2017年07月07日

勿体はついてる

 春音はあんまし進んでなくて、今2章の途中くらいです。
 基本的にこれ、世界観や不思議システムが前作のそれを踏襲している、ってのがあるので、あっちは体験版しかやらなかった私としてはイマイチ飲み込み切れない部分もありつつ、しかしまぁ状況設定はあれこれ大仰に勿体つけつつ、結果的に蓋を開けてみてどれだけ奥行きのある話になるかってーとやっぱり怪しさの方が先にくる感じではありますな。
 別に謎解き要素とかも小手先の子供だまし的な色味は強い、けど素地としてこういうもの、と押し切る不敵さはあるので、その辺ある意味では先行き不透明でもあって。
 キャラの関係性や絡みなども、別視点を多用することで錯綜させていて面白味はありますけど、さてこの流れの中からヒロインルートとしての醍醐味をきちんと積み上げられるのか、正直最初から主人公好かれ過ぎ疑惑はあるのでなんともですけどね。色々舞台裏の後出し要素も多そうですし、その辺余り目くじら立てずに頑張ります。

 あとこれ、基本の音量設定小さくない?普通のゲームの設定ならこれできちんとはっきり聞こえるはずなのに、しかも優理さんの喋りが思いの外ぼそぼそ寄りなもので、折角の麗しい御声が聞こえん!となるのですが。お気に入りボイス登録システムとかの前にそこを何とかしてください。。。
 とりあえずロックがない過程で、一周目は耶々か雪、かなぁ。ラス前に一葉でラストを優理、と今のところ考えています。
 
posted by クローバー at 19:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月06日

暴利っちゃ暴利

 ピュアソングガーデン!の感想をアップしました。
 ちょっとスケジュール的にタイトで色々時間かかってしまったけど、なんとか今日中に書き切れてよかったです。その分内容はきちんと詰め切れていなかったり、物語同様にちょっと誤魔化し利かせたりでなんともですけど、主軸の部分に対するイメージは伝わるかなと。
 どうしてもタイムトラベル要素を備えている作品って着地点が難しくなるので、その意味では中々にいい味を出していましたし、本格的なSF要素を期待するとどうにもなりませんが、あらゆる要素でそれなり以上には楽しめる、悪くない作品だったと思います。

 んで今日は、蒼の彼方のフォーリズムEXTRA1をスタートして、そしてさっくりクリアしました。。。
 …………やまぁ、そうだろうなー、とは思ってたけど短いよね。流石に普通のFD一人分よりは遥かにマシだし、CGや音楽の投入量では値段相応なんだけど、シナリオの尺的にはこの半分のお値段でもいいんじゃね?ってくらいには短い。大体4時間って所でしょうか。

 とりあえずこれを暴利と感じるか否かは、本編に対する思い入れ、真白に対する愛が問われるところとは思いますが、内容としては非常に正統的なFD、という感じで、カップルとなって以後のこそばゆい距離感とイチャラブをたんまり堪能させてくれるのは良かったと思います。
 流石に本編クリアしたのいつだっけ?ってくらい昔なので、明日香とみさきシナリオは結構記憶にあるけど真白と莉佳の個別シナリオは大分内容が薄らいでるんだよなぁ。莉佳のFCスーツHの1枚絵がとびきり可愛かったことだけはよく覚えてるけど(笑)。
 まあその辺も、ちょくちょく回想シーンで重要なところは補完しつつ進めてくれるので親切っちゃ親切ですし、話も真白視点での、主人公との関係性のみならず、周りの女の子たちとの交流がかなり重きを置いて綴られていて、それが大好物の私としては嬉しい限りではありましたねー。

 特にやっぱり莉佳!莉佳可愛いよ莉佳!いろはもそうだけど、三代さんの声は正統派美少女に噛み合い過ぎですよねー。改めて時間を置いてキャラに触れてみると、この作品では圧倒的に莉佳が好きな事がよくわかる。お菓子作りでの指ペロとか、疑似理想のキスシーンとか、大変かわゆうございました。
 勿論真白もすこぶる可愛くて、本編はどうしてもイチャラブに濃度を割きづらい設定、構成ではあったので、それを補完するという意味では中々の出来栄えだったと思います。それなりにシーン数も完備していたし、とにかくイチャラブの密度と濃度がしっかりしていたのは好印象でした。

 ただ裏を返すと、この設定なのに全くFC絡みの展開が皆無でイチャラブ交流オンリー、ってのもそれはそれで寂しいものはあるんですよね。
 例えばこれが、ヒロイン全員の一括したFDなら、本編補完でイチャラブ特化でもなるほどと頷けるのですけど、わざわざ一人ずつにフォーカスを当てて作るなら、その両方を満たすだけの尺は確保して欲しいし、爽快なスポ根ものとしての魅力と並列して展開して欲しかったなぁ、とは思います。これがまぁ低価格販売ならこれでも文句は言わんけど、仮にもミドルプライス水準の値段設定してるならそれくらいは要求しても罰は当たらないと思うんだが。

 あんまり書くと感想で触れることがなくなるので置いときますが、プレイしての満足度は確かにあるけど、価格設定的には暴利だろ、と感じるところもあるので評価が難しい、ってのはありますね。
 あとたった一人分リリースするのにこんな時間かけていて、あと三人分本当に出す気はあるのか、その先のツヴァイまでどれだけかかるのか、とか思うと難しいところはありますけどねー。まぁでも、少なくとも莉佳と明日香にフォーカスを当てたFD出すならそれは買っちゃうと思うけど。。。みさきだけはどうかなぁ、シナリオは好きだけどヒロインとしてはイマイチだからなぁ。
 こちらの感想は時間のある時に、という感じで、出来れば早めに書きたいけど、多分次のお休みの火曜日まで書けないんだろうな、と最近の自分の体力と気力のなさに諦め気味です。。。
 とまれ次は春音ですね。こちらもシナリオには期待してないので、いい意味で裏切ってくれればと思うし、ヒロインはみんな可愛いので楽しみです。

 そしてサクラノモリと景の海がマスターアップですね。流石安定していらっしゃる。
 この2本とましまろが7月の本命なので、とりあえずある程度これで枕を高くして寝られるというものです。いやーホント今月末が来るのが楽しみだわー、間の修羅場の事は考えないとして。。。
posted by クローバー at 18:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ピュアソングガーデン!

 ココロファンクションの系譜を継ぐ近未来型ADVというところで、ココファン自体のシナリオはそんなに評価してなかったのでどうかな?という向きはありつつも、ヒロインのキャラ演出とシナリオの雰囲気、音楽が中々良かったし、体験版での明日歌がとてもかわゆかったので購入。

シナリオ(21/30)

 可能性の到達点。

★あらすじ

 主人公は著名な音楽家の両親を持ち、自身も英才教育を施されてきましたが、両親の放任主義や才能のなさなどが積み重なって、今は両親の背中を追う、という道からドロップアウトしていて。
 それでも原点的な思想として、音楽で周りの人間を笑顔にしたい、という志望は抱き続けており、今の学園でも、同居人の女の子の玖音の勧めもあり、M3部というゆるーい形で音楽に携わっている部活に所属し、後輩の明日歌をはじめ、気の合う仲間たちと平凡ながら温かい日々を過ごしていました。

 一方で、幼い頃から親代わりのように面倒を見てもらっていて、今では有名なエンジニアとして名を馳せている律の内々の実験にも協力しており、その画期的な発明である未来予測システムや、その派生であるハーモニクスシステムなどを用いて、未来の音楽の新しい可能性を切り拓くことに心躍らせつつ、けれど才能のない自分の人生に、そんな劇的なドラマは起こりえないと諦観を抱いてもいて。
 それでも一縷の可能性を求めて、近々開催されるVRを主題とした祭典・ピュアソングガーデンに積極的に参加する事で刺激を受けようと考え、責任者の律に頼み込んで、部のメンバー共々現場のスタッフにしてもらいます。

 その伝手もあり、本番一週間前に、今回の祭典の目玉である、触れるVRアイドルの生誕シーンに立ち会わせてもらえることになって。
 VRの舞台の中央で、白一色の世界に置かれた卵の中から、実態を持ったVRアイドル・アイが華やかに色づいて登場する――――そんな感動的なシーンは、しかし意外な方向に転がっていきます。
 目を開いたその少女はVRと呼ぶにはあまりに挙措が自然で、反応も予定外のものばかりで、困惑する周囲を尻目に、その少女はいきなり宣言します。
 曰く、自分は星野いろは、2077年の未来から来ました――――と。

 現場の混乱を避けて、主人公の家まで避難してきた後、改めていろはと、そのナビゲーション・フェアリーを自認するVR存在のすずと話をして、未来技術のタイムシフトでこの時代に精神だけ移行してきたいろはが、この時代での素体としてアイの中に入ってしまった、という事が明らかになり。
 彼女の目的自体はただの観光で、一週間後には未来に戻る、という事でしたが、折り悪くその日はピュアソングガーデン本番の初日。
 その目玉の一つであるアイの出番をどうするか、色々と話し合った結果、アイと瓜二つのいろはを即席アイドルに仕立て上げ、M3部の総力を持ってそれにふさわしい楽曲を作成するという事になります。

 それまで漫然としていた日々が一気に色づいたように、音楽づくり、いろはの観光案内、同居生活の中での毎日が修学旅行のような高揚感に包まれ、いろはとも一気にみんなが仲良くなり、濃密な時間を過ごしていきますが、タイムリミットはすぐそこに迫っていて。
 別れを惜しみつつ、最後には素敵な思い出を、と全力で想いを音楽に籠めて、いざ迎えた本番は、それは感動的な、VR新時代の可能性を明確に観客に意識させるものとなり、けれどその終盤、予期せぬアクシデントが発生します。
 突如それまで順調に稼働していたVRが制御不能に陥り、大混乱が発生する中、いろはを帰還させるためのタイムシフトすらも作動せず、彼女はまだこの2027年に取り残される事になってしまいます。

 後にVRハザード、と呼称される、VR新時代を迎えるための生みの苦しみに、日常の生活まで浸食されつつ、主人公達はいろはの時間旅行に期せずもたらされた延長戦を楽しみながら、そこまでの過程で特に心を近づけた相手と共に、それぞれのスタンスで復興の手助けをすることになります。

 果たしてVRハザードの本質とは何なのか?
 いろはは無事に未来へと戻ることが出来るのか?
 その未来は間違いなく、VRが阻害なく発展した、幸せなものとなっているのか?

 これは、人と人のみならず、VR存在にも固有の心の在り処を認め、共に手を取り歩んでいく為に、とりわけ音楽というツールを用いて繋がりを育んでいく、夢と希望がたくさん詰まった物語です。

★テキスト

 全体的に尖った部分や癖は少なく、その分意識に残るところもない、プレーンで心地よい空気感を形成しているテキスト、読み口だと思います。
 基本可愛いは正義!の玖音を筆頭に、心の清らかさや善良さが滲み出ているヒロインズなので、せいぜい毒舌担当のすずが目立つ程度で、会話の展開も比較的画一的で予定調和な印象はありますが、その外縁の部分である程度不穏な印象とか、底知れないイメージとかも少しずつ塗して、全体像が結果的に引き立つように化粧している、という感じもしますね。

 まあ構成面での作り込みの甘さがどうしてもある分、テキストとしてもそこをフォローし切れなかったり、曖昧に糊塗していたり、殊更に感動的なシーンに仕立て上げて力技で押し切ろうとか、そういう色合いも結構散見するのは確かですが、鼻につくほどの読み口ではないですし、こういう善意を根底に置く有り様自体は当然好きなので、基本面白おかしく、時に萌え転がりつつ楽しめました。

★ルート構成

 選択肢自体はかなり簡素に紡がれていて、共通終盤でどのヒロインと交流を深めるか――――例の未来予測システムの導きに従って能動的に行動する事でルートが確定する仕様です。
 なので正直、主人公側の意識づけとしては必要十分かもしれないけれど、その1イベントの差異だけであれだけヒロインの意識が傾斜するのは流石に軽すぎないかなぁ?というきらいはあり、でも元々ある程度の好感度は蓄積されているヒロインが多く、メインのいろはにしても自身の特異な状況下で、ころりと傾斜するに足るだけのものは用意されてはいると思うので、もうちょい工夫が欲しい、とは思いますが、お嬢ないみたいに流石にそれだけじゃ納得できない、とまではならないですかね。
 
 まぁここで書く話でもないですが、そもそも出会いが劇的だった&それからの日々が濃密だったと言っても、たった一週間であそこまで互いに思い入れを深めるというのが自然な成り行きか、っていうとちょっと強引さはあると思うので、その程度問題を引きずって考えると、恋愛的なキックオフに関しても軽すぎる、という感覚に至るかもしれないです。

 そして、最初に選べるのはすず以外の4人で、すずはいろはルートの途中に分岐があるのですが、いろはを一回クリアするまでは選べない仕様になっています。
 その鈴をクリアすると、更にラストのいろは追加エピソードが選択できるようになっておりねこのあたりが当然ながら物語の根幹に密接してくるので、基本的にはいろは&すずはラストに回した方がいいかな、と思います。
 律も立場的に、この根源的な問題に対してある程度触れていく事になりますし、まずは玖音と明日歌という、タイムシフト云々にほぼほぼ関わってこないヒロインで楽しんで、その後大枠としての問題に触れていくストーリーに入っていくのが無難、ではないでしょうか。
 
★シナリオ(大枠)

 基本的な構図としては、VR技術の発達によって現出する可能性のある未来像を一定のベクトルの中で定義し、そしてそれは今までの価値観や倫理観をも変容していくものだ、と示唆した上で、その時代の過渡期の中で多様的な繋がりの密度や価値を、象徴的にいろは、というヒロインの幸福度に帰結させた物語、と見ていいのではないでしょうか。

 正直なところ、タイムシフトにまつわる技術的な担保や、構造面からの説得性はかなり薄く、ニューリンとも被るところがあるのですけど、特にこの可能性が動き出した起源論、的な部分を考えていくと色々矛盾や弥縫に突き当たる、というのはスッキリしないところはあります。なのでそのあたりは突き詰めて考察しません。
 ただ少なくともニューリンより柔軟性がある、と思えるのは、すずの存在によって時間軸をも内包した並行世界の存在を認めている事、そのいわばクラウド的な繋がりによって、全ての世界で均一に、というわけにはいかずとも、VR技術の発展がもたらす可能性の極北的な関係性を実現できる余地をきちんと見出してきているところです。

 まぁそれは端的に言えば、タイムトラベルの当事者であるいろはとの恋愛が、こういう設定にありがちのお涙頂戴悲恋だったり、或いはどちらかが自分の時代を捨てて、的な後味の悪さを残すものではなく、きちんと読み手にハッピーエンド、と感じさせる結末に導いている、という事で、それがいろはの幸福度に帰結している、というポイントの最たる部分です。
 おそらく構造的に、玖音や明日歌の物語では本質的なVRハザードの解決には至り切ってはいなくて、いろはの帰還によって自然消滅的に、ってのが顕著ですし、この時代で解決の鍵を見出せる唯一の可能性を持った律に対して、主人公達がどういうアプローチをするかによってよりハザードの本質を掘り下げ、結果的に危機を強調する事にもなる、というのは構図としてはわかりやすいものです。
 確認できる限りではおそらく、その分岐点はすずが未来予測システムに手を加えて「すずさま」を出現させるか否か、ということになるのでしょう。

 ただその場合、どうしても危機が顕在化する方が物語としてのシリアス度は高くなるし、余計な横槍とか、それを解決するための強引で感傷的な作戦などが横行する事にもなるので、純粋にシナリオの出来、として見た時に、そちらの方が盛り上がるし面白い、と一概に言えないのがこの作品の難しい所でもあると思います。
 色々アイデアとして面白いものはちりばめられていますし、演出面での後押しも強くていい味は出していますが、やっぱりちょっと、いろはやすずあたりはこじつけや無理やり感、性急さが表層化してしまっているきらいもあって、その辺をどう判断するか、ですね。

 また、全てのルートで共通時点でVRハザードが発生し、その対処にてんやわんやになる、というのは一致する中で、その解決に向けての当事者の思惑ってのはある程度外挿的な要因でもあって、そのあたりに主人公とヒロインが恋愛して、その繋がりを基盤にハザードに対する自分達なりのアクションを、という内因的な変化との噛み合わせの齟齬、全体的な整合性で甘さはあるでしょう。
 無論明らかな矛盾が出るほど、ではないですが、キャラの個性や思想性などの部分で使い方がかなり違う部分も散見しますし、明日歌パパなんかその象徴的な存在で、シナリオ展開を紡ぐ上で都合のいい駒になってしまっている気はしました。

 あと主人公達のVRに対する一貫した賛成、の姿勢に対する意義付けが、個々のルートでちらほら垣間見えるところもあるものの、体系的にこう、と提示し切れていない感もあり、その辺は勿体ないところです。
 例えば主人公なら、VRの存在が、才能がないと思っている自分でも理想の音楽との関わりを紡げるかもしれない、という希望に依拠した部分からの派生とか、それぞれになにか背負っているものはあっての傾倒なので、そこをもう少し説得的に見せる仕組み、イベントがあれば良かったなとは思います。

 とまぁ、細かい部分で気になる余地はあるものの、総合的には物語に牽引力はあり、一定以上にイチャラブ密度もあるので、楽しんでプレイできると思います。
 でもその理想論の帰結がこの筋立てで心を打ち、共感を呼び起こすほどか?と言われると、その辺は色々雑なところも多く、シナリオ、としてはもう少し完成度を上げられる可能性はあったろう、とは思います。
 しかしその場合はより真面目に世界観そのものの定義から入らないと、という難しさもあるので、ふわっとした雰囲気を大掴みにして楽しめるバランスを考えると、これはこれで、という見方も出来るでしょう。

★シナリオ(個別・ネタバレ)

 シナリオ評価としては、いろは>明日歌>玖音=律>すずくらいのイメージですね。
 当然根幹となるのはいろはで、それを下支えするのが律とすず、という位置づけですが、後者二人はその要素に足を引っ張られてか、色々都合のいい流れやバランスを余儀なくされており、結果的にクライシスの根幹に関わらない明日歌や玖音の方がストレートなイチャラブシナリオとして面白い、という結果になっていたりするのが皮肉です。
 かついろは自体も、最初から心置きなく恋愛に耽溺する、という立ち位置にはいないですし、色々心理的な抑制要素を緩和するように上手く補っている、とは思いますが、どうしたって恋愛面がメイン、とまでは比重的にならないですし、シナリオの方もかなり都合のいい構成になってしまうので、メインシナリオに相応しいボリュームと内容とは思うけど図抜けて、とまでは言えないという評価になりますね。

 今回は評価とは別にプレイした順に触れていきますが、まず明日歌は純粋にイチャラブ、ラブコメ要素としての面白さが高かったと思います。
 この子の場合は共通の選択肢のあのイベントだけでそこまで傾斜するのは軽々しい、という見方もありますが、一応それがこのルート当初での父親への反発、傍にいたいという心情の契機になっていて、そこから徐々に恋愛観を刺激する要素を組み込んでいく、という丁寧なつくりでもあるので、そこまで違和感はなかったですね。

 ハザード関連ではほぼこちらからは干渉せずに、あくまでも自分達に出来ることを、というのを二人の関係の進展とともに追い掛けているだけなので、ダイナミズムはほとんどないですが、少なくとも色々夢、というものに対して色々と鬱屈したものを抱えていた二人が、その復興の過程と、いろはの応援もあって、そこにしっかり向き合っていく、という過程を無理なく綺麗に紡げているので、読み物として上質だったなと思います。
 まあこの辺は単純に、私が明日歌大好き過ぎる故の色眼鏡、という可能性も否めませんが、少なくともこの個別プレイ前から好きで好きでたまらない、ってほどではなく、これをクリアした後に一気に傾斜したので、それだけ明日歌というヒロインの魅力をしっかり引き出せていた、という証左にはなるだろうと思います。

 玖音シナリオはそれと比較すると、どうしても元々の関係性の建前というか、玖音の拘りがめんどくさい、ってのはありますね。いわゆる幼馴染もの的な、恋愛スイッチへの移行の難しさがそのまま露呈してしまっている感はあります。
 でもお互いを意識していく過程としてのイベントはそこそこ豊富に用意されていますし、その契機としての復興フェスへの携わり方、そこからより根源的・原点的な感謝と想いの強さを引き上げていくあたりは上手く出来ていると思います。
 個人的にもう少し主人公や玖音のトラウマ面に深く接していく可能性を考えていたのですが、その辺あまり重くし過ぎず、けど全く軽視しているわけでもない程良いバランスで組み込んでいますし、それを受けての終盤の展開も、いかにも玖音らしさを反映したものになっていて。

 この辺りのつくりなどは、かなり都合のいいアイテムだなあとか苦笑する向きもありますけど、一応それも共通から仄めかされていた部分はあり、色々と象徴的な展開を綺麗に収束させるための装置としては面白い働きだったなと、この辺りの盛り上がりに関しては明日歌シナリオよりも上ですね。
 ただ総合的に見てちょっと無理くり繋げている感じはあるのと、イチャラブ濃度も順々、というより上げ下げが激しい色合いはあるので、その点では明日歌の方が良かった、というイメージです。

 んで律は、一番全体的なシナリオとのバランスで難しい立ち位置だったと思いますが、その辺上手く糊塗している、とは思いますし、その一連の流れの中で上手く恋愛色もしっかり組み込めているので、つくりとしては頑張ったのではないか、と感じます。
 上で触れたように、このルートからはすずさまが介在して、律に解決の為のヒントを与えてしまうことになり、けどすぐに見出せる解決策は実は罠だった、という構図の中で、上手くダメージコントロールを主人公達の存在に依拠して成り立たせている、というのが、いろはルートとの大きな違いになります。

 いろはルートだと念の為のテストを組み込んでいる時間的余裕がなかったのか、政治的配慮に逆らえなかったのか、とにかくいきなりその罠解決策を発現させて更なるパニックを呼び込んでしまいますが、こちらではそれを企業内ダメージのみで回避して、その謹慎期間中に改めてVR知能との向き合い方を定義するとともに、それを支えてくれた主人公との恋愛も紡ぐという構成自体は、物語の繋ぎの位置としてはギリギリのバランスだったなと。
 ただその分、どうしてもこのルートでは核心的な回答はぼやかされたまま推移していきますし、明日歌や玖音ルート同様に、いろはの帰還で自然消滅的な形でハザードが回避される構図は変わりなくて、その先に見出した希望がどれだけVR技術の進歩を促すか、はなんともですけど、綺麗な解答にはなっていると言えるでしょう。

 上で触れたように、起源論的に言えば律がいろはとすずに2027年で出会って、それが原因となってタイムシフトの技術がより確実なものになっていく、という脈絡は、その一番最初のすずはどこから来たのか?という部分で謎なのですけど、少なくともこの並行世界での律なら、その答えに辿り着くための時間は短く済んでいるのだろうな、って思います。
 一応グランドの最初にスタート地点の律とすず、みたいな存在は定義されているのですが、あれ自体では起源論そのものを説明はし切れておらず、でも時代推移を考えても、何も介在がない状況下での律だと、ああして最晩年にならない限り、2077年のいろはが2027年にタイムトラベルする、という技術的体系を完成させられないのかな?とは思いますし、明日歌や玖音ルートの流れならまずそうなる、そしてそれが世界の平均的なVR進歩のありよう、という見方は出来ると思います。

 その上で、いろはルートに入る前に考えておくべきなのは、どうしてすずが、律を創造主として持ちながら、ああまでいろはファーストな存在として定義されているか、なんですよね。
 矛盾を無視して言うなら、それは律が最初に出会ったすずがもう既にそういう存在だったから、と考えるしかないですし、どうあれその目的がいろはの最大幸福を追求し続ける、という所にある限り、どれだけ並行世界を渡り歩いてでもそれを見出すのは必然ですし、本質的にはいろはの幸福度がVR技術の発展にリンクする、というのも副産物に過ぎないのでしょう。

 ただし、未来予測演算を信じるのであれば、最初の選択肢の時点でいろはと結ばれる可能性を内包する分枝に至る確率は、他のヒロインのそれより高くおよそ1/4もあるわけで、そこからすずに分岐する可能性を差し引いたとしても、すずの存在がそう定義された時点で、人と人、人とVR、未来と過去という多面的な繋がりを可能にする社会の成立確率、その可能性の極北に至る割合は結構高く見積もられているんだなと、そのあたりは人の想いや善意の強さへの信奉度とリンクしているようでもあって面白いところです。

 ともあれ、そのいろはルートは、律の失敗でより一層ハザードが強化されてしまって、その根幹的な原因が自分にある、と皮膚感覚で理解しているいろはが、このままでは戻れないと決心することで、他ルートでは時系列の制約でそこまで見えなかったより奥深い展開を引き出す事にはなります。
 また期間延長となったことで、それまで意識的に抑えていた思慕も噴出し、かつそれを後押しするようなハザード収束の確率といろはの幸福度リンク、という胡散臭い理屈も介在してきて(笑)、恋愛をし、かつ復興の為の協力は惜しまない、という二面的な活動の中で、徐々に解決の筋道を立てていくという、中々に都合のいい展開にはなっています。
 
 しかしそれを阻害する外的要因が介入してきて、それ自体は他ルートとは時間の尺が違うので、そういう可能性もさもありなん、と思わせるものではありますが、やはりかなり強引な展開であるのも確かで。
 それが実行される前にこちらで根幹的な問題解決を導いてしまえばいい、という短絡的な結論と、それに対しての律の解答案も、あくまで物語の展開を前提としての都合のいい中途半端な技術だなぁ、とは思いますが、この作品が音楽をメインに人の心を繋げる、というつくりですのでそこは仕方ない所でしょう。

 そしてこの時点では、役目を無事に終えたいろはは、改めてこの時代に不確定要素を持ち込まない為に即座の帰還を余儀なくされて、ここではあーやっぱりなぁ、と切なく思わさせるのですが、そこからの補完としてのすずルート、そしてグランドいろはルートの存在があります。

 すずルートに関しては、いろはの最大幸福が実現される枝をしっかり2027年で確立した事で、別の並行世界の中ですず自体の幸せを希求する正当性を得られたことで発現する、というところで、それはまあ理屈としては理解できますしいいんですが、物語そのものとしてはある意味事後処理的な色合いも強く、恋愛面での機微も非常に雑多で、ヒロインとしてはおまけ程度の扱いなのは致し方ないのかな、というところ。
 しかしいろはもそうだけど、ラブドール素体の都合の良さはなんだろな、ってところで、その辺で上手くエロス需要としては十全にさせつつ、それでもこれは、いろはがいろはの可能性を最大限に追及するルートではない、とは思うので、世界観を補完する、という意味では大切ですけど、やっぱりおまけはおまけなんでしょう。
 まぁツンデレすず可愛いは可愛いですし、VRキャラとの恋愛、という意味でのテーマ的な補完としては有用ですけどね。

 ともあれ、そこで世界観の謎をチラ見せしつつのグランドルートは、綺麗にいろはルートの悲しみを払拭して、繋がりを担保する大団円ルートになっています。
 一応そういう形での時間移動技術は、共通時点でも示唆されていたし、そこはスパンの長い上手い伏線になっているなと感心するところで、どこか織姫彦星的な雰囲気もありつつ、それでも定期的に実体でも会える、VR空間ならいつでも会える、というのは、暮らす時代の隔たりを無視して恋愛を成り立たせるのに十分な要素にはなっていると思います。

 そしてそれを可能にしたのは、一度未来に戻ってからのいろはの頑張りに尽きる、というところで、その想いを引き出すためにはあのクライシスと覚悟が必要だったと思えば、すずの思わせぶりな態度や半端な手助けの意味も透けて見える、というわけですね。
 これだけ近しい時代の行き来で、それこそタイムパラドックス的な部分は技術的に回避可能になってるのか、とか、やっぱり技術面でのファジーさは有り余るほどありますけれど、少なくとも感情面での納得、これがVR発展の先にある理想形なんだと読み手に思わせるくらいの盛り上がりはある構成だったと言えるでしょう。
 

★シナリオ総括

 正直期待以上に奥行きと面白さのある作品だったと思います。
 ただ結局のところ、危機を乗り越えなくてはより良い未来はやってこない、という部分でこじ付け的な教訓色も出ていますし、その構造を説得的にするための下地、骨組みも甘いので、全面的に素晴らしい、と言いづらいものはあります。
 あまり根源部分に関与しないヒロインルートの方がイチャラブ濃度が高くて普通に楽しかった、なんて部分も含めて、シリアスの必然性は担保されているとはいえ、それをより説得的に見せるための補完はあって欲しかった、全体構成の発想と帰結に関しては素敵だけど何かが足りない印象を残す物語で、採点としても迷いましたが、やはり問答無用で心震えた、というシーンはほぼなかったのでこのくらいが妥当かな、と。


キャラ(20/20)

★全体評価

 基本的にヒロインみんな善良で真っ直ぐで愛らしく、かつシナリオを通じての成長もしっかり担保されていて、横の繋がりとしてもふくよかさがあり見ていてこのコミュニティの温かさを感じさせるつくりだったと思います。
 強いて言えば外縁存在の不安定さというか、シナリオの構造に依存する形で個性がやや多様化している感があるのは勿体ないところで、勿論それが大人としての多面性、という考え方も出来ますけど、あまり不快感や反発をもたらすような色合いにまで逸脱しているのはやりすぎかなぁ、と、そこは擦り合わせが欲しかったところです。
 ただ全体としては安定したキャラメイクでしたし、まぁ多少玖音がうざい、と思う部分も無きにしも非ずですけど、個人的に女の子同士のイチャイチャも大好物なのでそこまで気にはならなかったかな、という感じですね。

★NO,1!イチオシ!

 兎にも角にもこの作品の最大の拾い物は、明日歌の問答無用の可愛さに尽きると個人的には言い切れますね。
 いやぁ、ほんっっっとうに明日歌は可愛いんですよ!基本的に素直で上品で、人懐っこく愛らしく、それでいて機微にも通じていて気の回し方や距離感の取り方が上手く、恋愛脳に至っていない状況でも非常に存在感があり、潤滑剤として絶妙の働きをしていて、どのルートでもかなり存在感がありました。

 その上で恋をしたときの乙女モードの破壊力や、同居生活の中でふと見せる隙、恋する心に忠実に、好きな人には尽くしたい!という想いの発現の真っ直ぐさなど、実に正統派の、いたいけでひたむきなヒロイン像を体現しており、恋愛成立までのこそばゆい空気感も素敵で、かついざとなれば意外と押しが強く、感情にも素直で、甘えてきたリ快楽を求めてきたリ、そういう部分まですごく清廉さを感じさせて本当に好きです。
 それに立ち絵がすんごく可愛くて、エモートモーションの出来の良さもそれに拍車をかけており、本当にあらゆる角度で私の好みのツボを的確に刺激する素晴らしいヒロインだったと思います。確定的ではないですが殿堂レベルの破壊力はあったし、今年これだけ萌え転がれたのってあとせいぜい水緒里くらいだよなぁ、と考えれば本当に貴重なヒロインでした。

★NO,2〜

 次点は流石にいろはですね。
 シナリオ面での補完もありますし、単純に絵の好みや性格の綺麗さ、純朴さと芯の強さに惹かれるものもあって、本当の意味で恋愛が始まるのはこの物語の後、という感じもなくはないのでその辺ちょい食い足りなさはありますが、とにかく徹頭徹尾いい子で、物語の中心に鎮座しつつ、玖音とは違う形で雰囲気を明るくしてくれる稀有な子だったと思います。天使の称号は伊達じゃないですね。

 次いでは難しいけどすず、かな。
 この辺も見た目依拠の部分は大きいですが、玖音は色々とめんどい部分も多かったですし、対してこの子の毒舌の方がわかりやすさと率直さが裏打ちされていて、ヒロインとしてはちょろ過ぎるのがアレですが、VRでありつつ一番多様な想いを内包して、人臭い情緒も併せ持った面白いキャラだったと思います。


CG(18/20)

★全体評価

 立ち絵がフルエモート対応、というのもあってか、ヒロイン毎に原画が違って、絵柄的にもやや統一感に欠いた部分はありますが、それぞれにしっかり個々の魅力を打ち出せている、という点では評価できると思います。
 当然質の面でのブレや好みの差は大きく反映しますし、量的にもちょっと物足りないところはあるのですが、立ち絵の破壊力だけでもそれなりの点数は進呈したい、と思わせる、生き生きとしたヒロインの魅力がありましたね。

★立ち絵

 ポーズは基本3パターンに、それぞれ基礎的なモーションパターンがいくつか用意されていて、その組み合わせで躍動感を演出する格好になっています。
 素のポーズパターン自体もそれぞれの個性や可愛らしさをしっかり引き出せていますし、それに可愛い仕草が伴って素晴らしい出来になっていましたね。
 
 特にお気に入りは明日歌の正面モーションと、あと時々出てくる下から覗き込みのモーションかな。この二つは本当に素晴らしい威力で、延々眺めていても飽きない愛らしさでした。
 その他明日歌といろはは全般的に可愛いですし、すずや玖音もリアクションが面白く楽しめました。

 服飾はヒロインで2〜3種類と、ここはやや少なめですね。世界観的に必要最低限という感じで、ただルートによっては寝間着とか水着とかの1枚絵もあるのだから、その辺の立ち絵補完があっても、とは思いました。くっ、明日歌の水着立ち絵超見てみたかった…………!
 お気に入りは明日歌制服、私服、アイドル服、いろはアイドル服、私服、元の私服、すずアリス服、玖音私服あたりですね。

 表情差分はそれなりにモーション機能のおかげでバリエーションはありますし、遊び要素も結構あって可愛く楽しかったですね。全体的に明るい表情のバリエーションが多めなのも好感は持てます。
 お気に入りは明日歌といろは全般、すず笑顔、照れ焦り、困惑、玖音笑顔、驚き、ニヤニヤ、照れ笑いあたりですね。

★1枚絵

 通常74枚、SD18枚の計92枚と、SD配分が大きく値段を踏まえるとちょっと物足りないですね。
 律とすずがヒロインとしてはおまけ扱いで少なめですし、他3人も横並びなので、せめてもう少し集合絵とかそのあたりで補完があればと思うのですが、これだけ原画さんがいっぱいいるとそれも難しい、というのを弊害として感じさせるところで、出来もかなりばらつきあるので、時折クリティカルに素敵なのもあるのですが手放しでは褒めづらいですね。

 特にお気に入りは2枚。
 1枚目はいろはの目覚め、これはこの作品を象徴するシーンでもありますし、色づいて無機質な雰囲気から、人らしい表情への変遷の見せ方が本当に綺麗でした。
 2枚目は明日歌の制服エプロン、組み合わせとしてはド鉄板ですけど、本当に若妻感が出まくっていて、その甲斐甲斐しさが真っ直ぐ伝わってきて素敵な1枚です。

 その他お気に入りは、いろは全般、玖音背負い、ストレッチ、ドレス、幼少時、キス、タクト、裸エプロン、背中流し、パイズリ、明日歌演奏、採取、寝ぼけ、告白、添い寝、水着、舞台、はじめて愛撫、屈曲位、バック、フェラ、正常位、パイズリ、騎乗位、律水族館、約束、正常位、背面屈曲位、すず膝座り、すずの部屋、演奏、正常位、背面座位あたりですね。


BGM(19/20)

★全体評価

 近未来感を非常に強く打ち出した、テクノ感とスタイリッシュさ、スピード感が強く感じられる楽曲が揃っており、独得の雰囲気を紡ぎだせていると思います。
 量的にはさほどでもないですが、全体の質は高く、特にボーカルの出来がかなり良かったので、その点を重く評価してちょっとおまけ的にこの点数、という感じです。

★ボーカル曲

 全部で5曲。
 OPテーマソングの『ワールドスタート』は、本当に色々なものがここから動き出した、というイメージを堅牢に抱かせるイントロの疾走感とボーカルの走りぶりで、メロディラインも時に破天荒に動きつつも調和がとれており、スタイリッシュでとても好きな曲ですね。特にサビのメロディラインが気に入ってます。

 いろはテーマ曲でEDでもある『エンゼルブレス』も素晴らしい曲ですね。
 テクノ感に加えてアイドルらしい伸びやかさ、ふくよかさがあり、透明なボーカルとイントロの噛み合わせ、メロディラインの綺麗さが凄く印象的で、サビとそれ以外の部分でのメリハリのつけ方も良く、耳に優しく残るところが気に入ってます。

 アイテーマ曲の『ラブエア』は、よりVRアイドルらしい技巧的な要素を取り入れつつ、全体としてはスピード感と可愛らしさをうまくミックスさせた印象的な曲に仕上がっていて、前の2曲にはインパクトで劣りますけどこれもかなりいい曲です。

 明日歌テーマ曲の『ドリームトゥモロゥ』も好きな曲です。
 メロディラインにワクワクするような伸びやかさとリズム感があり、透き通ったボーカルとも噛み合っていて、特にサビの旋律が綺麗でいいですね。曲としての完成度はやや落ちるかもしれませんが、メッセージソングとしては強さがあるなと思います。
 ただ余談ですけど、この曲っていろはルートでその旋律が浮かび上がる必然ってあるのかしら?とは思うけど。。。

 ラストのグランドテーマソングの『ソング・フォー・ミュージック』に関しては、アイデアとして面白い、というのがまず来ますね。
 コンセプトとしてダイバみんなの好きな音楽を糾合して、というところから、上記のボーカル曲のメロディラインを次々に渡り歩いて、また一部BGMにボーカルをつけて、なんて処理もしつつ、大河ドラマの協奏曲みたいなつくりに仕上げています。
 なので全体のバランス感という意味ではやや無理やり感はありますが、テーマ性を体現した曲として印象は強いですし、土台になっている曲がみんな素晴らしいのでその点で評価出来ますね。

★BGM

 全部で21曲とやや少なめですが、質はすごく統一感があり、奥行きもあるものが多くて気に入ってます。

 特にお気に入りは『トゥー・ビューティフルコーダ』。
 非常に強い決断や覚悟を意識させる迫力ある旋律に否応なく盛り上がりますし、中盤しっとりと落としてからの盛り上がりに繋げる構成もいい感じで、かなり気に入ってます。ただしこの戦慄がいきなりソングフォーミュージックの中に出てくると違和感バリバリでしけだと(笑)。

 その他お気に入りは、『パラダイスココア』『ユートピアノート』『ティル・ナ・ノーグ・ベル』『イマジネションサイド』『オルタナティブ』『ミスティックウィスパー』『プリミティブビート』『ミュージックダイバーシティ』『ハーモニックフラワー』『ピュアハート』『ヘブン』『フェアリーホロウ』あたりです。


システム(9/10)

★演出

 こちらは非常に洗練されたいい出来ですね。
 立ち絵はフルエモートですごく躍動感と愛らしさが出ていますし、イベント演出も非常にスタイリッシュでセンスある彩色・構図での展開をふんだんに駆使しており、未来のVR世界のイメージを丁寧に投影できていると思います。
 ムービーもそれと合わせて非常にかっこいい出来になっており、特にOPの出来は秀逸ですね。

★システム

 いつもながら動作的にはもっさりしたところもありますし、前にジャンプがないのも厄介と言えばそうですが、特にプレイして不便を感じるほどではないかな、と思います。
 デザイン性は流石の見栄えですし、あと今回のつくりで思うのは、TIPS組み込むならそんな辺り一辺倒の説明だけに留まらず、もう少し深い部分を推測させてくれるような説明を付随させてくれれば、ってのはありますね。直接システムとは関係ないですけど。


総合(87/100)

 総プレイ時間20時間ほど。共通が4時間、個別がメインの3人は3〜3,5時間、サブの2人は2〜2,5時間、ラストのグランドが1,5時間くらいの換算ですね。
 全体的に長すぎず短すぎず綺麗にまとまっていて、設定面での甘さはあれ整合性も最低限は担保されていて、その上で語りたいテーマに関してはしっかりラストに至るまでの流れの中でしっかり組み込めている、と思います。

 細かい事を考えると齟齬や粗はそれなりにありますし、バランス面でももう少し配慮が欲しいところはありますが、総合的にはかなり完成度は高いですし、きちんとハッピーエンド、大団円で終わっているのも、タイムトラベルものとしては評価できるポイントだと思います。
 突き抜けて素晴らしいところはないにせよ、安定して面白いので好きなヒロインがいるならプレイしてみて損はないと思います。個人的には本当に明日歌が大当たりでその点大満足でしたねー。
posted by クローバー at 14:14| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月05日

やばたんやばたん

 おうちに帰るまでがましまろです。の体験版をクリアしました。
 いやまーなんつーか、いい意味でも悪い意味でも相変わらずのままれだなぁ、って感じですよね。
 今回はケーキ屋さんが主な舞台、ってところで、基本的には商売繁盛記的な色合いを強く出しつつ、けどあくまでコミカルに、ヒロインの可愛さと愛らしさ、清らかさをど真ん中において、ってのはひしひしと伝わってくる、非常にニヤニヤが止まらない楽しさでございました。
 
 いつもながら経営面や、実作業面での整合性とかにはかなーり無頓着だよなぁ、と言わざるを得ないのはありますし、ラストもまた突発的な謎シリアスぶっこんでくるなぁ、ってところで、シナリオ面としての奥行きにあんまり期待し過ぎるのはダメだろーな、とは思いますが、まぁ正直その辺の瑕疵が些細な問題に思えるほどにヒロインが可愛いからやばたんやばたん(笑)。
 特に汐おねーちゃんのパブみ感&可愛らしさがほんっっっっとうに素晴らしくてですね!なんですかこのおねーちゃん可愛過ぎでしょ!私も全力でこの職場で働きたいですわ、おねーちゃんに甲斐甲斐しく世話されたいですわー!!!
 基本年上世話焼きヒロインってヒットのスポットが狭めの私ですけど、見た目としてはロリキャラだし、お世話ぶりも堂に入ってはいるけれどやっぱりどこか愛らしい、というバランス感がすっごくいいですね!それにやはりさそりがためさんの原画はロリキャラでこそ光る!立ち絵の可愛さが尋常じゃねぇ!とひたすらテンション上がりっぱなしでした。

 無論花音も実に愛らしいゆるふわガールでとっても好きですし、他の二人はまだそこまでがっつり出番がないから、メインの二人ほどには可愛らしさをアピールする場面がなかったけど、それでも各々独特な個性で印象的ですしねー。
 難しい事考えるとアレですけど、心を空っぽにしてこの甘々でコミカルな雰囲気を楽しむ、という意味では充分に期待に応える出来になっていますし、アリスアフターも楽しみですので、これは当然予定通りに買い、ですね。流石にもう延期しないよね?ね?

 さしあたり7月戦線は、初情と超昴が既にマスターアップで、それ以外もそこまで延期しそうな雰囲気が漂ってるのはなかったりするんだよなぁ。欲しいの全部出てしまったらどうすんべ。
 まあ敢えて言うなら、8月は今のところワガハイと言の葉くらいしか欲しいのがないので、買っておいて先送りという非常パターンも余儀なし、というところですかねぇ。
 今のところ全部ちゃんと出るなら、景の海、ましまろ、サクラノモリって順番でやる予定。このラインナップは本当に楽しみで、直前の一週間ちょっとがお仕事ド修羅場るのが確定しているのですが、これを励みに頑張るぜ!って感じにはなれる。あぁ、ホント汐可愛い…………。
posted by クローバー at 19:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

時の制約を超えて

 ピュアソングガーデンは、いろは、すず、トゥルーとクリアして無事にコンプリートです。
 概ねの予想通りに、こちらではハザードが本格化してその対応の中で、未来と過去の位相そのものから構築し直すような印象を及ぼしつつ、それでも本質的にはあらゆるココロを持つ存在が、実在と非実在、過去と未来、あらゆる制約を乗り越えて手を繋げる世界を作りたい、その架け橋として音楽の力を生かすというコンセプトは徹底して通貫していたな、という印象です。
 まあ正直技術的な部分とか、シナリオ全体の辻褄、整合性がどこまできちんとしているのか、というのは、これから改めて考えますけどある程度はファジーな部分も多いと思うし、ふわっと仄めかしだけで糊塗している部分もあるのでなんともですが、少なくともそれを土台としての結論の紡ぎ方は綺麗でしたし、タイムトラベルものに付き物の、絶対的な別れによる悲恋感を克服してきたのは素直に称賛していい所かな、と。

 ヒロインとしても当然いろはは素晴らしく可愛かったですし、色々思い悩むところはありつつ、あくまでも彼女は彼女らしくあり続けることで、結果的に全てを解決に導くファクターとして機能する、というのは、綺麗事ですけど物語としてそれなりに重みもありますし、おそらく世界観としてはすずを論拠に並行世界を支持してるんでしょうけど、その中ではそこに届き得ない結末も当然ある中で、他との差異性をきちんと担保出来ているのはメインヒロインの面目躍如、というべきでしょう。
 大筋としては律ルートと似通っていても、そこに主人公達の介在があるかないかで結果も変貌しているというのは、ある意味では内在要因として見做す事も出来ますし、その破綻があったからこそ、あらゆる関係、可能性が、頓挫の危機を跳ね返してより強靭に芽吹いた、というイメージを持ちやすいのも、物語のダイナミズムとして正統的でしたしね。

 少なくとも最初のいろはルートでは、そこまでの奥行きを見せないままに終わっての、もうひとつの可能性としてのすずルートでは、予想以上にきちんとすずとの恋愛模様は展開してくれつつ、そこはかとなく全体像を示唆するイベントやらも組み込んだりして、上手く繋ぎとして機能していました。
 無論ヒロインとしてのすずの独特の愛らしさも、少なくとも玖音や律よりは確実に好みでしたし、いろはとも遜色ない瞬間最大の破壊力は有していたなぁと思います。まぁ全クリしてなお、断然に好きなのが明日歌であることに一切の揺らぎはないんですけどね(笑)。

 ラストエピソードの展開はいかにも都合がいいとは言えますが、一応最初から所与の条件として示唆はされていましたし、それだけの理想の未来の形を紡ぐために必要な努力、覚悟、素材はきちんと揃っている、という体は整っているので、細かい部分はともかく大筋での読後感の良さは見事だったなと思います。
 作品全体としても、基本的に絵は可愛くエモートでより可愛く動くので目に楽しかったですし、音楽面は実に近未来感溢れるテクノポップなイメージと、アイドル的なキャッチーさが融合していて耳に楽しく、思った以上に満足度は高かったですね。
 まぁここは本当に、予想を遥かに凌駕して明日歌が可愛くて可愛くて仕方ないっ!ってレベルまで至ったのと、その明日花歌を敢えて一番最初にプレイした事で、明日歌が出てくるだけでそのテンションを最後まで維持し続けられた、って部分も大きいですけど。いろはも天使だけど、私の中では明日歌たんマジ天使。

 感想は書ければ木曜日に書きます。ちょっとスケジュール的にタイトなんだけど、そこを逃すとまたしばらく厳しいから、なんとかしてしまいたい。
 次はあおかなE1をやると思いますが、ましまろ体験版が首尾よく落とせたら先にそっちやるかも。

 フィリスアフター更新。この方が都合良いかな、と順序変えての箸休め回、かつこっそりまほろばの内容とプチリンクさせてっていう遊び心を発揮させてみたり。エスカ可愛いよエスカ。
 でも箸休め、と言いつつ、可愛い子が基本きゃいきゃいイチャイチャしてるだけの方が尺が長くなる不思議ね(笑)。 
 
posted by クローバー at 18:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする