2017年09月14日

フィリスアフタークエスト <いにしえの邪竜と激突!綻びた封印を元に戻そう!>

アングリフ
「がっはっは!きてやったぜ、お嬢ちゃんよぉ!」
フィリス
「あっ、アングリフさんっ!それにレヴィさんとオスカーさんもっ!」

 二日後。
 皆の力で様々な方面に手配や準備を突貫工事で施し、出撃の準備が整ったところで、頼もしい助っ人が続々と拠点基地にしていたヴァイスラークに集ってきてくれた。

フィリス
「皆さんご無沙汰ですっ!わざわざ足を運んでもらってすみません、どうか今日はよろしくですっ!」
アングリフ
「なぁに、竜退治、と言えば俺様だろう?むしろ呼んでもらえねぇ方ががっかりだし、こうして駆けつけてきたからには大船に乗った気でいろや」
レヴィ
「俺としても、未開の霊峰、その頂上に秘める謎を解くなど、指を銜えて見逃せるはずもない。微力ながら手助けさせてもらうさ」
オスカー
「いやぁ、なんてったってこの大陸全土の大地に影響を及ぼすかも、ってんだろ?そんなの、植物を愛するおいらが看過できるかって話さ」
ソフィー
「おっ、ちゃんと来たんだオスカー。偉い偉い」
オスカー
「んだよソフィー、別に普段からおいらは約束を破ったりした事ないだろう?」
ソフィー
「そりゃわざとはね?でも時々、植物観察に夢中になり過ぎてフラフラと行方不明になるじゃん?」

 たまたま船の中から顔を出したソフィーさんが、早速オスカーさんと気心の知れたやり取りを交わす。
 わたしにはこういう、幼馴染と呼べる間柄の存在はいないから、二人の間に流れる空気がちょっと羨ましい。

ドロッセル
「やっほーフィリス、お手伝いに来たよー!ってあれっ!?もしかして私達が最後だった?」
フリッツ
「だからあの時、変に脇道に入ろうとするのが間違いだったというんだ…………」

 続いてドロッセルさんとフリッツさんが現れた。
 いつも通りに快活で元気いっぱいのドロッセルさんに対し、フリッツさんはやたらと疲れた顔をしている。

フィリス
「え、えーと、フリッツさんも来てくださったんですね。その、もしかして、また…………?」
フリッツ
「そう、そのもしかして、だ。この戯けがこっちが近道な気がする!だなどと妄言を吐いて突き進むものだから、その都度正しい方向に引き戻すのにどれだけ苦労したか…………」
ドロッセル
「ぶー、だって父さんの指し示す道ってあんまりにも遠回りで安全路過ぎるじゃんか。急いで駆け付けたいのにそんな悠長なことしてる場合じゃない!って思ったんだもん!」
フリッツ
「お前はいい加減、急がば回れ、という言葉の意味を知ってくれ…………。ともあれこんな様では、一人で行かせたら君達に恩を返す機会をみすみす逃してしまうだろう?」
フィリス
「はれ?恩、ですか?」
フリッツ
「ほれ、この前突発的に人形劇の手伝いをしてもらったろう」
フィリス
「…………あ!あー、そんなこともありましたねっ!最近バタバタし過ぎててコロッと忘れてました!」
イルメリア
「だからあんたは鳥頭なのよ。まったく、私にあれだけ恥ずかしい思いさせておいて良くもしれっと…………」
フィリス
「うわ酷いっ!いきなり現れて後ろからグサッと差してこないでよっ!」

 みんなが集まってきた気配を察したか、イルちゃんも外に出てきて、一堂に如才なく歓迎の意を示す。
 うーん、こういう時のイルちゃんってそつがないというか、堂に入っているというか、やっぱりお嬢様育ちなんだなぁ、って感じるねぇ。

イルメリア
「ともあれ、遠路はるばるやってきてもらって恐縮ですが、すぐさまブリーフィングに入ってもよろしいでしょうか?」
アングリフ
「おぉ構わんぜ!さっさとその邪竜とやらを退治して、夜には存分にうまい酒にありつかんとなぁ!」

 その磊落な首肯に誰しも依存はなさそうで、みんなで船内の臨時ブリーフィングルームに集結する。
 そこで今回の一連の事態の成り行きと、その結果もたらされる被害予想、それを食い止めるための手順が、主にイルちゃんとプラフタさんの口から理路整然と語られ――――。

フィリス
「よーしっ、それじゃ、出発しんこーっ!!」

 わたしの掛け声と同時に、空飛ぶ船がゆったりと動き出す。
 目的地は霊峰キンダーホルン、その山頂に形成されたカルデラ地帯。
 この大陸の平和を揺るがす、いにしえからの世界の歪の結晶に、再びの封印を施すために――――。

プラフタ
「…………経路順調。まもなく風雪地帯に入ります。高度上昇、及びブーストエンジン点火準備」
イルメリア
「ブーストエンジン、点火。…………動作順調。船体速度上昇中、このまま吹雪に突入します」
フィリス
「うぅっ、や、やっぱりすごく揺れるねぇ…………っ!」
リアーネ
「ふふっ、怖いの?でも平気よ、その為にみんなで一生懸命船体の補強を進めたじゃない」
ソフィー
「わかっていても落ち着かないのは確かだけどねぇ」

 山頂に近づくほどに風雪は威力と奔放さを増し、前後左右からの烈風に船体がギシギシと悲鳴を上げる。
 それでもより高性能に仕上げたエンジンと、より硬度の高い素材で外殻を補強した船は、力強くホワイトアウトを切り裂き、ぐんぐんと天に昇っていく。

 イルちゃんとプラフタさん、二人の操縦精度も非常に安定していて、イルちゃんが真剣に窓の外の宙を見据えながら、素早い手つきで仰角や速度を調整している凛々しい横顔が、いつも以上に頼もしく、愛おしく感じる。

プラフタ
「…………山頂上空近辺に、到達。これより作戦は第二フェーズに移ります」
イルメリア
「アンカー設置準備。カルドさん、準備は宜しいですか?」
カルド
『…………あぁ、任せてくれ』

 操縦室のスピーカーに、遠隔マイクからカルドさんの返事が届く。
 ここでのカルドさんの役目は、船尾に新たに取り付けたレーダーガンを撃ち、山頂一帯に錬金術的なマーカーを設置する事だ。
 イルちゃんも射撃自体は得意だけれど、全体指揮から外れるのは得策ではなかったので、ここはもう一人の射手であるカルドさんに白羽の矢が立ったのだ。

プラフタ
「それではこれより、カルデラ周辺を周回します。射出目標、東西南北四箇所、それぞれのカルデラ淵近辺」
イルメリア
「引き続き視界不良。電磁マーカーで大よその位置判定を出します。後はそちらのタイミングでどうぞ」
カルド
『心得た…………はっ!』

 ぽぅっ、と、かすかに光るスポットを目標に、わたしたちが錬金術で生成した特性の弾丸が飛んでいく。
 カルドさんの腕は確かで、それは寸分のブレもなくその光と重なり合い、吹雪の中に溶け込んでいって――――。

ソフィー
「…………うん、アンカーひとつめ、無事に地表に設置されたよ!」
プラフタ
「それでは引き続き、旋回して次の地点に向かいます」

 先生のお墨付きがついて、船は再びゆったり動き出す。
 そのまま残り三箇所の設置も首尾よく終わったところで、船は更に上昇し、大体数百mくらいはありそうなカルデラのちょうど中央上空でホバリング体勢に入る。

イルメリア
「目標地点に到達。これより第三フェーズに入ります」
ソフィー
「いよっし、ようやくあたし達の出番だねっ!フィリスちゃん、キルシェちゃんもフォローよろしくっ!」
フィリス
「りょーかいですっ!」
キルシェ
「ん、精一杯やる」

 先生の役目は、この船そのものと、四箇所に撃ち込んだマーカーを起点に、三角錐型の強力な結界を生成する事だ。
 効用的にはフロッケを護っているものと大差なく、これは純粋にわたしたちが吹雪の影響を受けずに戦えるようにするための措置である。
 ただ効果範囲が広いので、効果をきちんと隅々まで行き渡らせるのには神経を使うため、わたしたちがフォローに入っている。

ソフィー
「ん…………っ、マーカーとの同期、開始。…………結界イメージ生成、カルデラ一帯を防護結界で閉じ込めるよ…………んっ、てぇいっ!」

 先生の杖から放たれる魔力に、わたしたちも自分のそれを同調させ、相乗効果で増幅させていく。
 すると眼下の景色が二度三度、ぐにゃりと歪み、徐々に目に見える形で結界が紡がれていって――――。

フリッツ
「…………ふむ、相変わらず錬金術とは出鱈目な力だな」
アングリフ
「ちげぇねぇ。こんな風に自然の猛威すら妨げてみせるってのは驚きだぜ」
レヴィ
「…………視界がはっきりしてきたな。どうやら、あの中心部に鎮座するのが…………」
ドロッセル
「邪竜、って奴だね!あはは、こりゃ強そうだ、腕が鳴るねぇっ!」

 結界術が成功し、風雪が遮られてクリアになったカルデラ内部。
 予想通りそこは一面の根雪に覆われており、そこに半ば埋もれた黝く禍々しい巨体が、真っ白な半紙にぽつんと一滴だけこぼれた墨のように、重苦しい存在感をこの距離でもヒシヒシと放っていた。

イルメリア
「結界の生成確認。強度も充分。続いて第四フェーズに移行します。フィリス、やっちゃって!」
フィリス
「おっけぇっ♪それじゃいっきますっ!それっ、人工太陽発動っ!!」

 このために船底面に組み込んだ、改良型の人工太陽を起動させる。
 元のものよりも指向性を強くし、その分熱密度を高めたものだ。

ソフィー
「うわっ、まぶしっ!?」
リアーネ
「相変わらず異次元の威力よね…………。一瞬でこの船の中の温度まで上がったのがわかるものね」

 照射された灼熱の光は大地を瞬時に焼き払い、万年雪を溶かすだけでなく、一気に蒸発させる。
 これも当然、不利な足場で戦わずに済ませるための処置だ。環境に不必要な悪影響を与えないバランスに苦慮したけれど、どうやら上手くいったみたいで一安心。

キルシェ
「…………すごい。一瞬で世界が変わった」
アンネリース
「元々マグマが冷え固まった地形だからこそ出来る荒業ね。というより、これだけの熱を浴びて邪竜は倒れてくれないのかしら?」
プラフタ
「それは期待薄、でしょうね。元々竜は熱に強い存在ですし、ましてやあれは半分アストラルな存在、という話ですから…………」
アングリフ
「だが、こちらに注意を引き付けるには充分だったようだぜ?」

 アングリフさんが低い声でそう指摘する。
 見れば、先程まで眠ったように静かだった邪竜は、むっくりと鎌首をもたげて立ち上がるところで、そして挨拶代わり、とばかりに天、すなわちわたしたちの船を睨みながら例の魂削りの咆哮を轟かせる。

レヴィ
「っっ!?こいつ、は…………っ」
オスカー
「うぉぉっ、なんだこれぇっ!?なんか反射的に委縮するっていうか、生きててごめんなさい、って気分にさせられるぞっ!」
カルド
「なるほど、話には聞いていましたが、これは厄介ですね。立て続けにこの精神攻撃を食らっていたら…………全滅必至でしょうか」

 役目を終えて船尾から戻ってきたカルドさんが、みんなの反応を総括する。
 確かにこの咆哮は、それくらいに人の心そのものにダメージを与える恐ろしいものだ。
 だからこそ、ここからは――――。

プラフタ
「皆さん、覚悟はいいですね?それでは最終フェーズ、邪竜の殲滅戦に移ります。降下用ロープ、射出!」
イルメリア
「みんな、マグネットグローブは装着してますねっ!それじゃフィリス、ソフィーさんっ、私達は牽制に打って出ましょうっ!」
フィリス
「あいよっ!キルシェちゃん、アンネさん、船の守りは宜しくっ!」
アンネリース
「えぇ、お任せあれ」
キルシェ
「またみんなの戦い、しっかり見極める。なにかわかったらインカムで伝える」

 ここからは、総力戦だ。
 流石に直接の戦力としては数えにくいアンネさんとキルシェちゃんを後方支援に、他全員で地表に降下し、イルちゃんとプラフタさんが指揮を執って多方位から挟撃する手筈になっている。

 だからまずは、そのみんなの降下を無事に終えられるように――――。

アングリフ
「がっはっは、一番槍は頂くぜぃっ!」
フィリス
「ってちょっとっ!?アングリフさん突出しないでぇっ!!」
イルメリア
「ったく、相変わらず血の気が多いわね。ほらっ、私達もグズグズせず行くわよっ!」

 船底の出入り口から地表に突き刺さったロープを伝って滑り降りていくアングリフさんを追いかけるように、わたしたち錬金術士隊は箒で滑空し、牽制と調査を兼ねて様々な属性の爆弾を投下していく。
 それがギリギリ、こちらの動きに反応していた邪竜の機先を制する事に成功し、舞い上がる噴煙と衝撃波で、邪竜はダメージこそ受けている様子はないものの、なんとか動きを制限させられている。

フィリス
「それっ!おりゃおりゃっ!これでも食らえ〜っ!!」
イルメリア
「フィリスっ、迂闊に接近し過ぎないのっ!尻尾に気をつけてっ!」
ソフィー
「うっわぁ、間近で見ると本当に瘴気の塊、って感じだね。こっわぁ…………」

 周囲をブンブンと猛スピードで飛び回りちょっかいを掛けてくるわたしたちがさぞ鬱陶しいのか、苛立たしげに尻尾を振り回し、鉤爪を奮って迎撃してくるものの、流石にその程度の攻撃では、スピードと手数に特化させたわたしたちの牽制を掻い潜れない。

 そうこうしている内にみんながようやく地表に降り立ち、陣形を整えてこちらに向かってくる。

アングリフ
「おっりゃあああぁぁっっっ!!!」

 激しい斬撃。
 風の様に背後から接近してきたアングリフさんの、竜殺しの剣による一撃は、確かにその尾の根元を捉えたように見えたものの――――。

アングリフ
「っちっ!?手応えが、ねぇだと!?」
イルメリア
「アングリフさんってば!さっき説明したでしょう、そのままじゃ物理攻撃は通用しないんだって!」
アングリフ
「お?そうだったか?っとぉっ!?」

 首を傾げたところに尾の追撃。
 辛うじて飛びのいたアングリフさんの元に、ようやく他の面々も駆けつけてくる。

プラフタ
「今度は私達が牽制に入りますっ!フィリス達は聖光玉の発動準備をっ!」
ドロッセル
「おっしゃぁいっくよぉー!」
フリッツ
「ふっ、参るっ!」
オスカー
「盾役ならおいらにお任せ、ってね!」
カルド
「後方から支援するっ!」
リアーネ
「はっ、せいっ!さあ今よっ、フィリスちゃん達は下がってっ!」

 ドロッセルさんとフリッツさんが、父娘ならではの息の合った連携で前線をかき乱し、オスカーさんもその隙間を埋めるように囮役として走り回る。
 それに後方からのサポートが入って、やがてアングリフさんも戦線に復帰してくる。

 ダメージが通らない、とわかっていても怯まずに立ち向かうその姿に、わたしたち錬金術士組は目で頷き合い、指揮を執っているプラフタさんの更に後ろまで下がって着地する。

ソフィー
「あはは、みんなほんっとに頼もしいね」
イルメリア
「とはいえ、あのままではすぐに怪我人が出てしまうわ。フィリスっ!」
フィリス
「うんっ、わかってる!えーと、よしこれこれっ、聖光玉っ!えっと、両手で掬い持って純なる想いを捧げればいいんだっけ?」
イルメリア
「ええ、フィリスは真っ直ぐに、この世界の平和を護る、それだけを思い描いていて。力のコントロールは私とソフィーさんでやってみる」
ソフィー
「むふふー、あたしたちの力を合わせれば、どんな困難だってよゆーよゆー、ってね♪」

 玉を捧げた両の手を、更に下から支えるように二人の手が伸びてきて。
 その温もりの心地よさと心強さに浮き立ちながら、わたしは心を真っ新に研ぎ澄ませていく。
 願わくばこのわたしたちの想いで、世界に蔓延る邪悪が浄化されますように――――。

フィリス
「っっ!?」

 その想いに反応するように、聖光玉が燦燦たる光を放ち始める。
 それは大きな熱量と意思を持ち、今にも暴走しそうなほどに膨れ上がっていくものの、それをしっかり二人が制動してくれているのがわかり、わたしは更に願いの力を注ぎこんでいく。

フィリス
「――――どうか、お願い。かの清浄なる光で、邪なるものの幻なる衣を打ち払って!!!」

 そして、いにしえの聖なる呪術が完成する。
 唱えられた想いに応えるように、神秘的な光がぎゅんっ、と加速度的に大きくこの昏く歪んだ空間を包み込んでいき、その光を浴びたわたしたちには安らかな気持ちを与え、そして――――。

邪竜
「グギャアァァオォォォン!!!」
プラフタ
「アングリフ!」
アングリフ
「おうよっ!」

 邪竜がその光をまともに浴びてのたうち回る。
 その滅茶苦茶な動きを華麗に掻い潜ったアングリフさんが、すれ違いざまに一閃すると、今まで傷一つつかなかったその頑丈な鱗が数枚弾き飛び、黝い瘴気の霞が傷口から漏れ出す。

フィリス
「ぃよしっ!やったやった、成功だねっ!」
イルメリア
「とはいえ、大変なのはここから――――アングリフさんっ!」

 その戦況を厳しい目で眺めていたイルちゃんが、大声で警鐘を発する。
 百戦錬磨のアングリフさんだけに、その声に本能的な危険を感じ取って飛びのくものの――――。

アングリフ
「ぐっ!?ち、ちぃっ、こ、この霞は…………っっ!?」

 そう、傷口から漏れ出した黒の瘴気が大気中に薄く広く拡散しつつ、意思を持っているかのようにアングリフさんを襲撃したのだ。
 目に見える物理攻撃とは違う殲滅包囲型の攻撃に、さしものアングリフさんも逃げ切れずに微かながらその霧に接触してしまい、その途端にがくん、と膝を落として倒れ込んでしまう。

プラフタ
「いけないっ!フリッツ!オスカー!」
フリッツ
「心得た!」
オスカー
「あいよっ!」

 倒れたアングリフさんに襲い掛かる追撃の牙!
 しかしそれは、合間に割って入ったオスカーさんに防がれ、その隙にフリッツさんがアングリフさんを抱え起こして跳躍する。
 へぇっ、フリッツさん痩身なのに随分と膂力あるんだなぁ…………って、感心してる場合じゃないっての!!

アングリフ
「す、すまんな、ちぃと油断しちまったぜ…………」
プラフタ
「いえ、あれは誰にとっても予測不能です。むしろこの程度で済んだのはアングリフだからこそです」
フィリス
「アングリフさんっ!平気ですかっ!」

 わたしたちが駆けつけると、丁度回復薬を投与されたアングリフさんが立ち上がったところだった。
 けど、最上級の神秘の霊薬を使ったはずなのに、まだその顔色は悪い。

ソフィー
「うーん、一体あの攻撃、なんだったんだろ?」
イルメリア
「攻撃箇所から噴き出した黒い霧が襲い掛かってくる…………まるで呪いのようですね」
アングリフ
「おぉ、どうやらその類っぽいぜ。あれに触れた時は、上で咆哮を食らった時と同じように身体中の力が抜けていく感じになったしよ」
プラフタ
「なるほど、咆哮と同様、精神を摩滅させる方向の呪術ですか。非常に厄介ですが、しかしそれは、間違いなく攻撃が通用するようになった証でもあります。反撃を食らわないように上手く矢面に立つメンバーを動かしながら戦ってみましょう」
イルメリア
「了解しました。じゃあ予定通り、私達は左翼からの攻撃を担います」

 一先ずの方針が決まり、そしてここからは熾烈な持久戦となった。
 邪竜の攻撃パターンはそこそこ単調で、基本は牙と尾を使っての直接攻撃だが、反撃として使ってくる霧がやはり範囲が広く、その都度に戦線の拡散を強いられる。

 また途中からは、受けた過去の傷口からも霧をランダムに吹き付けてくるようになり、水際立った二人の指揮でなんとか掻い潜っているものの、いくら小さいダメージを蓄積しても邪竜は全く倒れる気配を見せない。
 それどころか――――。

リアーネ
「フィリスちゃん、右っ!!」
フィリス
「うひゃっ!?あっぶなっ!?ね、ねぇちょっとイルちゃんっ!だんだん攻撃速度が上がってきてないあいつっ!?」
ソフィー
「そ、それになんか、いくら攻撃しても効かないっていうか、いつ自動的に回復してるっぽいんだけどっ!傷口自体は塞がらないからなんとなく騙されてたけどさっ!」
イルメリア
「…………わかってる。わかってるけど、なにがおかしいのか、どこに突破口があるのか…………」

 牽制と守りを兼ねたアイテムを次々に惜しみなく投入しつつ、イルちゃんが深く眉を顰めてその動向を綿密に観察している。
 このまま効果的な攻撃方法を見出せないままだと、いずれこちらがガス欠で撤退を余儀なくされるのは目に見えている。
 その後またこれだけの態勢を整えるのはかなりの手間がかかるだろうと、それがわかっていればこその焦りがジワリと額に滲み出ている。
 う、うーん、なんとかしてあげたいけど、わたしにもなにがなにやらさっぱりだし――――。

キルシェ
『わかった。ようやくわかった』
フィリス
「へっ?」

 誰もがその袋小路に歯噛みしつつあるところに、天の声が降ってくる。

イルメリア
「っっ、キルシェっ!!なにに気付いたのっ!?」
キルシェ
『あいつの行動範囲。不規則に動いているようで、実は一定の半円の範疇に収まってる。まるでその後ろに、なにかを庇っているみたいに』
プラフタ
「なにか、を…………っっ、そうかっ、あいつの力の源泉は龍脈に繋がっている、という事はっ!」
イルメリア
「なるほど、そこから力を引きだすための装置のようなものがあるって事ですねっ!」
フィリス
「えっ、そ、そうなの?で、でもここからでも、あいつの後ろに何かあるようには見えないけど」
キルシェ
『多分幻視の力を応用して隠されてる。それで一定の範囲から離れられないんじゃないか、って私は思う』
プラフタ
「なるほど…………なら試してみるまでっ!フリッツ、ドロッセルっ!あいつを左端ギリギリまで引きつけますっ!レヴィ、アングリフはそうしたら背後に回って、奴の手前の大地に広範囲攻撃をっ!」
フリッツ
「わかった、やってみようっ!」
ドロッセル
「任せておきなって!ほらほら竜野郎、こっちおいで〜!」
アングリフ
「よ、よくわからんが…………まぁやってやらぁ!」
レヴィ
「了解したっ!それまで待機するっ!」
プラフタ
「お願いします!オスカーは駄目押しの一撃の為に待機っ!あいつを境界線の外に弾き飛ばしますよっ!」
オスカー
「お、おぉっ、いつでも合図してくれっ!」

 即座に戦略を組み立てたプラフタさんが、自らのチームの側に邪竜を引き寄せていく。
 すると確かに、一定の位置以上に邪竜は深追いしようとせず、むしろの隙に背後に回った二人に向けて攻撃を加えようとしている。
 けれどそれより一瞬早く――――。

アングリフ
「はぁっ!絶の太刀ぃっ!!」
レヴィ
「ブレイドインパルスっ!!」

 二人の絶技が呼吸をぴったりと揃えて大地を穿ち、邪竜の眼前に大きなクレーターを作り出す。
 それを待ち構えていたプラフタさんが、ありったけの発破用フラムをその窪みに投げ込み、それは連鎖的に爆発を引き起こして、邪竜の足元の大地までを抉り取っていく!
 グラリ、と邪竜の巨体が向こう側へと傾いて――――。

オスカー
「おらおらぁーーっ、超・速・回・転・ダイブーーーっっ!!!」

 そこに、いつも以上に助走を大きく取って加速度をつけた、オスカーさんの全身全霊の攻撃が炸裂する!
 その勢いに、なんとか傾く大地の上で踏ん張り羽ばたこうとしていた邪竜もひとたまりもなく、大きくカルデラクレーターの端の方まで弾き飛ばされていって――――。

キルシェ
『あった!あそこっ!!』

 その瞬間、邪竜の定位置だった地点の空間が撓み、黒く妖しく光る石碑のようなものが出現した。
 そこからは、邪竜が持つものと同様の禍々しい気配が流れだしており、間違いない、これがきっと龍脈に存在する歪みを吸い上げ、具象化させているものなんだっ!

プラフタ
「よしっ、そちらは貴方達に任せますっ!私達は決してあいつを、この境界線からこちら側に入らせないよう護り抜きますよっ!」
フリッツ
「承知っ!」
アングリフ
「おらぁっ、飛んで逃げようなんてこすい了見だぜぃっ!!」
イルメリア
「よしっ、私達はあそこに急行するわよっ!」

 いかにプラフタさん達とは言え、あいつをあの狭い空間に押し留め続けるのは難儀するはずだ。
 だからその前に、どうにかしてあの石碑を止めなくちゃいけない。
 イルちゃんの号令と同時に、わたしたちは弾けるように飛び出して――――。

ソフィー
「っっ、間近で見ると、かなり大きいね。黒曜石みたいだけど、それより遥かに禍々しくて…………」
フィリス
「いかにも諸悪の根源、って感じっ!つまりこれを叩き壊せばいいのかなっ!?」
リアーネ
「えっ、壊して平気なの?それってここに集まった負の力を、大地全体に還流することにならないかしら?」
イルメリア
「でしょうね。まったく、こんな時までフィリスは短絡的過ぎるわ」
フィリス
「な、なんだよもーっ!じゃあイルちゃんはどうすればいいのかわかってるっての?」
イルメリア
「えぇ、勿論。というより、一緒に勉強したじゃない」

 言われて何のことか、刹那意味が繋がらずに混乱する。
 勉強?確かに今回邪竜を封印するための手順を、パルミラちゃんから借り受けた本を基に色々研究してきたけれど――――あ!

フィリス
「…………もしかして、封印するべきなのってあの竜じゃなくって…………」
イルメリア
「多分そういう事よ。あの竜はこの負の意思が形骸的に具象化したものだから、おそらくこの石碑の力を封印してしまえば、龍脈とは切り離すことが出来るはず。運が良ければそのまま勝手に消滅してくれるかもね」
ソフィー
「よっし、そうと決まったら早速やろう!あたしはそしたら、万が一向こうが突破されても幻覚が復活しないように、一時的にこの石碑を結界で防護するね!」
リアーネ
「私は向こうの状況を見張っています。みんなに危険が及ばないように、ね」
イルメリア
「お願いします!それじゃフィリス、私達は儀式を進めましょう!手順、ちゃんと覚えてるわよね?」
フィリス
「失敬だなぁ、そういう大切な事は忘れませんっ!」

 ただその手順は複雑で、かつ多岐に渡っている。
 あまり長引かせられない、その焦りの気持ちが時々手元を狂わせそうになるけれど、常に冷静沈着でいてくれるイルちゃんがその都度フォローしてくれて、粛々と封印の儀式の手筈は整っていく。

イルメリア
「…………よしっ、これで完了ねっ!」
フィリス
「うんっ、後は最後の呪を唱えるだけ…………ありがとねイルちゃん、色々フォローしてくれて」
イルメリア
「なにを今更。それにあんたがいつも率先して道を作ってくれるから、それが正しいものだってわかるから、私も支え甲斐があるの。きっと私ひとりじゃどうしたって切り拓けないものだから、ね」

 顔を見合わせて、笑う。
 そうだ、きっとわたしたちのどちらを欠いても、ここまで順調にこの場所、この状況に辿り着くことは出来なかっただろう。
 もしかしたらこの大陸の危機の根源すら知らぬままに、エルトナで立ち往生していたかもしれない。

 その意味でも、わたしがあの街を飛び出したことには大きな意義があったのだ。
 大切ものを守る為の力を、その為の繋がりを、こうして手にすることが出来たのだから――――。

リアーネ
「フィリスちゃんっ!イルメリアさんっ!」

 リア姉の警鐘。
 どうやら遂に邪竜が防衛線を踏み越え、空からこの場所に舞い戻ってくるようだ。
 それでも先生の結界の力で、眼前の石碑は炯々と妖しい光を放ち続けていて、そして不思議とわたしの心にはなんの不安も過ぎっていなかった。

 それはイルちゃんも同じようで、わたしたちは全く同時に手をかざし、それを重ね合わせて――――。

フィリス・イルメリア
『悪しき心に、ひとときの安らぎを』

 その最後の台詞は、刹那たりとも狂いなくピタリと重なって。
 それを受けて、石碑の周囲に張り巡らせた六芒星の封印が作動する。
 一瞬だけその大地の星が黒く染まり、次の瞬間にはもう、先程まであれほど禍々しい光を放っていた石碑は、ただただ純白なる姿に変貌していた。

邪竜
「ガァッ!?グギャオォォンッッッ!!!」

 そして、今にもわたしたちの封印の儀を滅茶苦茶にしようと飛来してきていた邪竜は、その直前で突如力の全てを失ったかのように惨めに墜落し、四肢をさらけ出してもがき苦しむ。
 そこに――――。

アングリフ
「でやぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」

 疾風のように駆けつけてきたアングリフさんが、無慈悲なる一刀の元、その首をバッサリと切り落として見せた。
 その傷口からは、もはや先程までの黒い瘴気は漏れ出してこずに、むしろそこからサラサラと、仮初の身体が白い砂となって溶け去り、跡形もなく姿を消していった。

フィリス
「…………終わった、の?」
イルメリア
「えぇ、その通りね。私たちの、勝利よ」

 誰しもが信じ切れない、とばかりに、その凶暴さからは予想もつかなかった風雅な最期の姿に見入って。
 ポツリとこぼれたわたしの呟きに、イルちゃんが噛み締めるように返事してくれて、それでようやく実感が湧いてくる。

 そうか、わたしたちはこの大陸の平和を守る為の封印の儀を、しっかりと成し遂げられたんだ――――。

リアーネ
「っっ、フィリスちゃんっ、やったわねっ!」
ソフィー
「うんうんっ、友情、団結、勝利っ!これこそ綺麗なハッピーエンドって奴だねっ!」

 先生とリア姉が駆け寄ってきて、わたしたち二人をまとめて抱きしめてくる。
 それを潮に、他のみんなもこぞってこちらに向かってきて、口々に賛辞を呈してくるのでなんとも擽ったい。

アングリフ
「ちぃ、それにしてもなぁ…………」
フィリス
「あれ?どうしてアングリフさんは浮かない顔なんですか?」
アングリフ
「だって考えてもみろよ。俺様が奴にとどめを刺したって証明するには、首が必要だろ?それがなきゃ、ここにいた面々以外は誰もホラだって決めつけて信じちゃもらえねぇ」
ソフィー
「そーですかぁ?実際に唸り声を聴いていた人とかはいたし、他の街でも噂になってたんでしょう?それが途絶えたなら、少なくとも倒したって事はわかるんじゃないかなぁ?」
アングリフ
「や、それじゃダメなんだよなぁ…………」
イルメリア
「…………まさかですけど。アングリフさん、合流が遅れたのってあちこちで噂を飛ばして、どこかで竜の首に賞金が賭けられるのを待ってた、とかじゃないでしょうね?」
アングリフ
「はっはっは、その通りだぜ!だがまぁ、この有様じゃその当てもおじゃん、って奴だな。ちぃっ、今夜はとびきり上等な酒にありつけるはずだったのによぉ」
フィリス
「も、もーっ!アングリフさんてばいつもいつも金金金って、そればっかなんだからっ!」
イルメリア
「全くだわ。そのアングリフさんの悪心も、どうして一緒に封印されなかったのかしら?」
アングリフ
「がっはっは!人間が金儲けの欲望を捨てたら、逆にあっという間に滅びちまわぁ!まぁいいさ、今日のところは嬢ちゃん達の酌で我慢しといてやるよ!」
キルシェ
『なら、みんなでフロッケに来てほしい。あまり贅沢なものはないけど、それでも村人みんなで、心づくしの宴会を用意してあるから』
フィリス
「えぇっ!?キ、キルシェちゃんいつの間にそんな準備してたのっ!?」 
イルメリア
「キルシェも流石、抜け目ないのよねぇ…………。でも今夜くらいは、みんなで大騒ぎするのも悪くなと思うわ。勿論、お酌は丁重に遠慮させてもらいますけどっ!」
プラフタ
「では、皆でフロッケに向かいましょうか。アンネリース、自動着陸スイッチを押してください」
アンネリース
『はぁい。皆さんほんっとうにお疲れさまでしたぁ』

 これでようやく、ひとつの危機が過ぎ去り、そしてもうひとつの危機に対処するための準備が整った。
 徐々に姿を大きくしていく船を見上げながら、いよいよだ、と武者震いが湧き上がってくる。
 そんなわたしの気の逸りを見透かすように、イルちゃんが優しくわたしの頭を撫でながら頬を寄せて――――。

イルメリア
「…………大丈夫よ。私も付き添ってあげるから、今夜のうちに、ね…………」
フィリス
「…………うん、ありがと」

 船のタラップが降りてきて、その階からはにかんだ顔を覗かせるキルシェの姿を見つめながら、やっぱり今のわたしに一番大きな勇気をくれるのはイルちゃんの励ましなんだなぁと、その有難味をみんなが船に乗り込むまで噛み締めていたのだった――――。
posted by クローバー at 09:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

そっちのけ。。。

 今日は所用があって忙しかったのですが、ブルーリフレクションはちょいちょい進めております。
 まあまだ4章入ったくらいなんですけれど、それと言うのもフリータイムでの、デートイベントとリラックスタイムの展開が沢山あって、どれだけ時間食い潰しても底が見えないので。。。
 相変わらず色々と変態紳士な展開が山積みでもある中で、ついつい無駄にお風呂入ってしまったりとかあれこれやってたら全然シナリオが先に進まないというね。仮にも世界が滅ぶとか眉唾すぎる大仰な設定なのに、イベント試行回数に制限すらないとかこれ如何に、って話ですけど(笑)。

 とりあえず今のところのサポーターとしては断トツで更紗が好きだなぁー、やっぱりこういうツンデレ優しい子いいですわ〜。
 ユズとライムにデートイベントがないのがちょっとえ〜、って感じだけど、この二人は色々背負ってるものが重そうだし、終盤でその関係性がどうなっていくのか、その辺楽しみはありますね。
 
 ただこれ、ガスト制作で戦闘とかいかにもアトリエっぽい設計なのに、移動のダッシュ機能がないのは結構致命的にめんどくさいね。
 いくらショートカットが出来ても、中庭に出てから凜のとこまでてくてく進んでいくのが時間かかるんじゃー!って感じになるし、この辺は終盤になればなるほど困るかも。
 同時にカメラ視点変更が出来ないのもぐぬぬ、って思ってたけど、これは更衣室に特化させたのかと。それにしてもこのシステムけしからなさすぎですなうむうむ(満面の笑み)。まずみんな間違いなく、全員濡れ透けモードにして楽しむだろうよ。ライムの黒チェックがエロい。。。
posted by クローバー at 19:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

全力で走ってる。。。

 超昴神騎エクシールの感想をアップしました。
 一回クリアしてから時間を空けてしまった部分もあるのですけど、基本的にいろんな要素が平均的にまとまっていて悪くはないんですけれど、それが逆にこの作品ならでは、の特別な魅力を削いでしまっている感覚もあって、評価としては普通・無難という位置づけにすっぽりと嵌ってしまう感じですね。

 プライマルハーツは聖良をクリアしました。
 うんうんこのルートもやっぱり好きだなぁ、とほっこりさせてくれます。主人公のベルトバレからの聖良の七転八倒しながらのアプローチが一々可愛過ぎるんですよね。。。
 主人公もいい加減鈍感すぎるとは思うけど、一応そうさせた原因も聖良の方にあるし、この人の隣にいるなら、というところでの、柵からの飛躍はどうしたって必要でしたから、そこを上手くバランス取ってるなと。

 まあ後半はお家騒動的な面が強くなって、無理矢理引き裂かれそうになって密会してはH、の展開ばかりなので、周りの支え、的な友情譚としてはいいけど、もっと純粋なイチャイチャを楽しませろー!という感じはある。まあ2のアフターで補完されていたと言えばそうですし、そう言えばアリスティアアフターまだぁ?
 ともあれ久々にプレイして本当に可愛く満足しましたし、やっぱりこのやや右向きの立ち絵の破壊力は歴史的傑作だと思うんだよなぁ。

 程よくガス抜きが出来たので、いい加減ノータッチの新作ちゃんを、という事でブルーリフレクションをはじめました。
 当然絵と女の子同士のイチャイチャを楽しみに、なので、ゲームとしてガッツリ頑張る気もなくイージーなんですけど、しかしこれ本当にイージーだな(笑)。イース[なんか結構イージーでも苦労した記憶はあるのに、こっちは早い段階から絆イベントでもりもり成長していくから楽ちん過ぎる。といって難易度変える気もないけどさ。。。

 とりあえずゲーム性としてはシンプルで、ストーリーとしては今のところはまだ背景が見えてこないからなんとも、ですけれど、基本的には女の子みんなそれぞれに魅力があって可愛いので楽しめてます。
 つかこれ、要所要所で突っ込める限りフェティッシュなシチュ組み込んでくるよね(笑)。とりあえず紳士の嗜みとしては、雨の日に屋外に日菜子を放り出してから、一番接写できる3−B教室でくるくるさせて乳揺れとパンチラを楽しむのだ。。。
 他の子にもわざわざ土砂降りイベントあったり、お風呂イベントも恣意的に選べたり、普通の交流シーンでも隙あればパンチラとか、腋からのブラチラとかかましてくるのがいい仕事してますわホント。

 キャラ的にはライムの虚無的なんだか天然なんだか微妙な雰囲気がなんか好き。立ち絵としては最強に可愛いロリっ子ゆるふわ系だしね。
 でも元気系ロリっ子のユズも捨てがたいよね〜、勝利シーンの横ピースの腋チラがなんか扇情的でついついこの子にとどめを刺させてしまう私。。。
 ともかく、変態紳士のお仕事はほどほどにしつつサクサク進めていきます。勿論15日になったらFLOWERS冬編最優先でやるから一時中断になりますけどね。
posted by クローバー at 19:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

超昴神騎エクシール

 体験版やってみたら、思ったよりエリスもキリカも可愛かったのでノリで購入。

シナリオ(19/30)

 表裏一体の人の業。

★あらすじ

 幼い頃は引っ込み思案だった主人公は、ある日自分が魔王の転生体であると魔族の宰相であるベゼルに聞かされ、それからは少しずつ、自分の願う世界を求める気持ちを真っ直ぐさらけ出せる、良くも悪くも意思と情熱、欲望に満ちた存在になっていきました。
 普段はエロゲーのシナリオライターなどのバイトで稼ぎ、偶然知り合った趣味を同じくできる貴重な後輩であるキリカと適当につるみながら、いつか来る覚醒の日を待ち望んでいたのです。

 そして、遂にその日がやってきて。
 ベゼルに連れられた儀式の間で、かつての魔王の力を得ることに成功しますが、普段の言動から魔族の王としての自覚を感じ取っていなかったベゼルの裏切りにより、その力の大半を奪い取られてしまいます。
 すわもう少しで全てが失われる、そんなところに飛び込んできたのが、魔族の天敵、神界に住む天使の中でも特に戦闘力に秀でた存在と言われる一人の神騎でした。

 たまさか以前に、主人公が弱きを助ける場面を見知っていたことで、その神騎であるエリスは動揺しますが、それでも魔の撲滅が自らの使命と、二人に一斉に刃を向けてきます。
 ベゼルとエリスの戦闘を為すすべなく見ているしかない主人公、そして折り悪くその場に、主人公の動向を気にかけていたキリカまでやってきてしまい、結果としてベゼルから刃を向けられた主人公を庇う形でキリカが致命傷を負ってしまいます。

 主人公の本気の慟哭を前に、ベゼルを逃がしてしまったエリスは、自分の力を分け与えてキリカを救いますが、その代償は大きく、その後に現れた魔族の雑魚にすら苦戦するほど力が落ちてしまって。
 そんなエリスの力になれないか、必死に考えた主人公は、自分の中に残っている僅かな魔力を増幅させ、受け渡すことでエリスに力を与えられることに気付き、もっとも欲望が直結するエロティックな行為を行う事でそれを成功させます。
 その力で辛うじて当面の危機を凌いだエリスですが、その時にはベゼルは魔の力を顕現させ、街を悪魔の煉獄に変貌させてしまったのです。

 魔宰相改め魔王となったベゼルと、その配下の六魔将。
 彼等の絶対的な恐怖の支配に街は閉ざされ、その支配を打破するために、主人公とエリスは一時互いの本質的な立場を脇に置いて共闘する事に。
 やがて目覚めたキリカも、エリスの力を貰った事で神騎として覚醒し、それぞれにエクシール、キリエルとして、世界の平和を、無辜の民の安全を守る為に奔走する事になるのです。

 果たして彼らは、今まで永遠に程近い長さで諍いを繰り広げてきた魔族と天使の因縁の狭間で、自らの道を貫き平和な世界を取り戻すことが出来るのか?
 その戦いの発端、世界の真実に直面した時に、いかなる選択をしていくのか?
 これは、想いの力が世界の形すらも変えていく、人の可能性の大きさと、その業が持つ二面性を突き付ける、愛と努力と欲望の物語です。

★テキスト

 全体的に主人公の気質がネアカで真っ直ぐなのもあり、軽快でコミカルで、シリアスでも重くなり過ぎない空気を出せているかなと思います。
 まあゲーム的に日常の絡みがメインの作品ではないので、その辺は最低限の関係性の進展であり、大体は導魔と名付けられたHシーンでの関わりにはなってきますが、そこでのノリも基本的にはさほど差はない感じですし、簡素過ぎでもくどすぎでもなく、バランス良くさくさく読み進められる内容でしょう。

 単純な友愛や純愛だけでなく、ドロドロの辱的な関係やその場での心理などもそれなりには丁寧に紡がれていますので、苦手な人にはうーん、ってところもありそうですが、それも作品自体の持ち味ではありますし、凌辱関連は避けようと思えば避けられる(ただそれを見ないとゲームボリュームとしては物足りなさは出てくるけれど)ので、特に気にするほどではないのかなと。

★ルート構成

 基本的には導魔の繰り返しによる好感度と鬼畜度が、最終的な分岐のファクターになっているようです。
 純愛寄りが二人のハッピーエンドとハーレムエンド、鬼畜寄りが二人の鬼畜エンドになり、それ以外にもステータス変化によるゲームオーバーなどは多彩にあり、ゲーム性の中でヒロインを攻略する意識も同時に楽しめるバランスにはなっているのかなと。
 
 まあ好感度や鬼畜度の調整は比較的簡単ですし、ルート分岐が最終章の序盤にあるので、ある程度しっかりその直前くらいまでにデータを作り込んで、好感度二人ともマックスで、鬼畜度が分水嶺の80ちょい手前、ってくらいにしておくと、そこから一気に全部のエンドに派生出来て便利かなと思います。

★シナリオ

 序盤に純粋な魔族と天使の抗争、という構図を作っておきながら、それをもう一段奥行きのある展開、策略の中で開示していく構造はそれなりに盛り上がりますし、主人公達を含めた過去の因縁話と、そこに含まれる人と言う存在の普遍的なありよう、弱さと希望の様をしっかり見せてくれる、という意味では、新味はないけれど堅実なシナリオではあると思います。

 誤謬ばかりの人間に愛想を尽かして、徹底的な管理社会で導いていこう、という思考は、正義の旗印の前では魅惑的に見えるものの、それは人が持つ継続性や無限の可能性を踏みつけにし、消滅させてしまうものであるのは確かで、その軋轢や葛藤の中で自分の未来を清く正しく選び取ることが出来るか、また危機の中でどれだけ人としての淳良さを保てるか、そういうイメージが強く投影されていて。
 導魔の内容的にも、鬼畜に流れるほどにそういう道徳的な人間性を振り捨てていく格好になりますし、結果として土台に愛があるからそれをいったんは受け入れてくれるけれども、そういうやり方は歪みや更なる欲望の螺旋を生み、しっぺ返しとなって戻ってくる、という構図を鬼畜ルートはしっかり示していましたね。

 純愛系のルートの場合は、主人公の人格も歪まず、あくまでも人の可能性を信じて見守り、困った時はそっと手を差し伸べるというスタンスを維持して最後まで進んでいきますし、その過程の中で今までしっかり見据えてこなかった自分の中の真なる思い、愛の発露に気付くというのも王道的な構図でした。
 正直シナリオとして、全体的に綺麗にまとまっておりさほど粗もなく、といってものすごく盛り上がるほどの奥行きや肉付けもない、設定をサラッとなぞった感のあるつくりではあるので、あまり深く語ることもないんですよねぇ。。。

 導魔や凌辱などの主軸の部分については、導魔はあくまでも魔力供給、という建前を貫きつつも、比較的しっかりヒロインと心が繋がる過程を段階を追って丁寧に描いているシーンもあり、それとは別に性の奔放さを素直に楽しむ、みたいなものもあって、そのあたりは多彩なニーズに応えていると思います。
 ただ凌辱系もそうですが、魔力を使って認識操作をし、今の自分がおかしいことをしていない〜、的な形での特殊なHが比較的多いですし、凌辱なんかは傍目から見た嫌悪感と、ヒロインの感情に比較的乖離が出来てくるものも多かったので、純粋な凌辱としては甘いですし、特殊シーンを楽しむという上でもその感情にややリアリティが薄いのかな、とは感じました。
 それに凌辱系は基本寸止めで救えるパターンがほとんどですし、段階も2つまでなので、幅広く色々なニーズを抑えてはいますが、特化的に嵌る、というほどの奥行きは足りなかったように思います。まぁこちらの方面には造詣が薄いのでなんともですけれど。

 まぁやっぱり個人的には純愛ラブラブHのほうがときめきましたし、あと地味に二人のレズシーンが好きだったなぁ(笑)。本当にここ最近百合的な関わりに対する好み度が上がってる気もするのはなんでかしら。

★ゲームシステム

 基本的には1日2回の導魔、パワーアップイベントと、夜間の徐々に行動回数が増えていく戦闘・マップ解放イベントを繰り返して、時間制限もある中で一定の区域をボスを倒して解放、を進めていく形です。

 導魔に関しては、主人公の魔力の限界もありますので、ある程度上手く配分していく必要がありますが、ヒロインがAPを確保していなければそもそもまともに戦えないので、このあたりのバランスのとり方が、特に序盤慣れるまでは苦労するかもしれません。
 魔力回復の手段が、貴重なコマンドを一つ使っての休憩と、後は鬼畜度次第での一日の終わりの回復のみなので、攻略として楽なのは、最初のうちに肉欲度が上がり過ぎない程度に敗北して鬼畜度を50〜60くらい稼いでおく、だったりします(笑)。
 まぁ私の場合中盤過ぎまで、あくまで一周目は純愛!鬼畜な事は一切しないしさせないぜ!なんて淳良すぎる誓いを立てて進めていたらすごく大変だったわけで、流石に途中で節を折ることになりました。。。まあ無論色々戦い方を工夫すればそういうやり方でもなんとかなるとは思いますけれど、初見でそれは無謀でしたね(笑)。

 ともかく、ある程度魔力の担保と余裕がある状況では、積極的に導魔を繰り返していくのが得策ですし、どちらかと言うとステータスアップよりはAPの確保に重点を置いた方が楽だったのかな、と思います。
 基本どれだけ強い技を持っていてもAPがなければ持ち腐れですし、ステータスだけ上げても基礎攻撃だけでは上限に限界があるので、APを多く確保して技を出来るだけ幅広く解放、相手の適正に対して効果的なものを優先的に選択していくのが無難ですが妥当な戦略になります。

 一部ボスなどは連戦になったり、予期しない展開になったりもしますので、転ばぬ先のAPというべきか、常にいつでも全力戦闘で出来るくらいは保持して進めれば、行き詰まることも少ないはずです。
 ボス敗北でのステータスアップやAP獲得もあるので、鬼畜度や肉欲度との兼ね合いである程度わざと負ける戦略が本当に有効なんですよね、心情的には避けたいのは山々なんですけど。

 戦闘に関しては、千里眼を使って次に戦う相手の攻撃セットを覗いて、それを踏まえて無駄なく効率よく勝てるように自身のセットを調整していくのが基本になります。
 無論雑魚相手ならそれなしで力押しでも勝てなくはないですが、特に能力がひとつのステータスだけ特化したようなタイプは、それなりの戦略を使わないと無駄打ちになる場合が多いので、魔力が勿体無いとは思っても長い目で見ればその方が確実ですし安定します。
 再行動や肉欲度抑制の魔法は正直あまり出番がないと思うので、千里眼だけは惜しまない方が、特に一周目では楽に進められると思いますね。

 ちなみに魔力をケチる為に、千里眼使ってから直前データロードして戦う、というのもやってみたのですけど、攻撃パターン自体はロードするとランダムで変化するようなので、雑魚ならそれでもいいですが、ボスクラス相手だとちょっとリスキーですね。
 戦略としては、かなり早い段階でアクトジェンドという、相手の行動と回避を抑制するスキルが覚えられるので、特にボス戦では敵の必殺攻撃に合わせてそれを繰り出すのが一番楽な勝ち方になると思います。
 回避も不能になるので、一人がアクトジェンドを使い、そのタイミングでもう一人が強力な攻撃、という組み合わせは非常に効果的ですし、こちらのダメージも抑制できるので、なにはなくともこれだけは積極的に採用すべきパターンになるのかなと。

 ダメージに関しては一日過ぎると大体1/4なのかな?自動回復しますし、勿論ダメージを受け過ぎた時はイベント項目で回復も出来ますが、なるべくそれは避けたいところです。
 突き詰めると雑魚相手の時は、なるべくAP消費を抑えて、かつダメージを1/4以内で済ませられるバランスを狙っていくのがいいですし、ボス戦は攻めるべきタイミングでの消費を惜しまず、アクトジェンドを効果的に使って押し切るのが基本でしょうか。

 マップ探索は必ずしも全部解放しなくても、ボスさえ倒せばOKですが、一周目の時は全部解放していった方がいいかなとは思います。
 特定のマップを踏むことで隠し通路やイベントマップが解放される事もありますし、そこで能力UPやAP獲得など有難い恩恵も受けられるので、時間の許す限りやっておくべきでしょう。
 雑魚も駆逐すると魔王である主人公に魔力が還元されて上限が上がる仕組みですので、なるべく積極的に倒すべきですし、ただ当然こちらのダメージや残りAPを踏まえて無理のない手順は必要になりますね。

 この辺システムとしては、たまに雑魚がマップ移動して、それを放置しておくと一度占領した地点を取り返される場合があるのですけど、それのデメリットがあまりない、ってのはぬるいつくりなのかなと。
 もしかすると本拠地まで占領されたらアウト、くらいはあるのかもですが、例えば占有率でボスの能力が変わってくるとか、そのくらいの制約はあってもいいと思いますし、また敵から攻撃される事はないので、こちらが常に意図的に、万全のタイミングでのみ仕掛けられるというのも楽っちゃ楽なところですね。

 実のところ、ある程度ステータス上げておけば終盤までは力押し出来るのですけど、流石に終盤のボスだけはそれでは足りないところはありますし、救済措置はありますけどやっぱり負けると悔しいですからね、ある程度序盤から戦略を練って進めていく方が楽しいですし、ステータスは極端に相手の数字より低い、とは困るにしても、互角くらいまで育てておけば特に問題はなさそうです。
 特に、一周クリア後に開示される、特殊条件クリアを達成するためには、日数制限も厳しくなる中で効率を突き詰めたやり方は必須でしょうね。実際のところ、それに挑戦しようと思うほどゲームとして楽しいか、と言われると微妙なラインとは思いますし、私もやってないのでそれで何が楽しめるのか(恒例のスタッフコーナーの樹はしますが)はわかりませぬ。

★シナリオ総括

 トータルとして色々な要素をバランス良く詰め込んだ、まとまりのある作品にはなっているのですけど、どの要素にも特化的な面白味が足りない感もあります。
 この作品に何を求めるにしても半端さはあるので、誰しもがそこそこは満足するけどこれは神ゲー!というような嵌り方はまずしないんじゃないかな?という無難さに終始していて、その点で印象的にも内容的にも点数をつけるのが難しいところはありましたね。


キャラ(19/20)

★全体評価

 どうしてもキャラゲーlevelにしっかりキャラを掘り下げる、という方向には進まないですし、辱いシーンの中での精神的な変貌や崩壊なども多々出てくるので、どうしても諸手を上げてぞっこん好き、って感じにはなれないのが難点ではありますね。
 まあそれでもヒロインは二人とも思いの外可愛かったし、脇のキャラも個性豊かで面白さはありましたけれどね。

★NO,1!イチオシ!

 まぁやっぱりキリカかなぁ。
 表面上クールだけど内面的にはかなり熱いものがあり、その情も濃くて、ジュラウス絡みの展開とかも悪くなかったですし、呆れながらも常に主人公の想いや願いに寄り添ってくれる健気さも含めて可愛かったと思います。当然ロリ体型サイコー!ってところもありますし(笑)。

 エリスも普通に可愛かったですし、一々「魔王的です!」って過剰反応するのとか面白かったですけど、トータルで見るとキリカよりはどうしても、って感じですね。
 あとここで書くべきかはともかく、日常シーンがパートボイスなのはより感情移入を妨げてしまっていたとは思いますけれどね。


CG(18/20)

★全体評価

 絵柄そのものはやはり鮮麗でかつ扇情的でもあり、素晴らしいものがあったと思います。
 ただCGの大半が辱いシーンなのはあるし、出来自体は安定してるけどやっぱり痛々しいのとかグロいのは個人的にうーん、ってのはあって(じゃあ買うなよ、って話になりそうですが。。。)、純愛モードの素敵さと相殺してこのくらいの点数かなぁと。

 立ち絵に関してはこういう作品ですのでポーズも少ないし表情差分や服飾も超限定的であり、攻撃食らっての悲鳴を上げる表情はそそられる、とか鬼畜い事は思いつつ(笑)、特別に語ることもないかなと。

★1枚絵

 全部で81枚と、まあ量としては水準くらいですね。
 全体的に情感溢れる迫力のある絵柄ですし、エロスはひたすらにえっちくて美しくもあり、総合的な満足度はかなり高いと思います。シーンシチュに好みのものがあればそれなりにハマるのではないでしょうか。

 特にお気に入りは3枚。
 1枚目はレズエロ貝合わせ、この艶めかしい体勢と二人の淫靡な雰囲気、どことなく流れる情愛の空気が凄く好きですね。
 2枚目はキリカセックスバック、不安と期待が綯い交ぜになった初期の雰囲気から、徐々に慣れてきて快楽に溺れていく雰囲気の作り方が凄く好きです。
 3枚目はキリカコスプレH背面座位、まあこの体位が好きなのもありますし、絶頂の時に頤をさらけ出してのけぞるのってなんかすごくエロいよね。。。体勢的には売春Hの前戯の時の方が好きかもなんだけど、あれはシチュが嫌いなのでなんとも。


BGM(18/20)

★全体評価

 いかにもこのシリーズらしい疾走感と緊迫感がしっかり絡み合った素敵な楽曲に仕上がっているかなと思います。
 質量ともに充分な出来ですし、ボーカル曲がかなり好みだったので点数としては少し甘めにしてありまする

★ボーカル曲

 全部で3曲。

 OPの『Exseed the Destiny』はわかりやすく疾走感と爽快感に満ちた、正義の変身ヒロイン参上!って感じの素敵な曲ですね。
 基本力強くありつつ、時折旋律やボーカルで透明感が滲むのもいい味を出していて、フルバージョンのDメロが中々に情緒的で素敵なのもありかなり気に入っています。

 バットEDの『夢が泣いてる』も地味に凄くいい曲です。
 シチュ的に切ない終わり方ですので、それを投影して郷愁漂うメロディがベースになってますし、その噛み締めるような雰囲気、サビの、遠くの月に叫ぶような哀切さが胸にひしひしと迫ってきて、粒揃いのこの作品のボーカルの中でも一番好きですね。

 ノーマルEDの『In Dream of You』は、純愛寄りのエンドなのでその分軽快で柔らかさと優しさがあり、その先の明るい未来を強く感じさせる正統派のEDと思います。
 特にサビの爽快な走り方は好きですけれど、この作品の中では一番インパクトは薄かったかな、という感じですね。

★BGM

 全部で29曲+αと、ほぼ水準に出揃っていますし、質も安定して高いと思います。
 どことなく世界観を投影した神秘的な装いもあり、バトルにも荘厳さが多少なり加わっていて、そのあたりの奥行きがちゃんと備わっているのも、聴きこむと楽しいところですね。
 
 特にお気に入りは『Azazel』ですね。
 昔から私こういう天使系のラスボス曲好きなんですよねぇ。クルくるのアゼル戦とか今でもソラでコーラス出来るし。。。
 こちらも華美で壮麗で、かつ緊迫感と疾走感があり、時々重厚な荘厳さが入り混じる構成は本当に聴いていて飽きないですし心躍りますね。


システム(9/10)

★演出

 まあゲーム演出が概ねになってしまいますが、わかりやすく動くしエフェクトなども多彩に用いて見た目の印象はかなりいい感じです。
 要所でのアニメーションも特に浮くことなくバランス良く配置されていますし、出来も安定していて素敵ですね。
 OPムービーも完成度高く、全体として悪くない出来だったと思います。

★システム

 こちらも必要なものは揃っていますし、やや操作性で厄介と言うか、基本のものにはショートカットは欲しいかなと思う所もありますがまぁ、という感じです。
 つか、システムの簡易版と詳細版の区分けって需要あるんですかね?この手のゲームで、システムが混み合い過ぎててわかりにくい、って意見は結構あったりするのか、逆に気になりますけど。


総合(83/100)

 総プレイ時間は、一周目で22時間くらい、そこから回収プレイで10時間くらいはかかったのかな?って感じですね。
 まあ正直、ガチで戦って負けまくる、って難易度ではないので、普通にやる限り凌辱シーンを見るなら敢えて負けるセットにする必要はあると思いますし、その点強制的に、ってのはないからまあ安心安全設計だと思います。
 でも肉欲度とかのも含めての後々からの回収はちと面倒さもあるので、すごく贅沢な事を言えば、一周クリアしたなら凌辱回想シーン全開放ボタンとかあればいいのに、とかちょっと思ってしまったりね。。。

 そこまでポリューミーってほどではないにせよ、値段相応には楽しめますし、一周目のプレイ中はそれなりに熱中して楽しめたところもありますので、買って損する感じはないです。
 ただどの項目にも突き抜けた魅力があるわけではないので、期待し過ぎると肩透かし、って感じもあるかなって、基本お手軽な変身ヒロイン総合作品としての位置づけになりそうですね。
posted by クローバー at 06:57| Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

ロリコンは天命です(笑)

 プライマルハーツは陽姫をクリアですね。
 まあ久々だったけど楽しいし陽姫とことん可愛い。普段のじゃれ合いから、恋を意識しての段階的な変化の追いかけ方とか、それを踏まえてのデレデレモードとか、陽姫らしさは殺さずにしっかりプラスアルファの魅力として引き出せているのが嬉しいところ。
 シナリオも大雑把ではあるし、大衆の二極的な反応のうすら寒さというか、そこで狙いすぎに落としてるのがちょっと、生徒の自由と良心を信じて支える生徒会、というスタンスに親和しないところはあるから、そこは物語の緩急より親和性を大事にしようよ、とは思うけど、話の筋道自体は好き。
 こういう古代ローマの独裁官システム的な発想は、確かに自己を律することが出来る組織や人でないと、ってーのはあるし、古代ローマの共和政が長続きしたのだって或いはその辺に、と思えば、壮大な話だけど人間の真理をきちんと踏まえた上で、生徒会面々をそつなく持ち上げるつくりになってると言えるから中々いいんですよね。

 しかし改めて過去の自分の感想チラ見してみたけど、ここまで評価低くしなくてもいいなぁとは思う。それだけ今回やらないつもりの二人のシナリオ感心しなかったのかもだけど、共通に聖良と陽姫のシナリオだけで加点的に考えるなら良作ラインには確実にあるよねぇ。
 ともあれこのままさくっと聖良もクリアしちゃおうと思います。この子も付き合いだすまでの布団ゴロゴロが異常に可愛かったイメージが鮮烈だから楽しみ楽しみ。
posted by クローバー at 18:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする