの人なりに世界の心配をしていたんだろうけど、どこか近視眼過ぎたんじゃないかなぁ、と感じる。
 まぁその辺は一方からの聞き取りじゃフェアではないし、プラフタさんの言うとおりにここでの方針が決まったら会いに行く、として――――。

イルメリア
「ともあれ、この街と大陸に蔓延る問題を解決するツールとして根絶の錬金術を手にしたそのお姉さんが、妹さんと力を合わせて、大地の精霊王の祝福をこの地に集中的に付与する仕組みを作り上げた、ということですね?」
リアーネ
「けど、天変地異ってのは気になるわね。それって今の状況ととても酷似しているわ」
プラフタ
「えぇ、実際の事象としてもかなり重なる部分はあって…………ただそれは、直接この街の問題とは関係のない話かもしれません。私も当時のこの大陸の状況までは全く把握していなかったのですが、ひょっとするとあなたたちが調べてきてくれた、過去の精霊王との契約というものが関係しているのでは?」
フィリス
「えぇっと、要するに最初に天変地異があって、それをなんとかするのに精霊王と改めて契約する、という方法を見出した人がいて、それが済んだ後に、大地の精霊王さんだけ別口でこのエルトナに連れてこられた、って事?」
リアーネ
「時系列的にはそれしかないわよね」
ソフィー
「ただ、炎の精霊王さんはまだかつての契約は無効化されてない、って話をしてたよね?それって結局、その天変地異の根源的な要因は、それだけじゃ制御できなかった、って事にならない?」
イルメリア
「その辺は正直分からない事も多いですけど…………ただ当面は、エルトナの問題の解明に力を注ぐべきでしょう。こちらをなんとかして。なお解決されないなら本腰を入れる、そういう優先順位をつけておいてもいいと思います」
フィリス
「そだね、あれから天災自体は小康状態だし、まずはパパッとこっちを解決しちゃわないと!」

 それにもしかしたら、大地の精霊王さんをこの地に拘束していることが、その契約を十全に発揮させない要因になっている可能性だってある。
 どちらにしても、どんな事情があったにせよわたしはそういうやり方を容認したくはないし、今からでも正しい形に戻せるならば戻したい。
 その為に、まず突破しなくちゃいけないのは――――。

リアーネ
「それで、あの番人を退けるための手段はこれしかない、ということですか?」

 冊子を最後まで読み通したリア姉が質問する。
 そう、この地の奥深くに特殊な機構が眠っているとして、まずはそこに辿り着かないと話は始まらない。
 いつぞやのリベンジの為に色々武器やアイテムも整えてきたけれど、それでもあのジェノサイドモードは危険極まりないし、それをどうにかする手段を見つけるのも文献チームのお仕事だったわけで――――。

プラフタ
「はい、単純にフィリスが自身をミストルートの末裔だと宣言して、その血のスキャンを受けるだけのようです。ただ、どうやら完全解除モードを発動できるのは当事者の二人だけに設定されているらしく、それ以外の血族はプラクティスモードからジェノサイドモードの移行を阻止できる、というだけの効果のようですが」
ソフィー
「なーんか偏屈なやり方だよね。自分達だけしか信じてなかったのかなぁ?」
イルメリア
「いえ、それこそプラフタさんが持っていた危機感と同様に、この技術が世界に流布して悪用されるのは良くない、と考えたのではないでしょうか。自分達はやむなく用いてしまったけれど、出来ればこの技術自体は封印したい、問題が起こらない限り子孫にも掘り起こして欲しくない、と」
フィリス
「実際、機構の詳細は妹さんにもわかってないんですよね?」
プラフタ
「はい、そのあたりいくつかブラックボックスを、姉一人の胸に抱え込んでいるのは間違いないようです。現状最下層の装置の効用と、それに精霊王の力を借り受けている事は確実にわかっていても、その本質的な構造や解除方法は、辿り着いてみないとなんとも、というところですし」
リアーネ
「なんとも複雑な気分ですね。未来永劫の安定した生活をエルトナの住民に与える、その目的意識の崇高さは感じますけど、その為に取った手段が褒められたものとは限らない、というのは」
フィリス
「そうだよねぇ。正直鉱山がダメになりそう、って言うなら、みんなで外の世界に飛び出す方を選べば、ってわたしなら思っちゃうけど…………」
イルメリア
「誰しもがフィリスのように前向きではいられないのよ。実際この街の今の住人だって、フィリスの外に出たい!という想いに共鳴してくれる人は少数はなんでしょう?結局人は、生まれ育った土地に愛着が強いし、それを失いたくない、という方向にエネルギーを発揮するものなんだと思うわ」

 どこか実感が伴わないようなイルちゃんの総括に、一番深く頷いたのは、ずっと壁の花になっていたお父さんだった。

ルーカス
「…………僕もずっと母さんやばあちゃんから、ミストルートの家はこのエルトナの生活を守るためにあるんだ、って口を酸っぱくして言われたものだよ。僕は男で、特殊な能力を持たなかったから、それを深く実感する事はなかったけれど…………」
リアーネ
「ふふっ、お父さんがそうだったからこそ、代々受け継がれた気質は途絶えて、フィリスちゃんみたいな跳ねっ返りが生まれてきたのかも」
フィリス
「わっ、リア姉酷いっ!そ、それにそういうのわたしだけじゃないもんっ!えっと、わたしからすると大叔母さん?その人だってこの生活に疑問を抱いて飛び出してそれっきり、って話なんだし!」
リアーネ
「ふふ、そうだったわね、ごめんなさい」
プラフタ
「結局、その人のその後の消息はわかっていないんですよね?もしも血族を見つけ出せれば今後の助けになる可能性もあるのですが…………」
イルメリア
「……………………っ」
ルーカス
「…………面目ない限りです。ただね、当時は街の人みんなから、叔母さんの不逞な行為は咎められていたし、加母さんも本心では探したかったのかもしれないけど、対外的にはもう縁が切れた、というポーズを取ってなきゃならなかった。そういう空気の中で僕に何が出来たか…………」
フィリス
「あーうん、わかるっ!たまーにこの街ってやたらと閉鎖的な観念に染まる時があるよね!わたしはずっとそれもあんまり好きじゃなくって、なんでこうなんだろうって思ってたもん!」
イルメリア
「フィリスは空気なんてまともに読めないものね」
フィリス
「うわ失礼だなぁ、読めるよぉ、読めるけど読みたくないだけっ!」
ソフィー
「あははっ、でも確かに、こういう閉塞感が付き纏う環境で暮らし続けていたら、そういう気質が醸成されるのも仕方のない事だと思うよ。比較してどうこう、って言うのは良くないかもだけど、あたしの生まれ育ったキルヘン・ベルってホントに大らかで伸び伸びした街だからね」
プラフタ
「大らかすぎるのも考え物ですが…………まぁ、そういう気性が新たな時代を紡ぐ原動力になる事もありますからね。ともあれ今はないものねだりをしても仕方ありません、出来ることから始めていきましょう」
リアーネ
「そうすると…………まずは番人退治の為の準備かしら?」
フィリス
「えと、それより先にアトミナとメクレットの二人に会ってきた方がいいんだよね?これはプラフタさん抜きの方がいいかも?」
プラフタ
「遺憾ですが、その方があの二人も素直に話してくれる確率は高そうですね」
イルメリア
「だったら、わたしとフィリス、ソフィーさんの三人で行きましょう。ある程度錬金術の深い話になるかもですし…………リアーネさんはこちらに残って、プラフタさんと一緒に色々と下準備をしていて貰えれば」
リアーネ
「そうね、そうしましょう。それと、まだ文献調査も続けるんですよね?」
アンネリース
「はいー、それは勿論。うふふ、こんなお宝の山、一言一句さえ見逃してなるものですかー」
カルド
「いずれ追加でなにかわかったらお知らせします。…………まぁ、なんとか頑張りますよ」

 今後はアンネさんと二人きりにされる、と気づいたカルドさんの顔がちょっと引き攣っていたけど、でもこの二人は既知の間柄だし、共に研究馬鹿っぽいからきっと平気だよね?

ソフィー
「ぬふふー、それにしても、ねぇー」
イルメリア
「な、なんですか?」
ソフィー
「いやぁ、イルちゃんすっかり仕切り屋が板についたなぁって。プラフタも顔負けの采配ぶりに、成長したなぁってお姉さんは嬉しいのですよ」
フィリス
「あっ、ホントそうっ!イルちゃん最近肩肘張らず、ふつーに偉そうにみんなに指図できるようになったよね」
イルメリア
「ええっ!?そ、そんな不遜な態度を取ったつもりはないのだけど…………」
プラフタ
「いい事だと思いますよ。指示をする方が気弱では、それを信じてついていく方の士気にも関わります。イルメリアには統率者的な資質は多分にありそうですから、今後も期待しています」
イルメリア
「プ、プラフタさんまでそんな…………。私としては今までのようにプラフタさんに方針を決めて欲しいと思っていたんですけど…………その、つい」
プラフタ
「いいんです、聞いての通り私は過去の存在ではありますから。元々現在に深く影響を与えるような行動が許される立場でもないんです」
ソフィー
「もー、またそういうお堅い事言って!どうあれプラフタは今を生きてるの!それは忘れちゃダメなんだからねっ!」
フィリス
「そうですよっ、イルちゃん共々、今後も頼りにしてますからっ!」
イルメリア
「私も、プラフタさんにはまだ色々教わりたいことがありますからね、それこそそんな諦観の入った物言いをされては困ります。…………だけどフィリス、あんたは調子いい事ばかり言ってないで、もう少し自分の頭で考えるようになさい。ただでさえ容量が少ないんだから、使わないとどんどん退化していくわよ」
フィリス
「またしてもひどいっ!イルちゃん最近、わたしへの毒舌ぶりもレベルが上がってない!?」
ルーカス
「ははは、本当にいい仲間に恵まれたものだね。…………うん、やっぱりこの子は、旅に出して良かった」
リアーネ
「ふふっ、そうでしょう」

 しみじみと、噛み締めるようなお父さんの感慨が耳に届いて。
 その信頼を裏切らないためにも、ひとつひとつ、わたしらしく解決していかないとね!
 まずはアトミナとメクレットさんとの対峙だー、狐に化かされないよう、ついでにイルちゃんにも馬鹿にされないよう、しっかり話を聞いてこないとねっ!
posted by クローバー at 07:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月18日

待望せし華やかさ

 春音アリス*グラムの感想をアップしました。
 全体的にツッコミどころ満載のシナリオ構成なので、その辺ある程度丹念に追いつつ書いていったら結局ほとんど褒めるとこがなかったなぁ、という感じ。なんつーか私にとって一番好みでないタイプの乱雑さだった気もするのですが、まぁふつーあの落差をあの尺でやられたら困惑の方が先に来るだろ、って話で。
 ともあれその辺までは快調に書けていたのだけど、後半疲れて適当になった挙句に、操作ミスってシナリオ以外の内容全部一度吹っ飛ばしてしまうというどうしようもないミス。こないだ創作でもやらかしたばかりなのに、我ながら反省出来ないダメダメぶりである。
 まぁアレだ、いくら休み前だからって睡眠時間削り切り過ぎると碌な事はないよ、という教訓ですな。いやだってイース[が面白すぎるんだもんよ。。。

 つーわけで昨日も今日も空き時間のほぼ全てのリソースをイース[につぎ込んでいたのですが、その甲斐あってわたしにしては珍しくかなり順調に進み、今五部冒頭の迎撃戦が終わったところまで進みました。まぁここまでのプレイ時間が38時間で、占有率など考えればやっとこ半分ちょい、って感じなので困ったものですけど(笑)。

 昨日の続きからで、三部でこっち戻ってきてからは山登りの方策を求めて、ですけど、まさかこういう形で過去と今がリンクするとは思ってなかったですねぇ。この辺あまりにも都合が良過ぎるのは確かなので、後々それを補強するなにかは出てくると思うのですが、どうあれ峻厳な山登りは楽しくも険しく、しかしここで一服の清涼剤として、遂にリコッタ登場ですよ!
 貴重なロリっ子枠としてずっと楽しみにしていたので、非常にいい場面での登場に大歓喜でしたし、そして動いてる絵で見てもこの素肌+オーバーオールのチラリズムがエロ可愛過ぎる。。。そして声や見た目あたりから、どう見てもましろんです本当にありがとうございました状態ですなこれ(笑)。

 その辺はともあれ、時代が勝った喋りと屈託ない明るさで、いいムードメーカーになってくれると同時に、華やかさが足りなかった戦闘メンバーにも新味を加えてくれて嬉しい限り。
 例えレベルが低かろうと知った事ではなく、ノータイムでサハドのおっさんは二軍落ちさせて全力一軍採用ですよ。まぁ自分で操作するのは難しそうなので、ちょっとやってみただけですぐラクシャに戻ったけどね。もう完全に戦闘に関しては指がラクシャ仕様になっとる。。。
 そんで彼女の協力もあり、古代種を打ち破れる特殊な金属を見つけての迎撃戦、ここでの漂流村の一体感は素晴らしかったですし、最後のリコッタの「討ち取ったり〜!」が可愛過ぎて最高でした。このあたりのシナリオの緩急のつけ方素敵だよねぇ。

 新たな武器を手にして改めて山越えを目指す、という中で、なんてせこの世界観にみっしぃがおるねん!という突っ込み要素もありつつ、山頂ボスを倒して山向こうへ。このボス戦の足場の狭さ面倒だったなぁ。
 この島の反対側がどういう光景なのか、それが判明したところで三部終わり、という構成もインパクト重視で小気味よく、これからますます厳しい戦いが待っていると感じさせつつの四部。

 なんとか山を下り、かつての文明に近づくとともに、ダーナとのリンク具合も高まっていって、この四部ではダーナ側を操作している時間が相当に長かった印象ですね。
 とにかく現実での困難を打破するのに、過去からのアプローチを試みるというのはやっぱりそこまで上手くいくものかね?と思ってしまいますが、それでも少しずつ意思の疎通も出来はじめて、ダーナ自身の個性も彩り鮮やかになっていくのがいい感じでした。
 つかアレだね、なんかダーナって気質とか喋りとか、うたわれのクオンっぽいよね。なになにかな、って言い回しよく使うし。

 地味に過去編はダーナ一人なので戦闘が大変、というほどではないけど、いつもだと適当に敵を蹴散らしてもドロップアイテム他の二人が回収してくれるけど、こっちはそれがないからつい見過ごしがちになるのがアレですね。こっちでは暴れん坊ラクシャなもので。。。
 後は地下の仕掛けとかが結構めんどくさい。思った以上に色々やることがあるし、過去編は過去編で独自の算定システムまであるっぽいから、後々を踏まえてもきちんとやっておかないと、と隅々まで駆けまわっていたらやっぱりどんどん時間が無くなる罠。

 こっちはこっちで古代種しかいない大平原とか鬼のように危険で、最初のガイダンス通り手を触れなければ襲ってこない種もいるけど、すぐ近くを駆けてもダメ、というのに気付くまでえらい苦労しました。。。まあ最終的にはリーサルレイド力押しで何とか出来ちゃうのだけどね、流石にそこはイージーというべきか。
 そんなこんなで切磋琢磨して、ようやくたどり着いた大樹のお膝元では、リコッタの家族イベントなども含めて心に響くところもかなりありつつ、やはり最後のあの展開は衝撃的ではありますよね。
 どうしてこれだけの栄華を誇っていた文明が、こんな惨憺たる爪痕をありありと残して壊滅してしまっているのか、その上でそれを守護するべき存在のはずのダーナがこうしているのか、その辺の謎を多数孕みつつの四部終了、いきなりの迎撃戦ととにかく展開が忙しない。

 五部スタートの古代種オールスター的な迎撃戦もさほど苦労する事はないんだけど、中の人的には大苦戦だったみたいで、そこを颯爽と目覚めたダーナが駆け抜けていくのはお約束の展開ですね。
 ダーナ自身は向こう側で操作に慣れてもいるし、あと初期ステータスが鬼のように高いんですよねぇ。私はずっと、ダーナ加入したらヒロインオンリーパーティーにするんだ…………!と心に誓っていたので(笑)、迎撃戦の途中でも関係なくアドルくんを二軍落ちさせる暴挙に出るのでした。。。でもこのヒロインパーティー充分に強いっすね。
 ともあれここでダーナも本格加入して一段落、ってとこまで、またここから色々錯綜する謎にぶつかりつつ澄んでいくだろうし、いよいよ中盤も折り返しは過ぎて、というのが手に取るように見えてきましたね。船づくりも始まったし。
 二部ラストを思えば今後の展開も予断は許しませんが、このペースでがっつりと進めていきたいですね。ただそろそろまともに寝ないと死ぬな…………。
posted by クローバー at 19:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

春音アリス*グラム

 散々延期繰り返してたし、内容的にはあまり期待は持てなかったんですけど、絵とCVが強かったので惰性に任せて買ってみた、という感じですね。

シナリオ(14/30)

 乱雑もここまでくると芸術か?

★あらすじ

 主人公は、かつて正義感からとある事件を起こし、下手すると退学になりかねなかったところを生徒会長の優理に助けられ、懲罰的な意味も含めて生徒会の下部組織である黄昏部に所属する事になりました。
 部長の耶々も同じように優理に助けられて、その受け皿としてこの部を作ってもらった経緯があり、その為に恩返しを、という想いは軌を一にしていて。
 故に、学園で実験的にごく少数に配られているアーケンカードの特異な能力を用いつつ、二人でこじんまりと、生徒会では目の行き届かないささやかな人助けに奔走しています。

 この学園には、とある事情から自治組織が生徒会と新生会の二つあり、新生会が一方的に旧態依然とした生徒会のやり方を弾劾し、新風を巻き起こそうと対立を煽る中で、新生会下部組織の風紀執行部代表である幼馴染の一葉や、新生会の役員ながらしょっちゅう黄昏部に遊びに来る後輩の雪などとは、立場を超えた交流を持ちつつ、穏やかに日々を過ごしていました。

 そんなある日、学園に北欧からの転入生・エリサがやってきます。
 転校前日にひょんなきっかけで彼女と交流を持った主人公は、好奇心旺盛なエリサにいい意味で一目置かれ、その傍にいれば面白い事が沢山ありそう、くらいのノリで黄昏部の新たな部員となって。
 その登場と足並みを合わせるように、学園内ではZEROと呼ばれる不思議な怪盗の噂が流れ始めます。
 黄昏部が出窓としている目安箱にも、そのZEROと思しき相手からの数々の挑戦状や予告状が送られてきて、学園のイベント絡みで奔走する中でそちらの対処にも追われることとなり、今まで以上に賑やかな日々と、そして沢山の事件が舞い降りてきます。

 ひとつひとつの事件を足腰を据えて解決しつつ、その経緯でヒロインとの関係性もより深いものにしていって、そうこうする中でヒロイン達が抱える葛藤や苦悩、それをもたらす様々な学園にまつわる謎や闇も垣間見えて。
 やがて寄り添う相手を見出した主人公は、その相手の問題に向き合い、自身が持つ無限の可能性を有用に扱いながら立ち向かっていくことになります。

 果たして学園を騒がせる怪盗の正体と狙いはなんだったのか?
 アーケンという不透明な技術がもたらす不穏を、彼らは無事にはねのけられるのか?
 対立という関係性を克服し、手を取り合って、より明るい学園の未来像を紡いでいけるのか?

 これは春の手前で足踏みしている謎を解き明かし、美しく輝かしい未来を紡ぐための愛と絆の物語です。

★テキスト

 基本的に当たり障りはない、と思いますが、どこかとっつきにくさ、読みにくさは感じる文章です。
 全体的にノリそのものは真面目寄りなんですけど、説明しなくていいところがくどかったり、逆にすべきところが淡泊だったり、そのあたりのバランスが悪いのと、キャラ性を意識するのはいいにしても反応がかなり画一的で新鮮味が薄い空疎なやり取りになりがち、ってのはあります。
 サブ含めて横の繋がりが広いのはいいところなのですが、その幅広さを生かし切れていないというか、有機的な反応を引き出しきれていない感は強く、別枠でヒロイン視点モードもある割に、感情の掘り下げが基本浅いなぁ、と思いました。

 加えて土台の構成自体もかなり骨組みがファジーなのも相俟って、都度都度の状況が非常にアバウトで芯がない感じ故に、多少テキストが頑張って感情に訴えようとしても空転する、というイメージは強く、総じて眠くなりやすいというか、スラスラと先を読みたいと思わせてくれる吸引力はあまりなかったですね。

★ルート構成

 基本的にロックはなく、共通の中で狙ったヒロイン寄りの選択肢を選んでいけば、というオーソドックスなつくりです。
 ただこの点でプラス評価なのは、個々の選択がヒロインの心情を汲み取り、より深く寄り添うか否かというものであることと、その数が比較的最近のゲームにしては多く用意されているところですかね。そこで少なくとも主人公とヒロイン両者の信頼感や、恋愛の萌芽に至る筋道をある程度説得的に担保していると思います。

★シナリオ(大枠)

 基本的には不思議な能力や現象などと、ヒロインの心情を色々と噛み合わせながら情緒的な物語に組み上げていく、という事になりますが、大枠で見た時に気になる部分はかなり散見するつくりです。

 大別すれば三つあるのですが、一つ目は作品全体を通貫するテーマ性の弱さですね。
 基本的には優理のありようを模範として、善悪の対立と、悪をも内包し改心させて前に進む理想的な在り方を紡ぎたい、というところはあるでしょうが、ルート毎に内容そのものはかなり多様化、パラレル化しており、その中での強弱はどうしても出てきます。
 それはエンタメ色の強さ、という意味ではプラスに働くかもですが、その分作品の統一性においては致命的な欠損をもたらしてもいて、読後感の味わいひとつとってもかなり差異があるので、この作品といえばこう!というフックがないなぁと感じさせます。

 二つ目はそれに付随しての、強制力の高そうな外的要因の濫用と整合性の放棄ですね。
 特にエリサと一葉ルートで顕著ですが、少なくとも主人公達の立ち振る舞いとは全く無関係のところでほぼ確実に発生しうる事件を物語の土台に置くのは、他のルートではなぜそれが発生しないの?という疑問に直結します。
 勿論ある程度共通で伏線は引かれている展開なのですが、特にエリサルートのそれなどは共通の主軸と言ってもいい部分で、なのに他のルートに入ったらその問題は一切表面化せずに終わってしまうというのはあまりにも不自然であり、このあたりの都合のいい恣意的な構成は気に入りません。しかもエリサルートはラストがあんなんですし、その点でも救いがないというか。

 三つ目は章立ての構成面の画一感と、その繋ぎの不自然さですね。
 この作品は1章が導入、2〜6章がそれぞれヒロイン一人ずつにスポットを当てつつの共通で、7〜9章が個別になっています。
 この個別の割り振りがほぼ全員一緒で、7章で恋愛感情を高めてお付き合い開始、8章でイチャラブエロス、9章でシリアス〜解決という流れなのですが、この尺だとまず単純にイチャラブ自体はそんなに多くなく、密度も高くないと言えます。
 その上で9章でいきなり唐突にシリアスが始まることが多く、その個々の是非は個別感想に譲るとしても、その前の7〜8章での伏線の引き方や、9章での危機の中にいるなりのイチャラブ要素というものの引き出しが乏しく、あまりに不自然な状況で無理矢理エッチに雪崩れ込んだりとか、最初から回数が決まってるから消化しました、感がありありと出ているのが目立ちました。

 このあたりは正直もっと柔軟性があっていいと思いますし、シリアスもやるならやるでもっときちんと説得性を有するようなつくりにして欲しかったなぁと。上で触れた外的要因の扱いにしてもそうですし、それを抜きにしても個々のルートでの展開があまりにも都合が良過ぎることが多かったし、その背景についての説明不足は目立っていましたので、そのあたりは良くないと思います。

 ともあれ、この辺を踏まえた上で個別感想に入っていこうと思います。

★シナリオ(個別・ネタバレ)

 一応それぞれのルートのネタバレも書かないと語れない部分が大きいので、白抜きで進めていきますね。

 個別評価としては、優理>>雪=耶々=一葉>エリサくらいですね。
 正直物語としてのダイナミズムに関しては一葉とエリサがトップを争う感じですけど、私の評価的にはそういう部分的な盛り上がりの為に全体の整合性を大きく犠牲にしているのは気に入らないし、その上でまだご都合主義全開でもハッピーエンドだった一葉はともかく、エリサルートって誰得?と思わざるを得ないのでこうなりました。
 正直頭一つ抜けて最上位評価の優理でも水準クラスよりちょいマシ程度、というイメージですけどね。

 今日は下から順番に行きますと、まずエリサは本当に色々勿体ないルート。
 このルートはエリサが来日した真の目的と、そこでエリサが護りたいものをつけ狙うZEROとの対決、という構図で、その点ある意味共通のイメージからは一番シームレスに繋がるシナリオでもあったりします。

 ただこのルート、本当に色々と強引さや無理やりさが付き纏う上に、ものすっごいビターエンドなんですよね。。。
 そもそもからして時計塔の秘密と、そこに隠された秘宝の存在をどうしてZEROは最初から知っているのか、それを目的として色々画策、行動できたのか?って疑問点は色濃くありますし、ああまで執拗に主人公に介入させようとする想い自体も、過去の関係性があるとはいえかなり無茶なこじつけに思えるんですよね。
 かつその動機が本当に切実で、それがなきゃ自分が死んでしまうという中で、そこまでなのにどうして他のルートでは全く鳴りを潜めて、それこそ人知れずに死んでいってしまうのか、という部分がなんとも虚しく、なんでこんな設定にしたのかと思いたくなります。

 結局のところ、他のルートで整合性を保てないなら、ここで辻褄は合わせて欲しかったし、こんな重いものにして欲しくはなかったですよね。
 共通のZEROはあくまで主人公に絡む愉快犯的な部分が強かった、けどエリサルートで二人が時計塔の秘密を探ることになって、それを窺っている内にその秘密の内実に気付いて、それが自身の目的と合致していると気づいてより介入を加速させた、くらいの後付け、内的要因での展開に組み立てられる部分だと思いますし、かつあんな悲惨な背景はいらないだろと。
 あくまで過去を懐かしむノスタルジックと、そこで得た人生観との乖離を妨げるため、というイデオロギー的な対立に留めておけば、まだこの世界観的な善による悪の内包、というファクターとも絡み合ってくるのに、どうしても無理矢理悲劇的な物語に仕立てたかった、としか思えない悪意的な展開と構成要因なんですよ。しかもそれが他ルートにも悪影響を及ぼしているから何重にも性質が悪いというべきか。

 そこに至る経緯にしても、七不思議を解決しなきゃ道は開かれない、なんてのも、どこでそれを判定してるのか全く不透明ですし、あの殺伐とした展開の中で、主人公のアーケンの用い方としても、一葉ルートと並んで突拍子もない能力の発現になっています。
 基本主人公のカードは特別製で、想いの力で何物にもなれる、というのはまぁこの手のゲームでお約束感はありますが、それを特に苦労もなく恣意的に発現出来てしまうというのは、一葉ルートもそうですけどどっちらけの要因になりますよね。しかも本当にその幅が広すぎてやりたい放題なのも拍車をかけています。
 ここでもミスれば死、なんて矯激的な条件を付加するための巻き戻し、という強烈な発現に至っていますし、謎解きそのものは結構面白かっただけに、その温度差が何とも勿体ないですよね、と。
 挙句あのタイミングでHシーン突っ込むのはあまりに無謀だったと言わざるを得ない。。。

 その辺コミコミで最終盤の対決も、盛り上がりというより悲壮感ばかりが先に立ちますし、ここまであれこれやっておきながら、いざ対峙すればしたらでのあまりにも茶番な展開で、約束された悲劇を踏み越えてなんとか目的に辿り着いたかと思えば、そこから更にエリサとの別れなんていういらん要素まで持ち込んでくるから度し難いというべきか。
 確かに元々は三学期一杯、というのは共通でも出ていましたけど、他のルートだと目的が達せられていないのかは知らないですが普通に新学期になってもいるじゃん、という話で(逆に遥くんだけはちゃんといないのがなんとも哀愁をそそりますが)、この辺こそ都合よくどうにでも出来るだろうと。

 そもそも自身が政争の具になることを良しとは思っていないはずですし、その火種になる時計を封印したとしても、それを見守る為にこちらに残る、的な選択を、上手く別口の理由をつけて紡ぐくらいは出来ると思うんですよねぇ。
 結局このルートに関しては徹頭徹尾敢えて切ない展開を企図しているとしか言えず、そこに構成面での必然性が感じられないから鼻白むし、誰がこんなビターエンドを望んだんだよ!って突っ込まざるを得なくなるのです。

 さて、エリサで長くなりすぎたので後はサクッとにしたいですが、一葉もフレームとしてはエリサと似たような問題を抱えています。
 アーケン利権を巡っての外部対立、というのは共通でも示唆されてはいましたが、それがこのルートでだけ勃発する理由づけが皆無の上に、そこに主人公の父親の問題を無理にこじつけているから構成が非常にちぐはぐというか、粗いというか。

 一葉を助けたい、という想いで風紀に移籍して、そこからの距離の縮め方やイチャラブ展開自体はかなりいい味わいだっただけに、余計にそのシリアスの唐突さと上げ底のスケール感が痛々しくはなるんですよね。
 元々本格的なバトルもの、という構成ではなく、特に主人公はそっちの資質は現状ほぼない、という中で、それこそ自分達に出来ることをコツコツ進めていったら、いつの間にか大きな危機の流れに巻き込まれていた、という段階的な構成であれば、まだ最終的にこういう直接ラスボスと対峙、というつくりでも納得はいきます。
 しかしこれは、危険とわかっている所に徒手空拳で特攻する無謀そのものであり、それを是認する周りもどうかって思いますし、それを一葉と結ばれてのかつての正義感・信念の再勃興の証・裏付けとして見せたいと意図したなら、尚更に軽率で浅はかな側面ばかり目立って逆効果にすら思えます。
 挙句その打破にアーケンの無限可能性を拡大解釈しまくったようなやり方で対処しちゃってるし、時間がない、という側面はあったにしても(それだって物語的都合だからどうにでもなるし)、あまりにも粗雑だったとは思います。

 まぁ光の剣召喚して快刀乱麻を断つ、とばかりに獅子奮迅の活躍をする一葉がカッコ可愛いのは確かですし、終盤の展開も実は糸を引いていたのは…………的なお約束構成で、このあたりは土台がしっかりしていれば盛り上がった事でしょうが、あまりにその存在が唐突過ぎる&伏線が雑すぎるのでなんともなぁ、というところ。
 まだしもみんなの力を糾合して大団円、という方向にこじつけてるだけマシですけど、やっぱりもうちょっと構成に工夫がいるだろうと。その偽アーケンの活用にしても、露見しないようにより隠微に、とか、或いは二人の行動がそれを加速させる要因を作るとか、最低限それだけでもイメージは違ってきたのに、とは思います。

 あとエリサほどではないけど、そのタイミングでえっちに雪崩れ込むの?ってのは相変わらず。せめて梢に、時間までは二人きりでごゆっくり〜、くらいの台詞を言わせておけって話で、あの飛び出し方でもし真っ只中に戻ってこられたらどうすんのよ、って話で(笑)。
 そもそも一葉に関しては、仮にも風紀のワンツーのくせにはじめてが風紀委員室、という時点でアレなんですけどね。。。ただこの舞台設定だと、腰を据えて事に及ぶだけの場所が少ないってのはあるんですよねぇ。
 これは優理の話ですけど、彼女のはじめても主人公の部屋に連れていってみたら相方がいなくて、なし崩し的に結ばれて、でしたが、これ正直めっちゃ冷や冷やするというか、してる途中で戻ってきたらどうすんのよ、と思って集中できなくなっちゃうんですよねぇ。
 これがせめて優理の部屋なら、優理のあられもない姿を見るのが朝陽って事になるからまだいいけど(むしろその時の反応を見てみたい&まかり間違って3Pに雪崩れ込んで欲しい。。。)、主人公にしたって最愛の彼女の裸を別の男に見られる危険性は考えろって言いたいわ。

 ともかく、全体的にHシーンの回数と挿入場面が画一的に割り振られている弊害か、安心して二人きりの世界でイチャエロ出来る、というイメージを持ちにくいシーンがやたら多かったのが勿体無いところですし、一葉はその筆頭格ではあったな、とは思うのです。
 そして梢ルートの分岐がない事に望陀の涙を流すしかない。。。良い妹キャラなのになぁ。

 耶々に関しては、物語としてのダイナミズムは薄めで、あくまでも耶々が抱えるかつての家族への複雑な想いの解消がメインになっています。
 その点で極端な外的要因は用いていないし、シリアスとしてもアクセントは弱めなので、7〜8章でイチャエロしつつ少しずつその内面の複雑さに触れていく、という流れも自然ではありましたが、ただ9章の構成は非常に雑でしたね。

 いくらなんでも主人公がようやく黙ってみているだけでなく、自分で腰を上げて解決を目指そう!と思い立ってフラフラしているところで、超ご都合的にその過去を知る相手と遭遇して、本人にも聞けないような話を聞き及んでしまう、というのは不誠実でもあり、適当に過ぎるとも思います。
 そしてその原因となる病気やら技術やらも裏付けのないブラックボックスですし、それと結果的に主人公のアーケンの拡大性や、耶々母過労設定とか必要だった?と思える乱雑ぶりで、心理の踏み込みも浅く色々な意味で稚拙だったなと感じます。
 上に書いた2ルートに比べれば減点要素は少なめですが、逆に加点要素も少ないですし、ここもやっぱりその雪崩れ込みHシーンでいいのかい?ってのもあったりで、最初にプレイしたルートですがこの時点で作品全体にあまり印象は持てなかったですね。

 雪ルートも似たような感じで、彼女が拘泥する悠久の場所にまつわるエピソードがメインであり、その拘泥に至った心理をほぐしていくのが主題になりますが、その割に心理的変遷の紡ぎ方が稚拙と言うべきか。
 ヒロインとしての可愛さは抜群なのですが、その裏側で色々我慢したり、得たものが愛しいほどに怖くなる、という特殊な心情をしっかり掘り下げきれていないので、いきなりフラッといなくなって、その世界観に主人公を巻き込もうとするメンヘラちゃん的な見え方が強く出ていて、このあたりは確実にもっと工夫・掘り下げが必要だった部分でしょう。幻のゲーム探しにあんな尺割いてる余裕があったらこっち補完せい、って感じ。。。
 まあ悠久の場所、という不可思議の塊要素を抜きにすれば、基本内在要因だけで話は完結していますし、筋道そのものは悪くないのですけど、やっぱり基本的にパンチが足りない話なのは間違いないと思います。

 最後に優理ルートですが、これとて他に比べればかなりマシ、というだけで、色々ファジーな部分は目立ちます。
 良い点としては、元々伏線として紡がれていた過去の生徒会の不祥事と、それに尾を引く問題を、本来の優理だときちんと仕事を回すだけで手いっぱいで解決に導く決意にすら至れないところ、主人公と結ばれその助けを得て、そこに踏み込む余裕と勇気を得た、という内的要因で完結している部分、かつそこにほぼ不思議要素が絡んでこない点です。
 結果的にそれを推進することで、臭いものに蓋をしていた状況から一時反発を呼ぶものの、その誠実さとひたむきさで事態に向き合っていく中で協力者も沢山現れ、理想の形での送り出しが出来るという、いかにも善人過ぎる優理らしい綺麗な結末に導けているのも読後感としては素晴らしいと感じますし、そこに踏み出すまでに、溜め込んだものを全て主人公に受け止めてもらう、という愛情の蓄積があるのも丁寧なつくりだったなと。

 ただ一方で、結局その過去の不祥事絡みに関する明確な説明や、結果としての現在が必然だったと思わせるだけの説得力はほとんどないんですよね。
 そもそも学園の生徒会で派閥ってなんだよ、って思いますしねぇ。なんとなくその派閥って語感で、古く融通の利かない因習、というイメージを確立させて、それで有耶無耶に押し切っている感じがしてなんとも、ですし、それを解体するためにああいう自爆作戦が本当に必要だったのか、というのも怪しいところで。

 勿論ただ告発するだけじゃそれを守る勢力は砕けないから、一度その派閥に取り込まれて内部から瓦解させる、という戦略性はわからないでもないですが、そうならそうでそこをしっかり浮気さんくらいは把握していて示唆して欲しいですし、その結果として色々と負い目を追ったり、いらない苦労をしょい込むことになった人が多数いるのもまた事実なんですよね。
 大体からして、優理は元々の生徒会の一員ではなかったはずなのに、どうして後継者に選ばれたのか、それ以前に元会長の朝陽の姉とどういう関係性だったのか、その辺が全く不透明なのも良くない点で、朝陽の傾倒も含めて、優理自身にその大任が務められる、と邑陽に信じさせる繋がりをきちんと組み込んでおくべきだったと思います。

 言ってみれば今の生徒会って貧乏籤みたいなものですし(笑)、その筆頭が優理と朝陽なわけで、朝陽はまだ身内の事ですからともかく、優理はその不条理を押し付けた相手に対してもっと複雑な思いがあってもよさそうなものなのに、むしろ尊敬してます、その理念を継ぎたいです、と全力いい子ちゃん過ぎるわけでねぇ。
 共通での事件に関しても、魔が差した、出来心、って話で済ませていいの?っとレベルのおいたをあっさり許しちゃうところはあり、あまりに女神過ぎて逆にどうなの?とすら思ってしまうわけで、そうある背景も含めての掘り下げ、時系列を含めた明確な裏付けがあれば、このシナリオはもっともっと心に響く内容に出来たろうに、と残念に思います。


★シナリオ総括

 以上、とにかく全体的に色々とっ散らかってて、総合してなにが見せたいのかがわかりにくく、かつ物語としての味わいもコクが足りないというか、奥行きが薄いというかで、最後までこの世界観に没入出来る感じがなかったですね。
 アーケンにしてもこのメーカーの風土としての特殊性だけにより踏み込みにくいところはあり、でも多分以前の作品やっててもそこまでこの世界観に馴染めてる気はしないんですけどね。アリアも体験版だけやったけどかなり粗雑だったのは確かですし。

 ともあれ、局所的に見れば評価できる部分もあるけれど、総合的に色々と乱雑で面白味も濃くなく、後味が宜しくないルートもあるのでなんともなぁ、という感じです。
 ここまで取っ掛かりがないと逆に点数にしづらいですが、良い点を最大限評価してもこのくらいが限界かな、というところですね。


キャラ(19/20)

★全体評価

 サブキャラ沢山でにぎわっているのはいいですが、どうしても一人ずつの掘り下げは浅く、また善悪の振れ幅も大きい割にそれを一括りにしてしまうようなざっばさ、気持ち悪さもあったりで、全体的に造形としてまとまりを欠くし、乗り切れない部分もあっのたで少し減点、という感じで。

★NO,1!イチオシ!

 最初に出てくるのが朝陽、って時点で色々どうかなって話です。。。
 まあでもこの子が一番癖はなくまっすぐ淳良で、かつバランスも取れていたと思うんですよね。あたりは強いですけど敬慕する相手には礼節もあるし、率直に自分の想いとも向き合えるいい子なので、是非攻略キャラにしてあげてください。。。

★NO,2〜

 優理は流石の安定感で可愛かったですね。ヒロインモードでの女の子らしさは抜群でしたし、実に王道ヒロインだったと思います。
 ただこの子の無限大の優しさの根源がわからぬままに進むので、その点シナリオの中でちょっと気味悪く見えたりしてしまったりもするし、バランスという意味ではやや善性全振りしすぎてリアリティがないなぁとは感じました。

 次いで梢になっちゃうかなぁ。この子もいい実妹ヒロインでしたし、それでいて一線を超える想いを抱くに足る経緯を持っているので惜しいなぁと。
 それ以外のヒロインもそれぞれに魅力はありますけど、めんどくささやシナリオ面での脚の引っ張りがあったりで、どうにもガツンとは来なかったというのが率直な所。


CG(18/20)

★全体評価

 美麗な絵柄ではありますし、当然可愛くて満足なのですが、やっぱり本質的にボイン特化ではあるし、シーンに入っての品性を崩すような構図を狙ってやってくるところで、私の好みとは噛み合い切らんなぁ、ってのはありますかね。量的にもちょっと足りないですし。

★立ち絵

 ポーズはヒロイン2種類にサブ1種類、腕差分もあるけれど躍動感はそこまで、ですかね。それぞれの個性に見合ったつくりではあったと思います。
 お気に入りは優理全部、雪正面、一葉正面、梢、朝陽、乃々花あたりです。

 服飾はヒロインで3〜4種類、サブで1〜2種類ですね。決して多くはないですが必要なものは揃っています、が、贅沢を言えば寮生活なんだしパジャマは欲しかったかな。
 お気に入りは優理制服、水着、一葉水着、耶々制服、私服、雪制服、水着、着物、朝陽制服、梢私服あたりですね。

 表情差分もそこまで多くはなく、遊びも含めて面白さはありますし可愛かったですけど特別感はないかなと。
 お気に入りは優理は大体全部、一葉笑顔、怒り、照れ目逸らし、雪笑顔、ドヤ顔、ジト目、耶々照れ焦り、苦笑、朝陽笑顔、ジト目、怒り、梢笑顔、てへぺろあたりですね。

★1枚絵

 通常82枚にSD10枚で計92枚、値段を鑑みるともう一押し欲しいかな、という感じで、特にみんなでワイワイってイベントは結構あるのだから集合絵は欲しかったです。
 質は悪くないですが、上に書いたように好みと合致しない部分もあり、特に、と言えるほどのものはなかったですね。


BGM(19/20)

★全体評価

 質量ともに素晴らしく、この作品で唯一手放しで賞賛できるポイント。
 非常に神秘的かつ抒情的な曲が多くて、ちょっと不思議な世界観を見事に下支えしているなと思います。

★ボーカル曲

 全部で2曲。
 OPの『春音*ベール』は爽快さと流麗さがしっかり表に出ていて、高音域のボーカルやコーラスの使い方が上手く、それでも耳に刺々しくなく響いてくるメロディラインの美しさと合わせて中々いい曲だと思います。
 EDの『ALICE GRADUATION』もかなりの名曲。
 こちらはしっとりした出だしでEDらしく、と思いきや、Aメロ後半から奔放な展開を織り交ぜ、サビでも一気に高音域まで突き抜ける鮮やかさを見せながら、全体の統一感は取れているという見事さ。シナリオ構成に爪の垢を煎じて飲ませたい(笑)。

★BGM

 全部で46曲とかなり豪華。正直リソースつぎ込むべきところを間違えてる気すらする。。。
 とにかくその分だけ状況に合わせて細やかに曲を設定できているし、ひとつひとつに奥行きがあり神秘性と透明感、荘厳さも付与されていて非常に耳に残る出来でしたね。シナリオがイマイチでも、曲の力で盛り上げていると感じた場面も多々ありました(笑)。

 特にお気に入りは2曲。
 『悠久のアリスグラム』は問答無用で神曲ですね。今年のBGMでもトップクラスに入ってくるのではないかと。
 とにかくピアノの主旋律が神秘的で壮麗で、それでいて哀切や郷愁も応分に織り交ぜ、それを全て公平に内容して想いに転化してくる感じで、汎用性も高く非常に耳に残りやすい、この作品を代表する曲だと思います。
 『未来完了形』も非常に素晴らしい曲です。
 こちらは受け入れがたい現実と向き合い、それを乗り越えていく強さと覚悟の尊さを刻み込んだ感じで、中盤の盛り上がりから終盤静謐さを取り戻すところまでの構成が絶妙であり、こりーれも大好きな一曲ですね。

 その他お気に入りは割愛。最近CGもだけど、特に、以外をわざわざ書く必要ってないかも、と思い始めてきたので。。。


システム(8/10)

★演出

 そこそこ頑張ってはいますけど全体的にもっさりしているし、カットインに頼り過ぎている部分もあったりで、あまりパッとはしないですかね。
 情景演出もそこまで後押しできるほどの迫力はなかったですし、ムービーなども普通の出来なので、総じて可もなく不可もなく、ってところです。

★システム

 こちらは比較的豪華というか、色々面白い機能も搭載しているなと。
 勿論必要最低限はしっかり完備した上で、お気に入りボイスとかプレイ時計とかは中々実用性があると言えばあるし(使わなかったけど。。。)、やっぱりちょっと動作が重い気はするけれど全体的に悪くはないです。
 しかしゲーム内の時間表記の管理が甘すぎるのは、シナリオの責任もあるでしょうけどもうちょいなんとかしようよ、とは思いますけどね。


総合(78/100)

 総プレイ時間22時間くらい。共通が7時間、個別が3時間ずつという感じですね。
 全体尺としては結構しっかりあるのですけど、いかんせん個別がパラレルなくせ、共通にその伏線を無造作に全部突っ込む雑仕様ですし、繋ぎに無駄な部分も多いのでなんともですね。
 個別の構成もスムーズとは言い難く、時間の割に中身はない感じで、正直プレイ中に入り込めずしょっちゅうウトウトしていた私がいる。。。つまらない、とまでは断言しませんが、これだけ時間をかけてこのシナリオはなぁ、とは思います。

 まぁ絵とCVは期待通りの威力でしたが、といって期待以上ではなく、むしろキャラの魅力をシナリオが足を引っ張って減衰させているところもなくはないので、その辺は難しいですね。
 まぁ基本的にはあまりお勧めは出来ない一本、という感じかなと。
posted by クローバー at 04:24| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月17日

なにがと思えば

 イース[は三部にちょっと入って、こっち側に戻ってきたくらいまでですね。
 とりあえず一部はすごくあっさり終わった癖に、二部は鬼のように長かったなぁ、という印象でしたねぇ。
 さしあたり殺虫剤を駆使してあちこちの塞がれた通路を解放し、行けるところは出来る限り網羅したつもり。まだこれで1/3ちょっとしか過ぎてないのかと思うとスケール感に圧倒されますがその辺は流石ファルコムで、そしてこのあたりになるとこの二部の表題が漂流者達の狂宴だったことを大分忘れてて、そもそもなにが狂ってるのかしらん?とのうのう構えてたんだけど…………うわぁ。

 まさかいきなりここまで凄惨な展開になるとは思ってなかったし、けど最初の客船の時点で色々伏線は出揃っていたわけで、そこからコツコツ状況を蓄積してきた分の説得力はきちんとある、というのが相変わらず見事な手管と言うべきか。
 まあこの気苦労が絶えない二重苦の中で、ラクシャの会心のデレが見られたのは快哉なんですけれど、それにしてもその後の展開容赦ないなぁ。。。
 実際こういう島でのサバイバルで、仲間の結束が乱れた場合はってお約束を踏襲しているところもあるし、そこでオールグリーンにしちゃったら緊迫感もないから、こういう先の読めないドラマ性をしっかり組み込んでくるのはその後に向けてのスパイスとして確実に有用に作用するんでしょうね。するんだけどうわぁ重いよなぁ。

 そしてそんな重い状況が圧し掛かって、これから漂流村の行く末はどうなるんだ…………?とやきもきさせたところでの三部の導入がまた心憎いというか、これまでモノクロ回想のみだったダーナ編がいよいよスタートなんですね。
 にしてもこのエタニア王国の巫女の衣装、エロ過ぎる(笑)。どこの場末の酒場の踊り子ですか?って言わんばかりの露出なのにみんな平然ってのがシュールというか、ダーナなんか完全に下乳丸出し&パンツじゃないから恥ずかしくないもん!状態なんですよねぇ。そりゃローアングルでじっくり見定めるしかないでしょ。。。

 正直まだこのダーナ編とアドル編がどうリンクしてくるのか想像できないですけど、最終的には仲間になるパターンの気はするので非常に楽しみですね。
 なんせこのダーナの二段ジャンプの法具がないと進めない地形とか結構ありますからねぇ。。。
posted by クローバー at 17:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月16日

その前にやることがあるだろう

 忙し目の週末ながら、イース[が大変に面白いのでついつい睡眠時間削ってでも頑張ってしまう。。。これが蓄積してダメージになるんだよなぁ、とも思うし、最近は睡眠負債云々の言説も喧しいけれど、まぁぶっちゃけそれを言い出したら私の睡眠負債なんてもう日本国債レベルの蓄積だろうし(笑)。

 ともあれ話としてはディナが漂流村に来て、虫の駆除剤を交換できるようになったぜ、ってところまでですね。レベル27くらいだけど、とにかくリーサルレイドがバランスブレイカーレベルで強いのでそんなに苦労がない。SP2/3のアクセもゲットしたし、困った時はとりあえずR1+〇連打してればなんとかなるのは、アクションダメダメの私としては有難いところですね。。。
 しかしディナの恰好は改めて見てもやたらとエロイなおい。。。最初に漂流村にラクシャ一人しかいなかった時もちょっと思ったけど、こんな状況下でそんな扇情的な恰好してたら凌辱輪姦ゲーまっしぐらになっても不思議ない、とか思っちゃうわけで。どうも健全なコンシューマばかりやってると、エロス思考のスイッチが普段より敏感になるというか、挙句の果てには首くらいまで水に浸かって釣りをするのを水責め〜、とかまで発想するから恐ろしいね(笑)。

 なんかラブ神スピンオフの逆輸入18禁版が出ますよ〜とか見て、そもそもそんなん作ってたんかい、というのがまずひとつと、いやいやいやスピンオフ作る前に、本編のイワナ攻略パッチ作るのが先だろう!という魂の叫びがひとつ(笑)。
 ホント未だにあれは思い出すと諦め切れなさが募るというか、あれからかなり長い期間が過ぎたけど、未だにイワナ以上に攻略できなくてぐぬぬ度の高いヒロインっていないんじゃないかしら、と思うくらいである。ホントイワナさん可愛いんで、むしろヒロインの妹サクヤより可愛いんで(笑)、今からでも遅くはないですよー、いつまでも待ってますよー。。。
 
posted by クローバー at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする