2017年09月21日

フィリスアフタークエスト <絆が紡ぐ再会!エルトナのあるべき姿を取り戻そう!>

フィリス
「それでそれでっ!エルトナの印象はどうだったかなキルシェちゃんっ!」
キルシェ
「え、っと…………ううん…………」
フィリス
「わくわくっ、わくわくっ!」
キルシェ
「…………う…………その…………」
イルメリア
「ちょっとフィリス、あんた前のめりになり過ぎよ。少しはキルシェのリズムってものも考えてあげなさいっ!」

 一通りエルトナの街の案内を終えて、勢いこんで感想を引きだそうと意気ごむわたしを、文字通り襟首を引っ張るようにしてイルちゃんが窘めてくる。

フィリス
「えーっ、どうして止めるのさイルちゃんっ!」
イルメリア
「止めはしないわよ、ただ少しはキルシェに息つく暇を与えてあげなさいって話。ただでさえ案内自体駆け足だったのに、そんな立て込んだ尋ね方をされたら思案もまとまらないでしょ。キルシェはあんたみたいな本能と言動が直結してる体力馬鹿の野生動物とはわけが違うのよ」
ソフィー
「ぷっ!」
フィリス
「ちょっ!またそんな立て板に水で人の悪口をぉっ!先生もなに吹き出してくれちゃってるんですかぁっ!」
ソフィー
「だ、だってぇっ、余りにも今日のやる気が有り余ったフィリスちゃんにぴったりな表現過ぎて…………っ!」
プラフタ
「実際、はしゃぎ過ぎていつも以上に周りが見えていませんでしたからね」
フィリス
「うぐっ、プラフタさんまでぇ…………。そ、その、ごめんねキルシェちゃん、もしかして無理、させちゃった?」
キルシェ
「確かに、ちょっと疲れた。…………でも、楽しかったから気にしないで」
フィリス
「そ、そっか…………」
イルメリア
「やれやれ、こういう細やかな気遣いも出来て、キルシェの方がよっぽど大人よねぇ」
フィリス
「イ、イルちゃんに言われたくないもんっ!いつもいつもそうやって人の揚げ足取りばっかして勝ち誇ってさぁっ!」
イルメリア
「あ、揚げ足取りってなによっ!私は正論しか言ってないわよっ!」
フィリス
「正論だって言い方ってものがあるじゃんっ!イルちゃん絶対時々悪意的だもんっ、わたしを馬鹿にして楽しんでるもんっ!」
イルメリア
「そ、そっちこそしょっちゅう確信犯的に人のことからかってくるじゃないっ!自分の事を棚に上げて良く言うわよっ!」
フィリス
「なにさっ!」
イルメリア
「なによっ!」

 やっぱり、普段より気分が高ぶっていたのだろうか?
 売り言葉に買い言葉がポンポンと零れ出て、気付けばいつものような口論に――――。

リアーネ
「はいはい、大切なお客様の前で喧嘩しないの。はいっキルシェちゃん、まずはこれを飲んで落ち着いてね」
キルシェ
「あ、ありがとう。…………その、二人は…………」
リアーネ
「あぁ平気よ。このくらいのじゃれ合い、日常茶飯事だもの」
ソフィー
「あれだよね、いわゆる犬も食わない類のやつだよね」

 けれどそれに、タイミングよくリア姉が水を差してくれる。
 わたし達の前に茶器を置くときだけ殊更に音を鳴らしたのも、いい加減になさい、という無言の仲裁のようで、それを受けてイルちゃんがバツ悪げにふいっとそっぽを向く。
 うぅーっ、こういう時でも仕草がなんか可愛いのが、イルちゃんてばホントにずるいんだよぉっ!

キルシェ
「…………こくっ。あ、美味しい…………」
リアーネ
「ふふっ、良かった。これ、この地方特産の茶葉だから、お口に合ったならなによりだわ。それじゃお茶菓子も持ってくるから、ゆっくり寛いでお喋りしててね」

 芳醇な香りを立てる温かいお茶を一口啜って、目に見えてキルシェちゃんの頬に赤みが戻る。
 それを見てようやく、キルシェちゃんの体力を顧みず引きずり回してしまった、という指摘が的を射ていたことに気付かされ、反省の意味も込めてわたしもその所作に倣う。

 …………うん、おいし。やっぱり故郷で飲む、リア姉が淹れてくれたお茶が一番落ち着くね。

キルシェ
「…………その、上手く言葉にまとまらないんだけど…………」
フィリス
「え?」
キルシェ
「エルトナの印象。訊きたいんでしょ?」
フィリス
「う、うん訊きたいけど、もう平気?」
キルシェ
「扱いが極端。いきなり腫れ物に触るようにされても、困る」
フィリス
「そ、そっか。あははぁ、そりゃそうだよねっ!んじゃ教えてっ、キルシェちゃんの目にこの街がどう映ったか!」

 仕切り直しで改めて水を向けると、今度は当惑ではなく、しっかり思案を頭の中で回転させている、少し大人びた凛とした顔つきになる。
 やがて、その口から漏れてきたのは――――。

キルシェ
「…………時の流れが、すごくゆったりしているように感じる街」
フィリス
「へ?時の流れ?」
キルシェ
「うん。住んでいる人はみんな朴訥で、和やかで、それを包み込む街の空気感も、もっと閉塞的になってもいいのにそんな感じもなくて…………。誰もがあくせくせずにいられる、外界と隔絶した温かさがあるなぁ、って」
フィリス
「え、えーっと…………それって誉め言葉、なのかなぁ…………?」
イルメリア
「なるほど。その気持ちはよくわかるわ。私もはじめてここを案内されたとき、まるで壺中天のような、って思ったもの」 

 その感想のニュアンスの受け取り方に戸惑っていると、またしたり顔でイルちゃんが口を挟んでくる。

フィリス
「むぅっ、なんだいイルちゃんってばっ!コチューテンだかウチョーテンだか知らないけど、またぞろインテリぶったむつかしい言葉使って煙に巻こうとしてさっ!」
キルシェ
「壺中天…………うん、それ。その表現、私の印象にもピッタリ」
フィリス
「えっ!?あれっ、キ、キルシェちゃん!?」
イルメリア
「ふふん、ほら見なさい、キルシェにはきちんと伝わってるわ。私がインテリぶってるんじゃなくて、あんたの学が足りないのよっ!」
フィリス
「え、えぇーっ!そ、そんなぁっ、二人だけで分かり合ってるなんてズルいっ!ちょっとイルちゃん、ちゃんとわたしにも意味を説明してよっ!」
イルメリア
「どーしようかしらねぇー、勝手に煙に巻いてる、だなんて悪罵を投げつけてくる、思考回路のおめでたさが有頂天なフィリスには、すこぅしばかり疎外感を味わってもらわないとねぇー」
フィリス
「う、うぐぐぐ…………」

 その勝ち誇った表情がマジでむかつくっ!
 わたしが睨みつけても涼しい顔で、殊更にカップを優雅に傾けたりして、その様子に歯噛みしていると――――。

ソフィー
…………ねぇねぇプラフタっ!そ、その、コチューテン、って、なに?
プラフタ
なにを小声で訊いてくるかと思えば…………。知らないなら堂々と訊けばいいでしょうに
ソフィー
だ、だぁってぇっ!もしも流れでフィリスちゃんに頼られたときに答えられなかったら、先生の威厳台無しじゃんかー!
プラフタ
元より吹けば飛ぶ程度の威厳なんですから、気にすることもないでしょうに
ソフィー
うぅーっ、プラフタのいじわるぅっ!

 …………すみません先生、全部丸聞こえですよ。
 でもそのおかげで、少し焦燥感が薄れましたありがとうございますっ!

リアーネ
「壺中天、って言うのはね、故事に出てくる、壺の中にある楽園のように穏やかな、幸せに溢れた別天地の事を指すのよ」

 そして向こう側でこちらの会話にきちんと耳を傾けていたのだろう。
 リア姉がクッキーをテーブルに並べながら、苦笑いでわたしにもわかりやすく説明してくれた。

フィリス
「ふぇー、そんな意味なんだぁ。そっかそっか、幸せに溢れた別天地で、生きるのにあくせくしなくてもいいからこそ、時間がゆったり流れてるよう、って所感に繋がるんだねっ!」
キルシェ
「うん、そんなところ。それに街の地形自体も、山を刳り抜いたようなつくりで壺っぽい」
ソフィー
「そ、そーだよねぇうんうんっ!…………わっ、このクッキーおいしっ!みんなも食べなよっ!」

 ちょっと焦り気味に話を逸らす先生が微笑ましい、なんて思いながら、わたしも口の中でほろほろと優しく溶ける味わいを堪能する。
 キルシェちゃんはと言えば、大切そうに一枚のクッキーを両手で掴み、小さく小さく齧ってはそのふくよかな味わいに幸せそうな顔を見せてくれていて、改めて今日、この子をここに招待することが出来て良かったと思う。

 それに、嬉しい事と言えばもうひとつ――――。

リアーネ
「…………ふふっ」
フィリス
「ん?どったのリア姉?」
リアーネ
「ううん、なんかね、こうやってこのメンバーでゆっくりお茶をするのも久しぶり、って気がして。なんやかやと最近はずぅっとごたついてたから」
フィリス
「あぁー、確かにそうかも。こういう親密な空気感ってやっぱり安らぐよねぇ、まるで――――」
キルシェ
「家族みたい、だよね。フィリスお姉ちゃん」
フィリス
「うんうんその通りっ。えへっ、えへへへぇ…………」

 わたしの意を汲んでの、キルシェちゃんの心優しい切り返しに、思わず頬が緩む。

 そう、キルシェちゃんのおばあちゃんのお墓の前で互いの境遇を打ち明け合い、涙に暮れた日から、キルシェちゃんは親しみを込めて、わたしのことをなななんと!フィリスお姉ちゃんと呼んでくれるようになったのだー!

 今までずっと、リア姉に甘えることはあっても、誰かに真っ直ぐ慕われて、甘えられるという経験の少ないわたしにとって、その呼称がもたらす甘美な痺れは何度味わってもたまらなく嬉しいもので。
 今更になってはじめて、リア姉がわたしの事を猫可愛がりしてくれている気持ちも理解できたようで、二重に心が躍り、温まる。

イルメリア
「…………まったく、デレデレ脂下がって、見られたもんじゃないわよ今のあんたの顔」
フィリス
「むーっ!なんだよぅっ人がせっかくいい気分に浸ってるのにっ!というかさぁっ、最近なんかイルちゃん、機嫌悪くない?いつにも増してあたりが強い気がするんだけどっ!」
イルメリア
「べっ、別にそんな事はないわよっ!わ、私はただ、あんたがそんなで本来の目的を見失ってないか、って…………っ!」
フィリス
「ほらっ、やっぱり歯切れが悪いっ!…………ははーん、やっぱりイルちゃん、実はわたしがお姉ちゃん呼ばわりされてるの、羨ましいんでしょ!だからそんなツンツンしてるんでしょっ!」
イルメリア
「だだっ、誰が羨ましがったりなんかっ!」
フィリス
「だってどもってるしっ!いいんだよイルちゃぁん、もっと素直になっちゃいなよ〜♪」
ソフィー
「ちっちっち、フィリスちゃぁん、それはちょーっと見立てが甘いんだなぁ〜♪」

 顔を赤くして横を向くイルちゃんを追撃していると、その反対側から、猫のような笑みを浮かべた先生が、さっきの恨みとばかりに(だとしたら完全に逆恨みだけど)奇襲を仕掛けてくる。

ソフィー
「イルちゃんはねぇ、最近フィリスちゃんがキルシェちゃんばっかりちやほやしてて、自分に構ってくれないから寂しくて嫉妬してるんだよっ♪」
フィリス
「え、ええーっ!イルちゃんそうだったのっ!?」
イルメリア
「なっ、なななななっ!?そそそっ、しょんな馬鹿にゃことあるわけないじゃないでしゅかっっ!!!」

 うわ、さっきの比じゃないくらいどもってるし、いつも活舌のいいイルちゃんがカミカミになってるっ!?
 そ、そっかぁ、イルちゃんそんな理由でやきもきしてくれてたんだぁ。な、なんかそれはそれで優越感っていうか、すごく嬉しいかもっ!

リアーネ
「ふふっ、イルメリアさんはいつも反応が素直で可愛らしいわ」
プラフタ
「えぇ、全く。…………とはいえ、さっき建前のようにイルメリアが口にした本来の目的、そろそろ履行せねばなりませんね」

 おふざけはここまで、とばかりに、空になったカップを、軽く音を立ててソーサーに乗せ、プラフタさんが凛と背筋を伸ばす。
 うー、もうちょっとイルちゃんからかいたかったけど、まぁしょうがないね、遊んでる場合じゃないのも確かだし。

キルシェ
「…………地下にある、エルトナの繁栄を守ってきたシステム。その解体のためには、ミストルートの血を持つ女ふたりの同意が必要」
フィリス
「うん。そしてそれが首尾よく成功すれば、それは改めて、キルシェちゃんとわたしの血が繋がっている何よりの証拠にもなる、って寸法だねっ!」
ソフィー
「そうすれば、きっとオリビアさんの元の人格と対峙する事になるよね。うーん、話の分かる人だといいよねぇ」
リアーネ
「調べた印象だけなら、理知的で責任感の強い人だから平気だと思うけれど…………」
イルメリア
「でも、長年システムに囚われてきた弊害で、人格そのものが変貌している可能性もある」
プラフタ
「えぇ。ですから改めて、何があっても驚かず、冷静に対処できるような心構えを」

 想いをバトンのように言葉にして繋げ、わたしたちは揃って席を立ち、地下深くのシステム中枢部へと向かう。
 以前に転移陣を構成しているから、辿り着くのにほとんど労苦は要さない。

 そして――――。

オリビア
「認証スイッチ、起動。エルトピアシステム、スリープモードから、待機モードへと移行します」

 前回と全く同じ文言で、オリビアさんの姿を模したアバターが中空に姿を現す。

キルシェ
「これ、が…………」
フィリス
「うん。わたしたちのご先祖様。エルトナを長らく壺中天、だっけ?そんなユートピアじみた場所に変えてくれた功労者だよ」
イルメリア
「けれどその代わりに、彼女の精神は半永久的にシステムのエンジンとして取り込まれ、おそらくは摩耗し続けている」
フィリス
「だからわたしは、オリビアさん自身も助けてあげたいし、その上でずっと街に偽りの安楽をもたらしてくれたシステムも終焉に導きたい。この世界の、人と精霊の在り方を、あるべき元の姿に戻したい。だからキルシェちゃん、お願い、力を貸して」
キルシェ
「うん。フィリスお姉ちゃん達は、私の故郷を滅びから救ってくれた。私の心の空洞も埋めてくれた。だから今度は、私がみんなに恩返しをする番」

 その宣誓には一片の迷いもなく、キルシェちゃんとわたしは手を取り合い、システム中枢の石柱へと歩み寄る。

フィリス
「オリビアさん、改めてメンテナンス機能へのアクセス認証を、お願いします」
オリビア
「承知しました。認証クリアの為には、二人以上の認証対象者が必要になります」

 その無機質で無慈悲な通告に、今度こそ打ち勝って見せると、わたしは石柱にそっと手のひらを乗せる。
 そしてそのすぐ横に、小指の先を絡めるようにしてキルシェちゃんの、紅葉のように小さく華奢な、だけどなによりも心強い手のひらが添えられて――――。

オリビア
「――――メンテナンス認証、クリア。システムを再起動します」
キルシェ
「っっ!?」
フィリス
「――――っっっ!!」

 その台詞を潮に、オリビアさんのアバターが姿を消し、石柱が複雑な色合いに光りはじめる。

 そのアナウンス自体はやっぱり無機質だったけれど。
 それでもその文言は、わたしたちに圧倒的な歓喜を呼び起こすに充分なものだった。

ソフィー
「とお、った…………?」
プラフタ
「えぇ、そのようですね。さて、ここから鬼が出るか、蛇が出るか…………」
リアーネ
「あぁ…………っ、良かった、本当に良かったわっ!」
イルメリア
「〜〜〜っっ!!」

 背後での三者三様の呟きが耳に届き、そしてひとつ、パタパタと駆け寄る足音があって。
 二人で振り返ると、感極まった表情のイルちゃんがわたしたちをまとめて抱きすくめてくる。

フィリス
「わぷっ!?ちょ、ちょっとイルちゃんっ!?」
イルメリア
「っっ、良かった…………っ!二人の関係が本物で、本当に、本当にぃ…………っ」
フィリス
「イル、ちゃん…………っ」

 いつもは口から先に生まれたみたいにスラスラと、理路整然と喋るイルちゃんが、言葉にならずに喉を詰まらせている。
 けれどそれは、百万言の台詞よりも雄弁に、イルちゃんの純なる想いを伝えてくれていた。

 本当に、心から、わたしたちの関係が家族であったことを祝福してくれている。
 時に嫉妬の念を覚えてしまうほどにわたしの事を好きでいてくれればこそ、わたしが望んだ未来に辿り着けたことを歓んで、くれている――――。

キルシェ
「これも全部、イルメリアが気付いてくれたから。もしもあの日、イルメリアが墓碑銘にしっかり目を向けてくれていなかったら、私達は今でもきっとすれ違ったままで…………」
フィリス
「うん、それでこうやって未来を切り拓くことも出来ずに立ち往生してた。だから、本当にありがとうイルちゃん。わたしの事を、いつも間近で見つめてくれていて、大切に想ってくれて、ありがとうね」
イルメリア
「っっ、もぅっ、お礼には、まだ、早いわよ…………っ。すべて解決してもいないのに、人のことを泣きそうにさせるなんて、ズルいのよ…………っ!」

 わたしたちの穏やかな感謝に、刹那の激情から立ち直ったイルちゃんが、もう一度ギュッとわたしたちの身体を抱きしめてからキッと顔を上げる。

プラフタ
「…………どうやら、お出ましのようですね」

 リア姉達もわたしたちの真後ろまで歩を進めて、虹のように豊かな光彩を放ち続ける石柱の頂点をじっと見つめている。
 やがてそこから、一際鋭くも安らかな光が放たれ、そして中空に改めての影がふたつ――――ふたつ?

オリビア
「…………長らく待たせてしまったようだな、我が頼もしい子孫たちと、その仲間の者たちよ」
フィリス
「っっ!?」

 姿形は全く同じでも、その声色には、間違いなく先程までにはなかった魂が灯っている――――そう直観する。
 そして、少し遅れて顕現したもう一つの影は――――。

イルメリア
「…………大地の、精霊王…………様、でしょうか?」
大地の精霊王
「ふむ、我が霊威を一目で見抜くか。伊達にこの地平にまで辿り着いたわけではなさそうだ」

 そう、その圧倒的な存在感は、しばらく前に大陸各地を回って知己を得た、他三属の精霊王と同等、もしくはそれ以上の迫力があり。
 その一事だけでも、決してこのシステムが、その力を濫用して毀損する粗雑なものではなかった事をはっきりと証明していた。
 けど、それでも――――。

フィリス
「あ、あのっ、オリビアさんっ!わたしっ、わたしたちは…………っっ!」
オリビア
「よい。皆まで言わずともわかっている。精霊王様の新たな祝福を得るために、このシステムそのものを解体したいのであろう?」
ソフィー
「え?そ、それって、前に来た時から、あたしたちの声は届いていたって事?」
オリビア
「あぁ、そうだ。久しぶりにシステムが起動して目覚め、そなたらの想いに触れて、そして改めて精霊王様と話し合った事で…………その、些か気恥ずかしい勘違いに気付かされたのだ」
リアーネ
「勘違い、ですか?」
プラフタ
「…………なるほど、貴方がこのシステムを発動した時点で、既に問題のひとつであった大陸全体の騒擾は収束に向かっていた事ですね」
オリビア
「然り。あの研究室をしっかり調査したのであれば、そもそも私がどうしてこんな仕組みを作ってまで街の人間を守ろうとしたかは理解しているのだろう?」
イルメリア
「鉱山の生産量が年々減少して生活が立ち行かなくなりそうになり、けれど新天地を外に求めるには危険が大きすぎたから、ですよね?」
オリビア
「そうだ。それに加えてこの街には、良くも悪くも辺境らしい固陋な因習が蔓延ってもいた。けれどそれとて、私達を育んできてくれた大切なものであり…………その全てを守るにはこれしかない、と思い詰めてしまったのだよ」

 そんな自嘲と共に、オリビアさんは二度三度と顎を撫でる。
 その仕草からも人らしさは存分に伝わってきて、わたしたちは思いの外にスムーズに話が通りそうなことに、顔を見合わせて安堵する。

大地の精霊王
「こやつは今でこそ大層に振る舞ってみせておるが、能はあるのにどうにも粗忽な部分があっての。まぁワシとしては、この大陸の癌たる邪竜が鎮められ、我ら四精霊の力でその封印を強固にする契約の儀を交わしたばかりでもあり、こやつの必死な想いに応えてやるのも酔狂と思ったが…………こうまで永き眠りになるとはの」
オリビア
「そもそも、精霊王様が最初に、もう大陸にはしばらく不安はない、と教えて下されば、私とて別の道を選んだやもしれませんのに…………」
大地の精霊王
「それはどうかのぅ。当時からそなたは街の因習に忌避の念を抱いておったし、心から信頼していたのは妹御のみであろう?それに実際街の者に、この地を離れて新たな礎を築く覇気があったかも怪しいものじゃ」
オリビア
「そ、それはそうですが…………」
大地の精霊王
「それに、訊かれもせんのにホイホイと答えては、精霊王としての有難味がなかろう?」

 二人の軽妙なやり取りには、長年同じ場所で眠っていたが故の親しみすらあり、ここまで行くと拍子抜けだ。
 とはいえ、これ以上の試練があっても困るし、わたしは意を決して話を先に進めていく。

フィリス
「その、おかげさまで今のエルトナはすごく平和で暮らしやすい街です。それを長年守ってきてくれて、本当にありがとうございました。ですけど、もうこの街はきっと、加護がなくてもしっかり前を向いて進んでいける…………いいえ、わたしたちがそう出来るように頑張りますからっ!」
リアーネ
「えぇ、ですからどうか、それぞれの本分に立ち返り下さい。歪なところのない自然の、あるがままの姿に」
オリビア
「歪…………正にそうだったな。私は禁忌にまで手を染め、そして決してそれを悪用されないように、こうまで雁字搦めの防護策を練って…………それでも心のどこかで、もっと早くにこの仕組みは破綻するものだと思っていた。結果として、意思に背くやり方ではないにせよ、精霊王様を長年この地に閉じ込めることにもなってしまった…………」
ソフィー
「そもそも、この場所はオリビアさんが作ったものなのですか?それとも…………」
オリビア
「いや、元々この地は辺境ゆえか、古代の精霊信仰が比較的近年まで残っていてな、この場所は精霊王を臨時に招き崇めるための仮の御座所として、エルトナの成り立ちの頃よりあったらしい。私はそれを掘り返して、自分の目的に沿うように作り替えただけだよ」
プラフタ
「なるほど、文化は辺境に保存される、という仕組みそのままですね。その親和性があるからこそ、この試みも上手く行き過ぎてしまった、と」

 得心が行った、とばかりに、プラフタさんが深く頷く。
 確かに、これだけの大掛かりな施設を、姉妹だけでどうにかできるほどに錬金術は万能ではないはずで、改めてわたしたちが亡失してしまった様々な歴史の積み重ねが今を築いていることを痛感させられる。

オリビア
「ともあれ、近年は全く呼び起こされることもなく、眠り続けることにも倦んでいた。もう役割は充分に果たしたと、子孫から直々に引導を渡されるのであれば、悔いなく消えていけるというものよ」
フィリス
「…………えっ!?この役目を降りたら、オリビアさんは消えちゃうんですかっ!?」
オリビア
「ん?それはそうだろう、私はこのシステムに組み込まれたときに、既に肉体は失っている。いわばこのシステムそのものが魂の縁であり、不即不離のものなのだから、それを断ち切れば消滅は免れまいよ」
フィリス
「そっ、そんな淡々とっ!わっ、わたしはそんな結末は望んでいませんっ!」
オリビア
「とはいえ、私は本来この時代にいてはならないものだ。為すべきことを為した今、静かに消え行く事こそが、世界にとって自然な有り様、そうだろう?」
フィリス
「そっ、それはそうですけど…………っ!で、でもっ、でもそんな悲しい事…………っ、ちょっ、ちょっとイルちゃんっ、これどうにかならないのかなぁっ!?」
イルメリア
「……………………はぁ、あんた本当に、このくらいの事も想定出来てなかったの?」

 思いがけない流れに狼狽え、縋りつくわたしに、イルちゃんは呆れ交じりの溜息を漏らす。
 けどなんだろう、それは決して諦観に塗れた後ろ向きなものではなく、いつものようにわたしを茶化す愉しげな色が滲んでいて――――。

ソフィー
「プラフタっ、お願いっ♪」
プラフタ
「はぁ、そうでしょうね。やはりここは、私の役目になりますよね…………」

 そのやっぱりどこか愉しげなソフィー先生の促しに、プラフタさんが苦笑しながら前に出てくる。
 え…………あっ!そ、そうかっ、これって、もしかして――――っっ。

プラフタ
「さて。改めまして御挨拶しましょう。私の名はプラフタ。かつてルアードと机を並べて学んだ錬金術士です」
オリビア
「…………は?え、えっと…………ルアード、先生と、机を、並べて…………?」

 突然の説明に、今まで泰然自若としていたオリビアさんの態度が崩れる。
 
プラフタ
「えぇ。かの者が根絶の錬金術に魅入られてからは袂を分かち、むしろその暴走を止めるために追いかけていた者、と言えば、より私の立ち位置が伝わるでしょうか?」
オリビア
「っっ!?じゃ、じゃあ貴方が先生が苦々しげに語っていた追跡者…………で、ですがあの時代から今は数百年も経過している筈…………っ!?」
プラフタ
「えぇ、ですからこの身体は仮のものです。かつてルアードを封印する事に成功したものの、それが完全であるか見届けるために、魂だけの存在となって本に宿っていたのを、このソフィーとの出会いがきっかけで新たに受肉したのです」
オリビア
「新たに、受肉?魂の受け皿となる肉体を紡ぐ…………そ、それは…………」
プラフタ
「決して禁忌の技ではありません。ソフィーが長年の研鑽の上に見出し、沢山の人の助けを得て手にした、既存の錬金術の最先端に位置する技術です」
フィリス
「最先端っ!?これってそんなに凄いことだったんですかぁっ!?」
ソフィー
「えっへんっ、そーなんだよー!ほらっ、もっともっと崇めていいんだよ〜♪」

 ソフィー先生が胸を張ってえばり散らすのを、横目でジトッと窘めてから、プラフタさんは未だ驚愕冷めやらぬオリビアさんに向けて――――。

プラフタ
「…………私もまた、貴方と同じようにこの時代にいるべき存在ではありません。けれども、こうして沢山の仲間に恵まれ、望まれて、この時代でも新たな生きる意味を見つけることが出来ています。それと同時に、過去からの責任も果たし続けているのです」
オリビア
「責、任…………?」
プラフタ
「えぇ。なぜならルアードもまた、私と同じように今の時代を生き長らえているのです。もっとも、姿形は当然当時のものとは違っていますし、今は改心してくれているようではありますが」
オリビア
「――――っっ!?」

 更なる驚嘆の事実に、オリビアさんは完全に絶句する。
 私としては今の、メクレットとアトミナである二人しか知らないから何とも言えないけれど、少なくともその思想の過激さはともかく、オリビアさんにとってルアードというかつての師匠が、未だに敬意を抱く存在であることはその反応からヒシヒシと伝わってきた。

プラフタ
「貴方はやむを得ない仕儀があったとはいえ、一時根絶の錬金術に手を染めたのでしょう?もしもそれを反省する想いがあるならば、私と共に彼を改めて監視し、世界の歪みを助長してしまった事を是正するための在り方を考えていく、そんな責任があるとは思いませんか?」
オリビア
「わ、私、は…………」
プラフタ
「精霊王様の事にしてもです。同意があったとはいえど、長年この檻に閉じ込め、ただでさえ廃れていた精霊信仰を完全に途絶させてしまった責任も、これから取らねばならないとは思いませんか?」
オリビア
「…………っっ」
大地の精霊王
「ふぅむ、どうやらこれはそなたの負けではないか?それにその提案は渡りに船であろうに。おぬしが未だ生に執着のあること、ワシとて気付いておらんわけではないぞ?」
オリビア
「精霊王様、ですが…………」
大地の精霊王
「つべこべ言うでない。それに長年連れ添った仲ではないか、そなたとこれっきりになるよりは、今後も話し相手を務めてくれた方が有難いというものよ」
フィリス
「そ、そうですっ!それにわたしたちも、改めてこの大陸に精霊信仰を少しずつ復活させていこうって…………!そのためにも、オリビアさんの力を貸して欲しいんですっ!」
ソフィー
「ふっふー、実はもう、フリッツさんとドロッセルさんには素体作りに取り掛かるように注文を出しちゃってるんですよねぇ。あーあ、今から嫌だって断られたら、その準備が無駄になっちゃうなぁー♪」

 先生がそんな風に、煽り混じりに嘯いて、どうやら水面下でわたしには内緒で着々と準備が進んでいたことを気付かされる。
 というか、そんな風に意地悪な根回しをするのって――――っっ。

フィリス
「イ〜ル〜ちゃぁ〜〜〜ん!!」
イルメリア
「ふんっ、だ!あんたがキルシェとイチャイチャするのに現を抜かしてたからいけないのよっ!」
フィリス
「だからってひどいっ!もぅっ、一時は本当にどうなるかって思ったのにぃっ!」
キルシェ
「フィリスお姉ちゃん、ドンマイ。でもそれだけ、私と真っ直ぐ向き合ってくれてたって事だから、私は嬉しい」
フィリス
「うぅっ、ありがと〜っ!キルシェちゃんは優しいねぇっ!」
オリビア
「…………ふふ、あはははっ!」

 そんなお約束の寸劇を繰り広げていると、オリビアさんが諦めたように朗らかな笑い声をあげる。

フィリス
「あ、えっとその、これはですねぇ…………」
オリビア
「全く、そんな風にお膳立てされて、安堵の笑みを見せられてしまっては、頷く以外に逃げ場がないではないか。…………だが、そこまで私の事をも考えてくれていて、嬉しく思うよ」
フィリス
「そ、それじゃあっ!?」
オリビア
「どうやらまだまだ生き恥を曝さねばならないようだ。ただでさえ猪突猛進にこれだけの事をやらかして、その後始末も見届けずにいるのは無責任だろう?」
フィリス
「は、はいっ!そのっ、大丈夫ですよっ、わたしもよくイノシシイノシシ言われますけど、正しく前さえ向いていれば、周りのみんながちゃんと助けてくれますからっ!」
イルメリア
「ったく、そんなだらしない事を堂々と宣言しないの。言っとくけどね、そういう血筋なんだって勝手に割り切って、好き勝手やっていいわけじゃないんだからねっ!同じ血筋でも冷静沈着で理知的なキルシェを少しは見習いなさいっ!」
フィリス
「またまたぁ〜、なんだかんだ文句言いながら、わたしのフォローをするのが大好きなくせにぃ〜♪」
イルメリア
「くっ、ホントに調子のいい…………っ!」
プラフタ
「ともあれ、これで話は決まりですね。それでは素体が完成次第にオリビアの魂の移行とシステムの停止、そして精霊王様の元の御座への遷移を進めて、そして改めて大陸全土の封印強化の儀式を行わねばなりません。まだまだ立ち止まっている暇はありませんよ」

 どこまでも冷徹なプラフタさんのまとめに、全員が強い意思を乗せて頷く。

 怒涛の試練や驚愕の展開を潜り抜け、ようやくここまで辿り着けた。
 それはきっと、ここにいる全員、更には親身に手を携えてくれた沢山の仲間の協力がなければ絶対に成し遂げられなかったことで。
 改めて、みんなの反対を振り切ってでも旅に出て良かったと、わたしは今の自分の幸せを噛み締めながら笑うのだった――――。
posted by クローバー at 10:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

幸か不幸か

 地味に昨日から体調を崩し気味で、今日も家に戻ってきてからどうしても眠くてバタンキューしてしまい、結果的にブルーリフレクションにほとんど着手出来なかったですね。
 一応ちまちま5章のフリーイベントこなして、サポータの子達とデートしまくりましたけど、シナリオとしてはほぼ進んでおりませぬ。そしてイベントでの絆形成で取れるレベルアップが既に頭打ちと言うね。おかげで雑魚が弱い弱い。。。
 今は史織のキャライベントメインで進めてるけど、この子見た目だけならトップクラスで可愛いなぁ。まあ性格はかなりぶっ飛んでますけど(笑)。

 ともあれ、体調不良が今このタイミングであってくれたのは不幸中の幸いと見越して、しっかり体を休めつつ計画的に進めていこうと思いますです。今日は簡素で失礼をば。
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2017年09月19日

美しくはあるが

 FLOWERS冬編は全エンドを埋めて無事にコンプリートです。
 むーん、なんつーか色々としっくりこないところはあって、最終的なグランドエンドなんかは確かにすんごく綺麗にまとまっていていいんですけど、結局二人をああいう形で引き裂いていた謎、というより真実の重みや、それに巻き込まれていった面々のありように関して、そうならざるを得ない、せざるを得ない必然性・強制力が本当にあったのかなぁ?という疑問は付き纏うところですよね。
 その辺はプレイ直後で読み解きが足りていないところもあるので、じっくり考えたいですけれど、構成的にも多重クリア前提で新たな可能性が開示されていくのが、シリーズ全体としてそうであるとはいえ、その差異がどこまでその変化の動因になっているか、という部分も夏や秋に比べるとちょっと因果や辻褄で気になるところはあったりね、と。

 でも勿論ヒロインズはみんな、しっかり四季を乗り越えての成長ぶりと絆の美しさを堪能させてくれましたし、その辺は流石でした。
 ただ春から秋にかけては、それぞれにひとつずつカップリング成立や三角関係が物語の軸のひとつとして鎮座していたのに対して、この冬編はそこで新機軸は当然作れず、謎解きがメインになっていく中での冗長感は無きにしも非ずだったかな、というところで、評価的には今の率直な心情だと夏秋よりは少し下がるかも?ってところでしょうか。
 それにエリチドは可愛かったけど、ユズネリがイチャコラしてるのは結局まともには見られなかったし、冬編ってそもそもあまりカップリングそのものより、アミティエが三人になった前提部分と、それを踏まえての関係性を重視してる感はあったから、その辺でもちょっとフォローが欲しかったりね、と。
 フリートークでも多くの声優さんがFDとかやりません?って惜しんでたけど、純粋に百合百合イチャオンリーFDとかでも充分商売になるよねぇこれ。正直その点ではシリーズ一気に網羅しても多少なり飢餓感はあるもの。
 感想は多分木曜日に書きます。まとまらなかったら先送りするかもだけど。

 んでブルーリフレクションに戻る前に体験版など、という事で、まずヤミと祝祭のサンクチュアリをプレイしました。
 まぁ絵的にはそこまで私好みのわかりやすいキャッチーさではないし、ヒロインがみんなボインちゃんなのでその点もうぬぅ、ではあるのですけど、やっぱりいざプレイして見ると実に桐月さんらしいテンポよく情味もある、それでいてメリハリの効いたらしい伝奇もの、ってイメージですね。
 ストーリーにも色々奥行きや、複雑な関係性から来る緩急がありそうですし、当然伝奇的要素もここから増えていくのでしょうけど、主人公と亜梨栖の信頼の在り方とか個人的にコンチェルトノートを彷彿とさせて非常に楽しみですね。

 とりあえずメインのヒロインでは悠里が一番気に入りましたけど(しかしこの子特典採用率が異常に低いな。。。)、他の二人も楽しいキャラですし、体験版では出てこなかったけど、唯一のロリヒロイン枠ノアにかける期待は大きい(笑)。
 つかプレイ後に公式の情報局覗いてたら、みんなノアちゃん好き過ぎて笑うしかなかった。おぉ同志たちよ。。。
 まぁこれに関しては元々買うつもりでしたし、体験版での感触も普通に良かったので文句なく10月の本命級、ですね。

 んでついでに、ツギハギめいくぴーす!の体験版もやってみました。
 こちらはなんとなーくノリで、だったのですが、思いの外いい出来でしたね。
 まず立ち絵演出がかなりコミカルかつ丁寧で、すごくスピード感と臨場感が醸し出せていましたし、作風もそれにマッチさせてのテンポ良くさくさく進んでいく感じ。
 まあシナリオとして出来がいいかは微妙なラインで、取っ掛かりの友達ごっこにしても、その動機がめっちゃ私的なものなのに学園の拘束性のあるイベントとして成り立つのかい!とかは思うし、ヒロインとの距離を縮めていくイベントにしてもやや性急だし雑ではあるなぁと。

 正直ひとつひとつのイベント自体の出来は悪くないけど、その合間に緩衝材的なふわっとしたイベントがなくてズーッと一人一人ヒロインの心の裏側を擽っていく内容ばかりなので、ちょっとメリハリがないというか余裕がないというか、その辺で少しでも遊びやアフターフォローがあればなぁと。
 それこそチャッピーネタでも普通に散歩に行ったりとかでもいいし、希のバイト先訪問したりとか、もうちょっとまったり交流を深めるイベントは欲しいですよね。

 ひとつの出来事に対しての連鎖的な膨らみがなくて、ひとつひとつが目的のために完結しちゃってる、それで手一杯になっちゃってる、と感じさせるのは勿体ないところだったかなと思いますし、そのスピード感が逆にその友達ごっこが醸成したホントの気持ちに対する、読み手の共感をやや追いつきにくくしちゃってるかも?とは感じました。
 そして唐突過ぎる四五ムービーパロネタなんやねん。。。そういう所も含めて瞬発的な面白さはあるのですけど、蓄積の中でじわじわと感じ入らせる仕掛けとしては甘い、ってのが率直な印象です。とはいえ今の時代は、前者のような方向性のがウケる、って切ない現実もありそうですけれど。

 まーでもヒロイン一人一人はそれぞれに魅力はありますし、友達いないボッチな面々の割にはサクッと上手くやってるなぁ、ってのはあって、そこから更に飛躍して恋人になるにあたってのドタバタも面白そう、とは感じさせます。今のところは希と初音が好みかなぁ。
 これやってみて、楽しいから買うぜ!とまでは流石に言いづらいところですが、ちょっと気になるところはありますね。他との兼ね合いで余裕がありそうなら検討してみても、というラインでしょうか。

 とりあえず一通り気になる体験版は片づけたので、明日からはまたブルーリフレクションに戻りまっす。
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2017年09月18日

現実は未だに

 FLOWERS冬編はとりあえず一周目をクリアです。
 色々世事に引っ張られて遅々として調査が進まないのにやきもきしつつも、みんなの助けを得て一歩ずつ、って展開は当然のように王道的で心温まるものでもあり、その謎から見え隠れするギミックやらも想定できる範囲ではあるけれど、一周目は多分これ敢えて肝心要の部分はぼやかせて展開してるんでしょうねぇ。
 最後の劇のように綺麗なハッピーエンドにするためには、改めてその裏側の事情に踏み込み、それをどうにかするのか、或いはなにかしらの天意を得るのか、どちらにせよまだまだ一筋縄ではいかなそうな雰囲気がプンプンとしていますね。

 まぁえりかが最後にあの仕掛けをどうやって持ち込んできたか、ってーと、なんとなくは想像のつく範疇でもあるのだけれど、やはりモヤモヤするところは多いので早速二周目に入りたいですね。ある程度選択肢が増えるかエピソードが増えるか、その上で何をすべきかも難しいですがコツコツ進めていきましょう。

 バルドブリンガーは微妙にこう、コレジャナイ感があってラストバルドと言われてもどうしよっかなー、だったけど、地味にCV強いなぁこれ。常に澤田なつさんがいるとちょっと欲しくなるのは真紅病の末期症状である(笑)。あー、久々にいろとりやりたい。
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2017年09月17日

ある意味ホラーだ

 FLOWERS冬編はチマチマとだけ進めて5章に入ったくらい。
 んー、いよいよ謎の本丸に肉薄、ってタイミングではあるのだけど、それにしても色々と未だここにきて背景の全貌が見えにくいというか、むしろ怖い方向に進んでいるような感じでなんとも。まぁ基本不可思議は突っ込んでこないと踏んでいる以上、スッキリ辻褄の合う結末に辿り着いてくれる、とは思っていますが、にしてもあんな冷笑的な金糸の人を見る羽目になるとは…………この学園の闇、怖すぎです。。。

 そしてなんですとー、アペイリアのFDですとー?
 しかもあの百合カップルがドーンとメインとか中々攻めた内容ですな。まあ本編からして色々ぶっ飛んでたのは間違いないし、非常に楽しみなんですが、しかしこれまた年末かよ…………。どんだけそこに集中しちゃうのが今から戦々恐々です。

 フィリスアフター更新。
 ぶっちゃけもう本編の記憶曖昧だから、はじめての邂逅の時にどうだったかきちんと検証してない体たらくぶりではあるけど、もうここは開き直って物語性に依存する。。。
posted by クローバー at 15:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする