2018年01月12日

特定のベクトルが

 リディー&スールのアトリエは、やっとこ4話の絵画修復が終わったくらい。
 とりあえずようやくフィリスが本格的に絡んできて、しかしこの子も随分と見た目的にも性格的にも大人っぽくなったなぁー、と。特に双子に対する態度はすごくしっかりさん、って感じだけど、でも面白いのは、イルちゃんと対峙すると昔みたいなふざけて甘えた雰囲気を出すのがいいなぁって。
 リアーネにしても少し行き過ぎなくらい相変わらずフィリスにだけふにゃふにゃだし、そのあたりの特性の絡みで見せる顔ってのが垣間見えるのが続編の醍醐味ですよねー。

 今作はかなり過去作からの登場が多いし、ソフィー&プラフタとコルちゃんの遭遇シーンとかも凄く楽しみ。
 そしてはやくコルちゃん人形をおくれ(笑)。
 ともあれ、フィリスが参戦したからには、例え戦力ダウンでもフィリスを使い倒す所存なので、また一々武器防具アクセと作ってたら時間があっという間に過ぎていく罠ね。。。
 あとリディーの衣装解説で、お気に入りだけど脇腹は寒い、とか書いてあって、思わずそりゃそうだと笑ってしまった。。。
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2018年01月11日

つくづくダメ

 幕末尽忠報国烈士伝−MIBURO−の感想をアップしました。
 思った以上に歴史に忠実な物語で、そうせざるを得ない制約がある構成の中でどこまで劇的な面白さを追求できるか、そういう観点で凄く精緻に紡いでいるイメージで、ボリュームとその緻密な構成による説得力と共感度がとても高く、期待通りにいい作品だったと思います。
 なので本来はもっとちゃんと感想書きたかったのは山々ですが、こないだの風邪が治ったばかりなのにまた発熱するとかどんだけ虚弱やねん………………。本当にやりたい事が予定通りに進まないストレスで、今年は年明けから悶々しっぱなしなのです。

 でも今日は出来る限り執筆に気力を注いだ関係で、それ以外の時間ぐったり寝込んでいる感じになってしまって、アトリエもちょっとしか進んでいません。
 今は4話の昇格試験が受けられるようになったくらいですが、しかしこのライバルキャラのへっぽこツンデレルーシャも中々可愛いですよね。実にいい黒ストっ子だし、パーティインはしないのかもだけど存在感ありますわ。
 そして相変わらずこの話でもイルちゃんの立派な先生っぷりに感動………………!すごい行き当たりばったりに弟子にしたようで、実は長年こういう機会を待ち望んでいた、ってのが、イルちゃんならではの夢をちゃんと見つけて溌剌と頑張ってきたんだなー、って思えるのですごく心に響きます。あーもーイルちゃん可愛過ぎるっ!

 あと、薄々わかってきたけど、見かけは柔らかいようで結構リディーって毒舌よね(笑)。笑顔で心を刺しに来るタイプというか、まあまだ子供ならではの率直さを失っていないというか、なのにあのかわエロさは大変反則的で宜しいですのー(笑)。

 恋愛事情更新、うん、超久々。。。
 こっちもネタだけは頭の中であれこれ妄想するのだけど、いざ書き出す気力を奮えない昨今の事情に歯噛みしつつ、さしあたりこの子に関しては箸休め的に、ベッタベタな少女漫画的イチャエロ模様を目指す所存。
 一応大枠的な意味での、ミュゼの差し手としての顔ももう少し深みを持たせたくはあったんだけど、ぶっちゃけ体力が足りませんでした。。。
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幕末尽忠報国烈士伝 −MIBURO−

 基本的にこのメーカーの歴史ものは外れないので楽しみに待っていました。

シナリオ(26/30)

 激動の時代を貫く忠義。

★概要・あらすじ

 この作品は幕末という激動の時代を血生臭く彩った新選組の栄枯盛衰にスポットを当てた物語です。
 基本的に史実を丹念に再現しつつ、許される範囲でその解釈を新選組にとって最も大切な忠義心に連ねており、また過去作chushingura関連の世界観ともリンクして、非常に緻密で濃密な内容を紡いでいます。
 過去作をプレイしていなければ楽しめない、というほどではないですが、プレイしていないと裏設定が理解しにくかったりと、大体8割くらいの理解度になってしまうとは思うので、忠臣蔵関連の2作をプレイ済みであることが望ましいとは思います。

 あらすじとしては、郷里から今日に出てきて妹の鞘と二人暮らしをしていた主人公が、ある日押し入り強盗の最中に生まれて初めて人を斬り、そしてそこに駆け付けた新選組の面々に才能を見出されて入隊、新選組が京で結成されてから、戊辰戦争の最期に至るまでを丁寧に追いかけていき、この時代の複雑な情勢や不条理の横行に苦悩する中で、それぞれの信念を、忠義を全うしていく愚直で美しい様を目にしていく、という事になります。

 どうしても新選組は人斬り集団ではあり、その理念も時代の変化に追随出来なかったという面で評価が低くみられる向きもありますが、最新の研究までしっかり網羅した上で、出来る限り新選組にとって義の精神が生きるように解釈する、物語性と構成力が光る作品になりますね。

★テキスト

 全体的に時代背景を意識した語彙の選択と、ADVゲームらしい軽妙で快活なやり取りとのバランスの取り方がとても上手く、また実際の登場人物の女人化、という中でもそれぞれの本質はしっかり残しつつ、その上でカッコよくも可愛い、というバランスを読み口の中からしっかり滲み出るように紡げているのは好感が持てますね。
 解釈が難しい部分などは豆知識等でのフォローも入りますし、歴史的な面でも語句的な部分でも勉強になるので個人的にはこういうのはすごく歓迎ですねー。

★ルート構成

 基本的にはものすごく長い共通の後に、メインの4人のルートが脱落式の選択肢で出てきて、それを全てクリアするとアナザーストーリー3本が解放、その後最後にトゥルーエンドが解放される仕掛けです。
 ゲーム性という点ではほぼ皆無で、あくまでも史実を大きく逸脱せず、その上で個々のヒロインの魅力と生き様をしっかり貫く、という感じですが、新選組の物語としては当然ながら最後まで戦い続ける歳三がメインと言えばメインなので、素直に脱落順に選んでいく方が無難かな、とは思いますね。

★シナリオ

 予想以上に史実に忠実で、本当に細かな動きまで目を凝らし、様々な情勢と擦り合わせて、その都度の選択を極力残忍さから遠ざけ、信念を貫くために止む無く、という色合いを無理筋にならない範囲で描き出すという、非常に発想力と構成力が問われるつくりに挑戦しているなと思います。
 
 ただその枠組み自体が元々自縄自縛というか、過去作での設定に依拠してどうにもゆるがせにできない部分、というのがある故の選択、という見方も出来るのが特徴的ですね。
 忠臣蔵のネタばれにはなりますが、あの物語は現代と赤穂浪士の時代をタイムリープで繋いで、未来からの干渉で本来の歴史よりも更に壮大なスペクタクルを紡いでおり、そのFDではそれによって発生した歴史の歪みを矯正するために、幕末の歴史の流れに彼らが介入する、という物語を既に書いています。

 それ故に長州に対するありようはその中の流れに依拠せざるを得ない上、この時代はこのメーカー的世界観の一貫性を保つ上では、むしろ史実そのものは決してゆるがせにしてはいけない、という制約がかかっていて。
 結果的にその分、新選組を善寄りに見せるために薩摩と甲子太郎が必要以上に悪役を担わされているなぁ、というイメージはありますし、ちなみにこの作品で西郷隆盛の姿を出してこなかったのは、大河に対する配慮だったりするのかしら?なんて思ったりもします。

 加えて新選組自身も、死ぬべき運命にある人は、少なくとも公的な記録では死んだ、という事が証明できないと、ifルートを紡げないという厄介な制約が付きまとう事にはなります。
 個人的にプレイ前は、忠臣蔵と同様に最初は正史を見せて、その上でもしもあの時こうなっていれば、或いはこの人物が死ななければ、的な壮大なifの展開、ラストキャバリエ的な物語を見せてくれるのかなと思っていたのですが、その点はよくよく考えれば無理なのは、体験版の時点で忠臣蔵勢の介入を示唆してる以上当然ではありましたね。

 だから物語のダイナミズムや意外性、という視座では忠臣蔵には及ばない、という見立ては出来ますが、その一方でその制約を掻い潜って、ささやかでもそれぞれの信念・忠義が報われる物語を構築し、それに対する単純な反駁をさせない程度の説得性を綿密に紡げているのは本当に素晴らしかったと思います。
 基本的には歴史の敗者ではある面々を、それでもその生き方は間違いではなかったと思わせるように描くのは本当に難しかったと思いますし、勝者が紡ぐ歴史だけでなく、しっかり土着の細やかな史伝や伝承まで拾い上げて、或いはこういう可能性もあったのかも、と問題提起に留めつつ見せていく手法に誠実さを感じましたね。

 物語そのものは、実際の新選組が歩んだ歴史の凄みと面白さがある以上、それを丹念に追いかけていれば非常にメリハリと奥行きのある読み物に仕上がるのは当然ですし、相変わらず妙に最初から主人公がヒロインズにモテモテな設定そのものは眉唾ですけれど、そういうゲーム的な面も、歴史的な面もどちらも蔑ろにせず、その分大ボリュームにならざるを得ないのがわかっていてもきっちりと書く、という点で充分に名作の評価を出せます。
 PCゲームでも新選組を取り扱ったものはそれなりに出ているとは思いますが、この作品ほどに実際の史実に丁寧に依拠し、細部も見逃さずにしっかり描けているものはないと断言してもいいですし、純粋に歴史を学ぶ、という観点でだけでもプレイする価値のある作品ですね。
 当然幕末史にそれなりの知識があったほうがより楽しめるのは間違いないですが、こういう作品は歴史ものの敷居を低くしてくれると思えます。

 個別の物語としては、それぞれに味が合って面白いと思いますが、特に勇と山南さんの話が好みかなぁと。
 勇の場合はそれ自身というより、物語全体を通しての容保との関わりが凄く好き、というのはあって、歴史の実相としてここまで綺麗だったかはともかく、それを最大限に引き立てる書き方をしてくれていたのが、容保贔屓の私としては満足度が高かった点ですね。
 その上での個別のあのラストシーンは本当に、あぁいいなぁ、と思える終わり方でしたし、そのあたりは忠臣蔵勢と触れ合って、本来あるべき武士道の精神を託されたところから連綿と続くイメージを持たせつつ、本当の意味で武士の時代の終わりを象徴するシーンになっていたと思います。

 山南さんの場合はどうしてもその足跡として影に徹しないとならない面が強いですが、それを逆手にとって新徴組の物語と連関させてきたあたりが心憎いなぁと。
 幕末の史伝としては地味な部類に入る物語ですが、元々一つの組織から生まれた表裏的な存在であるだけに、派手さこそなくともその活躍を広く知らしめる機会をこういうところで得られたのは本当に素敵だと思いましたし、その流儀にしっかり生き様を噛み合わせての物語はすごく染み入るものがありましたね。

 過去作の流れで関わってくる不思議要素にしても、それが歴史の実相に与える影響を最低限に抑えつつ、けれどその力はしっかり継承されていかないと、という部分に力点を置いて、最終的には結構なウルトラCとはいえそれを紡いできています。
 そこまでいくと中々にスケール感があり過ぎるというか、夢が広がり過ぎる部分もありますし、ああいう終わり方でもしかすると次回作に繋げる想いもある?なんて感触もありますが、その点含めてあくまでも事前の制約には抵触しない、バランスの取れた、それでいて一定のカタルシスと納得を与えてくれるラストシーンではあったと言えるでしょう。

 総合的に見て図抜けて素晴らしい、と言い切れるほどではないにせよ、非常に丁寧に史実を追いかけつつ、そこに付随する心理描写の盛り上げ方がとても上手くて、最初から最後まで没頭できる作品に仕上げていると思います。
 その分謎の解釈とか掘り下げとか、そういう部分には向かない作品でもありますけれど、歴史好きなら手にして絶対に損はしない内容ですし、評価としてもこのくらいはつけておきたいですね。
 あくまで個人的には、忠臣蔵のようにスペクタクルが過ぎて少し飲み込みにくい方向性よりは、必然としてそうするしかなかったとはいえ、こういう堅実で王道的な作品の方が心打つものがあったと言えますし、期待通りの面白さでした。


キャラ(20/20)

★全体評価

 非常に個性と躍動感があり、その時代背景と生まれ育ちにも目配りしつつ、ADVヒロインとしての魅力もしっかり紡ぎ出していて文句なしですね。
 あまり一辺倒にならずに人間性に幅を作れているのもいい感じですし、誰もがしっかり存在感を誇示していて面白かったと思います。

★NO,1!イチオシ!

 全体で言うと実は山南さんが一番魅力的に感じましたかねー。
 彼女の死によって新選組の歯車が大きくずれていった、と評されるくらい、人望に厚く武力も知力も兼ね備えていて、懐の深い印象を与えますし、一方で完全無欠なイメージを覆すお茶目な性格も取り入れていたりと、全体の中でもバランス良く美味しい立ち位置にいたなぁと。

 アナザーでのありようも素敵だったと思いますし、彼女の生き方が報われるイメージを強く打ち出せていたのも含めて印象深いです。

★NO,2〜

 当然個性が強烈、という意味で歳三は光っていましたし、嫌われ役として徹する影での細かい配慮や心根の脆さまで上手くバランスが取れていて素敵でした。
 勇もその大らかさと真摯さ、一途な献身ぶりは非常に大将の器として魅力的に映りましたし、上下どちらとの関係性も温かくて良かったですね。

 総司一のコンビもそれぞれに愛嬌と強さが上手く噛み合っていて魅力的でしたし、その他も含めてひとりひとり見ていくと切りがないくらい誰もが存在感ある素敵なキャラに仕上がっていました。
 強いて言うと攻略ヒロインがボインに偏っているのが個人的には不満で、河合ちゃんとか大鳥さんとかめっちゃ攻略してみたかったなー、と思う次第。あのキャラデザは卑怯なくらい可愛いでしょ。

 新撰組以外でも容保様など本当に人品清らかで誠実で心優しくも強く、素敵なキャラ造型になっていましたし、敵役もそれぞれに味が合って良かったと思います。小五郎が出てこなかったのはぶち残念ですけどねー。


CG(18/20)

★全体評価

 いつも通りに安定して可愛くもカッコよく、露出も派手だけど下品過ぎない鮮やかなバランスが素敵でしたね。
 質量ともに高い水準にありますし、満足度は高い仕上がりだと思います。

★立ち絵

 かなり人数がいるのでポーズや服飾などはそこまで幅がなく、ではありますが、感情豊かなイメージをしっかり打ち出すアイコンや細かなアイテムの多用で非常にコミカルな雰囲気は出ていますし、悪くないですね。
 特にいいなと思うのは歳三の洋装正面立ち絵に河合ちゃんかなぁ。益次郎のキャラ付けと衣装も結構好き。あと容保様も気品ある立ち姿で、軍装と和装のギャップも含めて良かったですね。

★1枚絵

 全部で129枚と大ボリューム、出来も迫力ある安定した出来で、綺麗でカッコよく、時には可愛く、場面場面に合わせてのインパクトをしっかり彩りの差で描けているのが見事ですね。

 特にお気に入りは新選組4人組登場、容保様上洛、井上さんの最期、泣き崩れる新八あたりでしょうか。


BGM(17/20)

★全体評価

 楽曲的には過去作ほど派手さはなく、時代性を意識したクラシックの持ち込みなど面白い工夫もありつつ、そこまでインパクトが強くはなかったかな、とは思います。
 質量ともにそこまで秀でてもおらず、ボーカル的にもそこまでガツンと来なかったので、総合的にはこのくらいの数字に落ち着きますかね。

★ボーカル曲

 全部で2曲。
 OPの『艶麗ブラックアウト』は疾走感と迫力があり、カッコよさが前面に押し出されたらしい曲で、こぶしの効いたボーカルもいい感じではありますけれど、個人的にはイマイチサビがピンとこなかったんですよねぇ。
 Bメロなんかは結構好きなんですけど、仇華クラスを期待していたのもあるのでちょっと物足りなかったというのもあります。

 EDの『空燃ゆ先へ −天明−』も、静やかで澄みやかな、殺伐とした世界を走り切ってようやく訪れた安らぎ、というイメージを丁寧に醸した優しい曲ですけど、メロディラインなどであまり好みに訴えてくるものがなかったんですよね。サビのメロディなんかはそんなに悪くないんですけど、もう少し心に響くなにかが個人的には足りなかった感じです。

★BGM

 全部で23曲と、フルプライスとしてはやや控えめな数ですし、クラシックなどを用いているので実質的な新規としてはかなり物足りなくはあります。
 無論数を絞った分それぞれの仕上がりと、作風にマッチした寂寥感や緊迫感、それと日常のほのぼのドタバタのギャップの醸し方など悪くはないですが、突き抜けて素晴らしい、というほどでもなく評価に悩みますね。

 特にお気に入りは『一陣の風』、この透明感と閑寂な雰囲気、哀しみを乗り越えて前に進む為の喪の気配を醸すメロディラインはかなり好きです。


システム(9/10)

★演出

 日常のコミカルで賑やかな演出は健在ですし、要所での情感演出なども様々な方向での演出を上手く噛み合わせて綺麗に、迫力あるつくりになっていると思います。
 今回はモーションムービーがなくなったのは勿体ないな、とは思いますが、それでもこの躍動感はなかなかお目にかかれない出来ですし、ムービーの質も高く安定していい仕事しているといえるでしょう。

★システム

 こちらも基本的なプレイ感としてはさほど問題なく、ですかね。
 強いて言えば最初の選択肢まで凄く長いですし、いざあのシーンが見たい、と思っても振り返りが難しいので、フローチャート的な要素を組み込んでおくとより便利で良かったかもとは思いますが、そう思わせるだけのボリューム感があればこその贅沢な悩みですね。


総合(90/100)

  総プレイ時間36時間くらい。共通が20時間、どこから個別と考えるかは難しいところですが、ともかくそれぞれ個別に入ってから平均して2時間×8ルートくらいのイメージで、ボリューム感という視座では文句のつけようも無い大作です。
 かつそれを、非常に密度の濃い幕末史と丁寧に連動させてバランス良く組み立てているので、どの地点を取っても弛んだイメージはなく、ハラハラドキドキしながら最後まで楽しめる希有な作品と言えるでしょう。

 流石に幕末史の知識皆無で楽しみ切れるか、と言われるとそれは違う、となりますし、過去作との連関性も予想以上に強いので、その点でやや敷居が高い部分はありますが、その点をクリアできているなら文句なく楽しめる素晴らしい仕上がりですね。
 スペクタクルを期待すると少し肩透かしの面もあるかもですが、その分非常に繊細に組み立てたそれぞれの史実に沿ったストーリーの重厚さ、生き様の素晴らしさは天晴れの一言で、歴史に対して誠実なライターさんの姿勢がこれ以上なく感じ取れる意欲作、名作だと思います。
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閃の軌跡V外伝 戦う乙女の恋愛事情 タチアナ#T

タチアナ
「えぇっ!?あんな風に相手を想って身を引いたんですから、次巻では素直に相思相愛になった二人が中心になるんじゃないんですかっ!?」
ミュゼ
「うふふ、それは少しばかり軽率な解釈だと思いますよ。男女間の三角関係と、男性同士のそれでは、駆け引きの機微も多少なり違ってくるものでしょう?殊に殿方は、手の届かないものに後ろ髪を引かれやすい習性がありますもの、そのまま波乱もなくフェードアウトは考えづらいですね」
タチアナ
「ふぇぇ、そ、そうなんですね……………すごく勉強になります」

 今日は定期的に購読している乙女の嗜み本の感想会@ルセットです。
 本の読み方、解釈は人それぞれ、だからこそそれを分かち合うことは本好きにとって至上の喜びであると同時に、新たな知見の扉が開く貴重な経験でもあって。
 とりわけミュゼさんは、いつも私が素直に受け取り過ぎて見落としていた独特の見解を持ち込んでくれるので、議論の相手としてこれ以上なく歯ごたえのある同士と言えるでしょう。

 その一方で――――。

ルイセ
「もむもむ……………ん〜♪やっぱりルセットのパンケーキってサイコ〜においしいよねぇ〜♪」
マヤ
「同感。これはもはや珠玉の味わい、リーヴスの看板と言っても過言じゃない」
タチアナ
「あ、あの、その、お二人ももう少し会話に加わって頂きたいんですけれど……………」
ルイセ
「え〜、でもでもぉ、二人の喋ってることは私にはちょ〜っと難し過ぎてついていけないかなぁ、って」
マヤ
「うん。別にわざわざ次の展開の予想なんかしなくても、いずれ発売されればわかるんだし」
タチアナ
「そ、それはそうですが……………で、でもそうやって自分なりに先の物語を組み立てていく事はドキドキしませんか?」
ルイセ
「…………する?」
マヤ
「しない、かな。二人がそれを楽しんでるのは伝わってくるから、申しわけないとは思うけど」
タチアナ
「う、うぅ……………」

 二人にとっては、そういう会話よりも目の前のパンケーキの方が重要なご様子。
 花より団子とか、そういう話ではないかもしれませんが、速成的にお仲間になって頂けたものの、そもそも読書に、物語に対する考え方そのものが生粋の本好きではないお二人には、私達の議論がどこか不毛に感じられるようで、それはすごく、すごく寂しく感じてしまいます。

ミュゼ
「まぁまぁ、どんなものでも人それぞれの楽しみ方があっていいものですよ。それに実際、こちらのパンケーキが魅力的というのも事実ですからね」
ルイセ
「そうだよね〜、今や分校の女生徒の大半がこの味の虜だもん」
マヤ
「私のように常連になってる子もいるしね。…………………………じっ…………………………」
タチアナ
「……………………あ、あの、マヤさん、今日も半分召し上がってもらえますか?」
マヤ
「うん、ありがとう」

 私が会話に夢中になっている内に、既に自分の目の前のお皿を綺麗に片づけてしまっていたマヤさんが、いつものようにほとんど手つかずの私のお皿を見つめてきます。
 私とて甘いものは大好きですけれど、どうしても食そのものが細いために、ボリュームの面でも満点のこのパンケーキを全て平らげるのは難しく、こうしてシェアするのがそろそろ恒例化してきました。

 けど、それにしたって――――。

ルイセ
「……………………ほんっとうに、どうしてマヤって普段からそれだけ甘いものパクパクパクパク食べ続けてるのに、その均整の取れたスタイルを維持できるんだろうね〜?」

 …………………………全くです。私など、少しでも食べ過ぎてしまうとすぐにお腹や二の腕に余分なお肉がついて、かつついて欲しいところには全然栄養が回らない残念な体質ですのに…………………………!

マヤ
「別に特段意識している事はないけど?でもみんなに比べれば、やっぱり戦術課のカリキュラムの方が身体を動かす場面が多いから、基礎代謝が高いってのはあるのかも」
ルイセ
「うーん、とてもそれだけの差とは思えないんだけどなぁ。主計課だって最初に思ってたよりは全然力仕事多いし、ねぇ?」
タチアナ
「え?あ、はい、そ、そうですね……………。ですけど基本的には男子の皆さんが頑張って下さるので………………」
マヤ
「まぁ、タチアナに力仕事させちゃいけない、って雰囲気はありそう」
ルイセ
「ですよねぇ〜、これって一種の差別だと思うんですけど〜」

 対応の差に愚痴を漏らし、膨れっ面で軽く睨んでくるルイセさん。
 わ、わたくし個人としてはそんな事はない、と思うのですけど………………でも確かに思い返せば、そういう場面で頼らせてもらっている気もします。

 それはわたくしの中では、自分の意見や主張を未だ男子の方々に上手く伝えられない歯痒さを伴う事例なのですが、傍から見れば違うものなのでしょうか………………?

ミュゼ
「ふふっ、どうあれ、健康的に動き、健康的に食べてスタイルを維持できるのは羨ましい限りですね」
マヤ
「よく言う。ミュゼこそメリハリの効いたスタイルをちゃんと保ってて羨ましい」
ミュゼ
「あら、ですが私とて、影で努力はきちんとしてますのよ?」
マヤ
「まるで私が何もしていないみたいな言い方………………まぁその通りだけど」
ルイセ
「でも、ミュゼさんが特務課に移籍してから結構経ったけど、やっぱりそちらの水が合っていたのかなぁ、前よりも活き活き溌剌としてる気がする〜♪」
タチアナ
「あ…………………………」
ミュゼ
「うふふ、それは勿論、常日頃から最愛の殿方のお傍にいられるのですもの、女が磨かれていくのも当然の成り行きでしょう?」
マヤ
「出た。ミュゼのそのリィン教官推しはどこまで本気なのかさっぱりわからない」
ルイセ
「だよねぇ〜。確かに素敵な先生だとは思うけど、ほとんど最初からだったし、傍目にはからかってるようにしか見えないし〜」

 話の流れで、ふと以前、本を取り違えて困惑していた時にお助けいただいたことを思い出します。
 あの時の誠実で、こちらの気持ちを汲んだ対応は本当に見事でしたし、人としての好感を強く覚えたのは事実ですが、ミュゼさんにもそういうきっかけのようなものはあったのでしょうか?

 なんだかんだで、ミュゼさんは自分の事をあまり話そうとしてくれません。
 尋ねても諧謔を交えていつの間にか有耶無耶にしてしまう、そういう会話のテクニックが非常に上手いと思いますし、物語の心理解釈に長けているのもその派生的な能力と言えるのでしょう。
 けれどそれは、どこか一抹の寂しさを感じさせるものでもあって、そういう時に少し強引でも相手の懐に入っていける強さがあれば、など、ないものねだりを考え、憧れてしまうものです。

マヤ
「…………っと、いけない、もうこんな時間。今日はヴァレリーの買い物にも付き合う約束をしてるから、悪いけど」
ルイセ
「あっ、そ〜でしたぁ、私もユウナやゼシカと、部活の対外試合の件で話し合いをしなくちゃいけないんでしたっ!」
タチアナ
「あ………………そ、そうなんですね。ではまたいずれ、ご一緒しましょう」

 二人にとってはパンケーキを食すことが主目的、というのを実証するように、躊躇いなく席を立って外に出ていく二人の背中を、つい名残惜しく見つめてしまいます。

ミュゼ
「あら、お寂しいですか?」
タチアナ
「え?それ、は…………はい、折角の機会ですのに、ほとんど実のあるお喋りが出来なかったな、って……………」
ミュゼ
「ふふ、それは仕方ありません。人生の楽しみ方は人それぞれですし、あまりこちらの趣味を押し付けすぎてもかえってぎくしゃくしてしまいますよ」
タチアナ
「わかっては、いるんですけど…………………ふぅ、わたくしはそういう距離感の作り方が本当に苦手で、本当に胸襟を開いて語り合いたいと思うなら、もっとはっきり踏み込むべきだって………………」
ミュゼ
「そう思えているなら、後は一歩先に踏み出す勇気と、そして踏み込み方を間違えない余裕と配慮を身につけましょう」
タチアナ
「余裕と配慮、ですか?」
ミュゼ
「えぇ。誰だって自分の趣味のコアの部分をぶつけて理解して欲しい、という気持ちはあれど、それが上手くいく例は稀です。まずは相手の気持ちを汲んで、趣味の中でも共鳴できる部分を見出して、そこを取っ掛かりに染めていくのが常道ですもの」

 片目を瞑りながらそう講釈する様は本当に優雅で、人としての大きな余裕を感じさせます。
 どうしても自分の事で精一杯になってしまいがちなわたくしには、それはとても眩しく映りますし――――。

タチアナ
「……………やっぱりわたくし、ミュゼさんが移籍してしまって寂しいのかもしれません。どうしても以前より、こういうお話をさせていただく機会も減ってしまいましたし、といって自分から主導してふくよかな、心温まる会話を紡ぐなんて………………」
ミュゼ
「相手を不快にさせないか、呆れられないか、そんな想いを克服するのも勇気の一環です。もっと仲良くなりたいのなら、嫌われても仕方ないくらいの割り切りはどこかで持たないとはじまりませんよ。無論嫌わせないやり方も様々にありますし、少しずつ身につけていけばいいんです」
タチアナ
「出来る、でしょうか?例えばマヤさんのようにクールで現実的な方に、どう取っ掛かりを作っていいのか、そもそも失礼じゃないのか、って……………」
ミュゼ
「あら、ああいう一見冷静な人ほど、きっかけさえ紡げれば妄想の海に溺れさせるのは難しくありませんし、楽しいんですのよ?」
タチアナ
「た、楽しいって……………本当に相変わらずですよね。……………そもそもミュゼさんは、そういう手練手管をどこで身につけられたんですの?」
ミュゼ
「うふふ、それこそ乙女の嗜み、ですわ♪」

 思い切って踏み込んでみても、やっぱりあっさりあしらわれ、はぐらかされてしまいます。
 わたくしと彼女では役者が違い過ぎるのはわかっていますが、それでも一番深い部分で心が通じている感覚だけは確かにあって、複雑な想いが生じてしまうのはどうしようもなく――――。

ミュゼ
「…………ふふっ、それにタチアナさんには他にも、文学論を交わして心躍る方がいらっしゃるでしょう?」
タチアナ
「…………え?」
ミュゼ
「最近はどうです?そろそろ文芸部で、彼とうまくやっていけるようになりましたか?」
タチアナ
「そ、そんなわけないじゃないですかっ!まだ二人きりになると酷く緊張しますし、向こうもこちらにはほとんど無関心で……………」
ミュゼ
「そうでしょうか?だってちゃんと文芸活動を通じて、互いの論述には目を通し、適切な批評を戴けるのでしょう?それはある意味で、内面的な部分を尊重し合っていると言えませんか?」
タチアナ
「それ、は…………確かに少しずつ、アッシュさんのモノの考え方や世界の見え方がわかってきた、というのはありますし、それが新鮮に感じるのも事実、ですけれど……………」
ミュゼ
「だったらもう少し、仲良くなる努力をしてみても宜しいのでは?感性の面でもしっくりくるところ、あるのでしょう?だってタチアナさん、本質的にはああいう、ちょっと危げで強引さがある男子の方がタイプのようですし」
タチアナ
「え、えぇぇっ!?ど、どうしてそんな……………っ」
ミュゼ
「だって普通に男女の恋愛ものもお好きなようですし、そちらの趣味の傾向的には少女漫画の王道的な面が色濃く出ていますからねぇ」

 はっきりと言及されて、顔に熱が籠っていくのが自分でもわかります。
 確かに私は、ちょっと強引にものされるタイプの作品を好んでいますし、壁ドンとか顎クイとか、あまりにベタベタなイベントに憧れる夢見がちな部分はありますけれど、けれどそれを現実の人間関係に落とし込んで考えるなんて大それたことは試みたこともないだけに、その指摘がいやに胸に突き刺さってきます。

ミュゼ
「ふふ、満更でもないでしょう?ある意味いい練習台でもありますよ、なんだかんだで彼も気遣いは出来る人ですし、多少ウザいと思われるくらいに趣味的な会話を試みれば、きっと今より関心を持っていただけるはずです」
タチアナ
「そ、そうでしょうか……………。今はミュゼさんのほうこそ、同じクラスなのですから接点は多いのでしょう?」
ミュゼ
「私はもう既に色々やりすぎて警戒されてしまっていますもの。タチアナさんのように純白な相手の方が、ああいうタイプの懐には入りやすいはずですよ。…………………………それが、いざという時に彼の危うさの歯止めになってくれるかも、ですしね…………………………」
タチアナ
「…………………………??」

 最後の呟きは耳に届かなかったものの、どうやらミュゼさんは、わたくしに彼と今まで以上に仲良くなることを望んでいるらしいことは感じ取れました。
 それは純粋に私の交友関係の貧しさを思いやって、というのみならず、なにか思惑があっての使嗾にも感じましたが、少なくとも彼女がわたくしを害する様な提案はしてこないだろう、という信頼はあります。

 といって、同性相手でさえまともに機微を掴めないのに、わたくしにあの気難しい方の内面に飛び込むような事が出来るものか、そもそもその契機をどう組み立てればいいのかと考えれば、暗澹たる気持ちが沸き起こってきて。
 そう思えたという事は、少なからずそうしたい、という気持ちが元々わたくしの中にも眠っていたわけで、それは今まで知らなかった不可思議な気持ちを呼び寄せるのでした――――。
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2018年01月10日

ししょー大好きー!

 リディー&スールのアトリエはちょこっとずつ進めて、今はGランク試験が終わって二番目の絵の世界に入れるようになったくらいですね。
 まだまだ序盤なのでやれることも多くはなく、コツコツ採取と錬金しつつアイテムとお金揃えてる段階ですけど、やっぱりそれでもこのアトリエシステムは本当に楽しくて楽しくて仕方ない私。。。

 そして思った以上にイルちゃんがめっちゃいい師匠してるんですけどっ!イルちゃんほんっとうに可愛いなぁ、基本的に過去作キャラが先生になるパターンは結構あるけど、ここまできちんとしてるのってイメージ的にトトリちゃん以来な気がするぜ。
 しかもあっという間に弟子が可愛くて仕方ないモードに入ってるというか、お高いお菓子持ってきてししょー大好きー!とか懐かれるとそれはそれで見ているだけで超ほっこりする。この双子も快活で素直で可愛いよねぇ。そしてリディーの横腹の赤紐がどう繋がってるか超確かめたい(笑)。

 さりげなく既にフィリスのテントも出てきてるし、リア姉は相変わらずだだ甘というか、なんだよ店名ラブリーフィリスって。。。
 次の章位ではイルちゃんとフィリスの再会シーンが楽しめそうだし非常にワクワクしつつ進めております。

 全体のシステム的にもすごく操作性が良くなってる感じはあっていいんですけど、ただ今のところ謎の、戦闘装備変えようとすると停止するバグを食らうのがさてどうしたもんか、って感じ。
 つか結構発売から時間過ぎてるんだしパッチ位、と思ったけど出てないみたいだし、さしあたりは爆弾だけでどうにでもなるからいいけど、後々禍根にならないことを祈りますです。
posted by クローバー at 18:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする