2017年07月15日

そして業は消えない

 イース[は迎撃戦が終わって珊瑚の森をクリアしたくらいまで。
 なんだかんだでコツコツレベル上げは大好きだし、マップも出来る限り隅々まで網羅したい、けど今の時点では装備的に辿り着けない場所や宝箱も結構あるから、それが本当に無理なのか一々立ち止まってあれこれしてるとあっという間に時間が過ぎていく罠。。。
 迎撃戦は一発でS取らないと駄目なのかと思ったけど、演習で後から取っても平気なのね。その辺はいいアイテムゲットするためにもコツコツ出現パターンとか覚えて頑張らないとですな。あと釣りも、正直ラクシャオンリーでやってて、途中気紛れにサバトにしたみたら余りの軽々ぶりに絶句するしかなかったけど、しかし私は敢えてラクシャで釣り続ける(笑)。

 しかしアレですね、どうしてもラクシャのスキルフィニッシュの「お逝きなさい!」ボイスが性的な意味で?とか思ってしまったり、あと体力レットゲージではぁはぁしてるのにときめいたりするのが、どうしようもなく末期症状だなーと思う今日この頃。だってしょうがないじゃんこの声なんだし。。。
 スキルもなるべく平たくレベル上げしようと思いつつ、最近覚えたリーサルレイドが鬼のように強くて結局こればかり使ってる。SP使用値が高いから無闇に連打してるとすぐ枯渇するのがアレだけど、一定範囲足止め&引き付けで、衝撃波だけでもダメージが通るから、細かく攻撃位置調整とか出来やしない私には最高の幅ですし(笑)。

 今月は順調、と言った傍からもののあはれが延期なさりましたとさ。。。
 つかなんとか一月で耐えてくれればよかったものを、よりによって9月かぁ…………。9月はなにがあろうと閃の軌跡V最優先でやるつもりしかないから、正直本職側は3本くらいで済ませたいんですけどねぇ。でもこれ体験版面白かったんだよなぁ、どうしたものか。
posted by クローバー at 19:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月14日

時間泥棒過ぎる

 イース[を開始して、とりあえず一部が終わってちょっと進んだくらいです。
 当然ながらアクションは大の苦手ですのでイージー(笑)、それでもやっぱり私には中々敷居が高いというか、充分これでも敵強いよ。。。どうしても操作するボタンが一杯あり過ぎて、乱戦になると何を押していいのかわかんなくなるしなぁ。まぁ最悪自分は引っ込んで味方オートに任せきり、ってのでもなんとかなりそうだけどさ。

 シナリオ的にはわかりやすく漂流譚というべきか、流れ着いた面々を探しつつ足場を固めて、最終的には脱出を目指す、ということなんだろうけど、その裏側でダーナ絡みの何かがあって、最終的にそこがリンクしているっぽい雰囲気ですね。
 キャラ的には期待通り、いや期待以上にラクシャが可愛い!わかりやすく貴族らしいツンデレなんだけども、時折見せる無邪気さや素直さが実にいいですし、当然CV的にもときめきまくるしで大満足。あと地味にホットパンツがえっちぃよね。。。
 プレイキャラも基本はラクシャで行けるとこまで行こうと思うし、ただそれにしても、マップ埋めにレベル上げ、素材集めに武器強化、アイテム作成に釣り三昧と、相変わらずやるべきことが多彩で、ひとつひとつこなしていくだけであっという間に時間が過ぎていきますね。。。

 物語としても小出しに色々なものが見えてきて引き込まれますし、ゲーム性も高くて非常に楽しいので頑張って進めていきます。最低限新作までにはクリアしたい。やり込みまではやらんと思うし、それこそ80時間くらいかかったとしてもなんとかなる…………はず。きっと。多分。
 
 ましまろマスターアップですな。これで7月もほぼ万全というか、正直万全過ぎて困ってしまう布陣だ。。。
 まぁましまろに関してはシナリオには余計な事しないでイチャ萌えだけ楽しませてくれれば、って思うけど、あの体験版のラストの脈絡のなさからすると微妙に望み薄なんだよなぁ。それでもあの汐の可愛さは鉄板過ぎたから、買わない選択肢は毛頭ないんだけどね。
posted by クローバー at 17:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

まぁ相対的には

 春音は雪、優理とクリアしてコンプリートしました。
 雪シナリオは、家族関係でのゴタゴタこそ流れの中でスムーズに解決していったけれど、そのあたりの要因である主人公との関係性が内在要因になって、もうひとつのポイントである悠久の場所に対する具象的な拘泥が浮かび上がってくる、というあたりで、比較的他のルートに比べるとコンパクトに、このルートならではの展開で終始している、と言えます。

 その意味で非常に外連味の強い外的要因を乱舞しているエリサや一葉ルートよりはいいのですが、その分純粋なダイナミズムは薄めですし、またその内的要因の連関性の紡ぎ方にやや粗さがあるせいで、終盤の山場で雪がそういう心情に至るだけの絶対的な要素を感じさせたか、と言うと、それははっきり足りないと思います。
 雪自身はとても可愛かったけれども、その裏側でああいう形で屈折した心理を湛えていくのはなんともめんどくさっ!って感じではあったし、設定自体も理屈の及ばない不思議要素、解決方法もそのあたりに関連して至ってファジーとなるので、シナリオとしての評価はやっぱり微妙だなぁ、と感じますね。

 最後にした優理シナリオは、色んな意味でこれが最後で良かったのかな、とは思える内容。
 ヒロインの系統としては、主人公の忘却している関わりによって、最初期から好感度がマックス的なタイプですし、その上で「こころ」論争の最中に自身のスタンスを表明しているように、決して自分から積極的にアプローチするタイプでもないので、この子の心情を知った上で他のヒロインに浮気するのは気が咎める、というところはあり、そこは最後にしといて良かったと思う部分。まぁ一葉もそうっちゃそうですけどね。

 ともあれ、非常に甘酸っぱくこそばゆい正統的なラブコメ期間を経ての恋愛成就、その浮き立つような恋模様は大変に愛らしく素敵でしたし、かつその関係性による自己変革の中で、他のルートではきっと踏み込み切れなかった積年の課題にぶつかっていく勇気を得ている、という点で、内在性の強い物語になっていて、その点雪同様に評価できます。
 かつこちらの方がより実地に紐づいているというか、共通でも話題になっている過去の生徒会の問題と、その結果としての今を改めて総決算し、あの時点では詳らかに出来なかった真実に光を当てて、よりよい学園づくり、というモットーに忠実に未来を見据えていく形を紡いでおり、地味ですけどしっかり盛り上がりもある内容になっています。

 まぁこの過去の軋轢や、現在のありようなどについても、細かく見ていけばそりゃあ瑕疵や疑問点は山ほど出てきますが、それでも他のルートに比べればかなり堅実に理路がわかりやすく紡がれていて、アーケン要素も最低限の助けで済ませており、総じてご都合主義が乱舞するこの作品の中ではかなり誠実な構成になっているのかなと。
 全くZEROとか出てこないのでその辺はあまりに不憫ですし(笑)、結果的に大団円っぽく見せていても、なんかこれひたすら優理と朝陽が貧乏籤引いた話じゃね?って疑念もあるので、手放しで賞賛はしかねるのですが、この作品の中で相対的に見るなら一番真っ当で、イチャラブも含めて自然に楽しめるシナリオだったと思います。
 優理もとびきり可愛かったですし、しかしやっぱりこのルートプレイすると朝陽の不憫可愛さに絆されるというか、ロリスキーとしてはぜひこの子を攻略させてくれ!と切に思ってしまう次第ですけどね。。。

 感想は多分来週の火曜日に書きます。
 シナリオ面ではかなり突っ込み所だらけで逆にどうしていいか、って感じですけど、絵と音楽はかなり良かったので、その辺総合してどのくらいになるかな?って感じですね。
 さて、結構春音に手古摺ったイメージがありつつ、なんとか新作が片付いたので、既定路線通りにイース[をはじめてみようと思います。まぁ期待作の体験版が出たらそっち優先にしたり、合間で息抜きリプレイとか出来たら、とは思うけど、あと2週間でそこまで余裕があるかは微妙。今週はともかく来週から修羅場だしのぅ…………。

 フィリスアフター更新。
posted by クローバー at 16:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フィリスアフタークエスト <行方知れずの最後の一体?その消息のヒントを探そう!>

フィリス
「ふぃ〜、ただいまぁ〜」
イルメリア
「はい、偵察お疲れ様。それで、首尾は?」
フィリス
「ぜーんぜん。上空から一渡り、かなぁり丁寧に調べてみたつもりだけど、ここ以外に入り口らしき場所はないみたい」
ソフィー
「ふぅん、いよいよもって不可解だねぇ。この洞窟自体は以前に隅から隅まで調べたことがあるんだし、となるとやっぱり入り口自体がなんらかの錬金的処置で封印されているのか…………」
リアーネ
「或いは、洞窟内部のどこかで、似たような処置が施されているか、よね」
イルメリア
「えぇ、そしておそらく後者の可能性が高いです」

 二人の意見に頷きながら神妙な顔つきを保ったままのイルちゃんが、以前にマッピングしたこの洞窟構造を記した地図帳の一点を指さす。

イルメリア
「当時はなんとも思いませんでしたけど…………でもいま改めて見ると、この洞窟の形状は自然生成だとしても妙に歪です。また山の形状から考えても、…………こちらの方面にもっと空間があっても不思議じゃない」
フィリス
「うーんと、確かそっちって、ゴロゴロおっきな落石が連なってたよね?」
イルメリア
「そうね。それで落石の向こう側が透けて見えた、という事もなく、普通に閉鎖空間に思えたからそれ以上は調べなかったけど…………」
ソフィー
「もしかすると、そういう風に見せていた、という可能性があるよね。んじゃ早速そこまで行ってみよーよ!」
リアーネ
「ええ、きちんと確かめないと。みんな、準備はいい?」
フィリス
「うん、ばっちり!武器よーし、道具よーし、ランタンよーし、イルちゃんよーし!」
イルメリア
「な、なによ?なにがよーし、で、なんでいきなり手を繋いでくるのよ?」
フィリス
「いや〜、だってイルちゃん、まだこういうくらぁいとこ、苦手なままでしょ?」
イルメリア
「うっ、そ、そんな事は…………」
ソフィー
「なくはない、よねぇ〜。エルトナの地下に潜った時も、ずっとフィリスちゃんに張り付いたままだったし」
フィリス
「そーそー。それにランタンで照らせる範囲も狭いから、気をつけないと転んじゃいそうだし、だからこうして近くにいた方が安心安全っ!」
ソフィー
「うんうんそのとおりっ!だからこっちはあたしと繋いでこーね!」
イルメリア
「あ、あのですねぇ…………」

 厳然たる過去の所業があるからか、虚勢の言を途中で噛み潰して、イルちゃんは情けなさそうに眉尻を落とす。
 けれど更に反対側の手を先生に取られて、無邪気にブンブンと揺り動かされ、自身を苛む感情より呆れの方が上回ったのか、スッと肩から力みが抜けていくのが分かった。

イルメリア
「…………そもそもこの洞窟、三人で手を繋いで横列を作って進めるほど、安定して通路が広くないでしょうに。かえって危険なくらいだわ」
フィリス
「えー、じゃあこうして、もっともっとぎゅーっと密着するのならどうかな?かな?」
ソフィー
「そうだねー、こうして腕に抱きついていれば、三人分でもきっとだいじょぶっ!」
イルメリア
「んなわけありますかっ!余計に歩きにくいし、まともに調査も出来ないじゃないですかっ!あぁもぅっ、左右からふにふにとっ、忌々しいし鬱陶しいっ!」
フィリス
「もー、そういうんだったらイルちゃんが、わたしたちのどっちとくっついていきたいか選んでよ〜」
ソフィー
「うんうん、優柔不断は良くないぞ〜」
イルメリア
「どういう脈絡でそういう話になるのよ…………じゃあフィリスでいいわ」
フィリス
「ぬぬ、なぁんか蔑ろ。でもにへへー、イルちゃんが選んでくれたのはうれしー♪」
ソフィー
「ちぇーっ、フラれちゃった。いいもんっ、あたしはリアーネさんとイチャイチャするからっ!」
リアーネ
「あらまぁ、ふふっ、でもそれくらい気楽でいた方がいいかもしれませんね」
ソフィー
「ふぇっ!?あっいやっ、んと、その…………」

 おそらく冗談半分のつもりだったんだろうけど、伸ばした手をリア姉にまともに取られて、先生が可愛らしく狼狽している。
 うーん、なんか最近は、リア姉もこんな風にお茶目な一面を見せるようになってきたなぁ。それもこれも、今回の精霊祭壇を巡る旅に出た事がプラスになっていると考えれば流石わたし――――。

イルメリア
「…………だからって、その動機があんたの逃げ腰にあることには変わりないのよ?」
フィリス
「うぇっ!?なっ、い、イルちゃんわたしの心を読んだのっ!?」
イルメリア
「そんなしたり顔してれば、なんとなくでもわかるわよ。全く、どこまでも調子がいいのがあんたの長所でもあり、欠点でもあるわよねぇホント」
リアーネ
「ふふっ、そうやってなんでも前向きに捉え直して、都合の悪い事は綺麗さっぱり忘れちゃうフィリスちゃんも可愛いわよ」
ソフィー
「わっ、久々に出た、ダダ甘姉モード」
イルメリア
「ったく、いいこと、私はリアーネさんほど甘くないんだから、締めるところは締めるんだからね」
フィリス
「わかってるよもぉ〜。じゃ、先にすすもっか。ここはモンスター自体はよわっちいから気楽だし」
イルメリア
「油断はしないの、奇襲を受けやすい地形なんだから」

 和気藹々とした空気を纏ったまま、わたしたちは洞窟の内部に潜り込んでいく。
 それはまるで、この先に待つ現実に対して暗く受け止め過ぎないようにするための防護措置のようにも感じられたけれど、それは暗黙の了解としてだれも口にしない。

 散発的に襲い掛かってくるモンスターを鎧袖一触しつつ、慎重に歩を進めたわたしたちは、やがて怪しいと目星をつけた地点に辿り着いて――――。

リアーネ
「…………ここ、ね。確かに、一見したところではすごく自然に道が埋まっているようにしか見えないけど…………」
ソフィー
「…………えいっ」

 先生が、足元からちょっと大きめの石を拾って、その落盤の上空に向けて放り投げる。
 もしもこの地形が自然なものなら、石は多少落下した後に岩肌に当たって跳ね返ってくるはずだけど――――。

 ―――−カァンッ!!

フィリス
「あっ!!」
イルメリア
「…………ビンゴ、ね。今明らかに、見えている岩肌の箇所とは違うところで、不可思議なくらい真っ直ぐ跳ね返された」
ソフィー
「うん、やっぱり結界だねこれも。エルトナの時は地震で効力が緩んで、見た目にも揺らぎがあったけど、ここまでは影響がなかったんだ」
リアーネ
「となると、備えあれば患いなし、となってしまうのね…………」

 そのリア姉の呟きには切ない哀しみが籠っている。

 パルミラちゃんが指定し、確かにそこにいた、各精霊王の座所。
 そして土の精霊王だけ、実在の確認が途絶えている事。
 その座所の在り処を糊塗するような、エルトナに施されていたものと同じ結界。

 これだけの状況証拠は、この事態を引き起こしたのが誰なのか、あまりに明白に語っていて。
 それでも、まだわたしは――――。

フィリス
「うん、だったら今すぐこれ、壊しちゃおう!実際にこの先に祭壇があるか確かめて、精霊王さんを召喚できるか確かめて…………難しい事はその後考えればいいよ、リア姉」
リアーネ
「…………うん、そうね。今は立ち止まっている場合じゃないわね」
イルメリア
「ええ。それじゃあここにも、ミスティックボムを仕掛けてみましょう」
ソフィー
「ふっふふー、あの時よりより収束度を高めた改良型だからねー♪周りに被害を及ぼす危険性もないし、サクッと破壊してこの先の光景を拝ませてもらいましょう!」
イルメリア
「…………あ、あのー、なんでソフィーさんがそんなノリノリなんです?」
ソフィー
「え?だってやっぱり、目の前に壁があったら壊してみたくならない?」
フィリス
「あ、あははは…………きっと町の入り口の壁を壊した時も、そんな適当な理由だったんだろうなぁ…………」
リアーネ
「結局、時代や状況を果敢に動かしていくのは、ソフィーさんやフィリスちゃんのような気質の人の仕事なのよ」
イルメリア
「全面的に同意します」

 なんか一緒くたに酷い事を言われてる気もするけど、確かに先生の気分に近しいものを抱いているから反論の余地もない。
 爆弾の威力と効果は実証済みだし、けど用途としては特化型だから、こういう機会は存分に検証に繋げつつ、楽しんでもいかないとね!

ソフィー
「そいじゃいっくよ〜!点火〜っっ!!」

 杖から爪の先ほどの小さな炎を放って、先生が無造作に導火線に火を点ける。
 するとすぐに爆弾本体から順々に二色の光が放たれ、それは着実にまやかしの壁の防御を貫いていって――――。

 ――――パリィンッ!!!

フィリス
「よぉっしっ、いっちょ上がりっ!」
イルメリア
「うん、コツコツ改良のアイデア出していた価値があったわね。威力も上がってるし、スマートに壁の幻覚作用をキャンセルできていたわ」
ソフィー
「周りの岩壁にも全く影響なかったしね。それで――――」
リアーネ
「やっぱり、まだまだ先があったのね。行きましょうみんな。もしかするとまた番人がいるかもしれないから、存分に注意する事」

 幻影の落石が消え去った跡には、他の場所と似たような、狭く不規則に曲がりくねった通路が続いていた。
 ずっと封印されていたせいなのか、心なし少しひんやりとした空気に染まる通路を慎重に進んでいく。
 封印の際に通常のモンスターは駆逐されたのか、こちら側は非常にひっそりしていて、ともすると静謐、という言葉を当て嵌めたくなるくらいで、近くに神秘に包まれた祭壇があることを間接的に証明しているようだ。

フィリス
「…………元々は、この洞窟一帯がこういう空気、だったのかな?」
イルメリア
「でしょうね。おそらくあちら側に棲息する程度のモンスターがおいそれと近寄れる場所ではなかった…………けど封印の隔てによって、長い時間を経て彼らが侵食してきた結果、そうなったと考えるのが自然だわ」
ソフィー
「あはは、この空気も四度目になれば大分慣れたよね。うん、近いよ、多分そこの角を曲がれば――――」

 リア姉の懸念は取り越し苦労に終わり、わたしたちは特に外敵に遭遇しないまま、最後の祭壇の前に辿り着いた。
 地中にあるにもかかわらず、この場の空気に淀みはなく、岩肌自体が煌々と輝きを内包している。
 ランタンの光を消しても、その視界が遮られる事もなくて。
 
イルメリア
「…………フィリス」
フィリス
「うん」

 懐から、大地の精霊力をふんだんに詰め込んだ伯珪玉を取り出す。
 祭壇のつくりは他の三箇所とほとんど違いはなく、それはやはり、いつかの昔に祝福の力を借り受ける際に、人間の側が明確な意思を持って建造した証左になるのだろう。

 わたしは、静かに祭壇の中央の献玉台に伯珪玉を捧げる。
 すると今までと同じように、玉に秘められたエネルギーが顕在化し、祭壇全体を包み込むように広がっていって――――。

イルメリア
「…………っっ」
ソフィー
「…………ありゃぁ」
リアーネ
「…………やっぱり、そうなるのね」

 けれど、それだけだった。
 いつもならその収束した光のエネルギーに穿たれ、次元の穴が切り拓かれて、その呼びかけに精霊王が応えて姿を現すはずなのに。
 なのにここの祭壇を包み込んだ光は、その訴える対象を見つけられなかったかのように二度三度明滅した後、静かに消沈していった。

フィリス
「…………玉に力は戻ってない。ってことは、単純にこの呼びかけの機能そのものは生きてるけれど…………」
イルメリア
「パルミラの言う通り、本来の座所に土の精霊王は鎮座していない、それが証明されたわけね」
ソフィー
「だとしたら、やっぱりあの先に、いるのかな?土の精霊王さんの力を、あの場の繁栄とリンクさせる為に…………」
リアーネ
「その可能性は、一段と高くなったわね」

 苦虫を噛み潰すようなリア姉の物言いに、こちらの気分も引きずられそうになる。
 確かに自分のご先祖様が、そんな自分勝手で畏れ多い所業を為したのか、と思うと、悲しい気持ちにはなるけれど――――。

フィリス
「…………だからって、その理由までが利己的だったかは、まだわからないよ」
リアーネ
「フィリス、ちゃん?」
フィリス
「前に少し話したよね。この一連の事件が発生してから、たま〜にご先祖様の記憶を夢の形で覗き見ている気がする、って」
リアーネ
「……………………」
フィリス
「その時にね、伝わってくる感情って、決して我欲に満ちたものじゃなくて、すごく思いやりや不安、哀しみに溢れてる気がするんだ。だからわたしは、単なる身勝手でこんな事をしたって思いたくないし、その真相を究明したい。その上で、あるべきものをあるべき形に戻したいって思うよ」
イルメリア
「…………そうね。当時の状況や空気もわからない私達が、一方的に過去を断罪するのは不誠実だわ。ここまで来た以上、きっちり全てを詳らかになるよう糾して、清算すべきものと守るべきものをちゃんと見極めないと」
リアーネ
「本当に、そう上手くいくかしら?ひょっとしたら私達の町は、もうとっくに取り返しのつかないことをしてしまっていた、そんな気がして、怖いのよ」
フィリス
「…………えへへ、ありがとね、リア姉」
リアーネ
「えっ?そ、そこでどうしてお礼なのよ?」
フィリス
「だってリア姉は、正しい意味ではわたしのご先祖様とは無関係なのに…………なのにこんな風に、わたし以上に心を痛めてくれてるもん。きっとね、リア姉がそうだから、わたしがこうして不必要に落ち込み過ぎずにいられるんだよ」
ソフィー
「あは、リアーネさんてばほんっとうに謹厳実直っていうか、一度ドツボに嵌ると悪い方にばかり物事を考えちゃうタイプだよね。その辺の視野が狭くなっちゃうあたりは、プラフタとよく似てるなぁって」
イルメリア
「あぁ、プラフタさんもそういうとこ、かなりありそうですもんね」
ソフィー
「そーそー。だからね、プラフタの主観で捉えている過去と、実際の真実にもズレがあるかもしれないし…………それにそろそろ、文献調査にも一区切りがつく頃だと思うんだ。だからエルトナに戻って、一度全ての情報を擦り合わせてみようよ」

 あくまで明るく。
 失敗や見当違いがあったとしても、それに気付いた時点で素直に是正すればいい、そういう確固たる意志を込めての先生の提案に、リア姉も暗い顔を引っ込めて力強く頷く。
 そうだね、きっとエルトナに戻れば新たな解決のための切り札が――――ってあれ?なにか忘れているような…………?

イルメリア
「じゃあ、善は急げで戻りましょう。流石にいい加減、フィリスの暴言のほとぼりも冷めたでしょうし?」
フィリス
「あーっ!そ、そうだったぁっ!わたし、お父さんたちにひっどい事言い放ったまま飛び出してきたんだったっ!!」
イルメリア
「あんたねぇ、ほんっとうにそれ忘れてたの?どこまで都合よく出来てるのよ…………」

 呆れ交じりにイルちゃんが肩を竦めるけど、わたしはそれどころじゃない。
 どどどっ、どーしよっ!?なんか今更でも、気まずさがどんどん湧き出してきて、うわぁんっ、どんな顔して会えばいいかわっかんないよっ!!

リアーネ
「大丈夫よ、フィリスちゃん」
フィリス
「あ、リア、姉…………」

 狼狽えるわたしを、リア姉が優しく抱きしめてくれる。
 幼い頃からずっと私を守ってくれた温もりと香りに、一時に心が安らいでいく。

リアーネ
「フィリスちゃんがああなったのには、私にも責任はあるもの。だから一緒に謝ってあげる。その上で、改めてもっと細かい話を、ミストルート家の歴史を、二人できちんと知っていきましょ」
フィリス
「…………っっ、もぅっ、ほんとそーゆーとこ、つくづくリア姉なんだもんなぁ…………っ」
イルメリア
「ま、実際問題あのご両親には一切合切隠し事なしに全部吐いてもらわないとなんだから、やり方はともかく、いい薬になったんじゃない?」
ソフィー
「わっ、イルちゃん悪い顔だぁ。でもほら、雨降って地固まる、とも言うし、最初は家族水入らずでしっかり話し合うといいと思うな。にひひ、イルちゃんはそれがわかってるから、わざと露悪的になってるんだろうし」
イルメリア
「…………う、だからそういう分析はしなくていいんですってば」
フィリス
「なはは、ごめんねぇイルちゃん。でもそれで分かったことはいの一番に話すから!約束っ!」
イルメリア
「…………っっ、はいはい、お気遣いありがと」
ソフィー
「と、素っ気ないふりをしつつ小鼻がピクピクしてるイルちゃんでした。やーもー、かぁいいねぇイルちゃん!」

 そんな先生のちゃらかしに、場の空気は一気に弛緩していって。
 一人だったら重すぎて目を逸らしてしまいそうな問題にも、絆の力で心を支え合っていけば、どこまでも向き合っていける。
 そんな当たり前の幸福を改めて噛み締めつつ、心の中で、まずはお父さん達に向ける第一声をどうするか、一生懸命に考えるのだった――――。
posted by クローバー at 06:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月12日

更に突き抜けよる

 春音は一葉が終わって、雪の途中まで進めました。
 一葉ルートはまぁ、基本的には面白かったです。総合的にはもう頭痛の種を通り越して笑うしかないなって感じだけど。。。
 一葉寄りの意識を主人公が持つ中で、その仕事の密度と過重ぶりを心配して、協力の一環として風紀に移籍するという展開そのものは王道的だし、それを一々固辞する一葉めんどくせぇー!と思いつつも、あからさまに本音では嬉しいよぅ嬉しいよぅってなってるのが透けて見えるからこれはこれで可愛い、とは思えますね。
 梢も色々といい仕事してくれますし、この子の場合はその境遇的に家族愛から逸脱した想いを抱くに足る理由づけが可能な立ち位置だから、そのあたりを滲ませつつも涙を呑んで、というのは、呑まずともいい、当たって砕けてくるんじゃ…………!と思わなくもないけど。。。

 ともあれ、風紀の仕事のノウハウを覚え、より良い改善の方向を目指す中で、より一葉との距離も縮まって、首尾よくかつての想いを取り戻して結ばれて、と、このあたりのこそばゆい恋愛模様や、いざ思いが通じてのイチャラブっぷりは中々に楽しめました。一葉みたいに凛としてる子がふにゃっと甘えてくれるのはいいものですよね。
 ただ、仮にも風紀のトップ2にいる分際で、はじめてのシチュがそれでいいのかい!とは思うけど。全力で風紀を乱しにいっとるやんけ、って、まぁその辺厳密に定義しだしたら一生契りを結ぶなんて出来やせん!って話になるかもしれないけど、一応立場や建前、様式美ってものは配慮してもいいと思うのよ。

 風紀絡みの不穏さの中では、ZERO模倣犯の頻発で振り回されつつ、結局この感じだと本物のZEROはここでもスルーされるんだろうな、て思ったらそれはその通りで。
 かつより性質が悪いのは、このルートはこのルートで、明らかに主人公達の動向や意思が介在しない外的要因を唐突に投入してきて、脈絡のないシリアスバトル展開に一気に舵を切っていく構成にあり、いつものツッコミだけど他のルートでなんてその問題は顕在化しなかったのよ、と。

 最終的に家族の問題が絡んでくるとは思ったけど、その歩幅も大味でざっくりだし、そもそもなんで今このタイミングで、明らかに主人公の心情不安定じゃん!って傍から見てもわかるところで祥子さんはあんな埒もない告白をしてしまうのか、って思うけどねぇ。大人ならその辺きちんと配慮してよ、と思うし、かつそれを受けて思い詰める主人公もなんというか融通が利かないというか、無謀の極みというか。
 まぁライター自身がその後の正義心に忠実に過ぎた青臭い展開を茶番かもしれん、とか言い訳してるレベルだし、これがもっと一貫性と重厚感のあるバトルものならこのラストの展開は熱い、と言えるのかもだけど、流石に色々と突っ込み所しかない感じでなんとも。やっぱり主人公のカードチート過ぎるしね。。。
 ついでに言えば、やっぱりそんなタイミングでエロスに雪崩れ込むのはなんか違くない?ってのもあり、ノリは嫌いじゃないし、エリサよりは綺麗にハッピーエンド感が出ているからマシとはいえ、ですかね。

 雪に関してはまだ付き合うところまでも行ってないからなんともですけど、結局ここでも人手不足が顕在化するなら他のルートではどうした?って事になるし、主人公の行動を規定する上で設定の都合良さはバリバリ。
 まあでも雪の可愛さはガチだし、レトロゲー探しとかこの子にしかツボに入らない展開だけど、これはこれで面白味はあるかなって感じですかねぇ。
 この子の場合は家族との関係と悠久の場所がポイントっぽいから、これはこれで切ない系の無駄シリアスが投入されていそうで、かつその他の外的要因は全スルーだろうと諦めを感じつつ、恋人になっての甘々感がたんまり楽しめればそれでいいや、と悟りモードに入っております。。。
posted by クローバー at 19:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする